JP2956881B2 - ポンプの軸受装置 - Google Patents

ポンプの軸受装置

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JP2956881B2
JP2956881B2 JP21016194A JP21016194A JP2956881B2 JP 2956881 B2 JP2956881 B2 JP 2956881B2 JP 21016194 A JP21016194 A JP 21016194A JP 21016194 A JP21016194 A JP 21016194A JP 2956881 B2 JP2956881 B2 JP 2956881B2
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impeller
pump
bearing
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rotating shaft
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芳一 木村
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Ebara Corp
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  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーシング内にポンプ
ケーシングと羽根車とその羽根車の回転軸とを有するポ
ンプの軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に高圧ポンプの軸受装置としてポン
プが取扱うプロセス流体で潤滑するものは広く知られて
いる。しかしながら、プロセス液体が水やLPGや液体
水素のような低粘度液である場合、すべりによって軸受
作用を行う動圧軸受では充分な負荷能力を有しない。さ
らに、起動時や低速運転時のように羽根車からの吐出圧
力が充分に大きくなっていない場合は、静圧軸受もその
機能を発揮することはできない。なお、静圧軸受を用い
たポンプは例えば特公昭61−5558号公報や特開昭
58−13195号公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、起動時や低速運転時はころがり軸受が回転軸のス
ラスト力およびラジアル荷重を支承し、定格回転付近で
は回転軸と非接触状態となり、スラストバランス機構で
スラスト力が生じないようにし、かつ静圧ジャーナル軸
受でラジアル力を支えるようにしたポンプの軸受装置を
提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ケーシ
ング内にポンプケーシングと羽根車とその羽根車の回転
軸とを有するポンプの軸受装置において、前記回転軸は
羽根車側が狭くなるテーパ部を有し、ポンプケーシング
に設けた軸受はそのテーパ部と係合するテーパ面を有す
るスリーブを介して回転軸を支持し、羽根車の吸込側お
よび背面に設けたウエアリングは背面側が大径であり、
羽根車の背面側にスラストバランス機構を設けてある。
【0005】また、本発明によれば、スラストバランス
機構が羽根車の背面のウエアリングの半径方向内方に設
けたバランス室とそのバランス室の半径方向内方に羽根
車の軸線方向位置により変化する間隙とで構成されてい
る。
【0006】さらに、本発明によれば、前記間隙がポン
プケーシングに設けたバランスシートと羽根車に設けた
スロットルリングとで構成されている。
【0007】そして本発明では、ポンプケーシングに羽
根車の吐出液を導く軸受通路を設け、その吐出液による
静圧ジャーナル軸受を設けてある。
【0008】かつ、本発明では、静圧ジャーナル軸受が
軸受通路と連通する絞りを介して連通するポケットを有
している。
【0009】また本発明では、ポンプが羽根車を下方に
設けた立軸ポンプに適用されている。
【0010】
【作用効果の説明】したがって、起動時又は低速回転時
は回転軸のテーパ面にスリーブのテーパ面が係合してお
り、ころがり軸受によって回転軸が支承されている。起
動時又は低速回転時は潤滑が充分でなくても、ころがり
軸受による支承に不都合はない。
【0011】回転数が定格回転数に近くなると、吐出圧
の上昇に伴い第1および第2のウエアリングの径の差に
よってスリーブのテーパ面が回転軸から離れる方向のス
ラスト力が生ずる。すなわち、羽根車の吸込側(前面)
に設けたウエアリングの径は、背面に設けたウエアリン
グの径より小さく、かつ、羽根車の吐出圧はウエアリン
グ部まで加わるので、前面側のスラスト力が大きくなっ
て軸方向上方のスラスト力が生ずる。その結果、ころが
り軸受は非接触状態となり潤滑の問題が生じない。
【0012】また、スラストバランス機構によってスラ
スト力はバランスしかつ静圧ジャーナル軸受によってラ
ジアル荷重を受けて安定した回転が得られる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0014】図1は本発明に係る軸受装置を用いたポン
プを示し、図示の例では羽根車が下側に位置している立
軸ポンプを示している。
【0015】図示しないモータで回転する回転軸2の下
端には羽根車1が固着されており、その羽根車1はケー
シングCの吸込口Iの所に設けた第2のウエアリング7
の所に位置している。
【0016】また、羽根車1の上面すなわち背面(モー
タ側の面)にはリング状の突部1aが設けられ、ポンプ
ケーシング4に設けた第1のウエアリング6の半径方向
内方に位置している。この第1のウエアリング6の直径
は第2のウエアリング7の直径より大きい。
【0017】そして羽根車1の背面に設けた突部1aの
半径方向内方にはスロットルリング8が形成され、その
スロットルリング8に対応するポンプケーシング4には
バランスシート9が取付けられ、このスロットルリング
8とバランスシート9との間隙Sは絞りを構成してい
る。この突部1aの所はバランス室10を形成してい
る。これらのスロットルリング8とバランスシート9と
間隙Sとバランス室10とはスラストバランス機構を構
成している。
【0018】回転軸2を回転自在に支承するころがり軸
受3は図示の例では正面組合せアンギュラコンタクト軸
受が用いられている。このころがり軸受3の外輪3aは
ポンプケーシング4に固定され、内輪3bには、内周が
羽根車1側が狭くなるようなテーパ面5aを有するスリ
ーブ5が設けられている。このテーパ面5aは後述の如
く起動時又は低速回転時には回転軸2のテーパ部2aと
係合している。
【0019】ころがり軸受3の上側には静圧ジャーナル
軸受11が設けられている。この軸受11には羽根車1
の吐出水の通路12と連通する軸受通路13から高圧水
が供給されるようになっている。
【0020】図3および図4は静圧ジャーナル軸受11
の詳細を示し、前記軸受通路13と連通する絞り11a
を介して連通するポケット11bが形成され、軸方向に
延びる溝11cが形成されている。
【0021】作動に際して、起動時および低速運転時に
は回転軸2は自重により図1で下方の力を受けているの
で、回転軸2のテーパ部2aとスリーブ5のテーパ面5
aと係合し接触して、ころがり軸受でスラスト荷重及び
ラジアル荷重を受ける。回転数が増加すると、羽根車1
からの吐出圧が上昇するが、羽根車1に設けた第1のウ
エアリング6と第2のウエアリング7との径が異なるの
で、羽根車1は径の大きい方の第1のウエアリング6の
方のすなわち上向きのスラスト力を発生する。
【0022】このスラスト力は回転数の上昇と共に増加
するので、自重に打勝った場合にスラスト軸受がないと
不都合である。しかしながら、本発明ではバランス室1
0によってこのスラスト力をバランスさせることができ
る。
【0023】すなわち、羽根車1の吐出圧が低い間は間
隙Sが大きいためにバランス室10の圧力が解放されて
おり、圧力が低い。しかしながら、羽根車1の吐出圧が
高くなって図2に示すように羽根車1が上動して間隙S
がS´で示すように狭くなると、バランス室10の圧力
は高くなり、スラスト力がバランスするのである。その
結果スリーブ5のテーパ面5aは図2に示すように回転
軸2のテーパ部2aと間隙δを有し、非接触状態とな
り、ころがり軸受3は静止する。
【0024】また、静圧ジャーナル軸受11は、ポンプ
の吐出圧が上昇すれば、負荷能力を持つことになる。し
たがって、起動及び低速時には、ころがり軸受で負荷を
受け、定格回転付近では、上昇したポンプの吐出圧力を
利用したスラストバランス機構及び静圧ジャーナル軸受
で負荷を支えるようにする。
【0025】以上の実施例では自重によりスリーブ5の
テーパ面5aが係合するものとして説明したが、起動時
又は低回転運転時にテーパ面5aが係合するスラスト発
生装置を設ければ横置き型のものでも実施できる。
【0026】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば下記のすぐ
れた効果を奏する。 (1) 起動時又は低速回転時のみ、ころがり軸受が作
用するので、低粘度液で潤滑してもころがり軸受の運転
時間が大変少なくてすむ。 (2) 定格回転付近では、ころがり軸受は非接触状態
となり、かつ、スラストバランス機構でスラスト力を静
圧ジャーナル軸受でラジアル力を支持して安定した回転
が得られる。 (3) したがって、低粘度液を取扱うポンプで、自己
潤滑しても長時間の寿命が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したポンプの起動時の状態を示す
断面図。
【図2】図1のポンプの定格回転の状態を示す断面図。
【図3】本発明に実施される静圧ジャーナル軸受を下半
分から見た図。
【図4】図3の側面図。
【符号の説明】
C・・・ケーシング I・・・吸込口 S・・・間隙 δ・・・間隙 1・・・羽根車 1a・・・突部 2・・・回転軸 2a・・・テーパ部 3・・・ころがり軸受 4・・・ポンプケーシング 5・・・スリーブ 5a・・・テーパ面 6・・・第1のウエアリング 7・・・第2のウエアリング 8・・・スロットルリング 9・・・バランスシート 10・・・バランス室 11・・・静圧ジャーナル軸受 11a・・・絞り 11b・・・ポケット 11c・・・溝

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内にポンプケーシングと羽根
    車とその羽根車の回転軸とを有するポンプの軸受装置に
    おいて、前記回転軸は羽根車側が狭くなるテーパ部を有
    し、ポンプケーシングに設けた軸受はそのテーパ部と係
    合するテーパ面を有するスリーブを介して回転軸を支持
    し、羽根車の吸込側および背面に設けたウエアリングは
    背面側が大径であり、羽根車の背面側にスラストバラン
    ス機構を設けたことを特徴とするポンプの軸受装置。
  2. 【請求項2】 スラストバランス機構が羽根車の背面の
    ウエアリングの半径方向内方に設けたバランス室とその
    バランス室の半径方向内方に羽根車の軸線方向位置によ
    り変化する間隙とで構成された請求項1記載のポンプの
    軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記間隙がポンプケーシングに設けたバ
    ランスシートと羽根車に設けたスロットルリングとで構
    成されている請求項2記載のポンプの軸受装置。
  4. 【請求項4】 ポンプケーシングに羽根車の吐出液を導
    く軸受通路を設け、その吐出液による静圧ジャーナル軸
    受を設けた請求項1ないしそのいずれかに記載のポンプ
    軸受装置。
  5. 【請求項5】 静圧ジャーナル軸受が軸受通路と連通す
    る絞りを介して連通するポケットを有する請求項4記載
    のポンプの軸受装置。
  6. 【請求項6】 ポンプが羽根車を下方に設けた立軸ポン
    プである請求項1ないし5のいずれかに記載のポンプの
    軸受装置。
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