JP2950692B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JP2950692B2
JP2950692B2 JP4287491A JP28749192A JP2950692B2 JP 2950692 B2 JP2950692 B2 JP 2950692B2 JP 4287491 A JP4287491 A JP 4287491A JP 28749192 A JP28749192 A JP 28749192A JP 2950692 B2 JP2950692 B2 JP 2950692B2
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克巳 中西
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像が用紙に形成
される画像形成位置に給紙部から用紙を搬送する用紙搬
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙に原稿画像を形成可能な複写機等の
画像形成装置には最近種々の機能を備えたものが開発さ
れている。例えば複写された原稿の画像を1枚の用紙の
表面と裏面とに形成する両面複写機能で、1枚の用紙の
片面に異なる原稿の画像、例えば枠組みや画像データを
追加することや、異なる色のトナーで画像を形成する合
成複写機能がある。これら二つの機能のどちらか専用お
よび両方の機能を持つ両面画像形成装置が実用化されて
いる。
【0003】このような従来の両面画像形成装置は、上
記の複写機能を実現するために、片面複写を行った後に
用紙の表面と裏面とを反転し、反転された用紙を再び画
像形成位置へ搬送可能なように構成されている。例えば
このような画面画像形成装置としては、特公平1−29
111に示されているような装置がある。
【0004】図28及び図29は従来の両面画像形成装
置において原稿画像が形成される用紙の搬送状態を説明
するための模式図である。
【0005】これらの図には3枚の用紙の両面に原稿画
像を形成する場合のこれらの用紙の搬送状態が示されて
おり、図28(A)は従来の両面画像形成装置に含まれ
ている搬送路、並びに主要なガイド及びローラを示して
いる。
【0006】図28(A)に示すように、従来の両面画
像形成装置には、図に示されていない給紙カセットから
導かれている搬入搬送路11a、用紙に原稿画像が形成
される画像形成位置を含む画像形成搬送路11b、用紙
の裏表を画像形成位置に対して反転するための反転搬送
路11c、反転搬送路11cから画像形成搬送路11b
へ通じている搬送路11d、図に示していない排紙トレ
イへ通じている排出搬送路11e、搬送経路を変更する
ためのガイド13及びタイミングローラ14が備えられ
ている。尚、図28及び図29に示すように、用紙は各
搬送路において図28(A)に矢印で示す方向へ搬送さ
れる。
【0007】図28(B)〜図28(G)は1枚目の用
紙12aが搬入搬送路11aへ搬入された状態から用紙
12aが排出搬送路11eへ搬送された状態を順次示し
ている。図29(A)〜図29(E)は1枚目の用紙1
2aが排紙トレイへ排出された状態から3枚目の用紙1
2cが排紙トレイへ排出された状態を順次示している。
【0008】先ず、図28(B)に示すように、1枚目
の用紙12aが給紙カセットから搬入搬送路11aへ搬
入され、次いで、図28(C)に示すように、画像形成
搬送路11bへ搬送され画像形成位置において用紙12
aの一方の面に原稿画像が形成される。
【0009】次いで、図28(D)に示すように、用紙
12aは反転搬送路11cへ送り込まれると共に、2枚
目の用紙12bが給紙カセットから搬入搬送路11aへ
搬入される。
【0010】次に、図28(E)に示すように、用紙1
2aが搬送路11dへ送り込まれると共に、用紙12b
が画像形成搬送路11bへ搬送され画像形成位置におい
て用紙12bの一方の面に原稿画像が形成される。
【0011】次に、図28(F)に示すように、用紙1
2aが搬送路11dから画像形成搬送路11bへ搬送さ
れ画像形成位置において用紙12aの他方の面に原稿画
像が形成されると共に、用紙12bが反転搬送路11c
へ送り込まれ、又、3枚目の用紙12cが給紙カセット
から搬入搬送路11aへ搬入される。
【0012】次に、図28(G)に示すように、用紙1
2aが排出搬送路11eへ搬送されると共に、用紙12
bが搬送路11dへ送り込まれ、又、用紙12cが画像
形成搬送路11bへ搬送され画像形成位置において用紙
12cの一方の面に原稿画像が形成される。
【0013】次いで、図29(A)に示すように、用紙
12aが図に示していない排紙トレイへ排出されると共
に、用紙12bが画像形成搬送路11bへ搬送され画像
形成位置において用紙12bの他方の面に原稿画像が形
成され、又、用紙12cが反転搬送路11cへ送り込ま
れる。
【0014】次に、図29(B)に示すように、用紙1
2bが排出搬送路11eへ搬送されると共に、用紙12
cが搬送路11dへ送り込まれ、次いで、図29(C)
に示すように、用紙12bが排紙トレイへ排出されると
共に、用紙12cが画像形成搬送路11bへ搬出され画
像形成位置において用紙11cの他方の面に原稿画像が
形成される。
【0015】次に、図29(D)及び図29(E)に示
すように、用紙12cが排出搬送路11eを搬送されて
排紙トレイへ排出される。
【0016】従って、この従来の両面画像形成装置で
は、3枚の用紙の各々の一方の面及び他方の面をそれぞ
れA及びBで表すと、3枚の用紙1,2及び3に原稿画
像が形成される順序は1A、2A、1B、3A、2B及
び3Bの順序となる。又、1枚の用紙のいずれかの面に
原稿画像が形成されている間、反転搬送路11c及び搬
送路11dには多くとも1枚の用紙しか存在せず、用紙
が搬送路11dから画像形成搬送路11bへ搬出され、
搬送路11d中に用紙が存在しなくなってから、次の用
紙が搬入搬送路11aへ搬入されるように構成されてい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来タ
イプの両面画像形成装置において、画像形成速度を高速
化するためには、搬送速度の高速化、搬送路長の短縮、
又は搬送用紙間隔の縮小等の方法が考えられる。
【0018】搬送速度を高速化や搬送用紙間隔を縮小化
は、必然的に搬送路11d中に複数の用紙(の少なくと
も1部分)を受け入れることを許容することになるが、
このような場合、なんらかの原因で、片面に複写済の用
紙にもう一面の画像を形成するとき、タイミングに遅延
が生じると、この用紙が両面装置より本体タイミングロ
ーラ(用紙供給ローラ)にもどってきていても、画像形
成位置に搬送することができず、その遅延分、画像形成
速度は遅くなる。更にこの時間が大きいと搬送路11d
内でn枚目の用紙後端にn+1枚目の先端が突っ込むこ
とにより最悪ペーパージャムを生じさせるという問題点
を引き起こす。
【0019】これは搬送路内で用紙を待機あるいは1枚
余分に収納することができないために生じる。
【0020】これを避けるために用紙を収納する中間ト
レイを装備する両面複写装置もある。図30は上述の反
転搬送路11c、及び搬送路11dに対応する搬送路を
備えたディジタル複写機の例を示す断面図である。
【0021】同図に示すように、このディジタル複写機
は用紙のサイズに対応した給紙部21a〜21c、レジ
ストローラ22、給紙部21a〜21cとを結んでいる
共通搬送路23、用紙の表裏を反転するための中間トレ
イ24及び反転搬送路25、並びに画像形成部26を備
えている。
【0022】このように中間トレイ24及び反転搬送路
25より下方に位置している給紙部21a〜21cから
画像形成部26へ給紙を行う構成をとっているディジタ
ル複写機では、給紙部21a〜21cからの用紙と中間
トレイ24からの用紙とは共に共通搬送路23を介して
搬送されるため、共通搬送路23から用紙が完全に出紙
されなければ次の用紙を連続して搬送することは困難で
ある。従って、このような構成に基づく電子写真プロセ
スによる両面画像形成装置では、画像形成速度を高速化
することは困難である。
【0023】そこで、本発明は、画像形成速度の高速化
が可能で、しかも片面に複写済の用紙の他方の面に画像
を形成するとき、タイミングに遅延が生じた場合でも、
画像形成速度を遅くすることのない両面画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上した目的は本発明に
よれば、給紙部から画像形成部へ用紙を搬送するための
第1搬送路と、前記画像形成部から搬送される用紙の表
と裏とを反転する複数の反転搬送路を含み反転された用
紙を前記画像形成部へ搬送するための第2搬送路と、第
1搬送路より搬送された用紙を第2搬送路へ順次搬送
し、両面画像を形成するように前記第1、第2搬送路を
制御する搬送制御手段とを備える用紙搬送装置であっ
て、前記第2搬送路内に用紙を待機させるための手段を
具備し、前記搬送制御手段は、片面に画像形成済の用紙
に他方の面の画像を形成しようとするタイミングにおい
て画像形成に遅延が生じる場合に、前記片面に画像形成
済の用紙を前記複数の反転搬送路と前記用紙を待機させ
るための手段によって前記第2搬送路内に待機させ給
紙部よりの用紙搬送を優先させて行うように制御するこ
とを特徴とする用紙搬送装置によって達成される。
【0025】
【作用】所定の枚数の用紙が搬送制御手段によって給紙
部から画像形成位置へ順次搬送される。画像形成位置に
おいてこれらの用紙の一方の面に原稿画像がそれぞれ形
成されると、画像形成位置から複数の反転搬送路を含ん
第2の搬送路へ搬送される。第2の搬送路でこれらの
用紙は用紙の表と裏とが反転される。給紙部から画像形
成位置へこれらの用紙の搬送が終了し、一方の面に原稿
画像が形成されると、第2の搬送路内に受容されてい
た、反転された用紙は搬送制御手段により第2の搬送路
から再び画像形成位置に順次搬送される。片面に画像形
成済の用紙にもう一面の画像を形成しようとするタイミ
ングにおいて画像形成に遅延が生じる場合は、搬送制御
手段は、複数の反転搬送路と第2の搬送路内に具備され
た用紙を待機させるための手段によって、片面に画像
形成済の用紙を第2の搬送路内に待機させ給紙部よりの
用紙搬送を優先させて行ない、画像形成速度の低下を防
ぐ。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0027】図2は本発明に係る用紙搬送装置を備えた
両面画像形成装置の一実施例であるディジタル複写機の
全体構成を示す断面図である。
【0028】同図に示すように、この実施例のディジタ
ル複写機30には、スキャナ部31、レーザプリンタ部
32、多段給紙ユニット33及びソータ34が備えられ
ている。
【0029】スキャナ部31は透明ガラスから成る原稿
載置台35、両面対応自動原稿送り装置(RDF)36
及びスキャナユニット40から構成されている。
【0030】多段給紙ユニット33は、第1カセット5
1、第2カセット52、第3カセット53、び選択に
より追加可能な第 4 カセット54を有している。
【0031】多段給紙ユニット33では、各段のカセッ
トに収容された用紙の上から用紙が1枚ずつ送り出さ
れ、レーザプリンタ部32へ向けて搬送される。
【0032】RDF36は、複数枚の原稿を一度にセッ
トしておき、自動的に原稿を1枚ずつスキャナユニット
40へ送給して、オペレータの選択に応じて原稿の片面
又は両面をスキャナユニット40に読み取らせるように
構成されている。
【0033】スキャナユニット40は原稿を露光するラ
ンプリフレクタアセンブリ41、原稿からの反射光像を
光電変換素子(CCD)42に導くための複数の反射ミ
ラー43、及び原稿からの反射光像をCCD42に結像
させるためのレンズ44を含んでいる。
【0034】スキャナ部31は、原稿載置台35に載置
された原稿を走査する場合には、原稿載置台35の下面
に沿ってスキャナユニット40が移動しながら原稿画像
を読み取るように構成されており、RDF36を使用す
る場合には、RDF36の下方の所定位置にスキャナユ
ニット40を停止させた状態で原稿を搬送しながら原稿
画像を読み取るように構成されている。
【0035】原稿画像をスキャナユニット40で読み取
ることにより得られた画像データは、図示していない後
述する画像処理部へ送られ各種処理が施された後、画像
処理部のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモ
リ内の画像データをレーザプリンタ部32に与えて用紙
上に画像を形成する。
【0036】レーザプリンタ部32は手差し原稿トレイ
45、レーザ書き込みユニット46及び画像を形成する
ための電子写真プロセス部47を備えている。
【0037】レーザ書き込みユニット46は、上述のメ
モリからの画像データに応じたレーザ光を出射する半導
体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラ
ー、等角速度偏向されたレーザ光が静電写真プロセス部
47の感光体ドラム48上で等速度偏向されるように補
正するf−θレンズ等を有している。
【0038】電子写真プロセス部47は、周知の態様に
従い、感光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、転写
器、剥離器、クリーニング器、除電器及び定着器49を
配置して成っている。
【0039】定着器49より画像が形成されるべき用紙
の搬送方向下流側には、反転搬送路50a及び両面/合
成搬送路50bが設けられている。
【0040】反転搬送路50aは原稿の両面を複写する
両面複写モードにおいて、用紙の裏表を反転するための
搬送路である。両面/合成搬送路50bは、両面複写モ
ードにおいて反転搬送路50aから感光ドラム48の画
像形成位置まで用紙を搬送したり、用紙の片面に異なる
原稿の画像や異なる色のトナーで画像を形成する合成複
写を行う片面合成複写モードにおいて用紙を反転するこ
となく感光ドラム48の画像形成位置まで搬送するため
の搬送路である。
【0041】多段給紙ユニット33は共通搬送路56を
含んでおり、共通搬送路56は第1カセット51、第2
カセット52、第3カセット53からの用紙を静電写真
プロセス部47の感光体ドラム48と転写器との間の画
像形成位置へ向けて搬送するように構成されている。
【0042】共通搬送路56は電子写真プロセス部47
へ向かう途中で第 4 カセット54からの搬送路59と合流
して搬送路60に通じている。
【0043】搬送路60は両面/合成搬送路50b及び
手差し原稿トレイ45からの搬送路61と合流点62で
合流して静電写真プロセス部47の感光体ドラム48と
転写器との間の画像形成位置へ通じるように構成されて
おり、これら3つの搬送路の合流点62は画像形成位置
に近い位置に設けられている。
【0044】従って、レーザ書き込みユニット46及び
電子写真プロセス部47において、上述のメモリから読
み出された画像データは、レーザ書き込みユニット46
によってレーザ光線を走査させることにより感光体ドラ
ム48の表面上に静電潜像として形成され、トナーによ
り可視像化されたトナー像は多段給紙ユニット33から
搬送された用紙の面上に静電転写され定着される。この
ようにして画像が形成された用紙はソータ34へ送られ
たり、搬送路50及び58を介して反転搬送路50aへ
搬送される。
【0045】共通搬送路56は本発明の第1の搬送路の
一実施例である。反転搬送路50a及び両面/合成搬送
路50bは本発明の第2の搬送路の一実施例である。第
1カセット51、第2カセット52、第3カセット53
は本発明の給紙部の一実施例である。
【0046】次に、この実施例のディジタル複写機30
に含まれている画像処理部の構成及び機能を説明する。
【0047】図3は図2のディジタル複写機30に含ま
れている画像処理部のブロック構成図である。
【0048】ディジタル複写機30に含まれている画像
処理部は、画像データ入力部70、画像処理部71、画
像データ出力部72、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)等から構成されるメモリ73及び中央処理演算装置
(CPU)74を備えている。
【0049】画像データ入力部70はCCD部70a、
ヒストグラム処理部70b及び誤差拡散処理部70cを
含んでいる。
【0050】画像データ入力部70は図2のCCD42
から読み込まれた原稿の画像データを2値化変換して、
2値のディジタル量としてヒストグラムをとりながら、
誤差拡散法により画像データを処理して、メモリ73に
一旦記憶するように構成されている。
【0051】即ち、CCD部70aでは、画像データの
各画素濃度に応じたアナログ電気信号がA/D変換され
た後、MTF補正、白黒補正又はガンマ補正が行われ、
256階調(8ビット)のディジタル信号としてヒスト
グラム処理部70bへ出力される。
【0052】ヒストグラム処理部70bでは、CCD部
70aから出力されたディジタル信号が256階調の画
素濃度別に加算された濃度情報(ヒストグラムデータ)
が得られると共に、必要に応じて、得られたヒストグラ
ムデータはCPU74へ送られ、又は画素データとして
誤差拡散処理部70cへ送られる。
【0053】誤差拡散処理部70cでは、擬似中間調処
理の一種である誤差拡散法、即ち2値化の誤差を隣接画
素の2値化判定に反映させる方法により、CCD部70
aから出力された8ビット/画素のディジタル信号が1
ビット(2値)に変換され、原稿における局所領域濃度
を忠実に再現するための再配分演算が行われる。
【0054】画像処理部71は多値化処理部71a及び
71b、合成処理部71c、濃度変換処理部71d、変
倍処理部71e、画像プロセス部71f、誤差拡散処理
部71g並びに圧縮処理部71hを含んでいる。
【0055】画像処理部71は、入力された画像データ
をオペレータが希望する画像データに最終的に変換する
処理部であり、メモリ73に最終的に変換された出力画
像データとして記憶されるまでこの処理部にて処理する
ように構成されている。但し、画像処理部71に含まれ
ている上述の各処理部は必要に応じて機能するものであ
り、機能しない場合もある。
【0056】即ち、多値化処理部71a及び71bで
は、誤差拡散処理部70cで2値化されたデータが再度
256階調に変換される。
【0057】合成処理部71cでは、画素毎の論理演
算、即ち論理和、論理積又は排他的論理和の演算が選択
的に行われる。この演算の対象となるデータは、メモリ
73に記憶されている画素データ及びパターンジェネレ
ータ(PG)からのビットデータである。
【0058】濃度変換処理部71dでは、256階調の
ディジタル信号に対して、所定の階調変換テーブルに基
づいて入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定さ
れる。
【0059】変倍処理部71eでは、指示された変倍率
に応じて、入力される既知データにより補間処理を行う
ことによって、変倍後の対象画素に対する画素データ
(濃度値)が求められ、副走査が変倍された後に主走査
が変倍処理される。
【0060】画像プロセス部71fでは、入力された画
素データに対して様々な画像処理が行われ、又、特徴抽
出等データ列に対する情報収集が行われ得る。
【0061】誤差拡散処理部71gでは、画像データ入
力部70の誤差拡散処理部70cと同様な処理が行われ
る。
【0062】圧縮処理部71hでは、ランレングスとい
う符号化により2値データが圧縮される。又、画像デー
タの圧縮に関しては、最終的な出力画像データが完成し
た時点で最後の処理ループにおいて圧縮が機能する。
【0063】画像データ出力部72は復元部72a、多
値化処理部72b、誤差拡散処理部72c及びレーザ出
力部72dを含んでいる。
【0064】画像データ出力部72は、圧縮状態でメモ
リ73に記憶されている画像データを復元し、もとの2
56階調に再度変換し、2値データより滑らかな中間調
表現となる4値データの誤差拡散を行い、レーザ出力部
72dへデータを転送するように構成されている。
【0065】即ち、復元部72aでは、圧縮処理部71
hによって圧縮された画像データが復元される。
【0066】多値化処理部72bでは、画像処理部71
の多値化処理部71a及び71bと同様な処理が行われ
る。誤差拡散処理部72cでは、画像データ入力部70
の誤差拡散処理部70cと同様な処理が行われる。
【0067】レーザ出力部72dでは、図に示していな
いシーケンスコントローラからの制御信号に基づき、デ
ィジタル画素データがレーザのオン/オフ信号に変換さ
れ、レーザがオン/オフ状態となる。
【0068】尚、画像データ入力部70及び画像データ
出力部72において扱われるデータは、メモリ73の容
量の削減のため、基本的には2値データの形でメモリ7
3に記憶されているが、画像データの劣化を考慮して4
値のデータの形で処理することも可能である。
【0069】次に、図2のディジタル複写機30の上部
に設けられている操作/表示パネルを説明する。
【0070】図4は図2のディジタル複写機30の操作
パネルの外観図、図5は図4の操作パネルの表示部の基
本画面の拡大図、図6は図4の操作パネルの表示部の倍
率設定画面を示す説明図、図7は図4の操作パネルの表
示部の用紙サイズ設定画面を示す説明図、図8は図4の
操作パネルの表示部のコピー濃度設定画面を示す説明
図、図9は図4の操作パネルの表示部のコピー枚数設定
画面を示す説明図及び図10は図4の操作パネルの表示
部の複写モード等設定画面を示す説明図である。
【0071】図4に示すように、操作パネル90には、
そのほぼ中央に入力部を兼ねた表示部90a、並びに右
端にはプリントスイッチ90b及びクリアキー90cが
設けられている。表示部90aは例えば、ドットマトリ
ックス状の液晶表示部の表示面に透明なタッチパネルか
ら構成するようにしてもよい。
【0072】図5には電源投入時の基本画面が拡大され
て表示された状態が示されており、表示部90aの上部
には、複写倍率を選択可能な倍率選択エリア91、用紙
サイズを選択可能な用紙サイズ選択エリア92、複写濃
度を選択可能なコピー濃度選択エリア93及び複写枚数
を選択可能なコピー枚数選択エリア94、並びに表示部
90aの左下部にはソータの種類を選択可能なソータ選
択エリア95及び表示部90aの右下部には例えば、片
面原稿から両面複写を行う等の複写モードを選択可能な
プラス機能選択エリア96が設けられている。
【0073】操作パネル90は、表示部90aの倍率選
択エリア91を触れると図6に示す倍率設定画面に、用
紙サイズ選択エリア92を触れると図7に示す用紙サイ
ズ設定画面に、コピー濃度選択エリア93を触れると図
8に示すコピー濃度設定画面に、コピー枚数選択エリア
94を触れると図9に示すコピー枚数設定画面にそれぞ
れ切り換わるように構成されている。
【0074】又、操作パネル90は、ソータ選択エリア
95を触れると、『ノンソート』、『ソート』、『グル
ープ』、『ステーブルソート』、『中綴じ設定画面』の
順に表示が切り換わり、プラス機能選択エリア96を触
れると、図10に示す複写モード等設定画面に切り換わ
るように構成されている。
【0075】図6に示す倍率設定画面では、縮小選択エ
リア91a又は拡大選択エリア91bに触れると固定倍
率が選択され、表示部90aの左上部の倍率表示エリア
91cに選択された固定倍率(例えば図に示す141
%)が表示される。ズームダウン選択エリア91d及び
ズームアップ選択エリア91eは、複写倍率を1パーセ
ント刻みで任意に設定できる選択エリアであり、100
%選択エリア91fは複写倍率を等倍に戻す際に選択れ
る選択エリアであり、倍率自動選択エリア91gは原稿
のサイズと用紙のサイズとから複写倍率を装置側で自動
的に設定するモードを選択するためのエリアである。
【0076】図7に示す用紙サイズ設定画面では、図2
のディジタル複写機30の多段給紙ユニット33に含ま
れている第1カセット51、第2カセット52、第3カ
セット53、第4カセット54及びオペレータの選択に
より追加可能な第5カセット55等の給紙部にそれぞれ
収納されている用紙のサイズが、選択エリア92a,9
2b,92c,92d及び92eにそれぞれ表示されて
いる。オペレータの希望するサイズの用紙が収納されて
いるカセットが表示されている選択エリア92a,92
b,92c,92d及び92eのいずれかに触れること
により、対応するカセットが選択され、表示エリア92
fには選択されたカセットの番号(例えば図に示す番号
2)及び用紙サイズ(例えば図に示す81/2×11)
が表示される。又、表示エリア92gには原稿のサイズ
(例えば図に示す11×17)も同時に表示されるよう
に構成されている。
【0077】図8に示すコピー濃度設定画面には、複写
濃度を任意に調整可能な『うすく』の選択エリア93a
及び『こく』の選択エリア93b、原稿の濃度を判別し
て自動的に適切な複写濃度を設定するモードを選択可能
な『自動濃度』の選択エリア93c、並びに写真等のハ
ーフトーン画像を強調するモードを選択可能な『ハーフ
トーン強調』の選択エリア93dが設けられている。
【0078】図9に示すコピー枚数設定画面には、複写
枚数を入力するための0から9までの数字に対応する選
択エリア94a及びクリアするための選択エリア94c
が設けられており、希望する複写枚数が入力されると、
表示エリア94bには入力設定されたコピー枚数(例え
ば図に示す999枚)が表示される。
【0079】図10に示す複写モード等設定画面には、
そのほぼ中央に片面原稿から両面コピー(原稿枚数は偶
数)、片面原稿から両面コピー(原稿枚数は奇数)、両
面原稿から両面コピー及び両面原稿から片面コピー等を
作成する際にそれぞれ選択する選択エリア96a,96
b,96c及び96dが設けられており、両面複写を行
う選択エリア96a,96b及び96cのいずれかに触
れた後、『戻る』の選択エリア96eに触れると、図5
の基本画面に戻る。
【0080】両面複写を行う選択エリア96a,96b
及び96cのいずれかが選択されると、後述するように
4枚の用紙は連続して図2の反転搬送路50aと両面/
合成搬送路50bとへ搬送され用紙の裏表が反転され
る。
【0081】図11は図2のディジタル複写機30のス
キャナ部31に設けることが可能な原稿サイズ検出装置
の平面図である。図12は図11の原稿サイズ検出装置
の平面図のA−A線に沿った断面図である。
【0082】この実施例のディジタル複写機30のスキ
ャナ部31には、これらの図に示すような原稿サイズ検
出装置を設けることができる。
【0083】この原稿サイズ検出装置は複数対の発光素
子81と受光素子82とを備えている。複数対の発光素
子81と受光素子82とは、一対の発光素子81及び受
光素子82を結ぶ線が他の一対の発光素子81及び受光
素子82を結ぶ線と互いに平行になるように図2の原稿
載置台35に配設されており、個々の発光素子81から
発せられた光が対応する受光素子82に届くか、原稿載
置台35上に置かれた原稿により遮られて対応する受光
素子82に届かないかによって原稿のサイズを検出する
ように構成されている。
【0084】検出された原稿のサイズは、図4の表示部
90aの表示エリア92g(図7)に用紙のサイズと共
に表示される。この原稿サイズ検出装置について、より
詳しくは、本出願人の特開平2−140603の開示を
参照することができる。
【0085】尚、図2に示したRDF36の原稿を収納
するための原稿トレイにも、同様の原稿サイズ検出装置
を設けることが可能である。
【0086】次に、図2のRDF36の構成及び動作を
説明する。
【0087】図13は図2のディジタル複写機30に備
えられているRDF36の断面図である。
【0088】同図に示すように、RDF36は、図示し
ていない電磁クラッチを介して駆動される原稿ピックア
ップローラ113、ローラ114及び115、搬送ロー
ラ対116、原稿112の進路を切り換え可能なソレノ
イド駆動のチャンジレバー117、2方向(図に示す矢
印方向)に回転可能な原稿支持ドラム(プラテンロー
ラ)118、プラテンローラ118と協働して原稿11
2を送給する左右の供給ローラ119L及び119R、
透明な原稿支持ガラス120、左右の原稿ガイド122
L及び122R、左右の原稿排出ローラ123L及び1
23R、原稿排出ローラ123L及び123Rとそれぞ
れ協働するソレノイド駆動の左右の可動ガイド124L
及び124R、ソレノイド駆動の原稿排出可能ガイド1
25、原稿排出搬送路126、排紙ローラ対127、排
紙トレイ128、ソレノイド駆動の回動可能な原稿反転
ガイド131、原稿反転ガイド131により一方の側が
形成されている反転搬送路129、電磁クラッチを介し
て駆動される反転搬送ローラ対130、並びに回動軸1
32を備えている。
【0089】原稿ピックアップローラ113の原稿搬送
方向下流側には、原稿112の上面に摺接して原稿11
2を取り込むローラ114と、原稿112の搬送方向と
反対方向に回転可能ローラ115とが配置されており、
従って、複数の原稿112を取り込み重送することが防
止されるように構成されている。
【0090】プラテンローラ118と原稿支持ガラス1
20との間隔は、原稿112の厚さより大きく設定する
ことが望ましい。
【0091】原稿112の搬送路には、原稿検出センサ
S1〜S5が配置されており、原稿112を検出したと
きにそれぞれ送出される原稿検出センサS1〜S5から
の信号は、図に示していないコントローラへ送られる。
【0092】このコントロールは各種電磁クラッチ及び
ソレノイドを後述する所定のタイミングで作動させるこ
とにより、後述の如く原稿読み取り位置(露光位置)1
21を経て原稿112を搬送する。
【0093】次に、このRDF36の動作を説明する。
【0094】原稿112の片面のみを複写する場合に
は、原稿トレイ111上に複数枚の原稿112をセット
して、図2のディジタル複写機30の上部に設けられて
いる操作パネル(図4)の入力キーによって複写モード
(原稿片面走査、複写枚数、複写濃度等)を入力する。
【0095】操作パネルのプリントスイッチが押される
と、RDF36の図示していないメインモータが回転を
始める。
【0096】次に原稿ピックアップローラ113のクラ
ッチがオン状態となり、回転する原稿ピックアップロー
ラ113は原稿トレイ111上にセットされた複数枚の
原稿112の最上位の原稿を1枚だけ送給する。このと
きに搬送ローラ対116のクラッチも同時にオン状態と
なり、搬送ローラ対116も回転駆動される。
【0097】送給された原稿112の先端が第1の原稿
検出センサS1に達すると、チェンジレバー117のソ
レノイドが励磁され、チェンジレバー117は一点鎖線
で示した位置から実線で示した位置へ切り換えられる。
更に原稿112の送給が続行されるにつれて、原稿11
2の先端はチェンジレバー117の側面に案内され、第
4の原稿検出センサS4の方向へ導かれる。
【0098】原稿112の先端が第4の原稿続出センサ
S4によって検出された後、原稿112がプラテンロー
ラ118と右側の供給ローラ119Rとに支持されたタ
イミングに合わせて、一旦原稿112の搬送を停止す
る。
【0099】次に、図2のスキャナユニット40とのタ
イミングを取って、原稿支持ガラス120の露光位置1
21へ再び原稿112の送給を開始する。
【0100】原稿112は右側の原稿ガイド122Rに
よってプラテンローラ118の表面に押し付けられ、露
光位置121を時計方向に通過する。露光位置121に
おいて、原稿112の画像データがスキャナユニット4
0によって読み取られる。
【0101】露光位置121を通過した原稿112は、
左側の原稿ガイド122Lの下側を通って左側の原稿排
出ローラ123Lの方へ搬送される。原稿112の先端
が原稿排出ローラ123Lに達したタイミングに合わせ
て、左側の可動ガイド124Lのソレノイドが励磁さ
れ、原稿112を挟んだ状態で可動ガイド124Lは原
稿排出ローラ123Lに対して押圧される。
【0102】これにより、原稿112には原稿排出ロー
ラ123Lの摩擦力による搬送力が与えられ、原稿11
2は原稿排出可動ガイド125の上面に沿って案内さ
れ、原稿排出搬送路126を通って、排紙ローラ対12
7によって排紙トレイ128上へ排出される。
【0103】原稿排出搬送路126中の第5の原稿検出
センサS5は、原稿112の後端を検出して、原稿11
2が排紙トレイ128上へ排出されたことを判別するた
めのものである。複数枚の原稿112が原稿トレイ11
1上にセットされている場合には、前の原稿の後端が露
光位置121を通過するタイミングに合わせて、次の原
稿が送給される。
【0104】原稿トレイ111には、原稿112がセッ
トされているか否かを検出する図示していない原稿検出
センサが設けられており、最後の原稿112がなくなる
まで上述の動作が繰り返される。
【0105】次に、原稿112の両面を複写する場合に
は、上述の操作パネルのプリントスイッチが押される
と、原稿ピックアップローラ113は原稿トレイ111
上にセットされた複数枚の原稿112の最上位の原稿を
1枚だけ送給する。
【0106】送給された原稿112の先端が第1の原稿
検出センサS1に達すると、搬送ローラ対116のクラ
ッチがオン状態となり、搬送ローラ対116も回転駆動
される。このとき、チェンジレバー117のソレイノド
は非励磁状態となっており、チェンジレバー117は一
点鎖線で示した位置であって、原稿112の先端は第2
の原稿検出センサS2の方へ案内される。
【0107】第2の原稿検出センサS2を通過した原稿
112の先端がプラテンローラ118と左側の供給ロー
ラ119Lとに挟まれた状態で、一旦原稿112の搬送
を停止する。
【0108】次に、スキャナユニット40とのタイミン
グを取って、原稿支持ガラス120の露光位置121へ
再び原稿112の送給を開始する。
【0109】原稿112は左側の原稿ガイド122Lに
よってプラテンローラ118の表面に押し付けられなが
ら、露光位置121を反時計方向に通過する。こうして
原稿112の片面の露光走査が開始される。
【0110】露光位置121を通過した原稿112は、
右側の原稿ガイド122Rの下側を通って右側の原稿排
出ローラ123Rの方へ送られる。原稿112の先端が
原稿排出ローラ123Rに達したタイミングに合わせ
て、右側の可動ガイド124Rのソレノイドが励磁さ
れ、原稿112を挟んだ状態で可動ガイド124Rは原
稿排出ローラ123Rに対して押圧される。
【0111】可動ガイド124Rと原稿排出ローラ12
3Rとにより挟まれることによって搬送される原稿11
2は、反転搬送路129へ導かれ、反転搬送ローラ対1
30によって第3の原稿検出センサS3の方へ搬送され
る。
【0112】原稿112の先端が第3の原稿検出センサ
S3に達すると、原稿反転ガイド131のソレノイドが
励磁されて、原稿反転ガイド131はその回動軸132
を中心として実線で示した位置から一点鎖線で示した位
置へ図に示す矢印に沿って回動し、反転搬送路129を
開放する。同時に、チェンジレバー117のソレノイド
が励磁され、チェンジレバー117は一点鎖線で示す位
置から実線で示す位置へ切り換えられる。
【0113】原稿112の先端は更に、反転搬送ローラ
対130によって搬送ローラ対116へ導かれ、実線で
示す位置に切り換えられたチェンジレバー117の側面
に沿って第4の原稿検出センサS4の方へ案内される。
そして、原稿112の先端がプラテンローラ118と右
側の供給ローラ119Rとに挟まれた時点で、一旦原稿
112の搬送を停止する。
【0114】原稿112の後端が露光位置121を通過
した後、スキャナユニット40とのタイミングをとっ
て、原稿支持ガラス120の露光位置121へ再び原稿
の送給を開始する。
【0115】原稿112は原稿ガイド122Rによって
プラテンローラ118の表面に押し付けられながら、露
光位置121を時計方向に通過する。露光位置121で
は、原稿112の画像データがスキャナユニット40に
よって読み取られる。
【0116】露光位置121を通過した原稿112は、
左側の原稿カイド122Lの下側を通って左側の原稿排
出ローラ123Lの方へ搬送される。原稿112の先端
が原稿排出ローラ123Lに達したタイミングに合わせ
て、左側の可動ガイド124Lのソレノイドが励磁さ
れ、原稿112を挟んだ状態で可動ガイド124Lを原
稿排出ローラ123Lに対して押圧させ、原稿112を
搬送する。
【0117】原稿112の2面目の画像の読み取り完了
した時点で、原稿反転ガイド131のソレノイドは非励
磁状態となり、原稿反転ガイド131は実線で示した位
置に復帰して、次の原稿112の先端を反転搬送ローラ
対130へ導くべく待機する。
【0118】可動ガイド124Lと原稿排出ローラ12
3Lとにより挟まれることによって搬送される原稿11
2は、原稿排出可動ガイド125の上面に沿って案内さ
れ、原稿排出搬送路126を通って、排紙ローラ対12
7によって排紙トレイ128上へ排出される。
【0119】複数枚の原稿112が原稿トレイ111上
にセットされている場合には、前の原稿の2面目の走査
露光時に、原稿の後端が露光位置121を通過するタイ
ミングに合わせて、次の原稿が送給されるようになって
いる。
【0120】上述の動作は、最後の原稿112がなくな
るまで繰り返される。
【0121】次に、図2のディジタル複写機30の動作
を説明する。
【0122】図14及び図15は本発明に係る用紙搬送
装置を備えた両面画像形成装置の一実施例であるディジ
タル複写機において原稿画像が形成される用紙の搬送状
態を説明するための模式図である。
【0123】これらの図には複数枚の用紙の両面に原稿
画像を形成する場合のこれらの用紙の搬送状態が示され
ており、図14(A)〜(E)は用紙の一方の面に原稿
画像が形成される際に用紙が搬送されるプロセスを、図
15(A)〜(D)は用紙の他方の面に原稿画像が形成
される際に用紙が搬送されるプロセスをそれぞれ順次示
している。
【0124】この用紙の搬送プロセスは、用紙搬送装置
に設けられているCPU、CPUの作業領域を有するR
AM及び搬送プロセスのプログラムが記憶されているR
OM(リードオンリメモリ)等から成る制御部、又は図
3の画像処理部によって制御、実行されるように構成す
ることが可能である。
【0125】制御部は本発明の搬送制御手段の一実施例
である。
【0126】図14(A)には、給紙カセット85、給
紙カセット85から導かれている搬入搬送路88a、用
紙に原稿画像が形成される画像形成位置に含む画像形成
搬送路88b、用紙の裏表を画像形成位置に対して反転
するための反転搬送路88c、反転搬送路88cから画
像形成搬送路88bへ通じている搬送路88d、図に示
していない排紙トレイに通じている排出搬送路88e及
び感光ドラム86が示されている。
【0127】同図に示す給紙カセット85、搬入搬送路
88a、反転搬送路88c、搬送路88d及び感光ドラ
ム86は、図2の多段給紙カセット33、共通搬送路5
6、反転搬送路50a、両面/合成搬送路50b及び感
光ドラム48にそれぞれ対応している。
【0128】図14(A)〜(E)を参照して4枚の用
紙1〜4の一方の面1A〜4Aに原稿画像が形成される
際に用紙が搬送されるプロセスを説明する。
【0129】図14(A)に示すように、1枚目の用紙
1が給紙カセット85から搬入搬送路88a介して画像
形成搬送路88bと感光ドラム86との間の画像形成位
置まで搬入され、次いで、図14(B)に示すように、
用紙1の一方の面1Aに画像が形成されると共に2枚目
の用紙2が搬入搬送路88aに搬入される。次いで、図
14(C)に示すように、用紙1が反転搬送路88cへ
送り込まれると共に、用紙2の一方の面2Aに画像が形
成され、又、3枚目の用紙3が搬入搬送路88aに搬入
される。次いで、図14(D)に示すように、用紙1が
反転搬送路88cから搬送路88dへ搬送され、用紙2
が反転搬送路88cへ送り込まれ、用紙3の一方の面3
Aに画像が形成され、又、4枚目の用紙4が搬入搬送路
88aに搬入される。次いで、図14(E)に示すよう
に、用紙1が反転されて画像形成搬送路88bへ搬入さ
れ、用紙2が反転搬送路88cから搬送路88dへ搬送
され、用紙3が反転搬送路88cへ送り込まれ、用紙4
の一方の面4Aに画像が形成される。
【0130】次に、図14(E)に示す状態に続き、図
15(A)〜(D)を参照して用紙1〜4の他方の面1
B〜4Bに原稿画像が形成される際に用紙が搬送される
プロセスを説明する。
【0131】図14(E)において反転されて搬送路8
8dから画像形成搬送路88bへ搬入された1枚目の用
紙1は図15(A)に示すように、その他方の面1Bに
画像が形成され、反転された2枚目の用紙2が搬送路8
8dから画像成形搬送路88bへ搬入され、3枚目の用
紙3が反転搬送路88cから搬送88dへ搬送され、4
枚目の用紙4が反転搬送路88cへ送り込まれる。次い
で、図15(B)に示すように、用紙1が画像形成搬送
路88bから排出搬送路88eへ搬送され、用紙2の他
方の面2Bに画像が形成され、反転された用紙3が搬送
路88dから画像形成搬送路88bへ搬入され、用紙4
が反転搬送路88cから搬送路88dへ搬送される。次
いで、図15(C)に示すように、用紙2が画像形成搬
送路88bから排出搬送路88eへ搬入され、用紙3の
他方の面3Bに画像が形成され、反転された用紙4が搬
送路88dから画像形成搬送路88bへ搬入される。次
いで、図15(D)に示すように、用紙3が画像形成搬
送路88bから排出搬送路88eへ搬入され、用紙4の
他方の面4Bに画像が形成され、5枚目の用紙5が給紙
カセット85から搬入搬送路88aへ搬入される。
【0132】図28及び図29に示す従来の両面画像形
成装置の例では、1枚の用紙のいずれかの面に原稿画像
が形成されている間、反転搬送路11c及び搬送路11
dには多くとも1枚の用紙しか存在しないのに対し、こ
の実施例では例えば図14(E)に示すように、3枚の
用紙が反転搬送路88c及び搬送路88dに存在するこ
とが可能なので、前の用紙と後の用紙との間隔を短縮す
ることができ、従って、画像形成速度を高速化する事が
できる。
【0133】又、図2に示すディジタルたる複写機で
は、多段給紙ユニット33から通じている搬送路60、
両面/合成搬送路50b及び手差し原稿トレイ45から
通じている搬送路61の合流する合流点62が静電写真
プロセス部47の感光体ドラム48と転写器との間の画
像形成位置に近い位置に設けられており、合流点62以
降、画像形成位置に至るまでの搬送路長は極めて短くな
るように構成されている。これにより、多段給紙ユニッ
ト33又は手差し原稿トレイ45から送られる用紙と両
面/合成搬送路50bから送られる用紙とが、画像形成
位置へ搬送さる際に、共通の搬送路に沿って搬送され
る時間を減少させることができ、用紙の無駄な待機時間
を減少させることができ、用紙の無駄な待機時間を省く
ことができるので、従って、画像形成速度をより高速化
することに資することができる。
【0134】上述のように、本発明に係わる用紙搬送装
置を備えた両面画像形成装置では、所定の枚数の用紙の
両面に原稿画像が形成される際に、まずこれらの用紙の
一方の面に原稿画像が順次形成され、次いで他方の面に
原稿画像が順次形成されることになる。
【0135】このようなディジタル複写機に装着された
用紙搬送装置の一例の概略を図1に示す。ここで200
は用紙搬送装置全体を表し、201、202は用紙反転
用ローラ、203は用紙の表裏を画像形成位置に対して
反転するための通常の反転用の搬送路、204は片面に
画像形成済みの用紙の他方の面に画像を形成しようとす
るタイミングにおいて画像形成に遅延が生じる場合に、
後続の用紙を反転するとともに待機収容するための用紙
反転用バイパス路である。205は反転搬送路203及
び反転用バイパス路204を画像形成位置につなぐため
の搬送路、S11は入紙検知センサ、206、207は
用紙の搬送経路を変更するためのゲート、208〜21
1は搬送路205に設けられた搬送用ローラである。ま
た、212は反転搬送路203又はバイパス路204に
用紙を搬送する反転搬送用ローラ、213は画像形成部
に用紙を供給する用紙供給ローラである。
【0136】また、搬送装置は上記した入紙検知センサ
S11の他に、反転路203、バイパス路204に夫々
設けられた用紙センサS12、S13、及び搬送路20
5に設けられた複数の用紙センサS14、S15を備え
ている。
【0137】また、図中でAで示した位置は用紙反転の
基準点となる反転ポイント、Bで示した位置は待機用紙
の先端位置である。
【0138】用紙反転用ローラ201、202、搬送用
ローラ208〜211、及びゲート206、207は、
用紙搬送装置に設けられた制御部、又は図3の画像処理
部の制御のもとで、図示しない駆動手段(例えばローラ
に関してはクラッチを介して接続されたパルスモータ、
ゲートに関してはソレノイド)によって夫々適宜に駆動
されるものである。
【0139】同図に示す反転用搬送路204、搬送路2
05はそれぞれ図14に示す反転搬送路88c、搬送路
88dに対応する。
【0140】本例では、用紙供給ローラ213から反転
搬送用ローラ212までの搬送路長が480mm、反転搬
送用ローラ212から反転ポイントAまでの搬送路長が
70mm、反転ポイントAから搬送用ローラ208までの
搬送路長が70mm、反転ポイントAから反転用ローラ2
01、反転用ローラ202までの搬送路長は夫々60m
m、搬送用ローラ208から搬送路205の出口までの
搬送路長は415mm、搬送路205の出口から用紙供給
ローラ213までの搬送路長は145mmで、搬送路長の
全長は1180mmである。また画像形成部のプロセスス
ピードは260mm/s、毎分A4用紙40枚のコピー
スピードである。
【0141】以上の構成にてなる用紙搬送装置の基本動
作を1.5秒ごとの用紙の位置を示す図16を用いて説
明する。図16には図1に示した用紙搬送装置の他に図
2にて示した感光ドラム48、帯電器、現像器、転写
器、剥離器、クリーニング器、除電器、及び定着器49
等の電子写真プロセス部47と本体側の用紙搬送系(搬
入搬送路、画像形成搬送路)とが合わせて示されてい
る。
【0142】図16(A)から図16(E)までが図1
4(A)から図14(E)に対応し、図16(F)、図
16(G)が図15(A)、図15(B)に対応する。
【0143】両面に画像を形成するとき4枚を1組とし
て基本的な用紙サイクルとする。図16(A)に示すよ
うに、最初に一枚目の用紙1が給紙部より用紙供給ロー
ラ213へ搬送される。次いで、図16(B)に示すよ
うに用紙1の一方の面に画像が形成、定着されるととも
に2枚目の用紙2が用紙供給ローラ213に搬送され
る。図16(C)に示すように用紙1は画像定着後、反
転搬送用ローラ212に導かれ用紙搬送装置に入り、そ
の一方で用紙2の一方の面には画像が形成、定着され
る。また、この時点で3枚目の用紙3が用紙供給ローラ
213に搬送される。通常、用紙はゲートの操作により
反転搬送路203に導かれる。図16(D)に示すよう
に、入紙検知センサーS11を用紙1の先端が通過した
際にタイマーを起動し、このタイマーを用いて用紙後端
が反転ポイントAに達したことを検出したとき反転ロー
ラ201を停止し、直ちに回転を反対にし用紙を反転し
搬送路205に送り出す。このとき2枚目の用紙2は用
紙1と入れ替わりに反転搬送路203に搬送され、また
3枚目の用紙には画像が形成、定着され、4枚目の用紙
4が用紙供給ローラ213に搬送される。反転ローラ2
01の正逆転手段は図示されていないが、例えばバーリ
アブルモーターや反転時間を極力短くしたいなら同軸に
2個の電磁クラッチを取り付けることにより実施でき
る。反転された用紙はB点で本体側の搬送タイミングに
同期させるため、全パス長の長さによってはここで待機
する場合もある。本例では、約300msの待機とな
る。次いで図16(E)に示すように反転された用紙1
が用紙供給ローラ213に戻され、用紙2が反転搬送路
203から搬送路205へ搬送され、用紙3が反転搬送
路203へ送り込まれ、用紙4の一方の面に画像が形
成、定着される。
【0144】この後、図16(F)に示すように用紙1
は画像形成部へ再給紙され裏面にも画像が形成、定着さ
れる一方で、反転された用紙2は用紙供給ローラ213
に戻され、用紙3は搬送路205へ、用紙4は反転搬送
路203へと夫々搬送される。次いで図16(G)に示
すように用紙1は排出され、用紙2の裏面には画像が形
成され、用紙3は用紙供給ローラ213に戻され、用紙
4は搬送路205へ搬送される。以下、用紙3、4の裏
面にも順次画像が形成され、排出される。このように4
枚一組を1サイクルとして用紙両面への画像形成が完成
する。
【0145】次にn枚目とn+1枚目の用紙の反転時の
動作を図17に基づき説明する。用紙間隔が用紙サイズ
以上であればn枚目とn+1枚目の用紙は接触せず反転
搬送される。しかし、本発明のように用紙間隔を短くし
高速化する場合には用紙は一定時間すれちがう。本実施
例では、図17(A)に示すように、例えばA4サイズ
の場合n枚目の用紙後端が反転ポイントAに達したと
き、n+1枚目の先端はプロセススピード260mm/
s、毎分40枚のコピースピードより260mm/s×
1.5s−210mm=180mm搬送路の上流側(用
紙供給ローラ側)にある。図17(B)〜(D)に示す
ようにn枚目の用紙はここで反転後に搬送路205に導
かれ搬送ローラ208〜211にて搬送される。このと
き図17(B)に示すようにn+1枚目の先端は、n枚
目の後端が反転ポイントを通過するまでに反転ポイント
に到達し、図17(C)に示すように一定時間すれ違
う。この期間は本例では約300msである。この後、
図17(D)に示す状態を経て図17(E)に示すよう
に反転後のn枚目とn+1枚目の用紙の間隔は180m
mにもどることになる。
【0146】しかし、例えば画像データの処理時間の遅
延などの原因で1枚目の用紙を用紙供給ローラに返して
も裏面に画像形成出来ない場合が発生する。
【0147】この場合、用紙供給ローラで用紙を待機さ
せるとコピー効率が低下する。
【0148】そこでコピー効率を低下させないため、図
17(G)及び(H)に示すように1枚目の用紙1をB
点で1コピーサイクルタイム(A4サイズの場合1.5
秒)待機させ図示していない給紙部より用紙5を用紙供
給ローラに搬送し画像を形成し、この後、次の画像形成
タイミングに同期するようにB点で待機している1枚目
の用紙1を用紙供給ローラに搬送するようにすればよ
い。
【0149】このように連続的に用紙を搬送することに
より、画像形成速度を低下させることなくコピーを行う
ことができる。しかし、1枚目の用紙がB点より本体側
へ搬送できない場合は、180mm/260mm/s=
0.693s後に図17(F)に示すように1枚目と2
枚目の用紙は接触してしまう。
【0150】本例では、図18に示すように、このよう
な場合には1枚目、2枚目の用紙を搬送路205に置い
たまま、3枚目の用紙をゲート206、207を制御す
ることによりバイパス路204に収納するので接触は防
ぐことができる。
【0151】この場合の用紙の動きを図18に示す。用
紙の動きは図18(A)〜図18(D)までは図17
(A)〜図17(D)に示した基本動作と同じである
が、その後、図18(E)に示すように、一枚目の用紙
を搬送路205に残したまま、2枚目の用紙2を搬送路
205に搬送し、その一方で3枚目の用紙3をバイパス
204に収納する。このとき5枚目の用紙5を給紙部よ
り供給ローラに搬送する。その後、図18(F)に示す
ように一枚目の用紙1を供給ローラに搬送するとともに
4枚目の用紙4を画像定着後、通常の反転搬送路203
に収納する。次いで図18(G)に示すように5枚目の
用紙5をパイパス路204に収納し、3枚目の用紙3を
搬送路205に、2枚目の用紙2を用紙供給ローラにそ
れぞれ搬送する。この時点で1枚目の用紙の裏面には画
像が形成、定着される。その後、図18(H)に示すよ
うに、一枚目の用紙1が排出され、2枚目の用紙2の裏
面には画像が形成、定着され、3枚目の用紙3は供給ロ
ーラに、4枚目の用紙4は搬送路205に夫々搬送され
る。以下、用紙2、3、4を順次搬送することにより1
コピーサイクルを完了する。ここで反転ポイントAから
反転ローラ201、202の位置関係は同一であり、反
転タイミングは反転路203、バイパス路204とも同
じである。
【0152】本例では反転後の搬送路205は一つであ
るが、図19に示すように両面画像形成部の形成制約が
小さいのであれば搬送路を2系統214、215設ける
ことによりすれちがいのマージンアップとなりより高速
の搬送に対応可能となる。
【0153】用紙搬送装置の他の例の概略を図20に示
す。バイパス路204を有さないこと以外は図1に示し
た装置と基本的に同一であり同一の部材には同一の符号
を付している。
【0154】本装置の基本動作、及びn枚目とn+1枚
目の用紙の反転時の動作は図16、図17に基づき詳述
した図1に記載の装置の動作と同一であるので再度の説
明は省略する。
【0155】本例では、図20に示すように所定タイミ
ングで画像形成出来ない場合には搬送ローラ208〜2
11にて用紙にループを形成し、搬送路5内にA4なら
ば3枚の用紙を収納するので接触を防ぐことができる。
【0156】用紙にループを形成するにあたり図21に
示すように搬送路15内のペーパーガイドの上方側22
0を回転可動可能なように設置する。このペーパーガイ
ドの上方側220の構成例を図22から図24に示す。
【0157】図22に示すペーパーガイドの上方側22
0は通常紙搬送時は自重で下部ペーパーガイドと平行な
位置にあるが、ループ形成時はソレノイド221とリン
ク機構222でペーパーガイド上方側220を矢印方向
へ退避させる。
【0158】また図23に示すようにペーパーガイド上
方側220の回転軸にギア223を取付け、モーター2
24により回転させてもよい。このとき3ヶ所のペーパ
ーガイドをリンクさせてモーター1つで全てのペーパー
ガイド上方側の回転を行なえば、スペース、コスト的に
もメリットは大きい。
【0159】また図24に示すようにペーパーガイドの
上方側220をマイラー等で形成し、通常は自由端をロ
ック225にてロックしておく、ループ形成時はロック
を解除し、用紙のループ力(紙の腰)で上方に持ち上が
るようにしてもよい。
【0160】この場合の用紙の動きを図25に示す。用
紙の動きは図25(A)〜図25(D)までは図17
(A)〜図17(D)に示した基本動作と同じであるが
図25(E)〜(G)に示すように1枚目、2枚目、3
枚目を搬送ローラ208〜211の間にてループを作る
ことにより収納する。そして1コピーサイクル待機後、
まずB点で待機していた先頭の用紙が用紙供給ローラ部
213へ給紙され、2、3枚目も続いて給紙される。
【0161】以上の例では上側にループを形成するよう
にしたが、図26に示すように下側にループを形成する
ようにしてもよい。この場合、図27に示すように搬送
路15内のペーパーガイドの下方側230を回転可動可
能なように設置する。反転部の最小半径(*で図示)は
極端に小さくすることはできない(小さすぎると、用紙
の厚さ、強さによっては搬送できなくなる)ので、搬送
路内に用紙のループを作り収納すればループ高さはわず
かのアップのみで済み、効率的な両面コピーが行なえ
る。
【0162】以上、複数の例を示して用紙搬送装置の実
施例を説明したが、いずれの例においても、3枚の用紙
が反転搬送路及び搬送路に存在することが可能なので、
前の用紙と後の用紙との間隔を短縮することができ、従
って、画像形成速度を高速化する事ができるばかりでな
く、片面に画像形成済の用紙にもう一面の画像を形成し
ようとするタイミングにおいて画像形成に遅延が生じる
場合は、搬送路内に用紙を待機させ給紙部よりの用紙搬
送を優先させて行ない、画像形成速度の低下を防ぐこと
ができる。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、給紙部
から画像形成部へ用紙を搬送するための第1搬送路と、
前記画像形成部から搬送される用紙の表と裏とを反転す
複数の反転搬送路を含み反転された用紙を前記画像形
成部へ搬送するための第2搬送路と、第1搬送路より搬
送された用紙を第2搬送路へ順次搬送し、両面画像を形
成するように前記第1、第2搬送路を制御する搬送制御
手段とを備える用紙搬送装置であって、前記第2搬送路
内に用紙を待機させるための手段を具備し、前記搬送制
御手段は、片面に画像形成済の用紙に他方の面の画像を
形成しようとするタイミングにおいて画像形成に遅延が
生じる場合に、前記片面に画像形成済の用紙を前記複数
の反転搬送路と前記用紙を待機させるための手段によ
って前記第2搬送路内に待機させ給紙部よりの用紙搬送
を優先させて行うように制御するので、片面に複写済の
用紙の他方の面に画像を形成するとき、タイミングに遅
延が生じた場合でも、画像形成速度を低下させることが
なく、しかも画像形成効率を高め、結果として画像形成
速度の高速化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる用紙搬送装置の一実施例の断面
図である。
【図2】本発明に係わる用紙搬送装置を備えた両面画像
形成装置の一実施例であるディジタル複写機の全体構成
を示す断面図である。
【図3】図2のディジタル複写機に含まれている画像処
理部のブロック構成図である。
【図4】図2のディジタル複写機の操作パネルの外観図
である。
【図5】図4の操作パネルの表示部の基本画面の拡大図
である。
【図6】図4の操作パネルの表示部の倍率設定画面を示
す説明図である。
【図7】図4の操作パネルの表示部の用紙サイズ設定画
面を示す説明図である。
【図8】図4の操作パネルの表示部のコピー濃度設定画
面を示す説明図である。
【図9】図4の操作パネルの表示部のコピー枚数設定画
面を示す説明図である。
【図10】図4の操作パネルの表示部の複写モード等設
定画面を示す説明図である。
【図11】図2のディジタル複写機のスキャナ部に設け
ることが可能な原稿サイズ検出装置の平面図である。
【図12】図11の原稿サイズ検出装置の平面図のA−
A線に沿った断面図である。
【図13】図2のディジタル複写機に備えられているR
DFの断面図である。
【図14】図2のディジタル複写機において原稿画像が
形成される用紙の搬送状態を説明するための模式図であ
る。
【図15】図2のディジタル複写機において原稿画像が
形成される用紙の搬送状態を説明するための模式図であ
る。
【図16】図1の用紙搬送装置の用紙搬送状態を説明す
るための模式図である。
【図17】図1の用紙搬送装置の用紙搬送状態を説明す
るための模式図である。
【図18】図1の用紙搬送装置の用紙搬送状態を説明す
るための模式図である。
【図19】本発明に係わる用紙搬送装置の他の実施例を
示す模式図である。
【図20】本発明に係わる用紙搬送装置の更に他の実施
例の断面図である。
【図21】図20の用紙搬送装置の搬送路のペーパガイ
ドを示す側面図である。
【図22】図21のペーパガイドの機構の一例を示す機
構図である。
【図23】図21のペーパガイドの機構の他の例を示す
機構図である。
【図24】図21のペーパガイドの機構の更に他の例を
示す機構図である。
【図25】図20の用紙搬送装置の用紙搬送状態を説明
するための模式図である。
【図26】本発明に係わる用紙搬送装置の更に他の実施
例の断面図である。
【図27】図26の用紙搬送装置の搬送路のペーパガイ
ドを示す側面図である。
【図28】従来の両面画像形成装置において原稿画像が
形成される用紙の搬送状態を説明するための模式図であ
る。
【図29】従来の両面画像形成装置において原稿画像が
形成される用紙の搬送状態を説明するための模式図であ
る。
【図30】従来の反転搬送路及び搬送路に対応する搬送
路を備えたディジタル複写機の例を示す断面図である。
【符号の説明】
50a 反転搬送路 50b 両面/合成搬送路 48、86 感光ドラム 56 共通搬送路 85 給紙カセット 88a 搬入搬送路 88b 画像形成搬送路 88c 反転搬送路 88d 搬送路 88e 排出搬送路 200 用紙搬送装置 201、202 用紙反転用ローラ 203 反転搬送路 204 反転バイパス路 205 搬送路 206、207 ゲート 208〜211 搬送用ローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙部から画像形成部へ用紙を搬送する
    ための第1搬送路と、前記画像形成部から搬送される用
    紙の表と裏とを反転する複数の反転搬送路を含み反転さ
    れた用紙を前記画像形成部へ搬送するための第2搬送路
    と、第1搬送路より搬送された用紙を第2搬送路へ順次
    搬送し、両面画像を形成するように前記第1、第2搬送
    路を制御する搬送制御手段とを備える用紙搬送装置であ
    って、前記第2搬送路内に用紙を待機させるための手段
    を具備し、前記搬送制御手段は、片面に画像形成済の用
    紙に他方の面の画像を形成しようとするタイミングにお
    いて画像形成に遅延が生じる場合に、前記片面に画像形
    成済の用紙を前記複数の反転搬送路と前記用紙を待機さ
    せるための手段によって前記第2搬送路内に待機させ
    給紙部よりの用紙搬送を優先させて行うように制御する
    ことを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙を待機させるための手段が、
    記複数の反転搬送路の上下に設けられた二系統の搬送路
    からなる請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 給紙部から画像形成部へ用紙を搬送する
    ための第1搬送路と、前記画像形成部から搬送される用
    紙の表と裏とを反転すると共に該反転された用紙を前記
    画像形成部へ搬送するための第2搬送路と、第1搬送路
    より搬送された用紙を第2搬送路へ順次搬送し、両面画
    像を形成するように前記第1、第2搬送路を制御する搬
    送制御手段とを備える用紙搬送装置であって、前記第2
    搬送路内に用紙を待機させるための手段を具備し、前記
    搬送制御手段は、片面に画像形成済の用紙に他方の面の
    画像を形成しようとするタイミングにおいて画像形成に
    遅延が生じる場合に、前記片面に画像形成済の用紙を前
    記用紙を待機させるための手段によって前記第2搬送路
    内に待機させ給紙部よりの用紙搬送を優先させて行うよ
    うに制御する用紙搬送装置であり、前記用紙を待機させ
    るための手段が、用紙同士の接触を防ぐために用紙にル
    ープを形成する手段を備えていることを特徴とする用紙
    搬送装置。
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