JP2940135B2 - メルトブローノズル - Google Patents

メルトブローノズル

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英夫 磯田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、極細繊維からなる不織布を、ポリマー玉を
発生させずに極少量の牽引流体によって効率よく製造す
るのに用いられるメルトブローノズルに関する。
(従来の技術) メルトブロー法によって極細繊維から成る不織布を製
造する方法は、特公昭41−7883号公報、特公昭43−2024
8号公報、特公昭44−13210号公報等に開示されている。
牽引流体を、有効に活用する方法として、特公昭43−
22333号公報のように、牽引流体を圧縮膨張させたもの
があるが、糸径は太いものに限り有効である。
また、オリフイス周りの構造を改良したものが、特公
昭44−13210号公報、特公昭44−22232号公報、特公昭44
−22525号公報、特公昭44−25871号公報、特公昭44−25
872号公報、特公昭47−44446号公報などにに示されてい
るが、何れも糸径は太い。
製造条件を工夫して極細繊維不織布を得る方法とし
て、紡糸温度または牽引流体温度を高くし、ポリマーの
溶融粘度を下げることによって極細化する方法がある
が、これによるとポリマーの熱劣化をともない、結果と
して得られる不織布は強力の低いものとなり、実用上問
題となる。
高圧の牽引流体を用いて糸径を細くする方法がある
が、極細不織布を得るために多量の牽引流体量を必要と
するためコストが高くなってしまい好ましくない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、極細不織布の製造方法における従来の欠
点、即ち糸径の細いものを得ようとすると多量の牽引流
体を必要とすることを解消し、極少量の牽引流体によっ
て、極細繊維不織布を得るのに好適なメルトブローノズ
ルを提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 即ち本発明は、ノズル先端部分にフラットな部分を有
し、該フラットな部分を中心として、ノズル幅方向を短
軸とし、牽引流体の吹き込み方向を長軸とする楕円形オ
リフイスが開孔し、該楕円オリフイスの長軸aと短軸b
との比a/bが、1.5以上5.0以下であることを特徴とする
メルトブローノズルである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明におけるメルトブローノズル1の構成は、第1
図に示すように、オリフイス3の先端に、フラットな部
分4を有する。このように先端にフラットな部分4が無
いと、取扱時に先端部分を傷つけやすいばかりでなく、
充分に極細化することができない。本発明における楕円
形オリフイスの断面の長軸aと短軸bとの比a/bは、1.5
以上5.0以下であることが必要である。a/bが1.5より小
さいと、オリフイス先端の切り欠き部分5の長さが短く
なるため、溶融ポリマーと牽引流体との接触面積が小さ
くなり、高速流体による牽引力を有効に活用することが
出来ず、極細不織布を得るためには多量の牽引流体が必
要となる。a/bが5.0より大きいと、糸切れを起こし結果
として糸径が太くなり、また、シート中に玉状物が存在
し、好ましくない。また、シートの強力も弱くなってし
まい実用上問題である。
その他のノズルに関する適切なディメンジョンとし
て、オリフイス3の先端のフラットな部分4がリップ2
の下面より内部にあるのが望ましい。オリフイスの先端
位置Lは0.1mm以上1.5mm以下、好ましくは0.3mm以上0.6
mm以下である。
本発明において適用できるポリマーとしては、ポリエ
ステル、ポリオレフィン、ポリアミド、及びそれらの共
重合体、ブレンド等があげられる。また、低融点無機
物、並びに金属などにも適用できる。
紡糸温度は、ポリマーの融点プラス10℃以上、150℃
以下で行うことが望ましい。牽引流体の温度は、ポリマ
ーの融点以上、融点プラス300℃以下が好ましい。牽引
流体の温度が低すぎると、ポリマーの溶融粘度が高くな
りすぎるために、吐出ポリマーの細化がおくれ、リップ
先端部分にポリマーが付着するためにドリップが多発す
る。牽引流体の温度が高すぎると、溶融粘度が低すぎる
ためにいわゆる毛管破断状の糸切れを起こし、充分に極
細化できない。
牽引流体としては、空気、窒素、スチームなどが適当
である。引き取り方法としては、サクション機能を有す
るネット等により積層シート状に引き取る公知の方法が
適用できる。引き取り位置は必要に応じ固化が完了した
点以前または以後とすることができる。例えばポリエス
テルの場合では30〜60cm程度が適当である。引き取られ
た不織布は、必要により加熱ローラ等でプレスしたり、
エンボス加工を施してもよい。
(実施例) 以下、実施例を挙げて、本発明の構成及び作用効果を
一層明確にする。なお、実施例中の糸径測定は、次のよ
うにして行った。
平均繊維径:(d) 不織布を走査型電子顕微鏡写真によって撮影し、2000
倍の拡大写真の中から、繊維100本をランダムに選択し
てその直径(di)を測定し、次式により平均値として求
める。
実施例1 第1図において、先端フラット部分の幅(w)=0.05
mm、先端角度(θ)=60゜、オリフイス長軸(a)=0.
56mm、短軸(b)=0.15mm、孔間ピッチ(P)=1.0mm
のノズルを用いて、極限粘度0.6のポリエチレンテレフ
タレートを紡糸温度285℃で、単孔吐出量0.05g/分孔、
牽引流体として空気を用い、牽引流体温度350℃、牽引
流体圧力1.5kg/cm2でメルトブローを行った。得られた
ウエブは、平均繊維径1.0μmの極細繊維でありしかも
ポリマー玉のない良好なものであった。
実施例2 実施例1と同様のノズルを用い、メルトインデックス
(MI)=50のポリプロピレンを紡糸温度290℃、単孔吐
出量0.05g/分、牽引流体として空気を用いて、牽引流体
温度380℃、牽引流体圧力1.5kg/cm2でメルトブローを行
った。
得られたウエブは平均繊維径1.2μmの極細繊維であ
り、ポリマー玉のない良好なものであった。
実施例3 実施例1と同様のノズルを用い、メルトインデックス
(MI)=300のポリプロピレンを紡糸温度280℃、単孔吐
出量0.2g/分、牽引流体として空気を用いて、牽引流体
温度380℃、牽引流体圧力1.5kg/cm2でメルトブローを行
った。得られたウエブは平均繊維径0.5μmの極細繊維
であり、ポリマー玉のない良好なものであった。
比較例1 第1図において、先端のフラットな部分の幅(W)=
0.05mm、先端角度(θ)=60゜、オリフイス先端の位置
(L)=0.5mm、オリフイス形状が、直径0.15mmの円形
であるメルトブローノズルをもちいて、実施例2と同様
の条件でメルトブローを行った。得られたウエブは、平
均繊維径が3.0μmと太く、ポリマー玉を多く含み、触
感がざらざらとしたものであった。
比較例2 第1図において、先端のフラットな部分の幅(W)=
0.05mm、先端角度(θ)=60゜、オリフイス先端の位置
(L)=0.5mm、オリフイス長軸(a)=0.8mm、短軸
(b)=0.15mm、孔間ピッチ(P)=1.0mmのメルトブ
ローノズルをもちいて、実施例2と同様の条件でメルト
ブローを行ったところ、糸切れを多発し、非常に不安定
な紡糸状況であった。また、得られたウエブは、平均繊
維径が3.5μmと太く、ポリマー玉を多く含んだ品質の
劣るものであった。
(発明の効果) 本発明により、極小量の牽引流体で効率よく、ポリマ
ー玉を含まない良質な極細繊維不織布を得ることができ
る。即ち、安価で優れた不織布を供給することが可能と
なった。本発明で得られる極細繊維不織布は、各種フイ
ルター用途、各種保温材、衛材、電材、メディカル用品
などとして、幅広く活用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明装置において、ノズルオリフイスの最
大径位置におけるメルトブローノズル1の断面図であ
る。第2図は、本発明のメルトブローノズルの第1図に
おけるA−A断面図である。 1……メルトブローノズル, 2……リップ, 3……オリフイス, 4……フラットな部分, 5……オリフイス先端の切り欠き部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−19907(JP,A) 特開 昭55−90663(JP,A) 特許2611354(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D04H 3/03 D01D 5/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル先端部にフラットな部分を有し、該
    フラットな部分を中心として、ノズル幅方向を短軸とし
    て、牽引流体の吹き込み方向を長軸する楕円形オリフイ
    スが開孔し、該楕円オリフイスの長軸(a)と短軸
    (b)との比a/bが1.5以上5.0以下であることを特徴と
    するメルトブローノズル。
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