JP2931746B2 - 無機質成形板の製造方法 - Google Patents

無機質成形板の製造方法

Info

Publication number
JP2931746B2
JP2931746B2 JP29612193A JP29612193A JP2931746B2 JP 2931746 B2 JP2931746 B2 JP 2931746B2 JP 29612193 A JP29612193 A JP 29612193A JP 29612193 A JP29612193 A JP 29612193A JP 2931746 B2 JP2931746 B2 JP 2931746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
plate
molded plate
reinforcing material
inorganic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29612193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07124926A (ja
Inventor
秀憲 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiha Corp
Original Assignee
Nichiha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichiha Corp filed Critical Nichiha Corp
Priority to JP29612193A priority Critical patent/JP2931746B2/ja
Publication of JPH07124926A publication Critical patent/JPH07124926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2931746B2 publication Critical patent/JP2931746B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は片面または両面に凹凸
模様を有する無機質成形板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 無機質成形板の乾式または半乾式の製
造方法にあっては、図7に示すようにセメントのような
自硬性無機材料と木質補強材とを主体とする原料混合物
(10)を型面に凹凸模様(3A)を有する下型板(3) 上に散布
してマットをフォーミングし、該マット上に上型板を当
接して圧締硬化養生を行なって板状に成形する。従来、
上記原料混合物(10)を下型板(3) 上に散布する場合に下
型板(3) の移動方向(矢印リ)とは逆方向(矢印ヌ)に
風を吹付けて風選し、微細な原料混合物(10)は後方より
に落下させ、粗大な原料混合物(10)は前方よりに落下さ
せることによって、下即ち表または裏部分の密度
を高くし、内側部分の密度を低くして表裏面が緻密でか
つ軽量な成形板を得る方法が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら上記従
来方法によれば下型板(3) の凹凸模様(3A)の凸部(31A)
後側が風による原料混合物(10)の流れの死角とな
り、この部分で原料混合物(10)の充填密度が低くなり、
結果として得られる成形板においてもこの部分の表面
造が粗になって機械的強度や耐水性が低下し、また巣穴
が多くなって外観的にも劣るようになると言う問題点を
生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は上記従来の課
題を解決するための手段として、型面に凹凸模様(3A)を
有する下型板(3) をラインに沿って移 動させ、主送風機
(7) によって該下型板(3) の移動方向とは逆の方向から
を吹付けかつ副送風機(7A)によって該下型板(3) の移
動方向から下型板(3) に風を吹付けて自硬性無機材料と
木質補強材とを主体とする原料混合物を 選しつつ該下
型板(3) 上に散布してマットをフォーミングし、該マッ
ト上に上型板(11)を当接して圧締硬化養生を行なって無
機質成形板を製造する場合、少なくとも該無機質成形板
の表裏層の木質補強材として篩目2mm以下の木粉を30
〜70重量%含有するものを5〜15重量%使用する無
機質成形板の製造方法を提供するものである。本発明に
おいては特に芯層部の木質補強材として、分枝および/
または彎曲および/または折曲させることによって嵩高
くされた木質繊維束、剛性のある竹繊維や麻繊維または
木片を使用することが望ましい。以下に本発明を詳細に
説明する。本発明の無機質成形板は主として自硬性無機
材料と木質補強材とを原料とするものである。
【0005】〔自硬性無機材料〕 本発明に使用する自硬性無機材料としては、ポルトラン
ドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライア
ッシュセメント、アルミナセメント等のセメント類、二
水石膏、半水石膏、無水石膏、消石灰、生石灰等の活性
石灰含有物質とケイ砂、ケイ石砂、シリカヒューム、高
炉スラグ、フライアッシュ、シラスバルーン、パーライ
ト等のケイ酸含有物質を混合した混合物、上記セメント
類と上記ケイ酸含有物質との混合物等が例示され、上記
セメント類は水存在下において水和反応によって硬化
し、上記活性石灰含有物質と上記ケイ酸含有物質混合物
は水熱反応によってケイ酸カルシウムの硬化体となる。
セメント類−ケイ酸含有物質混合物の場合は通常セメン
ト類とケイ酸含有物質の重量比が40:60〜70:3
0程度になるように混合する。
【0006】〔木質補強材〕 本発明に使用する木質補強材としては、木粉、木質繊
維、パルプ、木質繊維束、木毛、木片、竹繊維、麻繊維
等が例示される。特に芯層部分の木質補強材として望ま
しいものは分枝および/または彎曲および/または折曲
させることによって嵩高くされた木質繊維束である。該
嵩高木質繊維束は望ましくは主幹の径が約0.1〜2.
0mm、主幹の実長が約2〜35mm、更に望ましくは10
〜30mmの範囲にあり、嵩比重は約0.03〜0.05
g/cm3 の範囲にある。該嵩高木質繊維束を製造するに
は水酸化ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシ
ウム等の薬液に木材を浸漬したり、木材を蒸気で加熱し
たり、あるいは上記薬液浸漬と蒸気加熱とを併用したり
することによって木材中に含まれる木質単繊維のバイン
ダーの役割をしているリグリン、ヘミセルロース、樹脂
等を完全に溶解させることなく膨潤させるにとどめた上
で上記バインダーを残存させつゝ解繊したものであり、
上記バインダーのうち特にリグニンを略完全に除去して
解繊したパルプ繊維に比して径が大である。解繊は例え
ばグラインディングディスクにより行なわれ、解繊の程
度の調節は該グラインディングディスク間隔を調節する
ことによって行なわれる。上記嵩高木質繊維束は分枝お
よび/または彎曲および/または折曲しているから排除
体積が大きく、したがって嵩高く密度の小さい芯層を与
えるが、相互の絡み合いは強固であるから密度は小さい
が強度は大きい構造が得られる。更に芯層部分の木質補
強材として望ましい他のものは、木片、竹繊維、麻繊維
等の剛性のある繊維である。上記剛性繊維は上記嵩高木
質繊維束と同様にその剛性により密度は小さいが強度は
大きい構造を与える。
【0007】〔第三成分〕 上記自硬性無機質材料と木質補強材以外、本発明の無機
質成形板には更に第三成分として、塩化マグネシウム、
硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、
アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、硫酸アル
ミニウム、水ガラス等の硬化促進剤、バーミキュライ
ト、ベントナイト等の鉱物粉末、ワックス、パラフィ
ン、シリコン等の撥水剤、合成樹脂エマルジョン等の補
強材、発泡性熱可塑性プラスチックビーズ、プラスチッ
ク発泡体等が添加されてもよい。上記例示は本発明を限
定するものではない。
【0008】〔無機質成形板の組成〕 本発明の無機質成形板においては、表裏層部分の密度を
大きくして緻密で強度や耐水性の大きな表裏面を形成
し、芯層部分の密度は小さくして軽量なクッション性を
有するものとすることが望ましい。このためには少なく
とも表裏層の木質補強材として篩目2mm以下の木粉を3
0〜70重量%含有するものを使用することが望まし
く、また芯層の木質補強材として前記したように嵩高木
質繊維束や竹繊維、麻繊維等の剛性繊維を使用すること
が好ましく、更にフライアッシュ、シラスバルーン、パ
ーライト、ガラスバルーン等の無機質微細中空体や発泡
性熱可塑性プラスチックビーズ、プラスチック発泡体等
の有機質中空体を使用してもよい。成形板の不燃性を考
慮すれば有機質中空体よりも無機質微細中空体の使用が
望ましい。本発明の無機質成形板においては、上記木質
補強材は通常5〜15重量%の範囲で添加される。上記
木質補強材の添加量が5重量%未満では補強効果が小さ
く、また15重量%を越えると防火性が低下する。望ま
しい表裏層および芯層の主な原料の組成は下記の通りで
ある。 表裏層: セメント類および活性石灰含有物質 30〜60重量% ケイ酸含有物質 30〜55 〃 木粉(篩目2mm以下) 5〜10 〃 他の木質補強材 5〜10 〃 芯層: セメント類および活性石灰含有物質 30〜60重量% ケイ酸含有物質 25〜55 〃 中空体 0〜15 〃 木質補強材 5〜15 〃
【0009】〔無機質成形板の製造〕 本発明の無機質成形板製造方法としては工程の連続化が
容易で装置も簡単な乾式製造方法を採用することが望ま
しい。乾式製造方法の工程1においては、下型板上に上
記表裏層の原料混合物(以下混合物Aとする)をマット
状に散布し、次いでその上に上記芯層の原料混合物(以
下混合物Bとする)をマット状に散布し、更にその上に
上記混合物Aをマット状に散布するのであるが、この際
混合物Aおよび混合物Bには硬化反応のために夫々水を
30〜45重量%添加しておく。混合物Bの木質補強材
として分枝および/または彎曲および/または折曲され
た上記嵩高木質繊維束を用いると、混合物Bがほぐれ易
くなり、下型板上に均一に散布し易くなる。連続製造法
においては上記下型板は多数個ベルトコンベアー上に載
置せしめてラインに沿って移動 させ主送風機によって該
下型板の移動方向(前方)から移動方向とは逆の方
(後方)へ風を吹付けつつ該原料混合物Aを散布する。
そうすると該混合 物Aは風選されて表面部分に微細な混
合物Aが配されて高密度となる。しか し、下型板の凹凸
模様の凸部の背後側が該主送風機からの風による混合物
の流れの死角になる。そこで本発明では副送風機によ
って下型板直上に後方 から前方へ向かって風を吹き付け
る。そうすると該混合物Aの特に篩目2mm 以下の木粉が
該下型板の凹凸模様の凸部の後側に効率良く充填され
る。下型板上に散布された原料混合物は所望なればロー
ル等によって若干押圧され、該マットにはそれから上面
に上型板が載置され、工程2において水分存在下に圧締
予備硬化され所望の形状に成形される。圧締条件は通常
圧締圧10〜20kg/cm2 、温度60〜80℃、時間1
0〜30時間程度で行なわれ、加熱は通常蒸気にて行な
われる。圧締は二つの上下型板間に上記マットを挟圧す
ることによって行なわれるが、上型板および/または下
型板の型板面に所定の凹凸模様を設けておく。上記工程
2の圧締予備硬化によって得られた予備硬化物は工程3
においてオートクレーブ中にて養生される。養生条件は
通常温度160〜200℃、時間5〜10時間である。
上記オートクレーブ養生により活性石灰含有物質とケイ
酸含有物質とのケイ酸カルシウム反応は完全に行なわれ
る。このようにして両面または片面に上型板および/ま
たは下型板の凹凸模様が逆転写された凹凸模様を有する
本発明の無機質成形板が製造されるが、本発明の無機質
成形板の表裏層の厚みは通常全体の厚みの10〜30%
とする。
【0010】
【作用】 本発明の無機質成形板においては、下型板上
に原料混合物を散 布する場合に前方から後方に向かって
主送風機によって風を吹付けることに よって原料混合物
を風選し、下面部分に微細な原料混合物を配して高密度
密構造とする。しかし該下型板の凹凸模様の凸部の背
後側には原料混合物の 流れの死角が出来るので、本発明
では後方から前方へ向かって副送風機によ って下型板直
上に風を吹付けることによって該混合物中の特に篩目2
mm以下 の微細な木粉を該下型板の凹凸模様の凸部の後側
に効率良く充填する。した がって本発明では無機質成形
板の表面が略均一に緻密な構造となり、粗構造部分が形
成されないようになる。また特に芯層部分の木質補強材
として分枝および/または彎曲および/または折曲させ
ることによって嵩高くされた嵩高木質繊維束や竹繊維、
麻繊維等の剛性繊維を使用すると、構造が粗になり低密
度になるが、繊維の絡み合いや剛性により機械的強度は
大きなものが得られる。
【0011】
【実施例】〔実施例1〜3〕 (1) 混合物A(表裏層)の組成は下記の通りである。 ポルトランセメント 50重量% ケイ砂 32 〃 木質補強材*1 15 〃 塩化マグネシウム(硬化促進剤) 1 〃 パラフィンエマルジョン(防水剤) 2 〃 *1 :木質補強材としては篩目2mm以下の木粉と、平均
篩目4.5mm,平均厚み0.6mmの木片とを重量比で4
0:60(実施例1)、47:53(実施例2)、6
6:33(実施例3)に混合したものを使用する。 (2) 混合物B(芯層)の組成は下記の通りである。 ポルトランセメント 44重量% ケイ砂 29 〃 木質補強材*2 10 〃 塩化マグネシウム(硬化促進剤) 1 〃 パラフィンエマルジョン(防水剤) 2 〃 *2 :木質補強材としては平均径1.0mm,平均長さ2
0mmの分枝および/または彎曲および/または折曲させ
られた嵩高木質繊維束を使用する。 (3) 上記混合物A,Bを用いて無機質成形板を製造する
方法を図1〜図6に示す。図に示すフォーミング装置に
おいて、(1) はフォーミングチャンバーであり、該フォ
ーミングチャンバー(1) の底部には搬送ベルトコンベア
(2)上に表面に凹凸模様(3A)を有する下型板(3) が配置
され、該下型板(3) は該搬送ベルトコンベア(2) によっ
て矢印イ方向へ搬送される。該フォーミング チャンバー
(1) 上方には供給ベルトコンベア(4) が配置され、該供
給ベルトコンベア(4) の末端には上側に供給ブラシ(5)
、下側に清掃ブラシ(6) が配置されて散布装置を構成
している。該フォーミングチャンバー(1) の下型板(3)
搬送方向側(前方)にはケーシング(71)内に収納されて
いる送風機(72)と、該送風機(72)に分配ダクト(74)を介
して連絡する上下一対の送風口(73,73) とからなる主送
風装置(7) が配置され、該送風口(73,73) はフォーミン
グチャンバー(1) 内に下型板(3) 搬送方向とは逆の方向
後方)に風を吹付けるようになっており、該フォーミ
ングチャンバー(1) の搬送方向とは逆方 向の側には該送
風口(73,73) から吹付けられた空気を回収して送風機(7
2)に循環させる循環経路(8) が開口している。更に該フ
ォーミングチャンバー(1) の搬送方向とは逆方向の側の
下部には送風機(72)に分配ダクト(74)から分岐したダク
ト(74A) を介して連絡する送風口(73A) からなる副送風
装置(7A)が配置され、該送風口(73A) は下型板(3) の直
上において後方から前方へ向 かって風を吹付けるように
なっている。なお主送風装置(7) の送風口(73)と副送風
装置(7A)の送風口(73A) とにはハンドル(75A,75A) によ
って操作される風量調節弁(76A,76A) が取付けられてい
る。更に該フォーミングチャンバー(1) 内には該送風口
(73)と相対して篩枠(9) が傾斜角度調節可能および前後
移動可能に設置されている。上記フォーミング装置の後
段には供給ベルトコンベア(4) 、供給ブラシ(5) 、清掃
ブラシ(6) からなる上記フォーミング装置と同様な散布
装置が配置せられ、更にその後段に上記フォーミング装
置とは前後の向きを逆にした上記フォーミング装置が配
置される。上記前段のフォーミング装置においては、上
記混合物Aに水40重量%を混合した混合物(10)を供給
ベルトコンベア(4) 上で矢印ロ方向に搬送し、該供給ベ
ルトコンベア(4) の末端において矢印ハ方向に回転する
供給ブラシ(5) によって該混合物(10)をほぐしつゝフォ
ーミングチャンバー(1) 内の前方より落下させる。フ
ォーミングチャンバー(1) 内に落下した混合物(10)は先
ず主送風装置(7) の送風口(73)から矢印ニに示すように
前方から後方に向 かって吹付けられる風により矢印ホに
示すように後方に配向せられ、篩枠(9) によって篩別さ
れた後、更に送風口(73)から吹付けられる風によって風
選されて混合物(10)中のより微細な粉体はフォーミング
チャンバー(1) 内においてより搬送方向とは逆の方向側
に位置する下型板(3) 上に落下堆積し、より粗大な粉体
はフォーミングチャンバー(1) 内においてより搬送方向
側に位 置する下型板(3) 上に落下堆積するが、この際微
細な粉体は下型板(3) 直上で副送風装置(7A)の送風口(7
3A) から矢印トに示す後方から前方に向かって吹付けら
れる風により矢印チに示すように若干前方に配向せられ
る。そして最も粗大な粉体は篩枠(9) 上に残存し篩枠
(9) 上から矢印ヘに示すように落下してフォーミングチ
ャンバー(1) 内において最も搬送方向側に位置する下型
板(3) 上に堆積する。該下型板(3) は前述したように搬
送ベルトコンベア(2) によりフォーミングチャンバー
(1) 内を後方から前方へ搬送されるので、下型板(3) 上
には最下位に最も微細な粉体が堆積され、上に行くにし
たがって粒度が粗大な粉体が堆積されることになる。こ
のようにして図3に示すように下へ行くにしたがって粒
度が微細になる構造を有する表層マット(10A) がフォー
ミングされる。該表層マット(10A) の厚みは8mmとす
る。該表層マット(10A) において上記したように微細な
粉体は下型板(3) 直上で副送風装置(7A)の送風口(73A)
から吹付けられる風により若干前方に配向せられるの
で、図3に示すように下型板(3) の凹凸模様(3A)の凸部
(31A) の後方側にも該微細な粉体が充填される。このよ
うにして表層マット(10A) が作製されるが、更に中間の
散布装置によって同様にして該表層マット(10A) 上に上
記混合物Bに水40重量%を混合した混合物を散布して
図4に示すような芯層マット(20A) をフォーミングす
る。該芯層マット(20A) の厚みは50mmとする。更に
フォーミング位置 に続く第2のフォーミング装置によっ
て同様に混合物(10)を散布して図5に示すような裏層マ
ット(30A) をフォーミングする。該裏層マット(30A) の
厚みは8mmとする。第2のフォーミング装置は前記した
ように第1のフォーミング装置とは前後の向きを逆にし
て配置されているので、裏層マット(30A)は表層マット
(10A) とは逆に最下位に最も粗大な粉体が堆積され、上
に行くにしたがって粒度が微細になる構造を有する。こ
のようにして表層マット(10A) 、芯層マット(20A) 、裏
層マット(30A)がフォーミングされるが、上記三層構造
のマットの上から図6に示すように表面に凹凸模様(11
A) を有する上型板(11)を当接してプレス成形後に圧力
10kg/cm2 、温度70℃、25時間圧締硬化を行な
う。得られた積層成形体は厚さ18mmの板状体であり、
該積層成形体はその後オートクレーブ中にて165℃、
7時間養生され、該積層成形体中のセメントとケイ砂と
はケイ酸カルシウム反応によって硬化する。上記のよう
にして製造した実施例1〜3の無機質成形板の物性評価
を表1に示す。
【表1】 1 :3号試験体 *2 :JIS A 1414 24時間後測定 表1に示されるように本発明の実施例1〜3の無機質成
形板は軽量でかつ機械的強度が大きく、また表面が均一
かつ緻密であり、外観が良好である。
【0012】〔比較例1,2〕 比較例1では木質補強材として実施例1〜3で使用した
木粉と実施例1〜3で使用した木片とを重量比で20:
80に混合したものを使用し、その他は実施例1〜3と
同様にして無機質成形板を製造し、比較例2では木質補
強材として実施例1〜3で使用した木粉のみを使用し、
その他は実施例1〜3と同様にして無機質成形板を製造
した。該無機質成形板の物性と評価を表2に示す。
【表2】 1 :3号試験体 *2 :JIS A 1414 24時間後測定 表2に示されるように木質補強材として木粉を30重量
%に満たない量で使用した比較例1は実施例1〜3の成
形板に比して表面吸水量が多く、また表面が粗になり、
巣穴が多く外観的に実施例1〜3の成形板に比して劣
る。また木質補強材として木粉のみを使用した比較例2
は破壊強度が不足している。
【0013】〔実施例4,5〕 実施例4では実施例2の混合物Bの木質補強材として実
施例2で用いた嵩高木質繊維束と竹繊維とを5:5重量
比で混合したものを用い、他は実施例2と同様にして無
機質成形板を製造し、実施例5では木質補強材として実
施例2の嵩高木質繊維束に代えて麻繊維を用い、他は実
施例2と同様にして無機質成形板を製造する。該無機質
成形板の物性と評価を表3に示す。
【表3】 1 :3号試験体 *2 :JIS A 1414 24時間後測定 表3に示すように実施例2の嵩高木質繊維束の一部また
は全部を竹繊維や麻繊維に代えても、機械的強度が大き
く、また表面が均一かつ緻密で外観が良好な無機質成形
板が得られる。
【0014】
【発明の効果】 したがって本発明においては、表面
鮮明な凹凸模様を 有し、そして表面が均一かつ緻密で機
械的強度が大きい無機質成形板が得られる。
【図面の簡単な説明】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】 装置説明側面図
【図2】 装置説明平面図
【図3】 フォーミングされた表層マットの状態の説明
【図4】 フォーミングされた表層および芯層マットの
状態の説明図
【図5】 フォーミングされた表層および芯層および裏
層マットの状態の説明図
【図6】 上記三層マット上に上型板を載置した状態の
説明図
【図7】 従来例の説明図
【符号の説明】
3 下型板 11 上型板 3A,11A 凹凸模様 10A 表層マット 20A 芯層マット 30A 裏層マット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C04B 28/18 16:02 22:12 24:26) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 1/52 B28B 3/02 C04B 28/18 C04B 40/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型面に凹凸模様を有する下型板をラインに
    沿って移動させ、 主送風機によって該下型板の移動方向
    とは逆の方向から風を吹付けかつ副送 風機によって該下
    型板の移動方向から下型板直上に風を吹付けて自硬性無
    機材料と木質補強材とを主体とする原料混合物を風選し
    つつ該下型板上に散布してマットをフォーミングし、該
    マット上に上型板を当接して圧締硬化養生を行なって無
    機質成形板を製造する場合、少なくとも該無機質成形板
    の表裏層の木質補強材として篩目2mm以下の木粉を30
    〜70重量%含有するものを5〜15重量%使用するこ
    とを特徴とする無機質成形板の製造方法
  2. 【請求項2】上記木粉以外の木質補強材の一部または全
    部に分枝および/または彎曲および/または折曲させる
    ことによって嵩高くされた木質繊維束を使用する請求項
    1に記載の無機質成形板の製造方法
  3. 【請求項3】上記木粉以外の木質補強材の一部または全
    部に竹繊維を使用する請求項1に記載の無機質成形板の
    製造方法
  4. 【請求項4】上記木粉以外の木質補強材の一部または全
    部に麻繊維を使用する請求項1に記載の無機質成形板の
    製造方法
  5. 【請求項5】上記木粉以外の木質補強材の一部または全
    部に木片を使用す る請求項1に記載の無機質成形板の製
    造方法
JP29612193A 1993-10-29 1993-10-29 無機質成形板の製造方法 Expired - Fee Related JP2931746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29612193A JP2931746B2 (ja) 1993-10-29 1993-10-29 無機質成形板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29612193A JP2931746B2 (ja) 1993-10-29 1993-10-29 無機質成形板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07124926A JPH07124926A (ja) 1995-05-16
JP2931746B2 true JP2931746B2 (ja) 1999-08-09

Family

ID=17829414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29612193A Expired - Fee Related JP2931746B2 (ja) 1993-10-29 1993-10-29 無機質成形板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2931746B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007176724A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nichiha Corp 木片セメント板およびその製造方法
JP7197261B2 (ja) 2017-09-30 2022-12-27 ニチハ株式会社 木質系セメント板及びその製造方法
JP7122113B2 (ja) * 2017-12-27 2022-08-19 ニチハ株式会社 建材製造装置および建材製造方法
JP7352367B2 (ja) 2019-03-29 2023-09-28 ニチハ株式会社 建材製造装置および建材製造方法
JP7378256B2 (ja) 2019-09-26 2023-11-13 ニチハ株式会社 建材製造装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0688823B2 (ja) * 1990-01-23 1994-11-09 ニチハ株式会社 無機質成形板およびその製造方法
JPH06102563B2 (ja) * 1990-06-14 1994-12-14 株式会社アスク 竹繊維補強無機質成形体
JPH0465335A (ja) * 1990-07-04 1992-03-02 Kubota Corp 繊維補強セメント板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07124926A (ja) 1995-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5901713B2 (ja) セメント質装甲パネルの製造方法
JP2006062883A (ja) 木質セメント板およびその製造方法
JP2931746B2 (ja) 無機質成形板の製造方法
JP4348001B2 (ja) 木質セメント板およびその製造方法
JPS582192B2 (ja) 不燃建材の製造方法
JP3279897B2 (ja) 木質セメント板の製造方法
JPH08259302A (ja) 無機質板の製造方法
JP4059976B2 (ja) 軽量無機質板
JP4097870B2 (ja) 木質セメント板
JP4119094B2 (ja) 木質セメント板
JPH10273356A (ja) 無機質成形板、その製造方法及びフォーミング装置
JP4226805B2 (ja) 木質セメント板およびその製造方法
JP4427287B2 (ja) 木質セメント板の製造方法
JPH03131554A (ja) 無機質成形体およびその製造方法
JP2652774B2 (ja) 無機質板の製造方法
JP4163367B2 (ja) 木質セメント板
JP2001139363A (ja) 木質セメント板
JPH0493237A (ja) 無機質成形板
JP3325005B2 (ja) 木質セメント板
JP4198889B2 (ja) 木質セメント板の製造方法
JP4870334B2 (ja) 無機質板
JP3201713B2 (ja) 木質セメント板およびフォーミング装置
JP2003011110A (ja) 木質セメント板およびその製造方法
JP4449237B2 (ja) 無機質セメント板の製造方法
JPH0769692A (ja) 無機質成形体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990511

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees