JP2921239B2 - マルチビーム半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

マルチビーム半導体レーザおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザ、特に、同
一の半導体チップ上に相互に独立に駆動できる複数のビ
ームを持ったマルチビーム半導体レーザとその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、レーザプリンタや光ディスクなど
に半導体レーザが広く用いられているが、そのプリンタ
の描画速度や光ディスクのデータ転送速度は必ずしも十
分大きくはない。この場合、1つの半導体レーザから近
接して、かつ独立に駆動できる2本のビームを出すこと
ができれば、1つの光学系で2倍の描画速度あるいはデ
ータ転送速度をもつシステムを作ることができると期待
されるため、最近そのようなマルチビーム半導体レーザ
の研究が行われている。現在用いられているこの種のレ
ーザはAlGaAs系の波長が0、78〜0、84μm
程度のもので、各ビームごとに別々に成長させた活性層
を埋め込んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
マルチビーム半導体レーザはAlGaAs系であるが、
これをGaInPあるいはAlGaInP系の波長が
0、6〜0、7μmのものに置換えられれば、より高感
度の感光材を用いたり、光スポットをより小さく絞り込
んだりしやすいというメリットが期待できる。
【0004】ところが、これらの材料による場合、Al
GaAs系の場合と異なり、各ビームごとに分断された
活性層を埋め込む構成では結晶成長上十分な特性のもの
が得られない。
【0005】そこで発明者は、活性層を共通にし、コン
タクト層をエッチングによって各ビームごとに分断する
とともに、注入電流は電流ブロック層の作用によりコン
タクト層から各ビームのストライプ部に導くようにした
GaInP系のマルチビーム半導体レーザを試作した。
【0006】試作したマルチビーム半導体レーザについ
て、各ビームの分離部のコンタクト層はエッチングによ
りほぼ完全に除去され、ビーム間にはコンタクト層はほ
とんど残っていないことが走査電子顕微鏡で確認され
た。仮に残っていたとしても走査電子顕微鏡で確認でき
ない程度(200オングストローム以下)であり、この
程度であればそこを流れる電流は無視できるはずであ
る。
【0007】にもかかわらず、このマルチビーム半導体
レーザでは大きな電流のクロストークが見られ、片方の
ビームを発振させると他方からも弱いながら発光が見ら
れた。また2つのビームのp電極(相互に分離されてい
る方の電極)間の抵抗を測定したところ、約10Ωと小
さかった。
【0008】本発明の目的は、クロストークの少ないマ
ルチビーム半導体レーザを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチビーム半
導体レーザは、コンタクト層から各ビームのストライプ
部に注入電流を導くための電流ブロック層の途中までに
達する深さの有底溝内に絶縁体からなる分離部が設けら
れ、この分離部によりコンタクト層が各ビームごとに分
断されているものである。
【0010】また、本発明のマルチビーム半導体レーザ
の製造方法は、活性層、電流ブロック層及びコンタクト
層を形成した後、コンタクト層の各ビーム間部分を除去
するとともに、その下層の電流ブロック層の一部を下部
を残して途中まで除去するビーム間エッチングを行う工
程と、このビーム間エッチング工程の後、コンタクト
層、電流ブロック層のエッチングにより除去された空間
部に絶縁体を埋めこんで分離部を形成する工程と、を含
んでいるものである。
【0011】
【作用】先に試作したGaInP系マルチビーム半導体
レーザでは、電流ブロック層を成長させた後大気に触れ
た表面が各ビーム間を直接つないでおり、電流がここの
不純物を通ることによってクロストークが生じていたも
のと考えられる。これに対し本発明では、この電流ブロ
ック層の表面が分離部の絶縁体によって絶縁分離されて
いるのでクロストークが激減する。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すマルチビーム
半導体レーザの断面図である。同図において1はSiを
添加したGaAs基板、2は同じくSiを添加したGa
As層からなるバッファ層、3はSeを添加したAlG
aInPからなるクラッド層、4はアンドープGaIn
Pからなる活性層、5はZnを添加したAlGaInP
からなるクラッド層、6はSiを添加したGaAsから
なる電流ブロック層を示し、7はZnを添加したGaI
nPからなるキャップ層を示す。また8はZnを添加し
たGaAsからなるコンタクト層を示し、9および10
はそれぞれp電極およびn電極を示している。11はビ
ーム間分離用の溝を埋め込むように形成された窒化シリ
コン膜である。
【0013】図1は構造を模式的に示したものであり、
各部の寸法比は必ずしも実際の素子における寸法比を表
していない。例えば、実際はGaAs基板1の厚みが7
0μm程度であるのに対し、その上のバッファ層2から
キャップ層7までの合計の厚みが2〜3μm、さらにそ
の上のコンタクト層8の厚みが2μm程度である。
【0014】活性層4は各ビームに共通に形成されてい
るが、コンタクト層8から電流ブロック層6にかけてエ
ッチングにより形成された溝を埋めるように形成された
絶縁性の窒化シリコン膜11によって各ビームが分離さ
れている。
【0015】次に、このようなマルチビーム半導体レー
ザの製造方法を図2および図3を用いて説明する。
【0016】GaAs基板1の上にバッファ層2、クラ
ッド層3、活性層4、クラッド層5およびキャップ層7
を順次エピタキシャル成長させた後、窒化シリコン膜2
1を形成する(図2(a))。この窒化シリコン膜21
は、破線で示した部分を次工程においてエッチングによ
り除去する際のマスクとなるようにパターニングしたも
のである。
【0017】そこで次にメサエッチングを行った後(図
2(b))、その部分に電流ブロック層6を成長させる
(図2(C))。その後窒化シリコン膜21を除去し、
全面にコンタクト層8を成長させる(図2(d))。
【0018】次いで、パターニングした窒化シリコン膜
22を形成し(図2(e))、これをマスクとして各ビ
ームを電気的に分離するためのエッチングを行った後、
窒化シリコン膜22を除去する(図2(f))。エッチ
ングは、コンタクト層8を除去し、さらにその下の電流
ブロック層6の途中までを除去するように行う。このエ
ッチングをさらに進め、電流ブロック層6を貫通してそ
の下のクラッド層5に達するまで行ってしまうと、今度
は露出した表面をわずかながら電流が通り、再びクロス
トークがいくらか生じてしまう。このため、このアイソ
レーションエッチングは、電流ブロック層6にはかかる
が、クラッド層5まではかからない深さにとどめるのが
望ましい。
【0019】その後、全面に窒化シリコン膜11′およ
びレジスト膜23′を形成し(図3(a))、次いでフ
ォトリソグラフィによりレジスト膜23′をパターニン
グした後、このレジストパターン23をマスクとして窒
化シリコン膜11′をエッチングして窒化シリコン膜1
1のみを残す。(図3(b))。
【0020】さらに全面にTi/Pt/Au3層膜から
なる金属膜9′を形成した後(図3(c))、エッチン
グにより余分な部分を除去してp電極9とする。レジス
トパターン23も除去する(図3(d))。最後に、裏
面にAuGe/Ni/Au3層膜からなるn電極10を
形成する(図3(e))。
【0021】このようにして作成したマルチビーム半導
体レーザについて、片方のビームをレーザ発振させて
も、他方からの発光は見られず、また各ビームのp電極
9相互間の抵抗は約2000Ωと大きかった。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コンタク
ト層を各ビームごとに分断するのみならず、電流ブロッ
ク層にも分離用の溝を設けたことにより、クロストーク
の少ないマルチビームが得られる。特に、各ビームごと
に分断された活性層を埋め込む構造の作りにくいGaI
nPあるいはAlGaInP系のレーザにおいては有用
で、AlGaAs系に比較してより短波長のマルチビー
ム半導体レーザの利用が可能になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すマルチビーム半導体レ
ーザの断面図。
【図2】本発明の一実施例の製造方法を示す工程断面
図。
【図3】本発明の一実施例の製造方法を示す工程断面
図。
【符号の説明】
1…GaAs基板、4…活性層、5…クラッド層、6…
電流ブロック層、8…コンタクト層、9、10…電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−56986(JP,A) 特開 昭61−248584(JP,A) 特開 平1−186691(JP,A) 1990年(平成2年)春季第37回応物学 会予稿集 28a−SA−6 p.906 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18 H01L 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の半導体チップ上に相互に独立に駆
    動できる複数のビームを持ち、注入電流をコンタクト層
    から各ビームのストライプ部に導く電流ブロック層を備
    えたマルチビーム半導体レーザにおいて、隣接する各ビ
    ーム間に設けられた電流ブロック層の中間部までの深さ
    の溝内に埋めこまれ、コンタクト層を各ビームごとに分
    断する絶縁体からなる分離部を備えていることを特徴と
    するマルチビーム半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に活性層、電流ブロック層
    及びコンタクト層を形成した後、コンタクト層の各ビー
    ム間部分を除去するとともに、その下層の電流ブロック
    層の一部を下部を残して途中まで除去するビーム間エッ
    チングを行う工程と、前記ビーム間エッチング工程の
    後、コンタクト層、電流ブロック層のエッチングにより
    除去された空間部に絶縁体を埋めこんで分離部を形成す
    る工程と、を含んでいることを特徴とする請求項1記載
    のマルチビーム半導体レーザを製造する方法。
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EP93102753A EP0556863B1 (en) 1992-02-20 1993-02-22 Multi-beam semiconductor laser and method for producing the same
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1990年(平成2年)春季第37回応物学会予稿集 28a−SA−6 p.906

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