JP2933107B2 - Ct装置 - Google Patents

Ct装置

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JP2933107B2
JP2933107B2 JP4027653A JP2765392A JP2933107B2 JP 2933107 B2 JP2933107 B2 JP 2933107B2 JP 4027653 A JP4027653 A JP 4027653A JP 2765392 A JP2765392 A JP 2765392A JP 2933107 B2 JP2933107 B2 JP 2933107B2
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裕介 東木
成身 五十嵐
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Canon Medical Systems Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体にX線等の放射
線を照射して得られるデータから当該被検体の断層像を
再構成するCT装置に関し、特に被検体を周回方向にス
キャンする際に当該被検体を体軸方向に移動させる、い
わゆるヘリカルスキャンを行うCT装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、CT装置が種々提案されている。
例えば放射線源としてのX線管及び検出器からなる撮影
系を被検体を中心に該被検体の回りに回転させるととも
に、被検体を体軸方向(撮影系が形成する円に対して垂
直な方向)に移動させるいわゆるヘリカルスキャンを行
うものが提案されている。
【0003】この場合には図15の斜視図に示すよう
に、X線管の被検体に対する相対的な軌跡は「らせん」
形状を描く。そのため、画像の再構成を行う際には、必
要とする位置のデータを補間によって求める必要があ
る。
【0004】例えば図16において点D1Cと点DmCとを
含む平面の断層画像Imgを得るために、まず前記らせ
ん形軌跡上にある点D1Aと点D1Bにおけるデータを求
め、次に点D1Aと点D1Cとの間の距離と点D1Cと点D1B
との間の距離の比に応じて、この点D1Aにおけるデータ
と点D1Bにおけるデータとから点D1Cにおけるデータ値
を補間する。以下同様にして点D1C、D2C、…、DmC
(m+1)C、…におけるデータを順次補間していくことに
より、断層面を1回転したのに相当するだけの分のデー
タを得て、さらに画像の再構成を行い、被検体の断層像
を得る。このようなヘリカルスキャンには、短時間で被
検体の3次元的な情報を得ることができるという長所が
ある。
【0005】また、X線管及び検出器からなる撮影系を
回転させずに被検体Pのみを体軸方向に移動させて撮影
を行えば、被検体の透視像(スキャノグラム)を得るこ
ともできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
検査においては精密検査を必要とする部分(図15中、
ROIで示す関心領域)の断層画像のほかに、この精密
検査の部分の周囲部分の断層画像が、いわゆるスクリー
ニング検査用として必要とされる。そのため、まず図1
5(a)に示すようにスクリーニング検査用として、寝
台を所定の一定速度で移動しながらヘリカルスキャンを
行った後、一旦寝台を精密検査が必要とされる部分まで
戻した後、次に図15(b)に示すように、先の所定速
度より遅い一定速度で寝台を移動しながら、ヘリカルス
キャンのピッチを「密」にして行うようにしている。
【0007】そのため、スクリーニング検査のためのス
キャンを行った後に、一旦寝台を精密検査が必要とされ
る部分まで戻し、位置合わせの後に精密検査のためのス
キャンを寝台速度を遅くして行わなければならず検査に
時間と手間の掛かるものとなっていた。また精密検査を
必要とする部分ROIでは2回に亘ってX線の照射を行
うことになり好ましいことではない。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、広い範囲を迅速にスキャンすることが出来、しかも
精細な断層画像を必要とする部位を指定することの出来
るCT装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1の発明は、被検体の周囲を回転する放
射線源により前記被検体に対して螺旋状のスキャンを行
い、この螺旋状スキャンにより得られたデータを基にし
て断層像の再構成を行うCT装置において、前記被検体
の所定の範囲の透視像を表示する表示手段と、この表示
手段における透視像に基づき所望の複数の撮影範囲を指
定する指定手段と、この指定手段で指定されたそれぞれ
の撮影範囲におけるそれぞれの前記螺旋状のスキャンの
ピッチを設定するためのピッチ設定手段と、このピッチ
設定手段によって設定された値に応じて前記螺旋状スキ
ャンのピッチを制御する制御装置と、前記それぞれの撮
影範囲毎に断層像をそれぞれ再構成する再構成手段と、
を有することを要旨とする。また上記目的を達成するた
め、本願請求項2の発明は、被検体の周囲を回転する放
射線源により前記被検体に対して螺旋状のスキャンを行
い、この螺旋状スキャンにより得られたデータを基にし
て断層像の再構成を行うCT装置において、前記被検体
の複数の撮影範囲におけるそれぞれの螺旋状スキャンの
ピッチを設定するためのピッチ設定手段と、このピッチ
設定手段によって設定された値に応じて前記螺旋状スキ
ャンのピッチを制御する制御装置と、前記それぞれの撮
影範囲毎に断層像をそれぞれ再構成する再構成手段と、
を有することを要旨とする。そして上記目的を達成する
ため、本願請求項3の発明は、被検体の周囲を回転する
放射線源により前記被検体に対して螺旋状のスキャンを
行い、この螺旋状スキャンにより得られたデータを基に
して断層像の再構成を行うCT装置において、前記被検
体の複数の撮影範囲におけるそれぞれの螺旋状スキャン
のピッチを設定するためのピッチ設定手段と、前記ピッ
チ設定手段で設定された値に関する表示を行う表示手段
と、このピッチ設定手段で設定された値に応じて前記螺
旋状スキャンのピッチを制御する制御装置と、前記それ
ぞれの撮影範囲毎に断層像をそれぞれ再構成する再構成
手段と、を有することを要旨とする。更に上記目的を達
成するため、本願請求項4の発明は、被検体の周囲を回
転する放射線源により前記被検体に対して螺旋状のスキ
ャンを行い、この螺旋状スキャンにより得られたデータ
を基にして断層像の再構成を行うCT装置において、複
数の撮影範囲を指定する 指定手段と、この指定手段によ
り指定された撮影範囲毎に前記被検体の移動速度を設定
する速度設定手段と、前記被検体を前記速度設定手段に
より設定された速度で移動するよう制御する移動手段
と、前記それぞれの撮影範囲毎に断層像をそれぞれ再構
成する再構成手段と、を有することを要旨とする。
【0010】
【作用】上述の如く構成された請求項1乃至3の発明に
よれば、複数の撮影範囲毎に螺旋状スキャンのピッチを
変更することができ、かつこれら各撮影範囲毎に断層像
を再構成し得る。そして請求項1の発明によれば、予め
撮影された被検体の透視像(スキャノグラム像)を表示
し、この透視像上で断層像を撮影する所望の複数の撮影
範囲を指定し、この指定されたそれぞれの撮影範囲につ
いてのそれぞれの螺旋状スキャンのピッチを設定する。
また請求項3の発明によれば、ピッチ設定手段により設
定された複数の撮影範囲におけるスキャンピッチが表示
される。また請求項4の発明によれば、被検体の複数の
撮影範囲を指定し、各撮影範囲毎に被検体の移動速度を
設定すると、この速度に従って被検体が移動されるよう
に制御される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を説明する。
【0012】第1図は本発明に係る一実施例のX線CT
装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【0013】図1において、架台1は、X線管3、X線
検出器5、データ収集部7、寝台9、寝台駆動部11及
び寝台位置検出器13等によって構成される。
【0014】放射線源としてのX線管3は、架台1の外
部に設けられる高電圧発生装置27から高電圧を供給さ
れてX線を発生し被検体Pに向けてX線を照射するもの
で、高電圧発生装置27はX線制御装置25の制御に従
って高電圧を発生する。また、放射線検出手段としての
X線検出器5は、X線管3と対向して配置され、照射さ
れるX線量に応じた信号を出力する多数のX線検出素子
からなるものである。
【0015】さらにデータ収集部(いわゆるDAS)7
は、A/D変換部等によって構成され、前記X線検出器
5の多数のX線検出素子及び寝台位置検出器13から同
時にかつ並列的(パラレル)に検出され出力されるアナ
ログ撮像データをマルチプレクサで順番に読み出した後
にデジタルデータに変換した後に、架台1の外部、例え
ばオペレータ室に設けられるFRU15に当該デジタル
データを出力するものである。
【0016】寝台9は、載置した被検体Pを当該被検体
Pの体軸方向及び対軸と垂直な方向に移動可能に構成さ
れており、被検体Pを載置する際には架台1から離間し
た位置で寝台面を低く位置させ、撮像時には被検体Pの
撮像を所望とする範囲が前記X線管3とX線検出器5の
対の回動中心に位置するように調整される。
【0017】また、撮像時にはX線管3とX線検出器5
の対を被検体Pの体軸を中心に回転させると共に、寝台
駆動部11で寝台9を当該被検体Pの体軸方向に移動さ
せることにより、X線管3とX線検出器5の被検体Pに
対する相対的な軌跡が螺旋形状を描く、いわゆるヘリカ
ルスキャンを行うことが出来る。
【0018】また、この寝台9を体軸方向に移動したと
きの、寝台9のX線管3とX線検出器5の対に対する位
置は、寝台位置検出器13によって検出される。図7に
寝台位置検出器13の一例として、ロータリエンコーダ
13aを用いた場合を示す。
【0019】図7を参照するに、寝台駆動部11はクラ
ッチブレーキ11a、減速機11b、モータ11c、ド
ライブスプロケット11d、チェーン11e、連結金具
11f、テンションスプロケット11gによって構成さ
れる。また、ロータリエンコーダ13aはこのクラッチ
ブレーキ11aの回転軸に直結されており、モータ11
cの駆動力は減速機11bで回転速度が減速され、クラ
ッチブレーキ11aを介して回転駆動され、該回転軸が
所定の回転角度だけ回転する毎にパルスを出力する。
【0020】例えば、1パルスが寝台9の移動距離0.
1mmに相当するものとし、また画像表示部17aの画
素サイズを0.5mmとするとき、ロータリエンコーダ
13aから5パルスが出力されると、寝台9が0.5m
mだけ移動したことが判別され、画像表示部17aに表
示され撮像位置を示すカーソルを1画素分(但し、等倍
のとき)だけ移動する。
【0021】さらに、スキャン開始時と終了時の寝台9
の位置からスキャン時の寝台9の移動距離を求め、この
移動距離をサンプル数で等分することにより各サンプリ
ングデータに対する寝台9上の位置を算出することも使
用可能である。この場合には、操作者が指示したスキャ
ン開始位置、スキャン終了位置に対して実際のスキャン
開始位置、スキャン終了位置にはずれが生じるので、実
際のスキャン開始位置、スキャン終了位置に対する寝台
9上の位置を予め測定し、移動距離Lをサンプル数で等
分して各サンプリングデータの寝台9上の位置を求め
る。
【0022】FRU(First Reconstru
ct Unit)15は、前処理部、画像再構成装置1
5a等によって構成され、この画像再構成装置15a
は、被検体Pの特定断面の断層画像を再構成する処理部
であって、撮像データにぼけや解像度等の基本的な性質
を付与するコンボリューション(Comvolutio
n)積分を行うコンボリューション処理及び画像の再構
成を行うバックプロジェクション処理をそれぞれ施し特
定断面に対する断層画像を再構成するものである。
【0023】操作部17は、画像表示部17a及び操作
コンソール17bによって構成され、画像表示部17a
は接続される画像再構成装置15aによって再構成され
た所望とする特定断面の断層画像及び作動状態等の各種
データを表示するものであって、CRTディスプレイ等
が用いられる。また、操作コンソール17bは、コンピ
ュータ19にプログラムやデータの入力及び各種作動を
指示するためのキーボード及び後述する図10に示すよ
うな寝台9の移動速度調整手段としてのスライドボリュ
ームを有して、寝台の移動速度を指1本で容易に変更し
得るようになっている。この移動速度調整手段にはスラ
イドボリュームの外、スライダックのアクセル(例え
ば、足踏み式のペダル)、トラックボール及びジョイフ
ルスティク等が用いられる。
【0024】コンピュータ19は、FRU15、操作部
17、画像記憶装置21、機構制御装置23及びX線制
御装置25のそれぞれと接続され、CT装置全体を制御
する。また、コンピュータ19に内蔵される記憶装置
は、コンピュータ19における各種制御を行うためのプ
ログラム等を記憶するためのものであり、本実施例にお
いては後述する検査手順に係るデータも記憶している。
【0025】画像記憶装置21は、主に画像再構成装置
15aで再構成された断層像を記憶するものである。
【0026】機構制御装置23は、架台制御部23a及
び寝台制御部23bによって構成され、それぞれコンピ
ュータ19の制御に従って、架台制御部23aは主にX
線管3とX線検出器5の対の回動を制御するもので、寝
台制御部23bは主に寝台駆動部11を制御して、被検
体Pを寝台9に載置する際には架台1から離間した位置
で寝台面を低く位置させ、撮像時には被検体Pの撮像を
所望とする範囲が前記X線管3とX線検出器5の対の回
動中心に位置するように調整し、さらにヘリカルスキャ
ンを行う際には寝台9をX線管3とX線検出器5の対の
回動に同期させて、被検体Pの体軸方向に移動させる。
【0027】X線制御装置25は、コンピュータ19の
制御に従って高電圧発生装置27から供給される高電圧
の電力をX線発生部1に印加するものである。また、高
電圧発生装置27は、高圧トランス等を有して高電圧の
電力を発生してX線発生部1に供給する。
【0028】次に、上記構成に基づき本実施例の動作及
び作用を図2乃至図6を参照して説明する。
【0029】このX線CT装置においては、撮影時には
架台1内に設置されたX線管3とX線検出器5が被検体
Pの周囲を連続して回転するとともに、被検体Pを載置
した寝台9が寝台駆動回路5によって、被検体Pの体軸
方向(X線管3及びX線検出器5が描く円に対して略垂
直な方向)に、まず早い速度で、続いてゆっくりとした
速度で、さらに先の早い速度で駆動される。すなわち、
図2に示すように、X線管3及びX線検出器5の被検体
Pに対する相対的な軌跡が螺旋形状を描くヘリカルスキ
ャンを、まず粗いピッチで、次にこの粗いヘリカルスキ
ャンに連続して密なピッチで、さらに粗いピッチでスキ
ャンを行う。このときX線管3は高電圧発生装置27に
より高電圧電力を供給されて被検体PにX線を照射し、
X線検出器5が被検体Pを透過したX線を検出する。
【0030】X線検出器5で検出された被検体PのX線
吸収係数に関するデータは電気信号としてデータ収集部
7に送られ、ここでA/D変換等の処理が行われた後F
RU15に送られる。FRU15はこのデータを基に対
数変換等の処理を行って得られる投影データを画像記憶
装置21の磁気ディスクに送り、該磁気ディスクに上記
ヘリカルスキャンにより得られた全データが保存され
る。
【0031】画像再構成装置15aは画像記憶装置21
から投影データを読出し、これらのデータに演算処理を
行って画像を再構成する。この再構成画像は画像記憶装
置21に保存される一方、画像表示部17aの表示モニ
タの画面上に被検体Pの断層像として表示される。
【0032】また、FRU15で得られた投影データは
スキャノグラム作成手段で被検体Pの透視像であるスキ
ャノグラムを作成することができる。作成されたスキャ
ノグラムは画像記憶装置21に保存される一方、表示モ
ニタ12の画面上に表示される(例えば、図8及び図9
を参照)。
【0033】上記寝台位置検出器13により得られた寝
台9の位置情報はデータ収集部7及びFRU15を介し
てコンピュータ19に送られ、図3に示すように、サン
プリングデータの寝台9上の位置と断層面位置の寝台9
上の位置との距離より求めた重み係数を用いて補間処理
が行われる。ここで、寝台速度が一定であるときには
(図3(a)参照)、従来の補間処理が採用され、寝台
速度が加速時にあるときには(図3(b)参照)、後述
するスキャンデータフォーマットを用いた補間処理が採
用される。
【0034】次に、図4及び図5を参照して、寝台速度
が加速時にあるときのスキャンデータフォーマットと画
像再構成について説明する。すなわち、図4に示すデー
タDnAとデータDnBから求めようとする断層面のデータ
nCを補間処理で求めるパラメータとして寝台位置を用
いることにより、寝台速度が変化しているような場合で
あっても、図5に示すスキャンデータフォーマットか
ら、再構成の基となるデータを容易に作成することがで
きる。
【0035】図6に本実施例の作用をまとめて示す。例
えば、寝台9の移動速度が遅い等速度であるときには得
られるデータは密であり、補間データは正確である反
面、データ収集にはより長い時間が必要とされる。ま
た、移動速度が速い等速度である場合には得られるデー
タは粗であり、補間データは誤差が大きくなる反面、デ
ータ収集時間は速く被爆量も少なくてすむという利点が
ある。
【0036】このように、本実施例によれば、スクリー
ニング検査を行う際には広い範囲を迅速にスキャンする
ことが出来、しかも精細な断層画像を必要とする精密検
査を行う部位に対するスキャンも同時に行うことができ
るので、全体としての検査時間及び被爆量を少なくする
ことができる。
【0037】次に、図8乃至図14を参照して、スキャ
ノグラムを基に撮像範囲及びこの撮像範囲内におけるス
クリーニング検査範囲と精密検査範囲の区分けをプラン
ニングする場合について説明する。
【0038】まず、図8において、被検体Pのスキャノ
グラムにおける撮像範囲を線状のカーソルCを移動して
設定する。このとき、図9に示すように被検体Pの側面
のスキャノグラムを使用して、撮像面S1 、S3 、S5
を順次設定するようにしても良い。設定は、図10に示
すように操作コンソール17bのスライドボリュームを
操作して行う。また、この操作コンソール17bで設定
された撮像面Sに従って、コンピュータ19が寝台制御
部23bを介して寝台駆動部11を駆動して、寝台9の
位置と寝台の移動速度(以下、単に寝台速度ともいう)
を制御する。
【0039】図11に示すように寝台速度を早くするこ
とによりスパイラルのピッチが粗になり、迅速なスクリ
ーニング検査を行うのに最適となり、また寝台速度を遅
くすることによりスパイラルのピッチが密になり、精緻
な精密検査を行うのに最適となる。
【0040】このようにして得られた断層像は、例えば
図12に示すように、被検体Pのスキャノグラムを主画
面17A上に示すと共にこのスキャノグラム上に示され
る撮像面S9 に対応する断層像を副画面17Bに示す事
により検査の効率化を計ることが可能となる。このと
き、副画面17Bには断層像の外、寝台速度或いは寝台
位置を表示するようにしても良い。
【0041】また、図13に示すようにスキャノグラム
上にスクリーニング検査を行う撮像面S11と撮像面S13
との間に精密検査を行う撮像面(領域)S15を示すこと
により、スキャノグラム上でスクリーニング検査範囲と
精密検査範囲との位置関係をより容易に判別することが
できる。
【0042】さらに、図14に示すようにスキャノグラ
ム上のカーソルCa と連動して動くカーソルCb を前記
図11のグラフ上にそれぞれ設けるようにすることによ
り、寝台速度を容易に設定することができる。なお、図
14に示すカーソルCa とカーソルCb は点滅状態であ
り、これにより寝台速度の設定中であることが判別され
る。
【0043】上述したように、本実施例の表示方法によ
れば、ヘリカルスキャンにおける寝台の速度情報や位置
情報を視覚的に判りやすく表示することが可能となるの
で、X線CT装置の操作者はこれらを簡単に把握するこ
とができる。
【0044】尚、架台1に投光器を設けて、スキャン位
置を把握し易くするようにしても良い。
【0045】尚、上記の実施例ではいわゆる第3世代の
X線CT装置に適用した場合を例にとって説明したが、
本発明はこれに限定されること無く、例えば検出器が円
環状に配設され、X線管等の任意の放射線源が被検体の
周囲を回転しながら、適宜放射線を射出する、いわゆる
第4世代のCT装置に適用することができるものであ
り、その場合には、さらに撮像時間を短縮することがで
き本発明の効果をさらに高めることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項3の発明によれば、関心領域を含む撮影範囲ではピッ
チを小さくし、関心領域を含まない単にスクリーニング
検査対象の範囲ではピッチを大きくすることができる。
そして、請求項1の発明によれば、断層像撮影部位を容
易に決定することができる。また請求項3の発明によれ
ば、操作者は容易に撮影範囲毎のスキャンピッチを知る
ことができ、操作性が向上する。さらに、請求項4の発
明によれば放射線源の回転速度を一定に保持したまま
被検体の移動速度設定によって螺旋スキャンのピッチを
任意に変更することができ、関心領域を含む撮影範囲に
ついて精密に画像データを収集することと、被検体の被
曝量を低減し撮影時間を短縮することを両立できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の概略の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】ヘリカルスキャンにおける寝台速度の変更を模
式的に示す図である。
【図3】寝台速度が一定の場合と変化している場合の補
間法を説明するための図である。
【図4】寝台速度の加速時におけるヘリカルスキャンの
画像再構成の際のデータ補間を説明するための図であ
る。
【図5】スキャンデータフォーマットを示す図である。
【図6】寝台速度の変更に伴う作用を説明する図であ
る。
【図7】図1に示した寝台駆動部と寝台位置検出器の機
構的部分の要部を具体的に示す図である。
【図8】画像表示部における表示例を示す図である。
【図9】画像表示部における表示例を示す図である。
【図10】寝台速度の調整装置の構成を示す図である。
【図11】寝台速度と時間との関係を示す図である。
【図12】画像表示部における表示例を示す図である。
【図13】画像表示部における表示例を示す図である。
【図14】画像表示部における表示例を示す図である。
【図15】従来のヘリカルスキャンの動作を説明するた
めの図である。
【図16】従来のヘリカルスキャンにおける画像再構成
の際のデータ補間の様子を説明するための図である。
【符号の説明】
1 架台 3 X線管 5 X線検出器 7 データ収集部 9 寝台 11 寝台駆動部 13 寝台位置検出器 15 FRU 15a 画像再構成装置 17 操作部 17a 画像表示部 17b 操作コンソール 19 コンピュータ 21 画像記憶装置 23 機構制御装置 23a 架台制御部 23b 寝台制御部 25 X線制御装置 27 高電圧発生装置
フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 成身 栃木県大田原市下石上1385番の1 東芝 メディカルエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 林原 良 栃木県大田原市下石上1385番の1 東芝 メディカルエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−103229(JP,A) 特開 平5−7582(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の周囲を回転する放射線源により
    前記被検体に対して螺旋状のスキャンを行い、この螺旋
    状スキャンにより得られたデータを基にして断層像の再
    構成を行うCT装置において、 前記被検体の所定の範囲の透視像を表示する表示手段
    と、 この表示手段における透視像に基づき所望の複数の撮影
    範囲を指定する指定手段と、 この指定手段で指定されたそれぞれの撮影範囲における
    それぞれの前記螺旋状のスキャンのピッチを設定するた
    めのピッチ設定手段と、 このピッチ設定手段によって設定された値に応じて前記
    螺旋状スキャンのピッチを制御する制御装置と、 前記それぞれの撮影範囲毎に断層像をそれぞれ再構成す
    る再構成手段と、 を有することを特徴とするCT装置。
  2. 【請求項2】 被検体の周囲を回転する放射線源により
    前記被検体に対して螺旋状のスキャンを行い、この螺旋
    状スキャンにより得られたデータを基にして断層像の再
    構成を行うCT装置において、 前記被検体の複数の撮影範囲におけるそれぞれの螺旋状
    スキャンのピッチを設定するためのピッチ設定手段と、 このピッチ設定手段によって設定された値に応じて前記
    螺旋状スキャンのピッチを制御する制御装置と、 前記それぞれの撮影範囲毎に断層像をそれぞれ再構成す
    る再構成手段と、 を有することを特徴とするCT装置。
  3. 【請求項3】 被検体の周囲を回転する放射線源により
    前記被検体に対して螺旋状のスキャンを行い、この螺旋
    状スキャンにより得られたデータを基にして断層像の再
    構成を行うCT装置において、 前記被検体の複数の撮影範囲におけるそれぞれの螺旋状
    スキャンのピッチを設定するためのピッチ設定手段と、 このピッチ設定手段で設定された値に関する表示を行う
    表示手段と、前記 ピッチ設定手段で設定された値に応じて前記螺旋状
    スキャンのピッチを制御する制御装置と、 前記それぞれの撮影範囲毎に断層像をそれぞれ再構成す
    る再構成手段と、 を有することを特徴とするCT装置。
  4. 【請求項4】 被検体の周囲を回転する放射線源により
    前記被検体に対して螺旋状のスキャンを行い、この螺旋
    状スキャンにより得られたデータを基にして断層像の再
    構成を行うCT装置において、 複数の撮影範囲を指定する指定手段と、 この指定手段により指定された撮影範囲毎に前記被検体
    の移動速度を設定する速度設定手段と、 前記被検体を前記速度設定手段により設定された速度で
    移動するよう制御する移動手段と、 前記それぞれの撮影範囲毎に断層像をそれぞれ再構成す
    る再構成手段と、 を有することを特徴とするCT装置。
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