JP2942780B2 - 揮散抑制アルコール - Google Patents
揮散抑制アルコールInfo
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- JP2942780B2 JP2942780B2 JP63135834A JP13583488A JP2942780B2 JP 2942780 B2 JP2942780 B2 JP 2942780B2 JP 63135834 A JP63135834 A JP 63135834A JP 13583488 A JP13583488 A JP 13583488A JP 2942780 B2 JP2942780 B2 JP 2942780B2
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- JP
- Japan
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- alcohol
- weight
- gelled
- parts
- bag
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、しぶ抜き剤や殺菌剤を兼ねた腐食防止剤に
関するものである。
関するものである。
「従来の技術」 柿その他の果物のしぶ抜きや殺菌及び食品の腐食防止
には、一般的にはエタノールやメタノール等の液体アル
コールが使用されている。
には、一般的にはエタノールやメタノール等の液体アル
コールが使用されている。
液体アルコールを使用して柿のしぶ抜きをし、あるい
は食品の腐食を防止するには、液体アルコールを物品に
噴霧して容器に密閉している。
は食品の腐食を防止するには、液体アルコールを物品に
噴霧して容器に密閉している。
また液体アルコールにより殺菌消毒をするには、アル
コールで対象とする物を拭くか又は物品をアルコールに
浸漬する。
コールで対象とする物を拭くか又は物品をアルコールに
浸漬する。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、液体アルコールは流動性があるととも
に短時間で揮散して効力の持続性に欠けるため、管理や
取り扱いが難しく、また、対象となる物品が密閉や浸漬
に適さない場合には使用することができなかった。
に短時間で揮散して効力の持続性に欠けるため、管理や
取り扱いが難しく、また、対象となる物品が密閉や浸漬
に適さない場合には使用することができなかった。
本発明の目的は、アルコールを使用しても前述のよう
な欠点がなく、しかも極めて取り扱い易いしぶ抜き剤及
び殺菌剤を兼ねた腐食防止剤を提供することにある。
な欠点がなく、しかも極めて取り扱い易いしぶ抜き剤及
び殺菌剤を兼ねた腐食防止剤を提供することにある。
「課題を解決するための手段」 本発明に係るしぶ抜き剤及び殺菌剤を兼ねた腐食防止
剤は、前述の目的を達成するため、ヒドロキシプロピル
化グァーガム又はヒドロキシプロピルセルロースからな
るゲル化剤と、弱酸からなる架橋剤と、苛性ソーダとに
より液体アルコールをゲル化し、このゲル化したアルコ
ールを通気性を有する材料からなる袋又は容器に封入し
たことを特徴とするものである。
剤は、前述の目的を達成するため、ヒドロキシプロピル
化グァーガム又はヒドロキシプロピルセルロースからな
るゲル化剤と、弱酸からなる架橋剤と、苛性ソーダとに
より液体アルコールをゲル化し、このゲル化したアルコ
ールを通気性を有する材料からなる袋又は容器に封入し
たことを特徴とするものである。
「作用」 ヒドロキシプロピル化グァーガム又はヒドロキシプロ
ピルセルロースからなるゲル化剤は、鎖状構造を有する
ので、これらに液体アルコールを加えるとともに、ホウ
酸やクエン酸等の弱酸からなる架橋剤と苛性ソーダを添
加すると架橋し、液体アルコールがゲル化する。
ピルセルロースからなるゲル化剤は、鎖状構造を有する
ので、これらに液体アルコールを加えるとともに、ホウ
酸やクエン酸等の弱酸からなる架橋剤と苛性ソーダを添
加すると架橋し、液体アルコールがゲル化する。
このようにゲル化したアルコールを、通気性を有する
材料からなる袋又は容器に封入することにより、ゲル化
によってアルコールの揮散は抑制されて徐々に進行す
る。
材料からなる袋又は容器に封入することにより、ゲル化
によってアルコールの揮散は抑制されて徐々に進行す
る。
袋又は容器の通気量を加減することにより、アルコー
ルの記載速度が調整される。
ルの記載速度が調整される。
液体アルコールには、エタノール，メタノール，ブタ
ノールその他種々のものがあるが、どれを使用するかは
用途によって適宜選択する。
ノールその他種々のものがあるが、どれを使用するかは
用途によって適宜選択する。
「実施例」 実施例−１ エタノール80重量部に水20重量部を加えたエタノール
水溶液に、ヒドロキシプロピルセルロース４重量部とホ
ウ酸0.09重量部を添加して溶解させ、苛性ソーダ0.1重
量部を加えて撹拌し、エタノールをゲル化させる。
水溶液に、ヒドロキシプロピルセルロース４重量部とホ
ウ酸0.09重量部を添加して溶解させ、苛性ソーダ0.1重
量部を加えて撹拌し、エタノールをゲル化させる。
苛性ソーダは、エタノールに溶解（例えば１％エタノ
ール溶液）させて使用するのが好ましい。
ール溶液）させて使用するのが好ましい。
この実施例では、苛性ソーダの添加によりホウ酸が四
価の酸となり、ヒドロキシプロピルセルロースの水酸基
と結合して架橋する。
価の酸となり、ヒドロキシプロピルセルロースの水酸基
と結合して架橋する。
この実施例では80重量％程度の高濃度のゲル化アルコ
ールが得られる。
ールが得られる。
このようにゲル化したアルコールは、流動性が失われ
るとともにその記載が徐々に行われるようになる。ゲル
化したアルコールを、例えば有孔ポリエチレンや通気量
を抑制する孔開きフィルムのような通気性を有する材料
の袋、又は通気性を抑制する孔開き材料等からなる通気
性を有する容器に封入することにより、極めて取り扱い
安くなる。また、包装材料の通気性を選択することによ
って、アルコールの揮散をよりきめこまかく抑制し、そ
の持続性をコントロールすることができる。
るとともにその記載が徐々に行われるようになる。ゲル
化したアルコールを、例えば有孔ポリエチレンや通気量
を抑制する孔開きフィルムのような通気性を有する材料
の袋、又は通気性を抑制する孔開き材料等からなる通気
性を有する容器に封入することにより、極めて取り扱い
安くなる。また、包装材料の通気性を選択することによ
って、アルコールの揮散をよりきめこまかく抑制し、そ
の持続性をコントロールすることができる。
したがって、これらは冷蔵庫その他の食品保存容器内
に設置し、生菓子その他の食品の防かび，殺菌，鮮度保
存等に使用するのに適し、また、柿その他の果物の熟成
促進のために好適に使用される。
に設置し、生菓子その他の食品の防かび，殺菌，鮮度保
存等に使用するのに適し、また、柿その他の果物の熟成
促進のために好適に使用される。
実施例−２ エタノール87重量部に、ヒドロキシプロピルセルロー
ス３重量部とホウ酸0.09重量部を加えて溶解させ、これ
に苛性ソーダ10重量部を含むエタノール溶液を添加撹拌
し、ほぼ87重量％濃度のゲル化アルコールを得る。
ス３重量部とホウ酸0.09重量部を加えて溶解させ、これ
に苛性ソーダ10重量部を含むエタノール溶液を添加撹拌
し、ほぼ87重量％濃度のゲル化アルコールを得る。
この実施例のゲル化アルコールの作用は、実施例−１
のゲル化アルコールと同様であり、また、これを通気性
を有する袋又は容器に封入した場合の作用も同様である
ので、それらの説明は省略する。
のゲル化アルコールと同様であり、また、これを通気性
を有する袋又は容器に封入した場合の作用も同様である
ので、それらの説明は省略する。
実施例−３ エタノール水溶液（各50重量％のエタノールと水を混
ぜたもの）95重量部に、１重量部のヒドロキシプロピル
セルロースを添加し、ほぼ均一な溶液になった状態で、
ホウ酸0.05重量部、クエン酸0.01重量部、ヒドロキシプ
ロピル化グァーガム３重量部を添加溶解させ、次いで苛
性ソーダ１重量％のエタノール溶液１重量部を加えてゲ
ル化させ、ほぼ50重量％濃度のゲル化アルコールを得
る。
ぜたもの）95重量部に、１重量部のヒドロキシプロピル
セルロースを添加し、ほぼ均一な溶液になった状態で、
ホウ酸0.05重量部、クエン酸0.01重量部、ヒドロキシプ
ロピル化グァーガム３重量部を添加溶解させ、次いで苛
性ソーダ１重量％のエタノール溶液１重量部を加えてゲ
ル化させ、ほぼ50重量％濃度のゲル化アルコールを得
る。
ゲル化したアルコールの作用は、実施例−１のアルコ
ールと同様であり、また、これを通気性を有する袋又は
容器に封入した場合の作用も同様であるので、それらの
説明は省略する。
ールと同様であり、また、これを通気性を有する袋又は
容器に封入した場合の作用も同様であるので、それらの
説明は省略する。
「発明の効果」 本発明に係るしぶ抜き剤及び殺菌剤を兼ねた腐食防止
剤は、ヒドロキシプロピル化グァーガム又はヒドロキシ
プロピルセルロースからなるゲル化剤と、弱酸からなる
架橋剤と、苛性ソーダとにより液体アルコールをゲル化
し、このゲル化したアルコールを通気性を有する材料か
らなる袋又は容器に封入したものであるから、アルコー
ルの流動性がなくなるとともにアルコールの揮散は抑制
されて徐々に行われ、持続性を有する。
剤は、ヒドロキシプロピル化グァーガム又はヒドロキシ
プロピルセルロースからなるゲル化剤と、弱酸からなる
架橋剤と、苛性ソーダとにより液体アルコールをゲル化
し、このゲル化したアルコールを通気性を有する材料か
らなる袋又は容器に封入したものであるから、アルコー
ルの流動性がなくなるとともにアルコールの揮散は抑制
されて徐々に行われ、持続性を有する。
また、液体アルコールを前述のようにゲル化してその
流動性を消失せしめてこと、アルコールが徐々に記載す
るようになったこと、ゲル化アルコールが通気性のある
袋又は容器に封入されていること、及び記載速度の調整
ができることなどにより、しぶ抜き中や食品などの保存
中及び物品の滅菌処理中の取り扱いや管理が極めて容易
になった。
流動性を消失せしめてこと、アルコールが徐々に記載す
るようになったこと、ゲル化アルコールが通気性のある
袋又は容器に封入されていること、及び記載速度の調整
ができることなどにより、しぶ抜き中や食品などの保存
中及び物品の滅菌処理中の取り扱いや管理が極めて容易
になった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−135056（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−52007（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−47299（ＪＰ，Ａ) 特公 昭46−3116（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A23L 3/349 A01N 31/02 C09K 3/00 103 C09K 3/00 110
Claims (1)
- 【請求項１】ヒドロキシプロピル化グァーガム又はヒド
ロキシプロピルセルロースからなるゲル化剤と、弱酸か
らなる架橋剤と、苛性ソーダとにより液体アルコールを
ゲル化し、このゲル化したアルコールを通気性を有する
材料からなる袋又は容器に封入したことを特徴とする、
しぶ抜き剤及び殺菌剤を兼ねた腐食防止剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63135834A JP2942780B2 (ja) | 1988-06-02 | 1988-06-02 | 揮散抑制アルコール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63135834A JP2942780B2 (ja) | 1988-06-02 | 1988-06-02 | 揮散抑制アルコール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01305043A JPH01305043A (ja) | 1989-12-08 |
| JP2942780B2 true JP2942780B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=15160863
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63135834A Expired - Lifetime JP2942780B2 (ja) | 1988-06-02 | 1988-06-02 | 揮散抑制アルコール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2942780B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5534229A (en) * | 1992-09-16 | 1996-07-09 | Nomura & Shibatani | Volatilization suppressing agent |
| US6582711B1 (en) * | 1997-01-09 | 2003-06-24 | 3M Innovative Properties Company | Hydroalcoholic compositions thickened using polymers |
| JP2003284487A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-07 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 青果物の鮮度保持包装体 |
| JP2004175745A (ja) * | 2002-11-28 | 2004-06-24 | S T Chem Co Ltd | 穀物・乾物用防虫剤及び穀物・乾物害虫の防虫方法 |
| JP2004182704A (ja) * | 2002-12-06 | 2004-07-02 | S T Chem Co Ltd | 穀物・乾物用防虫剤及び穀物・乾物害虫の防虫方法 |
| JP4687874B2 (ja) * | 2005-02-16 | 2011-05-25 | 日本曹達株式会社 | 徐放性ゲル組成物 |
| JP5383281B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2014-01-08 | 花王株式会社 | 農薬含有組成物 |
| JP4782860B2 (ja) * | 2009-08-19 | 2011-09-28 | エステー株式会社 | 穀物・乾物用防虫剤及び穀物・乾物害虫の防虫方法 |
| CH703039A2 (de) * | 2010-04-26 | 2011-10-31 | Joker Ag | Mittel zur Desinfektion von Oberflächen. |
| US20140272021A1 (en) * | 2013-03-14 | 2014-09-18 | Multisorb Technologies, Inc. | Ethyl alcohol emitting package for baked goods |
| JP6866058B2 (ja) * | 2015-03-09 | 2021-04-28 | 株式会社大阪製薬 | 粘稠消毒剤 |
| FR3058157B1 (fr) | 2016-10-27 | 2018-10-26 | Laurent Probst | Ethanol alimentaire ameliore |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5220037B2 (ja) * | 1973-09-10 | 1977-06-01 |
-
1988
- 1988-06-02 JP JP63135834A patent/JP2942780B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01305043A (ja) | 1989-12-08 |
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