JP2956134B2 - 嵩高不織布及びその製造法 - Google Patents

嵩高不織布及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱接着性複合繊維と単成分繊維とからなる
嵩高不織布、特に嵩高と弾性回復性に優れた紙オムツ等
の表皮材、衛生材料、医療品等に好適な嵩高不織布及び
その製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、融点の異なる2成分からなる長繊維不織布は、
接着剤を使用することなく加熱処理するだけで繊維同志
を接着することができるので、ホルマリン等の有害物質
が含有されてはならない衛生材料をはじめ今日広く用い
られ、最近では特に低目付での需要が大きくなってきて
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら特公昭63−282351に記載されている長繊
維不織布の場合、複合繊維により発生する捲縮によって
できた嵩高も、単糸間全てが拘束されている為、嵩高も
十分でなく、一旦不織布の嵩高の減少(嵩へたり)が生
じると、弾性回復性が回復されにくいという欠点があっ
た。これらの嵩高不足、弾性回復不足は、おむつ等に用
いた場合に、流体の逆流が多くなり、着用感が悪いとい
う問題が生じる。
本発明は、前記の問題を解消し、不織布本来の柔軟
性、良好な風合、高強力等の特徴を損なうことなく、低
目付の分野においても嵩高で弾性回復性に優れた嵩高不
織布及びその製造法を提供することを目的とするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、前記の課題を解決するために、次の手段を
とるものである。すなわち、本発明は、高融点成分と低
融点成分とからなる複合繊維と、該低融点成分より高い
融点を有する繊維とが紡糸混繊されてなるウエブからな
り、前記低融点成分同志が融着してなることを特徴とす
る嵩高不織布、及び高融点成分と低融点成分とからなる
複合繊維と、該低融点成分より高い融点を有する繊維と
を紡糸混繊してウエブを形成し、ついで熱処理して前記
複合繊維の低融点成分同志を熱接着することを特徴とす
る嵩高不織布の製造法である。
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明において、
複合繊維は高融点成分と低融点成分とからなるものであ
る。これは、低融点成分同志の接着により、嵩高を維持
すると共に高融点成分の特徴を生かすためである。該複
合繊維の形態としては、芯(高融点成分)鞘(低融点成
分)型、サイドバイサイド型があげられる。高融点成分
と低融点成分とは、好ましくは20℃以上の融点差がある
ものが良い。ここで、融点とは、DSCにより昇温速度20
℃/min.で測定した値をいう。そして、高融点成分の重
合体としては、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート等が使用され、低融点成分の重合体としては高密
度・中密度・低密度の各ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン、酢酸ビニル共重合体等が使用される。な
お、前記高融点成分の芯には、中空部が存在していても
良い。嵩高と弾性回復性とを増すためである。
次に、前記複合繊維の低融点成分より高い融点を有す
る繊維は、前記複合繊維と紡糸混繊されてウエブを形成
するものであるが、前記低融点成分同志を拘束する接着
点を少なくして、熱接着時の捲縮発現を向上し、接着点
間距離を大となし、嵩高で弾性回復性に優れた不織布を
可能とするものである。低融点成分より高い融点を有す
る繊維(以下「単成分繊維」という。)と複合繊維との
混繊割合は、1:9〜9:1の範囲内が好ましい。また、単成
分繊維は複合繊維の高融点成分と同じものであっても良
い。
さらに、複合繊維の低融点成分同志で熱接着している
が、単成分繊維が存在しているために接着点間距離が大
となって、嵩高が大となり、また、捲縮発現が大とな
り、ひいては弾性回復性が向上するものである。
ここで、本発明方法について説明する。まず、高融点
成分と低融点成分とならなる複合繊維と単成分繊維とを
夫々紡糸混繊してウエブを形成する。この混繊割合は、
ノズル内で制御することができる。割合は、1:9〜9:1の
範囲内で行なうのが好ましい。ここで、高融点成分と低
融点成分とは、融点差が20℃以上であることが好まし
い。
融点差が20℃未満であると、複合繊維を熱接着して不
織布を製造する際に鞘/芯の芯部、サイド/サイドのも
う一方まで軟化して変形し、柔軟性や風合いが低下する
ばかりでなく中空部の一部が押しつぶされたりして嵩高
性や弾性回復性も悪くなる。しかし融点差が20℃以上で
ある重合体を使用すると、こうした問題を生じることが
なく柔軟性、風合い、嵩高性、弾性回復性のいずれにお
いても優秀な不織布を得ることができる。
ついで、前記ウエブを熱処理して低融点成分の接触個
所を熱接着する。これによって、嵩高と弾性回復性が向
上することになる。単成分繊維が間に介在し、しかも接
着点距離が大となるためである。
(実施例) 実施例 1. 芯部として融点260℃、極限粘度0.63のポリエチレン
テレフタノート(PET)を、鞘部として融点132℃、メル
トインデックス28.6g/10min、密度0.953g/cm3の高密度
ポリエチレン(PE)を夫々290℃、245℃で溶融押出しを
行ない、紡糸温度290℃、吐出量1:1で連続的に紡糸し
た。この際、実施例1の場合には、融点260℃の単成分
のポリエチレンテレフタレート(中空)を、前記芯鞘の
複合繊維と紡糸混繊して、所定の条件で延伸後ネット上
で補集してウエブとなし、熱処理して(温度:130℃、時
間:3秒)、低融点成分同志を融着した。従来例のものも
同じ条件で融着した。得られた不織布の物性は第1表の
とおりであった。
なお、表中で中空率Sは、中空部を除く芯の断面積を
C、中空部の断面積をEとすると、 であらわされる。偏心比は0にした。
嵩高(cc/g)は、シックネステスター(3g/cm2)で測
定した値であり、極限粘度はウベローデ型粘度計で測定
した値であり、密度は密度勾配管で測定した値であり、
メルトインデックスはメルトインデクサーで測定した値
であり、不織布の厚さA(mm)は、3g/cm2の荷重で測定
した値であり、厚さBは(mm)は、35g/cm2の荷重を加
え、5日間放置した後再び3g/cm2の荷重下で測定した値
である。弾性回復率(%)は、前記の厚さB(mm)を厚
さA(mm)で除して百分率であらわした値である。引張
り強力(kg/5cm)は、テンシロンで測定した値であり、
引裂き強力(kg)はテンシロンで測定した値である。
表から明らかなように、実施例1のものは、嵩高に富
み、弾性回復率、引張強力、引裂強力に富み、すばらし
い性能を示していた。
(発明の効果) 本発明の嵩高不織布は、嵩高で弾性回復性に優れ、紙
オムツ等の表皮材、衛生材料、医療品等に好適であっ
た。また、本発明方法によれば、複合繊維と単成分繊維
との接着点数をコントロールでき、叙上の嵩高不織布が
容易に得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D04H 1/00 - 18/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高融点成分と低融点成分とからなる複合繊
    維と、該低融点成分より高い融点を有する繊維とが紡糸
    混繊されてなるウエブからなり、前記低融点成分同志が
    融着してなることを特徴とする嵩高不織布。
  2. 【請求項2】高融点成分が中空部を有する請求項1に記
    載の嵩高不織布。
  3. 【請求項3】高融点成分と低融点成分とからなる複合繊
    維と、該低融点成分より高い融点を有する繊維とを紡糸
    混繊してウエブを形成し、ついで熱処理して前記複合繊
    維の低融点成分同志を熱接着することを特徴とする嵩高
    不織布の製造法。
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JP3292343B2 (ja) * 1994-04-01 2002-06-17 東洋紡績株式会社 不織布及びその製造方法
WO1996017121A1 (fr) * 1994-11-25 1996-06-06 Polymer Processing Research Inst., Ltd. Non-tisse en fibres longues etirees constituees de differents types de polymeres, et son procede de fabrication
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BR102016012020A2 (pt) * 2016-05-25 2016-08-23 Ambitec S A processo de recuperação e fabricação de plásticos contidos nos absorventes higiênicos e fraldas

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