JP2926141B2 - 折り曲げられる吸音断熱材 - Google Patents
折り曲げられる吸音断熱材Info
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Description
器、暖房器具等の燃焼器具や、その他の各種用途に使用
される吸音断熱材に関するものである。
チ加工により絡み合わせてフェルト化し、その表面をバ
インダ被覆して得られるガラス繊維マットは、吸音性及
び高温耐熱性が高く、燃焼器具の吸音断熱材に適してい
る。ガラス繊維マットを吸音断熱材として使用するに当
たり、取り付ける燃焼器具の形状に合わせて枠形、箱形
等に成形することが要求される場合がある。例えば、図
11に示す従来の吸音断熱材50は、肉厚約5〜10m
mのガラス繊維マット51を細長くカットしたもので、
これを同図の二点鎖線の3箇所で熱プレスによって曲げ
ることにより、四角枠形の吸音断熱成形体52に加工し
て使用される。
熱材50の熱プレス加工にはかなりの設備費と手間がか
かっていた。また、吸音断熱成形体52に加工されて嵩
張る状態で運搬されるので、運搬効率が悪いという問題
もあった。
に製造できるとともに、平面状に展開された嵩張らない
状態で効率的に運搬でき、必要時に簡単に枠形、箱形等
に折り曲げて使用できる吸音断熱材を提供することにあ
る。
に、第一の発明の折り曲げられる吸音断熱材は、ガラス
長繊維をニードルパンチ加工してなるガラス繊維マット
の片面又は両面に、該ガラス繊維マットの一方の面を他
方の面側に線状に押し込んでなる折曲用溝を設けたこと
を特徴としている。
〜5.0mmであることが好ましい。この肉厚が1.5
mm未満であると、吸音性能及び断熱性能が不足し、肉
厚が5.0mmを越えると、折曲用溝の溝底に押し込ま
れた高密度のガラス長繊維の肉厚が大きくなり、折り曲
げるときに割れ易くなるからである。従って、特にガラ
ス繊維マットの肉厚が3.0〜5.0mmである場合に
は、折曲用溝の溝底に押し込まれた高密度のガラス長繊
維の肉厚は3.0mm未満であることが好ましい。
は、ガラス長繊維をニードルパンチ加工してなるガラス
繊維マットの片面又は両面に、該ガラス繊維マットの肉
厚の一部を帯状に切除して薄肉部を残してから、該薄肉
部の一方の面を他方の面側に線状に押し込んでなる折曲
用溝を設けたことを特徴としている。
〜30.0mmである場合、薄肉部の肉厚を5.0mm
未満としたり、ガラス繊維マットの肉厚が10.0〜3
0.0mmである場合、薄肉部の肉厚を10.0mm未
満としたりできる。薄肉部の肉厚をこのように制限する
のは、薄肉部の肉厚が大きいと、折曲用溝の溝底に押し
込まれた高密度のガラス長繊維の肉厚も大きくなり、折
り曲げるときに割れ易くなるからである。従って、これ
らの場合にも、折曲用溝の溝底に押し込まれた高密度の
ガラス長繊維の肉厚は3.0未満であることが好まし
い。
は、ガラス長繊維をニードルパンチ加工してなる肉厚
5.0mm以下のガラス繊維マットに、該ガラス繊維マ
ットを肉厚方向へ段付き状にずらしてなる折曲用段部を
設けたことを特徴としている。
3.0mmであることが好ましい。この表面段差が1.
0mm未満だとガラス繊維マットを折り曲げるときに割
れ易くなり、3.0mmを越えると折り曲げ部の強度が
低下するからである。また、ガラス繊維マットの一方の
面の段差部と他方の面の段差部とは、ガラス繊維マット
の長さ方向に1.0〜5.0mm離れていることが好ま
しい。
でガラス繊維マットを押し込むだけで折曲用溝を設ける
ことができるので、従来の熱プレス加工と比べて安価に
かつ容易に製造できる。また、平面状に展開された嵩張
らない状態で効率的に運搬でき、必要時には折曲用溝に
沿って折り曲げるだけで枠形、箱形等の吸音断熱成形体
を簡単に組み立てることができる。
繊維マットの肉厚が大きい場合であっても、切除用治具
でガラス繊維マットの肉厚の一部を切除して薄肉部を残
してから、薄肉部に折曲用溝を設けるので、折曲用溝の
溝底に押し込まれた高密度のガラス長繊維の肉厚が大き
くなることはなく、従って、折り曲げるときにも割れに
くい。また、第一の吸音断熱材と同様、従来の熱プレス
加工と比べて安価にかつ容易に製造できるとともに、平
面状に展開された嵩張らない状態で効率的に運搬でき、
必要時には折曲用溝に沿って折り曲げるだけで枠形、箱
形等の吸音断熱成形体を簡単に組み立てることができ
る。
熱プレス加工と比べて安価にかつ容易に製造できる。ま
た、平面状に展開された嵩張らない状態で効率的に運搬
でき、必要時には折曲用段部に沿って折り曲げるだけで
枠形、箱形等の吸音断熱成形体を簡単に組み立てること
ができる。
例について、図面を参照して説明する。なお、本実施例
の吸音断熱材として使用されたガラス繊維マットは、ガ
ラス長繊維を層状にして多数の鉤付針を刺し込んでニー
ドルパンチ加工することにより、該長繊維を肉厚方向に
絡み合わせてフェルト化したものである。このガラス繊
維マットの表面には、毛羽立ちを抑えるために、バイン
ダ剤が一部含浸するように被覆されている。
材1は、肉厚約5mmのガラス繊維マット2を幅約50
mm、長さ約700mmにカットしたものである。ガラ
ス繊維マット2の内面3は、断面V字状の押込用治具
(図示略)によって3箇所で外面4側に線状に押し込ま
れ、幅方向に延びる断面V字状の3本の折曲用溝5を形
成している。折曲用溝5の溝底に押し込まれた高密度の
ガラス長繊維の肉厚は約2mmとなっている。この吸音
断熱材1を折曲用溝5に沿って内面3側に折り曲げれ
ば、四角枠形の吸音断熱成形体6を組み立てることがで
きる。なお、肉厚が5mmを越えるガラス繊維マットを
使用する場合には、折曲用溝5の溝底に押し込まれた高
密度のガラス長繊維の肉厚も大きくなり、折り曲げると
きに割れ易くなる。従って、肉厚が5mmを越えるガラ
ス繊維マットを使用する場合には、次の第二実施例が好
ましい。
材11は、肉厚約10mmのガラス繊維マット12を幅
約50mm、長さ約700mmにカットしたものであ
る。ガラス繊維マット12の内面13側は、まず、断面
長方形状の切除用治具(図示略)によって3箇所で約5
mmの肉厚が帯状に切除され、外面14側に3箇所の薄
肉部15が残される。次に、各薄肉部15の内面16
は、断面V字状の押込用治具(図示略)によってガラス
繊維マット12の外面14側に線状に押し込まれ、幅方
向に延びる断面V字状の折曲用溝17を形成している。
折曲用溝17の溝底に押し込まれた高密度のガラス長繊
維の肉厚は約2mmとなっている。この吸音断熱材11
を折曲用溝17に沿って内面13側に折り曲げれば、第
一実施例と同様四角枠形の吸音断熱成形体18を組み立
てることができる。本実施例の吸音断熱材11によれ
ば、ガラス繊維マット12の肉厚が第一実施例のガラス
繊維マット2の肉厚の約2倍であるにもかかわらず、折
曲用溝17の溝底に押し込まれた高密度のガラス長繊維
の肉厚は、第一実施例の肉厚と略同じ大きさにできるの
で、折り曲げるときにも割れにくい。
材21は、肉厚約15mmのガラス繊維マット22を一
辺約300mmの正方形にカットし、さらに、該正方形
の四隅から同図に2点鎖線で示す一辺約50mmの正方
形を切除したものである。ガラス繊維マット22の内面
23側は、まず、断面台形状の切除用治具(図示略)に
よって4箇所で約7mmの肉厚が帯状に切除され、外面
24側に4箇所の薄肉部25が残される。次に、各薄肉
部25の内面26は、断面V字状の押込用治具(図示
略)によってガラス繊維マット22の外面24側に線状
に押し込まれ、幅方向及び長さ方向に2本ずつ延びる断
面V字状の4本の折曲用溝27を形成している。折曲用
溝27の溝底に押し込まれた高密度のガラス長繊維の肉
厚は約3mmとなっている。この吸音断熱材21を折曲
用溝27に沿って内面23側に折り曲げれば、箱形の吸
音断熱成形体28を組み立てることができる。
よれば、押込用治具でガラス繊維マット2又は薄肉部1
5,25を押し込むだけで折曲用溝5,17,27を設
けることができるので、従来の熱プレス加工と比べて安
価にかつ容易に製造できる。また、平面状に展開された
嵩張らない状態で効率的に運搬でき、必要時には折曲用
溝5,17,27に沿って折り曲げるだけで枠形、箱形
等の吸音断熱成形体6,18,28を簡単に組み立てる
ことができる。
41は、肉厚約5mmのガラス繊維マット42を幅約5
0mm、長さ約700mmにカットしたものである。ガ
ラス繊維マット42の3箇所には、該ガラス繊維マット
42を肉厚方向へ段付き状にずらしてなり幅方向に延び
る折曲用段部45が形成されている。ガラス繊維マット
42の内面43及び外面44の各表面段差は約2mmで
あり、内面43の段差部47と外面44の段差部48と
は、ガラス繊維マット42の長さ方向に約4mm離れて
いる。
されたものである。まず、図8に示すように、各々の成
形面61,64に段差部62,65が設けられた上下の
プレス成形型60,63とを用意する。両プレス成形型
60,63を型開きし、その間にガラス繊維マット42
をセットする。次に、図9に示すように、両成形型6
0,63を型締めすることによって折曲用段部45を形
成する。
内面43側に折り曲げれば、四角枠形の吸音断熱成形体
46を組み立てることができる。本実施例の吸音断熱材
41によれば、従来の熱プレス加工で曲げる方法と比べ
て安価にかつ容易に製造できる。また、平面状に展開さ
れた嵩張らない状態で効率的に運搬できる。
れるものではなく、例えば次のように発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)折曲用溝の本数又は折曲用段部の数を増減させ
て、多角枠形、蓋付き箱形等の吸音断熱成形体を組み立
てること。 (2)ガラス繊維マット31の両面に折曲用溝32を設
けることにより、図10に示すように、複雑に折れ曲が
った吸音断熱成形体33を組み立てること。
されているので、安価にかつ容易に製造できるととも
に、平面状に展開された嵩張らない状態で効率的に運搬
でき、必要時に簡単に枠形、箱形等に折り曲げて使用で
きるという優れた効果を奏する。
成形体の斜視図である。
斜視図である。
面図である。
斜視図である。
拡大断面図である。
斜視図である。
面図である。
図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ガラス長繊維をニードルパンチ加工して
なるガラス繊維マットの片面又は両面に、該ガラス繊維
マットの肉厚の一部を帯状に切除して薄肉部を残してか
ら、該薄肉部の一方の面を他方の面側に線状に押し込ん
でなる折曲用溝を設けたことを特徴とする折り曲げられ
る吸音断熱材。 - 【請求項2】 前記ガラス繊維マットの肉厚は5.0〜
30.0mmであり、前記薄肉部の肉厚は5.0mm未
満である請求項1記載の折り曲げられる吸音断熱材。 - 【請求項3】 前記ガラス繊維マットの肉厚は10.0
〜30.0mmであり、前記薄肉部の肉厚は10.0m
m未満である請求項1記載の折り曲げられる吸音断熱
材。 - 【請求項4】 前記折曲用溝の溝底に押し込まれた高密
度のガラス長繊維の肉厚は3.0mm未満である請求項
2又は3記載の折り曲げられる吸音断熱材。 - 【請求項5】 ガラス長繊維をニードルパンチ加工して
なる肉厚5.0mm以下のガラス繊維マットに、該ガラ
ス繊維マットを肉厚方向へ段付き状にずらしてなる折曲
用段部を設けたことを特徴とする折り曲げられる吸音断
熱材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13878595A JP2926141B2 (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 折り曲げられる吸音断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13878595A JP2926141B2 (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 折り曲げられる吸音断熱材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08312877A JPH08312877A (ja) | 1996-11-26 |
JP2926141B2 true JP2926141B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=15230158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13878595A Expired - Lifetime JP2926141B2 (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 折り曲げられる吸音断熱材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2926141B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1337722B1 (en) * | 2000-09-27 | 2010-04-28 | Frederick George Best | Improved edge insulation for vacuum insulation panels |
JP2007092776A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Toshiba Home Technology Corp | 断熱材およびその製造方法 |
JP2011133117A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Panasonic Corp | ヒートポンプ給湯機 |
JP5972665B2 (ja) * | 2012-05-17 | 2016-08-17 | 名古屋油化株式会社 | 保温保冷吸音材 |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP13878595A patent/JP2926141B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08312877A (ja) | 1996-11-26 |
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