JP2919502B2 - 硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物 - Google Patents

硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、硬化前は作業性に優れ、硬化後は基剤に対
する密着性に優れたゲル硬化物になり得る硬化性オルガ
ノポリシロキサンゲル組成物に関する。
[従来の技術] 電子機器は自動車、家庭電化製品等の多方面に使用さ
れているが、これら電子機器は使用に際して衝撃や振動
により信頼性低下するので通常防振対策が施されてい
る。
このような防振対策の手法の1つとして電子機器に各
種防振部材を併設し、外部から加わる衝撃や振動を吸収
する方法がある。従来、これらに使用される防振部材と
しては、天然ゴム,スチレンブタジエンゴム,ニトリル
ゴム,クロロプレンゴム等の有機系のゴムが使用されて
いる。また最近は、オルガノポリシロキサンゴムまたは
オルガノポリシロキサンゲルが使用され始めており、こ
れらの中でもオルガノポリシロキサンゲルについては、
数多くのオルガノポリシロキサンゲル組成物が提案され
ている。例えば、特開昭48−17847号公報には、分子鎖
末端及び分子鎖側鎖に珪素原子結合アルケニル基を含有
するジオルガンポリシロキサンと分子鎖末端及び分子鎖
側鎖に珪素原子結合水素原子を含有するジオルガノポリ
シロキサンとをヒドロシリル化反応により架橋してなる
ゲル状硬化物が提案されており、特開昭58−7452号公報
には、分岐状の分子鎖末端に珪素原子結合アルケニル基
を含有するジオルガノポリシロキサンと分子鎖両末端に
珪素原子結合水素原子を含有するジオルガノポリシロキ
サンとをヒドロシリル化反応により架橋してなる耐寒性
に優れたゲル状硬化物が提案されており、特開昭62−18
1357号公報には分岐状の分子鎖末端に珪素原子結合アル
ケニル基を含有するジオルガノポリシロキサンと分子鎖
両末端に珪素原子結合アルケニル基を含有するジオルガ
ノポリシロキサンと分子鎖両末端に珪素原子結合水素原
子を含有するジオルガノポリシロキサンとをヒオロシリ
ル化反応により架橋してなるゲル状硬化物が提案されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記有機系ゴムは、損失係数(tanδ)が
振動周波数および環境温度の変化にともなって、大きく
変動してしまうものであり、常に一定の衝撃・振動吸収
特性を発揮できるとは限らないものであった。また有機
系ゴムは元来耐熱耐寒性に劣り、高温下または低温下で
の防振用部材としては適さないものであった。一方、特
開昭48−17847号公報、特開昭58−7452号公報および特
開昭62−181357号公報に開示されたオルガノポリシロキ
サンゲル組成物は損失係数(tanδ)が比較的大きく、
また共振周波数も一般の有機ゴムに比較し低いものであ
るが、その損失係数(tanδ)が振動周波数の変化にと
もなって大きく変動してしまうものであり、特に低周波
数(0.01Hz)の振動を吸収するような用途では、その値
が0.1未満となり十分な振動吸収特性を示さないもので
あった。また損失係数(tanδ)が2.0より大きくなると
自己流動性固体となり作業性あるいは成形性が悪くなる
という欠点があった。また、特に、衝撃、振動の防振用
部材として、せん断周波数0.01〜10Hz(但し、10Hzを含
まない。)における25℃での損失係数(tanδ)が0.1〜
2の範囲外にあり、特に、せん断周波数10Hzにおける25
℃での損失係数(tanδ)が0.5〜2の範囲外ある防振用
部材は、基材への密着性が悪いという欠点があった。
本発明者は上記問題点を解消すべく鋭意検討した結果
本発明に到達した。
本発明の目的は、基材への密着性に優れ、振動周波数
および環境温度が変化したときでも損失係数(tanδ)
の変化の少ない振動吸収特性に優れたゲル状硬化物にな
り得る硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物を提供
するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の上記目的は、 (A)25℃における粘度が50〜100,000センチポイズで
あり、1分子中に2個以上の珪素原子結合アルケニル基
を含有するジオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)R1 3SiO1/2単位(式中、R1はアルキル基であ
る。)、R1 2R2SiO1/2単位(式中、R1は前記と同じであ
り、R2はアルケニル基である。)と、SiO2単位からな
り、R1 3SiO1/2単位とR1 2R2SiO1/2単位の合計モル数とSi
O2単位のモル比が(0.6:1)〜(4.0:1)の範囲内にあ
る、珪素原子結合アルケニル基を含有するオルガノポリ
シロキサンレジン 1〜50重量部、 (C)25℃における粘度が1〜1,000,000センチポイズ
であり、少なくとも分子鎖両末端に珪素原子結合水素原
子を含有するジオルガノポリシロキサン(但し、(A)
成分と(B)成分のアルケニル基の合計モル数と、
(C)成分の珪素原子結合水素原子のモル数の比が(1:
0.2)〜(1:5.0)である。) (D)ヒドロシリル化反応用触媒 触媒量、 からなる硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物であ
って、該組成物の硬化物はJIS K 6301に規定するJIS A
形硬度計を使用した測定方法で硬度が0であり、JIS K
2220に規定する稠度測定方法で針入度が300以下であ
り、せん断周波数0.01〜10Hz(但し、10Hzを含まな
い。)における25℃での損失係数(tanδ)が0.1〜2の
範囲内にあり、かつ、せん断周波数10Hzにおける25℃で
の損失係数(tanδ)が0.5〜2の範囲内にある、硬化性
オルガノポリシロキサンゲル組成物により達成される。
本発明の硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物を
構成する(A)成分のジオルガノポリシロキサンは、一
分子中に2個以上の珪素原子結合アルケニル基を含有す
ることが必要である。そのアルケニル基の結合位置は分
子鎖末端でも分子鎖側鎖でもよい。アルケニル基として
は、ビニル基,アリル基,プロペニル基等が挙げられ、
それ以外の有機基としてはメチル基,エチル基,プロピ
ル基で例示されるアルキル基;フェニル基,トリル基で
例示されるアリール基;ベンジル基,フェネチル基で例
示されるアラルキル基等が挙げられる。(A)成分の重
合度は25℃における粘度が50〜100,000センチポイズで
あり、好ましくは100〜10,000センチポイズの範囲であ
る。これは50センチポイズより低いと硬化性オルガノポ
リシロキサンゲル組成物が流れ易く、取扱が困難であ
り、また硬化後に得られるオルガノポリシロキサンゲル
の物理的物質が悪くなる。また、100,000センチポイズ
を越えると硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物が
流れ難いため作業性が悪くなる。(A)成分のジオルガ
ノポリシロキサンの骨格は直線状、やや分岐状の何れで
もよく、またこれら2種以上の混合物でもよい。かかる
アルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンとしては、
例えば、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封
鎖されたジメチルポリシロキサン,分子鎖両末端がジメ
チルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン
・メチルフェニルシロキサン共重合体,分子鎖両末端が
ジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキ
サン・メチルビニルシロキサン共重合体,分子鎖変末端
がジメチルビニルシロキシ基で封鎖され、もう一方の片
末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロ
キサン・メチルビニルシロキサン共重合体,分子鎖両末
端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキ
サン・メチルビニルシロキサン共重合体等が挙げられ
る。
本発明の硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物を
構成する(B)成分の珪素原子結合アルケニル基を含有
するオルガノポリシロキサンレジンは、本発明の特徴を
なす成分である。かかる(B)成分はR1 3SiO1/2単位
(式中、R1はメチル基,エチル基,プロピル基で例示さ
れるアルキル基)、R1 2R2SiO1/2単位(式中、R1は前記
のようなアルキル基、R2は前記のようなアルケニル基で
あり、全R1基の少なくとも95モル%はメチル基であるこ
とが好ましい。)と、SiO2単位からなり、R1 3SiO1/2
位とR1 2R2SiO1/2単位の合計モル数とSiO2単位のモル比
が(0.6:1)〜(4.0:1)の範囲内にある珪素原子結合ア
ルケニル基を含有するオルガノポリシロキサンレジンで
ある。このものは、あらかじめ(A)成分に可溶化させ
て説明するため、(A)成分のジオルガノポリシロキサ
ンに可溶な分子量である必要がある。
本発明の硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物を
構成する(C)成分の両末端に珪素原子結合水素原子を
有するジオルガノポリシロキサンは、本発明の硬化性オ
ルガノポリシロキサンゲル組成物において架橋剤として
働き、(D)成分のヒドロシリル化反応用触媒の存在下
において(C)成分中の珪素原子結合水素原子が(A)
成分および(B)成分中のアルケニル基に付加反応し
て、ゲル状硬化物を形成するものである。(C)成分の
ジオルガノポリシロキサンの有機基としては、メチル
基,エチル基,プロピル基で例示されるアルキル基;フ
ェニル基,トリル基で例示されるアリール基;ビニル
基,アリル基で例示されるアルケニル基;ベンジル基,
フェネチル基で例示されるアラルキル基等が挙げられ
る。また(C)成分のジオルガノポリシロキサンは、一
部側鎖に珪素原子結合水素原子を有していても本発明の
目的を損わない限り差し支えない。(C)成分のジオル
ガノポリシロキサンの構造については特に限定はなく、
直線状、やや分岐状のいずれでもよく、これら2種以上
を混合して用いてもよい。また(C)成分には末端に珪
素原子結合水素以外の有機基を含有する非反応性のジオ
ルガノポリシロキサンを一部混合して用いることができ
るが、ゲル状硬化物よりの非反応性ジオルガノポリシロ
キサンの滲み出しが無いようにしなければならない。
(C)成分の重合度は25℃における粘度が1〜1,000,00
0センチポイズの範囲である。これは1センシポイズ未
満になると揮発性が大きくなり、硬化性オルガノポリシ
ロキサンゲル組成物中での(C)成分の含有率が不安定
になるためであり、また1,000,000センチポイズを越え
ると工業的に生産性が低下するためである。本成分の添
加量は、(A)成分と(B)成分のアルケニル基の合計
モル数と、(C)成分の珪素原子結合水素原子のモル数
の比が(1:0.2)〜(1:5.0)であることが必要であり、
(1:0.4)〜(1:1)の範囲内にあることが好ましい。こ
れは、(A)成分と(B)成分のアルケニル基の合計モ
ル数1に対して(C)成分の珪素原子結合水素原子のモ
ル数が0.2より小さいと良好なゲル状硬化物を得にく
く、5.0より大きくなるとゲル状硬化物の硬度が経時的
に変化する傾向にあるためである。
本発明の硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物を
構成する(D)成分のヒドロシリル化反応用触媒は
(A)成分および(B)成分中のアルケニル基と(C)
成分中の珪素原子結合水素原子との付加反応を促進する
触媒であり、一般に知られているヒドロシリル化反応用
触媒が使用できる。これらのヒドロシリル化反応用触媒
としては、塩化白金酸,白金とオレフィンの錯体、白金
とケトンの錯体,白金とビニルシロキサンとの錯体,白
金黒,白金を担持させたものなどで例示される白金系触
媒;テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウ
ム,パラジウム黒とトリフェニルフォスフィンとの混合
物で例示されるパラジウム系触媒;ロジウム系触媒が挙
げられる。これらの中でも白金系触媒が好ましい。
(D)成分として白金系触媒を使用する場合、その添加
量は、(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計
重量100万重量部に対して白金金属として0.01〜1000重
量部であり、好ましくは0.1〜100重量部の範囲である。
本発明の硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物は
上記のような(A)成分〜(D)成分からなるものであ
るが、この組成物の硬化後のオルガノポリシロキサンゲ
ルはせん断周波数0.01Hz〜10Hz(但し、10Hzを含まな
い。)における25℃での損失係数(tanδ)が0.1〜2の
範囲内であり、かつ、せん断周波数10Hzにおける25℃で
の損失係数(tanδ)が0.5〜2の範囲内であることが必
要である。ここで本発明にいうオルガノポリシロキサン
ゲルとはJIS K 6301に規定するJIS A形硬度計を使用し
た測定方法で硬度が0であり、JIS K 2220に規定する稠
度測定方で針入度が300以下のものをいう。また本発明
にいう損失係数(tanδ)とはせん断損失弾性率をせん
断貯蔵弾性率で除した値である。
以上のような本発明の硬化性オルガノポリシロキサン
ゲル組成物は、硬化前は作業性に優れ、硬化後は各種基
剤に対して密着性に優れ、広範な振動周波数、環境温度
のもとで振動吸収特性に優れたゲル状硬化物となるの
で、各種電子機器の防振部材、例えばポッティング・エ
ンキャップシュレーションとして有用である。
[実施例] 以下、本発明を実施例にて説明する。尚、実施例にお
いて、損失係数(tanδ)の測定は厚さ5〜6mm、直径25
mmの円形プレート状のゲル状硬化物を作成し、レオメト
リック社製ダイナミックアナライザーを使用して測定し
た。また針入度はJIS K 2220に規定する方法に従って1/
4インチコーンを使用して測定した。作業性の評価は
(A)成分〜(D)成分を混合後真空脱泡する時の作業
性を観察し、密着性はシリコーンゲル組成物をアルミ板
上で硬化させ観察した。
実施例1 (A)成分:25℃における粘度が930センチポイズの両
末端ビニル基封鎖ジメチルポリシロキサン100重量部、
(B)成分:(CH33SiO1/2単位39.7モル%,(CH3
(CH2=CH)SiO1/2単位4.8モル%,SiO2単位55.5モル
%からなる、オルガノポリシロキサンレジン11.7重量
部、(C)成分:25℃における粘度が17センチポイズの
分子鎖両末端に珪素原子結合水素原子を有するジメチル
ポリシロキサン13.1重量部、(D)成分:塩化白金酸と
ジビニルテトラメチルジシロキサンの錯塩を白金金属と
して(A)成分〜(C)成分の合計量に対して5ppm、を
混合して硬化性オルノポリシロキサンゲル組成物を得
た。この組成物中のアルケニル基のモル数と珪素原子結
合水素原子のモル数の比は(1:0.73)であった。次い
で、この組成物を真空脱泡後70℃で30分間加熱硬化させ
てゲル状硬化物を得た。このゲル状硬化物の損失係数
(tanδ)の値はせん断周波数0.01Hzにおいて0.65であ
り、同じく10Hzにおいては0.70であった。また、針入度
の値は60であった。また作業性、密着性は良好であっ
た。
実施例2 (A)成分:25℃における粘度が1900センチポイズの
両末端ビニル基封鎖ジメチルポリシロキサン100重量
部、(B)成分:(CH33SiO1/2単位39.7モル%,(CH
3(CH2=CH)SiO1/2単位4.8モル%,SiO2単位55.5モ
ル%からなる、オルガノポリシロキサンレジン5.5重量
部、(C)成分:25℃における粘度が17センチポイズの
分子鎖両末端および分子鎖側鎖に珪素原子結合水素原子
を有するジメチルポリシロキサン8.2重量部、(D)成
分:塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンの
錯塩を白金金属として(A)成分〜(C)成分の合計量
に対して5ppm、 を混合して硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物を
得た。この組成物中のアルケニル基のモル数と珪素原子
結合水素原子のモル数の比は(1:0.78)であった。次い
でこの組成物を実施例1同様に硬化させゲル状硬化物を
得た。このゲル状硬化物の損失係数(tanδ)の値はせ
ん断周波数0.01Hzにおいて0.95であり、同じく10Hzにお
いては0.90であった。また、針入度の値は53であった。
また作業性、密着性は十分であった。
比較例1 (A)成分:25℃における粘度が1000センチポイズの
両末端ビニル基封鎖ジメチルポリシロキサン100重量
部、(C)成分:25℃における粘度が10センチポイズの
分子鎖末端および分子鎖側鎖に珪素原子結合水素原子を
有するジメチルポリシロキサン0.75重量部、(D)成
分:塩化白金惨とジビニルテトラメチルジシロキサンの
錯塩を白金金属として(A)成分〜(C)成分の合計量
に対して5ppm、を混合し硬化性オルガノポリシロキサン
ゲル組成物を得た。この組成物中のアルケニル基のモル
数と珪素原子結合水素原子のモル数の比は(1:0.45)で
あった。次いで、この組成物を実施例1同様に硬化させ
ゲル状硬化物を得た。このゲル状硬化物の損失係数(ta
nδ)の値はせん断周波数0.01Hzにおいて0.01であり、
同じく10Hzにおいては0.64であった。また、針入度の値
は48であった。作業性は良好であったが、密着性は不良
であった。
比較例2 (A)成分:25℃における粘度が1000センチポイズの
両末端ビニル基封鎖ジメチルポリシロキサン100重量
部、(C)成分:(CH32HSiO1/2単位64.5モル%,SiO2
単位35.5モル%からなる、珪素原子結合水素原子を含有
するオルガノポリシロキサンレジン0.56重量部、(D)
成分:塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサン
の錯塩を白金金属として(A)成分〜(C)成分の合計
量に対して5ppm、を混合し硬化性オルガノポリシロキサ
ンゲル組成物を得た。この組成物中のアルケニル基のモ
ル数と珪素原子結合水素原子のモル数の比は(1:0.43)
であった。次いで、この組成物を実施例1同様に硬化さ
せゲル状硬化物を得た。このゲル状硬化物の損失係数
(tanδ)の値はせん断周波数0.01Hzにおいて0.01であ
り、同じく10Hzにおいては0.60であった。また、針入度
の値は55であった。作業性は良好であったが、密着性は
不良であった。
比較例3 (A)成分:25℃における粘度が400センチポイズの両
末端ビニル基封鎖ジメチルポリシロキサン75重量部、25
℃における粘度が2200センチポイズの両末端ビニル基封
鎖ジメチルポリシロキサン25重量部、(B)成分:(CH
33SiO1/2単位34.2モル%、(CH3(CH2=CH)SiO
1/2単位7.0モル%、SiO2単位58.8モル%からなる、オル
ガノポリシロキサンレジン13.5重量部、(C)成分:25
℃における粘度が17センチポイズの分子鎖両末端に珪素
原子結合水素原子を有するジメチルポリシロキサン21.2
重量部、(D)成分:塩化白金酸とジビニルテトラメチ
ルジシロキサンの錯塩を白金金属として(A)成分〜
(C)成分の合計量に対して7ppm、を混合して硬化性オ
ルガノポリシロキン組成物を得た。この組成物中のアル
ケニル基のモル数と珪素原子結合水素原子のモル数の比
は(1:0.8)であった。次いで、この組成物を真空脱泡
後100℃で30分間加熱硬化させて硬化物を形成した。こ
の硬化物の損失係数(tanδ)の値はせん断周波数0.01H
zにおいて0.11であり、同じく10Hzにおいては0.37であ
った。また、針入度の値は15であった。また、作業性は
良好であったが、密着性は不良であった。
[発明の効果] 本発明の硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物
は、(A)成分〜(D)成分からなり、硬化前は作業性
に優れており、硬化後は広範な振動周波数、環境温度の
もとで振動吸収特性の変化の少ないゲル状硬化物とな
り、基剤に対して密着性に優れるゲル状硬化物となり得
るという特徴を有する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)25℃における粘度が50〜100,000セ
    ンチポイズであり、1分子中に2個以上の珪素原子結合
    アルケニル基を含有するジオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)R1 3SiO1/2単位(式中、R1はアルキル基であ
    る。)、R1 2R2SiO1/2単位(式中、R1は前記と同じであ
    り、R2はアルケニル基である。)と、SiO2単位からな
    り、R1 3SiO1/2単位とR1 2R2SiO1/2単位の合計モル数とSi
    O2単位のモル比が(0.6:1)〜(4.0:1)の範囲内にあ
    る、珪素原子結合アルケニル基を含有するオルガノポリ
    シロキサンレジン 1〜50重量部、 (C)25℃における粘度が1〜1,000,000センチポイズ
    であり、少なくとも分子鎖両末端に珪素原子結合水素原
    子を含有するジオルガノポリシロキサン(但し、(A)
    成分と(B)成分のアルケニル基の合計モル数と、
    (C)成分の珪素原子結合水素原子のモル数の比が(1:
    0.2)〜(1:5.0)である。)、 (D)ヒドロシリル化反応用触媒 触媒量、 からなる硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物であ
    って、該組成物の硬化物はJIS K 6301に規定するJIS A
    形硬度計を使用した測定方法で硬度が0であり、JIS K
    2220に規定する稠度測定方法で針入度が300以下であ
    り、せん断周波数0.01Hz〜10Hz(但し、10Hzを含まな
    い。)における25℃での損失係数(tanδ)が0.1〜2の
    範囲内にあり、かつ、せん断周波数10Hzにおける25℃で
    の損失係数(tanδ)が0.5〜2の範囲内にある、硬化性
    オルガノポリシロキサンゲル組成物。
JP27783389A 1989-10-25 1989-10-25 硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物 Expired - Lifetime JP2919502B2 (ja)

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