JP2940928B2 - 昇華型被熱転写シート - Google Patents

昇華型被熱転写シート

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JP2940928B2 JP1083890A JP8389089A JP2940928B2 JP 2940928 B2 JP2940928 B2 JP 2940928B2 JP 1083890 A JP1083890 A JP 1083890A JP 8389089 A JP8389089 A JP 8389089A JP 2940928 B2 JP2940928 B2 JP 2940928B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写シートと組合せて使用され、熱転写シ
ート中の染料及び/又は顔料インキを加熱転写せしめて
情報に応じた記録を行うための昇華型被熱転写シートに
関する。
〔従来の技術〕
熱転写記録方式はコンピューター、ワードプロセッサ
ー等のプリンターにおける記録方式として広く利用され
ているが、その様な熱転写記録方式の一つとして、近年
ポリエチレンテレフタレート等の基材の表面に昇華性染
料を含む熱転写層を設けた熱転写シートと、該染料に対
して染着性をもつ被熱転写シートとを組合せて用い、シ
アン、マゼンタ、イエロー等の重ね記録を行うことによ
り天然色写真調の画像等を記録する試みもなされてお
り、例えばCRTディスプレイ上の画像を直接記録する場
合等に利用されつつある。
このような記録方法に用いられる被熱転写シートとし
て、従来よりポリエチレンテレフタレート等の耐熱性の
高い樹脂や、ポリプロピレン系の非発泡フィルムの両面
にポリプロピレン系樹脂よりなる多孔性の紙状層を積層
した三層構造の合成紙を基材として用い、これらの片面
に受容層を設けた構成のものが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながらポリエチレンテレフタレート等を基材と
する被熱転写シートは基材の高い剛性によってサーマル
ヘッドとの密着性が悪くなるため転写画像の濃度が低く
なったり、ドットの白抜けがおこり、しかも転写装置に
おけるシート送りがスムーズに行われない場合があり、
この結果印字ズレを生じたり、カラー印字のように何回
も重ね印字を行う場合には色ズレを生じ、鮮明度の高い
転写画像が得られないという欠点があった。
また両面に多孔性の紙状層を有する三層構造のポリプ
ロピレン系の合成紙を基材とする被熱転写シートの場
合、平滑性及びクッション性が悪くサーマルヘッドとの
密着性が悪くなるためドットの白抜けが起こりやすいと
いう問題点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、転写装置に
おけるシート送りがスムーズに行なわれ、濃度が高く、
ドットの白抜けのない鮮明な転写画像を得ることができ
る昇華型被熱転写シートを提供することを目的とする。
即ち本発明は基材と、該基材の片面に設けられ熱転写
シートから昇華して移行してくる染料、および/または
顔料インキを受容するための受容層を有し、かつ上記基
材が発泡体構造を有し、かつ平滑度が1000秒以上である
ことを特徴とする昇華型被熱転写シートを要旨とするも
のである。
本発明の昇華型被熱転写シートにおける基材は発泡体
構造を有するものであり、ここでいう発泡体構造とは、
その表面及び内部に無数の微細気泡を含有せしめた構造
を示し、それゆえ昇華型被熱転写シートのクッション性
が高まるという特徴がある。また、微細気泡を含有する
ことにより、基材の厚さ方向の断熱性が高まりその結
果、感度が高くなる。さらに本発明においては受容層形
成面の平滑度が1000秒以上である平滑性の高い基材を用
いる。
ここで平滑度とは、ある面と、完全に平らに磨かれた
平面とが一定の圧力下で接触する割合を、その間を空気
の漏れる速さで示したものである。紙の平滑度は一般に
この方式に基づくベック平滑度で測定されるが、本発明
における平滑度は、ベック平滑度を一様に相関のある、
王研式平滑度計によって測定したものである。
本発明においては、基材のクッション性及び平滑性に
よってサーマルヘッドとの密着性が向上するので印字濃
度が高く、さらにドットの白抜けのない鮮明な転写画像
を得ることができる。
これに対して、非発泡の基層の両面に多孔性の紙状層
を積層したポリプロピレン系の合成紙等では、基層の影
響によりクッション性が本発明で用いる基材に比較して
劣り、また、表面の平滑度が1000秒以下と平滑性が低い
ため、該合成紙を基材として得られた被熱転写シートで
はサーマルヘッドとの密着性が低下し印字濃度が低くド
ットの白抜けのある鮮明度の低い画像しか得られない。
また、発泡体構造を有する基材でも平滑度1000秒以下
特に500秒以下である場合、表面の凹凸の影響でドット
の白抜けが起こり鮮明度の低い画像しか得られない。
本発明の基材は必要に応じてカレンダー処理等を行い
表面の平滑性を高めることもできる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明昇華型被熱転写シートの一実施態様を
示し、1は基材、2は受容層であり、基材1と受容層2
との間には必要により中間層3が設けられ、また必要に
より基材1の受容層非形成面には支持体4、さらに必要
があれば支持体5が設けられている。
なお、平滑度の測定は王研式透気度平滑度測定機(旭
精工製KY−5型)にて測定した。
基材1は全体が発泡体構造を有している。発泡体構造
は、 熱可塑性樹脂に無機又は有機微粒子を添加して延伸
し、この際微粒子周囲に空隙を発生させる方法、 熱可塑性樹脂に、それと相溶性の悪い高分子又は低
分子物質を混合して延伸し、相溶性の悪さを利用して空
隙を発生させる方法、 合成樹脂の有機溶媒溶液をオリフィスから押出し、
次いで凝固浴中に導入して脱溶媒して凝固させ、溶媒の
離脱による空隙を発生させる方法、 樹脂を発泡剤とともにオリフィスより押出し発泡さ
せる方法、 等により得られ、の方法により製造する場合、気泡径
の小さいものが特に好ましい。
基材1の材質としてはポリエステル(例えばポリエチ
レンテレフタレート等)、脂肪族ポリアミド(例えば6
−ナイロン等)、芳香族ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリアクリレート、ポリエーテルケトン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン等があげられるがこれらに限定さ
れるものではない。
基材1の厚さは30〜200μ程度が望ましい。
受容層2の材質としては、従来からこの種の昇華型被
熱転写シートの受容層に使用されているものであればど
の様なものであっても使用することができ、例えば、下
記(a)〜(e)の合成樹脂を単独で、若しくは2種以
上混合して使用できる。
(a) エステル結合を有するもの。
ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンア
クリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂。
(b) ウレタン結合を有するもの。
ポリウレタン樹脂等。
(c) アミド結合を有するもの。
ポリアミド樹脂(ナイロン)。
(d) 尿素結合を有するもの。
尿素樹脂等。
(e) その他極性の高い結合を有するもの。
ポリカプロラクトン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等。
あるいは受容層2は飽和ポリエステルと塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体との混合樹脂により構成されてもよ
い。
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂は、塩化ビニル
成分含有率85〜97重量%で、重合度200〜800程度のもの
が好ましい。又、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体成分
のみの共重合体である場合にかぎらず、ビニルアルコー
ル成分、マレイン酸成分等を含むものであってもよい。
更にスチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレ
ン、無水マレイン酸共重合体等、スチレン系共重合体、
塩ビ−アクリルブロック共重合体にスチレンをグラスト
重合させた塩ビ−アクリル−スチレン共重合体等で構成
することもできる。また受容層2中には必要により紫外
線吸収剤や酸化防止剤、可塑剤、シリコーンオイル等の
離型剤を含有させることができる。更に必要に応じて受
容層2の表面の一部又は全面にシリコーンオイル等より
なる離型剤層を設けてもよい。離型剤としてはポリエチ
レンワックス、アミドワックス、テフロンパウダー等の
固形ワックス類、弗素系、燐酸エステル系の界面活性
剤、シリコーンオイル等が挙げられるがシリコーンオイ
ルが望ましい。
上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いるこ
とができるが、硬化型のものが好ましい。硬化型のシリ
コーンオイルとしては、反応硬化型、光硬化型、触媒硬
化型等が挙げられるが、反応硬化型のシリコーンオイル
が特に望ましい。反応硬化型シリコーンオイルとして
は、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコ
ーンオイルとを反応硬化させたのもが好ましい。これら
硬化型シリコーンオイルの添加量は受容層を構成する樹
脂100重量部に対し0.5〜30重量部が好ましい。
又、受容層の表面の一部又は全部に上記離型剤を適当
な溶媒に溶解或いは分散させて塗布した後、乾燥させる
等によって離型剤層を設ける場合、離型剤層を構成する
離型剤としては前記したアミノ変性シリコーンオイルと
エポキシ変性シリコーンオイルとの反応硬化物が特に好
ましい。離型剤層の厚さは0.01〜5μm、特に0.05〜2
μmが好ましい。離型剤層は受容層の表面の一部に設け
ても、或いは全面に設けても良いが受容層表面の一部に
設けた場合、離型剤層の設けられていない部分にはドッ
トインパクト記録、感熱溶融転写記録や鉛筆等による記
録を行うことができ、離型剤層の設けられた部分に昇華
転写記録を行い、離型剤層の設けられていない部分に他
の記録方式による記録を行う等、昇華転写記録方式と他
の記録方式とを併せて行うことができる。熱転写シート
の熱転写層中又はその表面に離型剤を含有せしめた場合
には、受容層には離型剤を用いなくてもよい。
又、本発明では基材と受容層との間に中間層を設ける
ことも可能である。
中間層はJIS−K−6301に規定される100%モジュラス
が100kg/cm2以下である樹脂を主とするものであり、こ
こで前記100%モジュラスが100kg/cm2を越えると、剛性
が硬すぎるためにこのような樹脂を用いて中間層を形成
しても熱転写シートと被熱転写層の印字の際の充分な密
着性は保たれない。又、前記100%モジュラスの下限は
実際上、0.5kg/cm2程度である。中間層は基材と受容層
との接着性改良層をかねても良い。
上記の条件に合致する樹脂としては次のようなものが
挙げられる。例えばポリエステル、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ウレタン樹脂、スチレン系共重合体等の樹脂により構成
することができる。中間層3を設けると、このクッショ
ン性によって更に印字濃度を高めることができる。
また、本発明においては受容層の白色度を向上して転
写画像の鮮明度を更に高めるとともに昇華型被熱転写シ
ート表面に筆記性を付与し、かつ転写された画像の再転
写を防止する目的で受容層、中間層、プライマー層など
の昇華型被熱転写シートを構成する層の少なくとも一層
中に白色顔料および/または螢光増白剤、染料等を添加
することもできる。白色顔料を添加することにより、よ
り鮮明度が高く、耐熱性、耐湿性に優れた画像の転写が
行い得る。又、受容層、クッション層等の樹脂の積層に
よる樹脂特有の色(黄ばみ)で基材のもつ白色度光沢が
損なわれるのを防止することができる。
白色顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン
クレー等が用いられ、これらは2種以上混合しても用い
ることができる。白色顔料の添加量は受容層、中間層、
プライマー層等を構成する樹脂100重量部に対し5〜50
重量部が好ましい。
また、基材と受容層または中間体または支持体との密
着力が乏しい場合にはその表面にプライマー処理やコロ
ナ放電処理を施すのが好ましい。
支持体4は、シートの転写装置におけるシートの送行
性向上のために必要によって設けるもので、支持体4と
しては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系
等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート
紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸
紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙
等、セルロース繊維紙、ポリエチレン、ポリプロピレン
等ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリ
カーボネート等の各種のプラスチックのフィルム又はシ
ート等が使用でき、又、これらの合成樹脂にチタンホワ
イト等の白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明
フィルム或いは発泡させた発泡シート等も使用でき特に
限定されない。
支持体4を合成樹脂フィルム、白色合成樹脂フィル
ム、発泡シート等で構成する場合、基材1と同材質の樹
脂により構成しても、異材質の樹脂により構成してもよ
い。特に好ましくは、支持体4としてセルロース繊維紙
を用いる場合である。この場合、発泡体構造を有するプ
ラスチックシートの熱的な不安定さ(伸縮など)をセル
ロース繊維紙が補い、かつ、感度の高いザラツキ、白抜
けの少ない良好な印字画像を得ることができる。又、上
記セルロース繊維紙の下面にさらに支持体5として、発
泡プラスチックシートを用いると、表裏のバランスがと
れ、印字の際の熱カールの少ない昇華型被熱転写シート
を得ることができ好ましい。
また、支持体4がアート紙、コート紙等の天然紙であ
るような場合、空気中の水分が支持体4に含有されて、
基材、受容層を含む昇華型被熱転写シートがカールして
しまうことがあるためこれを防止する目的で支持体5を
さらに設けることもできる。
支持体4又は支持体5は基材1に対して剥離自在に積
層しておけば、転写時には転写装置におけるシートの送
行性を向上することができるとともに、転写後には剥離
する等の使用法が可能である。支持体4を基材1に対し
て剥離自在に積層するには両者を弱粘着剤によって貼合
せるか、支持体表面に離型処理を施し、基材1の受容層
非形成面に強粘着剤、感熱接着剤等を塗布、乾燥させた
後、貼り合せる方法が採用でき、後者の場合には支持体
を剥離した基材1(受容層には画像がすでに転写されて
いる。)を粘着剤つきラベルとして用いることもでき
る。
また基材1または支持体4または支持体5には熱転写
時の転写装置における位置決め用の検知マークを印刷し
ておくこともできる。
また、基材1または支持体4または支持体5の裏面に
は通紙性向上のために例えばアクリレート系樹脂、メタ
クリレート系樹脂等よりなる滑性層を形成したり、界面
活性剤等により帯電防層を形成することができる。滑性
層には滑剤を含んでよい。
本発明の受像シートは、基材シートを適宜選択するこ
とにより、熱転写記録可能な昇華型被熱転写シート、ID
カード等のカード類、ラベル、シール、葉書、荷札等の
各種用途に適用することも出来る。
以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
尚、文中、部又は%は特に断りのない限り重量基準で
ある。
実施例1 厚さ50μ、密度0.65g/cm3の;発泡ポリプロピレンフ
ィルム(平滑度3140秒)(東洋紡績(株)製、トヨパー
ルSS、P4256)を基材として、この上に下記組成の受容
層形成用組成物をミヤーバーで塗布、乾燥して(乾燥後
の塗布量6g/m2)受容層を形成し昇華型被熱転写シート
を得た。
受容層形成用組成物 ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡製)70重量部 ポリエステル樹脂(バイロン290:東洋紡製)30重量部 アミノ変性シリコーン(KF−393:信越化学工業製) 5重量部 エポキシ変性シリコーン(X−22−343:信越化学工業
製) 5重量部 メチルエチルケトン 350重量部 トルエン 350重量部 一方片面に熱硬化アクリル樹脂からなる耐熱滑性層を
設けた厚さ4.5μのポリエステルフィルム(ルミラー:
東レ製)を基材とし、この基材の耐熱滑性層を設けた側
と反対側の面に下記組成の熱転写層形成用インキ組成物
を各々乾燥後の塗布量が1g/m2となるように塗布して熱
転写シートを得た。
熱転写層形成用シアンインキ組成物 分散染料(カヤセットブルー714:日本化薬製) 5部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1:積水化
学製) 4部 メチルエチルケトン 46部 トルエン 45部 熱転写層形成用マゼンタインキ組成物 分散染料(MS Red G:三井東圧化学製)(ディスパー
スレッド60) 2.6部 分散染料(Macrolex Violet R:バイエル製)(ディス
パースバイオレット26) 1.4部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1:積水化
学製) 4.3部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 熱転写層形成用イエローインキ組成物 分散染料(Macrolex Yellw 6G:バイエル製)(ディス
パースイエロー201) 5.5部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1:積水化
学製) 4.5部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 この熱転写シートを前記昇華型被熱転写シートととも
に用い、ドット密度6ドット/mmのサーマルヘッドを有
するカラービデオプリンター:VY−50(日立製作所製)
で下記の条件で印字を行なった後、マクベス色濃度計RD
−918を用いてシアンの反射濃度を測定したところ1.95
であった。また印字濃度は印字面全体に亘って均一であ
り、ドットの抜けも見られず、3色ともに印字濃度が高
く、ガサツキ、3色の色ズレ、地合いムラのない良好な
転写画像が得られた。更にパルス幅を変えてヘッドに印
字する電気エネルギーをコントロールすることにより、
任意の印字濃度を再現性よく得ることができた。
印字条件 印字速度 :33.3ms/行 送りピッチ :0.166mm パルス幅 :12.0ms ヘッド印加電圧:11.0V 実施例2 発泡体構造を有するポリプロピレンフィルム(東レ
製;トレファンBOYP22,厚さ35μ,平滑度7590秒)を基
材とし、下記の中間層形成用組成物をミヤバーで塗布乾
燥した(乾燥後の塗布量5g/m2)。
中間層形成用組成物 ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡製) 60部 ポリエステル樹脂(バイロン600:東洋紡製) 40部 溶媒(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 650部 次いで、上記の如くして形成した中間層の上に下記組
成の受容層形成用組成物をミヤーバーで塗布、乾燥し
(乾燥後の塗布量5g/m2)、受容層を形成した。
受容層形成用組成物 ポリエステル樹脂(東洋紡製:バイロン200) 70部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイ
ド製:Vinylite VYHH) 30部 アミノ変性シリコーン(信越化学工業製:KF−393) 7部 エポキシ変性シリコーン(信越化学工業製:X−22−34
3) 7部 溶媒(メチルエチルケトン/トルエン=1/1) 700部 更に受容層を形成した基材の受容層非形成面に粘着剤
(大日本インキ化学工業(株)製:ファインタックSPS
−1002)を塗布、乾燥させ(乾燥後の塗布量約20g/
m2)、市販の離型紙の離型処理面に貼合わせて昇華型被
熱転写シートとした。
この昇華型被熱転写シートに実施例1と同様の印字を
行なった結果、画像濃度も高く、ドットの白抜けのな
く、しかも3色の色ズレもなかった。このシートは離型
紙を剥離して装飾ラベルとして好適であった。
実施例3 基材を、発泡体構造を有するポリプロピレンフィルム
(東洋紡績(株)製トヨパールSS、P4256、厚さ50μ、
密度0.65g/cm3、平滑度3140秒)とし、基材の片面に第
1の支持体としてコート紙(神崎製紙(株)製ニュート
ップ、厚さ60μ)を貼着し、さらに前記第1の支持体の
基材貼着面の反対面側に基材と同一の発泡体構造を有す
るポリプロピレンフィルムを第2の支持体として貼着し
た。片面に実施例1と同様に受容層を設け得た昇華型被
熱転写シートを、実施例1と同様にして印字を行った結
果印字濃度が高く、ドットの白抜け、三色のずれ、印字
カールのない昇華型被熱転写シートを得た。
比較例1 基材を非発泡の白色ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(厚さ100μ、密度1.42、平滑度643秒、東レ(株)
製:E−20)とした他は実施例1と同様にして得た昇華型
被熱転写シートに実施例1と同様にして印字を行なった
ところ、実施例1に比べて印字濃度が低く、中間調画像
のドットの白抜けがあり、また3色の色ズレも認められ
た。
比較例2 基材を非発泡のポリプロピレンフィルムの両面にポリ
プロピレン系の樹脂よりなる多孔性の紙状層を積層した
合成紙(王子油化(株)製、YUPO FPG150厚さ150μ、密
度0.77g/cm3、平滑度326秒)とした他は実施例2と同様
にして得た昇華型被熱転写シートに実施例1と同様にし
て印字を行ったところ、実施例2に比較して印字濃度が
低く、中間調画像のドットに白抜けが認められた。
比較例3 基材を発泡性塩化ビニリデンを積層した合成紙(神崎
製紙(株)製;厚さ100μ,密度0.86g/cm3、平滑度923
秒)とした以外は実施例1と同様に受容層を設け得た昇
華型被熱転写シートを実施例1と同様に印字を行った結
果、印字濃度が低くドットの白抜けのある、不鮮明な転
写画像しか得られなかった。
比較例4 基材を発泡体構造を有するポリプロピレンフィルム
(東レ;トレファンBOYP56,厚さ35μ,平滑度470秒(易
接着処理面))とした他は実施例2と同様にして得た昇
華型被熱転写シートに実施例1と同様に印字を行ったと
ころ、実施例2に比較して画像面の白抜けが多く、特に
低濃度印字部のザラつきがひどかった。
〔発明の効果〕
本発明の昇華型被熱転写シートは、基材のクッション
性と平滑性によって、転写装置におけるシート送りがス
ムーズであり、またサーマルヘッドとの密着性が向上す
るため印字濃度が高く、さらにドットの白抜けのない鮮
面な転写画像が得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断面図である。 1……基材、2……受容層、3……中間層、4……支持
体、5……支持体。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と、該基材の片面に設けられ熱転写シ
    ートから昇華して移行してくる染料及び/又は顔料イン
    キを受容するための受容層を有する被熱転写シートであ
    り、前記基材が発泡体構造を有し且つ該基材の少なくと
    も受容層形成面の平滑度が1000秒以上であることを特徴
    とする昇華型被熱転写シート。
  2. 【請求項2】基材の受容層非形成面側にさらに少なくと
    も一層の支持体が積層されていることを特徴とする請求
    項1記載の昇華型被熱転写シート。
  3. 【請求項3】基材がポリプロピレンからなることを特徴
    とする請求項1又は2記載の昇華型被熱転写シート。
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