JP2945372B2 - 塩素化芳香族炭化水素の精製方法 - Google Patents

塩素化芳香族炭化水素の精製方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は塩化第2鉄の存在下
で芳香族炭化水素を塩素化して得られる塩素化芳香族炭
化水素、特にトリクロロベンゼンとジクロロトルエンの
精製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩素化芳香族化合物は工業的に極めて重
要であり、中間体、特に農薬、染料および耐火性誘電液
体として使用されている。芳香族原子核に1つまたは複
数の塩素原子を導入する方法は多数存在するが、最も工
業的な方法は金属塩化物を触媒とした塩素による塩素化
である。この塩素化反応で使用可能な触媒はAlCl3、TiC
l4、SnCl4、SbCl3、SbCl5、ZrCl4、FeCl3、NbCl5、MoCl
5、WCl6、GaCl3またはTeCl4で、一般に用いられる触媒
はFeCl3、AlCl3、SbCl3、およびSbCl5 である。
【0003】この塩素化反応は一般に、塩素化すべき芳
香族炭化水素と触媒または触媒系とを入れた反応器に塩
素ガスを導入して行う。塩素化温度は一般に40〜120℃
である。反応は一般に大気圧下で行う。塩素化反応の終
了時に反応混合物(以下、反応粗原料)を不活性ガスで
脱気してHCl含有率を数千ppmから数百ppmに下げる。次
いで、脱気した反応粗原料を水、必要に応じてアルカリ
性の水で洗浄して触媒を除去する。しかし、この操作は
洗浄した反応粗原料を乾燥させる必要があるため多くの
欠点を有する。特に、この洗浄操作によって金属塩化物
と塩素化芳香族化合物や有機塩素化物を含む廃液が生
じ、後者は水への溶解度が高いため洗浄中に随伴され
る。水への溶解度は例えばモノクロロベンゼンで 150 p
pm、ジクロロベンゼンで70 ppm、トリクロロベンゼンで
20 ppmである。有機塩素化物は泡の形で機械的に随伴す
ることもある。現在の工業廃液の排出基準では、上記排
水は処理が必要で、有機塩素化物および金属塩化物の含
有率を低くする必要がある。しかし、この排水の処理操
作にはコストがかかり、有効な解決策は得られていな
い。
【0004】米国特許第4,885,418号では、芳香族炭化
水素の塩素化によって生じる金属塩化物を含む反応混合
物をヒドロキシル型の湿ったアニオン樹脂に通すことを
提案している。この方法は金属塩化物の大部分を除去で
きるという利点があるが、多くの欠点が有する。すなわ
ち、アニオン樹脂に通す前に反応混合物を徹底的に脱気
して塩酸を除去する必要があり、アニオン樹脂の再生は
高価であり、塩酸水溶液、次いで水酸化ナトリウム水溶
液を用いる必要があり、処理しなければならない廃水を
生じるのは避けられない。さらに、この方法は有機塩素
化物の除去には全く効果がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、未塩素化
または一部塩素化された芳香族炭化水素を塩化第2鉄:F
eCl3 の存在下で塩素化して得られる塩素化芳香族炭化
水素を蒸留によって精製する方法を見出した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明方法は、塩素化芳
香族炭化水素を蒸留する前に反応混合物すなわち反応粗
原料を部分的に脱気し、この脱気した反応粗原料をFeCl
3 の存在下で直接蒸留することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】未塩素化または一部塩素化された
芳香族炭化水素(以下、芳香族炭化水素)の例としては
トルエン、モノ-およびジクロロトルエン、パラ-キシレ
ン、クロロキシレン、オルト-ジクロロベンゼンまたは
トリクロロベンゼンを挙げることができる。
【0008】塩素化方法自体は公知であり、一般にはFe
Cl3 を含む塩素化すべき芳香族炭化水素に塩素ガスを導
入して行うことができる。塩素化操作は一般に大気圧下
で40〜120℃、好ましくは60〜120℃で行う。本発明で
は、芳香族炭化水素の塩素化反応によって生じる反応粗
原料をFeCl3の存在下で望ましくは塩素化温度またはそ
れ以下の温度で好ましくは大気圧下で窒素等の不活性ガ
ス流下で部分的に脱気する。本発明では塩素化反応で使
用したFeCl3 (10〜300ppm、一般には50〜200ppmの範
囲)の存在下で、塩素化芳香族炭化水素を蒸留する。Fe
Cl3 をN-置換フェノチアジン誘導体(N-クロラカルボニ
ルフェノチアジン)等の硫黄を含む触媒と組み合わせて
も本発明から逸脱するものではない。
【0009】本発明では、脱気した反応粗原料の蒸留
(この蒸留は上記の反応粗原料からFeCl3 または触媒系
を除去せずに行う)を回分蒸留または連続蒸留で行うこ
とができる。回分蒸留の場合には、FeCl3 を含む脱気後
の反応粗原料を蒸留カラムのボイラーに直接導入し、未
変換の芳香族炭化水素と残留塩酸との混合物を、次いで
塩素化芳香族炭化水素をカラム頭部で蒸留する。残留物
は塩化鉄と重質有機塩素化物とで構成される。
【0010】連続蒸留の場合には、複数のカラムを有す
る蒸留装置にFeCl3 を含む脱気した反応粗原料を供給す
る。好ましい実施例では2つのカラムを有する蒸留装置
を用いる。充填材を充填した第1カラムに塩素化芳香族
炭化水素、未変換の出発芳香族炭化水素、FeCl3 および
痕跡量のHClからなる混合物を含む脱気した反応粗原料
を供給する。未変換の出発反応物と塩酸とを含む混合物
を第1カラムの頭部で蒸留する。この混合物は塩素化反
応器に再循環することができる。塩素化芳香族生成物と
塩化鉄とからなる混合物がカラム底部で得られる。第2
カラムにはこの混合物が供給される。第2カラムは第1
カラムと同じ特徴を有する。蒸留は得られた塩素化生成
物の物理化学的特性に依存する温度および圧力条件で実
施するのが好ましい。
【0011】カラム頭部では塩素化生成物(場合二よっ
ては異性体混合物の形またはそのものの形)が蒸留さ
れ、カラム底部では望まれまい過塩素化物および塩化鉄
が得られる。これらの底部生成物は連続的または回分条
件下で抜き出し、処分、特に焼却することができる。
【0012】本発明方法はFeCl3 の存在下でトルエンお
よびジクロロベンゼンを塩素化して得られるクロロトル
エンおよびトリクロロベンゼンの製造に利用できる。Fe
Cl3 およびHCl含有率の低い無色の生成物が得られる。
数カ月、実際には数年運転した後に、鋼等の単純な材料
で作られた蒸留設備の腐食がないこととカラムの汚れが
極めてわずかなこととが確認されている。従って、沸点
が比較的近い複数の化合物の分離効率を維持することが
できる。カラムの汚れは水を用いてカラムを単純に処理
することで除去することができる。また、脱気した反応
粗原料を塩素化触媒の存在下で蒸留しても蒸留を行った
異性組成物が異性化反応によって改質しないことも確認
されている。以下、本発明の実施例を説明する。
【0013】
【実施例】実施例1 FeCl3の存在下でのトルエンの連続塩素化で得られるジ
クロロトルエン FeCl3の存在下でのトルエンの塩素化で得られる反応粗
原料を80〜90℃で大気圧下、窒素を用いて部分脱気す
る。部分脱気した反応粗原料は下記組成物(重量%)を
有する: オルト-およびパラ-クロロトルエン: 80.7% 2,3-、2,4-、2,5-、2,6-、3,4-ジクロロトルエン:18.6% トリクロロトルエン: 0.7% HCl: 400 ppm FeCl3: 400 ppm
【0014】15プレーの効率に相当するズルツァー充填
材を充填した蒸留カラムを6barの蒸気で加熱し、反応
粗原料を連続的に供給する。カラムの中央に流量 2350
kg/時で供給する。還流比は 0.7。蒸留は 8000 Pa (60
mmHg)で実施する。カラム底部の温度は 122℃で、カラ
ム頭部の温度は76℃である。オルト-およびパラ-クロロ
トルエンと痕跡量のHClとを含む液体がカラム頭部で蒸
留される。この混合物は塩素化反応器へ再循環する。
【0015】カラム底部の液体は下記からなる:上記ジ
クロロトルエンの混合物、 トリクロロトルエン 塩化鉄(FeCl3 およびFeCl2)。 この混合物を、3.333 Pa (25 mmHg)の圧力下、14 barの
蒸気で運転する30個の泡鐘トレイ(15個の有効段)から
なる蒸留カラムの18 m3 のボイラーに連続的に供給す
る。還流比は1。カラム頭部の温度は約 100 ℃。ボイラ
ー底部の温度は160〜180℃。
【0016】カラム頭部で得られた無色の液体は下記組
成を有する: モノクロロトルエン: 0.4 % 2,5-ジクロロトルエン: 26.4 % 2,6-ジクロロトルエン: 21.3 % 2,4-ジクロロトルエン: 36 % 2,4-ジクロロトルエン: 5.8 % 2,3-ジクロロトルエン: 10 % トリクロロトルエン: 0.1 % HCl含有率: 2.1ppm 加水分解可能な塩素含有率: 1.7 ppm (脂肪族塩素)
【0017】この液体生成物は溶媒または誘電液体とし
ての使用に極めて適している。カラム底部で得られた生
成物は基本的にトリクロロトルエンと塩化鉄とからな
り、一般に、ボイラー内に堆積し、そこから半連続的に
抜き出される。この抜き出しまたはボイラーの汚れには
全く問題がない。抜き出した物は塩素化廃棄物の分解認
可施設で焼却処分される。長期間の(何年もの)運転後
に蒸留装置を構成する通常の鋼材料の腐食は問題ないこ
とが確認された。約3〜4カ月後に第1カラムの効率の
わずかな減少のみが確認された。この効率は還流水によ
る単純な洗浄を約24時間実施するだけで急速に回復す
る。
【0018】実施例2 FeCl3の存在下でのオルト-ジクロロベンゼンの塩素化で
得られるトリクロロベンゼンの精製 FeCl3の存在下でのオルト-ジクロロベンゼンの塩素化で
得られる反応粗原料を窒素を用いてわずかに脱気する。
この脱気は流量25 m3/時の窒素を用いて75〜80℃で大気
圧下で単純なタンク内で実施する。脱気した反応粗原料
は下記組成を有する(重量%): オルト-ジクロロベンゼン: 75 % 1,2,3-および1,2,4-トリクロロベンゼン: 24 % テトラクロロベンゼン: 1 % HCl: 200 ppm FeCl3: 200 ppm
【0019】25の有効段の効率に相当するズルツァー型
(点溶接したgoffered鋼板)の構造充填材を充填した蒸留
カラムを190℃の蒸気で加熱し、その蒸留カラムに脱気
した反応粗原料を連続的に供給する。供給はカラムの中
央に流量 2400 kg/時で実施する。還流比は1にする。蒸
留は18,666 Pa (140 mmHg)で実施する。カラム底部の温
度は1 70℃、カラム頭部の温度は 120℃にする。
【0020】少量の HClを含むオルト-ジクロロベンゼ
ンからなる液体(未変換)をカラム頭部で蒸留する。こ
の液体は塩素化反応器へ再循環する。カラム底部の液体
は下記からなる: 上記トリクロロベンゼンの異性体の混合物 テトラクロロベンゼン ペンタクロロベンゼン 塩化鉄(FeCl3 、FeCl2)。 この混合物を第1カラム(25の理論段の効率)と同じ特
徴および同じ充填材を有する第2蒸留カラムに連続的に
供給する。カラム中央に供給し、カラムは蒸気で190℃
に加熱する。蒸留は 6,666 Pa (50 mmHg)で実施する。
カラム頭部の温度は120℃、カラム底部の温度は160℃で
ある。
【0021】カラム頭部で得られる無色の液体は流量が
600 kg/時で、下記組成物を有する: オルト-ジクロロベンゼン: 0.15 % 1,2,3-および1,2,4-トリクロロベンゼン: 99.84 % テトラクロロベンゼン: 0.007 % HCl < 10 ppm
【0022】このトリクロロベンゼン混合物は溶媒また
は耐火性誘電液体または純粋な1,2,3-トリクロロベンゼ
ンおよび純粋な1,2,4-トリクロロベンゼンを製造するた
めの出発材料として用いることができる。カラム底部で
得られた残留物はテトラクロロベンゼン、ペンタクロロ
ベンゼンおよび塩化鉄の混合物である。この残留物は連
続的に抜き出され(2.5kg/時)て、実施例1と同様に、
塩素化廃棄物の分解認可施設で焼却される。この実施例
でも長期間の(何カ月もの)運転後、2つの蒸留カラム
を構成する材料は腐食しないことが確認された。
【0023】実施例3 本発明方法をFeCl3 を含むトリクロロベンゼン(本発
明)または AlCl3 またはSbCl3(本発明でない)の混合
物に適用して、本発明方法の効率を比較する比較試験を
実施した。800 gの下記混合物(重量%)を蒸留する: オルト-ジクロロベンゼン: 1.25 % 1,2,4-トリクロロベンゼン: 82.35 % 1,2,3-トリクロロベンゼン: 14.30 % 1,2,4,6-テトラクロロベンゼン: 0.5 % 1,2,3,4-テトラクロロベンゼン: 0.6 % 触媒(FeCl3 、AlCl3 またはSbCl3): 1 %
【0024】この混合物をガラスコイルをベースとした
充填材を充填した1.5メートルの断熱カラム(7つの有
効段)を上部に有するガラス丸底フラスコに導入する。
蒸留を6,666 Pa (50 mmHg)で連続的に実施し、還流比は
1にする。マント加熱し、導管を用いて窒素を導入して
蒸留を調節する。200 gの3つの部分F1、F2およびF3を
作り、200 gを底部に残す。頭部の温度は120-130℃、底
部の温度は 130℃である。各部分の分析結果は[表1]に
示してある。[表1]には下記項目が示されている: 各部分の色 触媒に対応する金属の含有率 Cl-(HCl型または塩化物型)の重量含有率 AlCl3は蒸留不可能なため結果は示していない(カラム
頭部に多量に付く)。
【0025】
【表1】
【0026】FeCl3 および SbCl3は塩素化芳香族炭化水
素より沸点が高いにもかかわらず、FeCl3 のみがカラム
底部に残留することが分かる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 25/10 C07C 25/10 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 昭59−110633(JP,A) 特開 平2−193934(JP,A) 特開 平9−40617(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 25/02 C07C 17/386 C07C 25/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未塩素化または一部塩素化された芳香族
    炭化水素を塩化第2鉄:FeCl3 の存在下で塩素化して得
    られる塩素化芳香族炭化水素を蒸留によって精製する方
    法において、 塩素化芳香族炭化水素を蒸留する前に、反応粗原料を部
    分脱気し、この脱気した反応粗原料をFeCl3 の存在下で
    直接蒸留することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 未塩素化芳香族炭化水素がトルエンであ
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 一部塩素化した芳香族炭化水素がオルト
    -ジクロロベンゼンである請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 蒸留で精製すべき塩素化芳香族炭化水素
    が、FeCl3 の存在下でトルエンを塩素化した時に生じる
    ジクロロトルエンとFeCl3 とを含む混合物である請求項
    1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 蒸留で精製すべき塩素化芳香族炭化水素
    が、FeCl3 の存在下でオルトジクロロベンゼンを塩素化
    した時に生じるトリクロロベンゼンとFeCl3 とを含む混
    合物である請求項1に記載の方法。
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CA2232457C (fr) 2002-06-04
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