JP2945588B2 - カード形無線機 - Google Patents
カード形無線機Info
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- JP2945588B2 JP2945588B2 JP20575094A JP20575094A JP2945588B2 JP 2945588 B2 JP2945588 B2 JP 2945588B2 JP 20575094 A JP20575094 A JP 20575094A JP 20575094 A JP20575094 A JP 20575094A JP 2945588 B2 JP2945588 B2 JP 2945588B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カード形無線機に関
し、特に、異なる装着環境下で起こるアンテナ特性の劣
化を補償する機能を有するカード形無線機に関する。
し、特に、異なる装着環境下で起こるアンテナ特性の劣
化を補償する機能を有するカード形無線機に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在実用されているカード形無線機に
は、広域サービスを行う単向通信のポケットベルや、無
線ＬＡＮ（LOCAL AREA NETWORK) の構成要素としての双
方向データ通信を行う無線モデム等がある。また、これ
らの機能を複合した製品もあり、カード形無線機は単独
に、あるいは、いろいろな装置に装着して使用するよう
になってきた。例えば、人体に装着し単独に携帯用とし
て使用するカード形ポケットベル２を、図２に示すよう
に情報処理装置、例えば、パーソナルコンピュータ（以
下パソコンと記す）１のカード・スロット３に挿入し
て、ポケットベル基地局から無線電波によって個人向け
情報を受信したり、さらには、無線モデムとして無線Ｌ
ＡＮを介してネットワーク通信をおこなったりする。こ
のように、カード形無線機の利用形態は、近年益々多様
化の一途をたどっている。
は、広域サービスを行う単向通信のポケットベルや、無
線ＬＡＮ（LOCAL AREA NETWORK) の構成要素としての双
方向データ通信を行う無線モデム等がある。また、これ
らの機能を複合した製品もあり、カード形無線機は単独
に、あるいは、いろいろな装置に装着して使用するよう
になってきた。例えば、人体に装着し単独に携帯用とし
て使用するカード形ポケットベル２を、図２に示すよう
に情報処理装置、例えば、パーソナルコンピュータ（以
下パソコンと記す）１のカード・スロット３に挿入し
て、ポケットベル基地局から無線電波によって個人向け
情報を受信したり、さらには、無線モデムとして無線Ｌ
ＡＮを介してネットワーク通信をおこなったりする。こ
のように、カード形無線機の利用形態は、近年益々多様
化の一途をたどっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカード形無線機では、異なる装着環境下で起こるア
ンテナ特性の劣化を補償する機能を具備していなかった
ので、相手となる情報処理装置の装着環境、即ち、カー
ド・スロットの形状、寸法、構成材質（近傍のその他の
構成材を含む）の如何によっては、アンテナの放射効率
（利得）が低下して無線機としての性能を著しく損なう
という課題があった。
来のカード形無線機では、異なる装着環境下で起こるア
ンテナ特性の劣化を補償する機能を具備していなかった
ので、相手となる情報処理装置の装着環境、即ち、カー
ド・スロットの形状、寸法、構成材質（近傍のその他の
構成材を含む）の如何によっては、アンテナの放射効率
（利得）が低下して無線機としての性能を著しく損なう
という課題があった。
【０００４】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、異なる装着環境下で起こるアン
テナ特性の劣化を補償する機能を有するカード形無線機
を提供することを目的とする。
になされたものであり、異なる装着環境下で起こるアン
テナ特性の劣化を補償する機能を有するカード形無線機
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のカード形無線機
は、上記課題を解決し、上記目的を達成するため、図２
に示すように情報処理装置１のカード・スロット３に挿
入して電気的接続を行い、無線電波を用いて情報を送信
または受信するカード形無線機２において、図１に示す
ように、無線電波を送信または受信するアンテナ１１
と、情報の変調または復調を行う無線部１３との間に接
続され、制御信号に応じて電気的特性が変化する素子を
含んで構成されたアンテナ同調部１２と、前記カード・
スロットに挿入して電気的接続が果たされたとき、電気
的信号を検出することで挿入を判定する挿入判定部１５
と、前記アンテナ同調部１２の前記素子に与える制御信
号を前記挿入判定部１５より出力する判定信号に対応さ
せて出力する同調制御部１４とを具備し、前記カード・
スロットに挿入した際に生ずる前記アンテナ１１の特性
劣化を補償するように構成したことを特徴とする。
は、上記課題を解決し、上記目的を達成するため、図２
に示すように情報処理装置１のカード・スロット３に挿
入して電気的接続を行い、無線電波を用いて情報を送信
または受信するカード形無線機２において、図１に示す
ように、無線電波を送信または受信するアンテナ１１
と、情報の変調または復調を行う無線部１３との間に接
続され、制御信号に応じて電気的特性が変化する素子を
含んで構成されたアンテナ同調部１２と、前記カード・
スロットに挿入して電気的接続が果たされたとき、電気
的信号を検出することで挿入を判定する挿入判定部１５
と、前記アンテナ同調部１２の前記素子に与える制御信
号を前記挿入判定部１５より出力する判定信号に対応さ
せて出力する同調制御部１４とを具備し、前記カード・
スロットに挿入した際に生ずる前記アンテナ１１の特性
劣化を補償するように構成したことを特徴とする。
【０００６】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。図１は本発明の１実施例を示すブロック図、図２は
カード形無線機の利用形態の説明図である。図１，図２
において、１１は無線電波を送信または受信するアンテ
ナであり、カード形無線機２は完全にカード・スロット
３に挿入されても少し（約２センチメートル）はみでる
長さに設計されアンテナとしての放射特性を得る構造と
なっている。１２は同調制御部１４の出力である制御信
号１６に応じて電気的特性が変化する素子を含んで構成
されたアンテナ同調部、１３は情報処理装置１と接続す
るためのインターフェス・バス１９に接続され、ＲＡＭ
やＲＯＭを含むマイクロプロセッサに制御された情報の
変調または復調を行う無線部、１５は情報処理装置１の
カード・スロット３に挿入して電気的接続が果たされた
とき、電気的信号を検出すること、あるいは、挿入され
た際に機械的または電気的に検出するセンサの出力１８
を受けることによって、挿入されたことを判定し判定信
号１７を出力する挿入判定部、１４は挿入判定部１５よ
り出力する判定信号１７に対応させてアンテナ同調部１
２の電気的特性が変化する素子に制御信号１６を出力す
る同調制御部である。
る。図１は本発明の１実施例を示すブロック図、図２は
カード形無線機の利用形態の説明図である。図１，図２
において、１１は無線電波を送信または受信するアンテ
ナであり、カード形無線機２は完全にカード・スロット
３に挿入されても少し（約２センチメートル）はみでる
長さに設計されアンテナとしての放射特性を得る構造と
なっている。１２は同調制御部１４の出力である制御信
号１６に応じて電気的特性が変化する素子を含んで構成
されたアンテナ同調部、１３は情報処理装置１と接続す
るためのインターフェス・バス１９に接続され、ＲＡＭ
やＲＯＭを含むマイクロプロセッサに制御された情報の
変調または復調を行う無線部、１５は情報処理装置１の
カード・スロット３に挿入して電気的接続が果たされた
とき、電気的信号を検出すること、あるいは、挿入され
た際に機械的または電気的に検出するセンサの出力１８
を受けることによって、挿入されたことを判定し判定信
号１７を出力する挿入判定部、１４は挿入判定部１５よ
り出力する判定信号１７に対応させてアンテナ同調部１
２の電気的特性が変化する素子に制御信号１６を出力す
る同調制御部である。
【０００７】挿入判定部１５が検出する電気的信号と
は、挿入を検出し挿入相手である情報処理装置１の少な
くとも１つを区別できるものであり、具体的には電圧の
大きさを用いたアナログ信号である。インターフェス・
バス１９が並列または直列のデジタル信号として情報処
理装置１を区別できる情報を含む場合には、その信号を
用いてもよい。
は、挿入を検出し挿入相手である情報処理装置１の少な
くとも１つを区別できるものであり、具体的には電圧の
大きさを用いたアナログ信号である。インターフェス・
バス１９が並列または直列のデジタル信号として情報処
理装置１を区別できる情報を含む場合には、その信号を
用いてもよい。
【０００８】挿入判定部１５より出力する判定信号１７
は、本来、挿入の事実と情報処理装置１の少なくとも１
つの区別を含む内容を伝達することを目的とするが、同
じ情報処理装置に挿入したままで、インターフェス・バ
ス上の電気的信号を操作し、結果としてアンテナ同調部
を制御するというような、情報処理装置を区別する以外
の目的にも応用できることは容易に理解されよう。同調
制御部１４より出力する制御信号１６は、挿入判定部１
５より出力する判定信号１７に対応したものであり、具
体的には１つ以上の電圧発生回路とそれらを選択して出
力する選択回路より成る。
は、本来、挿入の事実と情報処理装置１の少なくとも１
つの区別を含む内容を伝達することを目的とするが、同
じ情報処理装置に挿入したままで、インターフェス・バ
ス上の電気的信号を操作し、結果としてアンテナ同調部
を制御するというような、情報処理装置を区別する以外
の目的にも応用できることは容易に理解されよう。同調
制御部１４より出力する制御信号１６は、挿入判定部１
５より出力する判定信号１７に対応したものであり、具
体的には１つ以上の電圧発生回路とそれらを選択して出
力する選択回路より成る。
【０００９】最も簡単な回路構成となる場合を例に、更
に説明する。本発明によるカード形無線機がカード形ポ
ケットベルであって、且つ、ある機種のパソコンのＩ／
Ｏメモリカード・スロットを対象として受信専用の無線
モデムとして機能する場合について説明する。人体に装
着するポケットベルのアンテナは、一般的にループアン
テナを用いるが、これはループアンテナが磁界検出形で
あることと、垂直偏波の電波に対する人体近傍の電磁界
は、電界成分よりも磁界成分の方が強いことに依拠す
る。従って装着状態（人体の部位、方向等）にもよる
が、ポケットベルのアンテナは装着した方が自由空間よ
りも良好な特性を呈することは良く知られている。一
方、このカード形ポケットベルをパソコンのＩ／Ｏメモ
リカード・スロットに挿入した場合には、アンテナ近傍
に電磁波の伝搬に影響を与える物体（金属、磁性体等）
が位置することになるので、放射効率（利得）が低下し
たり、浮遊容量の増大により同調周波数がずれたりして
インピーダンスの不整合が生じ、結果として無線機の性
能を著しく損なうことは避けられなくなる。これを回避
する対策としてアンテナをスロットよりはみでた外の部
分に設けても影響は軽減できるが、利得の劣化量（実施
例では約１０ｄＢ以上）は大きく実用上の問題がのこ
る。
に説明する。本発明によるカード形無線機がカード形ポ
ケットベルであって、且つ、ある機種のパソコンのＩ／
Ｏメモリカード・スロットを対象として受信専用の無線
モデムとして機能する場合について説明する。人体に装
着するポケットベルのアンテナは、一般的にループアン
テナを用いるが、これはループアンテナが磁界検出形で
あることと、垂直偏波の電波に対する人体近傍の電磁界
は、電界成分よりも磁界成分の方が強いことに依拠す
る。従って装着状態（人体の部位、方向等）にもよる
が、ポケットベルのアンテナは装着した方が自由空間よ
りも良好な特性を呈することは良く知られている。一
方、このカード形ポケットベルをパソコンのＩ／Ｏメモ
リカード・スロットに挿入した場合には、アンテナ近傍
に電磁波の伝搬に影響を与える物体（金属、磁性体等）
が位置することになるので、放射効率（利得）が低下し
たり、浮遊容量の増大により同調周波数がずれたりして
インピーダンスの不整合が生じ、結果として無線機の性
能を著しく損なうことは避けられなくなる。これを回避
する対策としてアンテナをスロットよりはみでた外の部
分に設けても影響は軽減できるが、利得の劣化量（実施
例では約１０ｄＢ以上）は大きく実用上の問題がのこ
る。
【００１０】本発明を実施することにより、カード形ポ
ケットベル２がパソコン１のＩ／Ｏメモリカード・スロ
ット３に挿入されたとき、挿入判定部１５がインターフ
ェス・バス１９のパソコン側の電源電圧を受けて判定信
号１７として出力し、同調制御部１４にて所要の電圧を
発生して制御信号１６として出力し、アンテナ同調部１
２の制御信号に応じて電気的特性の変化する素子（実施
例では可変容量素子としてバリキャップを使用）を制御
して同調点を予め決定されたポイントに移動するように
して補償すれば、利得の劣化量は実用上問題なくなる
（実施例では４ｄＢ以内）。カード形無線機のアンテナ
１１が、カード・スロット３に挿入された際に生ずる同
調ずれの程度は、スロット３の形状、寸法、構成材質
（近傍に位置する電磁波の伝搬に影響を与える物体を含
む）等が、パソコンによって差異があるので、個別に制
御信号１６を発生させるようにしておけば、最良の同調
ポイントが得られるようになることは容易に理解できる
ことである。
ケットベル２がパソコン１のＩ／Ｏメモリカード・スロ
ット３に挿入されたとき、挿入判定部１５がインターフ
ェス・バス１９のパソコン側の電源電圧を受けて判定信
号１７として出力し、同調制御部１４にて所要の電圧を
発生して制御信号１６として出力し、アンテナ同調部１
２の制御信号に応じて電気的特性の変化する素子（実施
例では可変容量素子としてバリキャップを使用）を制御
して同調点を予め決定されたポイントに移動するように
して補償すれば、利得の劣化量は実用上問題なくなる
（実施例では４ｄＢ以内）。カード形無線機のアンテナ
１１が、カード・スロット３に挿入された際に生ずる同
調ずれの程度は、スロット３の形状、寸法、構成材質
（近傍に位置する電磁波の伝搬に影響を与える物体を含
む）等が、パソコンによって差異があるので、個別に制
御信号１６を発生させるようにしておけば、最良の同調
ポイントが得られるようになることは容易に理解できる
ことである。
【００１１】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、カード形
無線機が、装着する情報処理装置毎に、自己のアンテナ
の同調ずれを補償できる機能を有するので、サービスエ
リアの拡大が計れ、通信のサービスが向上でき、実用上
の効果は極めて大である。
無線機が、装着する情報処理装置毎に、自己のアンテナ
の同調ずれを補償できる機能を有するので、サービスエ
リアの拡大が計れ、通信のサービスが向上でき、実用上
の効果は極めて大である。
【図１】本発明の１実施例を示すブロック図である。
【図２】カード形無線機の利用形態の説明図である。
１ 情報処理装置（パーソナルコンピュータ） ２ カード形無線機（ポケットベル） ３ カード・スロット １１ アンテナ １２ アンテナ同調部 １３ 無線部 １４ 同調制御部 １５ 挿入判定部 １６ 制御信号 １７ 判定信号 １８ センサの出力 １９ インターフェス・バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H04B 1/06 - 1/58 H04B 7/26 H04Q 7/00 - 7/38
Claims (5)
- 【請求項１】 情報処理装置のカード・スロットに挿入
して電気的接続を行い無線電波を用いて情報を送信また
は受信するカード形無線機において、 無線電波を送信または受信するアンテナと、情報の変調
または復調を行う無線部との間に接続され、制御信号に
応じて電気的特性が変化する素子を含んで構成されたア
ンテナ同調部と、 前記カード・スロットに挿入して電気的接続が果たされ
たとき、電気的信号を検出することで挿入を判定する挿
入判定部と、 前記アンテナ同調部の前記素子に与える制御信号を前記
挿入判定部より出力する判定信号に対応させて出力する
同調制御部とを具備し、 前記カード・スロットに挿入した際に生ずる前記アンテ
ナの特性劣化を補償するように構成したことを特徴とす
るカード形無線機。 - 【請求項２】 挿入判定部が検出する電気的信号は前記
情報処理装置の少なくとも１つを区別する情報を含むア
ナログ信号であることを特徴とする請求項１のカード形
無線機。 - 【請求項３】 挿入判定部が検出する電気的信号は前記
情報処理装置の少なくとも１つを区別する情報を含むデ
ジタル信号であることを特徴とする請求項１のカード形
無線機。 - 【請求項４】 挿入判定部がカード・スロットに挿入さ
れたことを機械的センサの出力を用いて判定することを
特徴とする請求項１のカード形無線機。 - 【請求項５】 挿入判定部がカード・スロットに挿入さ
れたことを光学的センサの出力を用いて判定することを
特徴とする請求項１のカード形無線機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20575094A JP2945588B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | カード形無線機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20575094A JP2945588B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | カード形無線機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0879153A JPH0879153A (ja) | 1996-03-22 |
| JP2945588B2 true JP2945588B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=16512043
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20575094A Expired - Fee Related JP2945588B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | カード形無線機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2945588B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP20575094A patent/JP2945588B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0879153A (ja) | 1996-03-22 |
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Legal Events
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