JP2924274B2 - 円板巻線の製造方法 - Google Patents

円板巻線の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、容量が数100MV
Aの大容量変圧器の154kV又は275kVなどの超
高圧電力系統に接続される巻線、特に円板コイルを軸方
向に積み重ねその内径側端部又は外形側端部の導体同士
を交互に接続することによって全体が直列接続されてな
る双成線輪形の円板巻線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の円板巻線の断面図であり、
図の左側が内径側、右側が外径側である。大容量変圧器
の多くは高圧巻線、中圧巻線及び低圧巻線からなる3巻
線変圧器で、図示のような円板巻線100は前述のよう
に154kV又は275kV系統に接続される高圧巻線
又は中圧巻線に使用されることが多い。
【0003】円板巻線100は他の2つの相と星形結線
される。上部から上に向かって引き出される端子は超高
圧系統に接続される線路端子91であり、図示しない中
性点端子が下部から下に向かって引きだされ、他の相の
中性点端子と接続されて中性点を形成する。
【0004】円板巻線100は数十個の円板コイルから
なっており、この図では上部3個の円板コイル11,1
2,13だけを図示してある。スタティックプレート9
2は円板巻線100の軸方向端部の電界集中を緩和する
ために設けられており、このスタティックプレート92
に円板コイル11から引き出される渡り部21が接続さ
れていて線路端子91はこのスタティックプレート92
から引き出されている。
【0005】円板コイル11と12とは内径側の渡り部
22で、円板コイル12と13とは外径側の渡り部23
でそれぞれ接続されており、図示しない更に下の円板コ
イルも同様である。
【0006】円板コイル11,12,13は4ターンか
らなっており、それぞれのターンごとの導体には巻回番
号を1から12まで付けてある。勿論実際の円板コイル
は4ターンに限るものではない。円板コイル11は巻回
番号1の外径側の端部導体111、巻回番号4の外径側
の端部導体113及びこれらの端部導体の間の巻回番号
2,3の中部導体112とからなり、端部導体111に
は円板コイル12側の外径側角部を覆うようにL字状断
面の補強絶縁物31が取付けられている。巻回番号2と
3の中部導体112の間には冷却ダクト5が設けられて
いて冷媒としての絶縁油が下から上に向かって流れる。
内径側、外径側の違いはあっても円板コイル12,13
及び図示を省略した更に下に位置する円板コイルも同様
である。
【0007】スタテックプレート92と円板コイル11
との間には間隔片41が、円板コイル11,12の間に
は間隔片42が、円板コイル12,13の間には間隔片
43がそれぞれ設けられており、これら間隔片41,4
2,43は半径方向に絶縁油が流れる冷却ダクトを形成
しているとともにスタテックプレート92と円板コイル
11、円板コイル11,12間、12,13間の絶縁耐
力を得るための油絶縁距離を確保するためのものてあ
る。なお、補強絶縁物31〜33が取付けられる円板コ
イルの数は円板巻線100の円板コイルの数の4分の1
程度である。
【0008】周知のように電力系統に接続されて運転さ
れる変圧器の巻線は雷サージに対する絶縁耐力が要求さ
れる。雷サージが侵入したきたときには円板巻線100
のように巻数の大きな巻線では雷サージ波頭部での巻線
内の電位分布が極端に不平衡になることが知られてい
る。雷サージが侵入してくる端子である線路端子91に
最も近い円板コイル11と12の間に発生する電圧は巻
数に比例して分布する平等分布に対して数十倍にも達す
ることがある。隣接する円板コイル間の電圧差に対する
倍率は線路端子91に近い程大きいという特徴があるの
で、図示のように図の上部の円板コイル11〜13では
内径側又は外径側のそれぞれの端部導体111,12
3,131にL字断面をした補強絶縁物31、32、3
3が取付けられて絶縁距離を過大にすることなしに雷サ
ージに対する絶縁耐力を確保する構成が採用される。
【0009】図4は導体2の断面図であり、ホルマルな
どで絶縁被覆された比較的寸法の小さな平角線202の
奇数本を束ねて絶縁被覆201で絶縁した構成をしてお
り、それぞれの平角線202はそれぞれの位置が回転す
るように転位する構成に製作されていて一般に転位導体
と称されている導体である。この図では平角線202の
数は7本であるが、実際の円板巻線に使用される転位導
体は20本前後で構成されることが多い。
【0010】前述のように、数百MVAの大容量変圧器
の巻線はたとえ電圧が154kVなどの超高圧であって
も電流はかなり大きな値になるので、必要とする導体断
面積が大きくなることから、断面が小さな平角線202
を複数本束にして一括して絶縁被覆201を施すいわゆ
る転位導体が使用されることが多い。このような導体2
では、全体の断面寸法が大きく、例えば、平角線202
の断面寸法が7mm×2mm、本数が19本、絶縁被覆20
1の厚みが1mmとすると、導体2の寸法は、17mm×2
2mmとなる。
【0011】図3において、円板コイル11と12との
間で最も発生電圧の大きいのは端部導体111と端部導
体121であり、線路端子91に近い端部導体111の
下角部に電界がより大きく集中することからこの部分の
絶縁耐力を向上させるために補強絶縁物31がこの角部
を囲うように取付けられている。端部導体111と12
1との絶縁耐力を保持する寸法を間隔片31で確保する
と、他の導体間はこの部分の寸法よりも小さくてよいの
で間隔片41の形状は補強絶縁物31が下に出っ張って
いる部分が切欠かれた形状になっており、補強絶縁物3
1のある部分以外では間隔片41の図の上下方向の寸法
は一定になっている。間隔片42、43及び図示しない
更に下の間隔片も同様である。
【0012】間隔片41,42及び43では発生電圧が
大きいために補強絶縁物31,32,33が取付けられ
るとともに間隔片寸法も大きくして絶縁耐力を向上させ
てある。したがって、図示しない円板巻線100の中央
部の間隔片は小さな寸法になっている。
【0013】図3に示すように、端部導体111に取付
けられた補強絶縁物31の下面と中部導体112,端部
導体113の下面とが間隔片42の同じ面に一致する構
成なので、端部導体111そのものは中部導体112、
端部導体113に対して補強絶縁物31の厚み寸法分上
に位置している。このことは端部導体123,131も
同様である。そのため、間隔片41,42,43のこれ
ら端部導体111,123,131の上部に接触する部
分は補強絶縁物31,32,33の厚み相当分の寸法だ
け切り欠いてある。ちなみに、間隔片41,42,43
の主な部分の厚み寸法は約10mm、補強絶縁物の厚み寸
法は約2mmである。
【0014】図5は図3のA矢視図であり、図3と同じ
構成要素に対しては共通の符号を付けて詳しい説明を省
略する。この図において、線路端子91はいったんスタ
ティックプレート92に入り渡り部21を介して円板コ
イル11に電気的に接続されている。円板コイル11と
12は内径側で渡り部22によって、また円板コイル1
2と13は外径側で渡り部23によってそれぞれ接続さ
れている。渡り部21,22,23は実際には導体2を
曲げて形成されるものなので図よりもはるかに大きな曲
率で曲げられる。また、この図では導体の位置関係を明
示するために補強絶縁31,32,33の記載は省略し
てある。
【0015】渡り部21が円板コイル11に入って端部
導体111となり、図の左側から回って右側に一回転し
て戻って来る。そして曲げ部115で渡り部21の内径
側に潜り込む。端部導体111は中部導体112よりも
補強絶縁物31の厚み寸法分上にあるので、図示のよう
に曲げ部116で左下に少し折り曲げられて巻回番号2
の中部導体112の軸方向位置に落ち着く。この後端部
導体113の順につながるが、そのつながり部は曲げ部
115と同様に導体の半径方向位置が導体1本分変わる
ように曲げられる。
【0016】端部導体113は内径側の渡り部22を介
して円板コイル12の端部導体123につながってお
り、端部導体123は端部導体111と同様に中部導体
122や端部導体121に対して補強絶縁物32の厚み
寸法だけ上に位置づけられる。端部導体123から巻回
番号6の中部導体122に移る部分で円板コイル11の
曲げ部115と同様に半径方向に導***置を変えるため
の曲げ加工が行われ、また補強絶縁物32の厚み寸法分
の軸方向の移動のための曲げ部126の曲げ加工も行わ
れる。以下円板コイル11と逆に内径側から外径側に巻
回されて端部導体121になる。円板コイル12から円
板コイル13への渡り部23を介してつながるのは渡り
部21で円板コイル11につながるのと類似であるので
説明を省略する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、補強絶
縁物31,32,33が取付けられている端部導体11
1,123,131などは大きな電圧差が発生する対向
する導体間の距離を大きくするために補強絶縁物の厚み
相当の寸法だけ軸方向に離した位置におく構成としてい
る。そのため、隣接する円板コイル間での渡り部の近く
で導体を軸方向に曲げる作業が必要になる。渡り部2
2,23は引き延ばされたS字状をしているが、曲げ部
115や曲げ部116,126及び136も曲げ角度や
寸法は違うが基本的には同様である。このような曲げ加
工の作業は導体2の絶縁を損傷してはならないので慎重
に行われる。したがって、曲げ部116,126,13
6などの補強絶縁物の厚み相当の寸法の曲げ加工が追加
されたことによる円板巻線100の巻線の作業時間の増
加が無視できない値になって円板巻線100の巻線の作
業時間が増大するという問題がある。
【0018】この発明の目的は、このような端部導体を
軸方向にずらした位置にした円板コイルを備えた円板巻
線の巻線の作業時間の増大を抑制することのできる製造
方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、絶縁被覆された導体が半径方向
に重ねられて複数ターン巻回されてなる円板コイルの複
数個が,所定の等配数で周方向に等配に配置された絶縁
材製の間隔片を挟んで軸方向に積み重ねられてなり、隣
同士の円板コイルの外径側又は内径側の半径方向端部の
導体同士が交互に電気的に連結されてなる円板巻線の製
造方法であって、前記複数個の円板コイルのうちの少な
くとも1つ以上の円板コイルが,その外径側の半径方向
端部の導体の外径側角部あるいは内径側の半径方向端部
の導体の内径側角部のいずれかにL字状断面の補強絶縁
物が前記角部のみを覆うようにして取り付けられること
により絶縁補強されるとともに、前記間隔片の,前記半
径方向端部の導体を介して前記補強絶縁物と軸方向に対
向する部分に、前記補強絶縁物の半径方向平板部の軸方
向厚み寸法に相当する軸方向深さを有する切り欠きが設
けられ、前記絶縁補強された円板コイルの外径側の半径
方向端部の導体からこの導体の内径側に隣接する導体に
移る部分あるいは内径側の半径方向端部の導体からこの
導体の外径側に隣接する導体に移る部分の導体部で,前
記補強絶縁物の半径方向平板部の軸方向厚み相当の寸法
だけ導体の軸方向位置をずらす作業を、この円板巻線の
巻線作業時には行わず、前記巻線作業時に前記絶縁補強
された円板コイルを構成する導体と前記間隔片との間に
形成された,前記補強絶縁物の半径方向平板部の軸方向
厚み寸法に相当する隙間を、この円板巻線の前締め乾燥
処理時の軸方向の締付け力によって前記導体部で導体の
軸方向位置をずらすことにより詰めるものとする。
【0020】
【作用】この発明の構成において、絶縁補強された円板
コイルの外径側の半径方向端部の導体からこの導体の内
径側に隣接する導体に移る部分あるいは内径側の半径方
向端部の導体からこの導体の外径側に隣接する導体に移
る部分の導体部で,L字状断面の補強絶縁物の半径方向
平板部の軸方向厚み相当の寸法だけ導体の軸方向位置を
ずらす作業を、この円板巻線の巻線作業時には行わず、
前記巻線作業時に前記絶縁補強された円板コイルを構成
する導体と間隔片との間に形成された,前記補強絶縁物
の半径方向平板部の軸方向厚み寸法に相当する隙間を、
この円板巻線の前締め乾燥処理時の軸方向の締付け力に
よって前記導体部で導体の軸方向位置をずらすことによ
り詰めるようにすることにより、巻線作業時の補強絶縁
物の厚み寸法相当の導体の曲げ加工が不要となる。
【0021】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1の実施例を示す円板巻線の巻線作
業終了時の上部だけの断面図であり、図3と同じ構成要
素に対しては共通の符号を付けることにより詳細な説明
を省略する。この図の図3と異なる点は、端部導体11
1と間隔片41の間、端部導体111を除く円板コイル
11の他の導体112,113と間隔片42との間にそ
れぞれ隙間が空いたままになっており、その代わりに導
体111は他の円板コイル11の導体である中部導体1
12,端部導体113と同じ軸方向位置になっている点
である。円板コイル12,13も同様で端部導体12
3,131と間隔片42,43との間にそれぞれ隙間が
空いており、代わりにこれら円板コイル12,13を構
成する導体が同じ軸方向位置にある。このことは、図3
及び図5で説明した曲げ部116,126,136がな
い状態であり、巻線作業ではこのような曲げ部の曲げ加
工を行わないことを示す。
【0022】この曲げ加工は、円板巻線100の巻線作
業が終了した後の工程である前締め乾燥処理のときの軸
方向の締付け力によって自然に曲がるのを利用して結果
的に曲げ加工したのと同じ状態にするものである。
【0023】図2は前締め乾燥処理後の円板巻線100
の図1のB矢視図であり、図5とは補強絶縁物の厚み相
当の寸法だの導体2の曲げ位置や角度が異なる点だけで
ある。人為的に曲げるのではないので、曲げ部116A
は間隔片41の一部である図の右側の間隔片411と左
側の間隔片412との間全体に渡って傾斜する曲がり方
をしている。これは、曲げ部116Aに対する曲げ力は
円板巻線100の前締め乾燥処理時の締付け力51,5
2が間隔片411,412を介してかかり、また、導体
2が曲がるときは両側の間隔片411,412で支持さ
れているからである。
【0024】前締め力によって導体2が曲げ部116の
曲げが可能かどうかについて以下に検討する。曲げに必
要な力は次式で表される。 W=vmax ・3EI/L3 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1) ここで、vmax ;たわみ量(ここでは補強絶縁物31の
厚み寸法) E ;導体材料のヤング率(銅の場合 1.2×10
11N/m2 ) I ;導体2の断面二次モーメント(次式による) L ;間隔片411,412間の寸法 I=a3 bn/12 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2) ここで、a ;転位導体2を構成する平角線の幅寸法 b ;同じく厚み寸法 n ;平角線の本数 また、転位導体2にかかる面圧σは次式となる。 σ=W/{c・b・(n−1)/2} ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3) ここで、c ;間隔片411,412の周方向寸法
(幅)
【0025】例えば、容量が450MVA、絶縁階級が
200号の変圧器の円板巻線に使用される転位導体2の
曲げ部116Aを曲げるに要する力は2×103 (N)
程度で、このときの導体2と間隔片間の面圧は5×10
6 (N/m2 )程度に設定される。
【0026】前述の容量程度の変圧器の代表的な値とし
て、転位導体2が7mm×2mmの平角線19本からなるも
のとし、また、間隔片間の寸法L=75mm(間隔片41
の周方向幅寸法c=25mm)、補強絶縁物31の厚み寸
法を2mm、したがって、vma x =2mmとすると、転位導
体2の断面二次モーメントIは(2)式にそれぞれの値
を代入して得られる。 I=(7×10-33 ・2×10-3・19/12 =1.09×10-9(m4
【0027】これらを(1)式に代入して導体2を曲げ
るのに必要な力W及び面圧σを求めると次の値になる。 W=2×10-3・3・1.2×1011・1.09×10-9/(75×10-33 =1.86×103(N) σ=1.86×103/{25×10-3・2×10-3・(19−1)/2} =4.13×106(N/m2
【0028】一方、円板巻線100を前締めするときの
面圧は、間隔片や導体の絶縁被覆などの絶縁物の乾燥収
縮量や変圧器が運転時の短絡事故によって発生する電磁
力などが考慮されて10×106 (N/m2 )以上に設
定されるので、前締め乾燥処理の際に曲げ部116A,
126A,136Aは容易に形成されると結論づけるこ
とができる。
【0029】前締め乾燥処理工程において曲げ部116
A,126A,136Aが形成されるので、巻線作業時
にはこの曲げ加工が不要となり、巻線作業時間の短縮が
可能になる。
【0030】
【発明の効果】この発明は前述のように、絶縁補強され
た円板コイルの外径側の半径方向端部の導体からこの導
体の内径側に隣接する導体に移る部分あるいは内径側の
半径方向端部の導体からこの導体の外径側に隣接する導
体に移る部分の導体部で,L字状断面の補強絶縁物の半
径方向平板部の軸方向厚み相当の寸法だけ導体の軸方向
位置をずらす作業を、この円板巻線の巻線作業時には行
わず、前記巻線作業時に前記絶縁補強された円板コイル
を構成する導体と間隔片との間に形成された,前記補強
絶縁物の半径方向平板部の軸方向厚み寸法に相当する隙
間を、この円板巻線の前締め乾燥処理時の軸方向の締付
け力によって前記導体部で導体の軸方向位置をずらすこ
とにより詰めるようにすることにより、巻線作業時の導
体の曲げ加工の一部が不要となり、不要となった曲げ加
工の時間だけ巻線作業の時間が短縮されるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す巻線作業終了時の円板
巻線の要部断面図
【図2】前締め乾燥処理後の図1の円板巻線のB矢視図
【図3】従来の円板巻線の要部断面図
【図4】図3の転位導体の断面図
【図5】図3のA矢視図
【符号の説明】
100 円板巻線 2 転位導体(導体) 11 円板コイル 111 端部導体 112 中部導体 113 端部導体 115 曲げ部 116 曲げ部 116A 曲げ部 12 円板コイル 121 端部導体 122 中部導体 123 端部導体 125 曲げ部 126 曲げ部 126A 曲げ部 13 円板コイル 131 端部導体 132 中部導体 133 端部導体 135 曲げ部 136 曲げ部 136A 曲げ部 21 渡り部 22 渡り部 23 渡り部 31 補強絶縁物 32 補強絶縁物 33 補強絶縁物 41 間隔片 42 間隔片 43 間隔片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁被覆された導体が半径方向に重ねられ
    て複数ターン巻回されてなる円板コイルの複数個が,所
    定の等配数で周方向に等配に配置された絶縁材製の間隔
    片を挟んで軸方向に積み重ねられてなり、 隣同士の円板コイルの外径側又は内径側の半径方向端部
    の導体同士が交互に電気的に連結されてなる円板巻線の
    製造方法であって、 前記複数個の円板コイルのうちの少なくとも1つ以上の
    円板コイルが,その外径側の半径方向端部の導体の外径
    側角部あるいは内径側の半径方向端部の導体の内径側角
    部のいずれかにL字状断面の補強絶縁物が前記角部のみ
    を覆うようにして取り付けられることにより絶縁補強さ
    れるとともに、 前記間隔片の,前記半径方向端部の導体を介して前記補
    強絶縁物と軸方向に対向する部分に、前記補強絶縁物の
    半径方向平板部の軸方向厚み寸法に相当する軸方向深さ
    を有する切り欠きが設けられ、 前記絶縁補強された円板コイルの外径側の半径方向端部
    の導体からこの導体の内径側に隣接する導体に移る部分
    あるいは内径側の半径方向端部の導体からこの導体の外
    径側に隣接する導体に移る部分の導体部で,前記補強絶
    縁物の半径方向平板部の軸方向厚み相当の寸法だけ導体
    の軸方向位置をずらす作業を、この円板巻線の巻線作業
    時には行わず、 前記巻線作業時に前記絶縁補強された円板コイルを構成
    する導体と前記間隔片との間に形成された,前記補強絶
    縁物の半径方向平板部の軸方向厚み寸法に相当する隙間
    を、この円板巻線の前締め乾燥処理時の軸方向の締付け
    力によって前記導体部で導体の軸方向位置をずらすこと
    により詰めることを特徴とする円板巻線の製造方法。
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