JP2944717B2 - ジクロロスズフタロシアニンおよびそれを用いた電子写真用感光体 - Google Patents

ジクロロスズフタロシアニンおよびそれを用いた電子写真用感光体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、X線回析スペクトルにおいて特徴的な回析
スペクトルを示すジクロロスズフタロシアニン及びこれ
を用いた電子写真用感光体に関する。
〔従来の技術〕
近年、電子写真用感光体は白色光を光源とする複写機
ばかりでなく、各種レーザー光を光源とするプリンター
用途への開発が広く行なわれている。なかでも、半導体
レーザー分野の進展が著しく、安価で小型のレーザー発
振器が入手できるようになり、半導体レーザーに高感度
を有する感光体が強く要望されるようになった。そのた
め、半導体レーザーの発振領域である800nm前後の光に
高感度を示す光導電材料が種々検討されている。なかで
も、フタロシアニン誘導体は、光導電性を有することが
古くから知られ、多くの化合物が提案されてきた。
フタロシアニン誘導体を使用した電子写真用感光体と
しては、例えば特開昭58−15849、特開昭61−34547、特
開昭61−45249、特開昭62−275272などに開示されてい
る。また、ジクロロスズフタロシアニンを用いた電子写
真用感光体としては、例えば特開昭62−119547に開示さ
れているが、これらの電子写真感光体は、800nm前後の
光に十分な感度を有しないのが現状であり、さらに優れ
た感光体の開発が望まれていた。
本発明に係る特定のX線回析スペクトルを与えるジク
ロロスズフタロシアニンは、公知文献に記載はなく、こ
れを用いた電子写真用感光体はもちろん知られていな
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、780〜830nmの近赤外領域の長波長の
光に対し高感度を有する電子写真用感光体を提供するこ
とである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討
し、その結果、特定の結晶型を有するジクロロスズフタ
ロシアニンが780〜830nmの光に対し高感度を有し、優れ
た電子写真用感光体を与えることを見出し、本発明に至
った。
すなわち、本発明の一つは、X線回析スペクトルにお
いて、ブラッグ角(2θ±0.2゜)8.4゜のピーク強度
が、他の回析角のピーク強度に対して、4倍以上である
ことを特徴とするジクロロスズフタロシアニンであり、
本発明の他の一つは、導電性支持対上に設けた感光層中
に、上記ジクロロスズフタロシアニンを含有することを
特徴とする電子写真用感光体である。
ジクロロスズフタロシアニンは、公知の化合物であ
り、例えば特開昭62−119547公報にジクロロスズフタロ
シアニンの製造法、赤外線吸収スペクトル及びX線回析
スペクトルが開示されている。しかしながら、本発明に
係るジクロロスズフタロシアニンのX線回析スペクトル
は、同公報に記載されたものとは明らかに異なる。
本発明のジクロロスズフアロシアニンは、フタロジニ
トリルと塩化第一スズあるいは塩化第二スズを適当な溶
媒中で、240〜300℃の範囲で反応することにより得られ
る。
有機溶媒としては、反応に不活性で、240℃以上の沸
点を有するものであればいづれも使用できる。例えば、
1−クロロナフタレン、2−クロロナフタレン、1−ブ
ロモナフタレン、2−ブロモナフタレンなどが挙げられ
る。
反応は240℃以上で行なうことが必要であり、240℃以
下の温度で反応させた場合は、X線回析スペクトルにお
いてブラッグ角(2θ±0.2゜)8.4゜のピーク強度が、
他の回析角のピーク強度に対し、4倍以下のものが得ら
れる。
精製は、有機溶媒懸濁精製など公知の方法により行な
うことができる。
このようにして、本発明の化合物は、製造できる。
本発明の電子写真用感光体は、特定のX線回析スペク
トルを有する本発明のジクロロスズフタロシアニンを電
荷発生物質として導電性支持体上の感光層に含有させて
なるものである。このような感光体の代表的構成は第1
図や第2図に示される。第1図に示したのは、導電性支
持体1上に電荷発生物質2と電荷輸送物質3をバインダ
ー中に分散させた分散タイプの感光層4を設けた感光体
であり、第2図に示したのは、導電性支持体1上に電荷
発生物質をバインダー中に分散させた電荷発生層6と電
荷輸送物質をバインダー中に分散した電荷輸送層5から
なる積層タイプの感光層4′を設けた感光体である。
その他、電荷発生層と電荷輸送層を逆にしたもの、感
光層と導電性支持体との間に中間層を設けたものなどが
ある。
第2図の感光体において、像露光された光が電荷輸送
層を透過し、電荷発生層において、電荷発生物質が電荷
を発生する。生成した電荷は電荷輸送層に注入され、電
荷輸送物質が輸送を行う。
本発明の電子写真用感光体、ジクロロスズフタロシア
ニンの外、導電性支持体、バインダー、電荷輸送物質な
どを含有して構成され、感光体の他の構成要素は、感光
体の構成要素としての機能を奏するものであればとくに
限定されない。
すなわち、本発明の感光体において使用される導電性
支持体としては、アルミニウム、銅、亜鉛等の金属板、
ポリエステル等のプラスチックシートまたはプラスチッ
クフィルムにアルミニウム、SnO2等の導電材料を蒸着し
たもの、あるいは導電処理した紙、樹脂等が使用され
る。
バインダーとしては、ポリスチレン、ポリアクリルア
ミド、ポリ−N−ビニルカルバゾールのようなビニル重
合体やポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂などの縮合
樹脂などが用いられるが、絶縁性で支持体に対する密着
性のある樹脂がいずれも使用できる。
電荷輸送物質は、一般に正孔輸送物質と電子輸送物質
の二種類に分類されるが、本発明の感光体には両者とも
使用することができる。
正孔輸送物質としては、トリニトロフルオレノンある
いはテトラニトロフルオレノンなどの電子を輸送しやす
い電子受容性物質のほか、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ルに代表されるるような複素環化合物を含有する重合
体、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、ピラゾリン誘導体、ポリアリールア
ルカン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、ヒドラゾン
誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、トリアリールアミ
ン誘導体、カルバゾール誘導体、スチルベン誘導体等の
正孔を輸送し易い電子供与性物質があげられる。
たとえば、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド
−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、9−エチルカ
ルバゾール−3−アルデヒド−1−ベンジル−1−フェ
ニルヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデ
ヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−ジエチルアミ
ノスチレン−β−アルデヒド−1−メチル−1−フェニ
ルヒドラゾン、4−メトキシナフタレン−1−アルデヒ
ド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4−メト
キシベンゾアルデヒド−1−メチル−1−フェニルヒド
ラゾン、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド−1−ベン
ジル−フェニルヒドラゾン、4−ジエチルアミノベンズ
アルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−メトキ
シベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−(4−メトキ
シ)フェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノベンズ
アルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、
4−ジベンジルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェ
ニルヒドラゾン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフ
ェニル)プロパン、トリス(4−ジエチルアミノフェニ
ル)メタン、2,2′−ジメチル−4,4′−ビス(ジエチル
アミノ)−トリフェニルメタン、9−(4−ジエチルア
ミノスチリル)アントラセン、9−ブロム−10−(4−
ジエチルアミノスチリル)アントラセン、9−(4−ジ
メチルアミノベンジリデン)フルオレン、3−(9−フ
ルオレニリデン)−9−エチルカルバゾール、1,2−ビ
ス(4−ジエチルアミノスチリル)ベンゼン、1,2−ビ
ス(2,4−ジメオキシスチリル)ベンゼン、3−スチリ
ル−9−エチルカルバゾール、3−(4−メトキシスチ
リル)−9−エチルカルバゾール、4−ジフェニルアミ
ノスチルベン、4−ジベンジルアミノスチルベン、4−
ジトリルアミノスチルベン、1−(4−ジフェニルアミ
ノスチリル)ナフタレン、1−(4−ジエチルアミノス
チリル)ナフタレン、4′−ジフェニルアミノ−α−フ
ェニルスチルベン、4′−メチルフェニルアミノ−α−
フェニルスチルベン、1−フェニル−3−(4−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(4−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(4−ジメチルア
ミノスチリル)−5−(4−ジメチルアミノフェニル)
ピラゾリンなどがある。
この他の正孔輸送物質としては、たとえば、2,5−ビ
ス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾール、2,5−ビス〔4−(4−ジエチルアミノスチ
リル)フェニル〕−1,3,4−オキサジアゾール、2−
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−(4−ジ
エチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサゾール、2−
ビニル−4−(2−クロルフェニル)−5−(4−ジエ
チルアミノフェニル)オキサゾール、2−(4−ジエチ
ルアミノフェニル)−4−フェニルオキサゾール、9−
〔3−(4−ジエチルアミノフェニル)−2−プロペニ
リデン〕−9H−キサンテン、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ
ビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルム
アルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド
樹脂などが挙げられる。
電子輸送物質としては、たとえば、クロルアニル、ブ
ロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,
4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレン、2,4,5,7−テト
ラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサント
ン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオ
フェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフ
ェン−5,5−ジオキサイドなどがある。
これらの電荷輸送物質は、単独又は2種以上混合して
用いられる。
感光層と導電性支持体との間に必要に応じて中間層を
設けることができるが、材料としては、ポリアミド、ニ
トロセルロース、カゼイン、ポリビニルアルコールなど
が適当で、膜厚は1μm以下が好ましい。
感光体の作製には、従来より知られた方法を用いるこ
とができる。たとえば積層型感光体では本発明のジクロ
ロスズフタロシアニンの微粒子をバインダーを溶解した
溶液中に分散し、導電性支持体上に塗布、乾燥し、電荷
発生層が得られ、次いで、電荷輸送物質とバインダーを
溶解した溶液を塗布、乾燥することで電荷輸送層を作製
できる。塗布方法は通常の手段、たとえば、ドクターブ
レード、デイッピング、ワイヤーバーなどで行う。感光
層の厚さは、感光体の種類によりそれぞれ最適範囲は異
なる。例えば、第3図に示したような感光体では、好ま
しくは3〜50μm、さらに好ましくは5〜30μmであ
る。
また、第2図に示したような感光体では、電荷発生層
6の厚みは好ましくは0.01〜5μm、さらに好ましくは
0.05〜2μmである。この厚さが、0.01μm未満では電
荷の発生は十分でなく、また、5μmを越えると残留電
位が高く、実用的には好ましくない。また、電荷油輸送
層5の厚みは好ましくは3〜50μm、さらに好ましくは
5〜30μmであり、この厚さが3μm未満では帯電量が
不十分であり、50μmを越えると残留電位が高く、実用
的には好ましくない。
ジクロロスズフタロシアニンの感光層中の含有量は、
感光体の種類により異なるが、第1図に示すような感光
体では、感光層4中に好ましくは50重量%以下、さらに
好ましくは20重量%以下である。またこの層の電荷輸送
物質を好ましくは10〜95重量%、さらに好ましくは30〜
90重量%の割合で含有させる。また、第2図に示すよう
な感光体では電荷発生層6中のジクロロスズフタロシア
ニンの割合は好ましくは30重量%、さらに好ましくは50
重量%以上である。また、電荷輸送層中5には電荷輸送
物質を10〜95重量%、好ましくは30〜90重量%で含有さ
せる。なお、この層で電荷輸送物質が10重量%未満であ
ると、電荷の輸送がほとんど行われず、95重量%を越え
ると感光体の機械的強度が悪く、実用的に好ましくな
い。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、こ
れにより本発明の実施の態様が限定されるものではな
い。
製造例1 1−ブロモナフタレン500mlを、180℃に加温し塩化第
一スズ26gを装入し、次いで、フタロジニトリル40gを装
入した。10分以内に、265℃まで昇温し、同温度で5時
間攪拌した。120℃に冷却した後、濾過、1−ブロモナ
フタレンで洗浄した。N−メチルピロリドンで2時間懸
濁した後、濾過、メタノールで十分に洗浄後、乾燥して
青色を呈する本発明のジクロロスズフタロシアニン20g
を得た。
得られた化合物の元素分析値を以下に示す。
元素分析値 C H N Cl 計算値(%) 54.70 2.28 15.95 9.97 測定値(%) 54.52 2.09 16.02 10.00 又、X線回析スペクトルを第3図に示した。X線回析
スペクトルにおいて、第1ピーク(2θ;8.1゜)の第2
ピーク(2θ;27.1゜)に対する強度比は8.1であった。
製造例2 1−クロロナフタレン500mlを180℃に加温し塩化第一
スズ26gを装入し、次いで、フタロジニトリル40gを装入
した。10分以内に240℃まで昇温し、同温度で6時間撹
拌した。反応終了後は製造例1と同様に操作して、本発
明のジクロロスズフタロシアニン20gを得た。
得られた化合物の元素分析値を以下に示す。
元素分析値 C H N Cl 実測値(%) 54.84 2.30 16.10 9.83 又、X線回析スペクトルを第4図に示した。X線回析
スペクトルにおいて、第1ピーク(2θ;8.1゜)の第2
ピーク(2θ;27.1゜)に対する強度比は5.9であった。
比較例1 反応温度を200℃で6時間行なった以外は製造例2と
同様に操作した。得れたジクロロスズフタロシアニンの
元素分析値を以下に示す。
元素分析値 C H N Cl 実測値(%) 54.95 2.34 15.80 9.73 又、X線回析スペクトルを第5図に示した。X線回析
スペクトルにおいて、第1ピーク(2θ;8.1゜)の第2
ピーク(2θ;28.2゜)に対する強度比は1.2であった。
実施例1 ポリエステル樹脂(東洋紡製、商品名「バイロン20
0」)0.5g、製造例1で製造した本発明のジクロロスズ
フタロシアニン0.5g及びテトラヒドロフラン50gをボー
ルミルで粉砕、混合し、得られた分散液をアルミニウム
板にワイヤーバーを用いて塗布、80℃で20分乾燥して約
0.5μの電荷発生層を形成した。
この電荷発生層上に電荷輸送物質として、下記構造式 で表される化合物(CT−1)1g、ポリカーボネート樹脂
(帝人化成製、商品名「パンライトK−1300」)1部を
クロロホルム10gに溶解した溶液をワイヤーバーを用い
て塗布、80℃で30分乾燥して、厚さ約18μの電荷輸送層
を形成して、積層型感光体を作製した。
静電複写紙試験装置((株)川口電機製作所製モデル
EPA−8100)を用いて感光体を印加電圧−6KVのコロナ放
電により帯電させ、その時の表面電位V0を測定し、次い
で2秒間暗所に放置して、その時の表面電位V2を測定
し、続いて感光体の表面光強度が10μW/cm2となる状態
で780nm又は830nmの光を照射して表面電位がV2の1/2に
なる時間を測定し、感度を計算した。感度は、半減露光
量の逆数E1/2-1(cm2/μJ)の単位で表わした。
実施例2〜5 電荷発生物質として下記構造式 で表される化合物をそれぞれ用いた以外は実施例1と同
様に感光体を作製し、感度を測定した。
比較例2 比較例1で製造したジクロロスズフタロシアニンを電
荷発生物質として用いた以外は、実施例1と同様に感光
体を作製し、感度を測定した。
実施例1〜5及び比較例2の測定結果を第1表に示
す。
〔発明の効果〕
実施例から明らかなように、X線回析スペクトルにお
いて、特徴的なターンを示す本発明のジクロロスズフタ
ロシアニンを用いた感光体は、高感度でかつ残留電位が
低く優れた感光体特性を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は電子写真用感光体の構成例を示した断
面図である。 なお第1図、第2図において各符合は次の通りである。 1……導電性支持体、4,4′……感光層 2……電荷発生物質、5……電荷輸送層 3……電荷輸送物質、6……電荷発生層 第3図、第4図はそれぞれ製造例1、2で製造した本発
明のジクロロスズフタロシアニンのX線回析スペクトル
を、第5図は比較例1で製造したジクロロスズフタロシ
アニンのX線回析スペクトルを示す図である。第3〜5
図において縦軸は相対強度を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線回析スペクトルにおいて、ブラッグ角
    (2θ+0.2゜)8.4゜のピーク強度が他の回析角のピー
    ク強度に対して、4倍以上であることを特徴とするジク
    ロロスズフタロシアニン。
  2. 【請求項2】導電性支持体上に設けた感光層中に、電荷
    発生物質と電荷輸送物質を含有する電子写真用感光体に
    おいて、該電荷発生物質が請求項1記載のジクロロスズ
    フタロシアニンであることを特徴とする電子写真用感光
    体。
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