JP2947254B1 - 多室形空気調和装置 - Google Patents

多室形空気調和装置

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JP2947254B1
JP2947254B1 JP10044955A JP4495598A JP2947254B1 JP 2947254 B1 JP2947254 B1 JP 2947254B1 JP 10044955 A JP10044955 A JP 10044955A JP 4495598 A JP4495598 A JP 4495598A JP 2947254 B1 JP2947254 B1 JP 2947254B1
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Abstract

【要約】 【課題】 圧縮機周波数が室外機の配管や熱交換器等の
構造部品との固有振動数と共振し、室外機の本体振動大
や配管振動による配管亀裂などの信頼性上の問題が発生
していた。 【解決手段】 容量可変形圧縮機と四方弁と室外熱交換
器と冷媒加熱器とを有する1台の室外機と、室内熱交換
器を有する少なくとも1台以上の室内機を、冷媒配管を
介して接続し、計算値に基づいて設定された圧縮機周波
数が室外機の配管や熱交換器等の構造部品との固有振動
数と同一となったとき、固有振動数を外し配管振動や室
外本体振動を抑制するように圧縮機周波数を間引き制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1台の室外機に少な
くとも1台以上の室内機を接続した空気調和装置に関
し、さらに詳しくは、電動膨張弁にて冷媒流量を制御す
る多室形空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、1台の室外機に複数台の室内機を
接続した多室形空気調和装置が、室外の省スペース性や
美観上の点で一般家庭の消費者にも受け入れられつつあ
る。また、1台の室外機に1台の室内機を接続した一室
形空気調和システムを複数組設置するのに比べ、多室形
空気調和システムはコストの点でも有利であることか
ら、消費者の需要も徐々に増大しつつある。
【0003】この多室形空気調和システムでは、各室内
機の要求能力の総和に応じて圧縮機の能力を制御すると
ともに、各室内機につながる液管に設けられた流量調整
弁の開度を対応する室内機の要求能力に応じて個別に制
御している。
【0004】しかしながら、このような多室形空気調和
装置では、色々な室内機の組み合わせにより一室形空気
調和機より各室内機の要求能力の総和に応じた圧縮機周
波数のデータ数が増え圧縮機周波数が室外機の配管や熱
交換器等の構造部品との固有振動数と共振し、室外機の
本体振動大や配管振動による配管亀裂といった信頼性上
の問題が発生しやすい状態となっていた。
【0005】このような事態を解消するため、室外機の
配管におもりをつけたり配管を固定したりしていたが、
材料コスト・組立コストといったコストアップやおもり
や固定治具では完全には固有振動数を回避できないため
効率のよい圧縮機周波数を制御することができないと言
う問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、
室内機の負荷に応じた効率の良くかつ材料コスト・組立
コストを低減することが可能な圧縮機周波数を制御する
多室形空気調和装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、容量可変
形圧縮機と四方弁と室外熱交換器を有する1台の室外機
と、室内熱交換器を有する少なくとも1台以上の室内機
とを、冷媒配管を介して接続し、上記室外機に設けられ
主に冷媒液が流れる液側主管から分岐した液側分岐管と
上記室外機に設けられ主に冷媒ガスが流れるガス側主管
から分岐したガス側分岐管を介して接続し、弁開度を電
気的に制御可能な電動膨張弁を上記液側分岐管に取り付
けるとともに、各室内機が設置される室内の温度を任意
に設定する室内温度設定手段と、室内温度を検出する室
内温度検出手段と、上記室内温度設定手段により設定さ
れた温度と上記室内温度検出手段が検出した室内温度と
の差温を算出する差温演算手段と、上記室内機の各々の
定格容量を記憶する定格容量記憶手段と、所定周期毎に
上記圧縮機の周波数を算出する周波数演算手段を設け、
上記差温演算手段が算出した差温と上記定格容量記憶手
段に記憶された定格容量に基づいて第1の負荷係数テー
ブルから負荷レベルを読み出し、該負荷レベルの総和に
所定の係数を乗じた積を補正することにより得られた計
算値を圧縮機周波数に設定して上記圧縮機を制御する空
気調和機において、上記計算値に基づいて設定された圧
縮機周波数が室外機の配管や熱交換器等の構造部品との
固有振動数と同一となる周波数となった時、固有振動数
を外し配管振動や室外本体振動を抑制するように圧縮機
を間引き制御するようにした。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、上記電動
膨張弁の初期開度を示す初期開度テーブルから上記定格
容量記憶手段に記憶された定格容量に基づいて上記電動
膨張弁の初期開度を読み出すとともに、上記差温演算手
段が算出した差温と上記定格容量に基づいて第2の負荷
係数テーブルから負荷レベルを読み出し、読み出された
初期開度に上記第2の負荷係数テーブルの負荷レベルを
乗じた積を弁開度として上記電動膨張弁を制御するよう
にしたことを特徴とする。
【0009】さらに、請求項3記載の発明は、冷房・ド
ライ運転時の圧縮機周波数Hzを 1室運転の場合:Hz1=a1×(負荷レベル)+b1 2室運転で負荷レベルの総和が所定値よりも小さい場
合: Hz1=a1×(負荷レベルの総和)+b1 2室運転で負荷レベルの総和が所定値以上の場合: Hz=a2×(負荷レベルの総和)+b2 ただし、a1>a2、b1<b2 のように仮設定し、この周波数が室外機の構造部品等に
よる固有振動数と同じ場合は Comp Hz=Hz1+1 のように設定した。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、暖房運転
時の圧縮機周波数Hzを、 1室運転の場合:Hz1=a3×(負荷レベル)+b3 2室運転の場合:Hz1=a4×(負荷レベルの総和)
+b4 ただし、a3>a4、b3<b4 のように仮設定し、この周波数が室外機の構造部品等に
よる固有振動数と同じ場合は、 Comp Hz=Hz1+1 のように設定した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は、本発明にかかる多室形空気調和装
置の冷凍サイクル図の1例であり、1台の室外機2に複
数台(例えば2台)の室内機4a,4bを接続した場合
を示している。
【0013】図1において、室外機2にはインバータ駆
動の容量(周波数)可変形圧縮機6(以下単に圧縮機と
称す)と、室外熱交換器8と、冷暖房切換用の四方弁1
0とが設けられる一方、室内機4a,4bには室内熱交
換器12a,12bがそれぞれ設けられている。また、
室外機2と室内機4a,4bとは、室外機2内に設けら
れた液側主管14より分岐した液側分岐管16a,16
b及び室外機2内に設けられたガス側主管18より分岐
したガス側分岐管20a,20bとで接続されており、
液側分岐管16a,16bには、例えばステッピングモ
ータ等により弁開度をパルス制御可能な電動膨張弁22
a,22bがそれぞれ介装されている。
【0014】室内機4a,4bには各室内機4a,4b
が設置されている部屋の室温を検出する室内温度センサ
36a,36b、及び、居住者が希望する運転モード
(冷房または暖房)と室温と運転あるいは停止を設定で
きる運転設定回路38a,38bが設けられている。
【0015】上記構成の冷凍サイクルにおいて、冷房
時、圧縮機6から吐出された冷媒は、四方弁10より室
外熱交換器8へと流れて、ここで室外空気と熱交換して
凝縮液化し、次に補助絞り46を通過することにより減
圧されて冷媒は蒸発しやすい状態となり、液側主管14
より液側分岐管16a,16bへと分岐する。電動膨張
弁22a,22bの弁開度は、後述する制御方法でそれ
ぞれの部屋に見合った開度となるように制御されるた
め、冷媒もそれぞれの負荷に応じた流量で低圧となって
室内熱交換器12a,12bへと流れて蒸発した後、ガ
ス側分岐管20a,20bよりガス側主管18、四方弁
10を通過し、アキュムレータ30を介して再び圧縮機
6に吸入される。また、圧縮機周波数は、総合負荷レベ
ルに応じて後述する制御方法で決定される。
【0016】一方、暖房運転時、圧縮機6から吐出され
た冷媒は、四方弁10より室内熱交換器12a,12b
へと流れて、ここで室内空気と熱交換して凝縮液化し、
次に電動膨張弁22a,22bと通り減圧されて冷媒は
蒸発しやすい状態となる。電動膨張弁22a,22bの
弁開度は、後述する制御方法でそれぞれの部屋に見合っ
た開度となるように制御されるため、冷媒もそれぞれの
負荷に応じた流量で中間圧となって補助絞り46へと流
れて絞り膨張を行い、室外熱交換器8で蒸発した後、四
方弁10を通過し、アキュムレータ30を介して再び圧
縮機6に吸入される。また、圧縮機周波数は、総合負荷
レベルに応じて後述する制御方法で決定される。
【0017】次に、圧縮機周波数,電動膨張弁開度の制
御法について説明する。図2は圧縮機周波数,電動膨張
弁開度の制御の流れを示すブロック図で、図3は室内温
度Trと設定温度Tsとの差温ΔTの温度ゾーン分割図
である。
【0018】まず、室内機4aにおいて、室内温度セン
サ36aの出力(室内温度)を室内温度検出回路48よ
り温度信号として差温演算回路50に送出し、また設定
判別回路52にて運転設定回路38aで設定された設定
温度及び運転モードを判別して差温演算回路50に送出
して、ここで差温ΔT(=Tr−Ts)を算出し、図3
に示す周波数No.に変換してこれを差温信号とする。
【0019】また、ON−OFF判別回路54にて、運
転設定回路38aで設定された室内機4aの運転(O
N)または停止(OFF)を判別する。さらに、定格容
量記憶回路56に室内機4aの定格容量を記憶してお
き、これらの定格容量信号,差温信号,運転モード信
号,ON−OFF判別信号を信号送出回路58より室外
機2の信号受信回路60へ送出する。室内機4bからも
同様の信号が信号受信回路60へ送出される。信号受信
回路60で受信した信号は、圧縮機周波数演算回路62
と膨張弁開度演算回路64へ送出される。ただし、異な
った運転モード信号が存在する場合、最初に運転を開始
した室内機の運転モードが優先され、異なった運転モー
ドの室内機は停止しているとみなしてON−OFF判別
信号はOFFを送出する。
【0020】圧縮機周波数演算回路62にて室内機4
a,4bのそれぞれの定格容量信号,差温信号,運転モ
ード信号,ON−OFF判別信号より下記(表1)に示
す負荷係数テーブル66から負荷レベル係数を読み出
し、この負荷レベル係数の総和に定数を乗じ、さらに補
正値を加えることにより圧縮機6の周波数を仮決定し、
その仮決定された周波数が予め設定された固有振動数と
同じであれば、仮決定された周波数に1Hzを加算して
圧縮機6の運転周波数として決定する。
【0021】
【表1】
【0022】詳述すれば、2台の室内機4a,4bの差
温信号である周波数No.からそれぞれの負荷レベル係
数Ln1,Ln2を負荷係数テーブル66から求め、室
内側の総合負荷レベルLnφを計算で導きだし、その値
を圧縮機6の運転周波数に仮設定し、室外機の構造部品
等による固有振動数と比較を行い室外機2に要求される
初期設定を行う。
【0023】A.冷房・ドライ運転の場合の制御計算式 1)1室運転の場合 Lnφ=a1×(Ln1あるいはLn2)+b1 2)2室運転の場合 (i)Ln1+Ln2<34の時 Lnφ=a1×(Ln1+Ln2)+b1 (ii)Ln1+Ln2≧34の時 Lnφ=a2×(Ln1+Ln2)+b2 ただし、a1>a2、b1<b2 上記制御計算式から求められたLnφを圧縮機6の運転
周波数に仮設定し、この周波数が室外機の構造部品等に
よる固有振動数と同じ場合は、 Comp Hz=Lnφ+1 B.暖房運転の場合の制御計算式 1)1室の場合 Lnφ=a3×(Ln1あるいはLn2)+b3 2)2室の場合 Lnφ=a4×(Ln1+Ln2)+b4 だだし、a3>a4、b3<b4 上記制御計算式から求められたLnφを圧縮機6の運転
周波数に仮設定し、この周波数が室外機の構造部品等に
よる固有振動数と同じ場合は、 Comp Hz=Lnφ+1 なお、上記a1〜a4及びb1〜b4は、圧縮機6の容
量、配管径等により決定される実数値である。
【0024】図4及び図5は、a1=30/12、b1
=−8、a2=13/12、b2=37、a3=15/
17、b3=0.5、a4=5/13、b4=25.2
とした場合の上記制御計算式をグラフにしたものであ
る。
【0025】図4に示されるように、冷房・ドライ運転
時で1室運転の場合の圧縮機6の最小運転周波数は28
Hzに設定するとともに、2室運転の場合の圧縮機6の
最小運転周波数は低周波数保護が動作しない32Hzに
設定する一方、最大運転周波数は98Hzに設定してい
る。
【0026】また、図5に示されるように、暖房運転時
で1室及び2室運転の場合の圧縮機6の最小運転周波数
はそれぞれ20Hz及び41Hzに設定する一方、最大
運転周波数はそれぞれ49Hz及び61Hzに設定して
いる。
【0027】一例として、室内機4a,4bからの信号
が下記(表2)の場合について説明する。
【0028】
【表2】
【0029】(表1)と(表2)より、室内機4a,4
bの負荷レベル係数Ln1,Ln2はそれぞれ34及び
31となり、圧縮機6の周波数Hzは、 Hz=Lnφ=5/13×(34+31)+25.2≒
50 となる。この演算結果を周波数信号として圧縮機駆動回
路(図示せず)に送出して圧縮機6の周波数制御を行
う。以後、所定周期毎に室内機4a,4bのそれぞれの
定格容量信号,差温信号,運転モード信号,ON−OF
F判別信号より室外機2の圧縮機周波数62で演算を行
い、演算結果を必要に応じて補正し、補正後の値を周波
数信号として圧縮機駆動回路に送出して圧縮機6の周波
数制御を行う。
【0030】このように、運転台数に応じて所定の計算
式により圧縮機6の周波数を決定しており、1室運転時
の低周波数運転では、より低い運転周波数で圧縮機6を
運転することで低入力運転が可能となり、総合負荷レベ
ルの増大とともに高い運転周波数で圧縮機6を運転する
ことで配管による圧力損失を考慮してより高い冷媒循環
量を確保し、高効率運転を実現している。
【0031】膨張弁開度演算回路64においても同様
に、室内機4a,4bのそれぞれの定格容量信号,差温
信号,運転モード信号,ON−OFF判別信号より(表
3)に示される負荷係数テーブル66から負荷レベル係
数を選択し、さらに室内機4a,4bのそれぞれの定格
容量より下記(表4)に示される定格容量毎の弁初期開
度テーブル70から読み出す。なお、弁初期開度は、異
なった定格容量の室内機組合せでも、各室内機が所定の
能力制御ができるように決定する。
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】電動膨張弁22a,22bの弁開度は、そ
れぞれの負荷レベル係数に弁初期開度を乗じたものであ
る。
【0035】 膨張弁開度=P0(負荷レベル係数)×初期パルス 圧縮機周波数算出の場合と同様に、室内機4a,4bか
らの信号が(表2)の場合について説明する。
【0036】室内機4a,4bの負荷レベル係数はそれ
ぞれ0.95及び0.85であり、また弁初期開度はそ
れぞれ180及び230である。したがって、電動膨張
弁22a,22bの弁開度は171,219となる(小
数点以下第1位を四捨五入)。この演算結果を膨張弁開
度信号として膨張弁駆動回路(図示せず)に送出する。
【0037】したがって、電動膨張弁22a,22bの
弁開度はそれぞれ171パルス及び219パルスとな
り、以後、所定周期毎に、差温信号,運転モード信号,
ON−OFF判別信号より電動膨張弁22a,22bの
弁開度を算出し、これらの演算結果を必要に応じて補正
した後、膨張弁開度信号として膨張弁駆動回路に送出す
る。
【0038】このように、各部屋毎の負荷に応じて各電
動膨張弁22a,22bの開度を決定するため、必要な
能力を必要な部屋に配分することができる。したがっ
て、冷凍サイクルをきめ細かく最適に制御しながら、快
適性の向上及び省エネルギを図ることができる。
【0039】なお、上記実施形態は、1台の室外機に2
台の室内機を接続した場合を例にとり説明したが、本発
明の多室形空気調和システムにおける室内機の台数は必
ずしも2台に限定されるものではなく、室内機が3台以
上の場合でももしくは室内機が1台の場合でも同様の考
え方に基づいて略同じ制御方式によりシステムを制御す
ることができる。また、上記実施形態は、室外機に冷媒
加熱器を有する冷媒加熱式空気調和機においても、同様
の考え方に基づいて略同じ制御方式によりシステムを制
御することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】本発明のうちで請求項1に記載の発明によ
れば、差温演算手段が算出した差温と定格容量記憶手段
に記憶された定格容量に基づいて第1の負荷係数テーブ
ルから負荷レベルを読み出し、該負荷レベルの総和に所
定の係数を乗じた積を補正することにより得られた計算
値を圧縮機周波数に仮設定して、その仮周波数が室外機
の構造部品等による固有振動数と共振しないように上記
圧縮機を制御することにより、配管振動による配管亀裂
や室外機本体振動による家屋への振動を抑制することが
でき、常に最適運転を行うことができる。
【0042】また、請求項2に記載の発明によれば、第
2の負荷係数テーブルから負荷レベルを読み出し、初期
開度テーブルから読み出された電動膨張弁の初期開度に
第2の負荷係数テーブルの負荷レベルを乗じた積を弁開
度として電動膨張弁を制御するようにしたので、制御が
容易で制御に必要なマイコン容量を小さくすることがで
きる。
【0043】さらに、請求項3あるいは4に記載の発明
によれば、冷房・ドライ運転時及び暖房運転時のいずれ
においても、圧縮機周波数を運転台数に応じて所定の計
算式により決定するようにしたので、1室運転時の低周
波数運転では、より低い運転周波数で圧縮機を運転する
ことにより低入力運転ができる一方、高周波数運転では
配管による圧力損失を考慮した計算式となっているの
で、所望の冷媒循環量を確保することができる。すなわ
ち、運転台数に見合った最適運転周波数を設定でき、高
効率運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる多室形空気調和装置の冷凍サイ
クルの構成図
【図2】図1の多室形空気調和システムにおける圧縮機
周波数,燃焼量及び電動膨張弁開度の制御ブロック図
【図3】室内温度と設定温度との差温の温度ゾーン分割
【図4】冷房・ドライ運転時の圧縮機周波数の決定に使
用される制御計算式の1例を示すグラフ
【図5】暖房運転時の圧縮機周波数の決定に使用される
制御計算式の1例を示すグラフ
【符号の説明】
2 室外機 4a,4b 室内機 6 圧縮機 8 室外熱交換器 10 四方弁 12a,12b 室内熱交換器 14 液側主管 16a,16b 液側分岐管 18 ガス側主管 20a,20b ガス側分岐管 22a,22b 電動膨張弁 36a,36b 室内温度センサ 38a,38b 運転設定回路 48 室内温度検出回路 50 差温演算回路 52 設定判別回路 54 ON−OFF判別回路 56 定格容量記憶回路 62 圧縮機周波数演算回路 64 膨張弁開度演算回路 66 負荷係数テーブル 70 弁初期開度テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 邦泰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−68264(JP,A) 特開 平1−224484(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02 102 F25B 13/00 104

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量可変形圧縮機と四方弁と室外熱交換器
    を有する1台の室外機と、室内熱交換器を有する少なく
    とも1台以上の室内機とを、冷媒配管を介して接続し、
    上記室外機に設けられ主に冷媒液が流れる液側主管から
    分岐した液側分岐管と上記室外機に設けられ主に冷媒ガ
    スが流れるガス側主管から分岐したガス側分岐管を介し
    て接続し、弁開度を電気的に制御可能な電動膨張弁を上
    記液側分岐管に取り付けるとともに、各室内機が設置さ
    れる室内の温度を任意に設定する室内温度設定手段と、
    室内温度を検出する室内温度検出手段と、上記室内温度
    設定手段により設定された温度と上記室内温度検出手段
    が検出した室内温度との差温を算出する差温演算手段
    と、上記室内機の各々の定格容量を記憶する定格容量記
    憶手段と、所定周期毎に上記圧縮機の周波数を算出する
    周波数演算手段を設け、上記差温演算手段が算出した差
    温と上記定格容量記憶手段に記憶された定格容量に基づ
    いて第1の負荷係数テーブルから負荷レベルを読み出
    し、該負荷レベルの総和に所定の係数を乗じた積を補正
    することにより得られた計算値を圧縮機周波数に設定し
    て上記圧縮機を制御する空気調和機において、 冷房・ドライ運転時の圧縮機周波数Hzを、 1室運転の場合:Hz1=a1×(負荷レベル)+b1 2室運転で負荷レベルの総和が所定値よりも小さい場合: Hz1=a1×(負荷レベルの総和)+b1 2室運転で負荷レベルの総和が所定値以上の場合: Hz1=a2×(負荷レベルの総和)+b2 ただし、a1>a2、b1<b2 のように仮設定し、この周波数が室外機の構造部品等に
    よる固有振動数と同じ場合は、 Comp Hz=Hz1+1 のように設定した多室形空気調和装置。
  2. 【請求項2】 暖房運転時の圧縮機周波数Hzを、 1室運転の場合:Hz1=a3×(負荷レベル)+b3 2室運転の場合:Hz1=a4×(負荷レベルの総和)+b4 ただし、a3>a4、b3<b4 のように仮設定し、この周波数が室外機の構造部品等に
    よる固有振動数と同じ場合は、 Comp Hz=Hz1+1 のように設定した請求項1に記載の多室形空気調和装
    置。
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Cited By (1)

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