JP2938354B2 - 制御キャリア検索装置 - Google Patents

制御キャリア検索装置

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JP2938354B2
JP2938354B2 JP27531594A JP27531594A JP2938354B2 JP 2938354 B2 JP2938354 B2 JP 2938354B2 JP 27531594 A JP27531594 A JP 27531594A JP 27531594 A JP27531594 A JP 27531594A JP 2938354 B2 JP2938354 B2 JP 2938354B2
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昭彦 内山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第二世代コードレス電
話システム等の移動体通信における端末装置に好適に実
施される制御キャリア検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信、特に携帯電話装置には、近
年、複数の事業者が参入するようになってきている。ま
た特にその中でも、第二世代コードレス電話システム標
準規格の第1版(RCR STD−28、(財)電波シ
ステム開発センター)に準拠した簡易型携帯電話装置で
は、送信電力が小さいために多数の屋外公衆基地局(B
S:Base Station)が設置される。
【0003】したがって、使用者が携帯する移動端末
(PS:Personal Station)は、前記各基地局が定期的
に間欠送信している制御キャリア(LCCH:Logical
Control Channel )を順次受信し、位置登録を行った
り、発呼時に接続を希望する基地局の選択などを行う。
このため、複数の基地局からの制御キャリアのうち、自
局の契約している事業者の基地局を選択し、さらにその
基地局の中から受信レベルの最も高い基地局を検索して
おく必要がある。
【0004】図3(a)に、下りの、すなわち基地局か
ら端末局へ定期的に間欠送信される制御キャリア(LC
CH)の具体的構成を示す。この下りの制御キャリア
は、図3(b)で示すSCCH(Signalling Control C
hannel)、ならびに図3(c)で示すBCCH(Broadc
ast Control Channel )およびPCH(Paging Channe
l)の3つの機能チャネルから構成されている。
【0005】前記制御キャリア(LCCH)の物理スロ
ットは、図3(a)で示されるように、4ビットのR
(過渡応答用ランプタイム)、2ビットのSS(スター
トシンボル)、62ビットのPR(プリアンブル)、3
2ビットのUW(ユニークワード)および108ビット
のCAC(制御信号)を含んで構成されており、さらに
16ビットのCRC(巡回符号)が付加されている。
【0006】図3(b)で示されるように、各基地局か
ら端末局への下りのSCCHの場合、前記CACは4ビ
ットのCI(チャネル種別)、42ビットの発識別符
号、28ビットの着識別符号および34ビットの情報領
域I(SCCH)から構成されている。また前記下りの
BCCHおよびPCHの場合には、図3(c)で示すよ
うに、前記CACは、4ビットのCI、42ビットの発
識別符号CS−IDおよび62ビットの情報領域I(B
CCHまたはPCH)から構成されている。
【0007】一方、図3(d)に示すように、各機能チ
ャネルBCCH,SCCH,PCHに共通に含まれる4
2ビットの発識別符号CS−IDは、9ビットの事業者
識別符号と33ビットの屋外公衆用付加IDとから構成
されており、該屋外公衆用付加IDは、np ビットの一
斉呼出エリア番号と、33−np ビットの付加IDとか
ら構成されている。
【0008】図4を参照して、複数の事業者の複数の各
基地局から送信されてきた制御キャリアを、発呼時に接
続を希望する基地局の識別等のために、各端末局が所望
とする基地局を検索しておく動作について説明する。各
基地局からは、前記制御キャリアは前述のように定期的
に間欠送信されており、したがって各基地局が近接して
いる地域では、各基地局の一送信周期以内で前記制御キ
ャリアは図4(b)で示すように受信される。この図4
(b)において、参照符A1は事業者Aの第1番目の基
地局からの制御キャリアを表し、参照符B1は事業者B
の第1番目の基地局からの制御キャリアを表し、同様に
参照符B2,B3はそれぞれ事業者Bの第2番目および
第3番目の基地局からの制御キャリアを表す。また、各
制御キャリアの受信レベルを図4(a)で示す。
【0009】上述のような基地局からの制御キャリアに
対して、典型的な従来技術の端末局におけるその制御キ
ャリアの検索方法を図4(c)で示す。図4(b)で示
されるように、A事業者の制御キャリアA1が時刻t1
から送信を開始され、CRCまでの全ビットが送信完了
した時刻t2から、前記端末局は受信された制御キャリ
アの解析を開始する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、前記時刻
t2から解析に要する予め定める時間W1が経過する時
刻t3までは、他の基地局からの制御キャリアの受信を
行うことができない受信不能期間となる。したがって、
時刻t2〜t3間の時刻t4から送信の開始されたB事
業者の第1の基地局からの制御キャリアB1は受信する
ことができなくなってしまい、時刻t5から開始される
べき解析動作は行なわれない。このため、端末局が契約
している事業者がB社であるときには、全く受信の機会
を失ってしまい、他にこのB社の基地局からの制御キャ
リアが受信できなかったときには、送受信が不能になっ
てしまうという問題がある。
【0011】また同じ事業者であっても、時刻t6から
送信の開始された制御キャリアB2の受信が時刻t7で
終了し、したがってこの時刻t7から前記時間W1だけ
経過する時刻t8までの期間の時刻t9において送信の
開始されたB事業者の第3局目の基地局からの制御キャ
リアB3は受信することができない。この場合、第2局
目の制御キャリアB2の受信レベルが「1」とし、第3
局目の制御キャリアの受信レベルが「4」とするとき、
受信レベルの良好な基地局からの制御キャリアを検索す
ることができなくなってしまう。このように同じ事業者
であっても、基地局からの制御キャリアが極近接したタ
イミングで送信されるときには、受信できなくなってし
まうという問題がある。
【0012】すなわち、上述の図4(c)で示す動作を
詳細に示すと、図5のようになる。この動作は、端末局
の待機時における電力消費を抑えるために、所定の第1
の時間周期で、第2の時間に亘って行なわれる。ステッ
プs1では、前記第2の時間を規定するためのタイマの
カウント動作が開始される。ステップs2では、図3
(a)で示すような制御キャリアの全データが受信され
たか否かが判断され、受信されないときにはこのステッ
プs2を繰返し、受信されるとステップs3に移る。
【0013】ステップs3では、巡回符号CRCに基づ
いて、受信された制御キャリアにデータの誤りが発生し
ているか否かが判断され、発生しているときにはステッ
プs4に移って再受信要求が発生された後、前記ステッ
プs2に戻り、発生していないときにはステップs5に
移る。ステップs5では、発識別符号CS−IDの事業
者識別符号が自局の契約している事業者の識別符号と一
致しているか否かが判断され、一致していないときには
前記ステップs4からステップs2に戻り、一致してい
るときにはステップs6に移る。ステップs6では、前
記第2の時間内で、すなわち前記ステップs1でタイマ
のカウント動作が開始されてから、受信された自局に対
応する事業者で、それまでに受信された制御キャリアの
中で最も受信レベルの高い制御キャリアであるか否かが
判断され、そうでないときには前記ステップs4からス
テップs2に戻り、そうであるときにはステップs7に
移って、その制御キャリアの発識別符号CS−IDと受
信レベルとが記憶される。
【0014】ステップs8では、前記タイマのカウント
値が前記第2の時間に対応したカウント値となったか否
かが判断され、そうでないときには前記ステップs4か
らステップs2に戻り、そうであるとき、すなわち前記
第2の時間に亘って自局に対応する基地局の中で最も受
信レベルの高い基地局が選択された後、ステップs9に
移る。ステップs9では、選択された基地局の発識別符
号CS−IDが既に記憶してあるか否かが判断され、そ
うであるとき、すなわち自局がその基地局のエリア内に
継続して存在しているときにはステップs10に移り、
その基地局に同期制御を開始した後、動作を終了する。
これに対して前記ステップs9において、ステップs1
〜ステップs8で選択された基地局の発識別符号CS−
IDがそれまで記憶していた基地局の発識別符号CS−
IDと異なるときにはステップs11に移って、それま
で選択していた基地局の圏外に出たものと判断されて、
自局の基地局に対するエリア設定等の圏外処理が行なわ
れた後、動作を終了する。
【0015】したがって、前述のように各基地局からの
制御キャリアが近接したタイミングで送信されていると
きには、必ずしも自局に対応する事業者の基地局の中
で、受信レベルが最も高い基地局を検索しておくことが
できるとは限らない。
【0016】本発明の目的は、受信状態の最も良好な基
地局からの制御キャリアを常に検索しておくことができ
る制御キャリア検索装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る制
御キャリア検索装置は、複数の各基地局から定期的に送
信される少なくとも事業者識別符号を含む該基地局に関
連する基地局識別符号およびそれに続く各端末局に関連
する端末局識別符号を備える制御キャリアを受信手段で
受信し、解析手段での解析結果から、制御手段が所望と
する基地局を検索しておくようにした制御キャリア検索
装置において、前記受信手段の出力から、前記基地局識
別符号が受信された時点で受信検知信号を出力する受信
検知手段と、前記受信検知信号に応答して、基地局識別
符号を解析する識別符号解析手段と、前記識別符号解析
手段によって、基地局識別符号中の事業者識別符号が自
局の契約する事業者の識別符号と一致するか否かを判定
し、一致しないときには前記受信手段および制御手段
を、直ちに他の基地局からの制御キャリアの受信待機状
態とする動作制御手段とを含むことを特徴とする。
【0018】請求項2の発明に係る制御キャリア検索装
置は、前記端末局および基地局が、第二世代コードレス
電話システム標準規格に準拠した携帯電話装置を実現す
るものであり、各端末局は各基地局からの制御キャリア
の受信レベルを検知するレベル検知手段を有し、前記制
御手段は、自局の契約する事業者の識別符号と一致する
複数の基地局識別符号が受信されるとき、前記レベル検
知手段の検知結果に対応して、受信レベルの高い基地局
を検索しておくことを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1の発明に従えば、複数の各基地局から
は、少なくとも事業者識別符号を含む各基地局に関連す
る基地局識別符号、およびそれに続く各端末局に関連す
る端末局識別符号を備える制御キャリアが定期的に送信
されており、端末局側の制御キャリア検索装置では、送
信されてきた制御キャリアを受信手段で受信し、解析手
段で解析して、その解析結果に基づいて、制御手段が位
置登録や発呼時の接続希望局の設定などを行うために所
望とする基地局を検索しておくようにするにあたって、
受信検知手段と、識別符号解析手段と、動作制御手段と
を設ける。
【0020】前記受信検知手段は、受信手段の出力か
ら、前記基地局識別符号が受信された時点で、識別符号
解析手段に受信検知信号を出力する。識別符号解析手段
は、前記受信検知信号に応答して、基地局識別符号を解
析し、その解析結果を動作制御手段へ出力する。動作制
御手段は、識別符号解析手段によって解析された基地局
識別符号中の事業者識別符号が自局の契約する事業者の
識別符号と一致するか否かを判定し、一致しないときに
は、後続の前記端末局識別符号などの受信を行なうこと
なく、直ちに前記受信手段および制御手段を他の基地局
からの制御キャリアの受信待機状態とする。
【0021】したがって、受信された制御キャリアが自
局の契約する事業者と異なる事業者のものであるときに
は、基地局識別符号の受信が完了した時点から、その基
地局識別符号中の事業者識別符号を解析する時間だけ、
他の基地局からの制御キャリアの受信が不能となるだけ
であり、基地局からの制御キャリアの全てのデータを受
信してから解析を行い、他の基地局からの制御キャリア
の受信に移る場合に比べて、制御キャリアの受信を開始
してから他の基地局からの制御キャリアの受信へ切換え
るまでの時間を短縮することができ、常に受信状態の最
も良好な自局の契約する事業者の基地局からの制御キャ
リアを検索しておくことができるようになる。
【0022】また請求項2の発明に従えば、前記端末局
および基地局は第二世代コードレス電話システム標準規
格に準拠した携帯電話装置を実現するものであり、また
各端末局には各基地局からの制御キャリアの受信レベル
を検知するレベル検知手段が設けられており、制御手段
は、自局の契約する事業者の識別符号と一致する複数の
基地局識別符号が受信されるときには、前記レベル検知
手段の検知結果から、最も受信レベルの高い基地局を検
索しておく。
【0023】したがって、前記第二世代コードレス電話
システムのように、送信電力が小さく、基地局が多数存
在する場合には、本発明のような検索方法を用いること
によって、有効に所望とする基地局を検索しておくこと
ができるとともに、自局の契約している事業者であって
も、最も受信状態の良好と思われる基地局を常時検索し
ておくことができる。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例について図1〜図4で説明
すれば、以下の通りである。
【0025】本実施例に係る制御キャリア検索方法を用
いる簡易型携帯電話の端末装置1は、第二世代コードレ
ス電話システム標準規格の第1版(RCR STD−2
8)に準拠したものである。端末局であるこの端末装置
1は、複数の各事業者毎に、複数の各基地局から定期的
に間欠送信される制御キャリアを受信しておき、自局の
契約する事業者で、かつ受信状態の最も良好な制御キャ
リアの基地局を予め検索している。このような処理動作
は、たとえば発呼時にその基地局に接続を希望すること
を表すためにその基地局の識別コードを付した制御キャ
リアを送信したり、事業者側への自局の位置登録を行な
ったりするために必要となるものである。
【0026】前記制御キャリアは、具体的には、前述の
図3(a)で示すように構成されている。基地局から端
末装置1へのこの下りの制御キャリアは、図3(b)で
示すSCCH(Signalling Control Channel)、ならび
に図3(c)で示すBCCH(Broadcast Control Chan
nel )およびPCH(Paging Channel)の3つの機能チ
ャネルから構成されている。
【0027】前記制御キャリア(LCCH)の物理スロ
ットは、図3(a)で示されるように、4ビットのR
(過渡応答用ランプタイム)、2ビットのSS(スター
トシンボル)、62ビットのPR(プリアンブル)、3
2ビットのUW(ユニークワード)および108ビット
のCAC(制御信号)を含んで構成されており、さらに
16ビットのCRC(巡回符号)が付加されている。
【0028】図3(b)で示されるように、各基地局か
ら端末局への下りのSCCHの場合、前記CACは4ビ
ットのCI(チャネル種別)、42ビットの発識別符
号、28ビットの着識別符号および34ビットの情報領
域I(SCCH)から構成されている。また前記下りの
BCCHおよびPCHの場合には、図3(c)で示すよ
うに、前記CACは、4ビットのCI、基地局識別符号
である42ビットの発識別符号CS−IDおよび62ビ
ットの情報領域I(BCCHまたはPCH)から構成さ
れている。
【0029】一方、図3(d)に示すように、各機能チ
ャネルBCCH,SCCH,PCHに共通に含まれる4
2ビットの発識別符号CS−IDは、9ビットの事業者
識別符号と33ビットの屋外公衆用付加IDとから構成
されており、該屋外公衆用付加IDは、np ビットの一
斉呼出エリア番号と、33−np ビットの付加IDとか
ら構成されている。
【0030】図1を参照して、前記基地局からの送信信
号は、アンテナ2で受信され、送受信部3に入力されて
増幅などが行なわれた後、変復調部4に入力される。変
復調部4は、受信信号から変調信号を抽出してチャネル
コーデック部5へ出力する。チャネルコーデック部5
は、前記変調信号から所定のコーディングフォーマット
に従って前記制御キャリアおよび音声信号をデコード
し、それぞれ制御部6および音声処理部7へ出力する。
アンテナ2、送受信部3、変復調部4およびチャネルコ
ーデック部5は、受信手段を構成する。
【0031】制御部6は、チャネルコーデック部5でデ
コードされた制御キャリアを解析し、受信信号が自局へ
の信号であるときには、前記音声処理部7を能動化す
る。これによって音声処理部7は、チャネルコーデック
部5でデコードされたデジタル音声信号をアナログ音声
信号に変換し、さらに電力増幅した後、スピーカ8によ
って音響化する。
【0032】また送信時には、テンキーおよび発呼釦な
どを備えるキー入力部9への入力操作に応答して、制御
部6は音声処理部7を能動化するとともに、チャネルコ
ーデック部5に自局の識別符号等のデータを出力する。
これによって音声処理部7は、マイクロフォン10から
のアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。こ
のデジタル音声信号は、チャネルコーデック部5におい
て、前記自局の識別符号等とともにコーディングされ
て、変調信号として変復調部4に入力される。変復調部
4は、所定チャネルに対応した周波数の搬送信号を前記
変調信号で位相変調して送信信号を作成し、送受信部3
へ出力する。前記送信信号は、送受信部3において電力
増幅された後、前記アンテナ2から基地局へ向けて送信
される。
【0033】一方、前記制御部6に関連して、標準レベ
ル設定部11と、受信レベル判定部12と、表示部13
とが設けられている。表示部13は、液晶表示装置など
で実現され、発信番号表示や、送受信を行なうことがで
きないことを表す圏外表示などを行なう。
【0034】また、レベル検知手段である受信レベル判
定部12は、変復調部4における中間周波信号レベルな
どから受信レベルを判定し、その判定結果を制御部6へ
出力する。制御部6は前記受信レベル判定部12からの
判定結果を標準レベル設定部11へ与える。これによっ
て該標準レベル設定部11は、後述するようにチャネル
コーデック部5でデコードされた制御キャリアを制御部
6で解析した結果が自局の契約する事業者の受信信号に
対するものであり、かつ第1の時間周期毎に第2の時間
に亘って行なわれる制御キャリアの検索時間中で、既に
受信されている最も高い受信信号レベルであるときに
は、後述する標準レベルを、入力された判定レベルに更
新して記憶する。この標準レベル設定部11は、次に受
信された制御キャリアのレベルが記憶しているレベル以
下であったときには、変復調部4へ復調動作を停止する
出力を導出するとともに、チャネルコーデック部5へ再
受信の要求を出力する。
【0035】制御手段、解析手段、識別符号解析手段お
よび動作制御手段である制御部6はまた、チャネルコー
デック部5でデコードされてゆく制御キャリアを、前記
発識別符号CS−IDの受信が完了した時点で、受信検
知手段である該チャネルコーデック部5から出力される
受信検知信号に応答して解析を開始し、事業者識別符号
が自局の契約する事業者の識別符号と一致しないときに
は、直ちにチャネルコーデック部5へ再受信の要求を出
力する。チャネルコーデック部5は、前記標準レベル設
定部11および制御部6からの再受信要求に応答して、
直ちに変復調部4とともに、周波数掃引を行なって他の
チャネルでの制御キャリアの検索を行う。
【0036】上述のように構成された端末装置1におい
て、前記図4を参照して、前記第1の時間毎のある周期
の第2の時間に亘る検索期間において、図4(b)に示
すように、時刻t1、t4、t6、t9から、それぞれ
A事業者の第1番目の基地局からの制御キャリアA1、
B事業者の第1番目の基地局からの制御キャリアB1、
…B事業者の第2番目の基地局からの制御キャリアB2
およびB事業者の第3番目の基地局からの制御キャリア
B3が、図4(a)で示すように、それぞれ受信レベル
「2」「2」「1」および「4」となるように送信され
ているものとする。
【0037】端末装置1がB事業者と契約しているとす
ると、図4(d)に示すように、該端末装置1は先ず、
時刻t1からの制御キャリアA1に対して、発識別符号
CS−IDの受信が完了した時刻t11から時間W1を
要して、前記発識別符号CS−ID中の事業者識別符号
の解析を開始する。その結果、自局の契約する事業者で
ないことが前記時刻t11から前記時間W1が経過した
時刻t12において判定されると、直ちに制御部6はチ
ャネルコーデック部5に再受信を要求する。したがっ
て、この時刻t12よりも後の時刻t4から送信の開始
される制御キャリアB1は確実に受信することができ
る。
【0038】この制御キャリアB1に対して前記発識別
符号CS−IDの受信完了が判定されると、制御部6は
その時刻t13から前記時間W1の経過する時刻t14
まで解析を行い、この場合には事業者識別符号が一致し
ているので、制御部6は全データが受信されてから誤り
の有無を判定し、誤りが発生していないときには、発識
別符号CS−IDを記憶するとともに、受信レベル判定
部12で求められていた受信レベル「2」を標準レベル
設定部11へ設定して、次の制御キャリアが受信される
まで待機する。
【0039】また時刻t6からの制御キャリアB2で示
すように、自局の契約しているB事業者の制御キャリア
であっても、既に受信されている制御キャリアB1の受
信レベル「2」以下であるときには、その制御キャリア
B2に対しては、発識別符号CS−IDの受信が完了し
た時刻t15において開始されるべき事業者識別符号の
解析は休止される。
【0040】したがって、この時刻t15から解析動作
を始めてしまうと、時間W1が経過する時刻t16まで
の期間には他の基地局からの制御キャリアを受信できな
くなってしまうのに対して、本発明では、既に受信され
ているレベルよりも低いレベルでの制御キャリアが受信
されたときには、この様な不要な解析動作を抑止して、
より良い条件での基地局からの制御キャリアの受信機会
を増加することができる。このため、前記制御キャリア
B2に近接したタイミングで送信されてくる制御キャリ
アB3を確実に受信することができ、発識別符号CS−
IDの受信が完了した時刻t17から解析が行なわれ
て、誤りが発生していないときには、その制御キャリア
B3の発識別符号CS−IDの登録と受信レベル「4」
の登録とが行なわれる。
【0041】図2は、上述の図4(d)で示すような制
御キャリア検索方法の手順を説明するためのフローチャ
ートである。この動作は、端末装置1の待機時における
電力消費を抑えるために、前述のように所定の第1の時
間周期で、第2の時間に亘って行なわれる。ステップS
1では、前記第2の時間を規定するためのタイマのカウ
ント動作が開始される。ステップS2では、図3(a)
で示すような制御キャリアのうち、発識別符号CS−I
Dまで受信されたか否かが判断され、受信されないとき
にはこのステップS2を繰返し、受信されるとステップ
S3に移る。
【0042】ステップS3では、発識別符号CS−ID
の事業者識別符号が自局の契約している事業者の識別符
号と一致しているか否かが判断され、一致していないと
きにはステップS4に移って再受信要求が発生された
後、前記ステップS2に戻り、一致しているときにはス
テップS5に移る。ステップS5では、前記第2の時間
内で、すなわち前記ステップS1でタイマのカウント動
作が開始されてから、自局に対応する事業者で、それま
でに受信された制御キャリアの中で最も受信レベルの高
い制御キャリアであるか否かが判断され、そうでないと
きには前記ステップS4からステップS2に戻り、そう
であるときにはステップS6に移る。ステップS6で
は、受信された全データから、巡回符号CRCに基づい
て、受信された制御キャリアにデータの誤りが発生して
いるか否かが判断され、発生しているときには前記ステ
ップS4からステップS2に戻り、発生していないとき
にはその制御キャリアの発識別符号CS−IDと受信レ
ベルとが記憶される。
【0043】ステップS8では、前記タイマのカウント
値が前記第2の時間に対応したカウント値となったか否
かが判断され、そうでないときには前記ステップS4か
らステップS2に戻り、そうであるとき、すなわち前記
第2の時間に亘って自局に対応する基地局の中で最も受
信レベルの高い基地局が選択された後、ステップS9に
移る。ステップS9では、選択された基地局の発識別符
号CS−IDが既に記憶してあるか否かが判断され、そ
うであるとき、すなわち自局がその基地局のエリア内に
継続して存在しているときにはステップS10に移り、
その基地局に同期制御を開始した後、動作を終了する。
これに対して前記ステップS9において、ステップS1
〜ステップS8で選択された基地局の発識別符号CS−
IDがそれまで記憶していた基地局の発識別符号CS−
IDと異なるときにはステップS11に移って、それま
で選択していた基地局の圏外に出たものと判断されて、
自局の基地局に対するエリア設定等の圏外処理が行なわ
れた後、動作を終了する。
【0044】このように、本発明に従う制御キャリア検
索方法を用いる端末装置1では、制御キャリアの発識別
符号CS−IDが受信された時点で事業者識別符号の解
析を行い、自局の契約する事業者の識別符号と一致しな
いときには直ちに他の基地局からの制御キャリアの再受
信を開始するので、先に受信されている基地局からの制
御キャリアの全データが受信されてから解析を行なう場
合に比べて、複数の基地局から制御キャリアが近接した
タイミングで送信されるときにも、常に受信状態の最も
良好な基地局からの制御キャリアを検索しておくことが
できる。
【0045】また、既に自局の契約している事業者の基
地局からの制御キャリアが受信されており、かつ、その
既に受信された制御キャリアの受信レベルが新たに受信
された制御キャリアの受信レベル以上であるときにも、
その新たに受信された制御キャリアの解析を行なうこと
なく、直ちに他の制御キャリアの検索を行なうので、こ
れによってもまた、常に受信状態の最も良好な基地局か
らの制御キャリアを検索しておくことができるようにな
る。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明の制御キャリア検索装置
では、以上のように、受信手段の出力から基地局識別符
号が受信された時点で受信検知手段から出力される受信
検知信号に応答して、識別符号解析手段が制御キャリア
を解析して、その解析結果が自局の契約する事業者の識
別符号と一致しないときには、動作制御手段が受信手段
および制御手段を他の基地局からの制御キャリアの受信
待機状態とする。
【0047】それゆえ、端末局識別符号等の制御キャリ
アの全データを受信してから判定を行う場合に比べて、
他の基地局からの制御キャリアの再受信へ切換えるまで
の時間を短縮することができ、常に受信状態の最も良好
な基地局からの制御キャリアを検索しておくことができ
るようになる。
【0048】また好ましくは、請求項2の発明の制御キ
ャリア検索装置は、以上のように、第二世代コードレス
電話システム標準規格に準拠した携帯電話装置を実現す
るものであり、自局の契約する事業者の基地局であり、
かつレベル検知手段によって検知される受信レベルが最
も高い基地局を検索しておく。
【0049】それゆえ、前記第二世代コードレス電話シ
ステムのように、送信電力が小さく、基地局が多数存在
する場合にも、有効に所望とする基地局を検索しておく
ことができるとともに、自局の契約している事業者であ
っても最も受信状態の良好と思われる基地局を常時検索
しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御キャリア検索方法を用
いる簡易型携帯電話の端末装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】前記端末装置による制御キャリアの検索方法の
手順を説明するためのフローチャートである。
【図3】制御キャリアの構成およびその制御キャリアに
おける各機能チャネル(SCCH・BCCH・PCH)
のチャネルコーディングフォーマットを説明するための
図である。
【図4】本発明と従来技術とによる制御キャリアの検索
方法を比較して説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図5】従来技術の制御キャリアの検索方法の手順を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 端末装置(端末局) 3 送受信部(受信手段) 4 変復調部(受信手段) 5 チャネルコーデック部(受信手段、受信検知手
段) 6 制御部(解析手段、制御手段、識別符号解析手
段、動作制御手段) 7 音声処理部 11 標準レベル設定部 12 受信レベル判定部(レベル検知手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の各基地局から定期的に送信される少
    なくとも事業者識別符号を含む該基地局に関連する基地
    局識別符号およびそれに続く各端末局に関連する端末局
    識別符号を備える制御キャリアを受信手段で受信し、解
    析手段での解析結果から、制御手段が所望とする基地局
    を検索しておくようにした制御キャリア検索装置におい
    て、 前記受信手段の出力から、前記基地局識別符号が受信さ
    れた時点で受信検知信号を出力する受信検知手段と、 前記受信検知信号に応答して、基地局識別符号を解析す
    る識別符号解析手段と、 前記識別符号解析手段によって、基地局識別符号中の事
    業者識別符号が自局の契約する事業者の識別符号と一致
    するか否かを判定し、一致しないときには前記受信手段
    および制御手段を、直ちに他の基地局からの制御キャリ
    アの受信待機状態とする動作制御手段とを含むことを特
    徴とする制御キャリア検索装置。
  2. 【請求項2】前記端末局および基地局は、第二世代コー
    ドレス電話システム標準規格に準拠した携帯電話装置を
    実現するものであり、 各端末局は各基地局からの制御キャリアの受信レベルを
    検知するレベル検知手段を有し、 前記制御手段は、自局の契約する事業者の識別符号と一
    致する複数の基地局識別符号が受信されるとき、前記レ
    ベル検知手段の検知結果に対応して、受信レベルの最も
    高い基地局を検索しておくことを特徴とする請求項1記
    載の制御キャリア検索装置。
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