JP2932296B2 - 塩化ビニル系重合体組成物及び同重合体ペースト分散液 - Google Patents

塩化ビニル系重合体組成物及び同重合体ペースト分散液

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Description

【発明の詳細な説明】 (a) 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、可塑剤や有機液状媒体中に分散せしめた分
散液(プラスチゾルやオルガノゾル)にしたときのペー
スト粘度が低く、かつ同ペースト分散液よりは色目が白
く、発泡セルが微細(緻密)で、初期発泡速度(発泡初
期の倍率増加)の速い発泡体を与えることができる塩化
ビニル系重合体組成物、及び同重合体ペースト分散液に
関する。
(従来技術) プラスチゾルやオルガノゾル調製用の塩化ビニル系重
合体、すなわちペースト用塩化ビニル系重合体は、通
常、水溶性の重合開始剤を用いた乳化重合法、又は塩化
ビニル単量体に溶解する、いわゆる油溶性重合開始剤を
用いて、塩化ビニル単量体若しくは同単量体を主成分と
する単量体混合物を機械的に水中に均一かつ微細に分散
させてから(すなわち均質化処理してから)重合させる
微細懸濁重合法によつて製造される。そして、その重合
用乳化剤としては、高級アルコール硫酸エステル塩、ア
ルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩な
どの陰イオン界面活性剤が主に使用されている。しか
し、これらの方法で製造されたペースト用塩化ビニル系
重合体は、たとえばそれに可塑剤や有機液状媒体、安定
剤等を配合してプラスチゾルやオルガノゾル等のペース
ト分散液にしたときのペースト粘度が高い欠点があつ
た。
かかる塩化ビニル系重合体のペースト粘度を低下させ
る等の目的で、前記の重合後のラテツクスに、上記の陰
イオン界面活性剤、又はポリオキシエチレンアルキルフ
エニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロツク共重合体、ソルビタンエステル、グリセリ
ンアルキルエステルなどの非イオン界面活性剤の1種又
は2種以上を加えて乾燥してペースト用塩化ビニル系重
合体組成物とする方法、或いはペースト調製時に上記の
界面活性剤を加える方法等が用いられていた。しかし、
このような一般公知の方法を用いても、ペースト粘度の
低下と発泡特性(発泡体の白度、発泡セルの緻密さ、初
期発泡速度等)のバランスが、必ずしも充分でなく、た
とえばペースト粘度の低い組成物では発泡セルが粗かつ
たり、発泡体の色目が劣ることが多かつた。
本発明者は、従来の前記の欠点を改良し、低粘度でか
つ発泡特性に優れたペースト分散液を与える塩化ビニル
系重合体組成物を得るために種々研究を重ね、既に、重
合の際の乳化剤や重合後の調整用乳化剤として、特定の
陰イオン系界面活性剤を用いることを提案した(特開昭
61−44939号、特開昭61−44907号、特開昭63−268755号
及び特開昭63−175057号各公報)。
(発明の課題) 本発明は、本発明者らの前記の発明にさらに改良を加
え、ペースト分散液にしたときのペースト粘度が低く、
しかもそのペースト分散液よりは発泡特性に優れた発泡
体が得られる塩化ビニル系重合体組成物の提供、及び同
塩化ビニル系重合体組成物を用いたペースト分散液の提
供を目的とするものである。
(b) 発明の構成 (課題の解決手段) 本発明の塩化ビニル系重合体組成物は、塩化ビニル単
独又は塩化ビニルとこれと共重合可能な他の単量体との
混合物を、酸化剤成分として有機過酸化物(有機ハイド
ロパーオキサイドを含む)を用いた酸化−還元系開始剤
を使用し、かつ重合用乳化剤として高級アルコール硫酸
エステル(その塩を含む)を用いて乳化重合又は微細懸
濁重合させて得られた塩化ビニル系重合体に、(B)一
般式 RO(CH2CH2O)nH ……(I) (式中、Rはアルキル基であり、nは重合度を表わす数
である。) で表わされ、かつHLBが10〜17のポリオキシエチレンア
ルキルエーテル(その混合物を含む)を含有せしめてな
る組成物である。
また、本発明の塩化ビニル系重合体分散液は、前記の
塩化ビニル系重合体組成物を可塑剤及び/又は有機液状
媒体中に分散せしめてなる分散液である。
本発明における塩化ビニル系重合体としては、塩化ビ
ニル単独重合体、及び塩化ビニルとこれと共重合可能な
他の単量体との共重合体があげられる。
その共重合体の場合の塩化ビニルと共重合可能な他の
単量体としては、たとえばエチレン、プロピレン、n−
ブテンなどのオレフイン類、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、ステアリン酸ビニルなどのビニルエステル、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸などの一価の不飽
和酸又はそれらのアルキルエステル、メチルビニルエー
テル、エチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテ
ル、ラウリルビニルエーテルなどのビニルエーテル、マ
レイン酸、フマル酸などの二価の不飽和有機酸、その酸
無水物又はそのエステル、芳香族ビニル化合物、不飽和
ニトリル等があげられる。これらの塩化ビニルと共重合
可能な他の単量体は1種類を塩化ビニルと共重合させて
もよいし、2種以上を共重合させてもよい。共重合体中
の他の単量体の含有量は、30重量%以下、好ましくは20
重量%以下である。
本発明の塩化ビニル系重合体組成物調製用のかかる塩
化ビニル系重合体は、酸化剤成分として有機過酸化物
(有機ハイドロパーオキサイドを含む)を用いた酸化−
還元系開始剤(以下、これを「レドツクス開始剤」とい
う。)を使用し、かつ重合用乳化剤として高級アルコー
ル硫酸エステル(その塩を含む)を用いて乳化重合法又
は微細懸濁重合法により、前記した塩化ビニル単独又は
塩化ビニルとこれと共重合可能な他の単量体との混合物
を重合させて製造される。
そのレドツクス開始剤用の酸化剤成分の有機過酸化物
としては、たとえばジラウロイルパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハ
イドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、オク
タノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、
3,3,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ジ−
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、t−ブ
チルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−
ブチルパーオキシラウレートがあげられ、特にジラウロ
イルパーオキサイドが好ましい。また、その還元剤成分
としては、たとえばホルムアルデヒドナトリウムスルホ
キシレート、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリ
ウム、アスコルビン酸(塩)等があげられ、特にホルム
アルデヒドナトリウムスルホキシレートが好ましい。
また、その重合用乳化剤の高級アルコール硫酸エステ
ルとしては、たとえばラウリル硫酸ナトリウム、ミリス
チル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム等があ
げられるが、品質の安定性及び価格等の点からラウリル
硫酸ナトリウムが好ましい。
このようにして、その特定のレドツクス開始剤とその
特定の重合用乳化剤とを用いて、塩化ビニルを単独で、
又はこれと共重合可能な他の単量体との混合物を乳化重
合法又は微細懸濁重合法で重合させて得られた塩化ビニ
ル系重合体(A)は、これに後述する特定のポリオキシ
エチレンアルキルエーテル(B)を含有せしめると、ペ
ースト分散液にしたときのペースト粘度が低く、かつそ
のペースト分散液よりは発泡特性に優れた発泡体が得ら
れる本発明の塩化ビニル系重合体組成物とすることがで
きる。しかし、開始剤に他の開始剤を用いたり、或いは
重合用乳化剤に他の乳化剤を用いた場合には、得られる
塩化ビニル系重合体は、それに後述する特定のポリオキ
シエチレンアルキルエーテル(B)を含有せしめても、
ペースト粘度と発泡特性とがバランスよく優れたペース
ト分散液とすることができないのである。
次に、本発明の塩化ビニル系重合体組成物を得るため
に、前記の塩化ビニル系重合体(A)に含有せしめるポ
リオキシエチレンアルキルエーテル(B)は、前記一般
式(I)で表わされるものであつて、かつそのHLB(詳
しくは親水・親油バランス。すなわちHydrophilic−Lip
ophilic Balance。本明細書では、これを「HLB」とい
う。)が10〜17であるものである。特にそのアルキル基
(R)がラウリル基であるポリオキシエチレンアルキル
エーテル、すなわちポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルが、塩化ビニル系重合体との相溶性に優れているので
好ましい。
本発明における塩化ビニル系重合体(A)に含有せし
めるポリオキシエチレンアルキルエーテル(B)の割合
は、塩化ビニル系重合体(A)の100重量部に対して、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(B)が0.1〜5
重量部、好ましくは0.5〜3重量部である。ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル(B)の含有量が少なすぎる
とペースト粘度及び発泡特性の改善効果が得られない
し、多すぎてもそれに見合う改善効果の向上が期待でき
ず、経済的に不利であるばかりでなく、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルのブリードやプレートアウト等の
トラブルの原因となり、加工上や使用上で問題を起すこ
とになる。
本発明における塩化ビニル系重合体(A)にポリオキ
シエチレンアルキルエーテル(B)を含有せしめる態様
には種々の態様が可能であるが、その代表的な態様とし
て下記の〜の態様があげられる。
塩化ビニル系重合体(A)の乳化重合又は微細懸濁重
合時に、重合用乳化剤としての高級アルコール硫酸エス
テルのほかに、補助乳化剤としてポリオキシエチレンア
ルキルエーテル(B)を存在せしめ、重合によつて得ら
れた塩化ビニル系重合体ラテツクスをそのまま噴霧乾燥
する。
乳化重合又は微細懸濁重合によつて得られた塩化ビニ
ル系重合体(A)のラテツクスに、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル(B)を、調整用乳化剤として添加し
たのち、そのラテツクスを噴霧乾燥する。
乳化重合又は微細懸濁重合によつて得られた塩化ビニ
ル系重合体(A)のラテツクスを乾燥して得られた塩化
ビニル系重合体(A)の粉末に、可塑剤や有機液状媒
体、安定剤等を添加してペースト分散液を調製する際
に、同時にポリオキシエチレンアルキルエーテル(B)
を添加する。
本発明の塩化ビニル系重合体組成物の調製には、上記
〜の態様以外の態様を用いることも可能であるが、
の態様が、操作が簡単で経済的に特に好ましい。
次に、本発明の塩化ビニル系重合体ペースト分散液
は、上述のようにして得られた塩化ビニル系重合体組成
物を可塑剤及び/又は有機液状媒体中に分散せしめるこ
とにより容易に得られる。
その可塑剤としては、たとえば特公平1−60499号公
報の第4欄に詳記されているものなどがあげられる。
また、その有機液状媒体としては、たとえばキシレ
ン、テキサノールイソブチレート、ドデシルベンゼン、
トルエン、メチルイソ−ブチルケトン、ブチルセロソル
ブ、ミネラルスピリツトなどがあげられる。
本発明の塩化ビニル系重合体ペースト分散液(以下に
おいて「プラスチゾル」ということがあり、これにはオ
ルガノゾルも含まれる。)は、ペースト(ゾル)粘度が
低く、かつそのプラスチゾルの発泡特性に優れているの
で、このプラスチゾルを塗布し、発泡させて種々の塩化
ビニル樹脂発泡製品を製造するのに有利に使用できる。
すなわち、そのプラスチゾル粘度が低いので、ゾルの取
扱い、たとえば供給、過、及び脱泡等が容易であり、
かつ高速塗布が可能になり、生産性が向上するし、速や
かに均一に発泡して高い白色度の発泡製品、たとえば壁
材等を有利に製造することができる。
(実施例等) 以下に、実施例及び比較例をあげて詳述するが、本発
明はこれらの例によつて限定されるものではない。これ
らの例に記載の「部」及び「%」は、重量基準によつ
た。
また、これらの例に記載の各試験は、下記によつた。
試験用プラスチゾル配合 塩化ビニル系重合体組成物 100部 フタル酸ジ2−エチルヘキシル 65部 炭酸カルシウム 100部 Na−Zn系安定剤 3部 アゾ系発泡剤 3部 希釈剤(ミネラルスピリツト) 5部 BM型粘度(センチポイズ) BM型粘度計(東京計器製作所製)No.3ローターを用
い、6rpm又は60rpmの回転数で、23℃で測定する。
上記のプラスチゾル配合による混合物を、ケミスタ
ーラーでゾル化し、熟成1時間後、ガードナー・ナイフ
を用いて、壁紙上に0.17mm厚さになるよう塗布する。こ
れをオーブン中で、130℃×1分間加熱、ゲル化させ
る。得られたゲル化シートを必要な大きさに裁断し、厚
さをゲージで測定する。厚さの判明したサンプルを210
℃のオーブン中で、25〜70秒間(5〜10秒毎にサンプル
を取出しながら)、加熱、発泡させる。
得られた発泡サンプルについて、発泡前後の厚さの比
より発泡倍率を計算し、この値の推移より発泡の速さ
を、またサンプル表面の色目の目視観察より白度を、さ
らにサンプル断面のセル構造観察より発泡セルの緻密さ
を、それぞれ評価、判定した。
これらの評価は相対的であるので、標準サンプルを同
時に評価し、下記の基準により判定した。
初期発泡: ◎…初期発泡が標準より速い。
○…初期発泡が標準と同程度である。
セル構造: ◎…発泡セル構造が標準より緻密である。
○…発泡セル構造が標準と同程度である。
色目: ◎…発泡体の色目が標準よりも白い。
○…発泡体の色目が標準と同程度である。
実施例1〜3 比較例1〜2 撹拌機を備えた容積200の予備重合槽にイオン交換
水100kg、ジラウロイルパーオキサイド600g、ラウリル
硫酸ナトリウム400g、ラウリルアルコール200gを添加
し、次いで同予備重合槽内を脱気してから塩化ビニル単
量体60kgを添加し、撹拌しながら35℃に保持した。次い
で、均一に撹拌後乳化機を用いて所望の液滴径(約0.5
〜0.7μ)に分散させてから、予め脱気しておいた撹拌
機を備えた容積200の重合槽に移送した。分散液の移
送完了後、反応槽内の温度を50℃に昇温させ公知の方法
で乳化重合させ、種子重合体ラテツクスを得た。その種
子重合体の平均径は0.6μであつた。
この種子重合体ラテツクスを種子重合体として用い、
かつ表1に示す各重合用乳化剤及び重合開始剤を用いて
重合させ、得られた各重合体ラテツクスに表1に示す各
調整用乳化剤を添加して噴霧乾燥させて塩化ビニル重合
体組成物を調製した。
すなわち、撹拌機を備えた容量200の各重合槽に、
脱イオン水80kg、前記の種子重合体ラテツクス5kg(重
合体固形物換算値)、炭酸水素ナトリウム20gを仕込ん
だ後、脱気して塩化ビニル単量体75kgを仕込み、温度を
55℃に昇温させたのち、予め溶解しておいた亜硫酸水素
ナトリウム0.3%水溶液を少量(約1500ml/hr)ずつ重合
槽へ連続的に40分間添加して重合を開始させた。亜硫酸
水素ナトリウムの添加開始後一定の反応速度で反応する
ようにその添加速度を調整した。さらに、重合率が10%
に達した時点から重合終了までの間、乳化剤としてラウ
リル硫酸ナトリウムを約8重量%水溶液として、塩化ビ
ニル単量体に対して毎時0.1%の割合で連続的に添加し
た。乳化剤の全添加量は塩化ビニル単量体に対して0.6
%であつた。
重合圧が55℃における塩化ビニルの飽和圧から1kg/cm
2降下したときに亜硫酸ナトリウムを添加して重合を停
止させ、未反応単量体を回収した。得られたラテツクス
の重合体の平均粒径は1.1μであり、ラテツクスの安定
性は良好であつた。
このラテツクスを5等分し、各ラテツクスに、表1に
示す調整用乳化剤をそれぞれ1.0重量%添加してから噴
霧乾燥させ、粉砕して塩化ビニル重合体組成物を得た。
その得られた各塩化ビニル重合体組成物を用いてプラス
チゾルを調製し、その各プラスチゾル粘度を測定し、さ
らにその各プラスチゾルを用いて作成した各テストシー
トの発泡特性を試験し評価した。その結果は表1に示す
とおりであった。
比較例3〜4 重合用乳化剤をドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムに変更し、そのほかは実施例1〜3と同様にして重合
反応させ、得られたラテツクスを2分し、各ラテツクス
に表1に示す各調整用乳化剤をそれぞれ1.0%添加して
から噴霧乾燥させて塩化ビニル重合体組成物を得た。そ
の各重合体組成物をそれぞれ用い、そのほかは実施例1
〜3と同様にしてプラスチゾルを調製し、その各プラス
チゾルの粘度及び発泡性を試験した。その結果は表1に
示すとおりであつた。
表1の実施例と比較例との対比から明らかなように、
実施例の塩化ビニル系重合体組成物は、比較例の塩化ビ
ニル系重合体組成物と較べて、プラスチゾルの粘度及び
発泡特性(特に初期の発泡速度及び発泡体の色目)がバ
ランスよく優れている。
(c) 発明の効果 本発明の塩化ビニル系重合体組成物は、ペースト分散
液(プラスチゾル)にしたときのペースト粘度が低く、
かつ発泡特性が優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 14/06 C08F 14/06 (C08L 27/06 71:02) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 1/00 - 101/14 C08K 3/00 - 13/08 C08F 2/00 - 2/60 C08F 14/00 - 14/28 C08F 114/00 - 114/28 C08F 214/00 - 214/28 C08F 4/00 - 4/82

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)塩化ビニル単独又は塩化ビニルとこ
    れと共重合可能な他の単量体との混合物を、酸化剤成分
    として有機過酸化物(有機ハイドロパーオキサイドを含
    む)を用いた酸化−還元系開始剤を使用し、かつ重合用
    乳化剤として高級アルコール硫酸エステル(その塩を含
    む)を用いて乳化重合又は微細懸濁重合させて得られた
    塩化ビニル系重合体に、(B)一般式 RO(CH2CH2O)nH ……(I) (式中、Rはアルキル基であり、nは重合度を表わす数
    である。) で表わされ、かつHLBが10〜17のポリオキシエチレンア
    ルキルエーテル(その混合物を含む)を含有せしめてな
    る塩化ビニル系重合体組成物。
  2. 【請求項2】一般式(I)におけるRがラウリル基であ
    る第1請求項記載の塩化ビニル系重合体組成物。
  3. 【請求項3】第1請求項又は第2請求項記載の塩化ビニ
    ル系重合体組成物を可塑剤及び/又は有機液状媒体中に
    分散せしめてなる塩化ビニル系重合体ペースト分散液。
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