JP2935241B2 - ゼオライト含有液体洗浄剤組成物 - Google Patents
ゼオライト含有液体洗浄剤組成物Info
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- JP2935241B2 JP2935241B2 JP1159092A JP15909289A JP2935241B2 JP 2935241 B2 JP2935241 B2 JP 2935241B2 JP 1159092 A JP1159092 A JP 1159092A JP 15909289 A JP15909289 A JP 15909289A JP 2935241 B2 JP2935241 B2 JP 2935241B2
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- zeolite
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はゼオライトビルダーを安定に分散して含有す
る液体洗浄剤組成物に関する。
る液体洗浄剤組成物に関する。
従来の技術 衣料用の洗浄剤としては、従来から粒状洗剤が主とし
て用いられてきたが、近年、計量のしやすさ、省スペー
ス等の面から液体洗浄剤が次第に使用されるようになっ
てきた。
て用いられてきたが、近年、計量のしやすさ、省スペー
ス等の面から液体洗浄剤が次第に使用されるようになっ
てきた。
しかしながら、現在市販されている液体洗浄剤は、保
存安定性の要請から成分を均一に溶解させた組成となっ
ており、粒状洗浄剤において洗浄力向上のために用いら
れている水不溶性のゼオライトを配合できないという問
題があった。
存安定性の要請から成分を均一に溶解させた組成となっ
ており、粒状洗浄剤において洗浄力向上のために用いら
れている水不溶性のゼオライトを配合できないという問
題があった。
そのため、洗浄力を改善すべく種々の試みがなされて
おり、クエン酸ソーダやポリカルボン酸塩等の可溶性カ
ルシウム捕捉ビルダーの利用が試みられている(特開昭
56−127696号公報、同60−106892号公報)。また、特開
昭58−145794号公報では、多量の電解質を配合して界面
活性剤を塩析させ粗い三次元構造の懸濁液とし、ビルダ
ーの配合量を増加させている。
おり、クエン酸ソーダやポリカルボン酸塩等の可溶性カ
ルシウム捕捉ビルダーの利用が試みられている(特開昭
56−127696号公報、同60−106892号公報)。また、特開
昭58−145794号公報では、多量の電解質を配合して界面
活性剤を塩析させ粗い三次元構造の懸濁液とし、ビルダ
ーの配合量を増加させている。
しかし、上記の方法によっても、洗浄力の改善には限
界があり、液体洗浄剤は、粒状洗浄剤と比べて原料費が
高いにもかかわらず、洗浄力の点でやや劣っていた。
界があり、液体洗浄剤は、粒状洗浄剤と比べて原料費が
高いにもかかわらず、洗浄力の点でやや劣っていた。
発明が解決しようとする課題 本発明は、洗浄力の増強に大きく寄与するゼオライト
を安定に分散した液体洗浄剤組成物を提供するものであ
る。
を安定に分散した液体洗浄剤組成物を提供するものであ
る。
発明の構成 本発明のゼオライト含有液体洗浄剤組成物は、以下の
(a)、(b)および(c)成分を含有することを特徴
とする。
(a)、(b)および(c)成分を含有することを特徴
とする。
(a)全組成物中にアニオン界面活性剤5〜30重量%を
含有する、アニオン界面活性剤またはアニオン界面活性
剤およびノニオン界面活性剤である界面活性剤系 (b)ゼオライト:5〜25重量% (c)(a)成分の界面活性剤系を20重量%含む水溶液
に均一に溶解し、かつ、(a)成分の界面活性剤系20重
量%およびゼオライト15重量%を含む水性分散液に配合
した際、25℃におけるB型粘度計における測定で粘度の
上昇効果が確認できる増粘効果を有する高分子物質を0.
3〜10重量%。
含有する、アニオン界面活性剤またはアニオン界面活性
剤およびノニオン界面活性剤である界面活性剤系 (b)ゼオライト:5〜25重量% (c)(a)成分の界面活性剤系を20重量%含む水溶液
に均一に溶解し、かつ、(a)成分の界面活性剤系20重
量%およびゼオライト15重量%を含む水性分散液に配合
した際、25℃におけるB型粘度計における測定で粘度の
上昇効果が確認できる増粘効果を有する高分子物質を0.
3〜10重量%。
配合したことを特徴とするゼオライト含有液体洗浄剤組
成物。
成物。
本発明者らが各種高分子物質について種々検討したと
ころ、上記のような濃厚界面活性剤水溶液系に均一に溶
解し、しかも増粘効果を有する高分子物質によってゼオ
ライトの分散安定化効果が発現されることを見い出し
た。例えば、ポリエチレングリコールは、上述のの条
件(溶解性)を満足するが、の条件(増粘効果)を満
たさないため、ゼオライトを安定分散させることができ
ない。また、ポリビニルアルコールやポリアクリル酸
は、逆にの条件を満足するが、の条件を満たさない
ため、ゼオライトが凝集して分散安定性が改善されな
い。
ころ、上記のような濃厚界面活性剤水溶液系に均一に溶
解し、しかも増粘効果を有する高分子物質によってゼオ
ライトの分散安定化効果が発現されることを見い出し
た。例えば、ポリエチレングリコールは、上述のの条
件(溶解性)を満足するが、の条件(増粘効果)を満
たさないため、ゼオライトを安定分散させることができ
ない。また、ポリビニルアルコールやポリアクリル酸
は、逆にの条件を満足するが、の条件を満たさない
ため、ゼオライトが凝集して分散安定性が改善されな
い。
本発明の高分子物質は、液体洗浄剤組成物中に0.3〜1
0重量%、好ましくは0.5〜5重量%配合することが必要
である。この配合量が0.3重量%未満では分散安定性が
良好にならず、一方、10重量%を越えても効果は向上し
ない。
0重量%、好ましくは0.5〜5重量%配合することが必要
である。この配合量が0.3重量%未満では分散安定性が
良好にならず、一方、10重量%を越えても効果は向上し
ない。
おそらく、高分子物質の一部がゼオライト表面に吸着
して保護コロイド効果を発揮し、これが分散安定性の改
善に寄与しているものと思われる。そのため、高分子物
質の添加量が少ない場合は、保護コロイド効果を発現せ
ず、分散安定性が十分に改善されないものと考えられ
る。
して保護コロイド効果を発揮し、これが分散安定性の改
善に寄与しているものと思われる。そのため、高分子物
質の添加量が少ない場合は、保護コロイド効果を発現せ
ず、分散安定性が十分に改善されないものと考えられ
る。
本発明の条件を満足する高分子物質としては、アクリ
ル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体、メタク
リル酸/アクリル酸エステル共重合体またはその塩、カ
チオン化セルロース、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリ
カルボン酸塩、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸
モノブチルエステル共重合体などが挙げられる。
ル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体、メタク
リル酸/アクリル酸エステル共重合体またはその塩、カ
チオン化セルロース、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリ
カルボン酸塩、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸
モノブチルエステル共重合体などが挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、アニオン界面活性剤あ
るいはさらにノニオン界面活性剤、ゼオライトおよび本
発明の高分子物質を配合して水でバランスすることによ
り得られるが、必要に応じて、アルキルビルダー、キレ
ートビルダー、再汚染防止剤、蛍光剤、酵素、香料など
の常用成分を配合することもできる。
るいはさらにノニオン界面活性剤、ゼオライトおよび本
発明の高分子物質を配合して水でバランスすることによ
り得られるが、必要に応じて、アルキルビルダー、キレ
ートビルダー、再汚染防止剤、蛍光剤、酵素、香料など
の常用成分を配合することもできる。
アニオン界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸
塩などが用いられ、組成物中に5〜50重量%配合するの
が好適である。
スルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸
塩などが用いられ、組成物中に5〜50重量%配合するの
が好適である。
ノニオン界面活性剤としては、アルコールのエチレン
オキシド付加物などが用いられ、組成物中に0〜20重量
%配合するのが好適である。
オキシド付加物などが用いられ、組成物中に0〜20重量
%配合するのが好適である。
ゼオライトとしては下記の一般式(I)で表される結
晶性または無定形アルミノ珪酸塩、あるいはこれらの混
合物が好適である。
晶性または無定形アルミノ珪酸塩、あるいはこれらの混
合物が好適である。
x(M2OまたはM′O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H
2O) …(I) (式中のMはアルカリ金属原子、M′はカルシウムと交
換可能なアルカリ土類金属原子、x,yおよびzは各成分
のそれぞれのモル数を表わし、一般的にはxは0.7〜1.
5、yは1〜3、wは任意の数である。) ゼオライトの平均粒径は、洗浄力および分散安定性の
面より5μm以下、好ましくは2μm以下にすることが
望ましい。
2O) …(I) (式中のMはアルカリ金属原子、M′はカルシウムと交
換可能なアルカリ土類金属原子、x,yおよびzは各成分
のそれぞれのモル数を表わし、一般的にはxは0.7〜1.
5、yは1〜3、wは任意の数である。) ゼオライトの平均粒径は、洗浄力および分散安定性の
面より5μm以下、好ましくは2μm以下にすることが
望ましい。
ゼオライトは、組成物中に5〜25重量%配合するのが
好適である。
好適である。
発明の効果 本発明によれば、濃厚界面活性剤溶液系に均一溶解
し、しかも、増粘効果を発現する高分子物質を添加する
ことにより、アニオン界面活性剤を含む液体洗浄剤組成
物中にゼオライトを安定して分散させることができ、組
成物の保存安定性を改善することができる。
し、しかも、増粘効果を発現する高分子物質を添加する
ことにより、アニオン界面活性剤を含む液体洗浄剤組成
物中にゼオライトを安定して分散させることができ、組
成物の保存安定性を改善することができる。
以下、実施例により本発明の効果を具体的に説明する
が、それに先立って実施例で採用した測定方法および評
価方法を示す。
が、それに先立って実施例で採用した測定方法および評
価方法を示す。
(1)バルク液外観 後記の共通組成からゼオライトを除いた系(界面活性
剤濃度20wt%)の外観を観察し、高分子物質の均一溶解
性を判定した。
剤濃度20wt%)の外観を観察し、高分子物質の均一溶解
性を判定した。
○:均一に溶解して透明 ×:均一に溶解せず (2)製品粘度 各製品(ゼオライト含有液体洗浄剤組成物)の粘度
を、25℃においてBH型粘度計(20rpm)で測定した。一
方、この製品組成から高分子物質を除いたものについて
も粘度を測定し、高分子物質の増粘効果を確認した。
を、25℃においてBH型粘度計(20rpm)で測定した。一
方、この製品組成から高分子物質を除いたものについて
も粘度を測定し、高分子物質の増粘効果を確認した。
(3)保存安定性の評価 100ccのポリスチレン容器に、各製品を約70mlとり、2
5℃で4週間静置保存し、以下の判定基準で評価した。
5℃で4週間静置保存し、以下の判定基準で評価した。
実 施 例 実施例1 下記の共通組成のゼオライト含有液体洗浄剤組成物
(製品)を調製し、その性能を評価して結果を表−1中
に示した。
(製品)を調製し、その性能を評価して結果を表−1中
に示した。
なお、これら共通組成の詳細は、表−1中に記した。
実施例2 表−2に示した組成のゼオライト含有液体洗浄剤組成
(製品)を調製し、その性能を評価して結果を表−2に
示した。
(製品)を調製し、その性能を評価して結果を表−2に
示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−132695(JP,A) 特開 昭51−50909(JP,A) 特開 昭60−184599(JP,A) 特開 昭58−69717(JP,A) 特開 昭61−101413(JP,A) 特開 昭59−152216(JP,A) 特開 昭58−2215(JP,A) 特開 昭58−87197(JP,A) 国際公開89/4360(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 1/00 - 19/00
Claims (1)
- 【請求項1】(a)全組成物中にアニオン界面活性剤5
〜30重量%を含有する、アニオン界面活性剤またはアニ
オン界面活性剤およびノニオン界面活性剤である界面活
性剤系 (b)ゼオライト:5〜25重量% (c)(a)成分の界面活性剤系を20重量%含む水溶液
に均一に溶解し、かつ、(a)成分の界面活性剤系20重
量%およびゼオライト15重量%を含む水性分散液に配合
した際、25℃におけるB型粘度計における測定で粘度の
上昇効果が確認できる増粘効果を有する高分子物質を0.
3〜10重量%配合したことを特徴とするゼオライト含有
液体洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1159092A JP2935241B2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | ゼオライト含有液体洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1159092A JP2935241B2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | ゼオライト含有液体洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0324199A JPH0324199A (ja) | 1991-02-01 |
JP2935241B2 true JP2935241B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=15686063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1159092A Expired - Fee Related JP2935241B2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | ゼオライト含有液体洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2935241B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1052321A (ja) * | 1996-08-12 | 1998-02-24 | Lion Corp | 部分洗い用液体洗剤製品 |
JP4626927B2 (ja) * | 2001-05-08 | 2011-02-09 | 花王株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
JP4626926B2 (ja) * | 2001-05-08 | 2011-02-09 | 花王株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
WO2017217445A1 (ja) * | 2016-06-16 | 2017-12-21 | 花王株式会社 | レオロジー改質剤 |
-
1989
- 1989-06-20 JP JP1159092A patent/JP2935241B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0324199A (ja) | 1991-02-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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