JP2927912B2 - 表面保護用接着フイルム - Google Patents

表面保護用接着フイルム

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JP2927912B2
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由樹 小林
健一 柴田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表面保護用接着フイルムに関するものであ
り、更に詳しくはステンレス板、アルミニウム板、鋼板
の如き金属板の表面保護および該金属板を絞り加工する
際に用いられる表面保護用接着フイルムに関する。その
中でも特に、流し台などの製造時において、ステンレス
板の如き金属板を20cm以上の深さまで絞り加工する際
に、フイルムの破れ、かじり、浮きなどの問題が発生す
ることのない好適な接着フイルムを提供するものであ
る。
〔従来の技術とその問題点〕
金属板の表面保護用接着フイルムとしては、(1)単
に金属板の保管または運搬時の表面保護材として用い
る、(2)金属板の表面に仮着して打ち抜き作業を行う
際の保護に用いる、および(3)金属板の表面に仮着し
て絞り加工を行う際の保護に用いる、の3種類に大別さ
れる。
従来、(1)または(2)の単なる保護または打ち抜
き用の表面保護用接着フイルムとしては、例えば特公昭
59−27782号公報に記載のようにポリエチレン60〜95%
とポリプロピレン40〜5%を混合した基材に粘着剤を塗
布したフイルムを用いるもの、あるいは特公昭50−1466
7号公報に記載のようにポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体の2種以上をプロピ
レン部分を15%以上且つポリエチレンを25%以上含むよ
うに混合した基材に上記と同様に粘着剤層を設けたフイ
ルムを用いるものなどが知られている。
また、(3)の絞り加工用としては、特公昭57−1134
3号公報に記載のようにポリプロピレンとエチレン−酢
酸ビニル共重合体を混合した基材に粘着加工したフイル
ムを用いるものが知られている。
一般に、絞り加工用の表面保護用接着フイルムは、絞
り加工時に接着フイルムの裂けが生じないことおよび金
属板からの剥離が生じないか少ないこと、更に加工後に
おける接着フイルム剥離時にフイルムの裂けが生じない
ことなどが要求される。
特に、いわゆる深絞り加工にあっては前記の必要特性
と共により大きな伸びが要求されるため、個々の特性の
調和を取ることが一層困難となる。また、深絞り加工す
る際には、一般に精密に加工するために先ず目的とする
絞り深さ(通常は20〜30cm)の約9割の深さに絞り加工
した後残りを再度加工するという2段工程により行われ
る。従って、第1段の深く絞る工程で接着フイルムが裂
けたり剥がれたりした場合、第2の工程で金属表面に疵
をつけることになり易い。
ところが、従来用いられていた表面保護用接着フイル
ムでは、深絞りを行った際に金属板に十分追従しなかっ
たり、加工時または剥離時に裂けが生じたりして実用的
に使用することができなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者らは、接着フイルムの複数の物性の関
係に注目して検討の結果、ポリプロピレンに若干量のポ
リエチレンとエチレン−プロピレン系共重合体を配合し
て造膜した特定の物理的特性を有する基材を用いること
により上記問題点を解決できることを知見し、本発明に
到ったものである。
即ち、本発明は表面保護用接着フイルムに関するもの
で、ポリプロピレン70〜95重量%、ポリエチレン15重量
%以下およびエチレン−プロピレン系共重合体15重量%
以下を含有してなる基材フイルムの片面に粘着剤層が設
けられていると共に、前記フイルムが100%モジュラス
値が10%モジュラス値より小さく且つ100%/分の割合
で100%延伸した際の延伸が終了してから10分後(以
下、延伸10分後という)の引張強度が延伸終了直後(以
下、延伸直後という)のそれに比べ1/2以下であること
を特徴とするものである。
本発明において用いられる基材フイルムは、ポリプロ
ピレン70〜95重量%に対してポリエチレンおよびエチレ
ン−プロピレン系共重合体を各々15重量%以下含有させ
ると共に、それに粘着剤層を設けた接着フイルムが目的
とする前記の物理的特性が得られるように設計したもの
である。
特にポリプロピレン75〜90重量%に対してポリエチレン
およびエチレン−プロピレン系共重合体を各々12.5〜5
重量%の範囲で配合すると目的とする物理的特性の設計
が比較的簡単に行うことができるので好ましいものであ
る。
本発明において用いられる、ポリプロピレン、ポリエ
チレンおよびエチレン−プロピレン系共重合体は従来知
られているものを用いることができる。前記樹脂のうち
好適なものは、MFR(JIS K 7210に基づくメルト・フロ
ー・レート、以下同じ)2〜30(g/10min、230℃)密度
0.89〜0.90g/cm3のポリプロピレン、MFR0.5〜10(g/10m
in、190℃)、密度0.92〜0.93g/cm3のポリエチレンおよ
びエチレン部分が50〜80重量%であるムーニー粘度M1+4
(100℃)20〜100、密度0.86〜0.88g/cm3のエチレン−
プロピレン系共重合体である。また、エチレン−プロピ
レン系共重合体はエチレン−プロピレン−ジエンダ−ポ
リマー(EPDM)であっても良く、この場合もエチレン含
量は上記と同じ範囲のものが良い。
本発明の基材フイルムは上記の組成を有するものであ
って、その片面に粘着剤層が設けられた接着フイルムと
して評価した際に、100%モジュラス値が10%モジュラ
ス値より小であると共に100%/分の割合で100%延伸し
た際の延伸10分後の引張強度が延伸直後のそれに比べ1/
2以下であるように設計した厚さ30〜70μm程度のもの
を用いる。
本発明においては100%モジュラス値を10%モジュラ
ス値より小さく設計することにより、深絞り加工時に金
属板と共に伸ばされる基材フイルムに発生する応力の大
部分は歪みに変換されると共に変換された基材フイルム
は弾性能が著しく低減しているために、残存応力による
接着フイルムの剥離は発生しないあるいは非常に少ない
という特徴を有する。これに対し、100%モジュラス値
を10%モジュラス値より大きく設計すると金属板と共に
伸ばされた基材フイルムに発生する応力は一部歪みに変
換されるが基材フイルムには弾性能が大きく残存してい
るために、残存応力による接着フイルムの剥離が発生す
るものである。従って、100%モジュラス値と10%モジ
ュラス値との関係はフイルムの一方向だけでなく、それ
と交差する方向においても設定することが必要である。
また本発明においては、100%/分の割合で100%延伸
した際の延伸10分後の引張強度が延伸直後の引張強度に
比べ1/2以下と設計されていることにより、接着フイル
ムを貼り付けて深絞り加工を行った後における経時後の
金属板からの浮き、剥離が防止されるものである。この
引張強度の関係もフイルムの一方向だけでなくそれと交
差する方向についても必要である。
また、本発明では得られる接着フイルムが上記の物理
的特性に加えヤング率が40〜80kg/mm2となるように設計
するのが好ましい。ヤング率が小さすぎる場合は延伸加
工時または剥離時にフイルム強度が不十分なために破ら
れることがあり、大きすぎる場合は延伸に必要な力が大
きくなり実用的な深絞り加工ができなくなることがあ
る。
上記10%モジュラス値および100%モジュラス値の測
定方法はJIS K 7127に準じて行われる。また、引張強度
は23℃、相対湿度65%の条件下、長さ100mmの試料を100
mm/分の速度(即ち、100%/分の割合)で100%延伸し
た時、延伸直後および延伸10分後の引張強度を測定する
ことにより求められる。そして、ヤング率はJIS K 7217
に準じて測定される。
上記基材フイルムに設けられる粘着剤としては一般に
用いられている粘着剤を使用することができる。そのよ
うな粘着剤としては、例えばアクリル系粘着剤、ゴム系
粘着剤などがある。この粘着剤は通常、厚さ1〜20μm
程度に設けられ、接着力は50〜300g/20mm程度となるよ
うに設定される。
上記のようにして得られた表面保護用接着フイルム
は、平坦な金属板の上に接着された後プレス機などで絞
り加工される。
〔実施例〕
以下本発明を実施例により説明する。
実施例1 MFR9.0、密度0.90g/cm3のポリプロピレン70重量部、M
FR2.0、密度0.922g/cm3のポリエチレン15重量部および
エチレン含有量が59重量%であるムーニー粘度65、密度
0.87g/cm3のエチレン−プロピレンゴム15重量部をドラ
イブレンドしT型ダイス押出機にて樹脂温度220℃で押
出して厚さ40μmのフイルムに成形し、次いで、アクリ
ル系粘着剤を5μmの厚さに塗布して表面保護用接着フ
イルムを得た。
実施例2〜4 実施例1の配合量を第1表に示す配合にて行う他は全
て実施例1と同様にして表面保護用接着フイルムを得
た。
上記実施例1〜4で得られた接着フイルムの特性を第
2表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の表面保護用接着フイルムは上記のように、ポ
リプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン−プロピレ
ン系共重合体を特定の割合で配合してなる混合物を用い
て特定の物性を有するように設計しているので、得られ
る接着フイルムは深絞りをした際にもフイルムが金属板
に良く追従し、剥離や裂けなどが起こらないものであ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン70〜95重量%、ポリエチレ
    ン15重量%以下およびエチレン−プロピレン系共重合体
    15重量%以下を含有してなる基材フイルムの片面に粘着
    剤層が設けられていると共に、前記フイルムが100%モ
    ジュラス値が10%モジュラス値より小さく且つ100%/
    分の割合で100%延伸した際の延伸が終了してから10分
    後の引張強度が延伸終了直後のそれに比べ1/2以下であ
    ることを特徴とする表面保護用接着フイルム。
JP22339090A 1990-08-24 1990-08-24 表面保護用接着フイルム Expired - Lifetime JP2927912B2 (ja)

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