JP2937786B2 - 泥状物の除去方法 - Google Patents

泥状物の除去方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンク内に堆積された
泥状物、特に酵母粕や蛋白質凝固成分等の高い粘性を有
する泥状物を流動化させてタンク外へ排出除去する泥状
物の除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビール等の酒類を醸造する際、醗酵タン
クで醗酵が行われる。醗酵工程を終了したビールを次工
程へ送り出した後には、酵母や蛋白質凝固成分等がタン
ク底に沈殿し泥状物が生成される。このタンク内の泥状
物を除去するために、作業員がタンク内に入り、T字型
の掻取用具で泥状物を排出口へ掻寄せて排出除去してい
る。また、実公昭第56−35213号に示すような泥
状物の掻取装置も提案されている。この掻取装置は、走
行体と、走行体に設置された液体噴射ノズル及び掻取板
と、前記液体噴射ノズルに接続された可撓性の通液管と
を備えている。そして、通液管を介して圧力水を液体噴
射ノズルから噴射し走行体を前進させ、通液管を巻取る
ことによって走行体を後退させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た作業員の人力による掻取作業においては、下記のよう
な問題点があった。 タンク内で発生する炭酸ガスによる酸欠が起こる。 寒く暗い作業環境であり、しかも人力で掻取る作業は
作業者にかかる負荷が大きい。 人がタンク内に入ることは微生物汚染を引き起こしや
すい。
【0004】また上述した実公昭56−35213号に
開示された泥状物の掻取装置においては、掻取装置の設
置に労力や時間を費やすという問題点があった。また、
泥状物が多いときには噴射水による力では走行体を走行
させることが難しく、また泥状物が少ないところでは暴
走するなど走行体を安定して走行させることが難しいと
いう問題点があった。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、作業者に掻取り作業の負荷をかけることなく、また
格別の装置を用いることなく、タンク内に沈澱した泥状
物を排出除去できる泥状物の除去方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の泥状物の除去方法は、いずれか一方の側
面下部に入口を備えるとともに該入口に近接する位置の
底部に排出口を備えた横置円筒型タンク内に沈澱した泥
状物を除去する泥状物の除去方法において、前記タンク
の入口に付設したノズルを上下に揺動させながら圧力水
を噴射し、前記タンクの最底部に堆積した泥状物を除去
してタンクの長手方向に延びる溝を形成する第1工程
と、前記ノズルを上下にかつ左右に揺動させながら圧力
水を噴射し、前記タンク内の泥状物の流動を開始させる
第2工程と、前記ノズルを左右に揺動させながら前記タ
ンクの入口側を起点として圧力水を泥状物に向けて噴射
し、泥状物が前記溝方向へ移動を開始した後に前記ノズ
ルを前記タンクの奥側へ向けて移動する第3工程と、か
らなることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、第1工
程において、圧力水をタンクの最底部の長手方向に沿っ
て噴射してタンク最底部に堆積した泥状物を除去し、タ
ンクの長手方向に延びる溝を形成し、次に第2工程にお
いて、タンク内の泥状物全体に満遍なく圧力水を噴射し
て流動化できる状態とし、さらに第3工程において、タ
ンクの入口側を起点として、圧力水を前記長手方向に直
交する方向に噴射し、泥状物を溝方向に移動させた後、
ノズルを奥側に向けて圧力水の噴射を続行し、先に形成
した溝を排出路として泥状物を順次排出することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る泥状物の除去方法の実施
例を図面を参照して説明する。本実施例においては、泥
状物の一種として横置円筒型タンク内に沈殿堆積したビ
ール醸造用酵母を例を上げて説明する。
【0009】図1は本発明に係る泥状物の除去方法を実
施する装置を示す概略図であり、図2は図1のII矢視図
である。ビール等の醗酵用又は貯蔵用の横置円筒型タン
ク1は、一方の側面に形成された入口(マンホール)3
と、入口3に近接する位置の底部に形成された液排出口
4とを備えている。タンク1は奥側から入口3に向かっ
てわずかに下り勾配になっている。そして、入口3か
ら、醗酵過程において生成された横型タンク1内に沈殿
した泥状物2を排出するための噴射ノズル5が挿入され
るようになっている。ノズル5から噴射された圧力水に
よって、タンク1内に堆積した泥状物は流動化しタンク
1から排出除去される。圧力水は供給ポンプ7によって
水タンク6からパイプ8を介してノズル5へ送られる。
また泥状物2は排出口4から回収ポンプ9によりパイプ
10を通って排出される。
【0010】図3は本発明に係る泥状物の除去方法を実
施する装置の他の例を示す概略図である。図3に示す装
置においては、排出口4から泥状物2の回収と循環を行
うための回収循環ポンプ11と、パイプ12,13とが
付設されている。パイプ13はパイプ8に接続されてい
る。本装置においては、図1に示す装置と同様に水タン
ク6から圧力水がノズル5に供給できるとともにタンク
1から排出された泥状物を含む水がノズル5に供給でき
るようになっている。即ち、排出口4から排出される泥
状物を含む水が再度圧力水源として循環使用され、使用
される水量が節約できるようになっている。
【0011】次に、図1乃至図3のように構成された装
置を使用した泥状物の除去方法を図4乃至図7を参照し
て説明する。図4乃至図7において、図4(a),5
(a),6(a),7(a)はそれぞれタンクの側面
図、図4(b),5(b),6(b),7(b)はそれ
ぞれタンクの平面図である。本方法において使用される
圧力水は、噴射圧力が5kgf/cm2〜15kgf/cm2の範囲内に
あることが好ましい。
【0012】ノズル5を横型タンク1の入口3からタン
ク1内に挿入する。そしてポンプ7を作動させて圧力水
をノズル5から噴射させる。このとき、図4(a)に示
すように圧力水がタンク1の最底部の長手方向に堆積し
た泥状物2に当たるようにノズル5を図示しない駆動装
置によって上下に揺動させると、泥状物が水圧によって
飛散し、図4(b)に示すようにタンク最底部にタンク
の長手方向に延びる溝15が形成される。次に、図5
(a)及び図5(b)に示すようにノズル5を上下に揺
動させながら同時に図示しない駆動装置によって左右に
も揺動させると、圧力水はタンク1内の泥状物2に万遍
なく当たり、遂には泥状物2の流動が開始する。
【0013】次に、図6(b)に示すようにノズル5の
左右の揺動を続けながら、図6(a)に示すように噴射
水が入口3側に当たるようにノズル5の角度を調整して
噴射を行うと、流動状態となった泥状物2が溝15を排
出路として排水口4へ達しタンク1の外へ排出される。
そして、図7(a)及び図7(b)に示すように、この
作業をタンク1の入口側から順次奥側に進めていくとタ
ンク1内の泥状物2を完全に排出することができる。こ
こで、排出された泥状物を含む排出液を図3に示すよう
にパイプ12,13及びポンプ11によって循環させ、
弁16を閉じて水タンク6からの水の供給を停止すれ
ば、噴射に使用する水を節約することができる。
【0014】以上説明した実施例においては、ビール等
の醗酵用又は貯蔵用の横型タンクの場合を説明したが、
底面の勾配が小さいその他の型式のタンクに適用できる
ことは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、作
業者に負荷をかけることなく、また格別の装置を用いる
ことなくタンク内に堆積した泥状物をタンク外へ排出除
去することができる。また、排出される泥状物を含む水
を、再度圧力水源として循環使用することにより、使用
される水量を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る泥状物の除去方法を実施する装置
の一例を示す図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】本発明に係る泥状物の除去方法を実施する装置
の他の例を示す図である。
【図4】本発明の泥状物の除去方法を説明する説明図で
ある。
【図5】本発明の泥状物の除去方法を説明する説明図で
ある。
【図6】本発明の泥状物の除去方法を説明する説明図で
ある。
【図7】本発明の泥状物の除去方法を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 横型タンク 2 泥状物 3 入口(マンホール) 4 排出口 5 ノズル 7 供給ポンプ 8,10,12,13 パイプ 9 回収ポンプ 11 回収循環ポンプ 15 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−92118(JP,A) 特開 昭57−156009(JP,A) 特開 平7−289807(JP,A) 特開 平6−55006(JP,A) 特開 平4−260403(JP,A) 特開 平4−66104(JP,A) 特開 昭56−48988(JP,A) 実開 平6−81603(JP,U) 実開 平6−260403(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 21/18 B08B 9/093

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 いずれか一方の側面下部に入口を備える
    とともに該入口に近接する位置の底部に排出口を備えた
    横置円筒型タンク内に沈澱した泥状物を除去する泥状物
    の除去方法において、 前記タンクの入口に付設したノズルを上下に揺動させな
    がら圧力水を噴射し、前記タンクの最底部に堆積した泥
    状物を除去してタンクの長手方向に延びる溝を形成する
    第1工程と、 前記ノズルを上下にかつ左右に揺動させながら圧力水を
    噴射し、前記タンク内の泥状物の流動を開始させる第2
    工程と、 前記ノズルを左右に揺動させながら前記タンクの入口側
    を起点として圧力水を泥状物に向けて噴射し、泥状物が
    前記溝方向へ移動を開始した後に前記ノズルを前記タン
    クの奥側へ向けて移動する第3工程と、 からなることを特徴とする泥状物の除去方法。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2,第3工程において、排
    出口より排出される泥状物を含む水を、再度圧力水源と
    して循環することを特徴とする請求項1記載の泥状物の
    除去方法。
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