JP2956464B2 - 画像情報圧縮伸長装置 - Google Patents

画像情報圧縮伸長装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、HD(高精細)画像の
信号を、SD(標準精細度)画像の再生に好適な信号
(コンパチブル成分)と、この信号に加えて処理するこ
とでHD画像を再生することができる信号(コンプリメ
ンタリ成分)とに分割して扱う画像情報圧縮伸長装置に
かかり、更に具体的には、サブバンド分割とフレーム又
はフィールド間の動き補償予測符号化と組み合わせた場
合に好適な画像情報圧縮伸長装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のテレビジョンシステムからする
と、当面は、NTSCなどのSD画像とハイビジョンな
どのHD画像の両方のテレビジョン方式が混在すると考
えられる。そこで、HD画像とSD画像とのコンパチビ
リティを考慮し、階層性をもった画像信号符号化手法が
検討されている。例えば、電子情報通信学会春季大会,
D-335,1992,「現行TV/HDTVコンパチブル符号
化方式の構成」(沢田他)には、HDの画像情報を符号
化したビットストリームの一部を取り出してデコードす
ることにより、SDの画像情報が得られるようにしたピ
ラミッド符号化方式が開示されている。
【0003】図9を参照して説明すると、HDTV信号
には、一方においてフィルタ/サブサンプリング回路1
00によるフィルタリング及びサブサンプリング,符号
化器102による符号化が行われ、符号化されたSD相
当成分が得られる。このSD相当成分は、一方において
伝送あるいは記録されるとともに、他方において復号化
器104による局部復号化,補間回路106によるデー
タの補間が行われ、減算器108に供給される。減算器
108ではHDTV信号と局部復号化信号との差分,つ
まりSD相当成分に付加することでHD画像を得ること
ができる残差成分が求められ、更に符号化器110でそ
の符号化が行われる。
【0004】また、他の階層性を持った符号化手法とし
て、サブバンド符号化方式がある。図10を参照して説
明すると、HDTV信号はまず分離フィルタ120,1
22によって水平方向に帯域分割され、それぞれサブサ
ンプリング回路124,126でサブサンプリングされ
る。サブサンプリング回路124の低域側出力に対して
は、更に分離フィルタ128,130で垂直方向に帯域
分割され、それぞれサブサンプリング回路132,13
4でサブサンプリングされる。他方、サブサンプリング
回路126の高域側出力に対しては、更に分離フィルタ
136,138で垂直方向に帯域分割され、それぞれサ
ブサンプリング回路140,142でサブサンプリング
される。
【0005】以上のようなサブバンド分割回路144に
よって、水平,垂直方向にそれぞれ低域,高域に帯域分
割されたLL,LH,HL,HHの各帯域信号が得ら
れ、適宜の符号化(図示せず)の後それらの伝送あるい
は記録が行われる。図11には、帯域分割の様子が示さ
れている。これらのうち、LL帯域信号がSD相当成分
に対応し、他のLH,HL,HHの帯域信号が残差成分
に対応する。
【0006】次に、図10に戻って、伝送あるいは再生
されたLL,LH,HL,HHの各帯域信号は、適宜の
復号化(図示せず),補間回路150〜156によるデ
ータ補間の後、合成フィルタ158〜164によるフィ
ルタリングが行われ、加算器166,168で垂直方向
の合成が行われる。加算器166,168の合成出力
は、更に補間回路170,172による補間,合成フィ
ルタ174,176によるフィルタリングの後、加算器
178で水平方向の合成が行われる。以上のようなサブ
バンド合成回路180によって、垂直,水平方向にそれ
ぞれ帯域合成されたHDの画像信号が復元される。な
お、SD画像は、LL成分から復元される。以上の例は
帯域分割数が4であるが、それ以上とする場合は、各帯
域信号あるいはLL信号に図10の処理を繰り返し適用
すればよい。
【0007】一方、画像フレーム間の相関及びフレーム
内の画素間相関を利用して画像情報圧縮を行う方法とし
て、いわゆるMPEG−1,MPEG−2がある。例え
ば、MPEG−1に関するものとしては、画像電子学会
誌,20,4,PP.306-316,Aug.1991,「MPEG標準案ビ
デオパート(ISO 11172 VIDEO)」(米満他)がある。ま
た、MPEG−2に関するものとしては、テレビジョン
学会技術報告,ICS'92-73,Oct.1992,「MPEG2フ
レーム間予測方式」(渡辺他)がある。
【0008】これらは、いずれも画像フレーム間の相
関,すなわち時間方向の相関を利用して動き補償フレー
ム間予測符号化を行い、画像情報圧縮を行っている。す
なわち、図12に示すように、時間的に連続するフレー
ム画像列を、フレーム内符号化を行う1ピクチャ(イ
ントラフレームとも言う),過去のIピクチャ又はP
ピクチャを参照してフレーム間符号化を行って動き補償
予測符号化を行うPピクチャ(インターフレームとも言
う),過去及び未来のI又はPピクチャを参照してフ
レーム間符号化を行って動き補償予測符号化を行うBピ
クチャ(インターフレームとも言う)の3つのピクチャ
タイプに分類する。
【0009】そして、現フレームのP又はBピクチャを
水平m画素×垂直n画素によるマクロブロックに分割す
る。他方、参照フレームのI又はPピクチャについても
同様にブロック分割し、両フレームのブロック間で動き
ベクトルが求められる。そして、検出した動きベクトル
を利用して近似する画像のブロック間の画素毎の差分値
が求められる。なお、この差が大き過ぎるときは、動き
補償になじまないとして現フレーム内のマクロブロック
の本来の画素値が選択される。
【0010】これら差分値又は画素値については、更に
DCTなどのフレーム内符号化処理が行われる。フレー
ム内符号化処理は、イントラブロックと呼ばれる動き補
償予測が行われなかったブロックと、Iピクチャ内の全
ブロックについても同様に行われる。
【0011】ところで、HD画像とSD画像のコンパチ
ビリティを持たせた画像信号符号化においても、上述し
た動き補償フレーム間予測符号化を組み合せることによ
って情報量の圧縮を行うことが考えられる。このような
圧縮手法の従来例としては、電子情報通信学会技術報
告,IE-91-82,1991-11,「等分割サブバンド符号化に
おける動き補償フレーム間予測の周波数領域実現」(如
澤,渡辺)に開示されたものがある。
【0012】これによれば、まず、図11のようにHD
画像をサブバンド分割する。そのうち、LL帯域信号が
SD画像に相当する。Pピクチャについて符号化すると
きは、それより過去のI又はPピクチャについても同様
にサブバンド分割しておく。
【0013】次に、PピクチャのLL帯域信号につい
て、それより過去のI又はPピクチャのLL帯域信号か
ら動き補償予測を行う。予測結果である差分について
は、DCTなどの適当な方法を利用して符号化する。
【0014】次に、PピクチャのLH帯域信号につい
て、過去のI又はPピクチャのLH帯域信号から同様に
動き補償予測を行う。このときの動きベクトルとして
は、前記LL帯域信号について求めた該当ブロックの動
きベクトルを利用することができる。LH帯域信号内の
あるブロックとそれに相当するLL帯域信号内のブロッ
クとは、画像の同じ位置の帯域分割信号であり、本来同
様の動きベクトルを持つと考えられるからである。
【0015】従って、LL帯域信号内の該当するブロッ
クについて求めた動きベクトルをそのまま用いるか、あ
るいは、その動きベクトルの周辺の比較的小さい範囲を
サーチすることで、LH帯域信号内のブロックの動き補
償予測を行う。予測結果である差分については、同様に
DCTなどの適当な方法を利用して符号化する。HL帯
域信号,HH帯域信号についても、LH帯域信号と同様
の処理を行う。なお、Iピクチャについては、各サブバ
ンド分割された帯域信号毎に面内圧縮が行われる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
なサブバンド分割後に動き補償予測符号化を行う方法で
は、前記文献にも指摘されているように、符号化効率が
それほど高くない。これは、サブバンド分割された各帯
域信号がサブサンプリングされた信号であることがその
原因である。すなわち、LH,HL,HHの帯域信号に
ついては、周波数が高いため、各サブサンプリング点の
信号値が現フレームと参照フレームとで異なったものと
なり、相関性は必ずしも高くない。このため、両フレー
ムのマクロブロック間の差分を求めても、その値が小さ
くならず、結果的に符号量はそれ程減少しないことにな
る。
【0017】本発明は、これらの点に着目したもので、
サブバンド分割後に動き補償予測符号化を行う場合の符
号化効率の向上を図ることができる画像情報圧縮伸長装
置を提供することを、その目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の発明は、画像情報をサブバンド分割し、且
つ、動き補償予測符号化を行って該画像情報の圧縮を行
う画像情報圧縮装置において、前記画像情報のうちでフ
レーム内符号化を行うイントラフレームに対して低域信
号及び複数の高域信号にサブバンド分割して夫々出力す
る第1のサブバンド分割手段と、前記第1のサブバンド
分割手段で得られた低域信号及び複数の高域信号を符号
化/量子化により圧縮して夫々出力する符号化/量子化
手段と、前記符号化/量子化手段で圧縮された低域信号
及び複数の高域信号を逆子化/復号化して夫々出力す
る逆量子化/復号化手段と、前記逆量子化/復号化手段
で得られた低域信号を除いた複数の高域信号と、仮に零
と見なした低域信号とを帯域合成して、前記画像情報と
同じ画素数の高域合成信号を出力する第1のサブバンド
合成手段と、前記画像情報のうちでフレーム間符号化を
行うインターフレームに対して低域信号のみを取り出し
て出力する第2のサブバンド分割手段と、前記インター
フレームから前記第2のサブバンド分割手段で得られた
低域信号を減算して該画像情報と同じ画素数の高域合成
信号を出力する第2のサブバンド合成手段と、前記第2
のサブバンド分割手段から出力された低域信号と前記逆
量子化/復号化手段から出力された低域信号とに基づい
て前記インターフレームの低域信号に対する動き補償予
測符号化データを圧縮して出力する一方、前記第2のサ
ブバンド合成手段から出力された高域合成信号と前記第
1のサブバンド合成手段から出力された高域合成信号と
に基づいて前記インターフレームの高域信号に対する動
き補償予測符号化デー夕を圧縮して出力する動き補償予
測符号化手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】第2の発明は、画像情報をサブバンド分割
し、且つ、動き補償予測符号化を行って該画像情報の圧
縮を行う画像情報圧縮装置において、前記画像情報のう
ちでフレーム内符号化を行うイントラフレームに対して
低域信号及び複数の高域信号にサブバンド分割して夫々
出力する第1のサブバンド分割手段と、前記第1のサブ
バンド分割手段で得られた低域信号及び複数の高域信号
を符号化/量子化により圧縮して夫々出力する符号化/
量子化手段と、前記符号化/量子化手段で圧縮された低
域信号及び複数の高域信号を逆量子化/復号化して夫々
出力する逆量子化/復号化手段と、前記逆量子化/復号
化手段で得られた低域信号を除いた複数の高域信号と、
仮に零と見なした低域信号とを帯域合成して、前記画像
情報と同じ画素数の高域合成信号を出力する第1のサブ
バンド合成手段と、前記画像情報のうちでフレーム間符
号化を行うインターフレームに対して低域信号及び複数
の高域信号にサブバンド分割して夫々出力する第2のサ
ブバンド分割手段と、前記第2のサブバンド分割手段で
得られた低域信号を除いた複数の高域信号と、仮に零と
見なした低域信号とを帯域合成して、前記画像情報と同
じ画素数の高域合成信号を出力する第2のサブバンド合
成手段と、前記第2のサブバンド分割手段から出力され
た低域信号と前記逆量子化/復号化手段から出力された
低域信号とに基づいて前記インターフレームの低域信号
に対する動き補償予測符号化データを圧縮して出力する
一方、前記第2のサブバンド合成手段から出力された高
域合成信号と前記第1のサブバンド合成手段から出力さ
れた高域合成信号とに基づいて前記インターフレームの
高域信号に対する動き補償予測符号化データを圧縮して
出力する動き補償予測符号化手段とを備えたことを特徴
とする。
【0020】
【0021】第の発明は、前記画像情報圧縮装置によ
って圧縮された画像情報を伸長する画像情報伸長装置に
おいて、前記画像情報のうちでイントラフレーム中の圧
縮した低域信号及び複数の高域信号を逆量子化/復号
て夫々出力すると共に、出力した前記低域信号を前記
イントラフレームの復号SD画像信号としても出力する
第1の逆量子化/復号化手段と、前記第1の逆量子化/
復号化手段で得られた低域信号と複数の高域信号とを帯
域合成して前記イントラフレームの復号HD画像信号と
して出力する共に、複数の高域信号を帯域合成して合成
高域信号を出力する第1のサブバンド合成手段と、前記
画像情報のうちでインターフレーム中の低域信号に対す
る圧縮した動き補償予測符号化データを逆量子化/復号
化して出力する第2の逆量子化/復号化手段と、前記イ
ンターフレーム中の高域信号に対する圧縮した動き補償
予測符号化データを逆量子化/復号化して出力する第3
の逆量子化/復号化手段と、前記第1の逆量子化/復号
化手段からの低域信号と、前記第2の逆量子化/復号化
手段からの出力信号とにより、前記インターフレームの
復号SD画像信号を出力する第1の動き復号化手段と、
前記第1のサブバンド合成手段からの合成高域信号と、
前記第3の逆量子化/復号化手段からの出力信号とによ
り、前記インターフレームの合成高域信号を出力する第
2の動き復号化手段と、前記第1の動き復号化手段から
の前記インターフレームの復号SD画像信号と、前記第
2の動き復号化手段からの前記インタ−フレームの合成
高域信号とを帯域合成して、前記インターフレームの復
号HD画像信号を出力する第2のサブバンド合成手段と
を備えたことを特徴とする。
【0022】
【0023】
【作用】本発明によれば、サブバンド分割された各帯域
信号中、低域信号を除いた高域信号がサブバンド合成さ
れ、当初の画像と同じ画素数の合成高域信号を得る。そ
して、この合成高域信号に基づいて動き補償予測符号化
の処理が行われる。このため、サブバンド分割された各
帯域信号がサブサンプリングされた信号であることに起
因する低い符号化効率が改善され、良好な画像情報圧縮
が可能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明による画像情報圧縮伸長装置の
一実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明
する。なお、上述した従来技術と同一の構成部分又は従
来技術に対応する構成部分には、同一の符号を用いるこ
ととする。
【0025】<圧縮装置の全体構成> 最初に、図1を参照しながら画像情報圧縮装置10の全
体構成について説明する。同図において、HDTVの画
像信号はI,Pピクチャを区別するための切換スイッチ
12に供給される。ここでは、前述したように、Iピク
チャは、フレーム内符号化を行うイントラフレームであ
り、一方、Pピクチャは、過去のIピクチャ又はPピク
チャを参照してフレーム間符号化を行うインターフレー
ムである。上記Iピクチャは、サブバンド分割回路14
(図10参照)によって図11に示したLL,LH,H
L,HHの各帯域信号I(LL),I(LH).I(H
L),I(HH)に分割される。尚、実施例では、イン
ターフレームとしてPピクチャを用いて説明するが、イ
ンターフレームとして過去及び未来のI又はPピクチャ
を参照してフレーム間符号化を行って動き補償予測符号
化を行うBピクチャにも適用できることは自明である。
【0026】これらの帯域信号は、符号化/量子化回路
16に供給され、それぞれ符号化,再量子化の処理が行
われる。このようにして、Iピクチャのサブバンド分割
された画像信号に対する面内圧縮が行われ、各帯域の圧
縮信号DI(LL),DI(LH),DI(HL),D
I(HH)がそれぞれ出力される。
【0027】次に、これらの圧縮信号は、逆量子化/復
号化回路18に供給され、ここで符号化/量子化回路1
6と逆の処理,すなわち局部復号化の処理が行われる。
これによって、量子化誤差がフレーム間で累積すること
を避けつつ、サブバンド分割された各帯域信号の復号化
信号J(LL),J(LH),J(HL),J(HH)
が得られる。
【0028】これらの各帯域信号のうち、低域成分J
(LL)を除く高域信号J(LH),J(HL),J
(HH)はサブバンド合成回路20に供給されて帯域合
成され、合成信号J(R)が得られる。この合成高域信
号J(R)は、低域信号J(LL)とともに動き補償予
測符号化回路22に供給される。
【0029】他方、Pピクチャは、サブバンド分割回路
24によってLL成分の帯域信号P(LL)が取り出さ
れる。また、サブバンド合成回路26では、低域の信号
P(LL)に対してサブバンド合成が行われるととも
に、Pピクチャの画像信号から減算されて合成高域信号
P(R)が得られる。この合成高域信号P(R)は、P
ピクチャの高域成分P(LH),P(HL),P(H
H)を合成したものである。この合成高域信号P(R)
は、低域信号P(LL)とともに動き補償予測符号化回
路22に供給される。
【0030】以上の処理によって、動き補償予測符号化
回路22には、 Iピクチャの局部復号化された低域信号J(LL), Iピクチャの局部復号化された合成高域信号J
(R), Pピクチャの低域信号P(LL), Pピクチャの合成高域信号P(R), がそれぞれ入力されることになる。
【0031】動き補償予測符号化回路22では、これら
の信号に基づいてPピクチャに対して動き補償予測符号
化の処理が行われる。すなわち、低域信号J(LL),
P(LL)に基づいて、局部復号されたIピクチャの低
域成分に対するPピクチャの低域成分の動きベクトルM
V(L),低域信号間の差分値△(L)が求められる。
また、高域成分J(R),P(R)に基づいて、局部復
号化されたIピクチャの高域成分に対するPピクチャの
高域成分の動きベクトルMV(R),高域信号間の差分
値△(R)が求められる。なお、高域成分の動きベクト
ルMV(R)としては、低域成分について求めた動きベ
クトルと高域成分について求めた動きベクトルとの差分
ベクトルが用いられる。
【0032】以上のように、Iピクチャについては各分
割帯域毎に圧縮処理が行われる。他方、Pピクチャのう
ち、低域成分であるP(LL)についてはIピクチャ
(又はPピクチャ)の低域成分J(LL)との間で動き
補償予測符号化が行われる。また、低域成分を除く合成
高域成分P(R)については、低域成分で求めた動きベ
クトルを利用して、Iピクチャ(又はPピクチャ)の合
成高域成分J(R)との間で動き補償予測符号化が行わ
れる。
【0033】つまり、前記従来技術では、高域成分につ
いても各帯域成分毎に動き補償予測符号化が行われた
が、本実施例では、低域成分を除いた高域成分を合成し
たものについて動き補償予測符号化が行われる。
【0034】<圧縮装置の各部の構成>次に、以上のよ
うな画像情報圧縮装置の各部の詳細について更に説明す
る。図2には、Iピクチャの処理回路が示されている。
同図において、サブバンド分割回路14は、図10に示
したものと全く同様であり、水平方向の分離フィルタ1
4A,14B,サブサンプリング回路14C,14D,
垂直方向の分離フィルタ14E,14F,14G,14
H,サブサンプリング回路14I,14J,14K,1
4Lによって構成されている。
【0035】これらにより、IピクチャのHD画像は、
1フレーム(又は1フィールド)がサブバンド分割,サ
ブサンプリング(例えば水平又は垂直方向に2:1の割
合で行う)され、帯域信号I(LL),I(LH),I
(HL),I(HH)が得られる。
【0036】次に、符号化/量子化回路16は、符号化
器16A,16B,16C,16Dと、再量子化器16
E,16F,16G,16Hによって構成されている。
前記サブバンド分割回路14から出力された各帯域信号
I(LL),I(LH),I(HL),I(HH)は、
それぞれ符号化器16A〜16DによってDCTやDP
CMなどの手法で符号化され、更に再量子化器16E〜
16Hで再量子化される。これによって、各帯域の圧縮
信号DI(LL),DI(LH),DI(HL),DI
(HH)がそれぞれ得られる。これらの圧縮画像信号
は、動き補償予測符号化された圧縮画像情報とともに、
図示しない伝送路又は記録媒体へと出力される。
【0037】次に、逆量子化/復号化回路18は、逆量
子化器18A,18B,18C,18Dと、復号化器1
8E,18F,18G,18Hによって構成されてい
る。前記符号化/量子化回路16から出力された各帯域
の圧縮信号DI(LL),DI(LH),DI(H
L),DI(HH)は、それぞれ逆量子化器18A〜1
8Dによって逆量子化され、更に復号化器18E〜18
Hで復号化される。これによって、各帯域の局部復号化
信号J(LL),J(LH),J(HL),J(HH)
がそれぞれ得られる。
【0038】次に、サブバンド合成回路20は、垂直方
向の補間回路20A,20B,20C,合成フィルタ2
0D,20E,20F,加算器20G,水平方向の補間
回路20H,20I,合成フィルタ20J,20K,加
算器20Lによって構成されている。逆量子化/復号化
回路18から出力された復号化信号J(LL),J(L
H),J(HL),J(HH)のうち、低域信号J(L
L)は、動き補償予測符号化回路22にそのまま供給さ
れる。
【0039】しかし、他の高域信号J(LH),J(H
L),J(HH)は、サブバンド合成回路20によって
帯域合成,補間(例えば水平又は垂直方向に1:2の割
合で行う)され、合成信号J(R)が得られる。そし
て、この合成高域信号J(R)が、後述する動き補償予
測符号化回路22に供給される。
【0040】サブバンド合成回路20によって合成され
た合成高域信号J(R)は、LL信号を全て「0」とし
てサブバンド合成した画像信号であり、画素数はサブバ
ンド分割回路14の入力であるIピクチャのHD画像に
等しく、HD画像信号からLL成分を除いた信号となっ
ている。
【0041】図3には、低域信号J(LL)と合成高域
信号J(R)の対応関係が示されている。同図(A)の
低域信号J(LL)は、サブバンド分割回路14で水
平,垂直方向に2:1のサブサンプリングが行われてい
るので、本来の画像の1/4の画素数となっている。こ
れに対し、同図(B)の合成高域信号J(R)は、サブ
バンド合成回路20でLL成分を「0」として水平,垂
直方向に1:2の補間が行われているので、本来の画像
と同一の画素数となっている。
【0042】次に、図4を参照しながらPピクチャの処
理回路について説明する。同図において、サブバンド分
割回路24は、水平方向の分離フィルタ24A,サブサ
ンプリング回路24B,垂直方向の分離フィルタ24
C,サブサンプリング回路24Dによって構成されてい
る。これらにより、PピクチャのHD画像に対して水
平,垂直方向にサブバンド分割,サブサンプリングが行
われ、低域の信号P(LL)が得られる。
【0043】次に、サブバンド合成回路26は、垂直方
向の補間回路26A,合成フィルタ26B,水平方向の
補間回路26C,合成フィルタ26D,減算器26Eに
よって構成されている。これらにより、低域の帯域信号
P(LL)に対して水平,垂直方向の補間とサブバンド
合成が行われる。合成フィルタ26Dの出力は、補間が
行われているために入力HD信号と同画素数であり、減
算器26Eで画素毎に入力HD信号から差し引かれる。
これによって、結果的にPピクチャの合成高域信号P
(R)が得られる。
【0044】なお、このPピクチャ側の処理回路は、前
記図2において、符号化/量子化回路16と、逆量子化
/復号化回路18を取り除いた構成,すなわちIピクチ
ャ側に接続したサブバンド分割回路14とサブバンド合
成回路20と同等の構成をPピクチャ側に接続すること
によっても実現可能である。ここでの詳細な図示を省略
するものの、この場合にも、サブバンド分割回路で得ら
れた低域信号を除いた複数の高域信号と、仮に「0」と
見なした低域信号とを帯域合成して、画像情報と同じ画
素数の高域合成信号をサブバンド合成回路で出力すれば
良い。しかし、図4に示すような構成とすることで、フ
ィルタリングに要する演算量を削減できるという利点が
ある。
【0045】次に、図5を参照しながら、動き補償予測
符号化回路22について説明する。この回路は、通常用
いられるものと同様である。同図中の上側の回路では、
Iピクチャの局部復号化されたLL帯域信号J(LL)
を参照して、PピクチャのLL帯域信号P(LL)を動
き補償予測符号化する処理が行われるようになってい
る。また、同図中の下側の回路では、Iピクチャの合成
高域信号J(R)を参照して、低域側で求められてた動
きベクトルを利用しつつ、Pピクチャの合成高域信号P
(R)を動き補償予測符号化する処理が行われるように
なっている。
【0046】まず、低域側から説明すると、I,P各ピ
クチャのLL帯域信号は、動きベクトル検出回路22A
に供給される。即ち、1ピクチャのLL帯域信号J
(LL)は、スイッチSW3,メモリ22Iを経て動き
ベクトル検出回路22Aに供給され、一方、Pピクチャ
のLL帯域信号P(LL)は動きベクトル検出回路22
Aに直接供給される。ここで、各ピクチャのLL帯域信
号は、縦m画素×横n画素からなるブロックに分割さ
れ、各ブロック毎に比較されて動きベクトルがサーチさ
れる。その結果、サーチ範囲の中で最適な動きベクトル
が検出されて動き補償回路22Bに送られる。
【0047】動き補償回路22Bでは、動きベクトルに
相当するIピクチャのLL帯域信号J(LL)の画素値
が求められ、これが減算器22Cに出力される。減算器
22Cでは、それがPピクチャのLL帯域信号P(L
L)の画素値から差し引いて、差分値が求められる。求
められた差分値は、符号化器22DによるDCTやDP
CM符号化又はサブバンド符号化などの符号化処理,再
量子化器22Eによる再量子化の処理によって情報圧縮
され、Pピクチャの低域信号の差分値Δ(L)として適
宜の符号化の後伝送あるいは記録される。このとき、動
きベクトル検出回路22Aで検出された低域信号の動き
ベクトルMV(L)も同様に出力される。
【0048】なお、同図中スイッチSW1は、ブロック
毎に動き補償差分値と現画像の画素値とを選択するイン
トラ/インター適応予測を行うためのものである。ま
た、逆量子化器22F,復号化器22G,加算器22H
は、差分値からPピクチャのLL帯域信号P(LL)を
局部復号するためのもので、Pピクチャが連続するよう
な場合は、スイッチSW3を切り換えて局部復号された
PピクチャのLL帯域信号P(LL)がメモリ22Iに
格納される。そして、その格納信号を1フレーム遅延さ
せて出力することで、Pピクチャ間で動き補償予測符号
化の処理が行われる。また、動き補償予測処理を1/2
画素単位で行ってもよく、この場合は例えばIピクチャ
の画素値の平均値が減算器22Cで差し引かれる。
【0049】次に、高域側について説明する。基本的に
は前記低域側と同様であるが、低域側で求められた動き
ベクトルを利用することにより、動きベクトルサーチの
演算量低減と動きベクトルの符号量削減が図られてい
る。このような処理を行うため、合成高域信号をLL帯
域信号のブロックに対応して図3(B)のように縦2m
画素×横2n画素からなるブロックに分割する。
【0050】そして、この分割ブロック毎にIピクチャ
の合成高域信号J(R)とPピクチャの合成高域信号P
(R)の間で動きベクトル検出回路22Jで動きベクト
ルがサーチされる。このサーチは、対応するLL帯域信
号のブロックの動きベクトルを水平,垂直とも2倍とし
たベクトルが示す画素を中心として比較的小領域につい
て行う(例えば、図3斜線部分参照)。以降の処理は上
述した低域側の場合と同様であり、Pピクチャの合成高
域信号の差分値Δ(R)と動きベクトルMV(R)とが
出力される。なお、動きベクトルMV(R)について
は、相当する低域側の動きベクトルMV(L)を水平,
垂直とも2倍としたベクトルとの差分ベクトルをMV
(R)として符号化して伝送する。
【0051】<伸長装置の全体構成>次に、図6を参照
しながら画像情報伸長装置30の全体構成について説明
する。この画像情報伸長装置30は、前記圧縮装置10
における圧縮処理と逆の伸長処理を行うものである。同
図において、上述した圧縮装置10側から供給されるI
ピクチャの各帯域の圧縮信号DI(LL),DI(L
H),DI(HL),DI(HH)は、逆量子化/復号
化回路32に供給され、各帯域毎に逆量子化,復号化の
処理が行われる。
【0052】復号化された帯域信号J(LL),J(L
H),J(HL),J(HH)のうち、J(LL)がI
ピクチャの復号SD画像信号となる。また、復号信号J
(LL),J(LH),J(HL),J(HH)は、サ
ブバンド合成回路34によって水平,垂直方向に合成さ
れ、Iピクチャの復号HD画像信号が得られる。
【0053】他方、Pピクチャ側では、前記動き補償予
測符号化によって得られた低域側,高域側の差分値Δ
(L),Δ(R)が逆量子化/復号化回路36,38に
よってそれぞれ逆量子化,復号化され、動き復号化回路
40,42にそれぞれ供給される。低域側の動き復号化
回路40には、復号化されたIピクチャのLL帯域信号
J(LL)と、低域信号の動きベクトルMV(L)が入
力されており、これらによってPピクチャのLL帯域信
号Q(LL)が得られる。これがPピクチャの復号SD
画像信号となる。
【0054】また、高域側の動き復号化回路42には、
復号化されたIピクチャの合成高域帯域信号J(R),
低域信号の動きベクトルMV(L),高域信号の差分動
きベクトルMV(R)が入力されており、これらによっ
てPピクチャの合成高域信号Q(R)が得られる。そし
て、動き復号化回路40,42の出力をサブバンド合成
回路44で合成することで、Pピクチャの復号HD画像
信号が得られる。
【0055】<伸長装置の各部の構成>次に、以上のよ
うな画像情報伸長装置の各部の詳細について更に説明す
る。図7には、Iピクチャの処理回路が示されている。
同図において、逆量子化/復号化回路32は、逆量子化
器32A,32B,32C,32Dと、復号化器32
E,32F,32G,32Hとによって構成されてい
る。各帯域の圧縮信号DI(LL),DI(LH),D
I(HL),DI(HH)は、圧縮装置側から図示しな
い伝送路を介して供給されるか、あるいは記録装置から
再生供給される。
【0056】これらのIピクチャの各帯域の圧縮信号D
I(LL),DI(LH),DI(HL),DI(H
H)は、それぞれ逆量子化器32A〜32Dによって逆
量子化され、更に復号化器32E〜32Hによって復号
化される。逆量子化器32A〜32Dでは、図2に示し
た再量子化器16E〜16Hと逆の量子化処理が行わ
れ、復号化器32E〜32Hでは、図2に示した符号化
器16A〜16Dと逆の復号化の処理が行われる。これ
によって、各帯域の復号化信号J(LL),J(L
H),J(HL),J(HH)がそれぞれ得られる。こ
れらのうち、低域の復号化信号J(LL)がIピクチャ
の復号SD画像信号となる。
【0057】次に、サブバンド合成回路34は、補間回
路34A,34B,34C,34D,合成フィルタ34
E,34F,34G,34H,加算器34I,34Jに
よって垂直方向の補間と合成が行われるようになってい
る。また、補間回路34K,34L,合成フィルタ34
M,34N,加算器34Oによって水平方向の補間と合
成が行われるようになっている。
【0058】これらにより、復号化信号J(LL),J
(LH),J(HL),J(HH)からIピクチャの復
号HD画像信号が得られる。また、補間回路34L,3
4P,合成フィルタ34N,34Q,加算器34Rによ
って、高帯域成分,すなわち帯域信号J(LH),J
(HL),J(HH)が合成され、合成高域信号J
(R)が得られる。このJ(R)は、前記J(LL)と
ともに、図8のPピクチャの処理回路に供給される。
【0059】図8には、Pピクチャの処理回路が示され
ている。同図において、逆量子化/復号化回路36は逆
量子化器36Aと復号化器36Bとによって構成されて
おり、これらによって低域の差分値Δ(L)の逆量子化
と復号化が行われる。逆量子化器36Aでは、再量子化
器22E(図5参照)と逆の処理が行われ、復号化器3
6Bでは、符号化器22Dと逆の処理が行われる。
【0060】逆量子化/復号化回路38は逆量子化器3
8Aと復号化器38Bとによって構成されており、これ
らによって高域の差分値Δ(R)の逆量子化と復号化が
行われる。逆量子化器38Aでは、再量子化器22M
(図5参照)と逆の処理が行われ、復号化器38Bで
は、符号化器22Lと逆の処理が行われる。
【0061】動き復号化回路40は、動き補償回路40
A,加算器40B,スイッチSW5,メモリ40Cを備
えている。動き補償回路40Aでは、低域の動きベクト
ルMV(L)と、メモリ40Cから供給される前フレー
ムの画像信号とから動き補償が行われ、その結果が加算
器40Bで復号化された差分値Δ(L)と加算されて動
き補償予測された画像が復元される。
【0062】スイッチSW5は、前フレームがIピクチ
ャの場合は低域の復号化信号J(LL)が図7の回路か
ら入力されるので、これをメモリ40Cに格納し、前フ
レームがPピクチャの場合は加算器40Bから出力され
るPピクチャの低域の復号化信号Q(LL)をメモリ4
0Cに格納するためのものである。メモリ40Cに格納
された信号は、1フレーム分遅延して出力される。加算
器40Bの出力が、Pピクチャの復号SD画像信号とな
る。
【0063】動き復号化回路42は、動き補償回路42
A,加算器42B,スイッチSW6,メモリ42C,ベ
クトル合成回路42Dを備えている。ベクトル合成回路
42Dでは、低域の動きベクトルMV(L)を垂直,水
平方向ともに2倍したベクトルと、高域の差分動きベク
トルMV(R)とが合成されて高域の動きベクトルが得
られる。なお、このように低域の動きベクトルを垂直,
水平方向に2倍する理由は、図3に示した低域の復号化
信号J(LL)と高域の合成信号J(R)との画素数の
関係があるためである。
【0064】動き補償回路42Aでは、合成された動き
ベクトルと、メモリ42Cから供給される前フレームの
画像信号とから動き補償が行われ、その結果が加算器4
2Bで復号化された差分値Δ(L)と加算されて動き補
償された画像が復元される。スイッチSW6は、前フレ
ームがIピクチャの場合は合成高域信号J(R)が図7
の回路から入力されるので、これをメモリ42Cに格納
し、前フレームがPピクチャの場合は加算器42Bから
出力されるPピクチャの復号化合成高域信号Q(R)を
メモリ42Cに格納するためのものである。メモリ42
Cに格納された信号は、1フレーム分遅延して出力され
る。
【0065】サブバンド合成回路44は、垂直方向の補
間回路44A,合成フィルタ44B,水平方向の補間回
路44C,合成フィルタ44D,加算器44Eによって
構成されている。補間回路44A〜合成フィルタ44D
では、動き復号化回路40で得られた低域の復号化信号
Q(LL)の帯域合成が行われ、加算器44Eで復号化
合成高域信号Q(R)と加算合成される。これによっ
て、Pピクチャの復号HD画像信号が得られる。
【0066】以上のように、本実施例によれば次のよう
な効果がある。 (1)サブバンド分割後の各帯域信号のうち、低域を除
いた高域の帯域信号をサブバンド合成し、入力画像信号
と同じ画素数の信号としてフレーム間の動き補償予測符
号化,復号化を行うようにしたので、フレーム間予測に
おける符号化効率の向上を図ることができる。
【0067】(2)合成高域信号が、一般的なピラミッ
ド符号化と異なり、サブバンド分割後の低帯域を除いた
他の帯域信号をサブバンド合成した結果の信号であるこ
とから、Iピクチャについてはサブバンド分割した状態
で帯域信号毎に符号化して伝送すればよく、符号化効率
の向上を図ることができる。
【0068】(3)合成高域信号を求める際に、サブバ
ンド分割後の低域信号のみをサブバンド合成時と同様に
補間とフィルタリングした結果の信号を、サブバンド分
割前の入力信号からさし引いて得るようにすることによ
り、合成高域信号を求めるための演算量を削減すること
が可能となる。
【0069】<他の実施例>なお、本発明は、何ら上記
実施例に限定されるものではなく、例えば次のようなも
のも含まれる。 (1)前記実施例では、IピクチャとPピクチャの場合
であるが、MPEG1のように予測構造としてBピクチ
ャを含むことができるように変更することは極めて容易
に実現できる。
【0070】(2)前記実施例では、量子化誤差がフレ
ーム間で累積することを避ける意味で、図2,図5の符
号化側装置で再量子化,逆量子化の処理を行ったが、例
えば1又は2フレームおきにIピクチャを置くような場
合は、量子化誤差の累積はそれほど問題にならない。従
って、演算量を削減するために再量子化する前の信号を
用いるようにしてもよい。
【0071】すなわち、図2では、低域の復号化信号J
(LL)の代わりにLL帯域信号I(LL)を用いるよ
うにするとともに、合成高域信号J(R)の代わりに帯
域信号I(LH),I(HL),I(HH)をサブバン
ド合成したものを用いるようにしてよい。このようにす
ると、逆量子化器18A〜18D,復号化器18E〜1
8Hが不要となる。同様に、図5では、逆量子化器22
F,22N,復号化器22G,22Oが不要となる。
【0072】また、以上の場合には、図2において、I
(LH),I(HL),I(HH)をサブバンド合成す
ることでJ(R)を求めるのではなく、図4と同様にI
(LL)に対して補間とフィルタリングを行い、その結
果を図2の回路の入力信号から差し引くようにして求め
るようにしてもよい。このようにすれば、演算量が削減
できる。
【0073】なお、図4に示したPピクチャ側の処理回
路の構成は、上述したピラミッド符号化の装置構成と類
似しているが、図中の分割フィルタ24A,24C,合
成フィルタ26B,26Dがサブバンド分割,サブバン
ド合成を行うフィルタの条件を満たす特性となっている
点で相違する。このような構成上の相違のため、結果的
に、Pピクチャの合成高域信号P(R)が、P(L
H),P(HL),P(HH)の各帯域信号をサブバン
ド合成したものとして得られるのである。
【0074】また、Iピクチャについては、図2に示し
たように、I(LH),I(HL),I(HH)の各帯
域信号を符号化して再量子化した圧縮信号DI(L
H),DI(HL),DI(HH)が伝送され、復号側
でI(LH),I(HL),I(HH)を復号してサブ
バンド合成することで、合成高域信号J(R)を得てい
る。
【0075】しかし、一般的なピラミッド符号化の場合
には、Iピクチャについてその合成高域信号J(R)を
符号化して伝送する必要がある。図11と図3を比較す
れば明かなように、合成高域信号は入力画像信号の画素
数と同じ画素数であるのに対し、高域の各帯域信号L
H,HL,HHの画素を合わせると入力画像の画素数の
3/4である。画素数が少ないことは、画像情報圧縮符
号化によって有利である。
【0076】(3)サブバンド分割については、必ずし
も図11のように4帯域に分割する必要はない。例え
ば、垂直,水平方向のいずれか一方に3分割するように
してもよい。あるいは同図のように4帯域に分割した後
に、更にLL帯域信号を4分割し、その水平,垂直とも
に低帯域の信号の部分をLL成分とし、それ以外の全て
の帯域信号をサブバンド合成して高域成分としてもよ
い。
【0077】(4)図2や図4の装置の入力画像信号と
しては、1フレームの画像信号の全体でなくてもよい。
例えば、HD画像信号をまず水平方向にサブバンド分割
し、このうち高域信号についてはフレーム間の動き補償
を行わないものとし、低域信号についてのみそれらの装
置に入力して上述した処理を行うようにする。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による画像
情報圧縮伸長装置によれば、次のような効果がある。 (1)P又はBピクチャについては、サブバンド分割さ
れた各帯域信号のうち、低域を除く高域信号を合成して
動き補償による符号化,復号化を行うこととしたので、
符号化効率の向上を図ることができる。
【0079】(2)加えてIピクチャについては、サブ
バンド分割された各帯域信号について面内符号化,復号
化を行うこととしたので、これによっても符号化効率が
向上する。
【0080】(3)更に、サブバンド分割する際に、当
初の画像信号から低域の帯域信号のみを取り出すととも
に、これを当初の画像信号から減算して合成高域信号を
得ることとしたので、演算量の低減,回路構成の簡略化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像情報圧縮伸長装置の一実施例
の圧縮装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】前記圧縮装置の一部の詳細な構成例を示すブロ
ック図である。
【図3】図2の装置で復号化された低域信号と高域信号
との画素数の関係を示す説明図である。
【図4】前記圧縮装置の一部の詳細な構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】前記圧縮装置の一部の詳細な構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明による画像情報圧縮伸長装置の一実施例
の伸長装置の全体構成を示すブロック図である。
【図7】前記伸長装置の一部の詳細な構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】前記伸長装置の一部の詳細な構成例を示すブロ
ック図である。
【図9】従来の画像圧縮装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図10】サブバンド分割,合成回路の一例を示すブロ
ック図である。
【図11】サブバンド分割の様子を示す説明図である。
【図12】フレーム間予測符号化におけるピクチャ構造
を示す説明図である。
【符号の説明】
10…画像情報圧縮装置 12…スイッチ 14…サブバンド分割回路(第1のサブバンド分割手
段) 16…符号化/量子化回路(面内符号化手段) 18…逆量子化/復号化回路 20…サブバンド合成回路(第1のサブバンド合成手
段) 22…動き補償予測符号化回路(動き補償符号化手段) 24…サブバンド分割回路(第2のサブバンド分割手
段) 26…サブバンド合成回路(第2のサブバンド合成手
段) 30…画像情報伸長装置 32…逆量子化/復号化回路(面内復号化手段) 34…サブバンド合成回路(第4のサブバンド合成手
段) 36,38…逆量子化/復号化回路 40,42…動き復号化回路(動き補償復号化手段) 44…サブバンド合成回路(第3のサブバンド合成手
段) DI(LL),DI(LH),DI(HL),DI(H
H)…Iピクチャの圧縮信号 J(LL)…Iピクチャの局部復号化された低域信号 J(R)…Iピクチャの局部復号化された合成高域信号 MV(L)…低域の動きベクトル MV(R)…高域の差分動きベクトル P(LL)…Pピクチャの局部復号化された低域信号 P(R)…Pピクチャの局部復号化された合成高域信号 Q(LL)…Pピクチャの復号化された低域信号 Q(R)…Pピクチャの復号化された合成高域信号 Δ(L)…低域の差分値 Δ(R)…高域の差分値
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−260492(JP,A) 特開 平4−181887(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報をサブバンド分割し、且つ、動
    き補償予測符号化を行って該画像情報の圧縮を行う画像
    情報圧縮装置において、 前記画像情報のうちでフレーム内符号化を行うイントラ
    フレームに対して低域信号及び複数の高域信号にサブバ
    ンド分割して夫々出力する第1のサブバンド分割手段
    と、 前記第1のサブバンド分割手段で得られた低域信号及び
    複数の高域信号を符号化/量子化により圧縮して夫々出
    力する符号化/量子化手段と、 前記符号化/量子化手段で圧縮された低域信号及び複数
    の高域信号を逆子化/復号化して夫々出力する逆量子
    化/復号化手段と、 前記逆量子化/復号化手段で得られた低域信号を除いた
    複数の高域信号と、仮に零と見なした低域信号とを帯域
    合成して、前記画像情報と同じ画素数の高域合成信号を
    出力する第1のサブバンド合成手段と、 前記画像情報のうちでフレーム間符号化を行うインター
    フレームに対して低域信号のみを取り出して出力する第
    2のサブバンド分割手段と、 前記インターフレームから前記第2のサブバンド分割手
    段で得られた低域信号を減算して該画像情報と同じ画素
    数の高域合成信号を出力する第2のサブバンド合成手段
    と、 前記第2のサブバンド分割手段から出力された低域信号
    と前記逆量子化/復号化手段から出力された低域信号と
    に基づいて前記インターフレームの低域信号に対する動
    き補償予測符号化データを圧縮して出力する一方、前記
    第2のサブバンド合成手段から出力された高域合成信号
    と前記第1のサブバンド合成手段から出力された高域合
    成信号とに基づいて前記インターフレームの高域信号に
    対する動き補償予測符号化デー夕を圧縮して出力する動
    き補償予測符号化手段とを備えたことを特徴とする画像
    情報圧縮装置。
  2. 【請求項2】 画像情報をサブバンド分割し、且つ、動
    き補償予測符号化を行って該画像情報の圧縮を行う画像
    情報圧縮装置において、 前記画像情報のうちでフレーム内符号化を行うイントラ
    フレームに対して低域信号及び複数の高域信号にサブバ
    ンド分割して夫々出力する第1のサブバンド分割手段
    と、 前記第1のサブバンド分割手段で得られた低域信号及び
    複数の高域信号を符号化/量子化により圧縮して夫々出
    力する符号化/量子化手段と、 前記符号化/量子化手段で圧縮された低域信号及び複数
    の高域信号を逆量子化/復号化して夫々出力する逆量子
    化/復号化手段と、 前記逆量子化/復号化手段で得られた低域信号を除いた
    複数の高域信号と、仮に零と見なした低域信号とを帯域
    合成して、前記画像情報と同じ画素数の高域合成信号を
    出力する第1のサブバンド合成手段と、 前記画像情報のうちでフレーム間符号化を行うインター
    フレームに対して低域信号及び複数の高域信号にサブバ
    ンド分割して夫々出力する第2のサブバンド分割手段
    と、 前記第2のサブバンド分割手段で得られた低域信号を除
    いた複数の高域信号と、仮に零と見なした低域信号とを
    帯域合成して、前記画像情報と同じ画素数の高域合成信
    号を出力する第2のサブバンド合成手段と、 前記第2のサブバンド分割手段から出力された低域信号
    と前記逆量子化/復号化手段から出力された低域信号と
    に基づいて前記インターフレームの低域信号に対する動
    き補償予測符号化データを圧縮して出力する一方、前記
    第2のサブバンド合成手段から出力された高域合成信号
    と前記第1のサブバンド合成手段から出力された高域合
    成信号とに基づいて前記インターフレームの高域信号に
    対する動き補償予測符号化データを圧縮して出力する動
    き補償予測符号化手段とを備えたことを特徴とする画像
    情報圧縮装置。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし請求項2記載の画像情報
    圧縮装置によって圧縮された画像情報を伸長する画像情
    報伸長装置において、 前記画像情報のうちでイントラフレーム中の圧縮した低
    域信号及び複数の高域信号を逆量子化/復号化して夫々
    出力すると共に、出力した前記低域信号を前記イントラ
    フレームの復号SD画像信号としても出力する第1の逆
    量子化/復号化手段と、 前記第1の逆量子化/復号化手段で得られた低域信号と
    複数の高域信号とを帯域合成して前記イントラフレーム
    の復号HD画像信号として出力する共に、複数の高域信
    号を帯域合成して合成高域信号を出力する第1のサブバ
    ンド合成手段と、 前記画像情報のうちでインターフレーム中の低域信号に
    対する圧縮した動き補償予測符号化データを逆量子化/
    復号化して出力する第2の逆量子化/復号化手段と、 前記インターフレーム中の高域信号に対する圧縮した動
    き補償予測符号化データを逆量子化/復号化して出力す
    る第3の逆量子化/復号化手段と、 前記第1の逆量子化/復号化手段からの低域信号と、前
    記第2の逆量子化/復号化手段からの出力信号とによ
    り、前記インターフレームの復号SD画像信号を出力す
    る第1の動き復号化手段と、 前記第1のサブバンド合成手段からの合成高域信号と、
    前記第3の逆量子化/復号化手段からの出力信号とによ
    り、前記インターフレームの合成高域信号を出力する第
    2の動き復号化手段と、 前記第1の動き復号化手段からの前記インターフレーム
    の復号SD画像信号と、前記第2の動き復号化手段から
    の前記インタ−フレームの合成高域信号とを帯域合成し
    て、前記インターフレームの復号HD画像信号を出力す
    る第2のサブバンド合成手段とを備えたことを特徴とす
    る画像情報伸長装置。
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