JP2938681B2 - 自動給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

自動給送装置及び画像形成装置

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JP2938681B2
JP2938681B2 JP22514992A JP22514992A JP2938681B2 JP 2938681 B2 JP2938681 B2 JP 2938681B2 JP 22514992 A JP22514992 A JP 22514992A JP 22514992 A JP22514992 A JP 22514992A JP 2938681 B2 JP2938681 B2 JP 2938681B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録シートを自動的に
1枚ずつ給送する自動給送装置関する。
【0002】
【従来の技術】
〈従来の技術1〉従来、プリンタ、複写機、ファクシミ
リ等の記録装置は、転送されてくる画像情報に基づい
て、記録ヘッドのエネルギ発生体を駆動することによ
り、紙やプラスチック薄板などの記録シート上にドット
パターンからなる画像を記録していくように構成されて
いる。上記記録装置は、記録方式により、インクジェッ
ト方式、ワイヤドット方式、サーマル方式、電子写真式
等に分けることができる。
【0003】また、記録装置で使用される記録シートに
は、普通紙の他にハガキや封筒等の厚紙やプラスチック
薄板等の特殊シート等がある。記録シートの供給は、1
枚ずつ手差しで挿入する他、自動給送装置によって自動
かつ連続的に送り込むことが行われている。
【0004】前記自動給送装置における給紙機構の構成
は、一般的には記録シートに対し左右に給紙ローラを一
個づつ配し、さらに記録シートの給紙方向前面両角を押
さえる分離爪を左右一個づつ配し、かつ各給紙ローラへ
記録シートを押しつけるための加圧機構を有して、記録
シートを1枚ずつ分離供給するようになっている。しか
し、今日においては、構成部品の簡略化によるコストダ
ウン、小型化等の要求により、分離爪を片側一のみに配
置させる片爪分離方式の構成が取られるようになってき
ている。
【0005】図16は、前記片爪分離方式を用いた自動
給送機構の斜視図を示している。図において、101、
102は給紙ローラで、給紙ローラ軸106上に固定さ
れ、駆動ギヤ107からの駆動力を受けて回転するよう
に構成されている。103は紙端ガイドで、セットされ
た記録シート110の分離爪104の反対側の紙端を規
制する。105は圧板で、セットされた記録シート11
0を給紙ローラ101,102に押しつけるためのもの
である。また、108は分離パッドでラスト紙近傍での
重送を防止している。109はこれら構成部品を保持す
るためのフレームで給送後の記録シート110のガイド
を兼ねている。
【0006】上述構成において、記録装置の記録シート
搬送系の駆動力を駆動ギヤ107に伝達し、給紙ローラ
101,102を駆動することにより、記録シート11
0が1枚ずつ分離給送されるようになっている。ここ
で、分離爪に対し給紙ローラが2個配設されているの
は、記録シートの幅方向のサイズが異なっても安定して
記録シートを給送できるようにしているためである。 〈従来の技術2〉記録装置で使用される記録シートに
は、普通紙の他にハガキや封筒等の厚紙やプラスチック
薄板等の特殊シート等がある。記録シートの供給は、1
枚ずつ手差しで挿入する他、自動給送装置によって自動
かつ連続的に送り込むことが行われている。
【0007】また、記録シートを積載手段に積載する
際、記録シートの一部の先端角隅部が分離爪にひっかか
らないという現象を防止する目的で、図23に示す機構
がある。積載板21上のシートPは加圧ばね72の弾力
により給送ローラ120のコロ123に圧接されてい
る。給送ローラ120は、軸121に固着された半月ロ
ーラ122と上記コロ123とからなっている。127
は分離爪、136は記録シートを分離爪にガイドするガ
イド部材を示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
〈第1の発明の課題〉しながら、上記従来例において
は、分離爪が給紙ローラに対し片側一方にしかないため
に、分離の際の抵抗が片側にのみ発生してしまうため、
斜行や給紙ジャム等の重大な欠点が生じてしまってい
た。そこで、分離爪側の給紙ローラの搬送力を上げるよ
うな構成(圧を変える、給紙ローラの摩擦係数を変える
等)が提案されていたが、いくら搬送力を上げたとして
も、分離の際の遅れは解消できず、前述のような斜行や
給紙ジャム等の発生を押さえることができなかった。
【0009】本発明は、記録シートの斜行やジャムを生
じることなく記録シートの分離を片爪分離方式で行うこ
とができる自動給送装置を提供することを目的とするも
のである。 〈第2の発明の課題〉前述の〈従来の技術2〉の従来例
では、ガイド部材136が自動給送装置に固定状態で取
りつけられている。
【0010】分離爪は、記録シート先端の両角隅部を規
制するのが常であったため、記録シートの分離時、記録
シート両端角隅部は同程度の抵抗を受けて、斜め給送等
の問題はなかった。しかし、近年コストダウン、機構の
簡略化の目的のために、記録シートの片端角の規制(分
離爪)を除去した方式の自動給送装置が求められてい
る。この方式においては、分離爪が1つであるため、分
離爪の抵抗大きいと分離爪から記録シート角隅部が分離
しない状態で、分離爪のない側の角隅部が給送されて斜
め給送になる問題があった。
【0011】そのため、従来のように、記録シートを分
離爪に案内するガイドが自動給送装置に固定された状態
で設けられると、記録シート先端部が分離爪から分離す
る際発生する先端角隅部付近のたわみに、前記ガイド部
材が接触してしまうため、記録シート先端角隅部が分離
するに充分なたわみが取れなくなり、分離抵抗が大きく
なって、前記斜め給送を発生させる問題があった。
【0012】本発明は、記録シートの給送動作に支障を
きたすことなく、記録シートを分離爪にガイド可能にし
た自動給送装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】〈第1の発明の手段〉 本発明は、積載手段に積載された記録シートを1枚ずつ
分離して給送する自動給送装置において、前記積載手段
から記録シートを送り出すと共に前記記録シートに当接
する円弧部分と、前記記録シートに当接しない部分とを
有する同軸上に設けられた複数個の回転給送体と、前記
積載手段に積載されている記録シートの給紙方向前端の
片側角に配設され、前記回転給送体により送り出された
記録シートを1枚ずつ分離する分離手段と、を備え、前
記複数個の回転給送体のうち前記分離手段に近い側の回
転給送体の円弧部分が他の回転給送体の円弧部分よりも
先に前記記録シートに当接するように該円弧部分の記録
シートに当接する側の位相をずらしたことを特徴とする
ものである。また本発明は、積載手段に積載された記録
シートを1枚ずつ分離して給送する自動給送装置におい
て、前記積載手段から記録シートを送り出す同軸上に設
けられた複数個の回転給送体と、前記積載手段に積載さ
れている記録シートの給紙方向前端の片側角に配設さ
れ、前記回転給送体により送り出された記録シートを1
枚ずつ分離する分離手段と、前記積載手段に設けられ、
前記記録シートを積載すると共に前記回転給送体に向け
て付勢されている圧板と、前記圧板を押圧する一方、前
記回転給送体に記録シートを当接させるよう前記回転給
送体と共に回転して前記押圧を解除する前記回転給送体
の回転軸の両端に設けられたカム部と、を備え、前記複
数個の回転給送体のうち前記分離手段に近い側の回転給
送体が他の回転給送体よりも先に前記記録シートに当接
するように前記カム部の位相をずらしたことを特徴とす
るものである。
【0014】〈第2の発明の手段〉 本発明は、記録シートを積載可能な積載手段と、前記積
載手段から記録シートを送り出すために設けられた回転
給送体と、前記積載手段に積載されている記録シートの
端部を規制して、前記回転給送体による給送時に、記録
シートを1枚ずつ分離する分離爪と、を有する自動給送
装置において、前記分離爪近傍に、前記積載手段に補給
される記録シート先端角隅部を分離爪の内側に案内し、
分離時には記録シートと離れるガイド部材を設けたこと
を特徴とする。
【0015】
【作用】〈第1の発明の作用〉 積載手段に積載された記録シートは、記録シートに当接
する円弧部分と、記録シートに当接しない部分とを有す
ると共に同軸上に設けられた複数個の回転給送体により
送り出された後、積載手段に積載されている記録シート
の給紙方向前端の片側角に配設された分離手段により1
枚ずつ分離される。そして、この分離の際、複数個の回
転給送体の円弧部分の記録シートに当接する側の位相が
ずれているので、分離手段に近い側の回転給送体の円弧
部分が他の回転給送体の円弧部分よりも先に記録シート
に当接して記録シートを送り出すようになる。また、積
載手段に積載された記録シートは、同軸上に設けられた
複数個の回転給送体により送り出された後、積載手段に
積載されている記録シートの給紙方向前端の片側角に配
設された分離手段により1枚ずつ分離される。そして、
この分離の際、回転給送体の回転軸の両端に設けられ、
記録シートを積載すると共に回転給送体に向けて付勢さ
れている圧板を押圧する一方、回転給送体と共に回転し
て押圧を解除するカム部の位相がずれているので、分離
手段に近い側の回転給送体が他の回転給送体よりも先に
記録シートに当接して記録シートを送り出すようにな
る。記録シートの分離爪側は、分離爪からの抵抗により
ループの形成が遅れるが、分離爪側の回転給送体の当接
部が先に記録シートに当接して給送作用を与えるので、
上記遅れは解消される。これにより、斜行、ジャムを生
じることなく記録シートを適正に分離給送することがで
きる。
【0016】〈第2の発明の作用〉回転給送体の非給送
時には、ガイド部材(ガイド手段)は分離爪近傍に位置
していて、積載手段へ補給される記録シートの角隅部を
分離爪の内側にガイドする。そして、記録シートの給送
時には、分離爪から離隔する向きにガイド部材は移動す
る。これにより、ガイド部材は分離爪への記録シートの
ガイドを行うと共に、記録シートの給送時におけるルー
プから離隔して、記録シートの給送を妨げることはな
い。
【0017】
【実施例】
〈第1の発明の実施例1〉図1〜図11に本発明の第1
実施例を示す。本実施例は、自動給紙装置一体型の記録
装置であり、給紙部、送紙部、排紙部、キャリッジ部、
クリーニング部から構成されている。先ず、これらの概
略の構成と作用を説明する。
【0018】図1に全体構成の斜視図、図2に給紙部の
正面図、図3に給紙部の側面図を示す。
【0019】給紙部11は30°〜60°の角度をもっ
て本体側に取り付けられており、セットされた記録シー
トPは印字後、水平に排紙される構成となっている。給
紙部11は、給紙ローラ5、分離爪17、可動サイドガ
イド19、ベース20、圧板21、圧板バネ22、駆動
ギヤ25〜30、リリースカム31、爪バネ32、解除
レバー33、解除カム35等からなる。通常はリリース
カム31が圧板21を図5に示す位置まで押し下げてい
るので、記録シートPは給紙ローラ5から離れている。
【0020】記録シートPがセットされた状態で、搬送
ローラ36の駆動をギヤ25〜30により、給紙ローラ
5及びリリースカム31に伝達する。リリースカム31
が圧板21より離れると圧板21が図6に示す位置まで
上昇し、給紙ローラ5と記録シートPが接し、給紙ロー
ラ5の回転に伴いピックアップされ、分離爪17により
1枚ずつ分離される。分離された記録シートPは送紙部
へ送られる。給紙ローラ5とリリースカム31は記録シ
ートPを送紙部11へ送り込むまで1回転し、再び圧板
21を給紙ローラ5に対してリリースした状態で送紙ロ
ーラ5からの駆動が切られ、このイニシャル状態を保持
する。
【0021】送紙部12は、搬送ローラ36、ピンチロ
ーラ37、ピンチローラガイド39、ピンチローラバネ
40、PEセンサレバー41、PEセンサ42、PEセ
ンサバネ43、上ガイド45、プラテン46等からな
る。送紙部12に送られた記録シートPは、プラテン4
6とピンチローラガイド39、上ガイド45をガイドに
して、搬送ローラ36とピンチローラ37のローラ対に
送られる。このローラ対の前にPEセンサレバー41が
設けられており、記録シートPの先端を検知し、記録シ
ートP上での印字位置を求めている。ピンチローラ37
はピンチカラーガイド39をピンチローラバネ40によ
り付勢することで、搬送ローラ36に押し付けられ、記
録シートPの搬送力を生み出している。前記ローラ対3
6,37により送られた記録シートPはLFモータ47
によりローラ対36,37が回転することによりプラテ
ン46上を沿って進み、記録ヘッド49により所定の画
像情報に基づいた記録を行うことができる。記録ヘッド
49はインクタンクと一体に構成され、交換容易なイン
クジェット記録ヘッドである。記録ヘッド49には電気
交換体を備え、印加される熱エネルギにより生じる膜沸
騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利
用して吐出口よりインクを吐出させて記録を行う。
【0022】キャリッジ部15は記録ヘッド49を取り
付けるキャリッジ50とキャリッジ50、記録シートP
の搬送方向に対し直角方向に往復走査させるためのガイ
ド軸51とキャリッジ50の後端を保持し、ヘッド〜紙
間を維持するガイド52、キャリッジモータ53の駆動
をキャリッジ50に伝達するタイミングベルト55、タ
イミングベルト55を張設するアイドルプーリ56、記
録ヘッド49へ電気基板からのヘッド駆動信号を伝える
ためのフレキシブル基板57等からなる。前記記録ヘッ
ド49、キャリッジ50と一体となり走査されることに
より、プラテン46上を搬送される記録シートP上に画
像を形成する。
【0023】排紙部は、排紙ローラ59と排紙ローラ5
9に搬送ローラ36の駆動を伝える伝達ローラ60と排
出を補助するための拍車61、排紙トレイ62が設けら
れている。排紙ローラ59及び拍車61により排紙トレ
イ62上に記録シートP上の画像を汚すことなく排紙ト
レイ62上に排出される。
【0024】クリーニング部16は、記録ヘッド49の
クリーニングを行うポンプ63と記録ヘッド49の乾燥
を抑えるためのキャップ65及び搬送ローラ36からの
駆動を給紙部11及びポンプ63に切り換える駆動切り
換えアーム66から構成されている。給紙時、クリーニ
ング時以外は駆動切り換えアーム66は図1に示した位
置にあり、搬送ローラ36の軸芯を中心に回転する不図
示の遊星ギヤを所定の位置で固定しているので、搬送ロ
ーラ36の駆動はポンプ63、そして給紙部11へは伝
達されない。キャリッジ50を移動させることで、駆動
切り換えアーム66を矢印A方向に移動させると搬送ロ
ーラ36の正転、逆転に応じて遊星ギヤが移動し、搬送
ローラ36の正転時に給紙部に駆動が伝達され、逆転時
にポンプ63に駆動が伝達されるように構成されてい
る。
【0025】また、搬送ローラ36等を駆動するLFモ
ータ47及びキャリッジ50を駆動するキャリッジモー
タ53は、不図示のドライバより送られる信号に応じ
て、所定の角度だけ回転するステッピングモータを用い
ている。
【0026】給紙ローラ5には、給紙ローラ5に取り付
けられた給紙ローラゴム67の径よりも小さい半径でな
るセンサ板69が設けられている。センサ板69は一部
が切り欠かれており、給紙ローラ5及びリリースカム3
1が図5に示す圧板21解除のイニシャル位置にある場
合のみ、電気基板70上に直接設けられたフォトインタ
ラプタ等からなるローラセンサ72を遮光せずに透光状
態とするように構成されている。このセンサ板69の状
態を検出することで、給紙ローラ5の角度位置及び給紙
ローラ5に位相を合わせ連動されているリリースカム3
1の角度位置を検出することができ、記録シートPの給
紙シーケンスにおける制御のタイミングを計ることがで
きる。
【0027】次に、前記給紙部11の主要各部の詳細に
ついて述べる。
【0028】給紙部11はベース20に給紙部の各部品
が取り付けられてユニットを形成している。本実施例の
給紙部11は、記録シートPの片側を基準としたもので
あり、ベース20右側板の内側が紙基準となっている。
ベース20は圧板21が図5に示す如く退避でき、かつ
給紙ローラ5のローラ部5cにほぼ対向する位置に圧板
バネ72を設けるための凹部が形成されている。圧板2
1は両端上部の圧板軸21bでベース20に結合されて
いて、圧板軸21bを中心に回転可能となっている。圧
板21の給紙ローラの位置には、人工皮等の摩擦係数の
比較的大きいものからなる分離パット73が設けられて
おり、枚数が少なくなったときの重送等を防止してい
る。また、圧板21上を左右にスライドできる可動サイ
ドガイド19が取り付けられており、サイズの異なる記
録シートPを紙基準面にセットできるようになってい
る。
【0029】給紙ローラ5はベース20に両端を保持さ
れ回転可能に構成されている。給紙ローラ5は軸部5b
とローラ部5cからなるプラスチック等の一体成形品で
あり、ローラ部5cの回りに記録シートPの搬送を行う
ための給紙ローラゴム67が設けられている。ローラ部
5cはD形(または半月部)に構成されており、更にロ
ーラ部5cの各外側に給紙ローラ5に取り付けられた給
紙ローラゴム67の半径より0.5〜3mm小さい半径の
ローラコロ75が設けられており、給紙時以外に記録シ
ートPが給紙ローラ5のローラゴム67に触れることに
より、画像の汚れあるいは給紙ローラ5の位置ズレを防
いでいる。
【0030】また、ローラ部5cは2個設けられてお
り、紙基準より各々約40mmと約170mmの位置に固定
されている。従って、A4サイズ等は2個のローラ部1
cで搬送し、ハガキ等は、紙基準側の1個のローラで搬
送している。
【0031】ここで、分離爪17側に設けられているロ
ーラ部5cは、図12に示すような断面形状になってい
る。分離爪17のローラ部5cは給紙方向A(図中矢
印)において、記録シートPに当接する部分が、分離爪
17側と反対側に位置するローラ部5cに対し、a°分
先に当接するように位相がずらしてある。
【0032】このため、シートPの分離給送の際、シー
トPの分離爪17側が先に動き出し、分離爪17の抵抗
により分離爪17部で記録シートPがループを形成して
1枚分離されるが、このときの抵抗による遅れ分が先に
動き出していることにより解消され、記録シートPは斜
行することなく分離給送されることになる。
【0033】上記角度a°の値は、ローラの外径により
異なる。本実施例では、φ24の外径に対して0.5°
〜5°程度まで問題はない。
【0034】前述のクリーニング部16の駆動切り換え
アーム66を矢印A方向にキャリッジ50で移動させ、
搬送ローラ36を正転させると、不図示の遊星ギヤが移
動し、入力ギヤ25と噛み合うことで給紙部に駆動が伝
達される。入力ギヤ25はアイドラギヤ26,27を介
して給紙ローラ5に結合している給紙ローラギヤ28に
駆動を伝達し、給紙ローラ5を回転させることで記録シ
ートPを搬送することができる。更に、給紙ローラギヤ
28はクラッチギヤ29、アイドラギヤ30を介してリ
リースカム31に駆動が伝達される。この時、給紙ロー
ラ5とリリースカム31は1回転ごとの位相が合うよう
に構成されており、図4及び図5に示した圧板21をリ
リースした状態においては、給紙ローラ5は図5に示す
如く半月部が圧板21に対向する位置にする様に構成さ
れている。リリースカム31は給紙ローラ5の半月部の
角度約120°の間のみ、圧板21を解除するような形
状になっており、給紙ローラ5の半月部以外が圧板21
と対向する時は、必ず記録シートPまたは圧板21と2
00g〜500gの圧力で接するように構成されてい
る。更に、リリースカム31はベース20の右側板に開
いた穴より出た圧板21の押し下げ部21cを押し下げ
ることで圧板21の解除を行っている。この時、ベース
20に取り付けられた圧板カム76を圧板21の押し下
げ部21cに近い側のカム21dが押し下げられ圧板カ
ム76が中心76bを中心に回転する。そして、左側の
給紙ローラ部5cの外側のカム5fを圧板カム76が引
き下げる。以上により、圧板21の端部の押し下げ部2
1cを下げても、圧板21はベース20に対して傾か
ず、ほぼ平行に解除される。クラッチギヤ29の中部に
は、クラッチバネ77が設けられており、図3の矢印B
方向にはバネが締る方向に構成されており逆転しないよ
うになっている。このことで、レジ合せ等を行う時に給
紙ローラ5が記録シートPの弾性等により回転すること
がないので、良好なレジ合せを行うことができる。
【0035】分離爪17は中心17bを中心に回転可能
であり、爪バネ32により記録シートPまたは圧板21
に20g〜100gで付勢されている。分離爪17は、
いわゆる普通紙の記録シートPの給紙の際の分離を行う
もので、図2に示す如く紙基準側のみに設けられてお
り、記録シートPの角部を三角形におおうような形状を
している。記録シートPは、この三角形の部分で抵抗を
受けることで、1枚ずつ分離することができる。また、
普通紙以外の厚紙等の分離は、分離爪17を記録シート
Pにかけずにベース20の下ガイド部20bに突き当て
ることで、この下ガイド部の抵抗を用いて1枚ずつ分離
することができる。
【0036】リリースレバー33及び解除カム35は、
リリースカム31と同軸上に設けられている。リリース
レバー33及び解除カム35はリリースカム31とは連
動しておらず、独立したもので、ユーザが記録シートP
をセットするためのものである。リリースレバー33及
び解除カム35はギヤで連結されている。リリースレバ
ー33は フィードポジション 厚紙セットポジシ
ョン 普通紙セットポジションの3つのポジションを
有しており、各々のポジションが約20°〜50°の角
度位置間隔で設けられている。このリリースレバー33
の3つのポジションに対応し、解除カム35が約90°
ずつ回転するように互いのギヤ比が設定されている。 フィードポジションにおいては解除カム35は圧板2
1の押し下げ部21c及び分離爪17の押し下げ部17
cには働かない。通常の給紙時は、このポジションにあ
る。 厚紙セットポジションにおいては、解除カム35が圧
板21の押し下げ部21cのみを押し下げるので、分離
爪17は圧板21に沿って下がり、分離爪17を記録シ
ートPにかけない厚紙セットが行える。 普通紙セットポジションにおいては、解除カム35が
圧板21の押し下げ部21c及び分離爪17の押し下げ
部17cの両方を押し下げるので分離爪17が圧板21
に対して上げられるので、分離爪17を記録シートPに
かける普通紙セットを行えることができる。
【0037】なお、前述のギヤ群(給紙ローラ軸79を
除く)及び分離爪17、リリースレバー33、解除カム
35等はベース20の右側板上に設置した軸に設けられ
ており、軸中心に回転可能に構成されている。
【0038】次に、前記給紙部11の給紙時の作用及び
制御を詳細に述べる。
【0039】図10、図11に全体の制御のフローチャ
ートを、図8、図9に給紙動作の説明図を示す。図に示
す如く、この制御は給紙ローラ5が所定のイニシャル位
置にある場合と無いトラブルの場合に大別できる。先
ず、初めに給紙ローラ5が所定のイニシャル位置にある
場合の制御について述べる。
【0040】図10中のS201において給紙スタート
の信号に応じて、先ずS202において、キャリッジ5
0を移動させ、駆動切り換えアーム66を移動させ、搬
送ローラ36の駆動が給紙部に伝達できるようにする
(ASFポジション)。次に、S203においてローラ
センサ71の状態を判断し、イニシャル位置に給紙ロー
ラ5がある場合はS204に進み、そうでない場合はS
220に進む。給紙ローラ5がイニシャル位置にある場
合は、S204において給紙ローラ5を回転させ、S2
05においてセンサ板69のエッジを検知し、検知して
からのLFモータ47の駆動パルスをカウント(N1)
することで、給紙ローラ5の角度位置を正確に管理する
ことで精度の良い制御を行うことができる。
【0041】給紙ローラ5が約60°回転し、給紙ロー
ラゴム67の円形部が記録シートPに対向する位置にく
ると、給紙ローラ5に連動して回転しているリリースカ
ム31が圧板21を解除することで給紙ローラゴム67
と記録シートPは圧板バネ72の付勢力により圧接され
るので、記録シートPの搬送力が生じる。(図8
(a))。S207,208において、搬送される記録シ
ートPの先端の検知をPEセンサ42で行っている。給
紙ローラ5が所定量回転しても、PEセンサ42が記録
シートPの先端を検知できない場合は、記録シートPが
圧板21上に無いか、一定量以上スリップした場合であ
るので、S217に進み、給紙ローラ5をイニシャル位
置まで回転させ、ストップしてエラー表示を行い(S2
18)、終了する(S219)。
【0042】給紙ローラ5が所定量回転する以内に、P
Eセンサ42がONになった場合は、PEセンサ42が
ONになった給紙ローラ5の角度位置、S209におい
て、紙先端位置データを求めN2の保存を行う。次に、
S210において搬送ローラ36とピンチローラ37の
ローラ対まで、記録シートPを搬送し、レジスト合せの
ための頭出しを行う。本実施例の場合、PEセンサ42
がONになってから搬送ローラ31とピンチローラ37
のローラ対まで7.5mm更に頭出し量3.5mmとするの
で、計11mmを搬送して、給紙ローラ1をストップする
(図8(b) )。そして、S211において、搬送ローラ
31を逆転させ搬送ローラ31とピンチローラ37のロ
ーラ対から記録シートPの先端をはずす、そのために、
頭出し量及び斜行量を含めて7mm程度を逆転させてい
る。
【0043】この時、給紙ローラ5に駆動を伝達するた
めの不図示の遊星ギヤが入力ギヤ25から離れるので、
給紙ローラ5は逆転の駆動は伝達されない。また、給紙
ローラ5は圧板21と記録シートPを介して圧接されて
いるので、記録シートPのレジスト合せのために記録シ
ートPが搬送ローラ31により逆に送られると、記録シ
ートPの弾性により、給紙ローラ5を逆転する方向に加
わるが、クラッチギヤ30に設けられているクラッチバ
ネ77が締り方向に働くために給紙ローラ5は固定さ
れ、記録シートPには自らの弾性により、ループを形成
し、先端のレジスト合せを行うことができる(図8(c)
)。
【0044】次に、S212において、給紙ローラ5を
その半月部が記録シートPに対向する位置であるイニシ
ャル位置まで回転させる。この動作の中で、リリースカ
ム31が圧板21の押し下げ部21cを再び押し下げる
ことで、再び圧板21を解除した状態にすることができ
る(図9(d) )。この状態では、記録シートPの先端は
記録ヘッド49のノズルの先端より頭出し量が所定の余
白1.5mmより多く出ている。従って、S213に示す
如く、搬送ローラ36を逆転させ、搬送ローラ36とピ
ンチローラ37のローラ対より本実施例においては1
1.5mmの位置まで戻す(図9(e) )。戻し量は前述の
紙先端位置データN2から算出することができる。そし
て、S214において、キャリッジ50を移動させて、
駆動切り換えアーム43を移動し、搬送ローラ36の駆
動が給紙部に伝達できないようにする。次に、S215
においてギヤのバックラッシュを取るための搬送ローラ
36の正転を行い、0.7mm記録シートPを搬送して、
記録ヘッド27のノズル先端より、記録シートPの先端
までの余白量1.5mmを実現できる(図9(f) )。
【0045】次に、給紙開始時に給紙ローラ5が所定の
イニシャル位置にないトラブルの場合の制御について述
べる。
【0046】先ず、S220〜S223において、給紙
ローラ5の角度位置を検出するために、給紙ローラ5を
回転させて、ローラセンサ71で、給紙ローラ5の角度
位置を検出する。この時に、給紙ローラ5の回転により
記録シートPが搬送される可能性があるので、PEセン
サ42の信号を読む。給紙ローラ5がローラセンサ71
がONになる前にPEセンサ42がONになった場合、
紙先端位置を検知するためにLFモータ47の駆動パル
スをカウント開始する(N3)。S221において、ロ
ーラセンサ71がONになった状態で給紙ローラ5の角
度位置が検出できる。この状態でS224において、N
3=0であれば、記録シートPの先端が、まだ、PEセ
ンサレバー41まで届いていないので、給紙ローラ5が
イニシャル位置にある前述の制御が可能であるので、2
05の制御に入ることができる。
【0047】PEセンサ42がONの場合は、給紙ロー
ラ5の回転を続け、S225〜S227においてセンサ
板69のエッジを検知し、検知してからのLFモータ4
7の駆動パルスをカウント(N1)することで、給紙ロ
ーラ5の角度位置を正確に管理することで、精度良い制
御を行うことができる。また、PEセンサ42がONに
なってから、この時点までの駆動パルスのカウント(N
3)から記録シートPの先端がどの位置にあるかという
紙先端位置データを求め保存する(N4)。
【0048】そして、N4所定パルスと比較し、記録シ
ートPの先端が搬送ローラ36とピンチローラ37のロ
ーラ対に達しているか否かをS228において判断し、
記録シートPの先端がPEセンサと搬送ローラ36にあ
る場合はS229に進み、搬送ローラ36より先に出て
いる場合はS236に進む。
【0049】先ず、前者の場合の制御を述べる。
【0050】先ず、S229において、リリースカム1
が圧板21を解除し、給紙ローラゴム67の円形部材が
記録シートPを介して圧板21に圧接されるまで給紙ロ
ーラ5を回転し、更に記録シートPの先端から搬送ロー
ラ36までの不足分、そしてレジスト合せ用の頭出し量
3.5mm分だけ、給紙ローラ5を回転する。そして、前
述のS211と同様に、S230において搬送ローラ3
6を逆転し、7mm記録シートPを戻し、レジスト合せを
行う。
【0051】次に、S231において、給紙ローラ5を
その半月部が記録シートPに対向する位置であるイニシ
ャル位置まで回転させる。この動作の中で、リリースカ
ム31が圧板21の押し下げ部21cを押し下げること
で、圧板21を解除した状態にすることができる。この
状態では記録シートPの先端は記録ヘッド49のノズル
の先端より頭出し量が所定余白1.5mmより多く出てい
る。従って、S232に示す如く、搬送ローラ36を逆
転させ、搬送ローラ7とピンチローラ37のローラ対よ
り本実施例においては11.5mmの位置まで戻す。戻し
量は、前述S226の紙先端位置のデータN4から算出
する。その後は、前述の初めに給紙ローラ5がイニシャ
ル位置にある場合と同様にできるのでS214の制御に
入り、S214,S215の制御を行い給紙を終了す
る。
【0052】次に、S228の分岐点において、記録シ
ートPが搬送ローラ36とピンチローラ37のローラ対
よりも先に出ている場合の制御を述べる。
【0053】先ず、S233において、レジスト合せを
行うための記録シートPのループ量を小さくするため
に、給紙ローラ5を、給紙ローラゴム67部が記録シー
トPに接しない程度まで回転させる。そして、S234
において、搬送ローラ7から記録シートPが出ていた量
+7mm程度戻して、搬送ローラ36とピンチローラ37
のローラ対より、記録シートPの先端を外す。搬送ロー
ラ36から記録シートPが出ていた量は、前述S226
の紙先端位置データN4から算出する。この時、記録シ
ートPと給紙ローラ1は接していないので、記録シート
Pは、圧板21あるいは真下に積載されている記録シー
トP上をすべり、ループをつくることなく戻ることがで
きる。
【0054】次に、S235において、給紙ローラ5を
回転し、記録シートPをレジスト合せを行うための頭出
し量3.5mmだけ送る。そして、前述のS211と同様
にS236において搬送ローラ36を逆転し、7mm記録
シートPを戻し、レジスト合せを行う。
【0055】次に、S237において、給紙ローラ5を
その半月部が記録シートPに対向する位置であるイニシ
ャル位置まで回転させる。この動作の中で、リリースカ
ム31が圧板21の押し下げ部21cを押し下げること
で、圧板21を解除した状態にすることができる。この
状態では記録シートPの先端は記録ヘッド49のノズル
の先端より頭出し量が所定の余白1.5mmより一定量多
く出ている。従って、S238において、搬送ローラ3
6を逆転させ、搬送ローラ36とピンチローラ37のロ
ーラ対より、本実施例においては、11.5mmの位置ま
で一定量を戻す。その後は、前述の初めに給紙ローラ5
がイニシャル位置にある場合と同様にできるのでS21
4の制御に入り、S214,S215の制御を行い給紙
を終了する。 〈実施例2〉図13、図14を用いて第2の実施例につ
いて説明する。
【0056】圧板21の両サイドには、給紙ローラ5の
カム部5,5eを受けるためのカム受け21a,21
bが設けられていて給紙時以外は、図に示すように、給
紙ローラのカム部5d,5eにより、圧板21を押し下
げた状態に保っている。ここで給紙ローラ5のカム部5
d,5eの形状は給紙ローラ5が給紙方向への回転(図
中(b) )するとき、分離爪17側のカム部5dの方が先
にカム受け21aから離れるように位相をずらしてあ
る。従って、待機状態では、図14中の(a) の状態にな
っている圧板21が給紙命令により、給紙ローラ5が回
転を開始すると、カム部5d,5eの位相のずれによ
り、先に分離爪17側の圧板21が厚板ばね72により
押し上げられ、常に、分離爪17側のローラ部5cが先
に記録シートPに当接することになる。
【0057】従って、上記実施例においても、第1の実
施例同様に分離時の分離爪17の抵抗による遅れが解消
でき、斜行及び給紙ジャムを防止することが可能とな
る。
【0058】〈第2の発明の実施例1〉 図15は、本発明の自動給紙装置の第1実施例を示す斜
視図であり、インクジェット記録装置に取り付けた場合
を示す。図15において、49はインクジェット記録ヘ
ッドであり、電気熱変換対の発するエネルギーを利用し
て吐出口(図示せず)からインクを吐出する。インクジ
ェット記録ヘッド49は、キャリッジ50に取り付けら
れている。キャリッジ50は、モータ53から、タイミ
ングベルト55を介して駆動され、記録媒体の幅方向
に、ガイド軸50、ガイド軸51に沿って移動し、この
際インクジェット記録ヘッド49によって記録媒体への
記録を行う。
【0059】36は、搬送ローラであり、モータ47に
よりギヤ25等を介して回転させられ、後述する自動
装置11から自動給送された記録媒体が、これに圧接
されるピンチローラ37との協働によって、搬送され
る。59は、排出ローラであり、記録後の記録媒体を記
録部から排出するために設けられている。排出ローラ5
9は、搬送ローラ36と連動しており、一方で圧接され
ている拍車61(図17参照)との間で記録媒体を挟持
しながら記録媒体を排出する。拍車18は、記録面と点
接触し、記録媒体に余分なインクを転写させないように
なっている。46は、プラテンであり、記録媒体を記録
位置に案内し、また、排出ローラ59を支持する。
【0060】16は、吐出回復処理装置であり、インク
ジェット記録ヘッド49のインク吐出口内のインクの増
粘による目づまりを取り除く等の作用をし、インク吐出
状態を良好に保つ。
【0061】11は、自動給紙機構であり、記録媒体が
装填される。
【0062】図17は、本発明の第1の実施例を示す自
給紙装置11をインクジェット記録装置1に装着した
状態を示す側面断面図である。自動給紙装置11は、ガ
イド斜面125上に圧板21に背面を支持される状態で
記録シートPが設置され、圧板21は、ベース20との
間に設けられたスプリング72により押され、記録シー
トPが給送ローラ122またはコロ123に押しつけら
れている。一般に給送ローラ120は高摩擦部材(ゴム
部材等)で、コロ123はプラスチックで形成されてい
る。
【0063】給送ローラ120が回転すると、記録シー
トPの給送ローラ122と接触している1枚が摩擦力に
より、下流側へ送り出されるが、前記記録シートPと接
触している2枚目の記録シートP及びそれ以降の記録シ
ートPが互いの摩擦力により、連られて送り出される状
況の発生を防止するため、記録シートP全体に給送に対
して抵抗する力を与えるための規制手段として、記録シ
ートPの先端角部を押える爪127を設けている。この
爪127により、給送ローラ122から記録シートP間
の摩擦力よりも、大きな摩擦力で送り出される1枚目の
記録シートPだけが爪127の規制力に打ち勝って、下
流側に進むことができ、分離が完了する。
【0064】分離後は、記録シートPは記録位置に搬送
され、記録装置1によって記録される。記録の際、搬送
ローラ36とピンチローラ51による搬送性能に自動給
紙装置11の負荷が影響を及ぼすことを防ぐため、給送
ローラ122は半月状にし、分離後の記録シートPに摩
擦力を及ぼさないように、接触しない状態(図の状態)
で停止し、代わりにコロ123が転がりながら記録シー
トPと接触する。
【0065】125は、記録シートPを爪127の内側
へ案内するガイド部材である。
【0066】図18は、本発明の自動給紙装置11を最
もよく表す斜視図であり、給送ローラ122が回転し始
め、記録シートPが少し送られた状態を示す。記録シー
トPの分離爪127近傍にはたわみ130が発生してお
り、この時、本発明のガイド手段125は、給送ローラ
122と同時に回転し、前記たわみ130に接触しない
ような状態にある。
【0067】図19は、ガイド部材125と分離時の記
録シートPのたわみ130との関係を示し、図19
(a)が分離待機状態、図19(b)が分離開始直後の
状態を示す。ガイド部材125と記録シートPのたわみ
130は、完全に離れている。
【0068】また、前記ガイド部材125の給送ローラ
122の軸中心から最遠部までの距離R1給送ローラ
122の円弧部半径R2 、給送後の給送ローラ122と
記録シートPの接触を避けるためのコロ123の半径R
3 とすると、これらが、 R1 ≦R3 <R2 の関係にある。 〈実施例2〉 図20は、ガイド部材125の代わりにガイド部材13
1を設けたものであり、ソレノイド132等の駆動によ
り、移動する場合を示す。ガイド部材131と圧板の距
離をL1 とし、分離爪のシート接触面と圧板の距離をL
2 とするとL1 2 の関係にある。 〈実施例3〉 図21は、実施例3を示す斜視図であり、給送ローラ
22が1個のみの場合である。 〈実施例4〉 図22は実施例4を示す斜視図であり、分離爪127が
両端に設けられた場合を示す。
【0069】
【発明の効果】〈第1の発明の効果〉 本発明によれば、片爪分離分方式を有する自動給紙装置
において、分離手段に近い回転給送体が、分離時、常に
他の回転給送体よりも先に記録シートに当接するように
したので、分離手段の抵抗による遅れが解消でき、斜行
及び給紙ジャムといった重大な欠点を補うことが可能と
なった。しかも上述欠点を補うことが可能となったため
に低コストで高信頼性で小型な自動給紙装置を提供可能
となった。 〈第2の発明の効果〉 本発明によれば、記録シートを積載可能な積載手段と、
前記積載手段から記録シートを送り出すために設けられ
た回転給送体と、前記積載手段に積載されている記録シ
ートの端部を規制して、前記回転給送体による給送時
に、記録シートを1枚ずつ分離する分離爪とを有する自
動給紙装置において、分離爪近傍に記録シート先端角部
を分離爪の内側に案内し、分離時には、記録シートと離
れるガイド部材を設けたことで、分離時に記録シート先
端角部に発生するたわみを前記ガイド部材が押すことで
はなく、記録シートは円滑に分離される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明が適用されている自動給送装置の斜
視図。
【図2】同じく自動給送装置の正面図。
【図3】同じく自動給送装置の側面図。
【図4】同じく自動給送装置の側面図。
【図5】同じく給紙部の縦断側面図。
【図6】同じく給紙部の縦断側面図。
【図7】同じく給紙部の縦断側面図。
【図8】同じく給紙動作の作用図。
【図9】同じく給紙動作の作用図。
【図10】同じく自動給送装置の制御フローチャート。
【図11】同じく自動給送装置の制御フローチャート。
【図12】同じく回転給送体の側面図。
【図13】同じく給紙部の斜視図。
【図14】同じく給紙部の正面図。
【図15】第2の発明が適用された自動給送装置の斜視
図。
【図16】従来の給紙部の斜視図。
【図17】同じく自動給送装置の縦断側面図。
【図18】同じく給紙部の斜視図。
【図19】同じく給紙部の縦断側面図。
【図20】同じく他の実施例に係る給紙部の縦断側面
図。
【図21】同じく他の実施例に係る給紙部の縦断側面
図。
【図22】同じく他の実施例に係る給紙部の縦断側面
図。
【図23】従来の給紙部を示す縦断側面図。
【符号の説明】
P 記録シート 5 給紙ローラ(回転給送体) 5A 当接部 17 分離爪(分離手段) 21 圧板(積載手段) 120 給紙ローラ(回転給送体) 125 ガイド部材 127 分離爪 131 ガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳 治幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 谷黒 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 川上 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 木下 啓之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 広行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 平松 壮一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−81037(JP,A) 実開 昭62−121229(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載手段に積載された記録シートを1枚
    ずつ分離して給送する自動給送装置において、 前記積載手段から記録シートを送り出すと共に前記記録
    シートに当接する円弧部分と、前記記録シートに当接し
    ない部分とを有する同軸上に設けられた複数個の回転給
    送体と、前記積載手段に積載されている記録シートの給紙方向前
    端の片側角に配設され、 前記回転給送体により送り出さ
    れた記録シートを1枚ずつ分離する分離手段と、を備え、 前記複数個の回転給送体のうち前記分離手段に近い側の
    回転給送体の円弧部分が他の回転給送体の円弧部分より
    も先に前記記録シートに当接するように該円弧部分の記
    録シートに当接する側の位相をずらした ことを特徴とす
    る自動給送装置。
  2. 【請求項2】 積載手段に積載された記録シートを1枚
    ずつ分離して給送する自動給送装置において、 前記積載手段から記録シートを送り出す同軸上に設けら
    れた複数個の回転給送体と、 前記積載手段に積載されている記録シートの給紙方向前
    端の片側角に配設され、前記回転給送体により送り出さ
    れた記録シートを1枚ずつ分離する分離手段と、 前記積載手段に設けられ、前記記録シートを積載すると
    共に前記回転給送体に向けて付勢されている圧板と、 前記圧板を押圧する一方、前記回転給送体に記録シート
    を当接させるよう前記回転給送体と共に回転して前記押
    圧を解除する前記回転給送体の回転軸の両端に設けられ
    たカム部と、 を備え、 前記複数個の回転給送体のうち前記分離手段に近い側の
    回転給送体が他の回転給送体よりも先に前記記録シート
    に当接するように前記カム部の位相をずらした ことを特
    徴とする自動給送装置。
  3. 【請求項3】 記録シートを積載可能な積載手段と、前
    記積載手段から記録シートを送り出すために設けられた
    回転給送体と、前記積載手段に積載されている記録シー
    トの端部を規制して、前記回転給送体による給送時に、
    記録シートを1枚ずつ分離する分離と、を有する自動
    給送装置において、 前記分離爪近傍に、前記積載手段に補給される記録シー
    ト先端角隅部を分離爪の内側に案内し、分離時には記録
    シートと離れるガイド部材を設けたことを特徴とする自
    動給送装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材が、前記回転給送体の軸
    上に設けられていることを特徴とする請求項3記載の自
    動給送装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材の回転給送体の軸中心か
    ら最遠部までの距離R1 回転給送体の円弧部半径R2
    給送後の回転給送体と記録シートの接触を避けるための
    コロの半径R3 が、 R1 ≦R3 <R 2 の関係にあることを特徴とする請求項4記載の自動給送
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部材と、圧板の距離L1 、前
    記分離爪の記録シート接触面最上部と圧板の距離L2
    が、 L1 ≦ L2 の関係にあることを特徴とする請求項記載の自動給送
    装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の自動給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
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