JP2922933B2 - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、マイクロ波応用機器たとえば電子レンジ等
に使用する連続波マグネトロンから、高調波やモーディ
ング周波数等の特定の高い周波数の電波が漏洩するのを
抑制する構造に関する。
[従来の技術] 電子レンジは家庭用調理器として広く作用されている
が、そのマイクロ波電力を発生させるのに使用するマグ
ネトロンからの漏洩電波による他の高周波電子機器に対
する雑音障害が問題になっている。
上記問題に対して、例えば実開昭61−161946号公報に
は、マグネトロンの出力取り出し部に、複数個の並列共
振空洞をよりなるチョーク構造を配置することが開示さ
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の対策技術は、複数個のチョーク構
造を出力部に配設することを述べているが、チョーク構
造の配置方法については言及しておらず、この技術によ
り最大の効果が得られているとは言えなかった。
本発明は、マグネトロンの出力取り出し部に複数個の
チョーク構造を配設して不要高調波の漏洩を抑制する上
記漏洩防止技術が最大限まで効果を発揮するようにした
マグネトロンを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明においては、出力取
り出し部に、抑止すべき特定な二つ以上の周波数に対
し、帯域消去フィルタとして、並列共振する共振空洞を
3個以上備えたマグネトロンにおいて、前記3個以上の
共振空洞を、それぞれの共振周波数が、陽極空洞共振器
側から順次、低い方から高い方へ、又は、高い方から低
い方への順で、それ自体または隣接する共振空洞の共振
周波数における管内波長の1/4ずつ隔てて配設すること
にした。
[作用] 例えば仮りに、第1のチョーク(並列共振空洞)が、
第5高調波である12.25GHzに共振し、第2のチョークが
第3高調波7.35GHzに共振し、第3のチョークが第5高
調波12.25GHzに共振していると仮定し、更に、第1のチ
ョークと第2のチョークとは第5高調波の管内波長の1/
4の間隔で、また第2のチョークと第3のチョークも、
第5高調波の管内波長の1/4のピッチで配設されている
ものと仮定する。
第1のチョークから第3のチョークを見ると、第3の
チョークは1/2波長の距離に存在するので、理想状態で
考えると、第1のチョークを見るインピーダンスと、第
3のチョークを見るインピーダンスが同じであるため、
第5高調波においては、第1のチョークの効果は半分す
なわち3dBの効果しかない。
これに対し、第1のチョークと第2のチョークが、第
5高調波である12.25GHzに共振し、第3のチョークが、
第3高調波7.35GHzに共振し、3個のチョークは第5高
調波の管内波長の1/4のピッチで配設されていると仮定
する。
この場合は、第1のチョークから第2のチョークを見
ると、第2のチョークは1/4波長の距離に存在するの
で、理想状態で考えると、第2のチョークを見るインピ
ーダンスが零となるのに対して、第1のチョークはイン
ピーダンスが無限大になるので、第1のチョークと第2
のチョークの効果は、各々の乗算(dBでは和)となり、
大きな効果を示す。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例の要部断面図であって、1
は陽極円筒、2はベイン、3は図示してない永久磁石に
より管軸方向に磁界を集束形成させるための磁極、4と
5は出力側封止筒状部材、6は一つのベインに接続され
て図示してない陽極空洞に発生したマイクロ波エネルギ
ーを出力端子(アンテナ)に導くアンテナリード、7は
セラミックス等で作られた絶縁性のドーム(出力側絶縁
物)で、出力側封止部材4、5と気密封止されている。
8はチョーク用共振空洞を形成するキャップ状金属部材
で、頭部にはアンテナが貫通する孔があけられている。
9と10は共振空洞を形成する別のハット状金属部材で、
つばの端部でキャップ状金属部材8に固着されている。
ハット状金属部材9の円筒部の先端はキャップ状金属部
材8の頭部に対向して配置され、ハット状金属部材10の
円筒部の先端はハット状金属部材9のつばのねもと(円
筒部からつばに移行する個所)に対向している。
この例では、Q1,Q2,Q3の3個の共振空洞が形成されて
いる。このうち、Q2とQ3が同じ特定の周波数に共振する
ように、ハット状金属部材9、10の円筒部の長さが調整
されている。
キャップ状金属部材8とハット状金属部材9、10の厚
さを0.5mmとし、図示の各寸法をd1=9mm、d2=19mm、g1
=2.5mm、g2=2.0mmとしたときは、共振空洞Q2の共振点
は約12.25GHzとなり、電子レンジに使用されるマグネト
ロンの基本波の第5高調波周波数にほぼ一致した。ま
た、g1=3.0mm、g2=3.5mmとした場合にも、約12.25GHz
で共振空洞Q2が共振した。
更に、g1=3.0mm、g2=3.0mmでは約12GHzで共振し
た。また、ハット状金属部材10の内径を11.5mm(=
d1)、g1=3.0mmとしたときは、g2=2.0mmで共振空洞Q2
の共振周波数が約12GHzとなった。
共振空洞Q3の共振周波数と、キャップ状金属部材8と
ハット状金属部材9、10の各寸法の関係も、上記と同じ
結果になることは、容易に推定できる。
上記のように、空洞共振器のアンテナ軸方向の寸法、
即ち(g1+g2)又は(g3+g4)は自由に調整でき、同様
に、その共振周波数も自由に調整できる。
従って、複数個の共振空洞を特定周波数における0.2
〜0.3波長の範囲の間隔で配設することも容易である。
例えば、上記g1=2.5mm、g2=2.0mmの場合は、(g1
g2)=4.5mmであるが、この場合は、例えばハット状金
属部材9のつば部の板厚を0.5mmから1.5mmとすることに
より、共振空洞の間隔を調整することもできる。
以上の説明では、空洞Q2、Q3の形状を同じものとした
が、共振周波数が特定周波数の近傍に夫々あれば、寸法
上の相違があっても良好な結果が得られる。例えば空洞
Q2はd1=9mm、g3=3.0mm、g4=3.5mmとすると、間隔
(ピッチ)pは、p=(g212+g3+g4/2)=5.75mmとな
り、良好な結果が得られた。この場合は二つの共振点が
僅かに異なるため、広い周波数範囲にわたって大きな抑
止効果が得られる。
共振周波数を特定周波数の近傍に設定する場合には、
複数の共振空洞の少なくとも一つの共振周波数を、上記
特定周波数より略0〜5%高い周波数に設定し、他の共
振空洞の少なくとも一つの共振周波数を、上記特定周波
数より略0〜5%低い周波数に設定して、特定周波数に
対して周波数の高い側と低い側とに共振点をずらすこと
によって特定周波数の不要電波の放射を広い範囲で抑止
できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、出力取り出し部
に沿って取付けた並列共振空洞の機能を効率良く発揮さ
せて、二つ以上の特定周波数の不要電波の放射を広く抑
制したマグネトロンが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の要部断面図である。 1……陽極円筒、2……ベイン、3……永久磁石による
磁界を形成させる磁極、4、5……出力側封止筒状部
材、6……アンテナリード、7……絶縁性のドーム、8
……キャップ状金属部材、9、10……ハット状金属部
材、Q1、Q2、Q3……共振空洞。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力取り出し部に、抑止すべき周波数に対
    し、帯域消去フィルタとして、並列共振する共振空洞を
    備えたマグネトロンにおいて、抑止すべき特定な二つの
    周波数に対し前記共振空洞を3個以上備え、前記3個以
    上の共振空洞は、それぞれの共振周波数が陽極空洞共振
    器側から順次低い方から高い方への順で配設してあり、
    それ自体又は隣接する共振空洞の抑止すべき特定な周波
    数の0.2〜0.3波長の範囲の間隔で配設してあり、前記3
    個以上の共振空洞の一部が出力側絶縁物の内側に位置し
    ていることを特徴とするマグネトロン。
  2. 【請求項2】3個以上の共振空洞が、出力取り出し部に
    沿って、それ自体または隣接する共振空洞の共振周波数
    における管内波長の1/4ずつ隔てて配設されていること
    を特徴とする請求項1記載のマグネトロン。
JP25522689A 1989-10-02 1989-10-02 マグネトロン Expired - Lifetime JP2922933B2 (ja)

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