JP2940869B1 - ボルト・ナットの取外し防止構造 - Google Patents
ボルト・ナットの取外し防止構造Info
- Publication number
- JP2940869B1 JP2940869B1 JP24888598A JP24888598A JP2940869B1 JP 2940869 B1 JP2940869 B1 JP 2940869B1 JP 24888598 A JP24888598 A JP 24888598A JP 24888598 A JP24888598 A JP 24888598A JP 2940869 B1 JP2940869 B1 JP 2940869B1
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- bolt
- fitted
- cover cylinder
- stopper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Connection Of Plates (AREA)
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 固着対象物をボルト締め接合した後の段階で
は、固着用ナットの回転が的確に阻止されるボルト・ナ
ットの取外し防止構造を提供する。 【解決手段】 固着用ナット５の次にボルト３に嵌めら
れるストッパー用ナット６を、カバー筒体７の開口端側
部分７ａが空転可能に嵌め合わされる主体部分６ａと、
カバー筒体７の内奥側の駆動操作部７ｂが嵌め合わされ
る受動部分６ｂとで構成し、カバー筒体７を回して主体
部分６ａを固着用ナット５に締付けたとき、ストッパー
用ナット６が主体部分６ａと受動部分６ｂ間の脆弱部６
ｃで破断される。
は、固着用ナットの回転が的確に阻止されるボルト・ナ
ットの取外し防止構造を提供する。 【解決手段】 固着用ナット５の次にボルト３に嵌めら
れるストッパー用ナット６を、カバー筒体７の開口端側
部分７ａが空転可能に嵌め合わされる主体部分６ａと、
カバー筒体７の内奥側の駆動操作部７ｂが嵌め合わされ
る受動部分６ｂとで構成し、カバー筒体７を回して主体
部分６ａを固着用ナット５に締付けたとき、ストッパー
用ナット６が主体部分６ａと受動部分６ｂ間の脆弱部６
ｃで破断される。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】 本発明は、締付け後におけ
る固着用ナットの回転操作を不可能にして固着対象物の
分解や接合解除を禁止する、ボルト・ナットの取外し防
止構造に関するものである。
る固着用ナットの回転操作を不可能にして固着対象物の
分解や接合解除を禁止する、ボルト・ナットの取外し防
止構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】 送電用鉄塔の据付け用ボルトや新幹線
のレール固定用ボルトが正当管理者以外の者によって取
り外される不穏な事件が報告されている。このようなこ
とが起きるのは、従来のボルト締め接合構造では、ボル
トの頭部やボルトの軸部に嵌めたナットが無防備にも剥
き出しになっており、部外者がボルトやナットに容易に
回すことができるからである。
のレール固定用ボルトが正当管理者以外の者によって取
り外される不穏な事件が報告されている。このようなこ
とが起きるのは、従来のボルト締め接合構造では、ボル
トの頭部やボルトの軸部に嵌めたナットが無防備にも剥
き出しになっており、部外者がボルトやナットに容易に
回すことができるからである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、固着対象物をボルト締め接合した後の段階で
は、固着用ナットの回転が的確に阻止されるボルト・ナ
ットの取外し防止構造を提供することである。
目的は、固着対象物をボルト締め接合した後の段階で
は、固着用ナットの回転が的確に阻止されるボルト・ナ
ットの取外し防止構造を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明のボルト・ナットの
取外し防止構造では、固着対象物１，１の透孔２，２に
挿通したボルト３の軸部４に固着用ナット５とストッパ
ー用ナット６を順次に嵌め合わせ、ストッパー用ナット
６を、カバー筒体７の開口端側部分７ａが空転可能に嵌
め合わされ、固着用ナット５に締付けられる主体部分６
ａと、ボルト３の軸部４に嵌め合わされない一方、カバ
ー筒体７の内奥側の駆動操作部７ｂに嵌め合わされて、
カバー筒体７と一体回転する受動部分６ｂとで構成し、
カバー筒体７を回して主体部分６ａを固着用ナット５に
締付けたとき、ストッパー用ナット６が主体部分６ａと
受動部分６ｂ間の脆弱部６ｃで破断されるように脆弱部
６ｃの強度設定を行なう。
照符号を用いて説明すると、本発明のボルト・ナットの
取外し防止構造では、固着対象物１，１の透孔２，２に
挿通したボルト３の軸部４に固着用ナット５とストッパ
ー用ナット６を順次に嵌め合わせ、ストッパー用ナット
６を、カバー筒体７の開口端側部分７ａが空転可能に嵌
め合わされ、固着用ナット５に締付けられる主体部分６
ａと、ボルト３の軸部４に嵌め合わされない一方、カバ
ー筒体７の内奥側の駆動操作部７ｂに嵌め合わされて、
カバー筒体７と一体回転する受動部分６ｂとで構成し、
カバー筒体７を回して主体部分６ａを固着用ナット５に
締付けたとき、ストッパー用ナット６が主体部分６ａと
受動部分６ｂ間の脆弱部６ｃで破断されるように脆弱部
６ｃの強度設定を行なう。
【０００５】使用に当たっては、固着対象物１，１の透
孔２，２の一側からボルト３の軸部４を挿通し、他側に
突き出た軸部４に固着用ナット５を嵌めて、二つの固着
対象物１，１をボルト締め接合する。固着用ナット５か
ら突き出たボルト軸部４にはさらにストッパー用ナット
６の主体部分６ａをねじ嵌め合いさせ、ストッパー用ナ
ット６に嵌めたカバー筒体７をスパナーやトルクレンチ
といった回転操作具によって回し、ストッパー用ナット
６を固着用ナット５に６締付ける。このとき、カバー筒
体７からの回転力は駆動操作部７ｂからストッパー用ナ
ット６の受動部分６ｂに伝達される。ストッパー用ナッ
ト６の主体部分６ａが所要トルクで固着用ナット５に締
付けられると、脆弱部６ｃにおいて破断が発生し、スト
ッパー用ナット６は主体部分６ａと受動部分６ｂに分断
される。
孔２，２の一側からボルト３の軸部４を挿通し、他側に
突き出た軸部４に固着用ナット５を嵌めて、二つの固着
対象物１，１をボルト締め接合する。固着用ナット５か
ら突き出たボルト軸部４にはさらにストッパー用ナット
６の主体部分６ａをねじ嵌め合いさせ、ストッパー用ナ
ット６に嵌めたカバー筒体７をスパナーやトルクレンチ
といった回転操作具によって回し、ストッパー用ナット
６を固着用ナット５に６締付ける。このとき、カバー筒
体７からの回転力は駆動操作部７ｂからストッパー用ナ
ット６の受動部分６ｂに伝達される。ストッパー用ナッ
ト６の主体部分６ａが所要トルクで固着用ナット５に締
付けられると、脆弱部６ｃにおいて破断が発生し、スト
ッパー用ナット６は主体部分６ａと受動部分６ｂに分断
される。
【０００６】この分断後は、ボルト３の軸部４にねじ嵌
め合いしていないストッパー用ナット６の受動部分６ｂ
は、カバー筒体７と一体に回転するが、ストッパー用ナ
ット６の主体部分６ａに対してはカバー筒体は空転する
だけであり、カバー筒体７から主体部分６ａへの回転力
の伝達は遮断される。そのため、部外者がカバー筒体７
を回しても、ストッパー用ナット６の主体部分６ａは当
初の締付け位置にキープされていることになり、部外者
が固着用ナット５を回そうとしても、固着用ナット５の
ボルト軸部４に沿った移動はストッパー用ナット６によ
って阻止される。かくして、ボルト３と固着用ナット５
の無断取外しは阻止される。
め合いしていないストッパー用ナット６の受動部分６ｂ
は、カバー筒体７と一体に回転するが、ストッパー用ナ
ット６の主体部分６ａに対してはカバー筒体は空転する
だけであり、カバー筒体７から主体部分６ａへの回転力
の伝達は遮断される。そのため、部外者がカバー筒体７
を回しても、ストッパー用ナット６の主体部分６ａは当
初の締付け位置にキープされていることになり、部外者
が固着用ナット５を回そうとしても、固着用ナット５の
ボルト軸部４に沿った移動はストッパー用ナット６によ
って阻止される。かくして、ボルト３と固着用ナット５
の無断取外しは阻止される。
【０００７】
【発明の実施の形態】 図１と図２に示した実施例で
は、ストッパー用ナット６の主体部分６ａの外郭形状は
円形であり、受動部分６ｂの外郭形状は六角形である。
これに対応して、カバー筒体７の開口端側部分７ａは円
筒形状に形成され、内奥側の駆動操作部７ｂは六角筒状
に形成されている。ストッパー用ナット６の脆弱部６ｃ
は環状溝によって構成され、溝の深さを変更することに
よって、所要の破断限界強度に設定される。カバー筒体
７の駆動操作部７ｂの外周側は、ボックススパナやトル
クレンチなどの回転操作具が嵌められる六角形断面の受
動筒部７ｃに形成されている。カバー筒体７の開口端側
部分７には、近接の固着用ナット５の大部分を被覆する
延長筒部分７ｄが形成され、固着用ナット５へのアクセ
ス自体を困難または不可能にしている。
は、ストッパー用ナット６の主体部分６ａの外郭形状は
円形であり、受動部分６ｂの外郭形状は六角形である。
これに対応して、カバー筒体７の開口端側部分７ａは円
筒形状に形成され、内奥側の駆動操作部７ｂは六角筒状
に形成されている。ストッパー用ナット６の脆弱部６ｃ
は環状溝によって構成され、溝の深さを変更することに
よって、所要の破断限界強度に設定される。カバー筒体
７の駆動操作部７ｂの外周側は、ボックススパナやトル
クレンチなどの回転操作具が嵌められる六角形断面の受
動筒部７ｃに形成されている。カバー筒体７の開口端側
部分７には、近接の固着用ナット５の大部分を被覆する
延長筒部分７ｄが形成され、固着用ナット５へのアクセ
ス自体を困難または不可能にしている。
【０００８】ストッパー用ナット６の主体部分６ａの前
端縁部には、前端に向かうほど径の縮小したテーパー部
６ｄが形成されている。カバー体７の開口端側部分７の
前端縁部７ｅは該テーパー部６ｄに向かってプレスで加
締め加工され、ストッパー用ナット６とカバー筒体７は
カバー筒体７がストッパー用ナット６から取り外されな
いように組み立てられている。図３に示した実施例で
は、カバー体７は外郭形状が六角形のキャップナット型
に形成されている。このカバー筒体７には前記実施例と
は異なり、延長筒部分はなく、近接の固着用ナット５は
全部露出している。カバー体７の開口端側部分７ａの前
端縁部７ｅは、前記実施例と同様にストッパー用ナット
６の主体部分６ａのテーパー部６ｄに向かって加締め加
工され、ストッパー用ナット６とカバー筒体７は分離不
可能に組み立てられている。
端縁部には、前端に向かうほど径の縮小したテーパー部
６ｄが形成されている。カバー体７の開口端側部分７の
前端縁部７ｅは該テーパー部６ｄに向かってプレスで加
締め加工され、ストッパー用ナット６とカバー筒体７は
カバー筒体７がストッパー用ナット６から取り外されな
いように組み立てられている。図３に示した実施例で
は、カバー体７は外郭形状が六角形のキャップナット型
に形成されている。このカバー筒体７には前記実施例と
は異なり、延長筒部分はなく、近接の固着用ナット５は
全部露出している。カバー体７の開口端側部分７ａの前
端縁部７ｅは、前記実施例と同様にストッパー用ナット
６の主体部分６ａのテーパー部６ｄに向かって加締め加
工され、ストッパー用ナット６とカバー筒体７は分離不
可能に組み立てられている。
【０００９】
【発明の効果】 以上のように構成された本発明のボル
ト・ナット取外し防止構造では、ストッパー用ナット６
に嵌めたカバー筒体７を介してストッパー用ナット６を
回し、所要のトルクによってストッパー用ナット６を固
着用ナット５に締付けたとき、ストッパー用ナット６が
脆弱部６ｃにおいて破断し、固着用ナット５に当接した
主体部分６ａと、カバー体６に連結された受動部分６ｂ
とに分断されるので、主体部分６ａは固着用ナット５に
締付けられた位置に固定保持される。そのため、固着用
ナット５を回して取り外そうとする動きは、ストッパー
用ナット６の主体部分６ａによって完全に阻止され、固
着用ナット５とボルト３は無断取り外しから的確に防護
される。
ト・ナット取外し防止構造では、ストッパー用ナット６
に嵌めたカバー筒体７を介してストッパー用ナット６を
回し、所要のトルクによってストッパー用ナット６を固
着用ナット５に締付けたとき、ストッパー用ナット６が
脆弱部６ｃにおいて破断し、固着用ナット５に当接した
主体部分６ａと、カバー体６に連結された受動部分６ｂ
とに分断されるので、主体部分６ａは固着用ナット５に
締付けられた位置に固定保持される。そのため、固着用
ナット５を回して取り外そうとする動きは、ストッパー
用ナット６の主体部分６ａによって完全に阻止され、固
着用ナット５とボルト３は無断取り外しから的確に防護
される。
【図１】 本発明の一実施例に係るボルト・ナット取外
し防止構造の縦断面図である。
し防止構造の縦断面図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】 本発明の別の実施例に係るボルト・ナット取
外し防止構造の縦断面図である。
外し防止構造の縦断面図である。
１ 固着対象物 ２ 固着対象物の透孔 ３ ボルト ４ ボルトの軸部 ５ 固着用ナット ６ ストッパー用ナット ７ カバー筒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16B 41/00 F16B 31/02
Claims (1)
- 【請求項１】 固着対象物１，１の透孔２，２に挿通し
たボルト３の軸部４に固着用ナット５とストッパー用ナ
ット６を順次に嵌め合わせ、ストッパー用ナット６を、
カバー筒体７の開口端側部分７ａが空転可能に嵌め合わ
され、固着用ナット５に締付けられる主体部分６ａと、
ボルト３の軸部４に嵌め合わされない一方、カバー筒体
７の内奥側の駆動操作部７ｂに嵌め合わされて、カバー
筒体７と一体回転する受動部分６ｂとで構成し、カバー
筒体７を回して主体部分６ａを固着用ナット５に締付け
たとき、ストッパー用ナット６が主体部分６ａと受動部
分６ｂ間の脆弱部６ｃで破断されるように脆弱部６ｃの
強度設定を行なったボルト・ナットの取外し防止構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24888598A JP2940869B1 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | ボルト・ナットの取外し防止構造 |
| US09/374,859 US6146070A (en) | 1998-03-09 | 1999-08-16 | Bolt/nut unfastening preventing structure |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24888598A JP2940869B1 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | ボルト・ナットの取外し防止構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2940869B1 true JP2940869B1 (ja) | 1999-08-25 |
| JP2000081019A JP2000081019A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17184899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24888598A Expired - Fee Related JP2940869B1 (ja) | 1998-03-09 | 1998-09-03 | ボルト・ナットの取外し防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2940869B1 (ja) |
-
1998
- 1998-09-03 JP JP24888598A patent/JP2940869B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000081019A (ja) | 2000-03-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |