JP2917366B2 - フルカラー静電荷像現像用マゼンタトナー - Google Patents

フルカラー静電荷像現像用マゼンタトナー

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JP2917366B2
JP2917366B2 JP2046802A JP4680290A JP2917366B2 JP 2917366 B2 JP2917366 B2 JP 2917366B2 JP 2046802 A JP2046802 A JP 2046802A JP 4680290 A JP4680290 A JP 4680290A JP 2917366 B2 JP2917366 B2 JP 2917366B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷などにおけ
る静電荷像を現像するためのフルカラー静電荷像現像用
マゼンタトナー。
(従来の技術) 電子写真法は、通常、光導電性感光体よりなる静電潜
像担持体に帯電、露光により静電潜像を形成し、次いで
この静電潜像を、バインダー樹脂中に着色剤を含有する
トナー組成物によって現像し、得られたトナー像を転写
紙などの支持体に転写、定着して可視画像を形成する方
法である。
このような可視画像を得るためのトナー組成物として
一般的にはカーボンブラックの如き黒色着色剤をバイン
ダー樹脂中に分散させたものが多く使用されているが、
近年、シアン色顔料、マゼンタ色顔料又は黄色顔料をバ
インダー中に分散させたカラートナーも使用されてい
る。この中には電子写真方式により多色画像を得るため
に用いられるカラートナーもあり、通常、シアン色、マ
ゼンタ色及び黄色のカラートナーが用いられている。
このようなカラートナーの場合、オーバーヘッドプロ
ジェクター(以下、OHPという。)シート上に転写、定
着して得たカラー画像をOHPの透過光により、スクリー
ン上に鮮明な色を写し出すことも求められている。
一般にカラートナーの組成は、バインダー樹脂と着色
剤の主成分と、種々の添加剤とからなる。バインダー樹
脂としては、ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル、エポキシ樹脂、クマロンインデン樹
脂等が一般に用いられている。
このカラーの多色画像を得るためには、原稿を色分解
フィルターにより分解した各色の光により上記の如く静
電潜像を形成し、このそれぞれの静電潜像に対して黄
色、マゼンタ色、シアン色などのカラートナーを用いて
繰り返し現像し、これを紙等に転写、定着させる方法が
用いられている。
従来より、このようなカラートナーに関し多くの技術
が開示されており、特にマゼンタ色或いは赤色のカラー
トナーに関しては、特開昭51−24234号公報でキナクリ
ドン顔料を使用したマゼンタトナーに関する技術、特開
昭59−165069号公報、特開昭62−296167号公報では各種
モノアゾ系顔料を使用したマゼンタトナーに関する技術
が夫々開示されている。
(本発明が解決しようとする課題) しかし、これら従来技術のマゼンタトナーは低温低湿
或いは高温高湿等の条件下で安定した帯電量を維持する
事が難かしく、環境変化に対して画像特性が極めて不安
定であるという欠点を有していた。
又、マゼンタ色、シアン色、黄色のカラートナーを繰
り返し現像し、これを紙等に転写して得られる転写画像
は、一般に天然色に近い画像画質が求められている。そ
のためには、マゼンタ色、シアン色、黄色の各単色トナ
ーにおいて着色力に優れ、且つ色再現性が良好であるこ
とが重要であり、そのための改善が求められていた。
本発明の目的は、色再現性に優れており、低温低湿か
ら高温高湿に至る環境変化に対して帯電量変動の小さ
い、良好且安定な転写画像画質を与え、且つ、黄顔料含
有トナー及び青顔料含有トナーを併用した所謂多色重ね
に於いて、極めて天然色に近く鮮明なる転写画像画質を
与えるマゼンタトナーを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の課題を解決すべき鋭意研究を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、着色成分としてナフトール系有機顔
料を使用したフルカラー電子写真用マゼンタトナーにお
いて、ナフトール系有機顔料が下記構造式で表わされる
事を特徴とするフルカラー静電荷像現像用マゼンタトナ
ーに関する。
構造式: 次に本発明を詳細に説明する。
本発明のフルカラー静電荷像現像用マゼンタトナー
は、本質的には上記構造を有するナフトール系有機顔料
を含有していれば良く、結着樹脂が限定を受けるもので
はないが、本発明に使用する樹脂によっては、発明の効
果を著しく向上せしめる樹脂が存在し、それらが選択的
に使用されてもよい。
即ち、一般にトナーに使用される結着樹脂としては、
ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステ
ル、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、キシレン樹脂、ク
マロンインデン樹脂等が挙げられるが、フルカラー用途
においては、フルカラー再現性、OHP透光性、定着強度
を満足させる為に、トナー定着時の樹脂粘度が一般複写
機用黒トナーの樹脂粘度に比べより低いものが望まれて
おり、具体的にはポリエステル樹脂、エポキシ樹脂が好
ましい。
しかし、上記ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂にはカ
ルボキシル基、水酸基等の親水性基が分子中に多く存在
し、そのためこれらの樹脂は、最も一般的に使用されて
いるポリスチレン、スチレン−アクリル共重合樹脂に比
べ吸湿性が高くなる傾向にあり、その結果、環境変化に
対する帯電量が変動し易い。
これを避けるために少なくとも不飽和脂肪族二塩基酸
と多価アルコールからなる不飽和ポリエステルに芳香族
ビニルモノマーとアミノ基含有ビニルモノマーを特定量
グラフト重合させた特開平1−156759号公報記載のビニ
ル変性ポリエステルが更に好ましい。
即ち、カルボキシル基、水酸基の如き親水基が多く存
在する不飽和ポリエステル樹脂に対して、芳香族ビニル
モノマーとアミノ基含有ビニルモノマーを特定量グラフ
ト重合させたビニル変性ポリエステル樹脂は、グラフト
重合前の不飽和ポリエステル樹脂に比べ親水基含有率が
低く、吸湿性が小さくなる。その結果、上記ビニル変性
ポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂の特徴である良
好なフルカラー再現性、OHP透光性、適当な定着強度を
維持しつつ、然も環境変化に対する帯電量変化の小さい
ものになる。
又、アミノ基含有ビニルモノマーはトナーの安定した
帯電量を得る為に使用され、即ちビニル変性ポリエステ
ル樹脂全体に対して、その含有率が0.1乃至2.0重量%の
範囲である場合、ポリエステルのマイナス帯電性にアミ
ノ基の有するプラス帯電性が負荷され、トナー全体とし
て無帯電若しくは弱プラス帯電となり、更にマイナス帯
電制御剤を併用することにより所望の帯電量を得ること
ができるという利点を生ずるものである。
更に、本発明で使用し得る結着樹脂を敷桁するなら
ば、本発明の目的を達成するのに好ましい結着樹脂は、
(1)脂肪族不飽和二塩基酸をポリエステル樹脂中0.2
〜2.0重量%となるように含む多価カルボン酸と、分子
内にプロピリデンジフェニール基を有するジオールとか
らなる重量平均分子量が5,000〜12,000であるポリエス
テル樹脂30〜90重量部に、 (2)50重量%以上の芳香族ビニルモノマーと1〜30重
量%のアミノ基含有ビニルモノマーを含むビニルモノマ
ー70〜10重量部をグラフト重合して得られる、 重量平均分子量が8,000〜20,000、100℃における溶融
粘度が104〜106ポイズ、ガラス転移温度が50〜75℃であ
るグラフトポリマーである。
上記脂肪族不飽和二塩基酸としては、マレイン酸、無
水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸
等が挙げられる。他の多価カルボン酸としては無水フタ
ル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタール
酸、ヘキサヒドロ無水フタール酸、テトラヒドロ無水フ
タル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、メチルシクロヘ
キサンジカルボン酸、コハク酸、マロン酸、グルタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、炭素数4
〜18のアルキル又はアルケニルコハク酸等の二塩基酸が
挙げられる。
分子内にプロピリデンジフェニール基を有するジオー
ルとしては、水添ビスフェノールA、ビスフェノールA
のプロピレンオキサイド付加物、ビスフェールAのエチ
レンオキサイド付加物等が挙げられる。上記オキサイド
付加物中のプロピレンオキサイド及びエチレンオキササ
イドの平均付加モル数は2〜7が適当であり、プロピレ
ンオキサイドとエチレンオキサイドの両方を付加させた
付加物も使用できる。
又、ポリオール成分として、上記のビスフェノール型
ジオール以外のポリオールを全ポリオール成分中10モル
%程度以下であれば加えてもさしつかえない。かかるポ
リオールとしては、例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、3,3,5−ト
リメチル−2,4−ペンタンジオールなどがある。
上記成分の他に、無水トリメリット酸、グリセリン、
トリメチロールプロパンなどの三官能化合物もポリエス
テル樹脂がゲル化を起こさない範囲で併用することも好
ましい。またポリエステル樹脂の分子量調節剤として安
息香酸、パラターシャリーブチル安息香酸、シクロヘキ
サノールなどの一官能化合物も適宜使用することができ
る。ポリエステル樹脂の重量平均分子量は5,000〜12,00
0の範囲が適当である。その樹脂の分子量が5,000未満で
は過度にもろくなり、トナーとしての耐久性が悪くな
る。又、12,000を越えてあまり大きくなりすぎるとグラ
フト重合時にゲル化し易くなり、好適なグラフトポリマ
ーが得られない。尚、ポリエステル樹脂を構成する成分
中、脂肪族不飽和二塩基酸はグラフト活性点となるとと
もにグラフトポリマーに部分架橋構造を導入する意味に
おいて重要な成分である。かかる脂肪族不飽和二塩基酸
が0.2重量%未満ではグラフト重合は行い難たくなり、
又、2重量%を超えるゲル化し易くなる。脂肪族不飽和
二塩基酸としては特に無水マレイン酸が最適である。
ポリエステル樹脂はカルボン酸成分とジオール成分を
不活性ガス雰囲気中にて180〜250℃の温度で縮重合する
ことにより製造することができる。この際、反応を促進
せしめる為通常使用されているエステル化触媒、例えば
酸化亜鉛、酸化第一錫、ジブチル錫オキシド、ジブチル
錫ジラウレート等を使用する事ができる。又、同様の目
的の為減圧下にて製造する事もできる。
この様にして得られたポリエステル樹脂30〜90重量
部、好ましくは50〜90重量部に対してビニルモノマー70
〜10重量部、好ましくは50〜10重量部をグラフト重合す
ることによってグラフトポリマーが得られる。ポリエス
テル樹脂が30重量部未満では、本発明の目的とする良好
な定着性及びレベリング(表面平滑性)を呈するトナー
が得られない。又、ポリエステル樹脂が90重量部を越え
るとポリエステルのマイナス帯電性が強く、ビニル変性
ポリエステル樹脂と着色剤を主成分とするトナーをマイ
ナス帯電制御剤で適切な帯電量に制御し難い。
ビニルモノマーの必須成分であるアミノ基含有ビニル
モノマーとしては、メタクリル酸ジメチルアミノエチル
エステル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルエステ
ル、アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、ジメチ
ルアミノプロピルメタクリルアミド等を挙げることがで
きる。かかるアミノ基含有ビニルモノマーの量はビニル
モノマー中1〜30重量%、好ましくは1〜20重量%であ
る。アミノ基含有ビニルモノマーの量がビニルモノマー
中で1重量%未満ではビニル変性ポリエステル樹脂全体
がマイナス帯電となり、前記の如くマイナス帯電制御剤
による帯電量の調節が困難となる。又、かかる量が30重
量%を越えると正帯電性が強すぎて、トナー全体をマイ
ナス帯電性にするのに無理が生ずる。
又、ビニルモノマーの必須構成成分である芳香族ビニ
ルモノマーとしてはスチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、p−エチルスチレン等が挙げられる。そ
の他のビニルモノマーとしてはメタクリル酸メチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸スチアリル等のメタクリル酸アルキルエステル類;ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸オクチル等のアクリル酸アルキルエステ
ル類;アクリロニトリル、アクリルアミド等が挙げられ
る。
グラフト重合反応は溶液重合又は懸濁重合により行わ
れる。溶液重合法の場合にはポリエステル樹脂をキシレ
ン、トルエンなどの溶剤に溶解したものにビニルモノマ
ー、重合開始剤を添加し、不活性ガス雰囲気中60〜150
℃の温度で重合する。又、懸濁重合の場合にはポリエス
テル樹脂と重合開始剤をビニルモノマーに溶解してお
き、懸濁安定剤を含んだ水の中に懸濁分散させて同様に
重合せしめる。重合開始剤としてアゾビスイソブチロニ
トリル、アゾビスジメチルバレロニトリルなどアゾ系の
開始剤が適当である。
グラフトポリマーの重量平均分子量は8,000〜20,000
が適当であり、必要に応じてドデシルメルカプタン、チ
オフェノール等の連鎖移動剤を使用することもできる。
かかるポリマーの重量平均分子量が8,000未満ではバイ
ンダー樹脂として過度にもろいものになってしまい、ト
ナーとしての耐久性が悪く、又、20,000を越えると本発
明の目的とする良好な定着性及びレベリングをもたらす
トナー組成物が得られない。
グラフトポリマーの示差熱分析法によるガラス転移温
度は50〜75℃が良く、より好ましくは55〜70℃が適当で
ある。かかるガラス転移温度が低すぎるとトナーがブロ
ッキングし易くなり、又、高すぎると定義性が悪くな
る。尚、上記ガラス転移温度は、示差熱分析の吸熱ピー
ク温度を表わしたものである。
グラフトポリマーのフローテスター法による溶融粘度
は100℃において104〜106ポイズ、好ましくは5×104
5×105ポイズが適当である。かかる溶融粘度が低すぎ
ると耐オフセット性が悪くなり、又、高すぎるとOHPに
使用した場合、OHPシートに定着したトナー層のレベリ
ングが悪い為透過光が散乱されてしまい、黒ずんだ、彩
度の低い光線透過像となってしまう。
(実施例) 次に本発明の実施例を説明する。尚、配合量中「部」
は重量基準である。
<樹脂製造例> 2,2′−ビス[p−(2−ヒドロキシエトキシ)−フ
ェニル]プロパン64部、イソフタル酸16部、テレフタル
酸16部、無水マレイン酸0.6部、ジブチル錫オキシド0.0
6部をフラスコに仕込み、窒素雰囲気下で230℃で24時間
反応を続けて取り出した。
得られたポリエステル樹脂の重量平均分子量は7,600
であった,(このポリエステル樹脂を以下「樹脂A」と
表わす。) このポリエステル樹脂50部、キシレン50部をフラスコ
に仕込み溶解した。キシレンが還流する迄温度を上げ、
キシレン還流下にスチレン13部、メタクリル酸ジエチル
アミノエチル0.3部にアゾビスイソブチロニトリル0.4部
を溶解したものを窒素雰囲気下約30分で滴下した。滴下
後3時間保温し、キシロールを減圧蒸留した後樹脂を取
り出した。(このビニル変性ポリエステル樹脂を以下
「樹脂B」と表わす。)樹脂Aは重量平均分子量が12,0
00、100℃における溶融粘度が5×104ポイズ、ガラス転
移温度が62℃であった。
但し、溶融粘度は島津製作所製フローテスターCFT−5
00を用いノズル径1mm、ノズル長さ/mm、荷重30kg、昇温
速度3℃/分の条件で測定した値である。
(実施例1) <トナーの作製> 樹脂製造例にて製造した樹脂A97部と本発明中のナフ
トール系顔料3部をボールミルにて混合後、加熱ロール
にて混練し、冷却後ジェットミルにて微粉砕し、分級し
て平均粒径11μmのトナー(以下、「トナー(1)と表
わす)を作製した。
<現像剤の調整> トナー(1)4部とパウダーテック社製キャリア「フ
ェライトキャリアF−150」96部を摩擦混合させて現像
剤を調整した。
<帯電量の測定> 調整した現像剤を、高温高質(40℃,90%RH)、常温
常湿(20℃,50%RH)、低温低湿(10℃,20RH)3つの異
なる環境下に1時間放置し、その直後帯電量を夫々測定
した。
環境変化により供なう帯電量変動幅を算出し、評価し
た。結果を表−1に示した。
<赤再現性> 黄色顔料として大日本インキ化学工業(株)製ジスア
ゾ系イエロー顔料「Symuler Fast Yellow 5GP」、又シ
アン色顔料として大日本インキ化学工業(株)製銅フタ
ロシアニン顔料「Fastogen Blue GNPT」を用いる以外は
上記<トナーの作製>並<現像剤の調整>と同様にして
黄色現像剤並シアン色現像剤を作製した。
トナー(1)を使用して調整した現像剤とともに東芝
(株)製複写機「BD−3504」を用いて三色重ね合わせに
よるフルカラーコピーを行い、赤再現性を目視評価し
た。結果を表−1に示した。
<色相、色調特性> <赤再現性>に於いてフルカラーコピーを赤色コピー
物をミノルタカメラ(株)製色彩色差計「ミノルタCM−
1000分光測色」を用いて明度(表−1中、「L」で示
す)、色相(表−1中「a,b」で示す)、彩度(表
−1中「a,b」で示す)を測定した。結果を表−1
に示した。尚、Lは色調座標における明度座標軸を意
味し、aは色相彩度座標の赤−緑方向の座標軸を、b
は色相彩度座標の黄−青方向の座標軸を夫々意味す
る。
<着色力評価> トナー(1)を使用して調整した現像剤で現像した印
刷物について、トナー付着量が1mg/cm2である画像部の
画像部濃度をマクベス反射濃度計によって測定した。結
果を表−1に示した。
(実施例2) <トナーの作製> 樹脂製造例にて製造した樹脂B94部、本発明中のナフ
トール系顔料3部、マイナス帯電性帯電制御剤として
「ボントロンE−81」(オリエント化学工業(株)製)
3部から(実施例1)と同様にしてトナー(以下、「ト
ナー(2)」の表わす。)を作製した。
<現像剤の調整> トナー(2)を使用する以外は(実施例1)と同様に
して現像剤を調整した。
<帯電量の測定> 調整した現像剤を(実施例1)と同様にして3種の現
像剤の帯電量を測定し、環境変化に伴なう帯電量変動幅
を算出し、評価した。結果を表−1に示した。
<赤再現性> 黄色顔料として大日本インキ化学工業(株)製ジスア
ゾ系イエロー顔料「Symuler Fast Yellow 5GP」、又は
シアン色顔料として大日本インキ化学工業(株)製銅フ
タロシアニン顔料「Fastogen Blue GNPT」を用いる以外
は上記<トナーの作製>並<現像剤の調整>と同様にし
て黄色現像剤並シアン色現像剤を作製した。
トナー(2)を使用して調整した現像剤とともに東芝
(株)製複写機「BD−3504」を用いて三色重ね合わせに
よるフルカラーコピーを行い、赤再現性を目視評価し
た。結果を表−1に示した。
<色相、色調特性> (実施例1)と同様にして明度、色相、彩度を測定し
た。結果を表−1に示した。
<着色力評価> トナー(2)を使用して調整した現像剤で現像した印
刷物について、トナー付着量が1mg/cm2である画像部の
画像部濃度をマクベス反射濃度計によって測定した。結
果を表−1に示した。
(実施例3) <トナーの作製> 大日本インキ化学工業(株)製エポキシ樹脂「エピク
ロン−450」95部、本発明のナフトール系顔料3部、マ
イナス帯電性帯電制御剤として、「ボントロンE−81」
(オリエント化学工業(株)製)2部から(実施例1)
と同様にしてトナー(以下「トナー(3)」と表わ
す。)を作成した。
<現像剤の調整> トナー(3)を使用する以外は(実施例1)同様にし
て3種の現像剤の帯電量を測定し、環境変化に供なう帯
電量変動幅を算出し、評価した。結果を表−1に示し
た。
<赤再現性> 黄色顔料として大日本インキ化学工業(株)製ジスア
ゾ系イエロー顔料「Symuler Fast Yellow 5GF」、又シ
アン色顔料として大日本インキ化学工業(株)製銅フタ
ロシアニン顔料「Fastogen Blue GNPT」を用いる以外は
上記<トナーの作製>並<現像剤の調整>と同様にして
黄色現像剤並シアン色現像剤を作製した。
トナー(3)を使用して調整した現像剤とともに東芝
(株)製複写機「BD−3504」を用いて三色重ね合せによ
るフルカラーコピーを行い、赤再現性を目視評価した。
結果を表−1に示した。
<色相、色調特性> (実施例1)と同様にして明度、色相、彩度を測定し
た。結果を表−1に示した。
<着色力評価> トナー(3)を使用して調整した現像剤で現像した印
刷物について、トナー付着量が1mg/cm2である画像部の
画像部濃度をマクベス反射濃度計によって測定した。結
果を表−1に示した。
(比較例1) <トナーの作製) 樹脂製造例にて製造した樹脂A97部と、下記構造式で
表わされるアゾレーキ顔料3部から(実施例1)と同様
にしてトナー(以下、「トナー(4)と表わす。)を作
製した。
<現像剤の調整> トナー(4)を使用する以外は(実施例1)と同様に
して現像剤を調整した。
<帯電量の測定> 調整した現像剤を(実施例1)と同様にして3種の現
像剤の帯電量を測定し、環境変化に供う帯電量変動幅を
算出し、評価した。結果を表−1に示した。
<赤再現性> 黄色顔料として大日本インキ化学工業(株)製ジスア
ゾ系イエロー顔料「Symuler Fast Yellow 5GF」、又シ
アン色顔料として大日本インキ化学工業(株)製銅フタ
ロシアニン顔料「Fastogen Blue GNPT」を用いる以外は
上記<トナーの作製>並<現像剤の調整>と同様にして
黄色現像剤並シアン色現像剤を作製した。
トナー(4)を使用して調整した現像剤とともに東芝
(株)製複写機「BD−3504」を用いて三色重ね合わせに
よるフルカラーコピーを行い、赤再現性を目視評価し
た。結果を表−1に示した。
<色相、色調特性> (実施例1)と同様にして明度、色相、彩度を測定し
た。結果を表−1に示す。
<着色力評価> トナー(4)を使用して調整した現像剤で現像した印
刷物について、トナー付着量が1mg/cm2である画像部の
画像部濃度をマクベス反射濃度計によって測定した。結
果を表−1に示した。
(比較例2) <トナーの作製> 樹脂製造例にて製造した樹脂B94部、特開昭51−24234
号公報記載の「キナクリドン系顔料ピグメントレッド12
2」3部、マイナス帯電性帯電制御剤として「ボントロ
ンE−81」(オリエント化学工業(株)製)3部から
(実施例1)と同様にしてトナー(以下、「トナー
(5)」と表わす。)を作製した。
<現像剤の調整> トナー(5)を使用する以外は(実施例1)と同様に
して現像剤を調整した。
<帯電量の測定> 調整した現像剤を(実施例1)と同様にして3種の現
像剤の帯電量を測定し、環境変化に供う帯電量変動幅を
算出し、評価した。結果を表−1に示した。
<赤再現性> 黄色顔料として大日本インキ化学工業(株)製ジスア
ゾ系イエロー顔料「Symuler Fast Yellow 5GF」、又シ
アン色顔料として大日本インキ化学工業(株)製銅フタ
ロシアニン顔料「Fastogen Blue GNPT」を用いる以外は
上記<トナーの作製>並<現像剤の調整>と同様にして
黄色現像剤並シアン色現像剤を作製した。
トナー(5)を使用して調整した現像剤とともに東芝
(株)製複写機「BD−3504]を用いて三色重ね合わせに
よるフルカラーコピーを行い、赤再現性を目視評価し
た。結果を表−1に示した。
<色相、色調特性> (実施例1)と同様にして明度、色相、彩度を測定し
た。結果を表−1に示した。
<着色力評価> トナー(5)を使用して調整した現像剤で現像した印
刷物について、トナー付着量が1mg/cm2である画像部の
画像部濃度をマクベス反射濃度計によって測定した。結
果を表−1に示した。
(表中、LLは気温10℃湿度20%の環境条件、MMは気温20
℃湿度50%の環境条件、HHは気温40℃湿度90%の環境条
件を、環境差はLLかHHを引いた値をそれぞれ表わす。) (発明の効果) 本発明によれば、低温低湿から高温高湿に至る環境変
化に対してトナーの帯電量の変動を小さく押さえて安定
した画像画質を得ることができ、又、着色力も大きくフ
ルカラー用途としても特に赤再現性の良好な画像画質を
得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色成分としてナフトール系有機顔料を使
    用したフルカラー静電荷像現像用マゼンタトナーにおい
    て、ナフトール系有機顔料が下記構造式で表わされる事
    を特徴とするフルカラー静電荷像現像用マゼンタトナ
    ー。 構造式:
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JP3936076B2 (ja) * 1998-07-01 2007-06-27 花王株式会社 正帯電性黒トナー

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