JP2925106B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JP2925106B2
JP2925106B2 JP18711893A JP18711893A JP2925106B2 JP 2925106 B2 JP2925106 B2 JP 2925106B2 JP 18711893 A JP18711893 A JP 18711893A JP 18711893 A JP18711893 A JP 18711893A JP 2925106 B2 JP2925106 B2 JP 2925106B2
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differential carrier
differential
drive pinion
insert
ring gear
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充陽 菅田
一也 伊藤
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ONDO KOSAKUSHO KK
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ONDO KOSAKUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 発明は、デファレンシャルキ
ァリアに一対のベアリングを介してドライブピニオン軸
が支承されたドライブピニオンと、このドライブピニオ
ンに噛合するリングギヤとを備えたデファレンシャル装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】 一般に、自動車の後輪駆動用の終減速
装置としてデファレンシャル装置が使用されている。従
来、この種のデファレンシャル装置は、図3に示すよう
に、デファレンシャルキァリア1に、フロントベアリン
グ2とリヤベアリング3とからなる一対のベアリングを
介してドライブピニオン4のドライブピニオン軸4aが
支承されており、このドライブピニオン4のピニオン4
bにリングギア5の歯部5aが噛合したものであった。
【0003】前記ドライブピニオン4の基端部4cは、
コンパニオンフランジ6にロックナット6aによってネ
ジ止め固定されている。そして、このコンパニオンフラ
ンジ6が自動車のエンジンの駆動によって回転される
と、ドライブピニオン4のドライブピニオン軸4aが一
体に回転され、このドライブピニオン軸4aの回転がピ
ニオン4bによってリングギア5の歯部5aに伝達され
て、このリングギア5が減速回転されるように構成され
ている。更に、このリングギア5の回転は、デファレン
シャルピニオン7とデファレンシャルサイドギア8とを
介してこのデファレンシャルサイドギア8の軸部に嵌入
固定された駆動輪車軸(図示略)に伝達されて、この駆
動輪車軸の回転によって、駆動輪(図示略)が減速回転
されるように構成されている。
【0004】前記デファレンシャルキァリア1内の空隙
1aにはオイルが収容されており、このオイルは、高速
走行時に自動車のエンジンの駆動によるドライブピニオ
ン4とリングギア5の回転によって、100°C〜15
0°Cまで上昇する。尚、図3中符号9はデファレンシ
ャルキァリア1の基端部とコンパニオンフランジ6との
間に介装されたオイルシール、符号10はフロントベア
リング2とリヤベアリング3との間に介装されたディス
タンスピース、符号11,11は前記リングギア5が取
り付けられたデファレンシャルアッシー12を支承する
サイドベアリング、符号13はこのサイドベアリング1
1が配設され、前記デファレンシャルキァリア1の他端
部に固着されたベアリングキャプである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、上記の従来
のデファレンシャル装置においては、デファレンシャル
キァリア1内の空隙1aに配入されているオイルが自動
車の高速走行時に100°C〜150°Cまで上昇され
て高温となるために、デファレンシャルキァリア1が熱
膨張し、このデファレンシャルキァリア1の熱膨張によ
って、前記リングギア5の歯部5aとドライブピニオン
4のピニオン4bとの歯当たり変化が生じて歯当たり状
態が悪化してしまうこととなり、このために、リングギ
ア5の歯部5aとドライブピニオン4のピニオン4bと
の間に摩擦が生じて損傷したり、破損したりする場合が
あった。
【0006】この発明の目的は、自動車の高速走行時に
デファレンシャルキァリア内のオイルの温度が上昇して
デファレンシャルキァリアが熱膨張したときのリングギ
アの歯部とドライブピニオンのピニオンとの歯当たり変
化を低減することができて摩耗や破損を防止することが
できるデファレンシャル装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明のデファレンシ
ャル装置は、デファレンシャルキァリアと、デファレン
シャルキァリアに一対のベアリングを介してドライブピ
ニオン軸が支承されたドライブピニオンと、ドライブピ
ニオンのピニオンに噛合するリングギヤとを備えたデフ
ァレンシャル装置において、前記デファレンシャルキァ
リアにドライブピニオン軸を前記一対のベアリングを介
して支承する筒状のインサートを設け、前記インサート
は、リイグギヤと反対側の基端部において、デファレン
シャルキァリアに軸方向移動不能に固定されるととも
に、インサートの基端部よりも先端側部分はデファレン
シャルキァリアに相対移動可能に構成され、前記インサ
ートは、デファレンシャルキァリアの熱膨張率より大き
熱膨張率を有する材料で構成されたことを特徴とする
ものである。
【0008】
【作用及び効果】 本発明のデファレンシャル装置によ
れば、前記インサートがデファレンシャルキァリアの熱
膨張率より大きな熱膨張率を有する材料で構成されてい
るので、デファレンシャルキァリア内のオイルの温度が
高速走行時に高温になって、このデファレンシャルキァ
リアが熱膨張したときに、このデファレンシャルキァリ
アに設けられた前記筒状のインサートが、デファレンシ
ャルキァリアの熱膨張より大きく熱膨張する。
【0009】従って、デファレンシャルキァリアの熱膨
張によって、この熱膨張の方向へ移動したリングギヤの
移動量に近い移動量でドライブピニオンがインサートの
熱膨張の方向へ移動するので、このドライブピニオンの
ピニオンとリングギアの歯部との歯当たり変化が少なく
なる。その結果、ドライブピニオンのピニオンとリング
ギアの歯部との歯当たりが正常な状態に保たれるので、
この噛合部分の摩擦が生じにくくなり損傷や破損を防ぐ
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1に示すデファレンシャル装置D1
は、デファレンシャルキァリア1に、ドライブピニオン
4のドライブピニオン軸4aをフロントベアリング2と
リヤベアリング3とからなる一対のベアリングを介して
支承する筒状のインサート20が設けられ、前記ドライ
ブピニオン4のピニオン4bにリングギア5の歯部5a
が噛合したものである。前記インサート20は、リング
ギア5と反対側の基端部20aの外周部にフランジ部2
0bが設けられ、このフランジ部20bがデファレンシ
ャルキァリア1の基端部近傍の内周部に設けられた円弧
状溝1bに嵌め入れられていて、このフランジ部20b
がデファレンシャルキァリア1に対して軸方向移動不能
に固定されているとともに、基端部20aよりも先端側
部分20cがデファレンシャルキァリア1に対して相対
移動可能に構成されている。
【0011】このインサート20は、デファレンシャル
キァリア1の熱膨張率より大きな熱膨張率を有する材料
で構成されている。例えば、デファレンシャルキァリア
1が鋳鉄で構成されているときには、この鋳鉄の熱膨張
率よりも大きい熱膨張率を有するアルミ合金で構成さ
れ、また、デファレンシャルキァリア1がアルミダイカ
スト品又はアルミ合金鋳物で構成されているときには、
このアルミダイカスト品の熱膨張率より大きな熱膨張率
を有するアルミ合金で構成されている。
【0012】図1のデファレンシャル装置D1において
は、インサート20は、デファレンシャルキァリア1の
内周側に鋳込みによって設けられたものであって、これ
は、圧入によって設けてもよい。また、前記ドライブピ
ニオン4の基端部4cは、コンパニオンフランジ6にロ
ックナット6aによってネジ止め固定されている。そし
て、このコンパニオンフランジ6が自動車のエンジンの
駆動によって回転されると、ドライブピニオン4のドラ
イブピニオン軸4aが一体に回転され、このドライブピ
ニオン軸4aの回転がピニオン4bによってリングギア
5の歯部5aに伝達されて、このリングギア5が減速回
転されるように構成されている。更に、このリングギア
5の回転は、デファレンシャルピニオン7とデファレン
シャルサイドギア8とを介してこのデファレンシャルサ
イドギア8の軸部に嵌入固定された駆動輪車軸(図示
略)に伝達されて、この駆動輪車軸の回転によって、駆
動輪(図示略)が減速回転されるように構成されてい
る。
【0013】前記デファレンシャルキァリア1内の空隙
1aにはオイルが収容されており、このオイルは、高速
走行時に自動車のエンジンの駆動によるドライブピニオ
ン4とリングギア5の回転によって、100°C〜15
0°Cまで上昇する。尚、図1中符号9はデファレンシ
ャルキァリア1の基端部とコンパニオンフランジ6との
間に介装されたオイルシール、符号10はフロントベア
リング2とリヤベアリング3との間に介装されたディス
タンスピース、符号11,11は前記リングギア5が取
り付けられたデファレンシャルアッシー12を支承する
サイドベアリング、符号13はこのサイドベアリング1
1が配設され、前記デファレンシャルキァリア1の他端
部に固着されたベアリングキャプである。
【0014】上記したデファレンシャル装置D1によれ
ば、前記インサート20がデファレンシャルキァリア1
の熱膨張率より大きな熱膨張率を有する材料で構成され
ているので、デファレンシャルキァリア1内のオイルの
温度が高速走行時に高温になって、このデファレンシャ
ルキァリア1が熱膨張したときに、このデファレンシャ
ルキァリア1に設けられた前記筒状のインサート20
が、デファレンシャルキァリア1の熱膨張より大きく
膨張する。
【0015】従って、デファレンシャルキァリア1の熱
膨張によって、この熱膨張の方向へ移動したリングギヤ
5の移動量に近い移動量でドライブピニオン4がインサ
ート20の熱膨張の方向へ移動するので、ドライブピニ
オン4のピニオン4bとリングギア5の歯部5aとの歯
当たり変化が少なくなる。それ故、ドライブピニオン4
のピニオン4bとリングギア5の歯部5aとの歯当たり
が正常な状態に保たれるので、この噛合部分の摩擦が生
にくくなり損傷や破損を防ぐことができる。
【0016】図2に示す別の実施例のデファレンシャル
装置D2は、デファレンシャルキァリア1をその基端側
において2つに分割形成し、デファレンシャルキァリア
1の本体側1Aの基端部の内周部に基端部側に向けて開
放された円弧状溝1bを設けて、この円弧状溝1bにイ
ンサート20のフランジ部20bを嵌め込んだ後に、デ
ファレンシャルキァリア1の分割部1Bを押し当ててボ
ルト30でねじ止め固定した構成とされている。このよ
うに構成すると、インサート20を分解によって取り出
して交換等を容易に行えるので便利である。以下、他の
部材の形状、構成は上記の実施例と同様であり、また、
その作用・効果も上記の実施例と同様なので省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のデファレンシャル装置の内
構造を示す縦断面図である。
【図2】別実施例のデファレンシャル装置の内部構造を
示す縦断面図である。
【図3】従来例のデファレンシャル装置の内部構造を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
D1,D2 デファレンシャル装置 1 デファレンシャルキァリア 2 フロントベアリング 3 リヤベアリング 4 ドライブピニオン 4a ドライブピニオン軸 4b ピニオン 5 リングギア 20 インサート 20a 基端部 20b フランジ部 20c 先端側部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−281436(JP,A) 特開 平4−276140(JP,A) 特開 昭58−73441(JP,A) 特開 昭54−109547(JP,A) 特開 昭49−135324(JP,A) 実開 昭50−21823(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 48/08 B60K 17/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デファレンシャルキァリアと、デファレ
    ンシャルキァリアに一対のベアリングを介してドライブ
    ピニオン軸が支承されたドライブピニオンと、ドライブ
    ピニオンのピニオンに噛合するリングギヤとを備えたデ
    ファレンシャル装置において、 前記デファレンシャルキァリアにドライブピニオン軸を
    前記一対のベアリングを介して支承する筒状のインサー
    トを設け、 前記インサートは、リイグギヤと反対側の基端部におい
    て、デファレンシャルキァリアに軸方向移動不能に固定
    されるとともに、インサートの基端部よりも先端側部分
    はデファレンシャルキァリアに相対移動可能に構成さ
    れ、 前記インサートは、デファレンシャルキァリアの熱膨張
    より大きな熱膨張率を有する材料で構成されたことを
    特徴とするデファレンシャル装置。
JP18711893A 1993-06-29 1993-06-29 デファレンシャル装置 Expired - Lifetime JP2925106B2 (ja)

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JP18711893A JP2925106B2 (ja) 1993-06-29 1993-06-29 デファレンシャル装置

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JP18711893A JP2925106B2 (ja) 1993-06-29 1993-06-29 デファレンシャル装置

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JPH0783312A JPH0783312A (ja) 1995-03-28
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ID=16200427

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6189413B1 (en) * 1999-07-12 2001-02-20 American Axle & Manufacturing, Inc. Captive molding with dissimilar material insert
WO2013023668A1 (en) * 2011-08-15 2013-02-21 Volvo Lastvagnar Ab Multi-ratio gearbox housing

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