JP2955309B2 - 車輛用クッション体の製造方法 - Google Patents

車輛用クッション体の製造方法

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JP2955309B2
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昭夫 利根川
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車等の車輛用クッション体の改良に関
する。
[従来の技術と課題] 周知の如く、自動車等の車両において、座席の背垂れ
部には一般に軟質ウレタンモールドよりなるクッション
体が用いられている。ところで、こうしたクッション体
の多くは、主面部と表面側に湾曲した土手部からなる背
当部と、この背当部の土手部から該土手部の湾曲方向と
は反対方向側に向けて立設された側部と、この側部から
内側に向けて屈曲延設された鰭部とから構成され、袋状
になっている。こうした構成にする理由は、アッセンブ
リする際の工数を低減したり、作業を容易化等するため
である。特に、クッション体の鰭部は、フレームバネを
包み込んで固定するとともに、急ブレーキや衝突等の衝
撃時に後部座席の人が前のめりした時の衝撃を吸収する
役目をする。
しかしながら、こうしたクッション体によれば、鰭部
の肉厚が薄いため、衝撃時にフレームバネからはずれた
り、あるいは衝撃吸収が少ないという問題がある。
こうしたことから、最近、本発明者らは背当部に対し
て鰭部を高硬度化したクッション体が提案した(特願平
1−90427号公報)。しかし、三つ割型の背当部の発泡
原液,鰭部の発泡原液の2液を注入し,発泡させて理想
的なクッション体を製造する事は作業者にとって熟練を
要した。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、鰭部と略
同形状で厚さを鰭部の厚さ以下にした連続気泡を有する
多孔質体を、三つ割型の中型の鰭部相当部にセットする
ことにより、通常の作業者が特別な熟練を要することな
く容易に製造しえる車輛用クッション体の製造方法を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、主面部と表面側に湾曲した土手部からなる
背当部と、この背当部の土手部から該土手部の湾曲方向
とは反対方向側に向けて立設された側部と、この側部か
ら内側に向けて屈曲延設された鰭部とを具備する車輛用
クッション体を製造する方法において、前記鰭部と略同
形状で厚さを鰭部の厚さの1/2〜同等の厚さにしかつ硬
さが20〜50kg/JISの連続気泡を有する多孔質体を、下
型,上型,及び中型で構成された三つ割型の前記鰭部に
相当する中型にセットした後、ウレタン発泡原液を下型
に注入し、更に中型及び上型を閉めて一体発泡を行う事
を特徴とする車輛用クッション体の製造方法である。
本発明において、高硬度にする個所の硬さは20kg/JIS
以上であり、好ましくは20〜50kg/JIS程度である。この
ように硬さを規定した理由は、20kg/JIS未満では初期の
目的を十分に達成できないからであり、50kg/JISを越え
ると逆に硬すぎて弾力が小さくなるからである。一方、
高硬度にしない背当部の主面部等の硬さは通常6〜12kg
/JISである。
本発明において、前記多孔質体としては半硬質のポリ
ウレタンフォーム,不織布,織布,チップフォーム等の
連続気泡を有するものが挙げられる。前記多孔質体の厚
みは鰭部と同等又はそれより薄い必要があるが、好まし
くは鰭部の厚みをHとした場合、1/2H〜Hが好ましい。
多孔質体の厚みを1/2H以上としたのは、鰭部は一般的に
15mm以下と薄いため、 1/2H未満では目的の高硬度がでにくいからである。前記
多孔質体は、打ち抜き等によりスライス又はカットで
き、あるいは三次源カッター機等を使用しても良い。
本発明において、多孔質体は型内発泡原液の型内への
セットした後注入,硬化により含浸硬化されて鰭部とな
るが、発泡含浸程度は多孔質体全体にわたってもよい
し、表面部にのみ含浸した状態でもよい。
[作用] 本発明によれば、鰭部と略同形状で厚さを鰭部の厚さ
以下にした連続気泡を有する多孔質体を、三つ割型の中
型の鰭部相当部にセットすることにより、通常の作業者
が特別な熟練を要することなく容易に車輛用クッション
体を製造できる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図を参照し
て説明する。ここで、第1図は本発明に係る車輛用クッ
ション体の全体図、第2図は第1図の要部Xの断面図で
ある。
まず、クッション体の構成について説明する。
図中の1は、背当部である。この背当部1は、主面部
1aと、この主面部1aの縁部に設けられ,しかも表面側に
湾曲した土手部1bからなる。前記背当部1の土手部1bに
は、該土手部1bの湾曲方向とは反対方向側に向けて側部
2が立設されている。この側部2には、内側に向けて屈
曲延設された例えば肉厚10mmの鰭部3が一体的に設けら
れている。前記背当部1の主面部1a,土手部1b,及び側部
2の硬さは、例えば10kg/JISである。また、前記鰭部3
の硬さは、例えば40kg/JISである。
次に、こうした構成のクッション体は、例えば次のよ
うに製造する。即ち、 まず、鰭部と略同形状で厚さを鰭部の厚さの1/2とし
た連続気泡を有する多孔質体(例えば半硬質のポリウレ
タンフォム)を、三つ割型の中型の鰭部相当部(鰭部形
成予定部)にセットした。つづいて、三つ割り型の下型
に硬さ10kg/JISの発泡原液を注入し、次に中型を閉め
た。ひきつづき、上型を閉めて発泡及びキュアーを完了
させる事により、前記多孔質体が他の発泡部分と一体と
なって鰭部3を構成し、車輛用クッション体を得た。
上記実施例によれば、鰭部と略同形状で厚さを鰭部の
厚さの1/2とした連続気泡を有する多孔質体を、三つ割
型の中型の鰭部相当部(鰭部形成予定部)にセットした
後、下型に発泡原液を注入し、中型を閉め、更に上型を
閉めて発泡,キュアーを行うため、従来の如く背当部の
発泡原液,鰭部の発泡原液という2液を注入する事な
く、1液のみの発泡原液の注入ですみ、もって特別な熟
練を要することなく車輛用クッション体を容易に製造す
る事ができる。
なお、上記実施例では、発泡原液が多孔質体の全体に
含浸,硬化された場合について述べたが、これらに限ら
ず、第3図に示すように表面部分にのみ発泡原液が含
浸,硬化されていてもよい。
[発明の効果] 以上詳述した如く本発明によれば、鰭部と略同形状で
厚さを鰭部の厚さ以下にした連続気泡を有する多孔質体
を、三つ割型の中型の鰭部相当部にセットすることによ
り、通常の作業者が特別な熟練を要することなく容易に
製造しえる車輛用クッション体の製造方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る車輛用クッション体の
全体図、第2図は第1図の要部Xの断面図、第3図は本
発明の他の実施例に係る車輛用クッション体の要部の断
面図である。 1……背当部、1a……主面部、1b……土手部、2……側
部、3……鰭部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/10 - 39/12 B29C 39/22 - 39/24 B60N 2/00 A47C 7/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主面部と表面側に湾曲した土手部からなる
    背当部と、この背当部の土手部から該土手部の湾曲方向
    とは反対方向側に向けて立設された側部と、この側部か
    ら内側に向けて屈曲延設された鰭部とを具備する車両用
    クッション体を製造する方法において、 前記鰭部と略同形状で厚さを鰭部の厚さの1/2〜同等の
    厚さにしかつ硬さが20〜50kg/JISの連続気泡を有する多
    孔質体を、下型,上型,及び中型で構成された三つ割型
    の前記鰭部に相当する中型にセットした後、ウレタン発
    泡原液を下型に注入し、更に中型及び上型を閉めて一体
    発泡を行うことを特徴とする車両用クッション体の製造
    方法。
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