JP2930547B2 - 洗濯機用動力伝達装置 - Google Patents
洗濯機用動力伝達装置Info
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06F—LAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
- D06F37/00—Details specific to washing machines covered by groups D06F21/00 - D06F25/00
- D06F37/30—Driving arrangements
- D06F37/40—Driving arrangements for driving the receptacle and an agitator or impeller, e.g. alternatively
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- Textile Engineering (AREA)
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯機用動力伝達装
置に関し、特に洗濯機の動作モードによって、多数の空
気室を有する中間歯車部材を用いて水容器内の洗濯槽及
びパルセータの回転運動の制御が可能な、改善された洗
濯機用動力伝達装置に関するものである。
置に関し、特に洗濯機の動作モードによって、多数の空
気室を有する中間歯車部材を用いて水容器内の洗濯槽及
びパルセータの回転運動の制御が可能な、改善された洗
濯機用動力伝達装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】二槽式の洗濯機とは異なり、一槽式の洗
濯機では、洗濯機の動作モード（例えば、洗濯モードま
たは脱水モード）によって一つの洗濯槽は選択的に回転
したり、固定したりする。詳述すると、洗濯モードの際
には、洗濯槽は洗濯機のフレーム等に固定され、パルセ
ータのみが回転することになり、洗濯槽内で渦流が生じ
る。しかしながら、脱水モードの際には、洗濯槽はパル
セータと共に同じ角速度で回転する。このような洗濯槽
とパルセータとの回転を適切に制御するために、多様な
形態の洗濯機用動力伝達装置が提示されてきた。
濯機では、洗濯機の動作モード（例えば、洗濯モードま
たは脱水モード）によって一つの洗濯槽は選択的に回転
したり、固定したりする。詳述すると、洗濯モードの際
には、洗濯槽は洗濯機のフレーム等に固定され、パルセ
ータのみが回転することになり、洗濯槽内で渦流が生じ
る。しかしながら、脱水モードの際には、洗濯槽はパル
セータと共に同じ角速度で回転する。このような洗濯槽
とパルセータとの回転を適切に制御するために、多様な
形態の洗濯機用動力伝達装置が提示されてきた。
【０００３】従来の洗濯機用動力伝達装置の一つが、Ｓ
ｍｉｔｈらの米国特許第 5,353,613号に開示されてい
る。この洗濯機用動力伝達装置は、下方に向かう開口部
を有する空気室を具える。この空気室は、該周囲を取り
囲む水容器内に水が満たされているか否かに応じて上昇
するかまたは下降する。このような空気室の昇降に応じ
て洗濯槽および攪拌器は分離もしくは結合し、洗濯モー
ドまたは脱水モードを行うことになる。
ｍｉｔｈらの米国特許第 5,353,613号に開示されてい
る。この洗濯機用動力伝達装置は、下方に向かう開口部
を有する空気室を具える。この空気室は、該周囲を取り
囲む水容器内に水が満たされているか否かに応じて上昇
するかまたは下降する。このような空気室の昇降に応じ
て洗濯槽および攪拌器は分離もしくは結合し、洗濯モー
ドまたは脱水モードを行うことになる。
【０００４】しかしながら、上述した従来技術による洗
濯機用動力伝達装置において、攪拌器は回転し、洗濯槽
は固定しなければならない洗濯モードにおいて、確実な
洗濯槽固定手段がないため、攪拌器による渦流の形成効
率が低下する欠点があった。
濯機用動力伝達装置において、攪拌器は回転し、洗濯槽
は固定しなければならない洗濯モードにおいて、確実な
洗濯槽固定手段がないため、攪拌器による渦流の形成効
率が低下する欠点があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な
目的は、洗濯槽内の渦流の形成効率を高めるために、パ
ルセータの回転時に洗濯槽を固定できる洗濯機用動力伝
達装置を提供することにある。
目的は、洗濯槽内の渦流の形成効率を高めるために、パ
ルセータの回転時に洗濯槽を固定できる洗濯機用動力伝
達装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によれば、水容器と、該水容器内で回転可
能な洗濯槽と、該洗濯槽内で回転可能なパルセータと、
駆動軸を有する駆動手段とを設けた洗濯機用の動力伝達
装置であって、前記駆動軸に固定され、その外周に多数
の第１の連結歯を有する歯車軸と、前記駆動軸に対して
回転可能であり、前記洗濯槽に固定され、前記洗濯槽の
下方に延在して設けたスプライン歯車を具えた歯車ケー
スと、前記駆動軸と連結した第１の歯車要素と、前記パ
ルセータと連結した第２の歯車要素と、前記歯車ケース
に固定した第３の歯車要素とを有する遊星歯車手段と、
前記駆動軸を取り囲むように前記水容器に固定され、該
内面に多数の第２の連結歯を具えた円筒状支持体と、前
記洗濯機の脱水作用のために、前記歯車ケースと前記円
筒状支持体との間の連結を外し、前記歯車ケースの前記
スプライン歯車と前記第１の連結歯とを連結し、前記洗
濯機の洗濯作用のために、前記歯車ケースと前記歯車軸
との間の連結を外し、前記歯車ケースの前記スプライン
歯車と前記第２の連結歯車とを連結するクラッチ手段と
を具える。
めに、本発明によれば、水容器と、該水容器内で回転可
能な洗濯槽と、該洗濯槽内で回転可能なパルセータと、
駆動軸を有する駆動手段とを設けた洗濯機用の動力伝達
装置であって、前記駆動軸に固定され、その外周に多数
の第１の連結歯を有する歯車軸と、前記駆動軸に対して
回転可能であり、前記洗濯槽に固定され、前記洗濯槽の
下方に延在して設けたスプライン歯車を具えた歯車ケー
スと、前記駆動軸と連結した第１の歯車要素と、前記パ
ルセータと連結した第２の歯車要素と、前記歯車ケース
に固定した第３の歯車要素とを有する遊星歯車手段と、
前記駆動軸を取り囲むように前記水容器に固定され、該
内面に多数の第２の連結歯を具えた円筒状支持体と、前
記洗濯機の脱水作用のために、前記歯車ケースと前記円
筒状支持体との間の連結を外し、前記歯車ケースの前記
スプライン歯車と前記第１の連結歯とを連結し、前記洗
濯機の洗濯作用のために、前記歯車ケースと前記歯車軸
との間の連結を外し、前記歯車ケースの前記スプライン
歯車と前記第２の連結歯車とを連結するクラッチ手段と
を具える。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の洗濯機用動力伝達
装置の好適な実施例について、図面を参照して詳細に説
明する。
装置の好適な実施例について、図面を参照して詳細に説
明する。
【０００８】図１及び図２に、本発明に基づく動力伝達
装置１０が取り付けられた洗濯機１００の断面図を示
す。図示のように浮き歯車部材４０は駆動軸７１の下部
でより上方に（図１参照）、及びより下方に（図２参
照）位置している。本発明の洗濯機１００は、水容器１
と、洗濯槽２と、パルセータ３と、動力伝達装置１０と
から構成されている。
装置１０が取り付けられた洗濯機１００の断面図を示
す。図示のように浮き歯車部材４０は駆動軸７１の下部
でより上方に（図１参照）、及びより下方に（図２参
照）位置している。本発明の洗濯機１００は、水容器１
と、洗濯槽２と、パルセータ３と、動力伝達装置１０と
から構成されている。
【０００９】図１において、洗濯モードの際の洗濯機１
００が示されているが、この場合パルセータ３は洗濯槽
２内で渦流を生じるように回転する一方、洗濯槽２は静
止している。洗濯機１００の主フレームである水容器１
は、洗濯モードの際には水が満たされている。
００が示されているが、この場合パルセータ３は洗濯槽
２内で渦流を生じるように回転する一方、洗濯槽２は静
止している。洗濯機１００の主フレームである水容器１
は、洗濯モードの際には水が満たされている。
【００１０】水容器１内の水が流通可能な側壁２ａを有
する洗濯槽２も、同様に洗濯モードの際には、水が満た
されている。衣類等の洗濯物２ｃを入れた洗濯槽２は、
水容器１内で回転可能に取付けられている。
する洗濯槽２も、同様に洗濯モードの際には、水が満た
されている。衣類等の洗濯物２ｃを入れた洗濯槽２は、
水容器１内で回転可能に取付けられている。
【００１１】パルセータ３は、洗濯槽２内に渦流を発生
させるのに使用される。このパルセータ３は、洗濯槽２
及び水容器１に対して回転自在に設けている。
させるのに使用される。このパルセータ３は、洗濯槽２
及び水容器１に対して回転自在に設けている。
【００１２】図２に、脱水モードの際の洗濯機１００を
示す。図示するように、洗濯槽２及びパルセータ３は、
洗濯された洗濯物を乾燥させるために同じ角速度で回転
する。洗濯モードの際に用いられた洗濯水は、脱水モー
ドに切換えられる前に、水容器１及び洗濯槽２から排出
される。動力伝達装置１０は、洗濯機１００の動作モー
ドに応じて、洗濯槽２及びパルセータ３の回転運動の制
御に用いられる。この動力伝達装置１０は歯車ケース２
０、遊星歯車システム３０、浮き歯車部材４０、歯車軸
５０、円筒形支持体６０及び駆動モータ７０から構成さ
れている。
示す。図示するように、洗濯槽２及びパルセータ３は、
洗濯された洗濯物を乾燥させるために同じ角速度で回転
する。洗濯モードの際に用いられた洗濯水は、脱水モー
ドに切換えられる前に、水容器１及び洗濯槽２から排出
される。動力伝達装置１０は、洗濯機１００の動作モー
ドに応じて、洗濯槽２及びパルセータ３の回転運動の制
御に用いられる。この動力伝達装置１０は歯車ケース２
０、遊星歯車システム３０、浮き歯車部材４０、歯車軸
５０、円筒形支持体６０及び駆動モータ７０から構成さ
れている。
【００１３】本発明の動力伝達装置１０の要部に対する
詳細について、以下に図１の動力伝達装置１００の部分
拡大図である図３を参照しながら述べる。
詳細について、以下に図１の動力伝達装置１００の部分
拡大図である図３を参照しながら述べる。
【００１４】歯車ケース２０は、洗濯槽２の下側の内部
ドラム２ｂに取り付けられ、遊星歯車システム３０を取
り付けるための空間が設けられている。図４に示すよう
に、歯車ケース２０は主ディスク２１、環状凹部２２及
び外スプライン歯車２３から構成されている。複数のリ
ブ２４が、歯車ケース２０の強度を補強するため主ディ
スク２１上に形成されている。外スプライン歯車２３
は、環状凹部２２から下方に延在して設けられる。主デ
ィスク２１上に設けた環状凹部２２の内部には、遊星歯
車システム３０を設ける。図３に示すように、歯車ケー
ス２０は、環状凹部２２の壁２２ａ及び主ディスク２１
を通して洗濯槽２に固定される。
ドラム２ｂに取り付けられ、遊星歯車システム３０を取
り付けるための空間が設けられている。図４に示すよう
に、歯車ケース２０は主ディスク２１、環状凹部２２及
び外スプライン歯車２３から構成されている。複数のリ
ブ２４が、歯車ケース２０の強度を補強するため主ディ
スク２１上に形成されている。外スプライン歯車２３
は、環状凹部２２から下方に延在して設けられる。主デ
ィスク２１上に設けた環状凹部２２の内部には、遊星歯
車システム３０を設ける。図３に示すように、歯車ケー
ス２０は、環状凹部２２の壁２２ａ及び主ディスク２１
を通して洗濯槽２に固定される。
【００１５】図３及び図５に示すように、遊星歯車シス
テム３０は、環状凹部２２内に取付けられ、太陽歯車３
１、３つの遊星歯車３２及びリムの内面に歯を有する環
状の内歯車３３を有する。この太陽歯車３１は、駆動軸
７１に固定され、駆動モータ７０からの動力を受ける。
内歯車３３は、外面３３ａが環状凹部２２内に嵌合され
て固定される。したがって、歯車ケース２０が駆動する
と、洗濯槽２と内歯車３３とは共に回転するようにな
る。太陽歯車３１と内歯車３３との間に位置する各遊星
歯車３２は、ピニオンキャリヤ３４に支持され、ピニオ
ンキャリヤ軸３５がパルセータ３に連結されている（図
２参照）。
テム３０は、環状凹部２２内に取付けられ、太陽歯車３
１、３つの遊星歯車３２及びリムの内面に歯を有する環
状の内歯車３３を有する。この太陽歯車３１は、駆動軸
７１に固定され、駆動モータ７０からの動力を受ける。
内歯車３３は、外面３３ａが環状凹部２２内に嵌合され
て固定される。したがって、歯車ケース２０が駆動する
と、洗濯槽２と内歯車３３とは共に回転するようにな
る。太陽歯車３１と内歯車３３との間に位置する各遊星
歯車３２は、ピニオンキャリヤ３４に支持され、ピニオ
ンキャリヤ軸３５がパルセータ３に連結されている（図
２参照）。
【００１６】図５Ｂに示すように、内歯車３３が固定さ
れ、太陽歯車３１が駆動軸７１によって回転すると、ピ
ニオンキャリヤ３４は太陽歯車３１の回転と同じ方向へ
回転する。このような動作は、洗濯機１００が洗濯モー
ドの場合に行われ、洗濯槽２が固定されたまま、パルセ
ータ３のみが駆動モータ７０の回転運動に応じて回転す
る。
れ、太陽歯車３１が駆動軸７１によって回転すると、ピ
ニオンキャリヤ３４は太陽歯車３１の回転と同じ方向へ
回転する。このような動作は、洗濯機１００が洗濯モー
ドの場合に行われ、洗濯槽２が固定されたまま、パルセ
ータ３のみが駆動モータ７０の回転運動に応じて回転す
る。
【００１７】太陽歯車３１及び内歯車３３が、同時に同
一の角速度で回転すれば、各遊星歯車３２は、太陽歯車
３１と内歯車３３との間で固定されることによって、ピ
ニオンキャリヤ３４が太陽歯車３１及び内歯車３３と共
に同一の角速度で回転する。即ち、遊星歯車システム３
０の各歯車は互いに固定されたまま同一の角速度で回転
する。洗濯物２ｃの脱水の際に、パルセータ３及び洗濯
槽２は互いに固定された状態で共に回転する。
一の角速度で回転すれば、各遊星歯車３２は、太陽歯車
３１と内歯車３３との間で固定されることによって、ピ
ニオンキャリヤ３４が太陽歯車３１及び内歯車３３と共
に同一の角速度で回転する。即ち、遊星歯車システム３
０の各歯車は互いに固定されたまま同一の角速度で回転
する。洗濯物２ｃの脱水の際に、パルセータ３及び洗濯
槽２は互いに固定された状態で共に回転する。
【００１８】図３及び図６に示すように、浮き歯車部材
４０は歯車ケース２０の外スプライン歯車２３に軸方向
へ摺動可能に取り付けられ、外スプライン歯車２３と噛
み合う内スプライン歯車４１と、該外周上に上方に形成
した多数の歯４２を含む。この浮き歯車部材４０には、
水容器１内に水を入れる場合、該部材を上昇させるため
に必要な浮力を発生するのに十分な容積の多数の空気室
４３が設けられ、その材質としては、十分な強度を有す
る物質、例えばナイロン６６のような耐加水分解性物質
で作られる。
４０は歯車ケース２０の外スプライン歯車２３に軸方向
へ摺動可能に取り付けられ、外スプライン歯車２３と噛
み合う内スプライン歯車４１と、該外周上に上方に形成
した多数の歯４２を含む。この浮き歯車部材４０には、
水容器１内に水を入れる場合、該部材を上昇させるため
に必要な浮力を発生するのに十分な容積の多数の空気室
４３が設けられ、その材質としては、十分な強度を有す
る物質、例えばナイロン６６のような耐加水分解性物質
で作られる。
【００１９】図２及び図７を参照すると、外スプライン
歯車２３の下部に位置し、駆動軸７１の下部に固定され
た歯車軸５０の外周には、上方に形成した複数の歯５１
が設けられている。
歯車２３の下部に位置し、駆動軸７１の下部に固定され
た歯車軸５０の外周には、上方に形成した複数の歯５１
が設けられている。
【００２０】図２中の矢印に示すように、浮き歯車部材
４０は、円筒状支持体６０内で歯車ケース２０の外スプ
ライン歯車２３に沿って昇降が可能である。上昇の際、
浮き歯車部材４０は、歯６１及び４２（図７には６１の
み図示）を通して円筒状支持体６０と噛み合い、その内
スプライン歯車４１は歯車ケース２０の外部スプライン
歯車２３とのみ噛み合う。下降の際には、浮き歯車部材
４０の内スプライン歯車４１は、外スプライン歯車２３
及び歯車軸５０の歯５１と噛み合い、その歯４２は、円
筒状支持体６０の歯６１から外れる。
４０は、円筒状支持体６０内で歯車ケース２０の外スプ
ライン歯車２３に沿って昇降が可能である。上昇の際、
浮き歯車部材４０は、歯６１及び４２（図７には６１の
み図示）を通して円筒状支持体６０と噛み合い、その内
スプライン歯車４１は歯車ケース２０の外部スプライン
歯車２３とのみ噛み合う。下降の際には、浮き歯車部材
４０の内スプライン歯車４１は、外スプライン歯車２３
及び歯車軸５０の歯５１と噛み合い、その歯４２は、円
筒状支持体６０の歯６１から外れる。
【００２１】図２を再び参照すると、洗濯モードの際
に、水容器１に洗濯水が満たされている場合、浮き歯車
部材４０は上昇して水容器１の底面１ａに固定した円筒
状支持体６０と係合する。そのため、浮き歯車部材４
０、歯車ケース２０及び洗濯槽２は水容器１に対して動
かなくなる。従って、歯車ケース２０に固定された内歯
車３３も同様に動かなくなる。その後、洗濯機１００の
洗濯動作のために駆動モータ７０により駆動軸７１が回
転すると、内歯車３３が動かなくなる状態において、太
陽歯車３１はピニオンキャリヤ３４を駆動しながら回転
することになる。その結果、キャリヤ軸３５に固定した
パルセータ３は、洗濯槽２を水容器１に固定した状態に
し、洗濯槽２内で渦流を起こしながら回転する。
に、水容器１に洗濯水が満たされている場合、浮き歯車
部材４０は上昇して水容器１の底面１ａに固定した円筒
状支持体６０と係合する。そのため、浮き歯車部材４
０、歯車ケース２０及び洗濯槽２は水容器１に対して動
かなくなる。従って、歯車ケース２０に固定された内歯
車３３も同様に動かなくなる。その後、洗濯機１００の
洗濯動作のために駆動モータ７０により駆動軸７１が回
転すると、内歯車３３が動かなくなる状態において、太
陽歯車３１はピニオンキャリヤ３４を駆動しながら回転
することになる。その結果、キャリヤ軸３５に固定した
パルセータ３は、洗濯槽２を水容器１に固定した状態に
し、洗濯槽２内で渦流を起こしながら回転する。
【００２２】図２を再び参照すると、洗濯物２ｃの脱水
のために洗濯水が水容器１から排水されると、浮き歯車
部材４０は円筒状支持体６０から外れて下降し、駆動軸
７１に固定した歯車軸５０と連結する。このモードの間
に、駆動モータ７０からの動力は二つに異なる経路を通
して同時に伝達される。駆動軸７１、歯車軸５０、浮き
歯車部材４０、歯車ケース２０及び遊星歯車システム３
０の内歯車３３が、駆動モータ７０からの動力伝達のた
めの一つの経路となる。他の伝達経路は駆動軸７１、遊
星歯車システム３０の太陽歯車３１から構成される。こ
のようにして、駆動モータ７０の回転運動は、太陽歯車
３１と内歯車３３へ同時に伝達される。これは、それぞ
れの遊星歯車３２が太陽歯車３１と内歯車３３との間で
固定されるようにし、キャリヤ軸３５が太陽歯車３１及
び内歯車３３と同一の角速度で回転するようにする。従
って、洗濯槽２及びパルセータ３は、洗濯物２ｃの脱水
の際に共に回転することになる。
のために洗濯水が水容器１から排水されると、浮き歯車
部材４０は円筒状支持体６０から外れて下降し、駆動軸
７１に固定した歯車軸５０と連結する。このモードの間
に、駆動モータ７０からの動力は二つに異なる経路を通
して同時に伝達される。駆動軸７１、歯車軸５０、浮き
歯車部材４０、歯車ケース２０及び遊星歯車システム３
０の内歯車３３が、駆動モータ７０からの動力伝達のた
めの一つの経路となる。他の伝達経路は駆動軸７１、遊
星歯車システム３０の太陽歯車３１から構成される。こ
のようにして、駆動モータ７０の回転運動は、太陽歯車
３１と内歯車３３へ同時に伝達される。これは、それぞ
れの遊星歯車３２が太陽歯車３１と内歯車３３との間で
固定されるようにし、キャリヤ軸３５が太陽歯車３１及
び内歯車３３と同一の角速度で回転するようにする。従
って、洗濯槽２及びパルセータ３は、洗濯物２ｃの脱水
の際に共に回転することになる。
【００２３】
【発明の効果】従って、本発明の動力伝達装置によれ
ば、洗濯機の洗濯モードによって洗濯槽とパルセータに
信頼性の高い動力伝達を行うことが可能である。
ば、洗濯機の洗濯モードによって洗濯槽とパルセータに
信頼性の高い動力伝達を行うことが可能である。
【図１】本発明による動力伝達装置を使用した洗濯機の
縦断面図であり、洗濯モードの状態を示す。
縦断面図であり、洗濯モードの状態を示す。
【図２】本発明による動力伝達装置を使用した洗濯機の
縦断面図であり、脱水モードの状態を示す。
縦断面図であり、脱水モードの状態を示す。
【図３】本発明の動力伝達装置を拡大して示す断面図で
ある。
ある。
【図４】本発明の動力伝達装置を構成する歯車ケースの
正面の断面図である。
正面の断面図である。
【図５】本発明による動力伝達装置に使用される遊星歯
車システムであり、図５Ａは側部の断面図を、図５Ｂは
平面図をそれぞれ示す。である。
車システムであり、図５Ａは側部の断面図を、図５Ｂは
平面図をそれぞれ示す。である。
【図６】本発明による動力伝達装置の浮き歯車部材であ
り、図６Ａは平面図を、図６Ｂは断面図をそれぞれ示
す。
り、図６Ａは平面図を、図６Ｂは断面図をそれぞれ示
す。
【図７】本発明による動力伝達装置の円筒状支持体の側
部の断面図である。
部の断面図である。
【図８】本発明による動力伝達装置の歯車軸の側部の断
面図である。
面図である。
１ 水容器 ２ 洗濯槽 ３ パルセータ １０ 動力伝達装置 ２０ 歯車ケース ２１ 主ディスク ２２ 環状凹部 ２３ 外スプライン ３０ 遊星歯車システム ３１ 太陽歯車 ３２ 遊星歯車 ３３ 内歯車 ３４ ピニオンキャリヤ ３５ ピニオンキャリヤ軸 ４０ 浮き歯車部材 ４１ 浮き歯車部材の内スプライン歯車 ４２ 浮き歯車部材の内スプライン歯車の歯 ５０ 歯車軸 ５１ 歯車軸の歯 ６０ 円筒状支持体 ６１ 円筒状支持体の歯 ７０ 駆動モータ ７１ 駆動軸 １００ 洗濯機
Claims (4)
- 【請求項１】 水容器と、該水容器内で回転可能な洗濯
槽と、該洗濯槽内で回転可能なパルセータと、駆動軸を
有する駆動手段とを設けた洗濯機用の動力伝達装置であ
って、 前記駆動軸に固定され、その外周に多数の第１の連結歯
を有する歯車軸と、 前記駆動軸に対して回転可能であり、前記洗濯槽に固定
され、前記洗濯槽の下方に延在して設けたスプライン歯
車を具えた歯車ケースと、 前記駆動軸と連結した第１の歯車要素と、前記パルセー
タと連結した第２の歯車要素と、前記歯車ケースに固定
した第３の歯車要素とを有する遊星歯車手段と、 前記駆動軸を取り囲むように前記水容器に固定され、該
内面に多数の第２の連結歯を具えた円筒状支持体と、 前記洗濯機の脱水作用のために、前記歯車ケースと前記
円筒状支持体との間の連結を外し、前記歯車ケースの前
記スプライン歯車と前記第１の連結歯とを連結し、前記
洗濯機の洗濯作用のために、前記歯車ケースと前記歯車
軸との間の連結を外し、前記歯車ケースの前記スプライ
ン歯車と前記第２の連結歯車とを連結するクラッチ手段
とを具えることを特徴とする洗濯機用動力伝達装置。 - 【請求項２】 前記遊星歯車手段が、前記第１の歯車要
素が太陽歯車、前記第２の歯車要素が少なくとも一つの
遊星歯車からなり、前記第３の歯車要素が内歯車からな
る遊星歯車システムであることを特徴とする請求項１記
載の洗濯機用動力伝達装置。 - 【請求項３】 前記クラッチ手段が、 前記第１の連結歯車及び前記歯車ケースの前記スプライ
ン歯車と噛み合い可能なスプライン歯車と、 前記第２の連結歯車と噛み合い可能な第３の連結歯車
と、 前記水容器が洗濯水で満たされる際、浮上する程度の浮
力を提供する多数の空気室を具えた浮き歯車部材からな
ることを特徴とする請求項１記載の洗濯機用動力伝達装
置。 - 【請求項４】 前記浮き歯車部材が、耐加水分解性物質
からなることを特徴とする請求項３記載の洗濯機用動力
伝達装置。
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