JP2923529B2 - 鉄道車両用個室寝台 - Google Patents

鉄道車両用個室寝台

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JP2923529B2
JP2923529B2 JP9162890A JP9162890A JP2923529B2 JP 2923529 B2 JP2923529 B2 JP 2923529B2 JP 9162890 A JP9162890 A JP 9162890A JP 9162890 A JP9162890 A JP 9162890A JP 2923529 B2 JP2923529 B2 JP 2923529B2
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隆 遠藤
範雄 石坂
賢次 林
範雄 石井
勝利 小林
幸雄 安部
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HIGASHINIPPON RYOKAKU TETSUDO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両内部にそのまま収納連設することがで
きる繊維強化プラスチック(FRP)で構成された2段式
の鉄道車両用個室寝台に関する。
〔従来の技術〕
近時、旅客の快適嗜好に沿うため開放式に比べ個室形
式の寝台車が増加している。ところが、個室寝台は1室
の専有空間を広く取る必要があるため、車両当たりの乗
客輸送力が著しく低下する問題がある。
このような問題の解消を図る目的で、上下2段式の個
室寝台が開発されている。例えば、実公昭63−12037号
公報にはこの目的に沿う二段形の個室寝台構造が提案さ
れており、区画壁により上下の一階寝室と二階寝室とに
区画されている車両のの二階形個室寝台において、上下
寝台の区画壁を高段壁部と低段壁部からなる階段状に形
成することにより居住性の改善を図っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記した実公昭63−12037号公報記載
の個室寝台構造においては、車両内に連設される各二階
形個室寝台の間に二階寝室用の階段を設置する必要があ
り、必ずしも空間部分を十分に活用した構造とはいえな
い。また、該構造に限らず従来の個室寝台は総じてパネ
ル部材で構成されている。この関係で各種の組立作業は
完成後の車両内部においておこなわれるため、工期が長
くなる難点がある。
本発明はこれら従来技術の問題点を解決するために開
発されたもので、空間部分を最大限に活用し、かつその
まま車両にセットでできる形態に成形結合された2段形
個室寝台の提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本発明による鉄道車両用
個室寝台は、繊維強化プラスチック(FRP)で成形され
た各独立の空間区画を有し、対向する側壁面間の最大長
さ(W1、W2)と、通路と直角方向の奥行き最大長さ
(D1、D2)が略同一寸法の上段個室(1)と下段個室
(2)を2段重ねに結合一体化してなり、下段個室
(2)が出入口(3B)に通じる床面(4B)とその片側に
上段個室(1)の階段部分(5)を収納するための窪み
部(6)を有する壁面で区画された寝台空間を形成する
ことにより構成され、上段個室(1)が出入口(3A)に
通じる階段(7)および躍り場となる床面(4A)とその
片側に前記下段個室の床面(4B)天井に相当する上部位
置に湾曲状天井部(8)を有する壁面で区画された寝台
空間を形成することにより構成されており、これら両個
室を前記上段個室の階段部分(5)が下段個室の窪み部
(6)に収納した状態に支柱を介して支持固定された構
造を有することを特徴とする。
第1図は本発明の構成態様を示したもので、 (A)は上段個室1の全体斜視図、(B)は下段個室2
の全体斜視図である。各個室寝台の本体は予め繊維強化
プラスチック(FRP)材料を用いて成形された独立のカ
プセル状空間区画を保有す、上段個室1の対向する側壁
面間の最大長さ(以下、「間口」と言う)W1と通路と直
角方向の奥行き最大長さ(以下、「奥行」と言う)D1
下段個室2の間口W2および奥行D2と略同一の寸法に設定
されている。
個室寝台本体を構成する繊維強化プラスチック(FR
P)としては、従来から汎用されている不飽和ポリエス
テル樹脂をマトリックスとするものでもよいが、安全性
の面を考慮すると耐燃性および低発煙性に優れるフェノ
ール樹脂をマトリックスに使用することが好ましい。こ
の場合には、液状レゾール型樹脂に硬化剤として有機、
無機の酸もしくはアルカリ類を配合し、必要に応じて各
種の充填剤を添加混合する。強化繊維には不飽和ポリエ
ステル樹脂の強化材として一般に使用されているガラス
繊維を使用することができ、ハンドレイアップ法、レジ
ンインジェクション法、BMC、SMC法などの成形法により
複合成形される。
下段個室2は、出入口3Bに通ずる足踏場の床面4Bの片
側に上段個室1の階段部分5を収納するための窪み部6
を有する壁面で区画された寝台空間を形成することによ
り構成されている。一方、上段個室1は、出入口3Aに通
ずる階段7および踊り場となる床面4Aとその片側に前記
下段個室2の床面天井に相当する上部位置に湾曲状天井
部8を有する壁面で区画された寝台空間9Aを形成するこ
とにより構成されている。そして、これらの両個室は上
段個室1の階段部分5が下段個室2の窪み部6に収納さ
れた状態に支柱を介して支持固定されて一体化した構造
となっている。
〔作 用〕
上記の構造を備える本発明の鉄道車両用個室寝台によ
れば、軽量で高強度の繊維強化プラスチックスで成形さ
れ、間口、奥行が略同一寸法である各独立の空間区画を
有する個室寝台本体が予め2段に結合一体化した形態を
呈するから、車両への搭載および設置が極めて簡単とな
る。また、室内灯、スピーカー、手摺、ソファー、カー
テン器具、冷暖房器用整風板などの各種内装部品を車両
設置前の段階で装備することが可能となるため、車両内
での工期は大幅に短縮される。
更に、上段個室の階段部分が下段個室の寝台空間の一
部に入り込んだ状態で上下2段に結合一体化する構造に
設計されているから、上段個室の階段部分が連設される
個室寝台間に介在することはなく上下段の出入口が交互
に連続するように設置することができる。このため、1
車両当たりの設置個数が著しく増大する。
なお、下段個室の寝台空間は窪み部の形成により若干
手狭になるが、この狭間部位は寝た場合の足元に相当す
る位置であるため居住性を損ねる心配はない 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を第2〜8図に基づいて説明す
る。
第2図は本発明の鉄道車両用個室寝台を示した正面
図、第3図は第2図のA−A′線に沿う縦断面図、そし
て第4図は第2図のB−B′線に沿う平断面図である。
これら図において、1は上段個室、2は下段個室、3A、
3Bは出入口、4A、4Bは床面、7は階段、8は湾曲状天井
部、9A、9Bは寝台空間である。上段個室1および下段個
室2は耐燃性の繊維強化プラスチック(ERP)で成形お
よび接合され、間口、奥行が略同一の寸法になるように
形成されている。
上段個室1と下段個室2は2段重ねに組み合わされ、
四方に配設した支柱10、11、12、13を介して固定され
る。各個室は、各支柱に設置されているプレート14A、1
5A、16A、17Aにより上段個室1が支持され、プレート14
B、15B、16B、17Bにより下段個室が支持されている。な
お、支柱形状は第6図に示すように下段個室1の底部か
ら上段個室の上部に至る長尺に支柱10の所定位置にプレ
ート14A、14Bを設置する構造のほか、第7図のように上
段個室1を支持するプレート14A′をもつ支柱10´と下
段個室2を支持するプレート14A″、14Bをもつ支柱10″
とを別々に作製し、各個室を固定後にプレート14A′と1
4A″とを溶接、ネジ止め等の適宜な手段により接合する
方法を採ることができる。このような支柱とプレートに
よる個室の支持は、上下個室間に一定の間隙を形成する
ことになり、上段個室の足音などが下段個室に直接影響
を与えることを防止するため、防音、防振に対して効果
がある。なお、各支柱の上端部には搬送等に便宜なよう
に吊り上げ用のフック孔18を設けておくことが好まし
い。
個室と支柱との結合は両者間の空隙をパテで充填し、
固着後に繊維強化プラスチックなどによるオーバーレイ
を施すことによっておこなわれる。この際、パテおよび
オーバーレイに使用される樹脂成分は個室寝台本体のFR
P材量に使用したものと同質とすることが好ましい。
各支柱には個室寝台の成形時における型抜きのための
抜き勾配に対応するスペーサーとして、溶接等によって
袖板19を設置すると固定が確実となる。袖板19を設置し
た部分には第5図のように個室壁との間をパテ20で接着
し、さらに袖板およびその付近の外周をオーバーレイ層
21で被覆することが補強上好ましい手段となる。
車両天井の冷暖房主ダクトから各個室内へ冷暖気を導
入するには、風通断面を美的に確保するために上段個室
1または下段個室2の天井と側壁で形成される稜線に沿
って冷暖房用風道を埋設する構造とする。第8図は上段
個室1の天井の稜線に沿って冷暖房用風道22を形成した
部分の断面を示したもので、風道22は外側に風道外被23
を覆設して形成し、その内部に結露防止用の断熱材25を
張りつけ外面にはオーバーレイ層21を被覆する。主ダク
トとの接続は、必要に応じ短尺のフレキシブルパイプを
用いてダクト接続筒24(第4図参照)との間でおこなわ
れる。
このようにして結合一体化された個室寝台には窓枠26
その他必要な内装部品が予め設置され、内装が全て完了
した状態で出入口3A,3Bを車両の通路側(第3図、1点
破線部分)に向け、その出入口が交互に隣接する(第2
図、1点破線参照)ように連設される。なお、階段7の
下部には必要に応じて跳板27を敷設することができる。
〔発明の効果〕
以上のとおり、本発明によれば繊維強化プラスチック
(FRP)により形成された独立の空間区画をもつ居住
性、快適性に優れる個室が上下2段に一体化した個室寝
台が提供されるから遠距離列車用として旅客の要求を満
足させることができる。そのうえ、上段個室の階段、踊
り場部分が個室空間内に巧みに収納されるような構造に
設計されているから、余分のスペースが不要となる。し
たがって、1車両当たりの個室寝台数を多く設置するこ
とができ、輸送力の向上に対する効果が増大する。
更に、内装が完成した後に車両内に搬入することがで
きるため、従来のパネル工法に比べて車両内での工期が
大幅に短縮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成態様を示した図で(A)は上段個
室の全体斜視図、(B)は下段個室の全体斜視図であ
る。第2図は本発明の実施例による鉄道車両用個室寝台
の正面図、第3図は第1図のA−A′線に沿う縦断面
図、第4図は第2図のB−B′線に沿う平断面図、第5
図は第4図の円区画部分の拡大図である。第6図および
第7図は支柱部分を示した斜視説明図、第8図は風通部
分を示した断面説明図である。 1……上段個室、2……下段個室 3A,3B……出入口、4A,4B……床面 5……階段部分、6……窪み部 7……階段、8……湾曲状天井部 9A,9B……寝台空間 10,11,12,13……支柱 14A,14B,15A,15B,16A,16B,17A,17B……プレート 18……フック穴、19……袖板 20……パテ、21……オーバーレイ層 22……冷暖房用風道層、23……風道外被 24……ダクト接続筒、25……断熱材 26……窓枠、27……跳板 W……間口、D……奥行
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 勝利 東京都千代田区内幸町1丁目2番2号 住友ベークライト株式会社内 (72)発明者 安部 幸雄 東京都千代田区内幸町1丁目2番2号 住友ベークライト株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−231867(JP,A) 特開 昭51−60308(JP,A) 実公 昭63−12037(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61D 31/00 B61D 1/08 B61D 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維強化プラスチック(FRP)で成形され
    た各独立の空間区画を有し、対向する側壁面間の最大長
    さ(W1、W2)と、通路と直角方向の奥行き最大長さ
    (D1、D2)が略同一寸法の上段個室(1)と下段個室
    (2)を2段重ねに結合一体化してなり、下段個室
    (2)が出入口(3B)に通ずる床面(4B)とその片側に
    上段個室(1)の階段部分(5)を収納するための窪み
    部(6)を有する壁面で区画された寝台空間を形成する
    ことにより構成され、上段個室(1)が出入口(3A)に
    通ずる階段(7)および踊り場となる床面(4A)とその
    片側に前記下段個室の床面(4B)天井に相当する上部位
    置に湾曲状天井部(8)を有する壁面で区画された寝台
    空間を形成することにより構成されており、これら両個
    室を前記上段個室の階段部分(5)が下段個室の窪み部
    (6)に収納した状態に支柱を介して支持固定された構
    造を有することを特徴とする鉄道車両用個室寝台。
  2. 【請求項2】上部個室(1)および下段個室(2)が、
    四方に配設した支柱(10,11,12,13)の各プレートによ
    り支持固定されている請求項1記載の鉄道車両用個室寝
    台。
  3. 【請求項3】支柱と上段個室(1)および下段個室
    (2)との間に、各個室をFRP成形するときに形成され
    る抜き勾配に合わせた袖板(19)が介設されている請求
    項1または2記載の鉄道車両用個室寝台。
  4. 【請求項4】上段個室(1)または下段個室(2)の天
    井と側壁で形成される稜線に沿って冷暖房用風動(22)
    が埋設された構造を有する請求項1記載の鉄道車両用個
    室寝台。
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