JP2940248B2 - 能動型不快波制御装置 - Google Patents

能動型不快波制御装置

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JP2940248B2
JP2940248B2 JP3220634A JP22063491A JP2940248B2 JP 2940248 B2 JP2940248 B2 JP 2940248B2 JP 3220634 A JP3220634 A JP 3220634A JP 22063491 A JP22063491 A JP 22063491A JP 2940248 B2 JP2940248 B2 JP 2940248B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の車室や航空
機の客室等の騒音又は振動の不快波を能動的に低減する
能動型不快波制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の能動型不快波制御装置と
しては、例えば英国公開特許公報第2149614号記
載の図18に示すようなものがある。
【0003】この従来装置は航空機の客室やこれに類す
る閉空間に適用されるもので、閉空間101内にラウド
スピーカ103a,103b,103cおよびマイクロ
ホン105a,105b,105c,105dを備えて
おり、ラウドスピーカ103a,103b,103cに
よって不快波としての騒音に干渉させる制御波としての
制御音を発生し、マイクロホン105a,105b,1
05c,105dによってノイズ信号(残留不快波とし
ての残留騒音)を測定するようになっている。これらラ
ウドスピーカ103a,103b,103c、マイクロ
ホン105a,105b,105c,105dは信号処
理機107に接続されており、信号処理機107は基本
周波数測定手段によって測定した不快波源としての騒音
源の基本周波数とマイクロホン105a,105b,1
05c,105dからの入力信号とを受けとり、閉空間
101内の音圧レベルを最小にするようラウドスピーカ
103a,103b,103cに駆動信号を出力するも
のである。
【0004】ここで閉空間101内には、3個のラウド
スピーカ103a,103b,103cと4個のマイク
ロホン105a,105b,105c,105dとが設
けられているが、説明を単純化するため、それぞれ10
3a,105aの一個ずつ設けられているものとする。
今、騒音源からマイクロホン105aまでの伝達関数を
Hとし、ラウドスピーカ103aからマイクロホン10
5aまでの伝達関数をCとし、騒音源が発生する音源情
報信号をXp とすると、マイクロホン105aで観測さ
れる残留騒音としてのノイズ信号Eは、 E=Xp ・H+Xp ・G・C となる。ここでGは、消音するために必要な伝達関数で
ある。消音対象点(マイクロホン105aの位置)にお
いて、騒音が完全に打ち消されたとき、E=0となる。
このときGは、 G=−H/C となる。そして、マイク検出信号Eが最小となるGを求
め、このGに基づいて信号処理器107内のフィルタ係
数を適応的に更新するようにしている。マイク検出信号
Eを最小にするようフィルタ係数を求める手法として、
最急降下法の一種であるLMSアルゴリズム(Leas
t Mean Square)などがある。
【0005】また図18のように、マイクロホンが複数
設置されている場合には、各マイクロホン105a,1
05b,105c,105dで検出した信号の総和が最
小となるように制御するものである。
【0006】図19は上記能動型不快波制御装置を自動
車に適用したもので、この図19を用いて制御方法につ
き更に説明する。
【0007】まず、閉空間である車室1内には、制御波
源としてのラウドスピーカ3a,3b、残留不快波検出
手段としてのマイクロホン5a,5bが備えられ、それ
ぞれマイクロプロッサ7に接続されている。このマイク
ロプロセッサ7は、適応ディジタルフィルタ9と、LM
Sアルゴリズムを実行する適応制御器11とを有し、前
記ラウドスピーカ3a,3bは適応ディジタルフィルタ
9に接続され、前記マイクロホン5a,5bは前記適応
制御器11に接続されている。
【0008】なお、この能動型不快波制御装置は検出し
たアナログ信号をディジタル処理し、アナログ信号とし
て出力するため、A/D変換器やD/A変換器を必要と
するが、説明上省略している。
【0009】前記車室1内の騒音は例えばエンジン13
が騒音源となっており、不快波発生状態に関する信号と
して例えばクランク角信号センサ15の出力信号が用い
られ、検出したクランク角信号は基準信号作成回路17
に入力され、この基準信号作成回路17において入力さ
れたクランク角信号から主なる騒音源の周期を検出し、
検出した周期の正弦波を基準信号xp として作成し、適
応ディジタルフィルタ9に入力するようになっている。
【0010】前記基準信号xp は適応ディジタルフィル
タ9においてフィルタ処理され、騒音制御用の駆動信号
yとなってラウドスピーカ3a,3bを駆動する。ラウ
ドスピーカ3a,3bより車室1内に放出された制御音
(二次音)はエンジン13から車室1内へ伝達される騒
音(一次音)と逆位相となって重なり合い、その結果と
して残留する音圧成分が残留騒音としてマイクロホン5
a,5bで検出され、ノイズ信号eとしてマイクロプロ
セッサ7へ入力される。
【0011】マイクロプロセッサ7ではノイズ信号eが
低減するように制御を繰り返すものである。例えば、適
応制御器11においてノイズ信号eの自乗和が最小とな
るように適応ディジタルフィルタ9のフィルタ係数を更
新する信号を出力する。この適応制御器11で行なわれ
る計算は、例えば最急降下法の一種であるLMSアルゴ
リズムが用いられている。
【0012】ここで、その制御方法を一般的に説明す
る。
【0013】いま、マイクロホンおよびラウドスピーカ
が共に複数設けられているものとし、l番めのマンクロ
ホンが検出したノイズ信号をel (n)、ラウドスピー
カからの制御音が無いときのl番めのマイクロホンが検
出したノイズ信号をepl(n)、m番めのラウドスピー
カとl番めの評価点との間の伝達関数FIR(有限イン
パルス応答)関数のj番め(j=0,1,2,…,Ic
−1)の項をディジタルフィルタで表したときのフィル
タ係数をClmj ,基準信号すなわち音源情報信号をxp
(n)、基準信号xp (n)を入力しm番めのラウドス
ピーカを駆動する適応フィルタのi番め(i=0,1,
2,…,Ik −1)の係数をWmiとすると、
【数1】 が成立する。ここで、(n)が付く項は、いずれもサン
プリング時刻nのサンプル値であり、また、Lはマイク
ロホンの数、Mはラウドスピーカの数、IC はFIRデ
ィジタルフィルタで表現された伝達関数Clmのタップ数
(フィルタ次数)、IK は適応フィルタのタップ数(フ
ィルタ次数)である。
【0014】上式(1)中、右辺の「Σ Wmi・x
p (n−j−i)」(=ym )の項は適応フィルタにお
ける出力チャンネル毎のフィルタ(係数Wm )に信号x
p を入力したときの出力を表し、「Σ Clmj ・{Σ
mi・xp (n−j−i)}」の項はm番めのスピーカ
に入力された信号エネルギが該スピーカから音響エネル
ギとして出力され、車室内の伝達関数Clmを経てl番め
のマイクロホンに到達したときの信号を表し、さらに
「Σ Σ Clmj ・{Σ Wmi・xp (n−j−
i)}」の右辺全体は、l番目のマイクロホンへの到達
信号を全スピーカについて足し合わせているから、l番
めの評価点に到達する制御音(二次音)の総和を表す。
【0015】次いで、評価関数(最小にすべき変数)J
eを、
【数2】 とおく。
【0016】そして、評価関数Jeを最小にするフィル
タ係数Wm を求めるために、本実施例ではLMSアルゴ
リズムを採用する。つまり、評価関数Jeを各フィルタ
係数Wmiについて偏微分した値で当該フィルタ係数Wmi
を更新する。
【0017】そこで、(2)式より
【数3】 となるが、(1)式より
【数4】 となるから、この(4)式の右辺をrlm(n−i)とお
けば、フィルタ係数の書き替え式は以下(5)式により
得られる。
【0018】
【数5】 ここで、αは収束係数であり、フィルタが最適に収束す
る速度や、その際の安定性に関与する。
【0019】したがって、このような制御を行なうこと
により、車室1内の騒音を低減することができるのであ
る。
【0020】図20は前記(5)式を模式図的に表わし
たもので、2次曲面(イ)は適応ディジタルフィルタの
フィルタ係数がWmiの時にとる音圧の自乗値を示してい
る。曲線(ロ)は等自乗音圧線を示している。なおフィ
ルタ係数Wmiは制御の自由度を確保するため多数設けら
れているのであるが、説明を簡単にするため図20では
2個のフィルタ係数W0 ,W1 について示している。
【0021】そして上記したように(5)式において収
束係数αを適切に選択することにより、音圧の自乗値を
最小Pとするフィルタ係数の最適値を得ることができる
のである。収束係数αが適切でなく、大き過ぎてしまう
場合には収束することができずにフィルタ係数が急激に
増大し、制御の発散現象を起こしたり、収束したとして
も図21のように、音圧の自乗値を最小とする最適値に
収束することはできない。
【0022】一方、自動車では走行状態の変化に伴なっ
てエンジン回転速度やエンジン負荷が変化するため、車
室内の一次音のレベル、位相も変化する。また、このよ
うな制御システムでは上記のようにエンジンよりクラン
ク角信号(又は点火信号)を取り出して基準信号を作成
しているため、基準信号が持つ情報の中に一次音のレベ
ルを検知するための情報は含まれていない。従って、
(1)式から明らかなように一次音epl(n)を打ち消
すための二次音を作り出すには基準信号xp をフィルタ
処理するフィルタ係数Wmiの絶対値が大きくならざるを
得ない。
【0023】これを模式図的に示すと、図22のように
なる。
【0024】同図の領域Aは一次音が小さいときにフィ
ルタ係数の最適値が分布する領域を示し、領域Bは一次
音が大きいときにフィルタ係数の最適値が分布する領域
を示している。又一次音の周波数(位相)が変化する
と、フィルタ係数の最適値は領域Aにおいて例えばI →
IIのように変化し、領域Bにおいては III→IV→V のよ
うに変化する。なお、図22はフィルタ係数最適値が一
次音の音圧レベルや位相変化によって連続的に変化する
うちのある状態を示したものである。
【0025】そして、自動車が通常の走行をしており、
エンジン負荷が小さく、エンジン回転数の変化が小さい
場合には一次音の音圧レベルも低く又周波数(位相)の
変化も小さなものとなり、フィルタ係数の最適値は例え
ば領域AにおいてI からIIの方向へ僅かに移動するもの
となる。又登坂走行や高速道路の合流時走行等におい
て、エンジン回転速度やエンジン負荷が急激に変化する
ような場合には、一次音の音圧レベルも急激に高くなり
又位相も大きく変化するものとなる。従って、フィルタ
係数の最適値は、その分布領域がAからBへ移動すると
共にIII からIV,V 方向へ大きく移動するものとなる。
更に一次音の同一の位相変化で考えると、領域Aの場合
よりも領域Bの場合の方がフィルタ係数の最適値の移動
量は大きくなっている。
【0026】このため、通常走行時のように一次音の音
圧レベルが小さくフィルタ係数の最適値が分布する領域
がAである場合には、たとえ一次音の位相が変化しても
領域Aが原点に近くフィルタ係数の最適値の変化量が少
ないため、収束係数αが小さくても実際のフィルタ係数
は最適値へ迅速に収束することができる。
【0027】
【発明を解決しようとする課題】しかし、上記のように
登坂走行や高速道路の合流時走行等において一次音の音
圧レベルが急激に増大してフィルタ係数の最適値が領域
Aから領域Bへ大きく移動したり、一次音の音圧レベル
が高い状況下においてエンジン回転数変化により一次音
の位相が変化し、フィルタ係数の最適値が領域Bにおい
てIII ,IV,V のように大きく変化するような場合には
収束係数αが小さいと、実際のフィルタ係数が最適値と
等しい値へ収束するまでの時間が長く、フィルタ係数の
最適値の変化に対し実際のフィルタ係数が追従できず、
適格な消音効果が得られない恐れがあった。
【0028】この状況を図23に示す。すなわち音圧の
自乗値を示す2次曲面(イ)において小さな収束係数
(収束幅小)で(ハ)(ニ)(ホ)(ヘ)のように収束
しているとき、フィルタ係数の最適値が(ト)のように
大きく移動すると、収束幅が小さいために(チ)のよう
に急激に立ち上って移動後の2次曲面(イ)′上の音圧
の自乗値の高い所に位置する。従って、再び、音圧の自
乗値の高いところから、小さな収束幅で収束を開始する
ものとなり、収束が極めて緩慢となって、実際のフィル
タ係数が最適値へ収束する前に最適値はどんどん変化し
てしまい、実際のフィルタ係数が追従できず、上記のよ
うな問題を招くのである。
【0029】一方、図24で示すように収束係数が大き
ければ(収束幅大)、フィルタ係数の最適値が(ト)の
ように大きく移動しても、(リ)(ル)のように直ちに
最適値へ収束して追従性を確保し、上記問題を改善する
ことができる。しかしながら、収束係数αをフィルタ係
数の最適値が分布する全領域に対して大きくしてしまう
と、図21で説明したようにフィルタ係数の値がある点
に落着いた場合に、最適値に収束することができなくな
る場合がある。
【0030】図25は収束係数αを変化させて装置を制
御した結果を示している。これはエンジン回転速度を変
化させ、制御無し、収束係数の大きい時、小さい時にエ
ンジン回転2次成分をトラッキングしたものである。こ
の図から一次音レベルが大きな時(領域D)、収束係数
が大きい方が消音効果が高く、特に一次音の変化が大き
な時(領域E)はその現象が顕著である。一次音レベル
が小さな時(領域C)は収束係数が小さいと消音効果が
高い。すなわち、一次音レベルが大きく変化が大きい時
は収束係数が小さいと制御の収束が追従できず、一次音
レベレが小さい時は収束係数が大きいと収束の精度が悪
くなり、消音効果が悪化するのである。そこでこの発明
は、一次音の変化に係わらず、適格に制御することがで
きる能動型不快波制御装置の提供を目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、騒音又は振動の不快波に干渉
させる制御波を発生して評価点の不快波低減を図る制御
波源と、前記干渉後の所定位置の残留不快波を検出する
手段と、前記不快波を発生させる不快波源の作動状態に
応じた周波数の信号を検出すると共に該検出信号から前
記不快波の原因となる周波数の信号を抽出して基準信号
を作成する手段と、前記基準信号をフィルタ係数を用い
てフィルタ処理し前記制御波源を駆動する信号を出力す
る適応ディジタルフィルタと、前記残留不快波検出手段
の出力信号を最小とする適応アルゴリズムにより所定の
収束係数を用いて前記フィルタ係数を変更する手段と、
前記不快波の発生状態のレベル変化量の増大に応じて前
記フィルタ係数の最適値の原点から前記不快波の発生状
態のレベルに対応したフィルタ係数の最適値の分布範囲
が遠くなったことを認識する手段と、前記原点から分布
範囲が遠くなることの認識に応じて前記基準信号の振幅
を大きくするように変化させる手段とを備えたことを特
徴とする。
【0032】又、請求項2の発明では、能動型不快波制
御装置であって、前記認識手段は、エンジン負荷とエン
ジン回転速度との少なくとも一方を不快波の発生状態と
してそのレベル変化量の増大を検出し前記原点からの分
布範囲が遠くなったことを認識することを特徴とする。
【0033】更に、請求項4の発明では、能動型不快波
制御装置であって、前記変化手段は、前記フィルタ係数
の絶対値又は自乗値の総和の大きさが大きくなる変化を
前記原点からの分布範囲が遠くなったこととして基準信
号の振幅を大きくするように変化させることを特徴とす
る。
【0034】
【作用】請求項1の発明では、基準信号作成手段が不快
波源の不快波発生状態に関する信号を検出して基準信号
を作成し、適応フィルタが基準信号をフィルタ係数を用
いてフィルタ処理し、制御波源を駆動する信号を出力す
る。これによって、制御波源は不快波に干渉させる制御
波を発生して評価点の不快波低減を図ることができる。
適応フィルタのフィルタ係数は変化手段が残留不快波検
出手段の出力信号を最小とするように所定の収束係数を
用いて適応的に変化させる。一次波の変化に対しては、
認識手段が騒音の発生状態に基づき前記フィルタ係数の
変更を認識し、変化手段が認識したフィルタ係数の変更
に応じて基準信号の振幅を変化させることができる。
【0035】請求項2の発明では、認識手段がエンジン
負荷とエンジン回転速度との少なくとも一方を不快波の
発生状態として検出し、フィルタ係数の変更を認識す
る。従って、エンジン負荷とエンジン回転速度との少な
くとも一方の変化に応じて収束係数と基準信号の振幅と
の少なくとも一方を変化させることができる。
【0036】請求項3の発明では、変化手段がフィルタ
係数の変化量をフィルタ係数の変更として収束係数と基
準信号の振幅との少なくとも一方を変化させる。従っ
て、フィルタ係数の変化量に応じて収束係数と基準信号
の振幅との少なくとも一方を変化させることができる。
【0037】請求項4の発明では、変化手段がフィルタ
係数の絶対値または自乗値の総和の大きさの変化をフィ
ルタ係数の変更として収束係数と基準位置の振幅との少
なくとも一方を変化させる。従って、フィルタ係数の絶
対値又は自乗値の総和の大きさの変化に応じて収束係数
と基準信号の振幅との少なくとも一方を変化させること
ができる。
【0038】
【実施例】以下この発明の実施例を説明する。
【0039】なお説明は図19と同様に車室内空間を例
として行なう。
【0040】図1はこの発明の第1実施例に係る能動型
不快波制御装置の第1の比較対象例としてのブロック図
を示すもので、基本的な構成は図19に示すものと略同
様であり、同符号を付して説明する。
【0041】まず車室1内には制御波源としてのラウド
スピーカ3、残留不快波検出手段としてのマイクロホン
5a,5bが備えられ、マイクロプロセッサ7は適応デ
ィジタルフィルタ9と、変更手段としての適応制御器1
1を備えている。又、騒音(不快波)源の騒音(不快
波)発生状態に関する信号として、例えばクランク角信
号センサ5が検出したクランク角信号が用いられ、基準
信号作成回路17によって基準信号を作成し、適応ディ
ジタルフィルタ9へ入力するようになっている。従っ
て、クランク角信号センサ5及び基準信号作成回路17
は、この実施例において基準信号作成手段を構成する。
なお、基準信号作成手段は騒音源の騒音発生状態に関す
る信号を検出して基準信号を作成できればよく、例えば
エンジン外表面に設けられた振動センサの出力信号、エ
ンジンの点火パルス信号、クランク軸の回転速度を回転
速度センサで検出した回転速度信号等を用いることもで
きる。一方、この例では、アクセル開度センサ19と収
束係数変化回路21とが設けられている。
【0042】前記アクセル開度センサ19は、騒音源と
してのエンジン13の負荷によって変化する騒音発生状
態をアクセル開度によって検出する。
【0043】前記収束係数変化回路21は、前記アクセ
ル開度センサ19の出力信号によって適応ディジタルフ
ィルタ9のフィルタ係数の変更を予測(認識)する手段
を構成している。又、収束係数変化回路21は予測した
フィルタ係数の変更に応じて前記適応制御器11が実行
するLMSアルゴリズムの収束係数αと前記基準信号x
p の振幅との少なくとも一方を変化させる手段を構成し
ている。
【0044】次に作用を説明する。
【0045】図1に記載の装置も基本的には図19に記
載の装置と同様に作動するものであり、クランク角信号
センサ15の出力信号により基準信号作成回路17が基
準信号xp を作成する。基準信号xp は適応ディジタル
フィルタ9においてフィルタ係数Wを用いてフィルタ処
理され、ラウドスピーカ3の駆動信号yとして出力さ
れ、ラウドスピーカ3は車室1内の騒音(不快波)に対
し逆位相のスピーカ出力を行なう。
【0046】次に図2を用いて適応ディジタルフィルタ
9のフィルタ係数Wの更新及び収束係数の変更を説明す
る。
【0047】まずステップS1 において基準信号作成回
路17で作成した基準信号xp が適応制御器11に入力
される。一方、ラウドスピーカ3の駆動により車室1内
の騒音に対し逆位相の出力が行なわれ、その残留騒音は
マイクロホン5a,5bが検出し、ノイズ信号eとして
適応制御器11に入力される(ステップS2 )。適応制
御器9では基準信号xp とノイズ信号eとを用いて図1
9で説明したと同様にLMSアルゴリズムをベースに演
算を行ない、適応ディジタルフィルタ9のフィルタ係数
Wを適応的に更新する。すなわち、ステップS3 におい
て前記(2)式のように音圧の自乗和を演算し、ステッ
プS4 において適応ディジタルフィルタ9のフィルタ係
数Wを
【数6】 によって書き替える。
【0048】すなわち、基準信号xp を用い、音圧の自
乗和Σe2 が最小となるようにフィルタ係数Wが更新さ
れるのである。
【0049】更に、ステップS5 ではアクセル開度セン
サ19によってアクセル開度が検出され、収束係数変化
回路21へ入力される。従って、ステツプS6 において
収束係数変化回路21によりアクセル開度に応じた収束
係数αが選出される。この選出に際し、収束係数変化回
路21は、例えばアクセル開度変化量に応じたフィルタ
係数の変化量に対して最適な収束係数(図3)を記憶し
ている。
【0050】なお、図3ではアクセル開度の変化量に比
例して収束係数が大きくなるような値になっている。こ
のように収束係数とアクセル開度変化量とが関係付けら
れるのは以下の理由による。
【0051】図4のように簡単な2つのフィルタ係数W
0 ,W1 の場合について考えてみると、フィルタ係数は
同図のような座標上に分布し、その最適値がQからQ′
へ移動したとすると、収束係数の最適値は2点Q,Q′
間の距離(フィルタ係数の変化量)に比例した値とな
る。つまり、
【数7】 α=K・{(Wo(n) - o(n-1))2 + ( W1(n) -W1(n-1)) 2 -2・ (Wo(n) -Wo(n-1))(W1(n)- W1(n-1)) cosωT} 1/2 + α0 …(7) K:比例定数 とする。
【0052】しかもフィルタ係数Wは車室1内の一次音
の音圧レベルの変化によって変化し、この一次音の音圧
レベルはアクセル開度に略比例した値をとり、結局フィ
ルタ係数Wの変化量は図5のようにアクセル開度変化量
に略比例した値をとる。従って、アクセル開度変化量に
比例して収束係数αを変えることはフィルタ係数Wの変
化量に比例して収束係数αを変化させることになる。
【0053】このような制御により、前記(6)式で示
す収束係数αをアクセル開度変化量に比例して変化さ
せ、適切な制御を行なわせることが可能となる。すなわ
ち、アクセル開度の変化量が大きくなるにつれ、換言す
れば一次音レベルの変化量が大きくなるにつれてフィル
タ係数最適値の変化量が大きくなるため、収束係数αを
大きな値にしてフィルタ係数Wの収束の追従性を高める
ことができる。
【0054】以上のように、自動車の走行状態によって
車室1内の一次音レベルに変化があってもその変化に適
した収束係数αを選択し、適切な制御を行なわせること
ができる。
【0055】なお、エンジン負荷の変化量を検出するた
めにこの実施例ではアクセル開度を検出したが、エンジ
ンの吸気負圧の大きさがエンジン負荷と同等であり、こ
れを検出して一次音レベルの変化量、すなわち騒音源の
騒音発生状態を検出する制御としてもよい。
【0056】又、上記例ではエンジン騒音の制御に関し
て説明したが、ギヤノイズを制御するために、トランス
ミッションのギヤの回転数を基準信号としその回転トル
ク変化を検出して収束係数αを変化させる構成にするこ
ともできる。
【0057】図6は第2の比較対象例に係るブロック図
を示すものである。この例では、認識手段としての収束
係数変化回路21がエンジン回転速度を検出する回転速
度センサ31の出力信号によってフィルタ係数の変更を
予測する手段を構成し、且つ収束係数変化回路21が検
出したエンジン回転速度に応じて収束係数αを変化させ
る手段を構成する。
【0058】図7は第2の比較対象例に係るフローチャ
ートを示すもので、ステップS1 からステップS4 及び
ステップS6 は上記の比較対象の図2に示すものと同様
であり、図2のステップS5 を図7においてはエンジン
回転速度を検出するSステップ7 としたものである。従
って、エンジン回転速度がステップS7 において検出さ
れ、ステップS6 においてエンジン回転速度の変化量に
応じた収束係数αが選出される。
【0059】例えば図8で示すように、エンジン回転速
度とその変化量でテーブルになった値を記憶し、これに
よって収束係数αを変化させるようにしている。エンジ
ン回転速度変化量とフィルタ係数Wの変化量とは図9で
示すような関係にあり、結局この例においてもフィルタ
係数Wの変更に応じて収束係数αを変化させる構成とな
っている。
【0060】なお、収束係数αはエンジン回転速度変化
量に比例した値や、制御システムを作動させない時の一
次音の音圧レベルの変化量に比例した値とすることもで
きる。
【0061】以上のような制御によりエンジン回転速度
の変化量が増加し、一次音の変化量が大きくなるにつれ
てフィルタ係数Wの最適値の変化量が大きくなると、収
束係数αを大きな値にしてフィルタ係数Wの収束の追従
性を高め、適切な制御を行なわせることが可能となる。
【0062】但し、上記2例では、収束係数αを変化さ
せるようにしているため、前記式(1)、式(6)より
明らかなように、伝達関数Clmが経時変化等によりず
れ、発散ぎりぎりのような場合に、発散を招く恐れがあ
る。
【0063】第1実施例 図10は第1実施例に係るブロック図を示すものであ
る。
【0064】この第1実施例では、予測したフィルタ係
数Wの変更に応じて基準信号xp の振幅を変化させる手
段として基準信号増幅値選択回路41及び基準信号増幅
回路43を設けたものである。また、基準信号増幅値選
択回路41はアクセル開度センサ19の出力信号によっ
てフィルタ係数Wの変更を認識する手段を兼ねている。
【0065】従って、アクセル開度の変化量に応じて基
準信号増幅値選択回路41が基準信号増幅値を選択し、
基準信号増幅回路43で基準信号xp を増幅し、適応デ
ィジタルフィルタ9へ入力するようにしている。
【0066】図11は第1実施例のフローチャートを示
すもので、ステップS1 からステップS5 までは第1の
比較対象例の図2の各ステップと同一である。そして図
2のステップS6 に替えて図11のように基準信号増幅
値選出のステップS8 、基準信号増幅のステップS9
したものである。従って、ステップS8 においてアクセ
ル開度検出に応じて基準信号増幅値を選出し、ステップ
9 において基準信号を増幅するのである。
【0067】基準信号増幅値選択回路41は、例えば図
12で示すように基準信号増幅値がアクセル開度変化量
に比例して大きくなるような値を記憶しておき、これに
基づいて基準信号増幅値を選択するようにしている。従
ってこの実施例では予測したフィルタ係数の変更に応じ
て基準信号xp の振幅を変化させる構成となっている。
【0068】すなわち、前記(1)式から明らかなよう
に、基準信号xp が一定であると一次音レベル変化量が
大きくなるにつれてフィルタ係数の最適値の分布範囲が
拡がるため、予め記憶しておいたフィルタ係数の最適値
の原点からの距離に比例するような係数を基準信号に乗
じてフィルタ係数の最適値の絶対値が一定の領域に分布
するようにし、前記(6)式の収束係数αを変化させず
にフィルタ係数の収束の追従性を確保することができ
る。
【0069】なおエンジン負荷変化量を検出するために
この第3実施例では、アクセル開度を検出したがエンジ
ンの吸気圧を検出して制御する構成としてもよい。又エ
ンジン回転速度を検出し、エンジン回転速度変化量(一
次音レベル変化量)に対応した基準信号の増幅値を選択
して制御することもできる。
【0070】第2実施例 図13は第2実施例に係る制御ブロック図を示すもので
ある。
【0071】この第2実施例では収束係数変化回路21
に適応ディジタルフィルタ9の出力信号を入力するよう
にし、フィルタ係数の変更を検出(認識)する手段とし
ている。
【0072】図14は第2実施例のフローチャートを示
すもので、ステップS1 からステップS4 、及びステッ
プS6 は第1の比較対象例に係る図2のフローチャート
の対応するステップと同一であり、図14のフローチャ
ートでは図2のステップS5を無くし、ステップS10
加えたものである。
【0073】すなわち、この第2実施例ではステップS
4 においてフィルタ係数が更新されると適応ディジタル
フィルタ9の出力信号が収束係数変化回路21へ入力さ
れ、その入力値からステップS10においてフィルタ係数
Wの絶対値又は自乗値の総和が演算され、この総和に応
じた最適な収束係数αがステップS6 において選出され
る。
【0074】このため、収束係数変化回路21には予め
フィルタ係数の絶対値又は自乗値の総和に応じた最適な
収束係数αが記憶されている。例えば、フィルタ係数の
絶対値又は自乗値の総和に比例して大きくなるような値
となっている。
【0075】すなわち図15のようにフィルタ係数Wの
絶対値又は自乗値の総和が大きくなるにつれてフィルタ
係数Wの最適値の分布が広がるため、一次音の同一の位
相変化に対してもフィルタ係数最適値の変化量が大きく
なる。従ってフィルタ係数Wが2個の場合、収束係数α
【数8】 によって求めることができる。
【0076】このようにフィルタ係数Wの最適値の変化
量が大きくなるにつれて収束係数αを大きくし、フィル
タ係数Wの追従性を高めるようにしている。
【0077】第3実施例 図16は第3実施例に係るブロック図を示すものであ
る。
【0078】この第3実施例では第2実施例の収束係数
変化回路21に換えて基準信号増幅値選択回路51と、
基準信号増幅回路53とを設けたものである。そして、
基準信号増幅値選択回路51には適応ディジタルフィル
タ9の出力信号が入力され、フィルタ係数の変更を検出
する手段を構成している。また、基準信号増幅値選択回
路51及び基準信号増幅回路53はフィルタ係数Wの絶
対値又は自乗値の総和の大きさの変化をフィルタ係数の
変更として基準信号の振幅を変化させる手段を構成して
いる。
【0079】図17は第3実施例のフローチャートを示
すもので、ステップS1 からステップS4 ,ステップS
10は第2実施例の図14に示すフローチャートの対応す
るステップと同一であり、図14のステップS6 に換え
て図17のフローチャートでは基準信号増幅値選出のス
テップS11及び基準信号増幅のステップS12を加えたも
のである。
【0080】従って、ステップS11においてフィルタ係
数の絶対値又は自乗値の総和に応じて基準信号増幅値が
選出され、ステップS12において基準信号が増幅される
のである。このため基準信号増幅値選択回路51では予
めフィルタ係数の絶対値又は自乗値の総和に応じ最適な
基準信号増幅値が記憶されている。例えばフィルタ係数
の絶対値又は自乗値の総和に比例して大きくなるような
値となっている。
【0081】このような制御によって車室1内の一次音
の変化に係わらず、フィルタ係数Wの分布する領域を一
定に保ち、収束係数αを変更することなくフィルタ係数
の収束の追従性を保つことができる。
【0082】なおこの発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば騒音低減を図る評価点とマイクロホ
ン位置とが空間的に離れたものであっても所定比に基づ
いて評価点の残留騒音を推定し制御を行なわせることが
できる。又、不快波である振動の制御に応用することも
できる。
【0083】
【発明の効果】以上より明らかなように請求項1の発明
によれば、不快波源の不快波発生状態に基づいて認識し
たフィルタ係数の変更に応じて基準信号の振幅を変化さ
せるため、不快波源の不快波発生状態の変化に係わらず
フィルタ係数収束の追従性を高めることができ、伝達関
数の経時的なずれに関わらず適切な制御を行なわせるこ
とができる。
【0084】請求項2の発明では、エンジン負荷と回転
速度との少なくとも一方を不快波源の不快波発生状態と
して検出しフィルタ係数の変更を予測することができ、
この予測によってと基準信号の振幅を的確に変化させ適
切な制御を行なわせることができる。
【0085】請求項3の発明では、フィルタ係数の変化
量に応じて基準信号の振幅を変化させることができる。
【0086】請求項4の発明では、フィルタ係数の絶対
値又は自乗値の総和の大きさの変化をフィルタ係数の変
更として基準信号の振幅を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の比較対象例に係る制御ブロック図であ
る。
【図2】第1の比較対象例にかかるフローチャートであ
る。
【図3】アクセル開度変化量と収束係数との関係を示す
グラフである。
【図4】フィルタ係数の変化を示す説明図である。
【図5】アクセル開度変化量とフィルタ係数変化量との
関係を示すグラフである。
【図6】第2の比較対象例に係る制御ブロック図であ
る。
【図7】第2比較対象例に係るフローチャートである。
【図8】エンジン回転速度,エンジン回転速度変化量と
収束係数との関係を示すグラフである。
【図9】エンジン回転速度変化量とフィルタ係数変化量
との関係を示すグラフである。
【図10】第1実施例に係る制御ブロック図である。
【図11】第1実施例に係るフローチャートである。
【図12】アクセル開度変化量と基準信号増幅値との関
係を示すグラフである。
【図13】第2実施例に係る制御ブロック図である。
【図14】第2実施例に係るフローチャートである。
【図15】フィルタ係数の絶対値の変化を示す説明図で
ある。
【図16】第3実施例に係る制御ブロック図である。
【図17】第3実施例に係るフローチャートである。
【図18】従来例に係る制御ブロック図である。
【図19】自動車に適用した場合の制御ブロック図であ
る。
【図20】適切な収束状況を示す説明図である。
【図21】収束がうまくいかない場合の説明図である。
【図22】フィルタ係数最適値の分布状況を示す説明図
である。
【図23】収束係数が小さい場合にフィルタ係数最適値
が移動した場合の説明図である。
【図24】収束係数が大きい場合にフィルタ係数最適値
が移動した場合の説明図である。
【図25】収束係数の大小による制御効果を示す説明図
である。
【符号の説明】
3 ラウドスピーカ(制御波源) 5a マイクロホン(残留不快波検出手段) 5b マイクロホン(残留不快波検出手段) 9 適応ディジタルフィルタ 11 適応制御器(フィルタ係数変更手段) 15 クランク角信号センサ(基準信号作成手段) 17 基準信号作成回路(基準信号作成手段) 19 アクセル開度センサ 21 収束係数変化回路(変化手段)(フィルタ係数の
変更認識手段) 31 回転速度センサ 41 基準信号増幅値選択回路(変化手段)(フィルタ
係数の変更認識手段) 43 基準信号増幅回路(変化手段) 51 基準信号増幅値選択回路(変化手段)(フィルタ
係数の変更認識手段) 53 基準信号増幅回路(変化手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−178846(JP,A) 特開 平3−35295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10K 11/178

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音又は振動の不快波に干渉させる制御
    波を発生して評価点の不快波低減を図る制御波源と、前
    記干渉後の所定位置の残留不快波を検出する手段と、
    記不快波を発生させる不快波源の作動状態に応じた周波
    数の信号を検出すると共に該検出信号から前記不快波の
    原因となる周波数の信号を抽出して基準信号を作成する
    手段と、前記基準信号をフィルタ係数を用いてフィルタ
    処理し前記制御波源を駆動する信号を出力する適応ディ
    ジタルフィルタと、前記残留不快波検出手段の出力信号
    最小とする適応アルゴリズムにより所定の収束係数を
    用いて前記フィルタ係数を変更する手段と、前記不快波
    の発生状態のレベル変化量の増大に応じて前記フィルタ
    係数の最適値の原点から前記不快波の発生状態のレベル
    に対応したフィルタ係数の最適値の分布範囲が遠くなっ
    たことを認識する手段と、前記原点から分布範囲が遠く
    なることの認識に応じて前記基準信号の振幅を大きくす
    るように変化させる手段とを備えたことを特徴とする能
    動型不快波制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の能動型不快波制御装置で
    あって、前記認識手段は、エンジン負荷とエンジン回転
    速度との少なくとも一方を不快波の発生状態としてその
    レベル変化量の増大を検出し前記原点からの分布範囲が
    遠くなったことを認識することを特徴とする能動型不快
    波制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の能動型不快
    波制御装置であって、前記変化手段は、前記フィルタ係
    数の変化量が大きくなることに応じて基準信号の振幅
    大きくするように変化させることを特徴とする能動型不
    快波制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の能動型不快
    波制御装置であって、前記変化手段は、前記フィルタ係
    数の絶対値又は自乗値の総和の大きさが大きくなる変化
    前記原点からの分布範囲が遠くなったこととして基準
    信号の振幅大きくするように変化させることを特徴と
    する能動型不快波制御装置。
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