JP2944734B2 - 平版印刷版用感光層 - Google Patents

平版印刷版用感光層

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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、平版印刷版用感光層を関し、さらに詳しく
は経時安定性の焼き出し性が改良された平版印刷版用感
光層に関する。
b.従来の技術 水酸基およびカルボン酸基を有するアクリル共重合体
の感光性ジアゾ樹脂とを主成分のとする感光性組成物
を、親水化処理したアルミニウム支持体上に塗布したネ
ガ型感光性平版印刷版は、従来よく知られている。この
印刷版は、像を露光することにより露光部を硬化させて
現像液に不溶化し、未露光部を現像液で溶解除去するこ
とにより親水性の支持体表面上に親油性画像部を形成す
るものであゐ、水およびインキを用いた平版印刷に供さ
れている。
このような平版印刷版において用られるている感光性
ジアゾ樹脂は、ほとんどの場合、芳香族ジアゾニウム化
合物とカルボニル含有有機化合物と縮合物の有機酸塩
(種として芳香族スルホン酸塩)である。
そして、このようなジアゾ樹脂を含有する感光層中に
塩形成能を有する染料を混合させることによって、露光
後直ちに画像が判別できる焼き出し性が付与されてい
る。
c.発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記の如きジアゾ樹脂を用いた場合は
焼き出し性を劣る。このため、特公昭39−17602号や特
開昭54−98613号では、ジアゾ樹脂の有機酸塩に代えて
ジアゾ樹脂のハロゲン代ルイス酸塩(例えば、4−ジア
ゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドの縮合物のヘキ
サフルオルリン酸塩を用いることによって、焼き出し性
の改善が図られている。
ところが、ジアゾ樹脂のハロゲン化ルイス酸塩を用い
た場合、これと水酸基およびカルボン酸基を有するアク
リル共重合体からなる感光層を有する感光性平版印刷版
は、経時安定性が劣っている。すなわち、経時によって
現像不良が発生し、印刷時に非画像部が汚れやすくなる
という欠点がある。
この欠点を解消するために、ジアゾ樹脂のハロゲン化
ルイス酸塩に代わる光酸発生化合物が提案されており、
例えば特開昭59−148784号および特開昭63−261352号に
は、オキサジアゾール化合物、トリハロメチル化合物が
開示されているが、焼き出し性において、著しい向上は
見られなかった。
そこで本発明者は、このような欠点を改良すべく鋭意
研究した結果、感光性ジアゾ樹脂としてジアゾ樹脂のハ
ロゲン化ルイス酸塩などの光酸発生化合物を用いるので
はなく、ジアゾ樹脂の有機酸塩を含有する感光層に、特
定の光酸発生化合物を混合することにより、優れた焼き
出し性および経時安定性を有する感光層を得られること
を見いだし、本発明に到ったものである。
d.課題を解決するための手段 すなわち本発明は、水酸基およびカルボン酸基を有す
るアクリル共重合体、ジアゾ樹脂の有機酸塩および染料
を含有する平版印刷版用感光層中に、下記一般式(I)
で表わされる光酸発生化合物を0.3〜10重量%混合させ
たことを特徴とする平版印刷版用感光層を提供するもの
である。
一般式: (式中、Rは置換もしくは未置換のアルキル基、アリー
ル基または異節環状化合物残基を表わし、X1,X2およびX
3はそれぞれハロゲン原子を表わす。) 上記水酸基およびカルボン酸基を有するアクリル共重
合体は、水酸基を有する付加重合性不飽和化合物と、カ
ルボン酸基を有する付加重合性不飽和化合物を共重合さ
せることにより作製する。
水酸基を有する付加重合形化合物としては、例えば次
のものが挙げられる。
(1) 水酸基を有するアクリレートおよびメタクリレ
ート、 例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、およびヒドロキシドデシ
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、トリメチロープロパンペンタエリスリトー
ル、2−ヒドロキシ−3−フェニルキシプロピル、2−
ヒドロキシ−3−メチルフェノキシプロピルなどのアク
リレートまたはメタクリレート類。
(2) 水酸基を有するオリゴエステルのアクリレート
およびメタクリレート、 例えばコハク酸とプロピレングリコールとのポリエス
テルジオール、マレイン酸とプロピレングリコールとの
ポリエステルジオール、フタル酸とプロピレングリコー
ルとのポリエステルジオール、ヘキサヒドロフタル酸と
プロピレングリコールとのポリエステルジオール、テト
ラヒドロフタル酸とプロピレングリコールとのポリエス
テルジオール、テトラヒドロフタル酸プロピレングリコ
ールおよびグリセリン−1−ブチルエーテルとのポリエ
ステルジオールなどのアクリレートおよびメタクリレー
ト類。
(3) 水酸基を有するアクリルアミドおよびメタクリ
ルアミドあるいはその誘導体、 例えばヒドロキシエチル、ヒドロキシフェニル、ヒド
ロキシナフチル、N−ヒドロキシエチル−N−メチルな
どのアクリルアミドまたはメタクリアミド類。
また、カルボン酸基を有する付加重合性不飽和化合物
としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、モノ(2
−メタクリキシエチル)ヘキサヒドロフタレート、モノ
(2−アクリロキシエチル)ヘキサヒドロフタレートな
どを挙げることができる。
上記アクリル共重合体には、さらに他の付加重合性不
飽和化合物を共重合させることもできる。他の付加重合
性不飽和化合物としては、一般的な不飽和化合物を任意
に用いることができる。
例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、ターシャルブチル、n−アミル、n−
ヘキシル、2−エチルヘキシル、オクチル、ラウリル、
ドデシル、シクロヘキシル、テトラヒドロフリル、ベン
ジル、ステアリル、ジメチルアミノエチル、ジエチルア
ミノエチル、クロルエチル、アリール(例えばフェニ
ル、トリル、ナフチルなど)、グリシジル類のアクリル
酸エステルまたはメタクリル酸エステル類、あるいはア
クリルニトリル、メタクリルニトリルなどのニトリル類
が挙げられる。
上記アクリル共重合体において、水酸基を有する付加
重合性不飽和化合物の含有量は、該アクリル共重合体全
量に対して10〜70重量%が好ましく、より好ましくは20
〜60重量%である。10重量%以下ではアルミニウム支持
体との接着性が悪くなり、70重量%以上では現像時にお
ける画像部の膨潤が起こりやすい。
また、カルボン酸基を有する付加重合性不飽和化合物
の含有量は、該アクリル共重合体全量に対して2.0〜4.0
重量%が好ましく、より好ましくは3.0〜30重量%であ
る。2.0重量%以下では現像液であるアルカリ性水溶液
に溶解しずらく、現像液が悪い。また40重量%以上では
反応条件によりゲル化する。
上記ジアゾ樹脂の有機酸塩としては、特公昭40−8611
号、米国特許2922715号、米国特許2946683号などに記載
されたジアゾジアリールアミンとホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒドなどの活性カルボニル化合物との縮合物
を有機酸塩を用いることができる。
上記ジアゾアリールアミンとしては、例えば4−ジア
ゾジフェニルアミン、4−ジアゾ−3−メチルジフェニ
ルアミン、4−ジアゾ−3′−メチルジフェニルアミ
ン、4−ジアゾ−4′−メトキシジフェニルアミン、4
−ジアゾ−3−メトキシジフェニルアミンなどを挙げる
ことができる。
上記縮合物と反応させて有機酸塩を形成する化合物の
例としては、特公昭40−2203号、特公昭41−6813号、特
公昭27−1167号などに記載の化合物が挙げられる。
具体的には、ベンゼルスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、2,5−キシレンスルホン酸、直鎖あるいは側鎖
型ドデシルベンゼンスルホン酸(通称ドデシルベンゼン
スルホン酸)、2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベ
ンゾイルヘンゼンスルホン酸、メタニルエロー、2−ク
ロルトルエン−4−スルホン酸、およびこれらのアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩などを
挙げることができる。
上記ジアゾ樹脂の有機酸塩は感光層の全重量に対して
好ましくは5〜30重量%含有される。
本発明において用いる染料は、露出によって発生する
酸によって無色から有色に発色するもの、逆に有色から
無色に消色するもの、あるいは色相を変えるものであ
る。
このような染料の具体的として、ビクトリアピュアー
ブルーBOH(保土谷化学社製)、オイルブルー#603(オ
リエント化学工業社製)、パテントピュアーブルー(住
友三国化学工業社製)、クリスタルバイオレット、ブリ
リアントグリーン、エチルバイオレット、メチルバイオ
レット、メチルグリーン、エリスロシンB、ベイシック
フクシン、マライカイトグリーン、オイルレッド、m−
クレゾールパープル、ローダミンB、オーラミン、4−
p−ジエチルアミノフェニルイミノナフトキノン、シア
ノ−p−ジエチルアミノフェニルアセトアニリドなどに
代表されるトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン
系、オキサジン系、キサンテン系、イミノナフトキノン
系、アゾメチン系またはアントラキノン系などの染料を
挙げることができる。
本発明の感光層中には、前記一般式(I)で表わされ
る光酸発生化合物が混合される。
この光酸発生化合物としては、例えばトリクロメチル
−フェニルスルホン、トリブロモメチル−フェニルスル
ホン、トリクロロメチル−p−クロロフェニルスルホ
ン、トリブロモメチル−p−ニトロフェニルスルホン、
トリクロロメチル−p−ニトロフェニルスルホン、トリ
クロロメチル−2,4−ジクロロフェニルスルホン、トリ
ブロモメチル−2,4−ジクロロフェニルスルホン、2−
トリクロロメチルベンゾチアゾ−ルスホン、4,6−ジメ
チルピリジン−2−トリブロモメチルスルホン、4,6−
ジメチル−3−シアンピリジン−2−トリブロモメチル
スルホンなどを挙げることができる。
上記光酸発生化合物は、本発明の平版印刷版用感光層
の総重量に対して0.3〜10重量%の範囲で混合される。
0.3重量%以下では、優れた焼き出し効果が得られな
い。一方、10重量%以上では、優れた焼き出し効果を示
すが、耐刷力悪化する。
本発明の感光層には他の親油高分子重合体あるいは共
重合体を加えることもできる。
その例としては、フェノール樹脂、置換フェノール樹
脂、ポリヒドロキシスチレン、ハロゲン化ポリヒドロキ
シスチレン、ヒドロキシスチレンとアクリル化合物との
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、アクリ
ル樹脂、変性アクリル共重合体などを挙げることができ
る。
また、本発明の感光層中には、保存剤を加えることも
できる。
保存剤としては、例えばクエン酸、酒石酸、乳酸、5
−スルホサリチル酸、シュウ酸、DL−リンゴ酸、2−メ
トキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイル+ベンゼンス
ルホン酸などが挙げられる。これら保存剤の含有量は、
感光層中の全重量に対して好ましくは約0.1〜4.0重量%
であり、より好ましくは0.5〜3.0重量%である。
さらに、感光層の着肉性を向上させるために、あるい
は均一な塗布面を得るために、可塑剤や界面活性剤を加
えることもできる。
可塑剤としては、例えばジメチルフタレート、ジエチ
ルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレ
ート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−オ
クチルフタレート、ジイソデシルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレート、ジイソノニエルフタレート、エチル
フタリルエチルグリコール、ジメチルイソフタレートな
どを挙げることができる。
上記可塑剤の含有量は、感光層の全重量に対して、約
0.5〜3.0重量%であり、より好ましくは0.6〜2.0重量%
の範囲である。
界面活性剤としては、ソルビタンモノオレエイト、ソ
ルビタンステアリレイト、ソルビタンモノステアレイ
ト、ソルビタンセキスオレイト、ソルビタンモノラウレ
イト、ポリオキシエチレンノニリフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどを挙げ
ることができる。
上記界面活性剤の含有量は、感光層中の全重量に対し
て、約0.4〜2.0重量であり、より好ましくは0.6〜1.6重
量%である。
本発明の感光層を支持体上に形成させる場合、アクリ
ル共重合体、ジアゾ樹脂の有機酸塩、染料、光酸発生化
合物、および必要に応じて添加する保存剤、可塑剤、界
面活性剤などを、有機溶剤、例えばメタノール、メチレ
ンクロライド、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N−
N−ジメチルホルムアミド、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどの1
種あるいは2種以上の混合溶剤に溶解させ、各種塗布機
(例えばホワイラー、ロールコーター、バーコーター、
押し出し型コーターなど)を用いて支持体上に塗布し、
乾燥させる。
本発明の感光層を塗布する支持体としては、紙、プラ
スチックフィルム、あるいは銅、亜鉛、アルミニウム、
ステンレスなどの金属板、さらにこれらの2種以上組み
合わせた複合材料を用いることができ、これらの中で、
特にブラシまたはボール研磨したアルミニウム板、ブラ
シ研磨したのち陽極酸化処理を旋したアルミニウム板、
電解研磨したのち陽極酸化を旋したアルミニウム板、あ
るいはこれらを組み合わせた処理を旋したアルミニウム
板が好ましい。
このような前処理を旋したアルミニウム板に、さらに
ケイ酸アルカリ、フッ化ジルコニウム、アルキルチタネ
ート、トリヒドロキシ安息香酸などによるう化成処理
や、ベーマイト処理あるいは酢酸ストロンチウム、酢酸
亜鉛、酢酸マグネシウム、安息香酸カルシウムなどの水
溶液による被覆処理、ポリビニルピロリドン、ポリアミ
ンスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リ−2−ヒドロキシエチルアクリーレトなどによる被覆
処理を後処理として行なうこともできる。
支持体上に塗布された本発明の感光層は、紫外線など
の活性光線で露光し、現像液としてアルカリ性水溶液を
用いて現像することにより、画像を得ることができる。
現像液として使用するアルカリ系水溶液としては、例
えば (1) 水酸化ナトリウム、水酸化カリウム; (2) 弱酸の金属塩、例えばケイ酸、メタケイ酸、オ
ルトケイ酸、リン酸、ピロリン酸、メタリン酸、ヘキサ
メタリン酸、炭酸、酒石酸、ホウ酸などのナトリウム
塩、リチウム塩、カリウム塩などの金属塩; (3) アンモニアおよびその誘導体、例えばアルキル
アミン酸(例えばモノメチル、ジメチル、トリメチル、
モノエチル、ジエチル、トリエチルなどのアミン化合
物)、またはアルカノールアミン類(例えばモノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン)などのアルカリ性化合
物の水溶液; を挙げることができる。
上記のアルカリ性水溶液中に活性剤および/または溶
剤を添加することができる。活性剤としては、陰イオン
界面活性剤、あるいは両性界面活性剤が使用できる。
陰イオン界面活性剤としては、例えば炭酸数が8〜22
のアルコールの硫酸エステル類(例えばポリオキシエチ
レンアルキルサルフェートソーダ塩)、アルキルアリー
ルスルホン酸塩類(例えばドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダ、ポリオキシエチレンドデシルフェニルサルフェ
ートソーダ類、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ、
ナフタレンスルホン酸ソーダ、ナフタレンスルホン酸ソ
ーダのホルマリン縮合物)、ソジウムジアルキルスルホ
サクシネート、脂肪酸アミドスルホンネート、アルキル
リン酸エステル、アルキルエーテルリン酸エステルなど
を用いることができる。
また両性界面活性剤としては、例えばアルキルベタイ
ン型、アルキルイミダゾリン型活性剤を用いることがで
きる。
溶剤しては、アルコール類、エーテル類が好ましい
が、水中(20℃)に10%以上溶解しない溶剤が最も好ま
しい。この種の溶剤としては、例えばアルコール類とし
てベンジルアルコール、DL−α−フェニルエチルアルコ
ール、2−フェニルエチルアルコールなどがあり、エー
テル類としてはフェニルグリコール、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテルなどを挙げることができる。
現像液の組成としては、上記アルカリ性化合物0.5〜1
0重量%、界面活性剤0〜10%、および溶剤0〜10重量
%を含むものが好ましい。
なお、本発明の感光層は、微細加工用レジス用あるい
は他の画像形成用感光層としても使用することができ
る。
e. 作用 本発明の平版印刷版用感光層は、未露光部と露光部の
色相の変化が著しい。そのため、画像の認識が容易とな
り、また、経時による感光層の劣化も従来のものより少
ない。
f. 実施例 以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1〜3,比較例1 厚さ0.24mm、幅1000mmのウェブ状アルミニウム板(材
質1050)をアルカリ脱脂したのち、パーミストンの水懸
濁液をかけながらナイロンブラシで表面を研磨し、その
後よく水洗した。
次いで70℃、20%のカセイソーダ液を5秒間かけ流
し、表面を3g/m2エッチングしたのち、流水で水洗し、
塩酸(35g/l)、ホウ酸(20g/l)およびアルミニウムイ
オン(20g/l)からなる電解液中25℃で23A/dm2の電解密
度で6秒間電解研磨し、水洗した。
次いで、70℃、20%のカセイソーダ液をかけ流して表
面をエッチングし、さらに水洗を行ない、次いで30℃の
10%硫酸水溶液中で溶液酸化処理を行なって、2.0g/m2
の酸化被膜を形成させた。
次に、水洗したのち、JIS3号珪酸ナトリウム5%を含
む水溶液で、70℃、10秒間浸透処理し、水洗乾燥した。
そのようにして得られたアルミニウム板に下記組成から
なる感光層を乾燥塗布重量が1.8g/m2となるように塗布
し、100℃で1分間乾燥させて、感光性平版印刷版を得
た。
上記アクリル共重合体(1)は、次ぎのようにして製
造した。
窒素気流下で、反応溶媒としてジメチルホルムアミド
150gに、アゾビスイソブチロニトリル0.3gを加えて、80
〜85℃に加熱して、撹拌しながら、その中へ下記組成の
混合物を滴下した。
滴下終了後、5時間撹拌を続け、ジメチルホルムアミ
ド150gを加えたのち、水中に投入して共重合体を沈殿さ
せた。その沈殿物を2−メトキシエタノールに再溶解し
たのち、水中に滴下して精製し、真空乾燥(70℃)して
アクリル共重合体(1)を得た。
この共重合体の重量平均分子量はゲルパーミネーショ
ンクロマトグラフィー(GPPC)にて測定した結果、約10
2,000であった。
得られた感光性平版印刷版を2KW高圧水銀灯で1mの距
離下で30秒露光し、露光部と未露光部の感光層の表面反
射率を村上色彩技術研究所製CM−53Pを用いて測定し
た。その結果を表−1を示す。
比較例1には、比較感光液として、一般式(I)の化
合物を添加しないものを用いた。
表−1に示す結果から明らかなように、感光液中に一
般式(I)で表わされる化合物を添加することにより、
反射率の差△Rが大きくなり、画像が鮮明になる。
実施例4,比較例2 実施例1〜3で用いたアルミニウム板に次の感光液4
または比較用感光液2を乾燥塗布重量が1.8g/m2になる
ように塗布し、100℃で1分間乾燥させて、感光性平版
印刷版を得た。
このようにして得られた感光層平版印刷版を2kw高圧
水銀灯で1mの距離下で30秒露光し、露光部と未露光部の
感光層の表面反射率を実施例1〜3と同様にして測定し
た。その結果を表−2に示す。
また、これらの感光層平版印刷版を高温、高湿中(35
℃、80%)に数日間放置し、上記のように露光し、次ぎ
に示す現像液で25℃、30秒間現像し、水洗後、アラビア
ガム液で不感脂化してから印刷機にかけ、汚れの有無を
調べた。汚れが発生するまで放置日数(保存性)を表2
に示す。この放置日数が多いほど経時安定性に優れた感
光層印刷版といえる。
表−2に示す結果から明らかなように、実施例4の平
版印刷版用感光層は、感光剤としてジアゾ樹脂のハロゲ
ン化ルイス酸塩を使用した比較例2の感光層よりも未露
光部と露光部の反射率の差△Rが大きく、焼き出し画像
は鮮明である。また、経時安定も優れている。
f. 発明の効果 本発明によれば、焼き出し画像が鮮明で、しかも経時
安定性に優れた平版印刷版用感光層が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/004 G03F 7/021 G03F 7/033

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基およびカルボン酸基を有するアクリ
    ル共重合体、ジアゾ樹脂の有機酸塩および染料を含有す
    る平版印刷版用感光層中に、下記一般式(I)で表され
    る光酸発生化合物を0.3〜10重量%混合させたことを特
    徴とする平版印刷版用感光層。 一般式: (式中、Rは置換もしくは未置換のアルキル基、アリー
    ル基または異節環状化合物残基を表わし、X1,X2およびX
    3はそれぞれハロゲン原子を表わす。)
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