JP2935874B2 - 深色化ポリエステル繊維布帛およびその製造方法 - Google Patents

深色化ポリエステル繊維布帛およびその製造方法

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、深色化されたポリエステル繊維布帛および
その製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来より、特にポリエステル繊維において、深みのあ
る色相、とりわけ黒の深色性を高めるための研究は数多
く見られる。
例えば、染色された繊維布帛に屈折率の低い化合物、
例えばフッ素系処理剤(特開昭57−176275号公報な
ど)、シリコン系処理剤(特開昭64−45466号公報な
ど)、ウレタン系処理剤(特開昭57−29682号公報)な
どで繊維表面の被覆する方法がある。これらの手段によ
り深色比のレベルは向上しうるが、深色性の向上にとも
ない、ドライクリーニング洗濯処理による深色度の低下
とか、染色のブリードアウトによる色の泣き出しなどの
問題が起こりやすく、深色効果の耐久性には問題があっ
た。また、他の問題としては、ホコリなどの付着を防止
するために帯電防止剤を使用すると、深色性が低下する
という問題があった。
一方では、繊維表面に微細な凹凸を形成させ、繊維表
面での光の乱反射を防ぎ深色化を狙う方法があり、この
技術手段としては、微多孔形成剤を内添したポリエステ
ル繊維をアルカリ処理により微多孔形成剤を除去する方
法(特開昭54−120728号公報など)や、繊維表面をプラ
ズマエッチングして微細な凹凸を形成させる方法などが
ある(特公昭59−11709号公報、特公昭60−37225号公報
など)。
さらには、あらかじめ屈折率の低い化合物で繊維製品
を処理し、次いで低温プラズマ処理する方法もある(特
開昭61−97490号公報など)。
これらの方法で繊維表面に微細な凹凸を形成させるこ
とにより、深色化も向上し、特に屈折率の低い化合物を
表面に被覆するとその深色度は相当向上するが、繊維表
面の凹凸部が破壊し易く、例えば生地どうしがこすり合
わされたり、洗濯で生地が絡みあうと深色効果は極端に
低下し易く、深色性の耐久性という点で必ずしも充分な
レベルにあるとはいい難い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の深色化技術手段での問題、特に深色
性が高いレベルにおける深色効果の耐久性を実用上問題
ないレベルにまで改善した染色されたポリエステル繊維
布帛を、さらにには深色効果を低下させない帯電防止効
果を保持したポリエステル繊維布帛を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、染色されたポリエステル繊維布帛の表面が
ポリエキシド化合物を介して、下記一般式(I) (式中、mは5〜500の整数を、nは5〜10を、Rは水
素原子、メチル基またはエチル基を、R′は2価の炭化
水素基を示す。) で表されるアミノ変性シリコンおよびリン酸エステル化
合物で被覆されていることを特徴とする深色化ポリエス
テル繊維布帛およびその製造方法を提供するものであ
る。
本発明においては、染色されたポリエステル繊維を対
象とする。ここで、染色されたポリエステル繊維とは、
染料を用いて100℃以上の高温度で熱処理されたものを
いう。通常、該染料には、分散染料を用いるが、改質ポ
リエステル繊維の場合にはカチオン染料または酸性染料
を用いることもある。また、染色方法としては、浸染、
サーモゾル、捺染のいずれでも適用可能である。
本発明におけるポリエステル繊維とは、エチレングリ
コール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ルなどのグリコール成分と、テレフタル酸、イソフタル
酸、マロン酸、コハク酸などのジカルボン酸成分との重
縮合体、グリコール成分またはジカルボン酸成分の一部
として、他の第3成分を共重合させたポリエステル共重
合体、あるいはこれらポリエステル重合体と他の重合体
とのブレンドからなる繊維などである。
なお、かかるポリエステル繊維には、必要に応じて任
意の添加剤、例えば触媒、着色防止剤、耐熱剤、難燃
剤、酸化防止剤、無機微粒子などが含まれていてもよ
い。
本発明においては、ポリエステル繊維は、必要に応じ
て、綿、羊毛などの天然繊維、レーヨン、アセテートな
どの再生繊維およびポリエステル以外の合成繊維との混
紡、交編、交織などにより使用されてもかまわない。
また、本発明においては、ポリエステル繊維として、
アルカリ減量処理が行われたものであっても使用するこ
とができ、これによっても充分な深色効果を発揮するこ
とも可能である。
本発明において使用するポリエポキシド化合物として
は、1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を、該
化合物100g当たり0.2g当量以上含有する化合物が好まし
く使用され、エチレングリコール、グリセロール、ソル
ビトール、ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコ
ールなどの多価アルコール類とエピクロルヒドリンのご
ときハロゲン含有エポキシド類との反応生成物、レゾル
シン・ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタ
ン、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・
ホルムアルデヒド樹脂などの多価フェノール類と前記ハ
ロゲン含有エポキシド類との反応生成物、過酢酸または
過酸化水素などで不飽和化合物を酸化して得られるポリ
エポキシド化合物、すなわち3,4−エポキシシクロヘキ
センエポキシド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
−3,4−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート、ビ
ス(3,4−エポキシ−6−メチル−シクロヘキシルメチ
ル)アジペートなどを挙げることができる。これらのう
ち、特に多価アルコールとエピクロルヒドリンとの反応
生成物、すなわち多価アルコールのポリグリシジルエー
テル化合物が優れた性能を発現するので好ましい。
かかるポリエポキシド化合物は、通常、乳化液として
使用に供するものがよい。
乳化液または溶液とするには、例えばかかるポリエポ
キシド化合物をそのままあるいは必要に応じて少量の溶
媒に溶解したものを、公知の乳化剤、例えばアルキルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ、ジオクチルスルホサクシネー
トナトリウム塩、ノニルフェノールエチレンオキサイド
付加物などを用いて乳化または溶解する。
本発明において、ポリエポキシド化合物の使用量は特
に制限されないが、ポリエステル繊維に耐久性のある深
色性を付与するには、ポリエステル繊維に対して0.1〜1
0重量%の範囲で用いるものが例示される。
ポリエポキシド化合物の使用量が0.1重量%未満の場
合には、耐久性のある深色効果が得られない。一方、10
重量%を超えると必ずしも深色性およびその耐久性がよ
くなるわけでもなく、また風合その他の欠点が生じてく
るので好ましくない。
また、ポリエポキシド化合物の処理温度は、70〜130
℃の範囲が好ましく、80〜100℃の範囲がさらに好まし
い。ポリエポキシド化合物による処理温度が70℃未満で
は、深色性の耐久性が不充分であり、一方130℃を超え
ると必ずしもこれらの性能の耐久性がさらに向上するわ
けでもなく、かえって低下することもあるので前記範囲
で処理するのが好ましい。
また、ポリエポキシド化合物の処理時間は、1分以上
が好ましく、5〜60分であることがさらに好ましい。
かかる条件が満たされるならば、処理方法は、高温連
続処理でもよく、常温から繊維を投入し、次いで昇温し
て所定の温度で処理をするいわゆるバッチ方式の処理で
あってもかまわない。
次に、本発明において使用するアミノ変性シリコンオ
イルは、下記一般式(I)で表されるものである。
(式中、mは5〜500の整数を、nは5〜10を、Rは水
素原子、メチル基またはエチル基を、R′は2価の炭化
水素基を示す。) 一般式(I)中、mは5未満では安定な化合物が合成
し難く、逆に500を超えると本発明の目的とする性能が
得難いので、5〜500の範囲、好ましくは100〜200の範
囲である。
また、nは、1〜50が適当で、nが0で深色効果の耐
久性が得られず、一方50を超えると加工が不安定になり
易い。
一般式(I)中、Rは、水素原子、メチル基またはエ
チル基であることが必要で、これ以外のアルキル基では
製造が困難であるとともに深色効果の耐久性も劣る。
また、R′は二価の炭化水素基であり、例えば−CH2
−、−(CH2−、−(CH2−、−(CH2−、
−CH2CH(CH3)CH2−のようなアルキレン基、−(CH2
−C6H4−のようなアルキレンアリーレン基が例示され
る。
このうち、プロピレン基が最も一般的である。
これらのアミノ変性シリコンは、例えばオクタメチル
テトラシロキサンとガンマ−(2−アミノプロピル)ト
リメトキシシランを原料として用い、これらの原料とア
ルカリ金属触媒、例えば水酸化ナトリウムあるいは水酸
化カリウムと混合し、その混合物を原料の平衡(シロキ
サン単位の再配列)が起きるまでに足る高さの温度70〜
120℃に加熱することにより容易に製造しうる。
これらのアミノ変性シリコンは、例えばトルエン、キ
シレン、n−ヘキサン、ヘプタン、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢
酸ブチル、ミネラルターペン、イソプロピルアルコール
などの有機溶剤に溶解して処理液を調製し、スプレー、
マングル、浸漬などの方法によってポリエステル繊維布
帛に付着させてもよいし、そのまま自己乳化するか、ま
たは適当な乳化剤、例えば高級アルコールの硫酸エステ
ル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール
ポリオキシアルキレン付加物、高級脂肪酸ポリオキシア
ルキレン付加物、高級脂肪酸ソルビタンエステルにより
乳化して、スプレー、マングル、浸漬などの方法により
ポリエステル繊維布帛に付着させてもよい。
本発明において、アミノ変性シリコンの使用量は、ポ
リエステル繊維布帛に対して、好ましくは0.05〜1重量
%、さらに好ましくは0.1〜0.5重量%である。アミノ変
性シリコンオイルの使用量が0.05重量%未満では、深色
効果が不充分であり、一方1重量%を超えると、加工布
帛の風合が以上に柔軟になりすぎたり、染色堅牢性の面
で欠点が生じたりするので好ましくない。
次に、リン酸エステル化合物は、帯電防止剤として使
用されるものであり、このリン酸エステル化合物として
は、例えば高級アルコールを無水リン酸によりリン酸化
した高級アルコールリン酸エステル塩あるいはエチレン
オキサイド付加物のリン酸エステル塩が良好である。一
般に用いられるカチオン系帯電防止剤であるグアニジン
塩酸塩、両性イオン系のベタイン型化合物、非イオン系
の多価アルコール脂肪酸エステルなどは、深色性の低下
が著しく、好ましくない。この効果は、リン酸エステル
化合物の屈折率が小さいほど良好な傾向にある。
リン酸エステル化合物の使用量は、例えば20重量%に
乳化したものを、ポリエステル繊維布帛に対して固形分
換算で好ましくは0.1〜1.0重量%、さらに好ましくは0.
1〜0.2重量%である。リン酸エステル化合物の使用量
が、0.1重量%未満では帯電防止効果が不充分であり、
一方1.0重量%を超えると深色性の低下が大きく、かつ
摩擦堅牛度の低下が大きい。
本発明の深色化ポリエステル繊維布帛は、染色された
ポリエステル繊維布帛をポリエポキシド化合物を含む処
理液で加熱処理したのち、該ポリエステル繊維布帛を前
記一般式(I)で表されるアミノ変性シリコンおよびリ
ン酸エステル化合物で処理することによって得られる。
本発明の製造方法では、染色されたポリエステル繊維
布帛をまずポリエポキシ化合物で前処理しないと、発明
の効果(深色効果の耐久性および摩擦堅牢度の向上)を
奏しえない。
なお、アミノ変性シリコンおよびリン酸エステル化合
物の処理は、同浴で行っても、あるいはまずアミノ変性
シリコンで処理したのち、リン酸エステル化合物を別浴
で処理してもよい。
〔作用〕
本発明は、ポリエステル繊維布帛をあらかじめポリエ
ポキシド化合物を含む処理液で前処理することに特徴が
ある。この前処理により、ポリエポキシド化合物がどの
ようにポリエステル繊維布帛に付着しているのか明確で
はないが、洗濯、ドライクリーニングおよび摩擦処理を
行っても初期の深色効果を損なうことがなく耐久性に優
れることから推定して、ポリエポキシド化合物がポリエ
ステル繊維表面に強固に付着しているか、あるいは一部
ポリエステル繊維の内部にまで入り込んでいるために、
後に付与されるアミノ変性シリコンおよびリン酸エステ
ル化合物がポリエポキシド化合物のエポキシ基と反応し
てポリエステル繊維表面に耐久性よく被覆されるものと
考えられる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、%は、特に断らないかぎり重量基準である。
また、実施例における深色性の測定、洗濯処理、ドラ
イクリーニング処理、摩擦処理、帯電性、摩擦堅牢度
は、下記の条件で行った。
深色性の測定 深色効果を示す尺度としては、深色度(K/S)を用い
た。この値は、試料の500nmにおける反射率をRとする
と次に示すクーベルカムンク(Kubelka−Munk)の式か
ら求められるものである。
K/S=(1−R)2/2R この値が大きいほど、深色効果が大きいことを示す。
測定は、マクベス カラーアイ(MacbethCOLOR−EYE
モデルM−2020PL)を使用して行った。
洗濯処理 家庭用電気洗濯機(ナショナル、NA−680L)を用い、
新酵素ザブ(花王製)2g/溶液を30入れ、試料とと
もに綿の金巾を浴比が1:30になるように加え40℃で10分
間渦巻き水流にて洗濯した。その後脱水し、40℃の温水
30で5分間湯洗、脱水し、オーバーフロー水洗を10分
間行い、脱水し、風乾した。この処理を5回繰り返し洗
濯5回処理とし、深色性を評価した。
ドライクリーニング処理 JIS−L−0844に定める方法によって行い、これを5
回繰り返して、ドライクリーニング5回処理とし、深色
性を評価した。
摩擦処理 LIS−L−0849の摩擦堅牢度試験に準じ、試料を試験
台にとりつけ、蒸留水で約100%湿潤状態とした被摩擦
試料と同一試料を摩擦布として摩擦子の接触面に取付
け、200gの荷重で20回往復摩擦し、摩擦布の摩擦部分の
深色性を評価した。
帯電性 湿度40%にてロータリースタテイックテスターの装置
を用い、摩擦布は木綿ブロード、回転数400rpm、500gの
荷重をかけ帯電平衡に達したときの摩擦帯電圧を測定し
た。実用的にみて、1,500V以上あるものは、実用がかこ
なである。
摩擦堅牢度 JIS−L−0849−71の試験方法(乾式、湿式)に従っ
て評価した。
実施例1 紡糸速度3,200m/分の紡糸によって得られた伸度115%
のポリエステルフィラメント糸(115デニール/20フィラ
メント)と紡糸速度1,380m/分の紡糸によって得られた
伸度345%のポリエステルフィラメント糸(225デニール
/72フィラメント)とを引き揃えて、交絡処理および延
伸仮撚加工を行った。
すなわち、インターレースノズルにより、オーバーフ
ィード率2.5%、圧空圧3.5kg/cm2で60個/mの交絡度を付
与し、引き続いて延伸倍率1.56倍、ヒーター温度180
℃、摩擦仮撚装置の表面速度630m/分、第2デリベリロ
ーラ速度350m/分、K値(解撚張力/加撚張力)1.05の
条件下で延伸仮撚加工した。
得られた加工糸は、巻き付き部分を平均8ケ/10mm、
フィラメント間には空隙がありかつ全体として緩やかな
収束巻付部分を平均2ケ所/10mm有していた。
このようにして得られた仮撚二層構造糸を用い、下記
内容で梨地ジョーゼット織物を製織した。
得られた織物を、通常のシボ立て、ヒートセットおよ
びアルカリ減量(減量率20%)を実施したのち、下記条
件で洗浄、還元洗浄を行った。
以後、水洗、乾燥した。
次いで、下記処方(A)に調製した処理液に浸漬し
(浴比1:20)、常温から2℃/分の速度で昇温し、温度
100℃で30分処理し、水洗乾燥した。
引き続き、該織物を下記処方(B)により調製したパ
デイング浴に含浸後、絞り率100%で絞流し、温度120℃
で3分間乾燥したのち、温度160℃で1分間熱処理し
た。
処理後の織物について深色性、その耐久性を評価し、
その結果を第1表に示す。
〔処方(A)〕
ソルビトールポリグリシジルエーテル 5%owf (商品名、デナコールEX−611、長瀬化成(株)製) なお、このソルビトールポリグリシジルエーテル(デ
ナコールEX−611)は、あらかじめ乳化剤(商品名、ネ
オコールSW、第一工業製薬(株)製)で乳化(使用比率
デナコールEX−611/ネオコールSW=5/4)したものを用
いた。
〔処方(B)〕
一般式(I)において、m=100、n=10、R=−C
H3、R′=−CH2CH2CH2−であるアミノ酸シリコンを常
法にて製造し、得られたアミノ変性シリコンを通常の乳
化剤を添加し、乳化機により30%に乳化したアミノ変性
シリコンを0.6%、およびラウリルアルコールリン酸エ
ステル化合物(共栄社油脂(株)製、デスタットFN10
0)を0.2%含む混合液。
比較例1 実施例1と同じ織物を用い、黒色に染色したのち、処
方(A)および処方(B)を行わない未加工品について
評価した。結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1と同じ織物を用い、処方(A)による処理を
行わなず、処方(B)のみを実施する以外は、実施例1
と同様にして処理し、評価した。
結果を第1表に示す。第1表から明らかなように、深
色性の耐久性が不充分であることか分かる。
比較例3 実施例1と同じ織物を用い、処方(A)の処理後、処
方(B)の際に、帯電防止剤(リン酸エステル化合物)
を含まない以外は、実施例1と同様にして処理し、評価
した。結果を第1表に示す。
比較例4 実施例1と同じ織物を用い、処方(A)の処理後、処
方(B)の加工の際に、リン酸エステル化合物の代わり
にグアニジン塩酸塩(明成化学(株)製、パーレックス
600)を用いた以外は、実施例1と同様にして処理し、
評価した。
結果を第1表に示す。
比較例5 実施例1と同じ織物を用い、処方(A)の処理後、処
方(B)の加工の際に、リン酸エステル化合物の代わり
にベタイン型化合物(明成化学(株)製、デレクトール
BL)を用いた以外は、実施例1と同様にして処理し、評
価した。
結果を第1表に示す。
比較例6 実施例1と同じ織物を用い、処方(A)の処理後、処
方(B)の加工の際に、リン酸エステル化合物の代わり
に多価アルコール類脂肪酸エステル(明成化学(株)
製、デレクトールRL)を用いた以外は、実施例1と同様
にして処理し、評価した。
結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明によれば、ポリエステル繊維布帛の深色性のレ
ベルが高くかつ耐久性が優れるとともに、帯電防止性能
を備えた布帛を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06M 15/00 - 15/715 D06M 13/00 - 13/535

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】染色されたポリエステル繊維布帛の表面が
    ポリエポキシド化合物を介して、下記一般式(I)で表
    されるアミノ変性シリコンおよびリン酸エステル化合物
    で被覆されていることを特徴とする深色化ポリエステル
    繊維布帛。 (式中、mは5〜500の整数を、nは5〜10を、Rは水
    素原子、メチル基またはエチル基を、R′は2価の炭化
    水素基を示す。)
  2. 【請求項2】染色されたポリエステル繊維布帛をポリエ
    ポキシド化合物を含む処理液で加熱処理したのち、該ポ
    リエステル繊維布帛を請求項1記載のアミノ変性シリコ
    ンおよびリン酸エステル化合物で処理することを特徴と
    する深色化ポリエステル繊維布帛の製造方法。
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