JP2922119B2 - 帯域規制装置及びパケット通信装置 - Google Patents

帯域規制装置及びパケット通信装置

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JP2922119B2
JP2922119B2 JP20848894A JP20848894A JP2922119B2 JP 2922119 B2 JP2922119 B2 JP 2922119B2 JP 20848894 A JP20848894 A JP 20848894A JP 20848894 A JP20848894 A JP 20848894A JP 2922119 B2 JP2922119 B2 JP 2922119B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パケット通信システム
において通信帯域を規制する帯域規制装置、及び、帯域
規制装置を搭載したネットワーク内のパケット通信装置
に関し、特に、ATM(Asynchronous Transfer Mode:
非同期転送モード)通信システム用の装置に適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ATM通信システムにおいて
は、1つの情報を幾つかの固定長ブロックに分割したセ
ル(ATM通信では固定長パケットをセルと呼んでい
る)を交換・転送することによって通信を行なってい
る。セルは、図2に示すように、転送情報そのものを格
納する領域(一般に、情報フィールドと呼ばれる)IN
Fと、セルを転送するための制御に関する情報が格納さ
れる領域(一般に、ヘッダと呼ばれる)HEAの2つの
領域から構成されている。
【0003】ATM通信方式に基づいた通信を行なう場
合にはセル単位の多重を行なう。伝送路上に多重された
セルの宛先を識別するために、ヘッダHEA内の情報が
用いられる。
【0004】セルの多重は、タイムスロットのように周
期的に行なう必要はなく、ある宛先に対する転送情報の
有無により非同期に送出すれば良い。転送する情報が何
もない場合には、情報フィールドINF内に情報がない
空きセルを送出する。セルが空きセルか否かは、ヘッダ
HEA内の情報により示し、これにより識別できる。従
って、伝送路上では、送る情報が存在しないときも含め
て、固定長のセルが連続して流れることになる。伝送路
上では、セルのヘッダHEAの情報を見ることにより、
そのセルが空きセルか否か、また、どの宛先に対応する
論理チャネル番号VPI/VCIあるいは回線識別情報
Ncを含むセルであるかを識別することができる。
【0005】以上のように、通信ネットワーク内では、
経済性の観点から複数の異なる宛先に対する情報を、物
理的には1本の伝送路上に多重して転送する場合が多
い。
【0006】従って、物理的には1本の伝送路上で、様
々な通信速度のトラヒックや、転送情報量が時間的に変
動するトラヒックを扱うため、セル流の送信装置と受信
装置の間でセル送出頻度に関する帯域規制制限を予め定
めておき、送信側のセル送出特性をこの制限に適合させ
るための制御機能が必要となる。一般に、この機能は、
帯域規制機能(あるいはシェイパー機能)と呼ばれてお
り、この帯域制限機能の実現装置が帯域規制装置と呼ば
れている。
【0007】この帯域規制機能は、受信装置に過度のト
ラヒックが加わることにより発生する通信品質の劣化を
防止する効果を有している。
【0008】また、特に通信ネットワークの出口におい
ては、伝送路上で多重されているセル流を回線別に振り
分け、さらに回線別に振り分けられたセル流を回線フレ
ームと呼ばれる伝送形式に変換する機能が必要である。
一般に、この機能は回線振り分け機能と呼ばれ、帯域規
制機能の後段に配備される。以降、回線振り分け機能を
実現する装置を回線振り分け装置と呼ぶことにする。そ
のため、通信ネットワークの出口に設けられる帯域規制
装置は、後段に配備される回線振り分け装置に適合した
装置であることが求められる。
【0009】ここで、通信ネットワークにおける帯域規
制機能及び回線振り分け機能の実現構成は、図3に示す
ように配備される。すなわち、送信側端末30から受信
側端末31へは、送信側端末30を収容しているATM
通信装置(例えばATM交換機)32や、受信側端末3
1を収容しているATM通信装置(例えばATM交換
機)33や、これらのATM通信装置32及び33間の
転送に介在するATM通信装置(例えばATM交換機や
クロスコネクト装置)34等を含む通信ネットワーク3
5によって、情報が転送される。受信側端末31を収容
しているATM通信装置33には、帯域規制装置S及び
回線振り分け装置Dが配備され、他のATM通信装置3
2、34には帯域規制装置Sが配備されている。
【0010】図4は、従来考えられている帯域規制装置
の機能ブロック図である。
【0011】図4に示す帯域規制装置400において、
信号線450を通ってくる入力セル490はセル判別部
401に取り込まれ、そのヘッダを参照することによっ
て空きセルか否かを判別され、そのセルが空きセルでな
い場合には、そのセルが信号線451を介してヘッダ抽
出部402に与えられ、ヘッダ抽出部402によって、
ヘッダが抽出され、さらにヘッダから論理チャネル番号
VPI/VCIが取り出されて信号線452を通してセ
ル書き込み部403に与えられる。セル書き込み部40
3によって、与えられた論理チャネル番号VPI/VC
Iに対応するセルバッファ群410のいずれかのFIF
O(First In First Out)メモリ411〜41nが選択
され、そのFIFOメモリへいずれかの信号線461〜
46nを通してセル書き込み通知が与えられ、入力セル
490がそのFIFOメモリに書き込まれる。
【0012】一方、読み出し同期テーブル404には、
セルバッファ群410内のFIFOメモリ411〜41
nからセルを読み出す周期情報が設定されており、信号
線453を通してセル読出し部405に読み出す周期情
報が与えられる。なお、予め設定されているセルを読み
出す周期は、論理チャネル番号VPI/VCIで規定さ
れる各コネクションについて出力セル流の受け側が要求
しているセル送出特性を満足するように決められてお
り、言い換えると、各コネクションについて出力セルを
読み出すスケジュール情報になっている。セル読み出し
部405によって、読み出す周期情報に従って、セルを
読み出すFIFOメモリが選択され、いずれかの信号線
471〜47nを通してFIFOメモリ411〜41n
のいずれかに読み出し通知が与えられ、セルが読み出さ
れて出力セル491となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すセルバッファ群410からの読み出しスケジュール
に従って出力セルを決定する図4に示す従来のスケジュ
ーラ型の帯域規制装置においては、同時に帯域規制がで
きる対象コネクション数が増加(例えば224)するに伴
い、以下のような課題を有するものであった。
【0014】セルバッファ(FIFOメモリ)をコネク
ション(論理チャネル)毎に設けているので、所要バッ
ファ量が膨大なものとなる。また、対象コネクション数
の増加に伴い各コネクションの読み出し周期は長くなら
ざるを得なく、そのため回線帯域に無駄が生じてしま
う。さらに、入力セルの速度が一定である状況で、対象
コネクション数の増加に合わせてセルバッファを増加さ
せると、読み出し時にセルが格納されていないセルバッ
ファが多くなり、空きセルの送出が多くなって網リソー
スの有効使用率が低下してしまう。
【0015】また、従来の帯域制限装置においては、対
象コネクション数が変わらない場合であっても課題を有
するものであった。
【0016】ATM通信網では、複数コネクション間で
網リソースの共用が行なわれる一方で、多様な通信メデ
ィア及びそのサービスを扱うために、個々のコネクショ
ンの情報転送品質(損失品質及び転送遅延)を保証する
ことが必要である。特に、転送遅延に関しては、高優先
コネクション、低優先コネクションが混在していること
から、低優先コネクション用セルより高優先コネクショ
ン用セルを優先させて転送する(すなわち、コネクショ
ン毎の遅延優先制御を行なう)ことが求められている。
【0017】上記構成の従来装置で遅延優先を行なう方
法としては、セル送出におけるセルバッファからの読み
出しの際に、高優先コネクションに対する読み出し頻度
を多くすることが考えられる。
【0018】しかしながら、この方法は、そのコネクシ
ョンに対して規定された通信レートよりも大きくするこ
とになるが、そのコネクションについての情報が常に存
在するとは限らず、高頻度でセルバッファ(FIFOメ
モリ)から出力させようとしてもセルが格納されていな
いことが多くなり、高優先コネクションについて空きセ
ルの送出が多くなって、網リソースの無駄が生じてしま
う。また、高優先コネクションに規定以上の帯域を割り
当てるために接続できるコネクション数を下げることに
なり、サービス提供面からも望ましくないという課題も
ある。
【0019】また、上記構成の従来装置を用いた通信ネ
ットワークの出口における回線振り分けを行なう方法
は、回線振り分け装置内で、帯域規制が行なわれたセル
流を一時的に回線別セルバッファで蓄積し、回線別に連
続したセル流を読み出すことによって受信側端末に向か
う回線フレームを形成する方法が考えられる。
【0020】しかしながら、従来の帯域規制装置と組み
合わせた回線振り分けでは、回線振り分け装置の所要バ
ッファ量が大きくなってしまうという問題があった。言
い換えると、帯域規制装置及び回線振り分け装置の両者
の合算バッファ量を小さくすることが求められている。
【0021】以上、ATM通信システムを例にして、従
来の帯域規制装置の課題を述べたが、多大な対象コネク
ション数に対して対応できない、対象コネクション数の
多少に拘らず網リソースや回線を有効利用できない、パ
ケットをバッファリングしておくパケットメモリの所要
バッファ量が多いという課題は、ATM通信システムと
同様なパケット通信方法を採用している他の通信システ
ムにおいても同様に生じるものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明においては、送信側パケット通信装置
と受信側パケット通信装置の間で予め定められているパ
ケット送出頻度に関する帯域規制制限に送出側パケット
通信装置からのパケット送出特性を適合させるべく送出
側パケット通信装置に設けられたものであって、入力パ
ケットをパケットメモリに格納すると共にこのパケット
メモリからパケットを読み出し、このパケットメモリに
蓄積されている時間を調節することで、送出側パケット
通信装置からのパケット送出特性を帯域規制制限に適合
させる帯域規制装置を、以下の各手段を有するように構
成した。
【0023】すなわち、(1) 論理チャネル毎に帯域規制
制限についての帯域管理パラメータを保持しているパラ
メータメモリと、(2) 入力パケットの論理チャネルに応
じた帯域管理パラメータを取出して、この入力パケット
をパケットメモリから読出すパケット読み出し時刻を算
出するパケット読み出し時刻算出手段と、(3) 入力パケ
ットを、算出されたパケット読み出し時刻に関連付け
しかも、そのパケット読み出し時刻に係る1又は複数の
パケットが既にパケットメモリに格納されている場合に
は、それら既格納のパケットと同一のパケット読み出し
時刻に係るパケットであることを明確にし、かつ、同一
のパケット読み出し時刻に係るパケット間での格納順序
を明確にしてパケットメモリに格納させるパケット書き
込み制御手段と、(4) 現在時刻を更新する時計手段と、
(5) 現在時刻をパケット読み出し時刻とする1又は複数
のパケットがパケットメモリに存在する場合には、それ
らのパケットを出力待ちのパケットにすると共に、既に
1又は複数の出力待ちのパケットが存在する場合にはそ
れらの出力待ちのパケットに連結し、その後、又は、現
在時刻をパケット読み出し時刻とするパケットが1個も
存在しない場合には直ちに、出力待ちのパケットの存在
を確認し、出力待ちのパケットが存在すれば、パケット
メモリから1個の出力待ちのパケットを読み出すパケッ
ト読み出し制御手段とを有するように構成した。
【0024】また、第2の本発明においては、帯域規制
装置を有する通信ネットワーク内のパケット通信装置に
おいて、その帯域規制装置として、第1の本発明による
ものを適用したことを特徴とする。
【0025】
【作用】入力パケットが格納されると共に、その後格納
パケットが読み出され、この格納から読み出しまでの蓄
積時間が適宜調節させることで送出側パケット通信装置
からのパケット送出特性を帯域規制制限に適合させるよ
うにするパケットメモリが、従来では、論理チャネル番
号で識別されるコネクション毎にパケットを格納するも
のであった。本願発明者は、このために従来装置では、
多大な対象コネクション数に対して対応できない、対象
コネクション数の多少に拘らず網リソースや回線を有効
利用できない、帯域規制処理のためにパケットをバッフ
ァリングしておくパケットメモリの所要バッファ量を多
大となる等の各種の課題が生じているという認識に至っ
た。
【0026】そこで、第1の本発明による帯域規制装
置、及び、帯域規制装置を有する第2の本発明によるパ
ケット通信装置においては、パケットメモリを、コネク
ション毎にパケットを格納する構成ではなく、パケット
読み出し時刻に関連付けて入力パケットを格納させる構
成とし、これに応じて、その書き込み及び読み出しの制
御構成等を構築した。
【0027】このようにすると、対象コネクション数が
多大であってもパケット容量を大きくする必要がなく、
また、読み出しもコネクション単位の制御ではないた
め、読み出そうとした際にパケットが存在しない無駄な
機会が減って網リソースや回線を有効利用できるように
なる。
【0028】
【実施例】
(A)エレメント及びポインタの概念 後述する第1実施例及び第2実施例の帯域規制装置は共
に、エレメントという取扱い単位の概念を導入してお
り、また、このエレメントを連結したエレメント列を特
定する情報であるポインタという概念を導入している。
そこで、第1実施例及び第2実施例を説明する前に、エ
レメント及びポインタの概念について説明しておく。
【0029】エレメント500は、メモリ上に格納され
る単位であって図5に示す概念構成を有する。すなわ
ち、エレメント500は、あるアドレスPaを有するメ
モリ上のエリアに格納される単位であり、当該エレメン
トの前にどのエレメント(チェインエレメント)が連結
しているかを示すチェインエレメント情報Pcと、ある
セルの全ての情報を書き込むセル情報部CELLとで構
成されている。なお、エレメントのチェインエレメント
情報が当該エレメントの「次に」どのエレメント(チェ
インエレメント)が連結しているかを示すものであって
も良い。第1実施例及び第2実施例は、前者の構成のエ
レメントを取扱っている。
【0030】エレメントは、アドレスPaを他のエレメ
ントのチェインエレメント情報Pcに格納することにに
よってエレメント列を構成することができる。例えば、
図6に示すように、アドレス5を有する先頭エレメント
のチェインエレメント情報Pcに30を挿入し、アドレ
ス30を有するエレメントのチェインエレメント情報P
cに13を挿入し、アドレス13を有するエレメントの
チェインエレメント情報Pcに32を挿入し、アドレス
32を有する最終エレメントのチェインエレメント情報
Pcに任意の値(不定)を挿入することにより、アドレ
ス5、30、13、32を有する4個のエレメントを連
結する。
【0031】このエレメント列Xは、例えば全てのエレ
メントのアドレスを用いて、エレメント列X(5、3
0、13、32)と表現することもできる。また、エレ
メント列を、先頭エレメント及び最終エレメントのアド
レスを組にして表現することもできる。第1実施例及び
第2実施例においては、後者のエレメント列の表現を
している。このように、エレメント列を先頭エレメン
ト及び最終エレメントのアドレスの組にして表現する場
合において、先頭エレメント及び最終エレメントのアド
レスをそれぞれポインタと考え、エレメント列を表現す
ることをエレメント列のポインタ表現ということにす
る。従って、エレメント列X(5、30、13、32)
をポインタ表現する場合は、「先頭エレメントが5、最
終エレメントが32であるエレメント列」となる。
【0032】なお、エレメントが1個のエレメント列も
存在し、この場合、先頭エレメント及び最終エレメント
のポインタは同じ値である。言い換えると、先頭エレメ
ント及び最終エレメントのポインタが一致しているか否
かによって、エレメント列の要素が1個であるか否かを
判別できる。
【0033】また、エレメント列の連結は、エレメント
列のポインタの更新等によって、容易に行なうことがで
きる。
【0034】エレメント列A(10、3、9、8)とエ
レメント列B(6、1、7)とを連結する場合を、一例
として説明する。図7に示すように、ポインタ表現で
は、連結されるエレメント列Aの先頭エレメントのアド
レス10を、連結後のエレメント列A+Bの先頭エレメ
ントのポインタとすると共に、連結するエレメント列B
の最終エレメントのアドレス7を、連結後のエレメント
列A+Bの最終エレメントのポインタとすれば良い。ま
た、不定値であった連結されるエレメント列Aの最終エ
レメントのチェインエレメント情報Pcに、連結するエ
レメント列Bの先頭エレメントのポインタ(すなわち先
頭エレメントのアドレス)6を上書きすれば良い。
【0035】(B)第1実施例 以下、本発明による帯域規制装置をATM通信システム
に適用した第1実施例を図面を参照しながら詳述する。
【0036】この第1実施例の帯域規制装置は、受信側
端末を収容していないATM通信装置に適用して好適な
ものである。なお、受信側端末を収容しているATM通
信装置であっても、帯域規制装置と回線振り分け装置と
が切り離されている場合には、この第1実施例の帯域規
制装置を適用できる。
【0037】(B−1)第1実施例の構成 まず、第1実施例の帯域規制装置100の構成を、図1
を参照しながら説明する。
【0038】図1において、帯域規制装置100は、セ
ル判別部101、ヘッダ抽出部102、セル読み出し時
刻算出部103、パラメータテーブル104、エレメン
トメモリ105、リード/ライト制御部106、未使用
ポインタ制御部107、内部時計108、出力待ちポイ
ンタ制御部109、クラスAポインタメモリ110、ク
ラスAポインタメモリ制御部111、クラスBポインタ
メモリ112及びクラスBポインタメモリ制御部113
から構成されている。
【0039】セル判別部101は、入力セル120が空
きセルか否かを判別し、その判別結果に応じた通知等を
リード/ライト制御部106及びヘッダ抽出部102へ
与えるものである。
【0040】ヘッダ抽出部102は、セル判別部101
からのセル判別結果の通知に応じて入力セル120のヘ
ッダを抽出し、そのヘッダから宛て先情報である論理チ
ャネル番号VPI/VCIを取り出すものである。この
論理チャネル番号VPI/VCIは、セル読み出し時刻
算出部103に与えられる。
【0041】セル読み出し時刻算出部103は、エレメ
ントメモリ105におけるアサインドエレメント用プー
ル920(図9参照)から、今回の入力セル120の情
報をセル情報部CELLに挿入しているエレメント(従
ってセル)を読み出す時刻を、パラメータテーブル10
4に格納されている帯域管理パラメータ(必要ならば現
在時刻も用いる)を用いて算出するものである。
【0042】パラメータテーブル104は、論理チャネ
ル番号VPI/VCI毎に、帯域管理パラメータ及び遅
延優先クラスパラメータを保持しているものであり、上
述のように、このうちの帯域管理パラメータはセル読み
出し時刻算出部103によって利用される。
【0043】エレメントメモリ105は、エレメント
(従って入力されたセル情報)を保持するものである。
エレメントメモリ105は、例えば、図8に示すよう
に、物理的には、チェインエレメント情報Pc及びセル
情報部CELLの組(エレメント)を格納できるそれぞ
れにアドレスが定まっている多数のエリアに分かれてい
るものである。各エレメントは、後述する未使用エレメ
ント、出力待ちエレメント、アサインドエレメントのい
ずれにもなり得るものであり、アドレス自体(メモリエ
リア自体の位置)が未使用エレメント、出力待ちエレメ
ント、アサインドエレメントの種類を、定めるものでは
ない。
【0044】図9は、エレメントメモリ105における
論理的構成を示す概念図である。エレメントメモリ10
5における各エレメントは、所定の観点から連結された
複数のエレメント列のいずれかに属している。エレメン
トメモリ105は、論理的に、フリーエレメント用プー
ル910、出力待ちエレメント用プール930、及びア
サインドエレメント用プール920で構成されている。
アサインドエレメント用プール920は、遅延優先度
(ここでは2段階とする)毎に論理的に分割された面構
成となっている。すなわち、遅延優先クラスAについて
のプール921と、遅延優先クラスBについてのプール
922とでなっている。ここで、遅延優先クラスAが、
遅延優先クラスBより遅延優先度が高いとする。
【0045】フリーエレメント用プール910は、全て
の未使用エレメントを連結して保持しているものであ
る。未使用エレメントとは、エレメント内のセル情報部
CELLにセルが書き込まれていないエレメントであ
る。なお、エレメントメモリ105内におけるエレメン
トは、図5及び図8について説明した通りの構成を有
し、未使用エレメントか否かを表す情報は含まれていな
い。エレメントメモリ105における未使用エレメント
列については、後述する未使用ポインタ制御部107に
よって管理される。
【0046】出力待ちエレメント用プール930は、全
ての出力待ちエレメントを連結して保持しているもので
ある。出力待ちエレメントとは、エレメント内のセル情
報部CELLにセル情報が書き込まれていて、アサイン
ドエレメント用プール920から既に読み出されたセル
送出待ちのエレメントである。出力待ちエレメントか否
かを表す情報も、上述したようにエレメント自体には存
在しない。エレメントメモリ105における出力待ちエ
レメント列については、後述する出力待ちポインタ制御
部109によって管理される。
【0047】アサインドエレメント用プール920は、
各クラスについて、エレメントを読み出すセル読み出し
時刻毎に、セル情報がセル情報部CELLに書き込まれ
たエレメントを保持しており、それらのエレメントは、
各クラスについてセル読み出し時刻毎に連結されてい
る。アサインドエレメント用プール920に保持されて
いるエレメントを、アサインドエレメントと呼ぶことに
する。どのクラスのどのセル読み出し時刻に関するアサ
インドエレメントかという情報も、上述したようにエレ
メント自体には存在しない。エレメントメモリ105に
おける各セル読み出し時刻のアサインドエレメント列に
ついては、後述するクラスAポインタメモリ110及び
クラスBポインタメモリ112によって管理されてい
る。
【0048】リード/ライト制御部106は、このよう
なエレメントメモリ105に対するエレメントの書込み
/読み出しを制御するものである。
【0049】未使用ポインタ制御部107は、未使用エ
レメント列(フリーエレメント用プール910)の先頭
エレメントを規定するポインタPff、最終エレメント
を規定するポインタPtf、及び、エレメントメモリ1
05内に未使用エレメントが存在するか否かを表す未使
用エレメントフラグFfを管理するものである。未使用
エレメントフラグFfは、例えば、0で未使用エレメン
ト無しを表し、1で未使用エレメント有りを表す。これ
ら情報は、主として、入力セル120に係る情報を、エ
レメントメモリ105に格納する際に用いられる。
【0050】内部時計108は、内部時刻を発生して、
セル読み出し時刻算出部103、クラスAポインタメモ
リ制御部111やクラスBポインタメモリ制御部113
等の各ブロックに通知するものである。なお、時計周期
をTmaxとする。内部時計108からの出力時刻(現
在時刻)が変更される毎に、後述するアサインドエレメ
ントの送出動作や、それに続く出力待ちエレメントの送
出動作(これら動作がセル送出動作となる)が実行され
る。
【0051】出力待ちポインタ制御部109は、出力待
ちエレメント列(出力待ちエレメント用プール930)
の先頭エレメントを規定するポインタPfw、最終エレ
メントを規定するポインタPtw、及び、出力待ちエレ
メントが存在するか否かを表す出力待ちフラグFwを管
理するものである。出力待ちエレメントフラグFwは、
例えば、0で出力待ちエレメント無しを表し、1で出力
待ちエレメント有りを表す。これら情報は、主として、
エレメントメモリ105から出力セル121を送出させ
る際に用いられる。
【0052】クラスAポインタメモリ110は、遅延優
先クラスAのアサインドエレメントのセル読み出し時刻
毎のエレメント列(アサインドエレメント用クラスAプ
ール921の各エレメント列)について、その先頭エレ
メントを規定するポインタPfa、最終エレメントを規
定するポインタPta、並びに、これらポインタPfa
及びPtaが共に有効であるか否かを表すフラグFaも
保持するものである。クラスAポインタメモリ110
は、セル読み出し時刻をアドレスとして、アクセス可能
となされている。このメモリ110の格納情報は、後述
するアサインドエレメントの送出動作や、それに続く出
力待ちエレメントの送出動作で利用される。
【0053】クラスAポインタメモリ制御部111は、
クラスAポインタメモリ110に対するポインタPf
a、Pta、及びフラグFaの書き込み/読み出しを制
御するものである。
【0054】クラスBポインタメモリ112は、遅延優
先クラスBのアサインドエレメントのセル読み出し時刻
毎のエレメント列(アサインドエレメント用クラスBプ
ール922の各エレメント列)について、その先頭エレ
メントポインタPfb、最終エレメントポインタPt
b、並びに、これらポインタPfb及びPtbが共に有
効であるか否かを表すフラグFbも保持するものであ
る。クラスBポインタメモリ112も、セル読み出し時
刻をアドレスとして、アクセス可能となされている。こ
のメモリ112の格納情報も、後述するアサインドエレ
メントの送出動作やそれに続く出力待ちエレメントの送
出動作で利用される。
【0055】クラスBポインタメモリ制御部113は、
クラスBポインタメモリ112に対するポインタPf
b、Ptb、及びフラグFbの書き込み/読み出しを制
御するものである。
【0056】(B−2)第1実施例のセル取り込み動作 帯域規制装置100においては、入力セル120の取り
込み動作と、出力セル121の送出動作(アサインドエ
レメントの送出動作及び出力待ちエレメントの送出動
作)とが並行して行なわれるが、まず、入力セル120
の取り込み動作について説明する。
【0057】入力セル120が信号線150から帯域規
制装置100に取り込まれ、この帯域規制装置100内
においては、取り込まれた入力セル120がセル判別部
101に渡される。これにより、セル判別部101か
ら、信号線152を通して、リード/ライト制御部10
6へセル書き込みが通知されると共に、セル判別部10
1によって、入力セル120が空きセルか否かが判別さ
れる。
【0058】セル書き込み通知を受けたリード/ライト
制御部106は、まず、信号線153を通して、未使用
ポインタ制御部107で管理している未使用エレメント
フラグFfを参照する。その結果、未使用エレメントフ
ラグFfが未使用エレメントが不存在であることを表す
0の場合は、以降の処理は行なわず、入力セル待ち状態
となる。但し、後述するセル送出動作は無関係に動作す
る。なお、エレメントメモリ105の容量を適宜選定す
ることにより、未使用エレメントが不存在であることを
ほとんどなくすことができる。
【0059】一方、未使用エレメントフラグFfが未使
用エレメントが存在することを表す1の場合は、リード
/ライト制御部106は、信号線153を通して、未使
用ポインタ制御部107から、未使用エレメント列の先
頭エレメントポインタPffを読み出し、信号線154
を通して、エレメントメモリ105のこのポインタPf
fをアドレスとする未使用エレメントのセル情報部CE
LLに入力セル120を書き込む。
【0060】セル判別部101は、上述したように、リ
ード/ライト制御部106へセル書き込みを通知すると
同時に、入力セル120が空きセルか否かを判別する。
【0061】ここで、入力セル120が空きセルでない
場合は、信号線155を通してヘッダ抽出部102へ入
力セル120を渡すと同時に、信号線152を通じて、
リード/ライト制御部106に未使用ポインタの更新を
通知する。未使用ポインタの更新通知を受けたリード/
ライト制御部106は、未使用エレメント列の先頭エレ
メントを示すポインタPffの更新を以下のようにして
行なう。
【0062】まず、リード/ライト制御部106は、信
号線153を通して、未使用ポインタ制御部107で管
理している未使用エレメントフラグFfを参照する。そ
の結果、未使用エレメントフラグFfが未使用エレメン
トが不存在であることを表す、0の場合は、以降の処理
は行なわず、入力セル待ち状態となる。但し、後述する
セル送出動作は無関係に動作する。
【0063】未使用エレメントフラグFfが存在を表す
1の場合は、まず、リード/ライト制御部106は、信
号線153を通して、未使用ポインタ制御部107が管
理している未使用エレメント列の先頭エレメントポイン
タPffと最終エレメントポインタPtfとを参照す
る。そして、一致している場合には未使用フラグFfを
0とし、一致していない場合にはフラグFfを1に維持
させる。両ポインタPff及びPtfが一致しているこ
とは、未使用エレメントが1個であることを意味してい
るので、今回の書き込み動作によって未使用エレメント
が0個となるので、未使用フラグFfを未使用エレメン
トが不存在であることを表す0に変更させる。
【0064】次に、リード/ライト制御部106は、信
号線154を通して、先程セル情報を書き込んだ未使用
エレメント(更新前ポインタPffが規定するエレメン
ト)のチェインエレメント情報Pcを読み出した後、信
号線153を通して未使用エレメント列の先頭エレメン
トポインタPffとして、そのチェインエレメント情報
Pcを未使用ポインタ制御部107へ渡してポインタP
ffを更新させる。
【0065】一方、セル判別部101は、入力セル12
0が空きセルであると判別すると、ヘッダ抽出部102
等による以降の処理を実行させずに、入力セル待ち状態
とする。但し、セル送出動作については入力セル120
が空きセルか否かには無関係に動作する。また、セル判
別部101には、信号線152を通じて、リード/ライ
ト制御部106から未使用エレメントが不存在の場合に
そのことが通知されるようになされており、セル判別部
101は、この場合にも、ヘッダ抽出部102等による
以降の処理を実行させずに、入力セル待ち状態とする。
【0066】以上のようにして、未使用エレメントがエ
レメントメモリ105に存在していて入力セル120が
そのセル情報部CELLに格納されると共に、入力セル
が空きセル以外であって、未使用エレメント列の先頭エ
レメントについてのポインタPffが更新されたときに
は、ヘッダ抽出部102は、セル判別部101から渡さ
れた入力セル120からそのヘッダを抽出し、そのヘッ
ダから論理チャネル番号VPI/VCIを抽出する。そ
して、ヘッダ抽出部102は、信号線156を通して、
セル読み出し時刻算出部103に論理チャネル番号VP
I/VCIを渡すと共に、セル読み出し時刻の算出を通
知する。
【0067】この通知により、セル読み出し時刻算出部
103では、今回の入力セル120に係るアサインドエ
レメントについての読み出し時刻Tdを算出する。な
お、後述したように、エレメントメモリ105のアサイ
ンドエレメント用プール920(図9参照)からの読み
出しは、同一遅延優先クラスの同一の読み出し時刻に係
るエレメント列毎になされる。読み出し時刻Tdの算出
は、ヘッダ抽出部102から渡された論理チャネル番号
VPI/VCIによって、この論理チャネル番号VPI
/VCI毎に設定している帯域管理パラメータを信号線
157を通してパラメータテーブル104から読み出し
て行なう。
【0068】この読み出し時刻Tdの算出方法は、各コ
ネクションについて定まっている帯域の規制内容を満足
するものであればいずれの方法でも良い。
【0069】以下では、一例として、リーキーバケット
(Leaky Bucket)モデルを適用した読み出し時刻Tdの
算出方法を説明する。
【0070】なお、リーキーバケットモデルとは、図1
0(A)に示すように、洩れ穴を有する所定容量(バケ
ット容量LBc)のバケットを考え、有効セルの到着毎
に所定量(カウンタ増加幅Ci)の流体を流入すると共
に、1セル毎に所定量(リークレートLR)の流体が洩
れ出るとしたモデルである。そして、現時刻の有効セル
によって増加させたバケット内流体量(LBカウンタ値
Clb)がなくなるに要する時間だけ、現時刻から経過
した時刻を、現時刻で入れた流体がバケットから出てい
く時刻(読み出し時刻)であるとして求める。
【0071】セル読み出し時刻算出部103が、このよ
うなリーキーバケットモデルによる読み出し時刻Tdの
算出方法を適用している場合におけるパラメータテーブ
ル104の構成を図10(B)に示す。
【0072】図10(B)において、論理チャネル番号
VPI/VCIをアドレスとする各エリアには、論理チ
ャネル番号VPI/VCIで識別されるそのコネクショ
ンについてのバケット容量LBcと、リークレートLR
と、カウンタ増加幅Ciと、LBカウンタ値Clbと、
遅延優先クラスA/Bとが格納されている。遅延優先ク
ラスA/Bを除き、セル読み出し時刻Tdの算出に用い
られる。この意味では、バケット容量LBc、リークレ
ートLR、カウンタ増加幅Ci、及び、LBカウンタ値
Clbが帯域管理パラメータを構成しているが、帯域規
制制限から直接的に定まるパラメータは、リークレート
LR及びカウンタ増加幅Ciである。
【0073】ここでは、バケットに収容されている量を
LBカウンタ値Clbで表し、有効セルの到着毎に増加
させる所定量をカウンタ増加幅Ciで表し、1セル時間
毎に洩れる所定量をリークレートLRで表し、バケット
の収容可能な最大容量をバケット容量LBcで表してい
る。
【0074】LBカウンタ値Clbを以下のように更新
させる。初期状態において、LBカウンタ値Clbを0
にしておき、そのコネクションについての有効セルの到
着毎にカウンタ増加幅Ciずつカウントアップさせ、ま
た、有効セルの到着如何に拘らず、1セル時間毎にリー
クレートLRずつカウントダウンさせる。なお、LBカ
ウンタ値Clbが、カウントアップ時においてバケット
容量LBcを越えようとする場合には、LBカウンタ値
Clbをバケット容量LBcとし、また、カウントダウ
ン時において0より小さくなろうとする場合には、LB
カウンタ値Clbを0とする。
【0075】そして、(1) 式に示すように、今回の入力
セル120の到着によって、カウントアップされたLB
カウント値ClbをリークレートLBで割った値を、整
数化(例えば切り上げ)して現時刻Tcからの経過時間
Dとし、現時刻Tcに経過時間Dを足すことにより、セ
ル読み出し時刻Tdを算出する。ここで、内部時計10
8の周期がTmaxであるので、足した後の値がTma
xを越えている場合には、足した後の値からTmaxを
引いた値をセル読み出し時刻Tdとする。
【0076】 Td=Tc+D =Tc+INT(Clb/LB) …(1) (但し、INT(x)はxの整数化を表す) なお、パラメータテーブル104は、多くのコネクショ
ンについてのパラメータを格納しているので、1セル時
間毎に、各コネクションについてリークレート分だけL
Bカウンタ値Clbを更新させることは実際的ではな
く、前回求めたセル読み出し時刻をもパラメータテーブ
ル104に格納しておき、今回の入力セルの到着時に、
その間のセル時間数分だけ纏めてリークレートを減じる
ようにすることが実際的である。
【0077】セル読み出し時刻算出部103は、セル読
み出し時刻Tdの算出が終わると、パラメータテーブル
104から取出した、現在対象としているコネクション
についての遅延優先クラスA又はBに係るクラスAポイ
ンタメモリ制御部111又はクラスBポインタメモリ制
御部113に対して、信号線158を通じて、セル読み
出し時刻Tdを与える。
【0078】クラスAポインタメモリ制御部111及び
クラスBポインタメモリ制御部113の動作は、同様で
あるので、以下では、パラメータテーブル104から読
み出した遅延クラスがクラスAを示しているとして説明
を行なう。
【0079】クラスAポインタメモリ制御部111は、
信号線159を通して、セル読み出し時刻Tdをアドレ
スとし、クラスAポインタメモリ110から、この時刻
Tdに係るフラグFa及びアサインドエレメント列の最
終エレメントを規定するポインタPtaを読み出す。そ
して、クラスAポインタメモリ制御部111は、フラグ
Faが有効である場合には、ポインタPtaを信号線1
60を通してリード/ライト制御部106へ渡し、フラ
グFaが無効(一般にはその時刻Tdについてのアサイ
ンドエレメントがないことを表す)である場合には、信
号線160を通してリード/ライト制御部106へ無効
であることを通知する。
【0080】リード/ライト制御部106は、クラスA
ポインタメモリ制御部111から、時刻Tdについての
最終エレメントポインタPtaが与えられたときには、
そのポインタPtaをアドレスとするアサインドエレメ
ントのチェインエレメント情報Pcに、今回の入力セル
120の情報がセル情報部CELLに格納されたエレメ
ントを規定する更新後のポインタPffを信号線154
を通じて書き込むと共に(これによりアドレスPffの
エレメントが時刻Tdのアサインドエレメント列に最終
エレメントとして連結される)、クラスAポインタメモ
リ制御部111に、信号線160を通じて、そのポイン
タPffを返送する。クラスAポインタメモリ制御部1
11は、信号線159を通して、クラスAポインタメモ
リ110のアドレスTdの最終エレメントポインタPt
aに、連結されたエレメント規定するポインタPffを
書き込み、読み出し時刻Tdの最終エレメントを示すポ
インタPtaの更新を行なう。
【0081】これに対して、リード/ライト制御部10
6は、クラスAポインタメモリ制御部111から、時刻
TdについてのフラグFaが無効である通知が与えられ
たときには、エレメントメモリ105をアクセスするこ
となく、クラスAポインタメモリ制御部111に、信号
線160を通じて、今回の入力セル120の情報がセル
情報部CELLに格納されたエレメントを規定する更新
後のポインタPffを直ちに返送する。クラスAポイン
タメモリ制御部111は、信号線159を通して、クラ
スAポインタメモリ110のアドレスTdの先頭エレメ
ントポインタPfa及び最終エレメントポインタPta
にそのポインタPffを書き込むと共に、フラグFaに
有効を表す1を書き込む。このような処理は、読み出し
時刻Tdについて1番目のアサインドエレメントが遅延
優先クラスAについてのアサインドエレメント用プール
921に登録されたことを意味するものである。
【0082】例えば、後述するように、遅延優先クラス
Aについてのアサインドエレメント用プール921か
ら、読み出し時刻Tdについてのアサインドエレメント
列が出力待ちエレメント用プール930に移行(連結)
されたときには、アサインドエレメント用プール921
には、読み出し時刻Tdについてのアサインドエレメン
トがなくなり、その後の最初のアサインドエレメントが
プール921に登録される際に、上述した処理が行なわ
れる。
【0083】以上が、入力セル120が入力されたとき
の一連のセル取り込み動作であり、後述するセル送出動
作とは別個独立して並行的に行なわれる。
【0084】(B−3)第1実施例のセル送出動作 セル送出動作は、アサインドエレメントの送出動作及び
出力待ちエレメントの送出動作でなり、アサインドエレ
メントの送出動作が先に実行される。
【0085】(B−3−1)アサインドエレメントの送
出動作 まず、アサインドエレメントの送出動作について説明す
る。この送出動作は、内部時計108によって計時され
た現在時刻Tc(0〜Tmaxのいずれか)が更新され
る毎に改めて起動される。
【0086】内部時計108による現在時刻Tcは、信
号線161を通して、最初に、遅延優先クラスが高い方
のクラスAポインタメモリ制御部111に通知される。
【0087】クラスAポインタメモリ制御部111は、
信号線159を通して、クラスAポインタメモリ110
から、現在時刻Tcをアドレスとして、この時刻Tcを
読み出し時刻(Td)としているアサインドエレメント
列の先頭エレメントを規定するポインタPfa、最終エ
レメントを規定するポインタPta、及び、フラグFa
を読み出す。
【0088】ここで、フラグFaの無効は、クラスAに
ついてのアサインドエレメント用プール921には時刻
Tcについて有効なアサインドエレメントが1個も存在
しないことを意味しており、クラスAポインタメモリ制
御部111は、フラグFaが無効であれば、クラスBポ
インタメモリ制御部113に対してアサインドエレメン
トの送出動作を開始することを通知する。
【0089】これに対して、フラグFaが有効を示して
いる場合には、クラスAポインタメモリ制御部111
は、出力待ちエレメント列に、読み出したポインタPf
a及びPtaに係る時刻Tcのアサインドエレメント列
を連結させる処理に進む。
【0090】クラスAポインタメモリ制御部111は、
信号線162を通して、出力待ちポインタ制御部109
の出力待ちフラグFwを参照する。
【0091】そして、フラグFwが出力待ちエレメント
の存在を示す1の場合には、クラスAポインタメモリ制
御部111は、信号線162を通して、出力待ちポイン
タ制御部109から、出力待ちエレメント列の最終エレ
メントを規定するポインタPtwを読み出す。その後、
クラスAポインタメモリ制御部111は、信号線160
を通して、リード/ライト制御部106へ、現在時刻T
cについてのアサインドエレメント列の先頭エレメント
ポインタPfa及び出力待ちエレメント列の最終エレメ
ントポインタPtwを渡し、これらの連結を指示する。
【0092】これにより、リード/ライト制御部106
は、信号線154を通して、アドレスPtwを有するエ
レメント(すなわち、連結前の出力待ちエレメント列の
最終エレメント)のチェインエレメント情報Pcに与え
られたポインタPfaの値を書き込み、出力待ちエレメ
ント列に現在時刻Tcについてのアサインドエレメント
列を連結させ、新たな出力待ちエレメント列とさせる。
【0093】クラスAポインタメモリ制御部111は、
上述したように、リード/ライト制御部106に連結を
指示すると、次には、信号線162を通して、出力待ち
ポインタ制御部109へ連結するアサインドエレメント
列の最終エレメントを規定するポインタPtaを渡す。
これにより、出力待ちポインタ制御部109は、与えら
れたアサインドエレメント列の最終エレメントポインタ
Ptaを、出力待ちエレメント列の最終エレメントポイ
ンタPtwに上書きし、そのポインタPtwを連結後の
出力待ちエレメント列の最終エレメントを規定する値P
taに更新させる。
【0094】また、クラスAポインタメモリ制御部11
1は、信号線159を通してクラスAポインタメモリ1
10をアクセスして、現在時刻TcについてのフラグF
aを無効を表す0に変更させる。すなわち、時刻Tcに
ついてのアサインドエレメント列を出力待ちエレメント
列に連結させたので、時刻Tcについてのアサインドエ
レメントがなくなったことを指示させるようにフラグF
aを更新させる。
【0095】一方、クラスAポインタメモリ制御部11
1は、出力待ちエレメント列に現在時刻Tcについての
アサインドエレメント列を連結させるために、上述した
ようにして出力待ちポインタ制御部109から取出した
フラグFwが、出力待ちエレメントの不存在を表す0で
ある場合には、以下のように動作する。すなわち、クラ
スAポインタメモリ制御部111は、信号線162を通
して、クラスAポインタメモリ110から取出した現在
時刻Tcについてのアサインドエレメント列の先頭エレ
メントポインタPfa及び最終エレメントポインタPt
aを与えて出力待ちポインタの更新を指示すると共に、
信号線159を通してクラスAポインタメモリ110を
アクセスして、現在時刻TcについてのフラグFaを無
効を表す0に変更させる。
【0096】このとき、出力待ちポインタ制御部109
は、出力待ちエレメント列の先頭エレメントポインタP
fwを、現在時刻Tcについてのアサインドエレメント
列の先頭エレメントポインタPfaに更新させ、出力待
ちエレメント列の最終エレメントポインタPtwを、現
在時刻Tcについてのアサインドエレメント列の最終エ
レメントポインタPtaに更新させ、かつ、フラグFw
を出力エレメントが存在することを表す1に変化させ
る。
【0097】出力待ちポインタ制御部109におけるフ
ラグFwが0の場合は、出力待ちエレメントが不存在で
あるので、それまでの出力待ちエレメント列と現在時刻
Tcに係るアサインドエレメント列とを連結させる必要
はなく、現在時刻Tcに係るアサインドエレメント列を
そのまま出力エレメント列にさせれば良いので、上述し
たような処理を行なえば良い。
【0098】クラスAポインタメモリ制御部111は、
以上のようにして、現在時刻Tcについて存在するアサ
インドエレメント列を出力待ちエレメント列に移行させ
る処理を終えると、クラスBポインタメモリ制御部11
3に対してアサインドエレメントの送出動作を開始する
ことを通知する。
【0099】このとき、クラスBポインタメモリ制御部
113は、クラスAポインタメモリ制御部111による
アサインドエレメントの送出動作と同様なアサインドエ
レメントの送出動作を実行する。なお、その動作の詳細
説明は省略する。
【0100】以上のように、遅延優先クラスAのアサイ
ンドエレメントの送出動作を、遅延優先クラスBのアサ
インドエレメントの送出動作より先に行なうことは、ク
ラス毎の遅延優先を行なっていることを意味する。
【0101】(B−3−2)出力待ちエレメントの送出
動作 次に、出力待ちエレメントの送出動作について説明す
る。
【0102】クラスBポインタメモリ制御部113は、
アサインドエレメントの送出処理を終了すると、信号線
162を通して、出力待ちポインタ制御部109に、出
力待ちエレメントの送出動作の起動を通知し、これによ
り、出力待ちポインタ制御部109は、まずフラグFw
を参照する。
【0103】フラグFwが、出力待ちエレメントの不存
在を表す0であると、出力待ちポインタ制御部109
は、出力待ちエレメントの送出処理を行なわず、その結
果、現在時刻Tcについての一連のセル送出動作が終了
する。
【0104】これに対して、フラグFwが出力待ちエレ
メントの存在を表す1であると、出力待ちポインタ制御
部109は、自己が管理している出力待ちエレメント列
の先頭エレメントポインタPfwと最終エレメントポイ
ンタPtwとを参照する。そして、一致している場合に
は出力待ちフラグFwを0とし、一致していない場合に
はフラグFwが1であることを保持する。両ポインタP
fw及びPtwが一致していることは、出力待ちエレメ
ントが1個であることを意味しているので、今回の送出
動作によって出力待ちエレメントが0個となるので、出
力待ちフラグFwを出力待ちエレメントが不存在である
ことを表す0に変更させる。
【0105】出力待ちポインタ制御部109は、このよ
うなフラグFwの操作と同時に又はその後に、信号線1
63を通して、出力待ちエレメント列の先頭エレメント
ポインタPfwをリード/ライト制御部106へ渡す。
このとき、リード/ライト制御部106は、信号線15
4を通して、エレメントメモリ105のアドレスPfw
のエレメントから、チェインエレメント情報Pcを読み
出させて取り込むと共に、そのエレメントのセル情報部
CELLからセル情報を読み出させて、信号線151を
通して出力セル121として、当該帯域規制装置100
の外部に送出させる。
【0106】リード/ライト制御部106は、出力待ち
エレメント列の先頭エレメントポインタPfwを更新さ
せるべく、信号線163を通して、取り込んだチェイン
エレメント情報Pcを出力待ちポインタ制御部109に
渡す。このとき、出力待ちポインタ制御部109は、チ
ェインエレメント情報Pcを出力待ちエレメント列の先
頭エレメントポインタPfwに書き込んで更新させる。
すなわち、今までの出力待ちエレメント列の2番目のエ
レメントを先頭エレメントに変更させる。
【0107】また、リード/ライト制御部106は、信
号線153を通して、セル情報を先程送出したエレメン
トを示すポインタPfwを、未使用ポインタ制御部10
7に渡すと同時に、未使用エレメント列の最終エレメン
トポインタPtfの更新を通知する。未使用ポインタ制
御部107は、信号線153を通して、未使用エレメン
ト列の最終エレメントポインタPtfをリード/ライト
制御部106へ渡す。リード/ライト制御部106は、
信号線154を通して、未使用エレメント列の最終エレ
メントポインタPtfをアドレスとするエレメントメモ
リ105のエレメントのチェインエレメント情報Pc
に、先程セル情報を送出したエレメントを示すポインタ
Pfwを書き込む。このことは、アドレスPfwを有す
るエレメントが、未使用エレメント列の最終エレメント
として連結されたことを意味する。未使用ポインタ制御
部107は、上述のように、未使用エレメント列の最終
エレメントポインタPtfをリード/ライト制御部10
6に渡した後、未使用エレメント列の最終エレメントポ
インタPtfに、リード/ライト制御部106から与え
られたセル情報を先程送出したエレメントを示すポイン
タPfwを書込み、未使用エレメントフラグFfを1と
し(それ以前から1であってもかかる動作を行なう)、
未使用エレメント列の最終エレメントポインタPtfを
更新する。
【0108】これにより一連の出力待ちエレメントの送
出動作が終了する。
【0109】(B−4)第1実施例の効果 上述した構成を有して上述したように動作する第1実施
例の帯域規制装置100によれば、以下のような効果を
奏する。
【0110】(1) 多大な対象コネクション数に対しても
対応可能である。セルメモリとして機能するエレメント
メモリは、コネクション毎にセルを格納するものではな
く、セル読み出し時刻毎にセルを格納しているので、対
象コネクション数が多大になっても、セルメモリとして
は実現可能な容量のもので済む。
【0111】また、現在時刻に読出すべきセルがあれば
コネクションの種類に関係なく読出すので、コネクショ
ン毎に読出しセルがあるか否かを確認していた従来装置
に比較すれば、セルを無駄なく出力できる。すなわち、
従来装置であれば、対象コネクション数が多大になれば
読出しセルの存在を確認してもないことがそれだけ多く
なり、セル送出時間に有効セルを送出し得ないことが多
く、網リソースや回線を無駄にしている時間が多いが、
この第1実施例によれば、対象コネクション数が多大に
なってもそのような問題は生じない。
【0112】(2) なお、従来装置と比較した場合におけ
る網リソースや回線の有効利用という効果は、対象コネ
クション数の多少に拘らず発揮する。
【0113】(3) コネクション間の遅延優先処理が容易
に実現可能である。上述のように、セル読出し時刻毎に
まとめたエレメント列(セル列)を、遅延優先クラス毎
の面構成とすることで、容易に遅延優先処理を実行でき
る。セル読出し時刻毎にまとめたエレメント列(セル
列)によって遅延優先処理を実行させており、コネクシ
ョン単位でのセル管理で遅延優先処理を実行させている
訳ではないので、遅延優先処理の実現が対象コネクショ
ン数に制約を与えることがない。また、優先度が高いコ
ネクションについても、他のコネクションと同様に、出
力エレメント列(セル列)に連結して出力させているの
で、読出しセルの存在の確認面では、他のコネクション
と同様であり、優先度が高いコネクションについての入
力セル流が存在しなくても他のコネクションのセルを送
出でき、遅延優先処理を導入しても、網リソースや回線
の有効利用という効果を発揮させることができる。
【0114】(4) 帯域規制処理のためにセルをバッファ
リングしておくセルメモリの所要バッファ量を従来装置
より削減できる。この第1実施例においては、エレメン
トメモリ105がセルメモリの中心を構成している。こ
のエレメントメモリ105は、入力セル120の到着時
にそのセルに定められたセル読み出し時刻毎に、セルを
連結して格納する。すなわち、従来のコネクション毎に
セル列を格納する方法とは異なっている。コネクション
毎にセルを格納する方法であれば、例えばあるコネクシ
ョンについてのセルが高頻度に到着することを考慮すれ
ば、各コネクション毎に多くの容量を設けなければなら
ない。一方、この実施例によれば、あるコネクションに
ついてのセルが高頻度に到着しても読み出し時刻が一致
することはなく、しかも他のコネクションと読み出し時
刻が一致することが少ない。そのため、入力時のオーバ
ーフロー(廃棄)に対する余裕を小さくすることがで
き、全体としてのセルメモリの容量は小さくて済む。
【0115】また、この第1実施例によれば、セルメモ
リの中心的存在であるエレメントメモリ105の格納単
位であるエレメントは、同一エレメントが、未使用エレ
メントになったりアサインドエレメントになったり出力
待ちエレメントになったりするだけでなく、アサインド
エレメントであってもときどきで異なるセル読み出し時
刻に係るエレメントになったりし、エレメントメモリ1
05の各エリアが有効に利用されている。そのため、未
使用エレメントが生じるような最低限の容量であれば良
く、この点からも、全体としてのセルメモリの容量を小
さくできる。
【0116】因に、ポインタやフラグ(セルメモリの一
部)の格納容量が必要であるが、これらポインタやフラ
グのビット数は、セルの容量(例えば53バイト)に比
較すればごく僅かであって容量の削減効果を損なうよう
にさせるものではない。
【0117】(5) 同時刻に出力要求のあるセルに対して
も、セル到着順序を保証し(遅延優先クラスがあればそ
ちらが優先)、容易に送出可能という効果が得られる。
エレメントを、未使用エレメント、アサインドエレメン
ト及び出力待ちエレメントに分けると共に、アサインド
エレメントから出力エレメントへ変更させること、及
び、エレメントの連結という概念を導入したことによっ
て、FIFOメモリを用いずに、このような効果を得る
ことができる。
【0118】(C)第2実施例 次に、本発明による帯域規制装置をATM通信システム
に適用した第2実施例を図面を参照しながら詳述する。
【0119】この第2実施例の帯域規制装置は、受信側
端末を収容しているATM通信装置に適用して好適なも
のである。すなわち、回線振り分け機能をも担うATM
通信装置に適用して好適なものである。また、ここで
は、収容回線が回線A及び回線Bの2回線であるとして
説明する。
【0120】なお、以下では、第1実施例との相違点を
中心にして、第2実施例の帯域規制装置を説明する。
【0121】(C−1)第2実施例の構成 まず、第2実施例の帯域規制装置1100の構成を、図
11を参照しながら説明する。
【0122】この第2実施例の帯域規制装置1100に
おいては、エレメントメモリ1105が機能概念的には
遅延優先クラスではなく回線毎の面構成となっている
点、第1実施例における出力待ちポインタ制御部109
に代えて各回線用の出力待ちポインタ制御部1109a
及び1109bが設けられている点、第1実施例におけ
るクラスAポインタメモリ110及びクラスBポインタ
メモリ112に代えて回線Aポインタメモリ1110及
び回線Bポインタメモリ1112が設けられている点、
第1実施例におけるクラスAポインタメモリ制御部11
1及びクラスBポインタメモリ制御部113に代えて回
線Aポインタメモリ制御部1111及び回線Bポインタ
メモリ制御部1113が設けられている点、空きセル挿
入部1114が追加されている点等が第1実施例の構成
と大きく異なっている点である。
【0123】その他の構成要素は第1実施例と同様であ
るので、その構成としての説明は省略する。なお、第1
実施例との若干の違いは動作説明で明らかにする。
【0124】第2実施例におけるエレメントメモリ11
05も、その物理的構成は上述した図8に示す構成を有
し、第1実施例と同様である。しかしながら、機能概念
的構成は異なっている。
【0125】図12は、第2実施例のエレメントメモリ
1105の論理概念的構成を示すものである。この第2
実施例においても、エレメントメモリ1105における
各エレメントは、所定の観点から連結された複数のエレ
メント列のいずれかに属している。エレメントメモリ1
105は、論理的には、フリーエレメント用プール12
10、出力待ちエレメント用プール1230、及び、ア
サインドエレメント用プール1220で構成されてい
る。
【0126】フリーエレメント用プール1210は、第
1実施例のものと同様であるので、その説明は省略す
る。この第2実施例においては、出力待ちエレメント用
プール1230は回線毎に分割された面構成(1231
及び1232)となっている。このように回線毎の面構
成になっているとは言え、出力待ちエレメントを保持す
るものであるという点では第1実施例と同様である。ア
サインドエレメント用プール1220は回線毎に分割さ
れた面構成(1221及び1222)となっており、そ
れぞれ各セル読み出し時刻毎のエレメント列を保持して
いる。すなわち、第1実施例が遅延優先クラス毎の面構
成になっているのに対して、第2実施例は回線毎の面構
成になっているという相違がある。
【0127】回線A出力待ちポインタ制御部1109a
は、回線Aの出力待ちエレメント列(出力待ちエレメン
ト用回線Aプール1231)の先頭エレメントポインタ
Pfwa及び最終エレメントポインタPtwa、並び
に、回線Aについて出力待ちエレメントが存在するか否
かを表す出力待ちフラグFwaを管理するものである。
【0128】回線B出力待ちポインタ制御部1109b
は、回線Bの出力待ちエレメント列(出力待ちエレメン
ト用回線Bプール1232)の先頭エレメントポインタ
Pfwb及び最終エレメントポインタPtwb、並び
に、回線Bについて出力待ちエレメントが存在するか否
かを表す出力待ちフラグFwbを管理するものである。
【0129】回線Aポインタメモリ1110は、回線A
のアサインドエレメントの読み出し時刻毎のエレメント
列(アサインドエレメント用回線Aプール1221の各
エレメント列)について、その先頭エレメントポインタ
Pfa、最終エレメントポインタPta、並びに、これ
らポインタPfa及びPtaが共に有効であるか否かを
表すフラグFaも保持するものである。回線Aポインタ
メモリ1110は、読み出し時刻をアドレスとして、ア
クセス可能となされている。
【0130】回線Aポインタメモリ制御部1111は、
回線Aポインタメモリ1110に対するポインタPf
a、Pta、及びフラグFaの書き込み/読み出しを制
御するものである。
【0131】回線Bポインタメモリ1112は、回線B
のアサインドエレメントの読み出し時刻毎のエレメント
列(アサインドエレメント用回線Bプール1222の各
エレメント列)について、その先頭エレメントポインタ
Pfb、最終エレメントポインタPtb、並びに、これ
らポインタPfb及びPtbが共に有効であるか否かを
表すフラグFbも保持するものである。回線Bポインタ
メモリ1112も、読み出し時刻をアドレスとして、ア
クセス可能となされている。
【0132】回線Bポインタメモリ制御部1113は、
回線Bポインタメモリ1112に対するポインタPf
b、Ptb、及びフラグFbの書き込み/読み出しを制
御するものである。
【0133】空きセル挿入部1114は、空きセル挿入
通知に従って送出スロットへ空きセルを挿入するもので
ある。
【0134】(C−2)第2実施例のセル取り込み動作 第2実施例の帯域規制装置1100の動作として、ま
ず、入力セル1120の取り込み動作を述べる。なお、
この第2実施例の帯域規制装置1100には、ヘッダに
回線識別情報Ncが挿入されている入力セル1120が
到着する。
【0135】この第2実施例においても、未使用エレメ
ントが存在しない場合や入力セル1120が空きセルの
場合の動作は第1実施例と同様であるので、その説明は
省略する。また、未使用エレメントが存在し、しかも入
力セル1120が空きセルでない場合において、セル読
み出し時刻算出部1103がパラメータテーブル110
4の帯域管理パラメータを用いて今回の入力セル112
0のセル読み出し時刻Tdを算出するまでの動作も、第
1実施例と同様であるので、その説明は省略する。
【0136】しかし、この第2実施例においては、パラ
メータテーブル1104には遅延優先クラスの情報は格
納されておらず、セル読み出し時刻算出部1103は、
算出したセル読み出し時刻Tdを、入力セル1120に
挿入されている回線識別情報Ncが規定する回線に係る
回線Aポインタメモリ制御部1111又は回線Bポイン
タメモリ制御部1113に信号線1158を通して送出
する。すなわち、回線識別情報Ncが回線Aを示してい
ると、セル読み出し時刻Tdを回線Aポインタメモリ制
御部1111に与え、回線識別情報Ncが回線Bを示し
ていると、セル読み出し時刻Tdを回線Bポインタメモ
リ制御部1113に与える。
【0137】回線Aポインタメモリ制御部1111及び
回線Bポインタメモリ制御部1113の動作は同様であ
るので、以下では、回線Aポインタメモリ制御部111
1がセル読み出し時刻Tdを与えられた際の動作だけを
説明する。
【0138】回線Aポインタメモリ制御部1111は、
信号線1159を通して、セル読み出し時刻Tdをアド
レスとし、回線Aポインタメモリ1110から、この時
刻Tdに係るフラグFa及びアサインドエレメント列の
最終エレメントポインタPtaを読み出す。そして、回
線Aポインタメモリ制御部1111は、フラグFaが有
効(その時刻のアサインドエレメントが存在を表す)で
ある場合には、ポインタPtaを信号線1160を通し
てリード/ライト制御部1106へ渡し、フラグFaが
無効(その時刻のアサインドエレメントの不存在を表
す)である場合には、信号線1160を通してリード/
ライト制御部1106へ無効であることを通知する。
【0139】リード/ライト制御部1106は、回線A
ポインタメモリ制御部1111から、時刻Tdについて
の最終エレメントポインタPtaが与えられたときに
は、そのポインタPtaをアドレスとするアサインドエ
レメントのチェインエレメント情報Pcに、今回の入力
セル1120の情報がセル情報部CELLに格納された
エレメントを規定する更新後のポインタPffを信号線
1154を通じて書き込むと共に(これによりアドレス
Pffのエレメントが時刻Tdのアサインドエレメント
列に最終エレメントとして連結される)、回線Aポイン
タメモリ制御部1111に、信号線1160を通して、
そのポインタPffを返送する。回線Aポインタメモリ
制御部1111は、信号線1159を通して、回線Aポ
インタメモリ1110のアドレスTdの最終エレメント
ポインタPtaに、連結されたエレメントを規定するポ
インタPffを書き込み、読み出し時刻Tdの最終エレ
メントを示すポインタPtaの更新を行なう。
【0140】これに対して、リード/ライト制御部11
06は、回線Aポインタメモリ制御部1111から、時
刻TdについてのフラグFaが無効である通知が与えら
れたときには、エレメントメモリ1105をアクセスす
ることなく、回線Aポインタメモリ制御部1111に、
信号線1160を通して、今回の入力セル1120の情
報がセル情報部CELLに格納されたエレメントを規定
する更新後のポインタPffを直ちに返送する。回線A
ポインタメモリ制御部1111は、信号線1159を通
して、回線Aポインタメモリ1110のアドレスTdの
先頭エレメントポインタPfa及び最終エレメントポイ
ンタPtaにそのポインタPffを書き込むと共に、フ
ラグFaに有効を表す1を書き込む。このような処理
は、読み出し時刻Tdについて1番目のアサインドエレ
メントが回線Aについてのアサインドエレメント用プー
ル1221に登録されたことを意味するものである。
【0141】以上が、入力セル1120が入力されたと
きの一連のセル取り込み動作であり、後述するセル送出
動作とは別個独立して並行的に行なわれる。
【0142】(C−3)第2実施例のセル送出動作 第2実施例においても、セル送出動作は、アサインドエ
レメントの送出動作及び出力待ちエレメントの送出動作
でなり、アサインドエレメントの送出動作が先に実行さ
れる。
【0143】(C−3−1)アサインドエレメントの送
出動作 まず、アサインドエレメントの送出動作について説明す
る。この送出動作は、内部時計1108による計時時刻
Tc(0〜Tmaxのいずれか)が更新される毎に改め
て起動される。
【0144】なお、第1実施例の場合には、遅延優先ク
ラスが別れていたため、優先度が高い遅延優先クラスA
のアサインドエレメントの送出動作の次に優先度が低い
遅延優先クラスBのアサインドエレメントの送出動作を
行なっていたが、第2実施例の2種類の回線A及びBに
は優先関係はないので、リード/ライト制御部1106
の能力が許すならば、回線Aのアサインドエレメントの
送出動作と、回線Bのアサインドエレメントの送出動作
とを並行して実行することができる。
【0145】回線Aのアサインドエレメントの送出動作
と回線Bのアサインドエレメントの送出動作とは、同様
な動作であるので、以下では、回線Aのアサインドエレ
メントの送出動作だけについて説明する。
【0146】内部時計1108により計時された現在時
刻Tcは、信号線1161を通して、回線Aポインタメ
モリ制御部1111及び回線Bポインタメモリ制御部1
113に通知される。
【0147】回線Aポインタメモリ制御部1111は、
信号線1159を通して、回線Aポインタメモリ111
0から、現在時刻Tcをアドレスとして、この時刻Tc
を読み出し時刻(Td)としているアサインドエレメン
ト列の先頭エレメントポインタPfa、最終エレメント
ポインタPta及びフラグFaを読み出す。
【0148】回線Aポインタメモリ制御部1111は、
フラグFaがアサインドエレメントの不存在を表す無効
であれば、アサインドエレメントの送出動作を直ちに終
了する。これに対して、フラグFaが有効を示している
場合には、回線Aポインタメモリ制御部1111は、回
線Aの出力待ちエレメント列に、読み出したポインタP
fa及びPtaに係る時刻Tcの回線Aについてのアサ
インドエレメント列を連結させる処理に進む。
【0149】回線Aポインタメモリ制御部1111は、
信号線1162aを通して、回線A出力待ちポインタ制
御部1109aの出力待ちフラグFwaを参照する。
【0150】そして、フラグFwaが出力待ちエレメン
トの存在を示す1の場合には、回線Aポインタメモリ制
御部1111は、信号線1162aを通して、回線A出
力待ちポインタ制御部1109aから、出力待ちエレメ
ント列の最終エレメントを規定するポインタPtwaを
読み出す。その後、回線Aポインタメモリ制御部111
1は、信号線1160を通して、リード/ライト制御部
1106へ、回線Aの現在時刻Tcについてのアサイン
ドエレメント列の先頭エレメントポインタPfa及び出
力待ちエレメント列の最終エレメントポインタPtwa
を渡し、これらの連結を指示する。
【0151】これにより、リード/ライト制御部110
6は、信号線1154を通して、アドレスPtwaを有
するエレメント(すなわち、連結前の出力待ちエレメン
ト列の最終エレメント)のチェインエレメント情報Pc
に、与えられたポインタPfaの値を書き込み、回線A
の出力待ちエレメント列に現在時刻Tcについてのアサ
インドエレメント列を連結させ、新たな出力待ちエレメ
ント列とさせる。
【0152】回線Aポインタメモリ制御部1111は、
上述したように、リード/ライト制御部1106に連結
を指示すると、次には、信号線1162aを通して、回
線A出力待ちポインタ制御部1109aへ、連結するア
サインドエレメント列の最終エレメントポインタPta
を渡す。これにより、回線A出力待ちポインタ制御部1
109aは、与えられた最終エレメントポインタPta
を、出力待ちエレメント列の最終エレメントポインタP
twaに上書きし、そのポインタPtwaを連結後の回
線Aの出力待ちエレメント列の最終エレメントを規定す
る値Ptaに更新させる。
【0153】また、回線Aポインタメモリ制御部111
1は、信号線1159を通して回線Aポインタメモリ1
110をアクセスして、現在時刻Tcについてのフラグ
Faを、時刻Tcについてのアサインドエレメントがな
くなったことを指示する無効を表す0に変更させる。
【0154】一方、回線Aポインタメモリ制御部111
1は、回線Aの出力待ちエレメント列に現在時刻Tcに
ついてのアサインドエレメント列を連結させるために、
上述したようにして回線A出力待ちポインタ制御部11
09aから取出したフラグFwaが、出力待ちエレメン
トの不存在を表す0である場合には、現在時刻Tcに係
るアサインドエレメント列をそのまま出力エレメント列
(連結不要)にさせるべく、以下のように動作する。
【0155】すなわち、回線Aポインタメモリ制御部1
111は、信号線1162aを通して、回線Aポインタ
メモリ1110から取出した先頭エレメントポインタP
fa及び最終エレメントポインタPtaを与えて出力待
ちポインタの更新を指示すると共に、信号線1159を
通して回線Aポインタメモリ1110をアクセスして、
現在時刻TcについてのフラグFaを無効を表す0に変
更させる。
【0156】このとき、回線A出力待ちポインタ制御部
1109aは、回線Aの出力待ちエレメント列の先頭エ
レメントポインタPfwaを、現在時刻Tcについての
アサインドエレメント列の先頭エレメントポインタPf
aに更新させ、出力待ちエレメント列の最終エレメント
ポインタPtwaを、現在時刻Tcについてのアサイン
ドエレメント列の最終エレメントポインタPtaに更新
させ、かつ、フラグFwaを出力エレメントが存在する
ことを表す1に変化させる。
【0157】(C−3−2)出力待ちエレメントの送出
動作 回線A及び回線Bについてのアサインドエレメントの送
出動作が終了すると、その後、出力待ちエレメントの送
出処理を行なう。
【0158】この出力待ちエレメントの送出処理は、予
め設定された送出スロットに従ってが行なわれる。ここ
で、送出スロットは、エレメント(セル)の送出を許容
する回線を示すものである。エレメント(セル)は、そ
の回線識別情報Ncを含んだまま、各回線の許容送出ス
ロットを通して、信号線1151へ送出される。
【0159】この第2実施例のリード/ライト制御部1
106は、送出スロットのパターン情報を内部に管理し
ている。例えば、回線A及び回線Bの送出スロットを交
互にするという情報や、回線Aの送出スロットを2回続
けた後回線Bの送出スロットにするという情報等を管理
している。なお、回線Aにも回線Bにも関係しない送出
スロット(空きセル用スロット)のパターン情報が含ま
れていても良い。以下の説明では、このような空きセル
用スロットが存在しないとして説明を行なう。
【0160】回線A及び回線Bのアサインドエレメント
の送出動作が共に終了すると、リード/ライト制御部1
106は、現在のタイミングにおける送出スロットの許
容回線に従った回線A出力待ちポインタ制御部1109
a又は回線B出力待ちポインタ制御部1109bに、信
号線1163を通して、フラグFwa又はFwbの参照
を通知する。
【0161】回線Aについての出力待ちエレメントの送
出動作も回線Bについての出力待ちエレメントの送出動
作も同様であるので、以下、回線Aについての出力待ち
エレメントの送出動作についてのみ説明する。
【0162】回線A出力待ちポインタ制御部1109a
は、通知に従って、自己が管理しているフラグFwaを
参照する。
【0163】このフラグFwaが、回線Aについての出
力待ちエレメントの不存在を表す0であると、回線A出
力待ちポインタ制御部1109aは、信号線1164を
通して、空きセル挿入部1114へ空きセルの挿入を通
知する。このとき、空きセル挿入部1114は、信号線
1151上の送出スロットに空きセルを挿入して空きセ
ルの出力セル1121を送出させる。これにより、今回
の出力待ちエレメントの送出動作が終了する。
【0164】これに対して、フラグFwaが回線Aつい
ての出力待ちエレメントの存在を表す1であると、回線
A出力待ちポインタ制御部1109aは、自己が管理し
ている出力待ちエレメント列の先頭エレメントポインタ
Pfwaと最終エレメントポインタPtwaとを参照す
る。そして、一致している場合(出力待ちエレメントが
1個である場合)には、今回の送出動作によって出力待
ちエレメントが0個になるため、出力待ちフラグFwa
を0に変化させ、一致していない場合にはフラグFwa
が1であることを保持する。
【0165】回線A出力待ちポインタ制御部1109a
は、このようなフラグFwaの操作と同時に又はその後
に、信号線1163を通して、回線Aの出力待ちエレメ
ント列の先頭エレメントポインタPfwaをリード/ラ
イト制御部1106へ渡す。このとき、リード/ライト
制御部1106は、信号線1154を通して、エレメン
トメモリ1105のアドレスPfwaのエレメントか
ら、チェインエレメント情報Pcを読み出させて取り込
むと共に、そのエレメントのセル情報部CELLからセ
ル情報を読み出させて、信号線1151上の送出スロッ
トに挿入して出力セル1121として送出させる。
【0166】リード/ライト制御部1106は、回線A
の出力待ちエレメント列の先頭エレメントポインタPf
waを更新させるべく、信号線1163を通して、取り
込んだチェインエレメント情報Pcを回線A出力待ちポ
インタ制御部1109aに渡す。このとき、回線A出力
待ちポインタ制御部1109aは、チェインエレメント
情報Pcを回線Aの出力待ちエレメント列の先頭エレメ
ントポインタPfwaに書き込んで更新させる。すなわ
ち、今までの出力待ちエレメント列の2番目のエレメン
トを先頭エレメントに変更させる。
【0167】また、リード/ライト制御部1106は、
信号線1153を通して、セル情報を先程送出したエレ
メントを示すポインタPfwaを、未使用ポインタ制御
部1107に渡すと同時に、未使用エレメント列の最終
エレメントポインタPtfの更新を通知する。未使用ポ
インタ制御部1107は、信号線1153を通して、未
使用エレメント列の最終エレメントポインタPtfをリ
ード/ライト制御部1106へ渡す。リード/ライト制
御部1106は、信号線1154を通して、未使用エレ
メント列の最終エレメントポインタPtfをアドレスと
するエレメントのチェインエレメント情報Pcに、先程
セル情報を送出したエレメントを示すポインタPfwa
を書き込む。
【0168】このことは、アドレスPfwaを有するエ
レメントが、未使用エレメント列の最終エレメントとし
て連結されたことを意味する。未使用ポインタ制御部1
107は、上述のように、未使用エレメント列の最終エ
レメントポインタPtfをリード/ライト制御部110
6に渡した後、未使用エレメント列の最終エレメントポ
インタPtfに、リード/ライト制御部1106から与
えられた、セル情報を先程送出したエレメントを示すポ
インタPfwaを書込み、未使用エレメントフラグFf
を1とし(それ以前から1であってもかかる動作を行な
う)、未使用エレメント列の最終エレメントポインタP
tfを更新する。
【0169】これにより、一連の回線Aについての出力
待ちエレメントの送出動作が終了する。
【0170】(C−4)第2実施例の効果 上述した構成を有して上述したように動作する第2実施
例の帯域規制装置1100によっても、第1実施例の効
果として説明した効果の内、以下の効果を奏することが
できる。
【0171】すなわち、(i) 多大な対象コネクション数
に対しても対応可能である、(ii)対象コネクション数の
多少に拘らず網リソースや回線を有効利用できる、(ii
i) 帯域規制処理のためにセルをバッファリングしてお
くセルメモリの所要バッファ量を削減できる、(iv)同時
刻に出力要求のあるセルに対しても、セル到着順序を保
証して容易に送出可能である、という効果を奏すること
ができる。これら効果を奏する理由は第1実施例と同様
であるので、その説明は省略する。
【0172】以上のような第1実施例と同様な効果に加
えて、第2実施例の帯域規制装置1100によれば、以
下の効果をも奏することができる。
【0173】(v) 帯域規制を行ないながら多重された回
線間における帯域干渉を防止することができる。アサイ
ンドエレメント及び出力エレメントを回線毎の面構成と
すると共に、回線種類を規定する送出スロットを用いて
セルを出力するようにしたので、かかる効果を得ること
ができる。
【0174】(vi)通信ネットワーク出口に配備される回
線振り分け装置のハードウェア量を軽減することができ
る。例えば、回線振り分け装置の入力段に、帯域規制装
置の送出スロットのパターンと同期して切り替わる選択
回路を設ければ、各回線のセルを容易に振り分けること
ができ、そのため、振り分けためのセルバッファを回線
振り分け装置から省略したり、又は、そのバッファ容量
を小さくすることができる。なお、上述のような選択回
路を、帯域規制装置内に設けることもできる。このよう
にすると、一段と回線振り分け装置の構成を小型、簡単
なものとすることができる。
【0175】現状のATM網の場合、通信ネットワーク
とネットワーク外の収容装置(例えば端末)とを結ぶ伝
送路(回線)上ではセルの形式で情報を授受するのでは
なく、回線フレームと呼ばれる伝送形式で情報を授受し
ており、装置を収容している網内ATM通信装置には回
線振り分け装置を設けることが必須になっている。その
ため、回線振り分け装置の構成を小型、簡単にし得ると
いう効果の意義は、実際上極めて大きい。
【0176】(D)第3実施例 次に、本発明による帯域規制装置をATM通信システム
に適用した第3実施例を図面を参照しながら詳述する。
【0177】この第3実施例の帯域規制装置は、本発明
の最も大きな特徴を端的に表わそうとした実施例であ
る。図13は、この第3実施例の帯域規制装置1300
の構成を示すブロック図である。
【0178】以下、この第3実施例の動作を図13を参
照しながら説明し、この動作説明を通じて構成も明らか
にする。
【0179】図13に示す帯域規制装置1300におい
て、信号線1350を通ってくる入力セル1390は、
後述するようにして、セルメモリ1310に蓄積され、
その後、このセルメモリ1310から信号線1356に
読み出されて出力セル1391として送出される。この
セルメモリ1310における蓄積時間を、入力セル13
90のコネクションについて定まっている帯域規制に応
じて制御することで帯域規制を満足するようにしてい
る。
【0180】セルメモリ1310は、0〜Tmaxのい
ずれかでなるセル読み出し時刻Td毎のFIFOメモリ
13−0〜13−Tmaxと、出力待ちFIFOメモリ
1311とからなる。
【0181】まず、入力セル1390をセルメモリ13
10に格納する際の動作について説明する。
【0182】格納制御のために、入力セル1390はセ
ル判別部1301にも取り込まれ、そのヘッダを参照す
ることによって空きセルか否かを判別され、そのセルが
空きセルでない場合には、そのセルが信号線1351を
介してヘッダ抽出部1302に与えられ、ヘッダ抽出部
1302によって、ヘッダが抽出され、さらにヘッダか
ら論理チャネル番号VPI/VCIが取り出されて信号
線1352を通してセル読み出し時刻算出部1303に
与えられる。
【0183】セル読み出し時刻算出部1303には、論
理チャネル番号VPI/VCI毎にそのコネクションの
帯域管理パラメータを格納しているパラメータテーブル
1304が信号線1353を介して関連して設けられて
おり、セル読み出し時刻算出部1303は、今回与えら
れた論理チャネル番号VPI/VCIについての帯域管
理パラメータを用いて(算出方法によっては内部時計1
306からの現在時刻Tcをも用いて)、今回の入力セ
ル1390のセル読み出し時刻Tdを算出して、信号線
1354を通してセル書き込み部1305に与える。
【0184】これにより、セル書き込み部1305は、
そのセル読み出し時刻Tdに係るセルメモリ1310内
のFIFOメモリ13−Td(13−0〜13−Tma
xのいずれか)に、信号線136Tdを通して格納を通
知して入力セル1390を格納させる。
【0185】次に、セルメモリ1310から出力セル1
391を出力させる際の動作について説明する。
【0186】内部時計1306は、1セル送出時間毎に
現在時刻Tcを更新させるものであり、現在時刻Tcを
更新したときには、信号線1355を通して、計時時刻
Tcをセル読み出し部1307に与える。
【0187】セル読み出し部1307は、更新された計
時時刻Tcが与えられると、その時刻Tcに係るセルメ
モリ1310内のFIFOメモリ13−Tc(13−0
〜13−Tmaxのいずれか)に、信号線137Tcを
通して読み出しを通知すると共に、セルメモリ1310
内の出力待ちFIFOメモリ1311に、信号線137
0を通して書き込みを通知して、FIFOメモリ13−
Tcに格納されている全てのセルを出力待ちFIFOメ
モリ1311に転送させる。
【0188】その後、セル読み出し部1307は、セル
メモリ1310内の出力待ちFIFOメモリ1311
に、信号線1370を通して読み出しを通知して、その
出力待ちFIFOメモリ1311から、最も古くに格納
されたセルを読み出し、出力セル1391として信号線
1356に送出させる。
【0189】この第3実施例の帯域規制装置1300に
よれば、第1及び第2実施例に比較すると効果の度合は
小さいが、(i) 多大な対象コネクション数に対しても対
応可能である、(ii)対象コネクション数の多少に拘らず
網リソースや回線を有効利用できる、(iii) 帯域規制処
理のためにセルをバッファリングしておくセルメモリの
所要バッファ量を削減できる、(iv)同時刻に出力要求の
あるセルに対しても、セル到着順序を保証して容易に送
出可能である、という効果を奏することができる。
【0190】(E)他の実施例 上記各実施例の説明においても本発明の変形例について
種々記載したが、以下において、さらにいくつかの変形
実施例を挙げる。
【0191】第1実施例においては、2個の遅延優先ク
ラスに対する遅延優先処理を行なうものを示したが、3
以上の遅延優先クラスに対する遅延優先処理を行なうよ
うにしても良い。また、一般情報より廃棄等による網へ
の影響が高い網制御情報を挿入している網制御用セルの
コネクションの遅延優先度を最も高くするように遅延優
先処理を行なうようにしても良い。
【0192】第2実施例及び第3実施例については、遅
延優先処理構成を備えないものを示したが、第2実施例
及び第3実施例のような帯域規制装置に、遅延優先処理
構成を設けるようにしても良い。例えば、第2実施例の
遅延優先を考慮した変形構成としては、回線種類と遅延
優先クラスとの組み合わせ毎に、アサインドエレメント
用プールを面構成させると共に、出力待ちエレメントプ
ールは回線毎に面構成させるようにしたものを挙げるこ
とができる。また、例えば、第3実施例の遅延優先を考
慮した変形構成としては、セルメモリ内を遅延優先クラ
ス毎の面構成にしたものを挙げることができる。
【0193】上記第1実施例及び第2実施例において
は、エレメントメモリを1個のメモリで構成したものを
示したが、エレメントメモリ自体を複数のメモリで構成
し、各メモリが各遅延優先クラス又は各回線に対応させ
るようにしても良い。
【0194】また、上記第1実施例及び第2実施例にお
いては、まず、入力セルをエレメントメモリの未使用エ
レメントのセル情報部CELLに書込み、その後セル読
み出し時刻が定まってアサインドエレメントに変化させ
るときにそのチェインエレメント情報Pcに値を書き込
むものを示したが、入力セルをエレメントメモリに書き
込む前に、入力セルを一時保持する機能を設けて、チェ
インエレメントポインタPcを書き込むのと同時に入力
セルをセル情報部CELLに書き込むようにしても良
い。
【0195】第2実施例においては、2個の回線に対す
るものであったが、対象回線数はこれに限定されず、3
個以上の回線を収容しているATM通信装置の帯域規制
装置にも本発明を適用することができる。かかる装置に
よれば、より多くの回線多重された伝送路の帯域規制を
行なうことができるようになる。
【0196】第3実施例は複数の回線の振り分け機能を
考慮した特有の構成を備えないものであったが、かかる
構成を設けるようにしても良い。例えば、セルメモリ内
を回線毎の面構成にすれば良い。
【0197】また、第1実施例においては、エレメント
メモリ、各遅延優先クラス用のポインタメモリ、各ポイ
ンタ制御部内のポインタによってセルメモリを構成した
ものを示し、第2実施例においては、エレメントメモ
リ、各回線用のポインタメモリ、各ポインタ制御部内の
ポインタによってセルメモリを構成したものを示し、第
3実施例においては、各読み出し時刻用のFIFOメモ
リ及び出力待ちFIFOメモリでセルメモリを構成した
ものを示したが、本発明によるセルメモリの構成法はこ
れらに限定されるものではない。
【0198】要は、セル読み出し時刻を明らかにしてし
かも同一時刻に係るものを明らかにして入力セルを格納
でき、現在時刻を読み出し時刻とする格納セルを順次出
力できるように読み出せる構成であれば良い。例えば、
セル本体を格納するメモリと、そのメモリに格納された
同一の読み出し時刻を有するセルのアドレスだけを別個
に格納したメモリとで構成することもできる。
【0199】上記各実施例においては、帯域規制の単位
であるコネクションがVPI/VCI毎であったが、他
の大きさの論理チャネルを帯域規制の単位としても良
い。例えば、VPI毎に帯域規制を行なうものであって
も良い。
【0200】上記各実施例は、ATM通信システム用の
装置に適用したものを示したが、ATM通信システムと
同様なパケット通信方法を採用している他の通信システ
ムにも本発明を適用することができる。
【0201】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、入力パ
ケットが格納されると共に、その後格納パケットが読み
出され、この格納から読み出しまでの蓄積時間が適宜調
節させることで送出側パケット通信装置からのパケット
送出特性を帯域規制制限に適合させるようにするパケッ
トメモリを、コネクション毎にパケットを格納する構成
ではなく、パケット読み出し時刻に関連付けて入力パケ
ットを格納させる構成とし、これに応じて、その書き込
み及び読み出しの制御構成等を構築したので、多大な対
象コネクション数に対しても対応可能である、対象コネ
クション数の多少に拘らず網リソースや回線を有効利用
できる、帯域規制処理のためにパケットをバッファリン
グしておくパケットメモリの所要バッファ量を削減でき
るという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の帯域規制装置を示すブロック図で
ある。
【図2】ATM通信システムのセル構成を示す説明図で
ある。
【図3】帯域規制装置の通信ネットワークでの位置を示
すブロック図である。
【図4】従来の帯域規制装置を示すブロック図である。
【図5】エレメントの構成を示す説明図である。
【図6】エレメント列の説明図である。
【図7】エレメント列の連結の説明図である。
【図8】第1実施例のエレメントメモリの物理的構成の
説明図である。
【図9】第1実施例のエレメントメモリの論理的概念構
成の説明図である。
【図10】第1実施例のセル読み出し時刻の算出方法の
説明図である。
【図11】第2実施例の帯域規制装置を示すブロック図
である。
【図12】第2実施例のエレメントメモリの論理的概念
構成の説明図である。
【図13】第3実施例の帯域規制装置を示すブロック図
である。
【符号の説明】
100、1100、1300…帯域規制装置、 101、1101、1301…セル判別部、 102、1102、1302…ヘッダ抽出部、 103、1103、1303…セル読み出し時刻算出
部、 104、1104、1304…パラメータテーブル、 105、1105…エレメントメモリ、 106、1106…リード/ライト制御部、 107、1107…未使用ポインタ制御部、 108、1108、1306…内部時計、 109…出力待ちポインタ制御部、 1109a…回線A出力待ちポインタ制御部、 1109b…回線B出力待ちポインタ制御部、 110…クラスAポインタメモリ、 111…クラスAポインタメモリ制御部、 112…クラスBポインタメモリ、 113…クラスBポインタメモリ制御部、 1110…回線Aポインタメモリ、 1111…回線Aポインタメモリ制御部、 1112…回線Bポインタメモリ、 1113…回線Bポインタメモリ制御部、 1114…空きセル挿入部、 1305…セル書き込み部、 1307…セル読み出し部、 1310…セルメモリ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側パケット通信装置と受信側パケッ
    ト通信装置の間で予め定められているパケット送出頻度
    に関する帯域規制制限に送出側パケット通信装置からの
    パケット送出特性を適合させるべく送出側パケット通信
    装置に設けられたものであって、入力パケットをパケッ
    トメモリに格納すると共にこのパケットメモリからパケ
    ットを読み出し、このパケットメモリに蓄積されている
    時間を調節することで、送出側パケット通信装置からの
    パケット送出特性を帯域規制制限に適合させる帯域規制
    装置において、 論理チャネル毎に帯域規制制限についての帯域管理パラ
    メータを保持しているパラメータメモリと、 入力パケットの論理チャネルに応じた帯域管理パラメー
    タを取出して、この入力パケットを上記パケットメモリ
    から読出すパケット読み出し時刻を算出するパケット読
    み出し時刻算出手段と、 入力パケットを、算出されたパケット読み出し時刻に関
    連付け、しかも、そのパケット読み出し時刻に係る1又
    は複数のパケットが既に上記パケットメモリに格納され
    ている場合には、それら既格納のパケットと同一のパケ
    ット読み出し時刻に係るパケットであることを明確に
    し、かつ、同一のパケット読み出し時刻に係るパケット
    間での格納順序を明確にして上記パケットメモリに格納
    させるパケット書き込み制御手段と、 現在時刻を更新する時計手段と、現在時刻をパケット読み出し時刻とする1又は複数のパ
    ケットが上記パケットメモリに存在する場合には、それ
    らのパケットを出力待ちのパケットにすると共に、既に
    1又は複数の出力待ちのパケットが存在する場合にはそ
    れらの出力待ちのパケットの後方に連結し、その後、又
    は、現在時刻をパケット読み出し時刻とするパケットが
    1個も存在しない場合には直ちに、出力待ちのパケット
    の存在を確認し、出力待ちのパケットが存在すれば、上
    記パケットメモリから1個の出力待ちの パケットを読み
    出すパケット読み出し制御手段とを有することを特徴と
    する帯域規制装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の帯域規制装置におい
    て、 同一のパケット読み出し時刻を有するパケットを連結し
    て上記パケットメモリに格納することを特徴とした帯域
    規制装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の帯域規制装置におい
    て、 上記パケットメモリが、 1つのパケットの情報と、そのパケットと同一グループ
    に属する他のパケットとの繋がりを示すパケット間接続
    ポインタとでなるエレメントを単位として、情報を格納
    するエレメントメモリと、 同一グループに属するエレメントのつながりを示すエレ
    メントグループポインタを保持するポインタメモリとで
    なることを特徴とする帯域規制装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の帯域規制装置におい
    て、 上記ポインタメモリが、 パケット情報が挿入されていない未使用状態の未使用エ
    レメントについてのポインタを格納する未使用エレメン
    トポインタ格納部と、 出力待ち状態にある出力待ちエレメントについてのポイ
    ンタを格納する出力待ちエレメントポインタ格納部と、 現在時刻より未来のパケット読み出し時刻が割り当てら
    れているアサインドエレメントについてのポインタを、
    パケット読み出し時刻毎に分けて格納するアサインドエ
    レメントポインタ格納部でなり、 上記パケット書き込み制御手段は、上記未使用エレメン
    トポインタ格納部の格納情報に従って、上記エレメント
    メモリ内の1つの未使用エレメントに入力パケットを挿
    入してそのエレメントを上記パケット読み出し時刻算出
    手段が算出したパケット読み出し時刻のアサインドエレ
    メントに変換させると共に、これに応じて、上記ポイン
    タメモリの内容を更新させ、 上記パケット読み出し制御手段は、現在時刻をパケット
    読み出し時刻とするアサインドエレメントの出力待ちエ
    レメントへの変換動作と、1つの出力待ちエレメントか
    らのパケットの読み出し動作との順で現在時刻に応じた
    パケットの読み出しを実行させると共に、これに応じ
    て、上記ポインタメモリの内容を更新させることを特徴
    とする帯域規制装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の帯域規
    制装置において、 論理チャネル毎に遅延優先クラスを設け、この遅延優先
    クラスの情報を上記パラメータメモリに格納しておき、
    上記パケット書き込み制御手段が、入力パケットを、こ
    の入力パケットのコネクションについての遅延優先クラ
    スを識別可能なように、上記パケットメモリに格納させ
    ることを特徴とする帯域規制装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の帯域規制装置におい
    て、 上記パケットメモリが、遅延優先クラス毎に分割された
    面構成となっていることを特徴とする帯域規制装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の帯域規
    制装置において、 上記パケットメモリが、回線毎に分割された面構成とな
    っていることを特徴とする帯域規制装置。
  8. 【請求項8】 受信相手側のパケット通信装置との間で
    予め定められているパケット送出頻度に関する帯域規制
    制限に、自装置からのパケット送出特性を適合させる帯
    域規制装置を有する通信ネットワーク内に設けられてい
    るパケット通信装置において、 上記帯域規制装置として、請求項1〜7のいずれかに記
    載のものを適用していることを特徴とするパケット通信
    装置。
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