JP2927741B2 - フレーム形状測定装置およびそれを有する玉摺機 - Google Patents

フレーム形状測定装置およびそれを有する玉摺機

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JP2927741B2
JP2927741B2 JP24468396A JP24468396A JP2927741B2 JP 2927741 B2 JP2927741 B2 JP 2927741B2 JP 24468396 A JP24468396 A JP 24468396A JP 24468396 A JP24468396 A JP 24468396A JP 2927741 B2 JP2927741 B2 JP 2927741B2
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rim
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泰雄 鈴木
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡フレームのレンズ
枠のリム厚さを自動的に測定できるフレーム形状測定装
置およびこれを有する玉摺機に関する。
【0002】
【従来の技術】被加工レンズが枠入れされる眼鏡フレー
ムのレンズ枠の二次元形状すなわち動径情報を機械−電
気的に且つ自動的にデジタルデータとして測定するフレ
ーム形状測定装置、およびこのフレーム形状測定装置に
より測定されたレンズ枠動径情報に基いて被加工レンズ
を自動的に研削加工する玉摺機は、共に本出願人が先に
出願した特願昭60-115079号に詳細に開示されている。
また、レンズ枠のリムのヤゲン頂点軌跡の三次元形状を
機械−電気的に且つ自動的にデジタルデータとして測定
するフレーム形状測定装置は、同じく本出願人が先に出
願した特願昭63-123593号に詳細に開示されている。
【0003】前記特願昭60-115079号に開示の玉摺機
は、さらに被加工レンズのコバ厚をそのフレーム形状測
定装置で測定されたレンズ枠動径情報に基いて測定し、
そのコバ厚測定データに基いて、被加工レンズに研削加
工で加工形成されるであろう予想ヤゲン頂点位置を自動
的に演算し、その断面形状を画像表示でき、且つ必要に
応じ手入力でその位置を修正でき、さらに自動的に演算
されあるいは修正されたヤゲン頂点位置にヤゲンが形成
されるように、被加工レンズを自動研削加工する構成と
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記い
ずれの従来技術においても、レンズ枠のリムのヤゲン頂
点軌跡の三次元形状または被加工レンズに研削加工で加
工形成されるヤゲン頂点位置をレンズの研削加工前に知
ることができるが、被加工レンズが枠入れされる眼鏡フ
レームのレンズ枠のリムの厚さは目視で推測してレンズ
の加工されるべき前記ヤゲン頂点位置を決定していた。
【0005】このため、加工後のレンズをレンズ枠に枠
入れしてみると、リム前面から大きくレンズコバが食み
出したり、逆にリム前面がレンズの前側屈折面から大き
く出過ぎるという、ヤゲン頂点位置決めミスを犯すこと
があった。
【0006】このようなミスの主因はレンズ枠のリム厚
を測定しないためであるが、レンズ枠毎にリム厚を測定
することは繁雑であり、自動的にリム厚を測定できるフ
レーム形状測定装置またはそれを有する玉摺機が望まれ
ていた。
【0007】本発明の第1の目的は、レンズ枠のリム厚
を測定できるフレーム形状測定装置を提供することにあ
る。
【0008】また、本発明の第2の目的は、レンズ枠の
リム厚を測定できるフレーム形状測定装置を有する玉摺
機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、眼鏡フレーム(500)のレンズ枠
(501)の形状を測定する請求項第1項記載のフレーム形状
測定装置において、前記レンズ枠(501)のリムの前後面
を挾持するための挾持手段(152,156b)が設けられた、互
いに近接−離反可能で各々両端に当接辺(151a,153a)を
有する2つのベース部材(150,153)を有するフレーム保持
手段(100)と、前記各々のベース部材(150,153)の前記当
接辺(151a,153a)に当接し得る互いに対抗した2つの斜面
(215,216,217,218)が形成された2つのハンド部材(211,2
12)を有し、前記フレーム保持手段(100)を支持する支持
手段(200)と、前記2つのハンド部材(211,212)の相対移
動量を測定するための測定手段(233)と、前記測定手段
(233)の測定結果から前記リムの厚さ(ε)を演算する演
算手段(613)とを有することを特徴とする端面加工後の
眼鏡レンズの形状データを入力する入力手段と、端面加
工後の眼鏡レンズの任意の側面を指示する指示手段と、
指示手段により指示された側面形状を表示する表示手段
とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る玉摺機の実施
の形態を説明する。
【0011】玉摺機は、レンズ枠形状測定装置1,レンズ
形状測定装置3,ヤゲン位置表示装置4及びレンズ加工部
から構成されている。尚、レンズ加工部は上述の特願昭
60-115079号と同様の構成作用を有し、かつ本発明と直
接関係ないので説明は省略する。
【0012】A.レンズ枠形状測定装置 まず、本発明のレンズ枠形状測定装置1の実施例を図1
〜図4をもとに説明する。
【0013】このレンズ枠形状測定装置1の後述のリム
厚測定手段を除く構成と作用の詳細は上述の特願昭63-1
23593号に開示されている。
【0014】本装置は、大きく3つの部分、すなわち、
フレームを保持するフレーム保持装置部100と、このフ
レーム保持装置部100を支持すると共に、この保持装置
部の測定面内への移送及びその測定面内での移動を司る
支持装置部200と、メガネフレームのレンズ枠の形状を
デジタル計測する計測部300とから構成されている。
【0015】支持装置部200は図示しない筺体上に縦方
向(測定座標系のX軸方向)に平行に移動可能な移動ステ
ージ203を有する。移動ステージ203の下面には雌ネジ部
204が形成されており、この雌ネジ部204にはX軸用送り
ネジ205が螺合されている。このX軸送りネジ205はパル
スモータからなるX軸モータ206により回動される。これ
により移動ステージ203はX軸方向に移動される。
【0016】移動ステージ203の図示しないフランジ間
には測定座標系のY軸方向と平行にガイド軸208が渡され
ており、このガイド軸208はガイド軸モータ209により回
転できるよう構成されている。
【0017】ガイド軸208にはハンド211,212が摺動可能
に支持されている。
【0018】ハンド211は図3(B)に示すように互いに交
わる二つの斜面215,216を持ち、他方ハンド212も同様に
互いに交わる二つの斜面217,218を有している。ハンド2
12の両斜面217,218が作る稜線220はハンド211の斜面21
5,216の作る稜線219と平行でかつ同一平面S内に位置す
るように、また、斜面217,218のなす角度と斜面215,216
のなす角度はともに相等しいように構成されている。そ
して、両ハンド211,212の間には図3(B)に示すようにバ
ネ230が掛け渡されている。
【0019】移動ステージ203の一端にはプーリー222が
回動自在に軸支され、他端にはプーリー223を有するY軸
モーター224が取付られている。プーリー223,224にはミ
ニチアベルト226が掛け渡されており、ミニチアベルト2
26の両端はハンド211の上面に植設されたピンに固着さ
れている。
【0020】ハンド211の下面にはリム厚検出ヘッド231
がハンド212の下面にはマグネスケール232の一端が固着
されてており、ハンド211とハンド212の間隔の変化をス
ケール232と検出ヘッド231で測定できるように構成され
ている。
【0021】これら検出ヘッド231とマグネスケール232
とからリム厚検出装置部233が構成される。この検出ヘ
ッド231から出力される出力信号、すなわち検出結果
は、カウンタ606を介して演算回路613に入力される。
【0022】計測部300は、図示しない筺体の下面に取
り付けられたセンサーアーム回転モータ301と筺体の上
面に回動自在に軸支されたセンサーアーム部302から成
る。モータ301の回転軸に取り付けられたプーリー303と
センサーアーム部の回転軸304との間にはベルト305が掛
け渡されており、これによりモータ301の回転がセンサ
ーアーム部302に伝達される。
【0023】センサーアーム部302はそのベース310の上
方に渡された2本のレール311,311を有し、このレール31
1,311上にセンサーヘッド部312が摺動可能に取付られて
いる。センサーヘッド部312の一側面には磁気スケール
読み取りヘッド313が取り付けられ、これによりベース3
10にレール311と平行に取り付けられた磁気スケール314
を読み取り、センサーヘッド部312の移動量を検出する
ように構成されている。また、センサーへッド部312の
他側には、このヘッド部312を常時アーム端側面に引っ
張るバネ装置315のぜんまいバネ(図示せず)の一端が固
着されている。
【0024】図4はセンサーへッド部312の構成を示
し、レール311に支持されたスライダー350には鉛直方向
に軸穴351が形成されており、この軸穴351にセンサー軸
352が挿入されている。センサー軸352と軸穴351との間
にはセンサー軸352に保持されたボールベアリング353が
介在し、これによりセンサー軸352の鉛直軸線回りの回
動及び鉛直軸線方向の移動を滑らかにしている。
【0025】センサー軸352の中央にはアーム355が取付
られており、このアーム355の上部にはレンズ枠のヤゲ
ン溝に当接されるソロバン玉形状のヤゲンフィラー356
が回動可能に軸支されている。ヤゲンフィラー356の円
周点は鉛直なセンサー軸352の中心線上に位置するよう
に構成される。
【0026】スライダー350の下方には、センサー軸の
鉛直軸方向移動量すなわちZ軸方向移動量を計測するた
めの例えばマグネスケールからなるセンサー358の読み
取りヘッド359が取り付けられている。一方、センサー
軸352の下端にはセンサー358の磁気スケール360が取り
付けられている。
【0027】次に、フレーム保持装置部100の構成を図
2をもとに説明する。
【0028】固定ベース150の辺151a,151aを有する両側
フランジ151,151の中央にはフレーム保持棒152,152がネ
ジ止めされている。この固定ベース150の底板150aとフ
ランジ151の間には辺153a,153aを有する可動ベース153
が挿入されており、可動ベース153は固定ベース150の底
板150aに取付けられた2枚の板バネ154,154によって支持
されている。
【0029】可動ベース153には2本の平行なガイド溝15
5,155が形成され、このガイド溝155,155にスライダー15
6,156の各々に設けられた一対の突脚(図示せず)が係合
されて、スライダー156,156が可動ベース153上に摺動可
能に載置されている。
【0030】一方、可動ベース153の中央には円形開口1
57が形成され、その内周にはリング158が回動自在に嵌
め込まれている。このリング158の上面には2本のピン15
9(他方図示せず)が植設され、このピン159(他方図示せ
ず)のそれぞれはスライダー156,156の段付部156b,156b
に形成されたスロット156c(他方図示せず)に挿入されて
いる。
【0031】さらに、スライダー156,156の中央には縦
状の切欠部156d,156dが形成されており、切欠部156d,15
6d内に前述のフレーム保持棒152,152がそれぞれ挿入可
能となっている。また、スライダー156,156の上面に
は、スライダー操作時に操作者が指を挿入して操作しや
すくするための穴部156e,156eが形成されている。
【0032】次に、図2(A)、(B)、(C)及び図3(A)、
(B)をもとに上述のフレーム形状計測装置の作用を説明
する。
【0033】まず、図2(A)に示すように、スライダー1
56,156の穴部156e,156eに指を挿入しスライダー156,156
の互いの間隔を十分開き、かつ下方に押圧し、可動ベー
ス153と一緒に、板バネ154,154の弾発力に抗して2本の
保持棒152とスライダー156,156の段付部156b,156bとの
間隔を十分開ける。
【0034】その後に、この間隔内にメガネフレーム50
0の測定したい方のレンズ枠501を挿入し、レンズ枠501
の上側リムと下側リムがスライダー156,156の内壁に当
接するようにスライダー156,156の間隔を狭める。本実
施例においては、スライダー156,156は上述したように
リング158による連結構造を有しているため、スライダ
ー156,156の一方の移動量がそのまま他方のスライダー
に等しい移動量を与える。
【0035】次に、レンズ枠501の上側リムの略中央が
保持棒152の下方にくるようにフレームを滑べり込ませ
た後、スライダー156,156から操作者が手を離せば、可
動ベース153は板バネ154,154の弾発力により上昇し、レ
ンズ枠501は段付部156b,156bと保持棒152,152により挟
持され、かつフレーム500がレンズ枠501の幾何学中心点
とフレーム保持装置100の円形開口157の中心点とを略一
致させるように保持される。
【0036】また、このときレンズ枠501のヤゲン溝の
頂点501aから固定ベース150のフランジ151の辺151aまで
の距離dと可動ベース153の辺153aまでの距離dは等しい
値をとるように構成されている。
【0037】次に、このようにしてフレーム500を保持
したフレーム保持装置部100を支持装置200の予め所定の
間隔に設定したハンド211,212間に挿入した後、Y軸モー
タ224を所定角度回転させる。Y軸モータ224の回転によ
りミニチアベルト226が駆動され、ハンド211が左方に一
定量だけ移動され、フレーム保持装置部100及びハンド2
12も左方動を誘起される。
【0038】同時に、フレーム保持装置部100は引っ張
りバネ230により両ハンド211,212で挟持される。このと
き、フレーム保持装置部100の固定ベース150のフランジ
151の辺151a,151aはそれぞれハンド211の斜面215とハン
ド212の斜面217に当接され、また可動ベース153の両辺1
53a,153aはそれぞれハンド211の斜面216とハンド212の
斜面218に当接される。
【0039】本実施例においては、上述したようにメガ
ネ枠501のヤゲン溝501aから辺151aと辺153aのそれぞれ
への距離dは互いに等しいため、フレーム保持装置100は
ハンド211,212に挟持されると、レンズ枠501のヤゲン溝
頂点501aが両ハンドの稜線219,220が作る基準面S上に自
動的に位置される。
【0040】次に、ガイド軸回転モータ209の所定角度
の回転によりフレーム保持装置部100を図3(A)の二点鎖
線で示す位置へ旋回させる。この基準面Sは計測部300の
ヤゲンフィラー356の初期位置と同一平面で停止する。
【0041】次に、Y軸モータ224をさらに回転させフレ
ーム保持装置部100を保持したハンド211,212をY軸方向
に一定量移動させ、フレーム保持装置部100の円形開口1
57の中心点と計測部300の回転軸304中心とを概略一致さ
せる。この時、移動の途中でヤゲンフィラー356はレン
ズ枠501のヤゲン溝に当接する。
【0042】続いて、モータ301を予め定めた単位回転
パルス数毎に回転させる。このときセンサーヘッド部31
2はメガネフレーム500の形状、すなわちレンズ枠501の
動径にしたがってレール311,311上を移動し、その移動
量は磁気スケール314と読み取りヘッド313により読み取
られる。
【0043】センサーアーム回転モータ301の回転角θ
と読み取りヘッド313からの読み取り量ρとから、レン
ズ枠形状が(ρnn)(n=1,2,3,・・・N)として計測され
る。
【0044】ここで、この第1回目の計測は、前述し且
つ図3(A)に示すように、回転軸304の中心Oをレンズ枠5
01の幾何学中心と概略一致させて測定したものである。
【0045】第2回目の計測は、第1回目の計測データ
nn)を極座標−直交座標変換した後のデータ(Xn,Y
n)から、図5に示すように、X軸方向の最大値を持つ被
計測点B(Xb,Yb)、X軸方向で最小値をもつ被計測点D(Xd,
Yd)、Y軸方向で最大値をもつ被測定点A(Xa,Ya)及びY軸
方向で最小値をもつ被計測点C(Xc,Yc)を選び、レンズ枠
の幾何学中O0を、
【数1】 として求めた後、このX0,Y0値にもとづいてX軸モータ20
6とY軸モータ224を駆動させ、ハンド211,212で挟持され
たフレーム保持装置部100を移動し、これによりレンズ
枠501の幾何学中心O0をセンサーアーム302の回転中心O
と一致させ、再度レンズ枠形状を計測し、幾何学中心O0
における計測値(0ρn,0θn)(n=1,2,3,・・・N)を求める。
【0046】上述の幾何学中心O0に基づくレンズ枠形状
の計測時には、センサー358によりZ軸方向のセンサーヘ
ッド312の移動量も同時に計測される。これにより結局
レンズ枠形状は(0ρn,0θn)(n=1,2,3,・・・N)の三次元情
報が得られることとなる。
【0047】図7(B)に示すように、ハンド211,212がフ
レーム保持装置部100を挟持したときリム厚検出ヘッド2
31はマグネスケール232の移動量(測定間隔)hを検出し、
演算回路613へ入力する。
【0048】フレーム保持装置部100にメガネフレーム5
00がセットされていない状態でのフレーム保持装置部10
0をハンド211,212で挟持したときのハンド211,212の基
準間隔Hは、図7(A)に示すように設計上予め既知であ
り、基準値メモリ607に記憶されている。
【0049】今、基準面Sとハンド211,212の斜面215な
いし218の成す角をГとすると、 となり、本実施例ではГ=45゜に設計されているので、
リム厚εは、結局
【数2】 と演算回路613で計算され、後述する表示器41(図8参
照)のリム厚表示部422に表示される。
【0050】図1には、本願のフレーム形状測定装置の
演算・制御回路のブロック図をも示してある。
【0051】ドライバ回路601ないし604は、それぞれX
軸モータ206、Y軸モータ224、センサーアーム回転軸モ
ータ301、及びガイド軸回転モータ209に接続される。ド
ライバ601ないし604は、シーケンス制御回路610の制御
のもとにパルス発生器609から供給されるパルス数に応
じて上記各パルスモータの回転駆動を制御する。
【0052】読み取りヘッド313の読み取り出力はカウ
ンタ605で計数され、その計数値ρn及びパルス発生器60
9からのパルス数をセンサーアーム355の回転角に変換
し、その値θnとを組として(ρnn)をデータメモリ61
1へ入力し、これを記憶させる。
【0053】次に、演算回路613側は、データメモリ611
に記憶されている第1回目の動径情報(ρnn)に基づい
てレンズ枠501の幾何学中心Ooを演算し、そのデータを
シーケンス制御回路610へ入力させる。シーケンス制御
回路610は、演算回路613からのデータに基づいて前述の
(1)式からX0,Y0を求め、ドライバ601,603に必要なパル
ス数を入力してモータ206,224を駆動し、レンズ枠500の
中心をセンサーアーム302の回転中心に一致させる。
【0054】これと同時に、シーケンス制御回路610は
カウンタ回路615を指令し、Z軸センサー358からのデー
タを計数するように指令する。そして、再度Z軸方向デ
ータを含むレンズ枠形状情報(0ρn,0θn,Zn)を計測し、
このデータをデータメモリ611に記憶させる。
【0055】データメモリ611に記憶されたレンズ枠形
状情報(0ρn,0θn,Zn)のZn情報から、レンズ枠のカーブ
値cを必要に応じ演算回路613で求めることができる。
【0056】その演算は図6(A)及び(B)に示すように、
レンズ枠上の少なくとも二点a,bにおける動径ρA
Bと、この二点のZ軸方向のセンサーヘッドZA,ZBから、
レンズ枠501のヤゲン軌跡を含む球体SPの曲率半径Rを
【数3】 から求め、レンズ枠ヤゲンのカーブ値CFは求められたR
から
【数4】 として計算され、その値はデータメモリ612に記憶され
る。
【0057】シーケンス制御回路610は、次にリム厚ヘ
ッド230からの検出データをカウンタ606で計数させ、演
算回路613へ入力する。演算回路613は、基準値メモリ60
7に予め記憶されている基準間隔Hと入力された測定間隔
hとから上述の式(2)を演算してリム厚を求め、これをデ
ータメモリ612に記憶させる。
【0058】尚、シーケンス制御回路は、プログラムメ
モリ614に内臓のプログラムによって上述の計測ステッ
プを実行する。
【0059】図19および図20は、レンズ枠形状測定
装置の他の実施例を示すもので、計測部300及び演算・
制御回路は前述の実施例と同様の構成を有するので説明
は省略する。
【0060】可動支持レール1001,1002は、ガイドレー
ル1007上を可動に支持され、互いに送り方向が逆の送り
ネジ1004,1005が形成されモータ1006で回転駆動される
た送りネジ部材1003により互いに接近−離反される。
【0061】可動支持レール1001内には、台座1032,103
3が図示なきガイドレールに沿って上下に移動可能に収
納されており、台座1032,1033は互いに送り方向が逆の
送りネジ1035,1036が形成されモータ1037で回転駆動さ
れるた送りネジ部材1034により互いに接近−離反され
る。台座1032には、図示なきガイドレールに沿って上下
に移動可能な台座1031が押圧バネ1038を介して取り付け
られている。
【0062】台座1031には、2本の保持棒1011,1012が固
着され可動支持レール1001に形成された一対のスロット
1024(他方は図示せず)に挿入され可動支持レール1001外
に突出されている。台座1033には、2本の保持棒1021(他
方は図示せず)が固着され一対のスロット1024(他方は図
示せず)に挿入され支持レール1001外に突出されてい
る。
【0063】可動支持レール1002内には、台座1042,104
3が図示なきガイドレールに沿って上下に移動可能に収
納されており、台座1042,1043は互いに送り方向が逆の
送りネジ1045,1046が形成されモータ1047で回転駆動さ
れる送りネジ部材1044により互いに接近−離反される。
台座1042には、図示なきガイドレールに沿って上下に移
動可能な台座1041が押圧バネ1048を介して取り付けられ
ている。
【0064】台座1041には、1本の保持棒1013が固着さ
れ可動支持レール1002に形成されたスロット1026に挿入
され可動支持レール1002外に突出されている。台座1043
には、1本の保持棒1023が固着されスロット1026に挿入
され可動支持レール1002外に突出されている。さらに、
台座1041には接点1049が取り付けられ、例えばポテンシ
ョメータから成る検出器1050は台座1043に取り付けられ
ており、この接点1049は検出器1050に接触しており、保
持棒1013と保持棒1023の上下方向の相対移動量を検出す
る。接点1049および検出器1050でリム厚検出装置部233
を構成する。
【0065】次に、本実施例の作用を説明する。
【0066】眼鏡フレーム500のレンズ枠501を可動支持
レール1001の一対の保持棒1021(他方は図示せず)、およ
び可動支持レール1002の保持棒1023上に載置して、モー
タ1006を駆動し可動支持レール1001,1002を互いに接近
させレンズ枠501のリムの上下を支持レール1001,1002の
各々の内側面に当接させる。次に、モータ1037,1047を
駆動し、保持棒1011,1012,1013を降下させそれぞれ対応
する保持棒1021,(図示せず),1023と共働してリムを挾持
保持する。このとき、保持棒1013と保持棒1023の間隔が
検出器1050で検出され、この検出結果は演算回路613で
リム厚εに変換される。
【0067】図21および図22は、レンズ枠形状測定
装置のさらに他の実施例を示すもので、図19および図
20に説明したレンズ枠形状測定装置と同一または均等
な構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0068】可動支持レール1001内には、送りハンドル
1104の操作で回転される送りネジ1103を有し、その回転
によりストッパー1105が可動支持レール1001の長手方向
に沿って移動できるように構成されている。ストッパー
1105の先端部は、可動支持レール1001外に図示なきスロ
ットを貫通して突出している。また、可動支持レール10
01の内側面1001aには支持突出辺1111が形成されてい
る。
【0069】可動支持レール1002内には、送りハンドル
1107の操作で回転される送りネジ1106を有している。送
りネジ1106は図示を省略した互いに送り方向が反対の送
りネジが形成されている。各々の送りネジにはストッパ
ー1108,1109が螺合し、送りハンドル1107を回転するこ
とにより、ストッパー1108,1109は可動支持レール1002
の長手方向に沿って互いに接近−離反するように移動で
きるように構成されている。ストッパー1108,1109の各
々の先端部は、可動支持レール1002に図示なきスロット
を貫通して突出している。また、可動支持レール1002の
内側面1002aには支持突出辺1112が形成されている。
【0070】可動支持レール1002内には、さらに、斜面
1121aを有する可動片1121の先端部が縦スリット1125か
ら突出するように収納されている。可動片1121に形成さ
れたスロット1123は、規制バーに挿入され可動片1121は
上下方向の移動のみが所定範囲で許可される。可動片11
21の下端にはバネ1124が取り付けられており、可動片11
21を常時下方に引っ張っている。可動片1121には接点11
49が取り付けられ、この接点1149は、可動支持レール10
02筐体内面に取り付けられた例えばポテンショメータか
ら成る検出器1050に接触しており可動片1121の上下方向
移動量を検出する。
【0071】次に、本実施例の作用を説明する。
【0072】眼鏡フレーム500のレンズ枠501をそのリム
前面が支持突出辺1111,1112に当接し、かつそのリム上
下面が可動支持レール1001,1002の各々の内側面1001a,1
002aで挾持されるように可動支持レール1001,1002をモ
ータ1006を駆動し互いに接近させる。ストッパー1105,1
108,1109は、レンズ枠501の左右方向の位置を規定する
ために利用されリムを横方向から挾持する。
【0073】可動片1121は、このレンズ枠501の保持に
伴って、バネ1124の引張力に抗して上方に移動され、そ
の移動量が検出器1050で検出され演算回路613でリム厚
εに変換される。
【0074】B.レンズ形状測定装置 図8の3は、レンズ形状測定装置を示している。本装置
は上述した特願昭60-115079号と同一の構成を有してい
るので、その構成と作用の詳細は当該出願を参照された
い。
【0075】このレンズ形状測定装置3は、パルスモー
タ36の駆動により前後動されるステージ31を有し、この
ステージ31には被測定レンズLを挾持可能なフィーラー3
2,34が設けられ、フィーラー32,34はバネ38,38で互いに
接近する方向に付勢され、常時レンズLを挾持するよう
構成されている。
【0076】一方、図示を省略したキャリッジに組み込
まれたレンズ回転軸4,4はパルスモータ37により回転駆
動可能に構成され、このレンズ回転軸4,4にレンズLがそ
の光軸Oがレンズ回転軸4,4の回転軸線と一致するように
挾持される。これによりレンズLはパルスモータ37によ
り回転される。
【0077】計測動径メモリ23からのレンズ計測動径情
報(kρn,kθn)(ここで、n=1,2,3,・・・N)の内、角度情報
kθnが演算/制御回路21に入力され、演算/制御回路21
はその情報に基いてパルス発生器27のパルスをドライバ
回路37Aに供給し、パルスモータ37を基準位置から角度k
θn回転するように構成されている。他方、動径長情報k
ρnは同様に演算/制御回路21に入力され、演算/制御
回路21はその情報に基いてパルス発生器27のパルスをド
ライバ回路36Aに供給しパルスモータ36を駆動し、ステ
ージ31を介してフィーラー32,34の先端を前後移動させ
てレンズLの光軸O(レンズ回転軸4,4の回転軸線)から動
径長kρnに関連した位置に位置付けるように構成されて
いる。
【0078】尚、レンズ計測動径情報(kρn,kθn)の意
味およびその算出方法については後述の動作説明の項で
説明する。
【0079】そして、この位置でフィーラー32の移動量
Fn(ここで、n=1,2,3,・・・N)をエンコーダ33で検出し、
これをレンズ前側屈折面位置情報として演算/制御回路
21を介してレンズデータメモリ22に記憶させる。
【0080】同様に、この位置でのフィーラー34の移動
量Fn(ここで、n=1,2,3,・・・N)をエンコーダ35で検出
し、これをレンズ後側屈折面位置情報として演算/制御
回路21を介してレンズデータメモリ22に記憶させる。
【0081】C.ヤゲン位置表示装置 ヤゲン位置表示装置4は、演算/制御回路21と、これに
接続させた入出力キーボード40、レンズデータメモリ2
2、計測動径メモリ23、リム面/ヤゲン頂点メモリ24、
レンズヤゲン頂点メモリ25、画像作成回路42、およびそ
れに接続されたシンボル画像メモリ43並びにプログラム
メモリ26から構成されている。
【0082】入出力キーボード40には、ヤゲン位置等を
画像表示し、かつ入出力データを数値表示するための例
えば液晶表示器やCRTからなる表示器41と後述する各種
入力キー401ないし413を有している。
【0083】D.動作 以下、図9のフローチャートに基いて前記レンズ形状測
定装置3とヤゲン位置表示装置4の動作を説明する。
【0084】ステップS-1(FPD,PD,上寄せ量入力):操作
者は入出力キーボード40のFPDキー405を操作して、演算
/制御回路21内部の図示なき内部記憶回路に予め記憶さ
れている、眼鏡フレームのレンズ枠幾何学中心間距離す
なわちフレームPDの基準値を表示器41の『FPD』表示部4
14に表示させる。
【0085】今回枠入れされる眼鏡フレーム500のフレ
ームPD値がこの基準フレームPD値と異なる場合は、操作
者は入出力キーボード40の『+』キー408または『−』
キー409を操作して表示値が所望の値になるようにし、
『セット』キー413を操作して内部記憶回路に記憶させ
る。
【0086】操作者は入出力キーボード40のPDキー406
を操作して、演算/制御回路21の内部記憶回路に予め記
憶されている、瞳孔間距離すなわちPDの基準値を表示器
41の『PD』表示部415に表示させる。
【0087】今回枠入れされる眼鏡フレーム500の装用
者のPD値がこの基準PD値と異なる場合は、操作者は
『+』キー408または『−』キー409を操作して表示値が
所望の値になるようにし、『セット』キー413を操作し
て内部記憶回路に記憶させる。
【0088】次に、操作者は入出力キーボード40の『上
寄せ』キー407を操作した後、『+』キー408を操作して
所望の上寄せ量UPを『上寄せ』表示部416に表示させ、
『セット』キー413を操作して内部記憶回路に記憶させ
る。
【0089】ステップS-2(計測動径演算):演算/制御
回路21は、ステップS-1で入力されたフレームPD値とPD
値とから、内寄せ量INを
【数5】 として計算する。
【0090】次に、演算/制御回路21は、フレーム形状
測定装置1で測定されそのデータメモリ611に記憶されて
いる眼鏡フレーム500のレンズ枠501の幾何学中心Oを原
点とするレンズ枠形状情報(0ρn,0θn,0Zn)(ここで、n
=1,2,3,・・・N)を読み出す。読み出した、その第i測定点
のレンズ枠動径情報0Pi(0ρi,0θi)を図10に示すよう
にX0−Y0−Z0座標系の座標に座標変換し、
【数6】 0Pi(0Xi,0Yi)を求め、測定点0Piを原点OOからX0軸方向
に上記内寄せ量IN分、Y0軸方向に上記上寄せ量UP分原点
Okが移動しているXk−Yk−Zk座標系の第i加工点kPi
し、その座標を
【数7】 としてもとめる。
【0091】そして、これを再度原点Okを原点とするレ
ンズ計測動径Pi(kρi,kθi)に
【数8】 座標変換する。この一連の座標変換は、演算/制御回路
21で第1測定点P1から第n測定点Pnまで実行され、これら
計測動径情報(kρn,kθn)(ここで、n=1,2,3,・・・N)が計
測動径メモリ23に記憶される。
【0092】ステップS-3(レンズ形状測定):操作者
は、レンズ回転軸4,4に被測定レンズ(被加工レンズ)Lを
その光軸Oがレンズ回転軸4,4の回転軸線と一致するよう
に挾持させる。
【0093】演算/制御回路21は、計測動径メモリ23か
らレンズ計測動径情報(kρn,kθn)の内、角度情報kθn
を読み出し、その情報に基いてパルス発生器27のパルス
をドライバ回路37Aに供給し、パルスモータ37を基準位
置から角度kθn回転させる。これと同時に、動径長情報
kρnも演算/制御回路21に入力され、その情報に基いて
パルス発生器27のパルスがドライバ回路36Aに供給され
パルスモータ36が駆動され、ステージ31を介してフィー
ラー32,34の先端を前後移動させてレンズLの光軸O(レン
ズ回転軸4,4の回転軸線)から動径長kρn−γの位置に位
置付けられる。ここでγはレンズLを研削加工する加工
部のVヤゲン砥石の深さで既知の量である。
【0094】そして、図12に示すように、この位置で
フィーラー32の移動量Fn(ここで、n=1,2,3,・・・N)をエ
ンコーダ33で検出し、これをレンズLの回転角度kθn
対応させてレンズ前側屈折面位置情報(Fn,kθn)として
演算/制御回路21を介してレンズデータメモリ22に記憶
させる。
【0095】同様に、この位置でのフィーラー34の移動
量Bn(ここで、n=1,2,3,・・・N)をエンコーダ35で検出
し、これをレンズLの回転角度kθnと対応させてレンズ
後側屈折面位置情報(Bn,kθn)として演算/制御回路21
を介してレンズデータメモリ22に記憶させる。
【0096】ステップS-4(リム面/ヤゲン頂点演算):
演算/制御回路21は、フレーム形状測定装置1で測定さ
れそのデータメモリ611に記憶されているレンズ枠501の
幾何学中心O0を原点とするレンズ枠のヤゲン位置情報(0
ρn,0θn,0Zn)(ここで、n=1,2,3,・・・N)を読み出し、そ
の第i測定点0PiのZ0軸方向のヤゲン頂点位置0Ziを、第i
測定点0Piと対応するXk−Yk−Zk座標系の第i加工点kPi
のZk軸方向のヤゲン頂点位置ZEiとして対応付けする。
この一連の対応付けを第1加工点kPiないし第N加工点kPn
について実行し、レンズ枠501のXk−Yk−Zk座標系にお
けるヤゲン頂点位置情報(ZEn,kθn)(ここで、n=1,2,3,
・・・N)を求める。尚、X0−Y0−Z0座標系の原点O0のZ座標
Z0とXk−Yk−Zk座標系の原点OkのZ座標Zkとは図11に
示すように一致している。
【0097】次に、演算/制御回路21は、図11に示す
ように、フレーム形状測定装置1で測定されそのデータ
メモリ612に記憶されているレンズ枠501のリム厚εを読
み出し、このリム厚εと上記ヤゲン頂点位置情報(ZEn,k
θn)とからレンズ枠501のリム前面位置情報(ZFn,kθn)
とリム後面位置情報(ZBn,kθn)とを
【数9】
【数10】 として求める。
【0098】これらヤゲン位置情報(ZEn,kθn)とリム前
面位置情報(ZFn,kθn)およびリム後面位置情報(ZBn,kθ
n)は、リム面/ヤゲン頂点メモリ24に記憶される。
【0099】ステップS-5(断面画像情報作成):演算/
制御回路21は、図8および図13(A)に示すように、レ
ンズデータメモリ22に記憶されているレンズ前側屈折面
位置情報(Fn,kθn)とレンズ後側屈折面位置情報(Bn,kθ
n)とから各動径毎にレンズのコバ厚Δn
【数11】 から求め、このコバ厚情報(Δn,kθn)から最大コバ厚Δ
maxとその動径角度θ1、最小コバ厚Δminとその動径角
度θ2および中間コバ厚Δmidとその動径角度θ3をもと
める。
【0100】演算/制御回路21は、最大コバ厚Δmaxを
有する動径、図13(B)の例では(kρc,kθc)、のレン
ズ前側屈折面位置Fcと、レンズ後側屈折面位置Bcと、最
小コバ厚Δminを有する動径、図13(B)の例では
(kρd,kθd)、のレンズ前側屈折面位置Fdとレンズ後側
屈折面位置Bdおよび中間コバ厚Δmidを有する動径、図
13(B)の例では(kρe,kθe)、のレンズ前側屈折面位
置Feとレンズ後側屈折面位置Beをそれぞれ画像作成回路
42に入力する。
【0101】次に、演算/制御回路21は、図13(B)に
示すように、Yk軸上に位置する動径(以下これを基準動
径と定義する)、図13(B)の例では(kρd,kθd)で本例
示では最小コバ厚Δminを有する動径と一致している、
のレンズ前側屈折面位置Fdをレンズデータメモリ22から
読み出す。
【0102】演算/制御回路21は、リム面/ヤゲン頂点
メモリ24からレンズ枠501のヤゲン位置情報(ZEn,kθn)
とリム前面位置情報(ZFn,kθn)およびリム後面位置情報
(ZBn,kθn)を読み出し、基準動径(kρd,kθd)のレンズ
前側屈折面位置Fdとその動径角度kθdに対応するレンズ
枠501のリム前面位置ZFdとを一致させたときの、最大コ
バ厚Δmaxを有する動径(kρc,kθc)の動径角度kθcを共
通の動径角度とするレンズ枠501のヤゲン位置ZEcとリム
前面位置ZFcおよびリム後面位置ZBcの各々を求め画像作
成回路42に入力する。
【0103】同様に、最小コバ厚Δminを有する動径(k
ρd,kθd)に対応するレンズ枠501のヤゲン位置ZEdとリ
ム前面位置ZFdとリム後面位置ZBd、および中間コバ厚Δ
midを有する動径(kρe,kθe)に対応するレンズ枠501の
ヤゲン位置ZEeとリム前面位置ZFeとリム後面位置ZBeを
画像作成回路42に入力する。
【0104】演算/制御回路21は、さらに、最大コバ厚
動径に対応するリム前面位置ZFcとレンズ前側屈折面位
置Fcとから両者のズレ量Z=ZFc−Fc=η1を計算し、こ
の値を表示器41の『MAX』表示431aの『Z』欄に、動径角
度θ1kθcを『θ』に各々数値表示させる。
【0105】同様に、演算/制御回路21は、最小コバ厚
動径に対応するリム前面位置ZFdとレンズ前側屈折面位
置Fdとから両者のズレ量Z=ZFd−Fd=η2を計算し、こ
の値を表示器41の『MIN』表示431bの『Z』欄に、動径角
度θ2kθdを『θ』に各々数値表示させる。
【0106】さらに、同様に、演算/制御回路21は中間
コバ厚動径に対応するリム前面位置ZFeとレンズ前側屈
折面位置Feとから両者のズレ量Z=ZFe−Fe=η3を計算
し、この値を表示器41の『MID』表示431cの『Z』欄に、
動径角度θ3kθeを『θ』に各々数値表示させる。
【0107】ステップS-6(断面画像表示):画像作成回
路42は、シンボル画像メモリ43に予め記憶されている模
式的なレンズ枠のリム断面画像426を読み出し、演算/
制御回路21から入力された最大コバ厚動径(kρc,kθc)
に対応するレンズ枠501のヤゲン位置ZEcにリム断面画像
426のヤゲン頂点426aが位置し、リム前面位置ZFcにリム
断面画像426のリム前面426bが位置し、リム後面位置ZBc
にリム断面画像426のリム後面426cが位置するようにリ
ム断面画像426を表示器41に画像表示する。
【0108】また、画像作成回路42は、最大コバ厚動径
(kρc,kθc)に対応するレンズ前側屈折面位置Fcにレン
ズ前面指標線427aを位置させ、レンズ後側屈折面位置Bc
にレンズ後面指標線427bを位置させて模式的なレンズコ
バ断面画像427を前記リム断面画像426に隣接させて表示
器41に画像表示する。最大コバ厚Δmax動径(kρc,kθc)
に対応する、これらリム断面画像426とレンズコバ断面
画像427を一組として最大コバ断面画像431と定義する。
【0109】画像作成回路42は、同様に、最小コバ断面
画像432および中間コバ断面画像433を表示器41に画像表
示する。
【0110】ステップS-7(側面画像情報作成):演算/
制御回路21は、計測動径メモリ23に記憶されている動径
情報(kρn,kθn)を読み出し、図13(B)に示すようにX
k−Yk−Zk座標系のXk−Yk座標面の第I象限と第II象限
に含まれる動径の動径長のX軸への正射影を求め、第I
象限の最大正射影を得る動径(kρa,kθa)から第II象限
の最大正射影を得る動径(kρb,kθb)までの角度Θの範
囲に属する動径に対応するヤゲン位置情報ZEjとリム前
面位置情報ZFjおよびリム後面位置情報ZBj(ここで、j=
a,a+1,a+2,・・・b-1,b)とをリム面/ヤゲン頂点メモリ24
から読み出し画像作成回路42に入力する。
【0111】さらに、演算/制御回路21は、上記角度Θ
の範囲に属するレンズ前側屈折面位置Fjとレンズ後側屈
折面位置Bj(ここで、j=a,a+1,a+2,・・・b-1,b)とをレン
ズデータメモリ22から読み出し画像作成回路42に入力す
る。
【0112】ステップS-8(側面画像表示):画像作成回
路42は、前ステップで入力されたレンズ前側屈折面位置
Fjとレンズ後側屈折面位置Bjとから、図8および図13
(A)に示すように、レンズLの研削加工後の上側のコバ
側面を示す、レンズコバ側面画像417aを表示器41に画像
表示させる。また、ヤゲン位置ZEjからレンズ枠501の上
側のリムヤゲン頂点軌跡417bを画像表示させ、リム前面
位置ZFjおよびリム後面位置ZBjとからレンズ枠501の上
側のリム側面画像417cを前記レンズコバ側面画像417aと
重ね合わせて画像表示させる。
【0113】尚、レンズコバ側面画像417aのヤゲン端面
画像417d,417dは、そのヤゲン頂点417eがヤゲン位置ZEj
に位置しそのヤゲン足端417f,417fがレンズ前側屈折面
位置Fjとレンズ後側屈折面位置Bjに各々位置するように
画像形成される。
【0114】これらレンズコバ側面画像417a、リムヤゲ
ン頂点軌跡417bおよびリム側面画像417cは、例図のよう
に表示線の種類に差異を持たせたり、あるいはカラーCR
Tを表示器41を利用し各々の画像を異なる色で表示する
ことが望ましい。
【0115】画像作成回路42は、図8に図示するよう
に、最大コバ厚動径(kρc,kθc)位置を示すための『MA
X』表記を付したインデックス画像418と、最小コバ厚動
径(kρd,kθd)位置を示すための『MIN』表記を付したイ
ンデックス画像419と、中間コバ厚動径(kρe,kθe)位置
を示すための『MID』表記を付したインデックス画像420
および基準動径位置を示す『S』表記を付したインデッ
クス画像421を上記表示画像417a、417b、417c上に重ね
合せて表示できる。なお、例示の実施例で最小コバ厚動
径と基準動径の位置が一致しているため、インデックス
画像419とインデックス画像421は合致している。
【0116】画像作成回路42は、さらに、フレーム形状
測定装置1のデータメモリ612に記憶されているレンズ枠
501のヤゲンカーブCFを演算/制御回路21を介して読み
出し、ヤゲンカーブ表示部424に数値表示させる。
【0117】ステップS-9(側面位置変更):演算/制御
回路21は、画像作成回路42に表示器41のメッセージ表示
部423に“側面位置変更しますか?”の質問文を表示する
よう指令する。
【0118】表示器41に画像表示されている表示画像41
7a、417b、417cはレンズおよびレンズ枠リムを上側から
見た画像であり、操作者が側面位置の変更を要しないと
判断したときは、操作者は次行程キー412を操作して次
ステップS-11に移行させる。
【0119】例えば図13(B)に二点鎖線で図示したよ
うなレンズ枠の場合、その最大コバ厚動径(kρf,kθf)
はXk−Yk座標面の第IV象限に位置するため、その最大
コバ断面画像431は表示器41に表示されても、上側側面
画像表示には、この最大コバ厚動径部分は表示されな
い。このことは最大コバ厚動径位置を示すためのインデ
ックス画像418が上側側面画像表示に表示されないこと
からも操作者に容易に判断できる。
【0120】操作者は、最大コバ厚動径(kρf,kθf)が
属する側面画像を見たいときは、ステップS-10に移行す
る。
【0121】ステップS-10(側面位置指定):操作者は、
側面位置指定キー410を操作して所望の側面位置を指定
する。図13(B)の最大コバ厚動径(kρf,kθf)が属す
る側面画像を見たいときは、『耳』キーを操作する。演
算/制御回路21はこの指令を受けてXk−Yk座標面の第I
象限と第IV象限に属する動径に関し上記ステップS-7,
S-8を実行し、耳側のレンズコバ側面画像417a、リムヤ
ゲン頂点軌跡417bおよびリム側面画像417cを画像表示さ
せる。
【0122】ステップS-11(レンズ枠位置変更):演算/
制御回路21は、表示器41のメッセージ表示部423に“レ
ンズ枠位置を変更しますか?”の質問文を表示するよう
に画像作成回路42に指令する。
【0123】操作者は、変更を要しないと判断したとき
は、次行程キー412を操作する。
【0124】演算/制御回路21は、次行程キー412から
の指令を受けると、リム面/ヤゲン頂点メモリ24に記憶
されているレンズ枠501のリムのヤゲン位置情報(ZEn,k
θn)を、レンズLの研削加工時の図示なきレンズ加工部
のキャッリッジ移動用モータとレンズ軸回転用モータ37
との制御データとしてのレンズヤゲン頂点位置情報(Z
Kn,kθn)としてレンズヤゲン頂点メモリ25に入力し記憶
させる。
【0125】操作者は、レンズ枠位置を変更したいとき
は、次ステップS-12に移行する。
【0126】ステップS-12(シフト全体/部分):図14
に示すように、レンズLが例えば強度プラスレンズで、
その最小コバ動径位置のコバ断面にヤゲンが形成できな
いような場合は、操作者はレンズ枠全体をレンズLに対
してZk軸方向に移動させるか、あるいはレンズ枠501の
カーブを変更することを前提としてレンズ枠の一部分、
すなわち最小コバ動径位置、最大コバ動径位置または中
間コバ動径位置を移動させるかを選択する。『全体移
動』を選択するときは、入出力キーボード40の全体シフ
トキー401を操作することにより、次ステップS-13に移
行され、『部分移動』を選択するときは部分シフトキー
411を操作することにより、次ステップS-15に移行され
る。
【0127】ステップS-13(シフト量入力):『+』キー
408または『−』キー409を操作して、図15に示すよう
にレンズ枠のZk軸方向移動量αを入力する。
【0128】ステップS-14(リム面/ヤゲン頂点位置演
算):演算/制御回路21は、リム面/ヤゲン頂点メモリ2
4に記憶されているレンズ枠501のリム前面位置情報(Z
Fn,kθn)とヤゲン頂点位置情報(ZEn,kθn)およびリム後
面位置情報(ZBn,kθn)を読み出し、前ステップS-13で入
力された移動量αで
【数12】 を計算し、これを新たなリム前面位置情報(ZFn ´,
kθn)とヤゲン頂点位置情報(ZEn´,kθn)およびリム後
面位置情報(ZBn´,kθn)としてリム面/ヤゲン頂点メモ
リ24に記憶させ、次ステップS-5に再度帰還される。
【0129】次回ステップS-5では、この新たなリム前
面位置情報(ZFn´,kθn)とヤゲン頂点位置情報(ZEn´,k
θn)およびリム後面位置情報(ZBn´,kθn)を利用して前
述と同様の動作で断面画像情報作成を作成し、引き続く
ステップS-6ないしS-8が実行されて図15に図示するよ
うな最大コバ断面画像431、最小コバ断面画像432、中間
コバ断面画像(図示せず)、レンズコバ側面画像417a,リ
ムヤゲン頂点軌跡417b,リム側面画像417cが画像表示さ
れる。
【0130】また、新たなリム前面位置ZFn´とレンズ
前側屈折面位置Fn から両者のズレ量Z=η1´(最大コバ
動径位置)、Z=η2´=η2−α(最小コバ動径位置)が求
められ表示される。
【0131】その後、前述のステップS-9ないしS-11が
同様に実行され、操作者は今回のステップS-11で『全体
移動』後のレンズLとレンズ枠501の相対位置関係に満足
し、この『全体移動』後のヤゲン頂点位置情報(ZEn´,k
θn)でレンズLを研削加工してもよいと判断したとき
は、入出力キーボード40の次行程キー412を操作しその
旨を演算/制御回路21に指令する。
【0132】演算/制御回路21は次行程キー412からの
指令を受けると、リム面/ヤゲン頂点メモリ24に記憶さ
れているレンズ枠リムの新たなヤゲン位置情報(ZEn´,k
θn)を、レンズヤゲン頂点位置情報(ZKn,kθn)としてレ
ンズヤゲン頂点メモリ25に入力し記憶させる。
【0133】ステップS-15(シフト位置指定):最小コバ
動径位置を部分移動させたい場合は、入出力キーボード
40の『MIN』キー403を操作する。最大コバ動径位置を部
分移動させたい場合は、『MAX』キー402を操作する。中
間コバ動径位置を部分移動させたい場合は、『MID』キ
ー404を操作する。
【0134】図14の例では最小コバ動径位置を部分移
動させたいので、『MIN』キー403を操作する。
【0135】ステップS-16(シフト量入力):『+』キー
408または『−』キー409を操作して図16に示すよう
に、例えばレンズ枠のZk軸方向移動量λを入力する。
【0136】ステップS-17(リム面/ヤゲン頂点位置演
算):演算/制御回路21は、リム面/ヤゲン頂点メモリ2
4に記憶されているレンズ枠501のリムの図14の例にお
ける最小コバ動径(これを(kρm,kθm)とする)に対応す
るヤゲン頂点位置ZEmを読み出し、前ステップS-16で入
力された移動量λで
【数13】 を計算し、これを新たなヤゲン頂点位置ZEm´とする。
【0137】演算/制御回路21は、次に基準動径(Yk
上に位置する動径でこれを(kρs,kθs)とする)に対応す
るレンズ枠501のリムのヤゲン頂点位置ZEsとを利用して
前述の第(3)式および第(4)式と同様の計算で
【数14】
【数15】 新たなヤゲンカーブCLを求める。
【0138】演算/制御回路21は、さらに、ヤゲン軌跡
面の半径Rを使って、全ての計測動径(kρn,kθn)に対応
する新たなヤゲン頂点位置ZEn´´を
【数16】 から計算し、また新たなリム前面位置ZFn´´とリム後
面位置ZBn´´は第(9)式および第(10)式と同様に
【数17】 から求め、これら新たなヤゲン頂点位置情報(ZEn´´,k
θn)およびリム前面位置情報(ZFn´´,kθn)並びにリム
後面位置情報(ZBn´´,kθn)をリム面/ヤゲン頂点メモ
リ24に記憶させ、次ステップS-5に再度帰還される。
【0139】次回ステップS-5では、この新たなリム前
面位置情報(ZFn´´,kθn)とヤゲン頂点位置情報(ZEn´
´,kθn)およびリム後面位置情報(ZBn´´,kθn)を利用
して前述と同様の動作で断面画像情報作成を作成し、引
き続くステップS-6ないしS-8が実行されて図16に図示
するような最大コバ断面画像431、最小コバ断面画像43
2、中間コバ断面画像(図示せず)、レンズコバ側面画像4
17a,リムヤゲン頂点軌跡417b,リム側面画像417cが画像
表示される。
【0140】また、新たなリム前面位置ZFn´´とレン
ズ前側屈折面位置Fnから両者のズレ量Z=η1´´(最大
コバ動径位置)、Z=η1´´=η2−λ(最小コバ動径位
置)が求められ表示される。
【0141】さらに、第(15)式で求められた新たなヤゲ
ンカーブCLが表示器41の加工ヤゲンカーブ表示部425に
数値表示される。
【0142】その後、前述のステップS-9ないしS-11が
同様に実行され、操作者は今回のステップS-11で『部分
移動』後のレンズLとレンズ枠501の相対位置関係に満足
し、この『部分移動』後のヤゲン頂点位置情報(ZEn´
´,kθn)でレンズLを研削加工してもよいと判断したと
きは、入出力キーボード40の次行程キー412を操作しそ
の旨を演算/制御回路21に指令する。
【0143】演算/制御回路21は、リム面/ヤゲン頂点
メモリ24に記憶されているレンズ枠リムの新たなヤゲン
位置情報(ZEn´´,kθn)を、レンズヤゲン頂点位置情報
(Zn,kθn)としてレンズヤゲン頂点メモリ25に入力し
記憶させる。
【0144】以上説明したレンズコバ側面画像417a,リ
ムヤゲン頂点軌跡417bおよびリム側面画像417cから成る
側面表示画像417により、操作者は研削加工後のレンズL
をレンズ枠501に枠入れしたときレンズ枠リムからレン
ズLがどの動径位置でどの程度前後に食み出すかを事前
に予測することが可能で、かつ側面表示画像417および
断面表示画像431,432,433を利用してレンズLの研削加工
のためのレンズヤゲン頂点位置情報を自動的に決定、修
正することができる。
【0145】ステップS-18(加工):操作者が図示なき加
工指令キーを操作することにより、演算/制御回路21は
レンズヤゲン頂点メモリ25に記憶されたレンズヤゲン頂
点位置情報(ZKn,kθn)に基づいてレンズLを研削加工す
る。
【0146】研削加工動作については、上述の特願昭60
-115079号に開示の動作と同様であり当該出願に詳述さ
れているので、ここでは説明を省略する。
【0147】以上説明した動作は、プログラムメモリ26
に予め記憶させたプログラムでき実行される。図18
は、表示器41の側面画像表示の表示方式の他の実施例を
示す模式図である。
【0148】上述の実施例では、『上側』、『耳側』、
『下側』または『鼻側』のいずれか一方の側面画像が選
択的に画像表示されたが、本実施例では、レンズLの研
削加工後の予想形状をレンズの前面から見た画像の全周
に、レンズのコバ全周形状とレンズ枠のリム全周形状と
を共に展開した画像を互いに合成し、画像表示する展開
画像表示である。
【0149】図17に二点鎖線で示した図形は、計測動
径メモリ23に記憶されている計測動径情報(kρn,kθn)
でレンズLの研削加工後の予想形状である。
【0150】演算/制御回路21は、リム面/ヤゲン頂点
メモリ24からレンズ枠リムのヤゲン頂点位置情報(ZEn,k
θn)を読み出し基準動径(kρd,kθd)に対応する基準ヤ
ゲン頂点位置ZEdと他の計測動径(kρq,kθq)に対応する
ヤゲン頂点位置ZEd(ここで、共にq=1,2,3,・・・d-1,d+1
・・・N)との差πqを
【数18】 で計算し、二点鎖線で示した前記予想形状線上に基準ヤ
ゲン頂点位置ZEdが位置すると規定し、この差πqを対応
する各動径角度kθq毎に基準ヤゲン頂点位置ZEdに加算
し、展開ヤゲン頂点軌跡811を求め図18のように表示
器41に画像表示する。
【0151】演算/制御回路21は、次に、この展開ヤゲ
ン頂点軌跡811に平行にリム厚εの半分ε/2の間隔を隔
てて展開リム前面画像812を展開ヤゲン頂点軌跡811の内
側に、展開リム後面画像813を展開ヤゲン頂点軌跡811の
外側にそれぞれ表示器41に画像表示する。
【0152】演算/制御回路21は、さらに、レンズデー
タメモリ22に記憶されているレンズ前側屈折面位置情報
(Fn,kθn)とレンズ枠リムのヤゲン頂点位置情報(ZEn,k
θn)との差μと、レンズ後側屈折面位置情報(Bn,kθn)
とレンズ枠リムのヤゲン頂点位置情報(ZEn,kθn)との差
τnを各動径角度kθn毎に
【数19】
【数20】 この差μnを対応する各動径角度kθn毎に展開ヤゲン頂
点軌跡811に加算し、展開レンズ前側屈折面画像801を求
め図18のように表示器41に画像表示する。同様に、差
τnを対応する各動径角度kθn毎に展開ヤゲン頂点軌跡8
11に加算し、展開レンズ後側屈折面画像802を求め図1
8のように表示器41に画像表示する。
【0153】これら展開レンズ前側屈折面画像801、展
開レンズ後側屈折面画像802、展開ヤゲン頂点軌跡811、
展開リム前面画像812および展開リム後面画像813で展開
表示画像800が構成される。
【0154】また、展開表示画像800には上記ステップS
-8で説明したインデックス指標419ないし421が合成表示
される。
【0155】以上説明した展開表示画像800により、操
作者は研削加工後のレンズLをレンズ枠501に枠入れした
ときレンズ枠リムからレンズLがどの動径位置でどの程
度前後に食み出すかを事前に予測することが可能で、か
つ展開表示画像800および断面表示画像431、432、433を
利用してレンズLの研削加工のためのレンズヤゲン頂点
位置情報を自動的に決定、修正することが出来る。
【0156】以上説明した実施例において、レンズ枠形
状測定装置、レンズ形状測定装置およびヤゲン位置表示
装置は図示および説明を省略した加工部を有する玉摺機
に一体構成されていてもよいし、それぞれの装置が玉摺
機と独立構成で電気的に接続されていてもよい。
【0157】また、レンズ枠形状測定装置の代わりにレ
ンズ枠形状を予め記憶している記憶媒体、例えば、フロ
ッピーディスクやICカードの読取装置を利用したり、レ
ンズ枠メーカーやその代理店とのオンラインシステムを
利用してもよい。
【0158】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のフレーム形
状測定装置またはそれを有する玉摺機によれば、眼鏡フ
レームのレンズ枠リム厚さが自動的に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ枠形状測定装置の機械構成
を斜視図で示し、その回路構成をブロック図で示した説
明図である。
【図2】(A)はフレーム保持装置部を示す斜視図、(B)は
フレーム保持装置部の眼鏡フレームの保持作用を説明す
るためのその縦正中断面図、(C)はフレーム保持装置部
の眼鏡フレームの保持作用を説明するためのその縦正中
断面図である。
【図3】(A)は支持装置部と計測部の関係を示す模式
図、(B)はその断面図である。
【図4】センサーヘッド部を示す一部切欠側面図であ
る。
【図5】レンズ枠の計測値からその幾何学中心を求める
関係を示す模式図である。
【図6】(A)はレンズ枠のリムヤゲンカーブの求め方を
説明するための模式図、(B)はレンズ枠のリムヤゲンカ
ーブの求め方を説明するための模式図である。
【図7】(A)はレンズ枠のリム厚を求めるためのレンズ
枠形状測定装置の作用を説明するためのフレーム保持装
置部と支持装置部のハンドの断面図、(B)はレンズ枠の
リム厚を求めるためのレンズ枠形状測定装置の作用を説
明するためのフレーム保持装置部と支持装置部のハンド
の断面図である。
【図8】本発明に係る玉摺機のレンズ形状測定装置とヤ
ゲン位置表示装置の構成を示すブロック図である。
【図9】レンズ形状測定装置とヤゲン位置表示装置の動
作を説明するためのフローチャート図である。
【図10】レンズの計測動径とレンズ枠動径との関係を
示す模式図である。
【図11】レンズ枠のリムのヤゲン頂点位置からリム前
面位置を求めるための両者の関係を示す模式図である。
【図12】レンズ前側屈折面位置とレンズ後側屈折面位
置の測定原理を説明するための模式図である。
【図13】(A)は側面表示画像と断面表示画像の各構
成要素とそれらの相互関係を説明するための模式図、
(B)は(A)の側面表示画像と断面表示画像と計測動
径との関係を説明するための模式図である。
【図14】側面表示画像と断面表示画像の他の例を示す
模式図である。
【図15】レンズ枠の全体移動時の図14の側面表示画
像と断面表示画像の変化を示す模式図である。
【図16】レンズ枠の部分移動時の図14の側面表示画
像と断面表示画像の変化を示す模式図である。
【図17】展開ヤゲン頂点軌跡を説明するための模式図
である。
【図18】展開表示画像の例を示す模式図である。
【図19】レンズ枠形状測定装置の他の実施例を示す平
面図である。
【図20】図19のIIX−IIX´視断面図である。
【図21】レンズ枠形状測定装置のさらに他の実施例を
示す平面図である。
【図22】、図21のIIXII−IIXII´視断面図である。
【符号の説明】
200 支持手段 211 ハンド 212 ハンド 233 測定手段 501 レンズ枠 613 演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/00 - 21/32 G01B 5/00 - 5/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】眼鏡フレーム(500)のレンズ枠(501)の形状
    を測定するフレーム形状測定装置において、 前記レンズ枠(501)のリムの前後面を挾持するための挾
    持手段(152,156b)が設けられた、互いに近接−離反可能
    で各々両端に当接辺(151a,153a)を有する2つのベース部
    材(150,153)を有するフレーム保持手段(100)と、 前記各々のベース部材(150,153)の前記当接辺(151a,153
    a)に当接し得る互いに対抗した2つの斜面(215,216,217,
    218)が形成された2つのハンド部材(211,212)を有し、前
    記フレーム保持手段(100)を支持する支持手段(200)と、 前記2つのハンド部材(211,212)の相対移動量を測定する
    ための測定手段(233)と、 前記測定手段(233)の測定結果から前記リムの厚さ(ε)
    を演算する演算手段(613)とを有することを特徴とする
    フレーム形状測定装置。
  2. 【請求項2】前記ハンド部材(211,212)の各々の前記2つ
    の斜面(215,216,217,218)は、基準面(S)を対称に互いに
    等しい角度で互いに反対方向に傾斜しており、前記ハン
    ド部材(211,212)は前記フレーム保持手段(100)を支持し
    たとき、前記リムのヤゲン頂点軌跡の所定の一点が前記
    基準面(S)に合致するように構成されたことを特徴とす
    る請求項1に記載のフレーム形状測定装置。
  3. 【請求項3】前記演算手段により求められたリム厚を表
    示する表示手段を有することを特徴とする請求項1ない
    し請求項2に記載のフレーム形状測定装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1ないし請求項3に記載のフレ
    ーム形状測定装置を有することを特徴とする玉摺機。
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