JP2954929B2 - 金属ガスケット - Google Patents
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/08—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
- F16J15/0818—Flat gaskets
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F11/00—Arrangements of sealings in combustion engines
- F02F11/002—Arrangements of sealings in combustion engines involving cylinder heads
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Gasket Seals (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスケットにおい
てシールされるべき二つの穴の間の狭い中間領域に弾性
面圧を与えるように、それらの穴の周囲にフランジを設
けた金属ガスケットに関する。
てシールされるべき二つの穴の間の狭い中間領域に弾性
面圧を与えるように、それらの穴の周囲にフランジを設
けた金属ガスケットに関する。
【０００２】
【従来の技術】金属ガスケット又は金属積層ガスケット
に於いては、シリンダ穴や流体穴のような複数の穴が形
成される。穴周囲をしっかり密封するために、ビード及
び／又はフランジ（折返部）が穴の周囲に形成される。
上記ビードとは、金属板面から外方に突出する突出部又
は面圧を付与するような段部である。一方、フランジと
は、穴の周囲で折り曲げられるか又は重ねられた部分で
ある。ガスケットがシリンダヘッドとシリンダブロック
との間に配置されたとき、ビード及び／又はフランジは
圧縮されて穴周囲をしっかりと密封する。
に於いては、シリンダ穴や流体穴のような複数の穴が形
成される。穴周囲をしっかり密封するために、ビード及
び／又はフランジ（折返部）が穴の周囲に形成される。
上記ビードとは、金属板面から外方に突出する突出部又
は面圧を付与するような段部である。一方、フランジと
は、穴の周囲で折り曲げられるか又は重ねられた部分で
ある。ガスケットがシリンダヘッドとシリンダブロック
との間に配置されたとき、ビード及び／又はフランジは
圧縮されて穴周囲をしっかりと密封する。
【０００３】フランジが穴周囲に形成される場合、フラ
ンジは金属板の同じ側に配置される。ガスケットがシリ
ンダヘッドとシリンダブロックの間で締め付けられた
時、穴周囲のフランジは圧縮されて高い面圧を付与す
る。しかしながら、フランジそれ自体は弾性を付与しな
いので、弾性による面圧は形成されない。また、均一な
面圧がフランジの全領域に渡って形成されないおそれが
ある。一方、ビードが穴の周囲に形成された場合、ガス
ケットがシリンダヘッドとシリンダブロックとの間で締
め付けられると、ビードは圧縮されて面圧を付与する。
この場合、ビードの面圧が強いと、シリンダ穴が変形
し、エンジンに重大な問題を引き起こすおそれがある。
ンジは金属板の同じ側に配置される。ガスケットがシリ
ンダヘッドとシリンダブロックの間で締め付けられた
時、穴周囲のフランジは圧縮されて高い面圧を付与す
る。しかしながら、フランジそれ自体は弾性を付与しな
いので、弾性による面圧は形成されない。また、均一な
面圧がフランジの全領域に渡って形成されないおそれが
ある。一方、ビードが穴の周囲に形成された場合、ガス
ケットがシリンダヘッドとシリンダブロックとの間で締
め付けられると、ビードは圧縮されて面圧を付与する。
この場合、ビードの面圧が強いと、シリンダ穴が変形
し、エンジンに重大な問題を引き起こすおそれがある。
【０００４】したがって、この変形問題を防止するた
め、ビードがフランジの外側に形成された、フランジと
ビードとを併設したガスケットが提案されている。この
フランジとビードの組合せは、上記変形問題を防止する
が、二つの穴の間の距離が充分で無い場合は、穴周囲に
フランジとビードとを設けることは出来ない。
め、ビードがフランジの外側に形成された、フランジと
ビードとを併設したガスケットが提案されている。この
フランジとビードの組合せは、上記変形問題を防止する
が、二つの穴の間の距離が充分で無い場合は、穴周囲に
フランジとビードとを設けることは出来ない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたものであり、本発明の
主たる目的は、二つの穴の間の狭い部分に密封用の面圧
が形成される金属ガスケットを提供することにある。本
発明の他の目的は、上記のような金属ガスケットにおい
て、穴間の密封部をしっかりと密封可能にすることにあ
る。本発明の更に他の目的は、上記のような金属ガスケ
ットにおいて、ガスケットを薄く且つシンプルに形成す
ることにある。本発明の更に他の目的及び利点は、本発
明の以下の説明により明らかになるであろう。
問題点を解決するためになされたものであり、本発明の
主たる目的は、二つの穴の間の狭い部分に密封用の面圧
が形成される金属ガスケットを提供することにある。本
発明の他の目的は、上記のような金属ガスケットにおい
て、穴間の密封部をしっかりと密封可能にすることにあ
る。本発明の更に他の目的は、上記のような金属ガスケ
ットにおいて、ガスケットを薄く且つシンプルに形成す
ることにある。本発明の更に他の目的及び利点は、本発
明の以下の説明により明らかになるであろう。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の金属ガスケット
は、相互に隣接して配置された少なくとも二つの穴を持
つ内燃機関に使用される。特に、このガスケットはシリ
ンダヘッドガスケットとして有用である。
は、相互に隣接して配置された少なくとも二つの穴を持
つ内燃機関に使用される。特に、このガスケットはシリ
ンダヘッドガスケットとして有用である。
【０００７】この金属ガスケットは、基本的にはエンジ
ンの全領域に渡って実質的に延びる基部と、エンジンの
二つの穴に対応する少なくとも二つの開口部とを持つ金
属板により形成される。このガスケットを構成する金属
板には、上記開口部周囲に配置される端部と、開口部を
定めるように端部から延びる折曲部と、折曲部から延び
且つ端部の上に配置されるフランジ又は折返部とが設け
られる。相互に隣接して配置される折曲部は相互に反対
方向に折り曲げられ、従って、相互に隣接して配置され
るフランジは基部に対し異なった側に配置される。
ンの全領域に渡って実質的に延びる基部と、エンジンの
二つの穴に対応する少なくとも二つの開口部とを持つ金
属板により形成される。このガスケットを構成する金属
板には、上記開口部周囲に配置される端部と、開口部を
定めるように端部から延びる折曲部と、折曲部から延び
且つ端部の上に配置されるフランジ又は折返部とが設け
られる。相互に隣接して配置される折曲部は相互に反対
方向に折り曲げられ、従って、相互に隣接して配置され
るフランジは基部に対し異なった側に配置される。
【０００８】本発明のガスケットに於いて、相互に隣接
して配置された端部の間に段部が設けられ、つまり、少
なくとも二つの穴（シリンダ穴）の間に段部が形成され
る。ガスケットにおける上記端部及びその上に折り曲げ
られたフランジ部が圧縮されたとき、この段部が圧縮さ
れるので、段部の端部に面圧が形成され、これが二つの
穴の間をしっかりと密封する弾性面圧となる。
して配置された端部の間に段部が設けられ、つまり、少
なくとも二つの穴（シリンダ穴）の間に段部が形成され
る。ガスケットにおける上記端部及びその上に折り曲げ
られたフランジ部が圧縮されたとき、この段部が圧縮さ
れるので、段部の端部に面圧が形成され、これが二つの
穴の間をしっかりと密封する弾性面圧となる。
【０００９】好ましくは、フランジとそれに隣接して配
置された端部の外側面がそれぞれ同一平面になるように
段部が設けられる。ガスケットは、上記段部から延び且
つそれぞれの開口部を囲む第二の段部を備えても良い。
この場合、基部は共に重ねられた端部とフランジ部の中
間に配置される。
置された端部の外側面がそれぞれ同一平面になるように
段部が設けられる。ガスケットは、上記段部から延び且
つそれぞれの開口部を囲む第二の段部を備えても良い。
この場合、基部は共に重ねられた端部とフランジ部の中
間に配置される。
【００１０】上記ガスケットは、特にシリンダライナを
備えたエンジンに有用である。シリンダライナを備えた
エンジンに於いては、シリンダヘッドとシリンダライナ
との間の距離にずれが生ずるおそれがある。この場合、
フランジがそれぞれのシリンダライナの上に配置され、
且つ段部が二つの隣接シリンダライナの間に配置され
る。従って、たとえシリンダライナにずれがあったとし
ても、段部が変形し、このずれを容易に吸収することが
出来る。
備えたエンジンに有用である。シリンダライナを備えた
エンジンに於いては、シリンダヘッドとシリンダライナ
との間の距離にずれが生ずるおそれがある。この場合、
フランジがそれぞれのシリンダライナの上に配置され、
且つ段部が二つの隣接シリンダライナの間に配置され
る。従って、たとえシリンダライナにずれがあったとし
ても、段部が変形し、このずれを容易に吸収することが
出来る。
【００１１】本発明の金属ガスケットは、上記金属板の
上に重ねられる少なくとも一枚の第二の金属板を有して
も良い。第二の金属板にはそれぞれの開口部を囲むビー
ドを設けることができ、このビードは面圧を付与するよ
う各段部の上に配置することができる。
上に重ねられる少なくとも一枚の第二の金属板を有して
も良い。第二の金属板にはそれぞれの開口部を囲むビー
ドを設けることができ、このビードは面圧を付与するよ
う各段部の上に配置することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１乃至図３は、本発明の第一実
施例の金属ガスケットＡの構成を示している。このガス
ケットＡはシリンダヘッドガスケットであり、従来のガ
スケット同様、エンジンの穴に対応する複数のシリンダ
穴Ｈｃ，Ｈｃ′，水穴（図示せず）、ボルト穴Ｈｂ等の
開口部を有している。本発明は、シリンダ穴Ｈｃ，Ｈ
ｃ′の周囲の構造、特に二つのシリンダ穴の間の領域に
関するものであるから、ガスケットの構造の他の部分に
ついての説明は省略する。この説明が省略された部分に
ついては如何なる構造が採用されても良い。
施例の金属ガスケットＡの構成を示している。このガス
ケットＡはシリンダヘッドガスケットであり、従来のガ
スケット同様、エンジンの穴に対応する複数のシリンダ
穴Ｈｃ，Ｈｃ′，水穴（図示せず）、ボルト穴Ｈｂ等の
開口部を有している。本発明は、シリンダ穴Ｈｃ，Ｈ
ｃ′の周囲の構造、特に二つのシリンダ穴の間の領域に
関するものであるから、ガスケットの構造の他の部分に
ついての説明は省略する。この説明が省略された部分に
ついては如何なる構造が採用されても良い。
【００１３】ガスケットＡは、密封すべきエンジンの全
領域に渡り実質的に延びる一枚の金属板Ａ１０より形成
される。このガスケットＡは、基部Ａ１０ａと、シリン
ダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の周囲に位置する端部Ａ１０ｂ，Ａ１
０ｂ′と、シリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′を定める折曲部Ａ１
０ｃ，Ａ１０ｃ′と、上記端部Ａ１０ｂ，Ａ１０ｂ′の
上に重ねられるフランジ又は折返部Ａ１０ｄ，Ａ１０
ｄ′とを有している。
領域に渡り実質的に延びる一枚の金属板Ａ１０より形成
される。このガスケットＡは、基部Ａ１０ａと、シリン
ダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の周囲に位置する端部Ａ１０ｂ，Ａ１
０ｂ′と、シリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′を定める折曲部Ａ１
０ｃ，Ａ１０ｃ′と、上記端部Ａ１０ｂ，Ａ１０ｂ′の
上に重ねられるフランジ又は折返部Ａ１０ｄ，Ａ１０
ｄ′とを有している。
【００１４】図２に示すように、ガスケットＡに於い
て、フランジＡ１０ｄは端部Ａ１０ｂの上に配置され、
一方、フランジＡ１０ｄの近くに位置する隣接シリンダ
穴Ｈｃ′のフランジＡ１０ｄ′は、端部Ａ１０ｂ′の下
に配置される。つまり、相互に隣接して配置される折曲
部Ａ１０ｃ，Ａ１０ｃ′において、フランジＡ１０ｄと
フランジＡ１０ｄ′の折り曲げられる方向は反対向きで
ある。従って、シリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の間の中間領域
で、二つの端部Ａ１０ｂ，Ａ１０ｂ′の間に段部Ａ１１
ａが形成される。その結果、フランジＡ１０ｄの外面は
これに隣接して設けられた端部Ａ１０ｂ′の外面と同一
平面に配置される。同様に、端部Ａ１０ｂの外面はフラ
ンジＡ１０ｄ′の外面と同一平面に配置される。そし
て、フランジＡ１０ｄと端部Ａ１０ｂ′の面を通って延
びる平面は、端部Ａ１０ｂとフランジＡ１０ｄ′の面を
通って延びる平面に平行である。
て、フランジＡ１０ｄは端部Ａ１０ｂの上に配置され、
一方、フランジＡ１０ｄの近くに位置する隣接シリンダ
穴Ｈｃ′のフランジＡ１０ｄ′は、端部Ａ１０ｂ′の下
に配置される。つまり、相互に隣接して配置される折曲
部Ａ１０ｃ，Ａ１０ｃ′において、フランジＡ１０ｄと
フランジＡ１０ｄ′の折り曲げられる方向は反対向きで
ある。従って、シリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の間の中間領域
で、二つの端部Ａ１０ｂ，Ａ１０ｂ′の間に段部Ａ１１
ａが形成される。その結果、フランジＡ１０ｄの外面は
これに隣接して設けられた端部Ａ１０ｂ′の外面と同一
平面に配置される。同様に、端部Ａ１０ｂの外面はフラ
ンジＡ１０ｄ′の外面と同一平面に配置される。そし
て、フランジＡ１０ｄと端部Ａ１０ｂ′の面を通って延
びる平面は、端部Ａ１０ｂとフランジＡ１０ｄ′の面を
通って延びる平面に平行である。
【００１５】ガスケットＡに於いて、基部Ａ１０ａはフ
ランジＡ１０ｄと端部Ａ１０ｂ及びフランジＡ１０ｄ′
と端部Ａ１０ｂ′との中間部に配置される。従って、図
２及び図３からわかるように、第二の段部Ａ１１ｂ，Ａ
１１ｂ′はそれぞれのシリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′を囲むよ
うに中間領域に配置された前記段部Ａ１１ａより延びて
いる。金属板Ａ１０の厚みが考慮されない場合、第二の
段部Ａ１１ｂ，Ａ１１ｂ′の高さは段部Ａ１１ａの半分
の高さである。
ランジＡ１０ｄと端部Ａ１０ｂ及びフランジＡ１０ｄ′
と端部Ａ１０ｂ′との中間部に配置される。従って、図
２及び図３からわかるように、第二の段部Ａ１１ｂ，Ａ
１１ｂ′はそれぞれのシリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′を囲むよ
うに中間領域に配置された前記段部Ａ１１ａより延びて
いる。金属板Ａ１０の厚みが考慮されない場合、第二の
段部Ａ１１ｂ，Ａ１１ｂ′の高さは段部Ａ１１ａの半分
の高さである。
【００１６】このように構成されたガスケットＡがシリ
ンダヘッドとシリンダブロック（両者とも図示せず）の
間に配置され締め付けられた時、端部Ａ１０ｂ，Ａ１０
ｂ′とフランジＡ１０ｄ，Ａ１０ｄ′は圧縮される。こ
の時、弾性面圧が端部、つまり段部Ａ１１ａの上下端部
に形成され、それによってシリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の間
の狭い中間領域がしっかりと密封される。
ンダヘッドとシリンダブロック（両者とも図示せず）の
間に配置され締め付けられた時、端部Ａ１０ｂ，Ａ１０
ｂ′とフランジＡ１０ｄ，Ａ１０ｄ′は圧縮される。こ
の時、弾性面圧が端部、つまり段部Ａ１１ａの上下端部
に形成され、それによってシリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の間
の狭い中間領域がしっかりと密封される。
【００１７】図４の（ａ）は本発明の第二実施例の金属
ガスケットＢの構成を示している。このガスケットＢ
は、ガスケットＡと同様に、基部Ｂ１０ａと、端部Ｂ１
０ｂ，Ｂ１０ｂ′と、折曲部Ｂ１０ｃ，Ｂ１０ｃ′と、
フランジＢ１０ｄ，Ｂ１０ｄ′と、段部Ｂ１１とを持
つ。しかしながら、このガスケットＢに於いては、段部
Ｂ１１が一方のシリンダ穴Ｈｃ′を完全に囲み、シリン
ダ穴Ｈｃの周囲には段部が形成されない。ガスケットＢ
に於いては、段部Ｂ１１の一部がシリンダ穴Ｈｃ，Ｈ
ｃ′の間の中間領域に配置されるので、ガスケットＢが
圧縮されたとき、段部による弾性面圧がこの中間領域に
形成され、それによってシリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の間が
しっかりと密封される。シリンダ穴Ｈｃの周囲には弾性
面圧が作用しないが、ガスケットＢはシリンダヘッドガ
スケットとして適切に作用する。
ガスケットＢの構成を示している。このガスケットＢ
は、ガスケットＡと同様に、基部Ｂ１０ａと、端部Ｂ１
０ｂ，Ｂ１０ｂ′と、折曲部Ｂ１０ｃ，Ｂ１０ｃ′と、
フランジＢ１０ｄ，Ｂ１０ｄ′と、段部Ｂ１１とを持
つ。しかしながら、このガスケットＢに於いては、段部
Ｂ１１が一方のシリンダ穴Ｈｃ′を完全に囲み、シリン
ダ穴Ｈｃの周囲には段部が形成されない。ガスケットＢ
に於いては、段部Ｂ１１の一部がシリンダ穴Ｈｃ，Ｈ
ｃ′の間の中間領域に配置されるので、ガスケットＢが
圧縮されたとき、段部による弾性面圧がこの中間領域に
形成され、それによってシリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の間が
しっかりと密封される。シリンダ穴Ｈｃの周囲には弾性
面圧が作用しないが、ガスケットＢはシリンダヘッドガ
スケットとして適切に作用する。
【００１８】図４の（ｂ）は金属ガスケットＢの変形例
を示す。上記図４（ａ）のガスケットＢに於いて、段部
Ｂ１１は斜めに傾斜しているが、この変形例のガスケッ
トに於いては、段部Ｂ１１′が垂直方向に向いている。
このガスケットの他の構成はガスケットＢと同じである
が、このガスケットに於いては、ガスケットが締め付け
られたとき、段部Ｂ１１′によってより高い面圧が得ら
れる。なお、図４の（ｂ）に示す垂直の段部が前記ガス
ケットＡに形成される場合には、中間部に於ける段部の
両横端部は次第に傾斜して段部Ａ１１ｂ，Ａ１１ｂ′に
継続しても良い。この場合、ガスケットが圧縮されたと
き、中間部はより高い面圧を受ける。
を示す。上記図４（ａ）のガスケットＢに於いて、段部
Ｂ１１は斜めに傾斜しているが、この変形例のガスケッ
トに於いては、段部Ｂ１１′が垂直方向に向いている。
このガスケットの他の構成はガスケットＢと同じである
が、このガスケットに於いては、ガスケットが締め付け
られたとき、段部Ｂ１１′によってより高い面圧が得ら
れる。なお、図４の（ｂ）に示す垂直の段部が前記ガス
ケットＡに形成される場合には、中間部に於ける段部の
両横端部は次第に傾斜して段部Ａ１１ｂ，Ａ１１ｂ′に
継続しても良い。この場合、ガスケットが圧縮されたと
き、中間部はより高い面圧を受ける。
【００１９】図５は、本発明の第三実施例の金属ガスケ
ットＣを示す。このガスケットＣは、ガスケットＡとし
て説明した金属板Ａ１０と同じ金属板Ｃ１０と、金属板
Ｃ１０の上下に配置された第二の金属板Ｃ１２，Ｃ１３
とより形成された金属積層ガスケットである。上下金属
板Ｃ１２，Ｃ１３は同じであり、且つ金属板Ｃ１０に対
し対称的に配置されている。
ットＣを示す。このガスケットＣは、ガスケットＡとし
て説明した金属板Ａ１０と同じ金属板Ｃ１０と、金属板
Ｃ１０の上下に配置された第二の金属板Ｃ１２，Ｃ１３
とより形成された金属積層ガスケットである。上下金属
板Ｃ１２，Ｃ１３は同じであり、且つ金属板Ｃ１０に対
し対称的に配置されている。
【００２０】上側の第二の金属板Ｃ１２は平板であり、
金属板Ａ１０において説明した穴に対応する穴と、シリ
ンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の周囲のビードＣ１２ａ，Ｃ１２
ａ′とを有している。ビードＣ１２ａ，Ｃ１２ａ′は段
部Ａ１１ｂ，Ａ１１ｂ′の上に位置し、且つシリンダ穴
Ｈｃ，Ｈｃ′の間の中間領域に位置する共通部分のビー
ドＣ１２ｂに於いて一体化されている。つまり、ビード
Ｃ１２ａ，Ｃ１２ａ′，Ｃ１２ｂは段部Ａ１１ａ，Ａ１
１ｂ，Ａ１１ｂ′に沿って延びている。なお、下板Ｃ１
３は上板Ｃ１２と同じで対称的に配置されているので、
その説明を省略する。
金属板Ａ１０において説明した穴に対応する穴と、シリ
ンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ′の周囲のビードＣ１２ａ，Ｃ１２
ａ′とを有している。ビードＣ１２ａ，Ｃ１２ａ′は段
部Ａ１１ｂ，Ａ１１ｂ′の上に位置し、且つシリンダ穴
Ｈｃ，Ｈｃ′の間の中間領域に位置する共通部分のビー
ドＣ１２ｂに於いて一体化されている。つまり、ビード
Ｃ１２ａ，Ｃ１２ａ′，Ｃ１２ｂは段部Ａ１１ａ，Ａ１
１ｂ，Ａ１１ｂ′に沿って延びている。なお、下板Ｃ１
３は上板Ｃ１２と同じで対称的に配置されているので、
その説明を省略する。
【００２１】ガスケットＣがシリンダヘッドとシリンダ
ブロックとの間で締め付けられたとき、段部及びビード
は圧縮され面圧を付与する。従って、ガスケットＣはシ
リンダヘッドとシリンダブロックとの間をしっかり密封
する。
ブロックとの間で締め付けられたとき、段部及びビード
は圧縮され面圧を付与する。従って、ガスケットＣはシ
リンダヘッドとシリンダブロックとの間をしっかり密封
する。
【００２２】本発明の実施例に於いて、フランジ又は折
返部は平らで且つ前記各端部に密接している。しかしな
がら、フランジは該端部に当接しないで外側に湾曲して
も良い。本発明のガスケットに於いては、隣り合うシリ
ンダ穴間の距離が狭くても、シリンダ穴の間に段部が形
成される。段部は高い面圧を付与することが出来るの
で、隣り合うシリンダ穴間の中間領域はしっかり密封さ
れる。以上においては、具体例を参照して本発明を説明
してきたが、これらの説明は例示的なものであり、本発
明は特許請求の範囲に依ってのみ限定されるものであ
る。
返部は平らで且つ前記各端部に密接している。しかしな
がら、フランジは該端部に当接しないで外側に湾曲して
も良い。本発明のガスケットに於いては、隣り合うシリ
ンダ穴間の距離が狭くても、シリンダ穴の間に段部が形
成される。段部は高い面圧を付与することが出来るの
で、隣り合うシリンダ穴間の中間領域はしっかり密封さ
れる。以上においては、具体例を参照して本発明を説明
してきたが、これらの説明は例示的なものであり、本発
明は特許請求の範囲に依ってのみ限定されるものであ
る。
【００２３】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれ
ば、二つの穴の間の狭い部分に密封用の面圧を発生し
て、穴間をしっかり密封するようにした金属ガスケット
を、薄く且つシンプルに形成することができる。
ば、二つの穴の間の狭い部分に密封用の面圧を発生し
て、穴間をしっかり密封するようにした金属ガスケット
を、薄く且つシンプルに形成することができる。
【図１】本発明の金属ガスケットの第一実施例の要部平
面図である。
面図である。
【図２】図１の２−２線に沿う拡大断面図である。
【図３】図１の３−３線に沿う拡大断面図である。
【図４】（ａ）は本発明の金属ガスケットの第二実施例
における図３に類似する位置での拡大断面図、（ｂ）
は、第二実施例の変形例の同拡大断面図である。
における図３に類似する位置での拡大断面図、（ｂ）
は、第二実施例の変形例の同拡大断面図である。
【図５】本発明の金属ガスケットの第三実施例のにおけ
る、図３に類似する位置での拡大断面図である。
る、図３に類似する位置での拡大断面図である。
【図６】本発明の第三実施例の要部平面図である。
Ｈｃ，Ｈｃ′ シリンダ穴 Ａ１０ 金属板 Ａ１０ａ 基部 Ａ１０ｂ，Ａ１０ｂ′ 端部 Ａ１０ｃ，Ａ１０ｃ′ 折曲部 Ａ１０ｄ，Ａ１０ｄ′ フランジ Ａ１１ａ 段部 Ａ１１ｂ，Ａ１１ｂ′ 第二の段部 Ｂ１０ａ 基部 Ｂ１０ｂ，Ｂ１０ｂ′ 端部 Ｂ１０ｃ，Ｂ１０ｃ′ 折曲部 Ｂ１０ｄ，Ｂ１０ｄ′ フランジ Ｂ１１，Ｂ１１′ 段部 Ｃ１０ 金属板 Ｃ１２，Ｃ１３ 第二の金属板 Ｃ１２ａ，Ｃ１２ａ′，Ｃ１２ｂ ビード
Claims (5)
- 【請求項１】隣接する少なくとも二つの穴を持つ内燃機
関用の金属ガスケットであって、エンジンの全領域に渡
って実質的に延びる基部と、該エンジンの少なくとも二
つの穴に対応する少なくとも二つの開口部とを有する金
属板を備え、 該金属板には、端部と、折曲部と、フランジ部と、段部
とを設け、 該端部は金属板における上記少なくとも二つの開口部の
周囲に配置され、 上記折曲部はそれぞれの端部から延びて上記少なくとも
二つの開口部を定め、隣接して設けられた折曲部が相互
に反対方向に折り曲げられており、 上記フランジ部は折曲部から延び且つ金属板の対向側で
端部上に配置され、そして、 上記段部は、相互に隣接して配置された端部の間に、ガ
スケットにおける上記端部及びその上に折り曲げられた
フランジ部が圧縮されたときに面圧を付与するようにし
て設けられた、 ことを特徴とする金属ガスケット。 - 【請求項２】フランジとそれに隣接して設けられた端部
との外側面がそれぞれ同一平面になるように、二つの端
部間に配置される段部が各端部に対して傾斜して配置さ
れ、これによりガスケットが圧縮されたときの弾性面圧
を付与するようにした、ことを特徴とする請求項１に記
載の金属ガスケット。 - 【請求項３】隣接する端部間の段部から延び、それぞれ
の開口部の少なくとも一つを囲む第二の段部を有する、
ことを特徴とする請求項１に記載の金属ガスケット。 - 【請求項４】金属板の基部が、相互に重ねられた端部と
フランジ部との間の中間に位置することを特徴とする請
求項３に記載の金属ガスケット。 - 【請求項５】金属板の上に重ねられる第二の金属板を備
え、この第二の金属板に、上記金属板における各段部に
当接するビードを設けた、ことを特徴とする請求項４に
記載の金属ガスケット。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US08/909688 | 1997-08-12 | ||
| US08/909,688 US5895055A (en) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | Metal gasket with opposite flanges |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1172163A JPH1172163A (ja) | 1999-03-16 |
| JP2954929B2 true JP2954929B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=25427667
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10189113A Expired - Fee Related JP2954929B2 (ja) | 1997-08-12 | 1998-07-03 | 金属ガスケット |
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| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5895055A (ja) |
| JP (1) | JP2954929B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP5783355B2 (ja) * | 2011-03-08 | 2015-09-24 | Nok株式会社 | ガスケットのシールビード構造 |
| KR101210861B1 (ko) | 2012-01-17 | 2012-12-11 | 오두만 | 고온고압의 기체가 흐르는 관로의 플랜지 접속을 위한 스테인리스 가스켓의 제조방법 |
| US10359003B2 (en) | 2014-06-23 | 2019-07-23 | Tenneco Inc. | Cylinder head gasket with compression limiter and full bead loading |
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-
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- 1997-08-12 US US08/909,688 patent/US5895055A/en not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-07-03 JP JP10189113A patent/JP2954929B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1172163A (ja) | 1999-03-16 |
| US5895055A (en) | 1999-04-20 |
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