JP2928979B2 - 分割型スリーブ装置 - Google Patents

分割型スリーブ装置

Info

Publication number
JP2928979B2
JP2928979B2 JP11692294A JP11692294A JP2928979B2 JP 2928979 B2 JP2928979 B2 JP 2928979B2 JP 11692294 A JP11692294 A JP 11692294A JP 11692294 A JP11692294 A JP 11692294A JP 2928979 B2 JP2928979 B2 JP 2928979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeves
retainer
detachably
retainers
axial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11692294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07317781A (ja
Inventor
正英 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP11692294A priority Critical patent/JP2928979B2/ja
Publication of JPH07317781A publication Critical patent/JPH07317781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2928979B2 publication Critical patent/JP2928979B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばポンプなどの
流体機器におけるすべり軸受によって構成される軸受部
もしくはグランドパッキン群によって構成される軸封部
などに相対して、回転軸を取囲んで同時回転および着脱
可能に取付けられる分割型スリーブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、すべり軸受によって構成され
る軸受部もしくはグランドパッキン群によって構成され
る軸封部などに相対して、回転軸を取囲んで同時回転可
能に取付けられる分割型スリーブ装置として、図5、図
6および図7、図8に示すものが知られている。すなわ
ち、図5、図6に示す前者の分割型スリーブ装置1は、
回転軸2に対して横断面円弧状の2つのスリーブ単体
3,3を溶接4,4によって同時回転可能に取付けた構
造になっており、また図7、図8に示す後者の分割型ス
リーブ装置は、回転軸2に対して横断面円弧状の2つの
スリーブ単体3,3を複数のセットスクリュー5,5に
よって同時回転可能に取付けた構造になっている。
【0003】前者の分割型スリーブ装置1では、2つの
スリーブ単体3,3の内外周の曲率半径を等しく設定し
て加工することにより、両者3,3の横断面円弧形状が
同一に形成されていたとしても、これらスリーブ単体
3,3を回転軸2に対して溶接4,4によって取付けた
場合、図9に示すように、スリーブ単体3,3の合せ面
3A,3Aに僅かな段差hが生じる。したがって、スリ
ーブ単体2,2の取付け後に、前記段差hをなくし、か
つスリーブ単体3,3の外周を再び適正な円弧面に形成
する煩わしい研削加工が要求されるとともに、溶接4,
4による取付け時に回転軸2が加熱され、この時の熱的
な影響により回転軸2に歪みを生じて、軸受部もしくは
軸封部などの相手側に対する取合い精度を低下させる欠
点がある。しかも、メンテナンス等に際してスリーブ単
体3,3の取外しを要求されても、溶接4,4部分を削
除する煩雑な作業が必要なため、スリーブ単体3,3の
取外しが困難である上、取外されたスリーブ単体3,3
を再度溶接4,4により回転軸2に取付けても、前述の
研削加工により外周の曲率半径が縮小されるので、再使
用が不能な難点を有している。
【0004】一方、後者の分割型スリーブ装置1でも、
2つのスリーブ単体3,3の内外周の曲率半径を等しく
設定して加工することにより、両者3,3の横断面円弧
形状が同一に形成されていたとしても、これらスリーブ
単体3,3を回転軸2に対して複数のセットスクリュー
5,5によって取付けた場合、やはり合せ面3A,3A
の半径方向の位置に僅かなずれを生じさせ、前者の分割
型スリーブ装置1のような段差h(図9参照)が生じ
る。したがって、スリーブ単体2,2の取付け後に、前
記段差hをなくし、かつスリーブ単体3,3の外周を再
び適正な円弧面に形成する煩わしい研削加工が要求され
る。しかし、前者の分割型スリーブ装置1と比較して、
スリーブ単体3,3の取外しが比較的容易であるため、
再使用が可能な利点を有している。ところが、セットス
クリュー5,5をねじ込むための雌ねじ孔6と、ねじ込
まれたセットスクリュー5,5の先端部が圧入される凹
部7は、取付精度を高めるためにスリーブ単体3,3と
回転軸2に対して共加工によって形成する必要がある。
その結果、スリーブ単体3,3の経時摩耗などによって
交換を行う場合、回転軸2に対して再び凹部7を形成し
なければならず、それだけ凹部7の数が多くなって、回
転軸2の強度を低下させることになるので、スリーブの
交換回数が制限されるという欠点を有しているととも
に、セットスクリュー5,5が抜け落ちることで、スリ
ーブ単体3,3が脱落するおそれもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、スリーブ単体の取外しが困難な点、スリーブ単体
の取付け後に煩わしい研削加工が要求される点、スリー
ブ単体の再使用が不可能な点、スリーブ単体の取外しが
比較的容易で、再使用が可能であっても、交換回数が制
限される点およびスリーブ単体が脱落するおそれを有し
ている点などの諸点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸受部もしく
は軸封部に相対して回転軸の外周を取囲んで同時回転お
よび着脱可能に取付けられる分割型スリーブ装置であっ
て、内外周の曲率半径が互いに等しい横断面円弧状の複
数のスリーブ単体と、円周方向に隣接するスリーブ単体
の合せ面を横切って着脱可能に介在し該合せ面同士を当
接させて複数のスリーブ単体を環状に結合する円周方向
の結合手段と、環状に結合された複数のスリーブ単体の
軸方向両端に前記回転軸を取囲んで着脱可能に配置され
た第1および第2リテーナと、これらリテーナを前記回
転軸に着脱可能に固定する固定手段と、前記複数のスリ
ーブ単体それぞれの軸方向両端面と前記第1および第2
リテーナの互いに対向する軸方向端面を横切って着脱可
能に介在し前記軸方向両端面と前記軸方向端面とを当接
させて、複数のスリーブ単体と第1および第2リテーナ
とを着脱可能に軸方向に一体に結合する軸方向の結合手
段とを具備していることを特徴とし、スリーブ単体の着
脱を容易にし、スリーブ単体取付け後における研削加工
を不要にすることで、スリーブ単体の再使用および交換
を可能にし、かつスリーブ単体の脱落を防止する目的を
達成した。
【0007】
【作用】本発明によれば、複数のスリーブ単体における
円周方向に隣接するスリーブ単体の合せ面を横切って円
周方向の結合手段を着脱可能に介在させ、該円周方向の
結合手段により複数のスリーブ単体を環状に結合して回
転軸を取囲み、環状に結合された複数のスリーブ単体の
軸方向両端に第1リテーナと第2リテーナを配置して固
定手段により着脱可能に回転軸に固定する直前に、複数
のスリーブ単体それぞれの軸方向両端面と前記両リテー
ナの互いに対向する軸方向端面を横切って軸方向の結合
手段を着脱可能に介在させ、該軸方向の結合手段により
複数のスリーブ単体と両リテーナとを軸方向に一体に結
合した状態で前記固定手段により第1リテーナと第2リ
テーナを回転軸に固定することで、複数のスリーブ単体
の軸方向の移動を防止し、かつ複数のスリーブ単体が回
転軸と同時に回転する取付け状態を確保できる。また、
少なくとも一方のリテーナを除去することによって、複
数のスリーブ単体を分解して取外すことができる。つま
り、複数のスリーブ単体の着脱を容易に行うことができ
る。しかも、円周方向に隣接するスリーブ単体の合せ面
同士の適正な当接は、円周方向の結合手段により保証さ
れる。このためスリーブ単体取付け後における研削加工
を省略できる。これらのことは、スリーブ単体の着脱を
繰り返して行っても変わらないのでスリーブ単体の再使
用が可能であるとともに、スリーブ単体を交換すること
もできる。しかも、軸方向の結合手段により複数のスリ
ーブ単体の脱落および軸方向両端部が半径方向に拡開す
るのを防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、前記従来例と同一もしくは相当部分には同
一符号を付して説明する。図1ないし図4において、分
割型スリーブ装置1は、2つのスリーブ単体3,3と、
これらスリーブ単体3,3を環状に結合する円周方向の
結合手段8と、環状に結合されたスリーブ単体3,3の
軸方向両端部において回転軸2を取囲んで着脱可能に配
置される円周方向分割型第1リテーナ9と、円周方向分
割型第2リテーナ10と、これらリテーナ9,10を回
転軸2に着脱可能に固定する固定手段15と、スリーブ
単体3,3それぞれの軸方向両端面3C,3Cと第1リ
テーナ9および第2リテーナ10の互いに対向する軸方
向端面9B、10Bを横切って着脱可能に介在し、軸方
向両端面3C,3Cと軸方向端面9B、10Bとを当接
させて、スリーブ単体3,3とリテーナ9,10とを軸
方向に一連に結合する軸方向の結合手段16とを備えて
いる。
【0009】スリーブ単体3,3は、回転軸2における
分割型スリーブ装置1の取付け位置の外周面に一様に当
接可能な曲率半径によって形成された内周面と、すべり
軸受によって構成される軸受部11の軸受面に摺接可能
な曲率半径によって形成された外周面とを備えた横断面
半円弧状のもので、両者3,3それぞれの合せ面3A,
3Aには、該合せ面3A,3Aに直交する軸線をもち、
かつ合せ面3A,3A同士を互いに当接させた合わせ状
態で同心に連通する盲貫孔3Bが軸方向に所定の間隔を
有して複数個形成されているとともに、軸方向両端面3
C,3Cには、該軸方向両端面3C,3Cに直交する軸
線をもつ盲貫孔17が円周方向に所定の間隔を有して複
数個形成されている。
【0010】円周方向の結合手段8は、複数のノックピ
ンによってなり、スリーブ単体3,3それぞれの合せ面
3A,3Aに形成した盲貫孔3Bに嵌合することで、合
せ面3A,3Aを横切って着脱可能に介在して該合せ面
3A,3A同士を当接させてスリーブ単体3,3を一連
の環状に結合している。
【0011】第1リテーナ9は、円周方向に2分割され
て締結ボルト12により分解可能に一体に結合されたリ
テーナ単体9A,9Aによって構成され、これらリテー
ナ単体9A,9Aは、回転軸2における第1リテーナ9
の取付け位置の外周面に当接可能な曲率半径によって形
成された内周面を有して半円弧状に形成されている。
【0012】第2リテーナ10は、円周方向に2分割さ
れて締結ボルト13により分解可能に一体に結合された
リテーナ単体10A,10Aによって構成され、これら
リテーナ単体10A,10Aは、回転軸2における第2
リテーナ10の取付け位置の外周面に当接可能な曲率半
径によって形成された内周面を有して半円弧状に形成さ
れている。
【0013】また、第1リテーナ9と第2リテーナ10
の互いに対向する軸方向端面9B,10Bには、該軸方
向端面9B,10Bに直交する軸線をもち、かつ軸方向
端面9B,10Bをスリーブ単体3,3それぞれの軸方
向両端面3C,3Cに当接させた状態で前記盲貫孔17
に同心に連通する盲貫孔18が円周方向に所定の間隔を
有して複数個形成されているとともに、円周方向に所定
の間隔を有して複数個の雌ねじ孔19が半径方向に貫通
して形成されている。
【0014】固定手段15は、複数のセットスクリュー
によってなり、第1リテーナ9と第2リテーナ10にそ
れぞれ形成されている雌ねじ孔19にねじ込まれ、その
先端で回転軸2を押付ける。詳しくは雌ねじ孔19に対
応して回転軸2に形成した凹部2Bの底を強く押付け
る。これによって、第1リテーナ9と第2リテーナ10
を回転軸2に対して同時回転可能に固定している。
【0015】軸方向の結合手段16は、複数のノックピ
ンによってなり、スリーブ単体3,3それぞれの軸方向
両端面3C,3Cに形成した盲貫孔17と第1リテーナ
9、第2リテーナ10の軸方向端面9B,10Bに形成
した盲貫孔18に嵌合することで、軸方向両端面3C,
3Cと軸方向端面9B,10Bを横切って着脱可能に介
在し、該軸方向両端面3C,3Cと軸方向端面9B,1
0Bを当接させてスリーブ単体3,3と第1、第2リテ
ーナ9、10とを着脱可能に軸方向に一連に結合してい
る。図中14はキーを示し、回転軸2に対してスリーブ
単体3を同時回転可能に結合している。なお、このキー
14は必ずしも必要としない。
【0016】前記構成の取付け手順を説明する。まず、
第1リテーナ9におけるリテーナ単体9A,9Aの軸方
向端面9Bの反対側の端面を回転軸2に形成した段差部
2Aに当接させた状態で、リテーナ単体9A,9Aによ
り回転軸2を抱持し、締結ボルト12によりリテーナ単
体9A,9Aを締結して一体に結合することで、環状の
第1リテーナ9を構成する。
【0017】つぎに、複数のセットスクリューによって
なる固定手段15を雌ねじ孔19にねじ込み、その先端
を回転軸2に形成した凹部2Bの底に強く押付けること
によって、第1リテーナ9を回転軸2に対して同時回転
可能に固定する。
【0018】ついで、一方のスリーブ単体3における複
数の盲貫孔3Bのそれぞれに、ノックピンによってなる
円周方向の結合手段8の半分を嵌合し、残りの半分を盲
貫孔3Bから外部に突出させておき、この状態で一方の
スリーブ単体3を回転軸2における分割型スリーブ装置
1の取付け位置外周面の半分の領域に当てがう。
【0019】さらに、他方のスリーブ単体3における複
数の盲貫孔3Bのそれぞれに、一方のスリーブ単体3に
おける複数の盲貫孔3Bのそれぞれから突出している円
周方向の結合手段8を嵌合して、スリーブ単体3,3の
合せ面3A,3A同士を互いに当接させることで、他方
のスリーブ単体3を回転軸2における分割型スリーブ装
置1の取付け位置外周面の残り半分の領域に当てがっ
て、スリーブ単体3,3を環状に結合する。
【0020】しかるのち、スリーブ単体3,3それぞれ
の軸方向両端面3C,3Cに形成されている盲貫孔17
に、ノックピンによってなる軸方向の結合手段16の半
分を嵌合し、残りの半分を盲貫孔17から外部に突出さ
せておく。
【0021】ついで、環状に結合されたスリーブ単体
3,3を第1リテーナ9方向に移動させて、盲貫孔17
から外部に突出している軸方向の結合手段16の残り半
分を第1リテーナ9の盲貫孔18に嵌合し、スリーブ単
体3,3の軸方向一端面3Cを第1リテーナ9の軸方向
端面9Bに当接させる。
【0022】つづいて、第2リテーナ10のリテーナ単
体10A,10Aそれぞれに形成されている盲貫孔18
に、スリーブ単体3,3における軸方向他端面3C側の
盲貫孔17から外部に突出している軸方向の結合手段1
6の残り半分を嵌合させながら、リテーナ単体10A,
10Aにより回転軸2を抱持し、締結ボルト13により
押輪単体10A,10Aを締結して一体に結合すること
で、環状の第2リテーナ10を構成する。
【0023】さらに、複数のセットスクリューによって
なる固定手段15を雌ねじ孔19にねじ込み、その先端
を回転軸2に形成した凹部2Bの底に強く押付けること
によって、第2リテーナ10を回転軸2に対して同時回
転可能に固定し、かつスリーブ単体3,3の軸方向他端
面3Cに第2リテーナ10の軸方向端面10Bを当接さ
せることによって、スリーブ単体3,3と第1および第
2リテーナ9,10とを着脱可能に軸方向に一連に結合
し、スリーブ単体3,3が回転軸2に対して同時回転可
能に回転軸2に固定された取付状態を得ることができ
る。
【0024】一方、前述の取付状態において、たとえば
第2リテーナ10を回転軸2に固定しているセットスク
リュー15を除去し、締結ボルト13の締結を解除し
て、第2リテーナ10を分解して除去することにより、
スリーブ単体3,3を分解して除去することができる。
つまり、スリーブ単体3,3の着脱を容易に行うことが
できる。
【0025】しかも、ノックピンによってなる円周方向
の結合手段8をスリーブ単体3,3それぞれの合せ面3
A,3Aに形成した盲貫孔3Bに嵌合することで、該合
せ面3A,3A同士を当接させてスリーブ単体3,3を
一連の環状に結合しているので、スリーブ単体3,3の
内外周の曲率半径を等しく設定して加工しておくことに
よって、スリーブ単体3,3の合せ面3A,3A同士の
適正な当接が保証される。つまり、従来例のように、ス
リーブ単体3,3の合せ面3A,3Aに僅かな段差が生
じることはない。したがって、スリーブ単体3,3の取
付け後に、前記段差をなくし、かつスリーブ単体3,3
の外周を再び適正な円弧面に形成する煩わしい研削加工
を省略できる。このため、スリーブ単体3,3の再使用
および交換が可能になる。また、スリーブ単体3,3の
軸方向両端部は、複数のノックピンによってなる軸方向
の結合手段16により、第1および第2リテーナ9、1
0に結合されているので、スリーブ単体3,3の脱落お
よび軸方向両端部の半径方向の拡開を確実に防止するこ
とができる。
【0026】なお、前記実施例では、2分割されたスリ
ーブ単体3,3、第1リテーナ9および第2リテーナ1
0を使用して説明しているが、これらスリーブ単体3,
3、第1リテーナ9および第2リテーナ10の分割は2
分割にのみ限定されるものではなく、3分割以上であっ
てもよい。また、第1リテーナ9および第2リテーナ1
0は分割型でなくエンドレス状(環状型)であってもよ
い。さらに、スリーブ単体3,3の外周面を軸受部11
の軸受面に摺接させる使用例で説明しているが、グラン
ドパッキン群によって構成される軸封部の軸封面に摺接
させて使用することも当然可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、スリー
ブ単体の着脱を容易に行うことができるとともに、円周
方向の結合手段をスリーブ単体それぞれの合せ面を横切
って介在させることで、該合せ面同士を当接させてスリ
ーブ単体を一連の環状に結合しているので、スリーブ単
体の内外周の曲率半径を等しく設定して加工しておくこ
とによって、スリーブ単体の合せ面同士の適正な当接が
保証される。これにより、従来例のように、スリーブ単
体の合せ面に僅かな段差が生じることはない。したがっ
て、スリーブ単体の取付け後に前記段差をなくし、かつ
スリーブ単体の外周を再び適正な円弧面に形成する煩わ
しい研削加工を省略できる。このため、スリーブ単体の
再使用および交換が可能になる。しかも、軸方向の結合
手段によりスリーブ単体の脱落および軸方向両端部の半
径方向の拡開を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の取付け状態を一部断面にし
て示す側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】従来例の取付け状態を一部断面にして示す側面
図である。
【図6】図6のD−D線断面図である。
【図7】他の従来例の取付け状態を一部断面にして示す
側面図である。
【図8】図7のE−E線断面図である。
【図9】段差の発生状態を示す拡大正面図である。
【符号の説明】 1 分割型スリーブ装置 2 回転軸 3 スリーブ単体 3A 合せ面 3C 軸方向両端面 8 円周方向の結合手段 9 第1リテーナ 9B 第1リテーナの軸方向端面 10 第2リテーナ 10B 第2リテーナの軸方向端面 15 固定手段 16 軸方向の結合手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受部もしくは軸封部に相対して回転軸
    を取囲んで同時回転および着脱可能に取付けられる分割
    型スリーブ装置であって、内外周の曲率半径が互いに等
    しい横断面円弧状の複数のスリーブ単体と、円周方向に
    隣接するスリーブ単体の合せ面を横切って着脱可能に介
    在し該合せ面同士を当接させて複数のスリーブ単体を環
    状に結合する円周方向の結合手段と、環状に結合された
    複数のスリーブ単体の軸方向両端に前記回転軸を取囲ん
    で着脱可能に配置された第1および第2リテーナと、こ
    れらリテーナを前記回転軸に着脱可能に固定する固定手
    段と、前記複数のスリーブ単体それぞれの軸方向両端面
    と前記第1および第2リテーナの互いに対向する軸方向
    端面を横切って着脱可能に介在し前記軸方向両端面と前
    記軸方向端面とを当接させて、複数のスリーブ単体と第
    1および第2リテーナとを着脱可能に軸方向に一体に結
    合する軸方向の結合手段とを具備していることを特徴と
    する分割型スリーブ装置。
JP11692294A 1994-05-30 1994-05-30 分割型スリーブ装置 Expired - Fee Related JP2928979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11692294A JP2928979B2 (ja) 1994-05-30 1994-05-30 分割型スリーブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11692294A JP2928979B2 (ja) 1994-05-30 1994-05-30 分割型スリーブ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07317781A JPH07317781A (ja) 1995-12-08
JP2928979B2 true JP2928979B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=14699000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11692294A Expired - Fee Related JP2928979B2 (ja) 1994-05-30 1994-05-30 分割型スリーブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2928979B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07317781A (ja) 1995-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2693178B2 (ja) ブラシ式シールアセンブリ
US6331006B1 (en) Brush seal mounting in supporting groove using flat spring with bifurcated end
JP4948780B2 (ja) カラーを有するピンを用いて部品をともに締め付けるためのファスナシステム
US3969062A (en) Briquetting roll having removable mold segments
JP2928979B2 (ja) 分割型スリーブ装置
KR0134635B1 (ko) 탄성 축 커플링
US7427071B2 (en) Divided driver device for a slip ring seal
JP3974955B2 (ja) 調心輪付きの転がり軸受
JP2928980B2 (ja) 分割型スリーブ装置
JP2867208B2 (ja) クラッチレリーズ軸受
JP2002122244A (ja) 軸封装置
JP3901874B2 (ja) 複列円すいころ軸受装置
JPH07299754A (ja) セグメント式研削砥石
JPH02304216A (ja) 大形転がり軸受の軸受セグメント
US4205887A (en) Printing machine cylinder bearer construction
JPH02217621A (ja) 中央孔を有する第一の軸を軸受ハウジングの中に組み込み同時に第二の軸に結合する装置及びその方法
JPH063271Y2 (ja) 給油装置
JP4156623B2 (ja) 超薄肉形転がり軸受およびその保持器
US3437383A (en) Replaceable compactor wheels and mounting apparatus thereof
JPH0442560B2 (ja)
JP3127076B2 (ja) アウトサイド型メカニカルシール装置
JP3351515B2 (ja) メカニカルシール
JP2562992Y2 (ja) クロスローラーベアリング
JPS5940081Y2 (ja) 圧延ロ−ル
JP3337395B2 (ja) ガスタービンロータ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees