JP2917339B2 - フープ状多孔芯体へのペースト塗布装置 - Google Patents
フープ状多孔芯体へのペースト塗布装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フープ状多孔芯体、例えばニッケル−カド
ミウム（Ni−Cd）蓄電池用焼結基板として用いられる多
孔芯体へニッケルペーストを塗布する塗布装置に関する
ものである。
ミウム（Ni−Cd）蓄電池用焼結基板として用いられる多
孔芯体へニッケルペーストを塗布する塗布装置に関する
ものである。
従来の技術 従来、Ni−Cd蓄電池用基板には、フープ状多孔芯体の
スラリー状のニッケルペーストを塗布し乾燥後、焼結し
て得られるニッケル焼結多孔体が用いられている。
スラリー状のニッケルペーストを塗布し乾燥後、焼結し
て得られるニッケル焼結多孔体が用いられている。
ここでペーストを塗布する際に発生するフープ状多孔
芯体の左右への微少な蛇行を矯正するために、１本ある
いは２本のローラーにフープ状多孔芯体をラップさせて
ローラーをフープ状多孔芯体の進行方向に対して直角方
向に直線移動あるいは円弧移動する方式（エンドピボッ
トまたはセンターピボット）でフープ状多孔芯体の蛇行
を矯正している。
芯体の左右への微少な蛇行を矯正するために、１本ある
いは２本のローラーにフープ状多孔芯体をラップさせて
ローラーをフープ状多孔芯体の進行方向に対して直角方
向に直線移動あるいは円弧移動する方式（エンドピボッ
トまたはセンターピボット）でフープ状多孔芯体の蛇行
を矯正している。
発明が解決しようとする課題 この方式では、ペーストの塗布部（塗布位置）に対し
てフープ状多孔芯体の位置検出部と矯正装置部が前後あ
るいは上下の離れた位置関係となるため、フープ状多孔
芯体にペーストを塗布する位置と矯正する位置とが異な
り、フープ状多孔芯体の蛇行矯正に時間のずれが生じ、
蛇行量の解消、減少には限度があった。
てフープ状多孔芯体の位置検出部と矯正装置部が前後あ
るいは上下の離れた位置関係となるため、フープ状多孔
芯体にペーストを塗布する位置と矯正する位置とが異な
り、フープ状多孔芯体の蛇行矯正に時間のずれが生じ、
蛇行量の解消、減少には限度があった。
また、矯正装置部分のフープ状多孔芯体をラップさせ
た１本あるいは２本のローラーを、モーターあるいはシ
リンダーで強制移動するため、フープ状多孔芯体がねじ
れ状態となり多孔芯体に永久歪みが生じて均衡のとれた
焼結多孔体が得られないという問題があった。
た１本あるいは２本のローラーを、モーターあるいはシ
リンダーで強制移動するため、フープ状多孔芯体がねじ
れ状態となり多孔芯体に永久歪みが生じて均衡のとれた
焼結多孔体が得られないという問題があった。
本発明は、これらの問題に対してペースト塗布装置の
主体をなすドクターナイフをフープ状多孔芯体の微少な
蛇行に追従して移動させ、フープ状多孔芯体のペースト
塗布部での蛇行と矯正装置による蛇行矯正との時間差を
なくすと共に、フープ状多孔芯体に生じる永久歪みを防
止するフープ状多孔芯体へのペースト塗布装置を提供す
るものである。
主体をなすドクターナイフをフープ状多孔芯体の微少な
蛇行に追従して移動させ、フープ状多孔芯体のペースト
塗布部での蛇行と矯正装置による蛇行矯正との時間差を
なくすと共に、フープ状多孔芯体に生じる永久歪みを防
止するフープ状多孔芯体へのペースト塗布装置を提供す
るものである。
課題を解決するための手段 本発明は、フープ状多孔芯体にペーストを塗布する塗
布装置の主体をなすドクターナイフと、このドクターナ
イフの左右に一体に設けられ、多孔芯体の左右の両端部
をそれぞれ内部に入り込ませるとともに芯体と摺動可能
な位置決め治具と、この位置決め治具で検出する芯体の
左右への微少な蛇行に追従してドクターナイフを左右に
移動させる追従装置とからなる。
布装置の主体をなすドクターナイフと、このドクターナ
イフの左右に一体に設けられ、多孔芯体の左右の両端部
をそれぞれ内部に入り込ませるとともに芯体と摺動可能
な位置決め治具と、この位置決め治具で検出する芯体の
左右への微少な蛇行に追従してドクターナイフを左右に
移動させる追従装置とからなる。
作用 このような本発明のペースト塗布装置によれば、多孔
芯体の蛇行はドクターナイフ自体が蛇行に追従して即座
に移動することで解消でき、多孔芯体にスラリー状のペ
ーストを連続的に塗布する際に芯体の蛇行に影響される
ことなく塗布することができるものである。
芯体の蛇行はドクターナイフ自体が蛇行に追従して即座
に移動することで解消でき、多孔芯体にスラリー状のペ
ーストを連続的に塗布する際に芯体の蛇行に影響される
ことなく塗布することができるものである。
実施例 本発明の実施例を、第１図及び第２図を用いて以下に
説明する。
説明する。
第１図は、連続的に焼結多孔体を作成する製造装置の
説明略図である。この製造装置において、フープ状多孔
芯体２が、アンコイラー１から導出されて槽に貯えられ
たスラリー状のニッケルペースト３中を通過することで
その表面にペーストが塗布され、ドクターナイフ４でペ
ーストの塗布量は一定の厚みに調整される。その後、５
の乾燥炉、６の案内反転ロールを通過して７の焼結炉内
に導入され、焼結多孔体となったフープ材８を巻取りロ
ーラー９で巻取ることにより焼結多孔体が完成する。
説明略図である。この製造装置において、フープ状多孔
芯体２が、アンコイラー１から導出されて槽に貯えられ
たスラリー状のニッケルペースト３中を通過することで
その表面にペーストが塗布され、ドクターナイフ４でペ
ーストの塗布量は一定の厚みに調整される。その後、５
の乾燥炉、６の案内反転ロールを通過して７の焼結炉内
に導入され、焼結多孔体となったフープ材８を巻取りロ
ーラー９で巻取ることにより焼結多孔体が完成する。
この製造装置において一定のペースト塗布厚みを得る
ペースト塗布装置を第２図に示す。第２図は本発明のペ
ースト塗布装置の説明図であり、図から明らかなように
フープ状多孔芯体２とドクターナイフ４とは、ナイフ４
の左右に一体に設けた断面コ字型の枠体からなる位置決
め治具10が多孔芯体の幅に等しくセットされ、そのそれ
ぞれの枠体内部に芯体の左右両端部に入り込ませ、かつ
芯体を円滑に下方から上方へ通過させるよう芯体と摺動
自在に設けられている。従って治具10は芯体２の微少な
蛇行にも追従し、この治具10を一体に取り付けているド
クターナイフが芯体の蛇行につれて左右へ動くという一
定の位置関係が常に保たれている。更に多孔芯体の蛇行
に即座にドクターナイフを追従させるためには、摺動軸
11とその摺動軸受け部12とからなる追従装置13をドクタ
ーナイフに設けるとよく、これにより芯体２の蛇行に敏
感に追従するという、ドクターナイフ４の追従性能を大
幅に向上できる。
ペースト塗布装置を第２図に示す。第２図は本発明のペ
ースト塗布装置の説明図であり、図から明らかなように
フープ状多孔芯体２とドクターナイフ４とは、ナイフ４
の左右に一体に設けた断面コ字型の枠体からなる位置決
め治具10が多孔芯体の幅に等しくセットされ、そのそれ
ぞれの枠体内部に芯体の左右両端部に入り込ませ、かつ
芯体を円滑に下方から上方へ通過させるよう芯体と摺動
自在に設けられている。従って治具10は芯体２の微少な
蛇行にも追従し、この治具10を一体に取り付けているド
クターナイフが芯体の蛇行につれて左右へ動くという一
定の位置関係が常に保たれている。更に多孔芯体の蛇行
に即座にドクターナイフを追従させるためには、摺動軸
11とその摺動軸受け部12とからなる追従装置13をドクタ
ーナイフに設けるとよく、これにより芯体２の蛇行に敏
感に追従するという、ドクターナイフ４の追従性能を大
幅に向上できる。
尚、本発明のペースト塗布装置は、フープ状多孔芯体
が微少に左右に蛇行する際に生じる多孔芯体の進行方向
と直角方向（左右の方向）の力により追従させるもの
で、追従装置の起動時の力（抵抗）は、多孔芯体の直角
方向への力より小さいことは言うまでもない。
が微少に左右に蛇行する際に生じる多孔芯体の進行方向
と直角方向（左右の方向）の力により追従させるもの
で、追従装置の起動時の力（抵抗）は、多孔芯体の直角
方向への力より小さいことは言うまでもない。
発明の効果 このように本発明のフープ状多孔芯体へのペースト塗
布装置は、移動する多孔芯体にペースト塗布装置の主体
をなすドクターナイフが即座に追従するという常に一定
の関係に保たれた状態を実現したもので、従来の芯体の
蛇行矯正装置に比べ、多孔芯体の蛇行によるドクターナ
イフとの間の位置ずれが完全になくなり、更には芯体の
蛇行矯正時に多孔芯体に永久歪みを生じさせないことか
ら、均衡のとれた焼結多孔体を得ることができる。
布装置は、移動する多孔芯体にペースト塗布装置の主体
をなすドクターナイフが即座に追従するという常に一定
の関係に保たれた状態を実現したもので、従来の芯体の
蛇行矯正装置に比べ、多孔芯体の蛇行によるドクターナ
イフとの間の位置ずれが完全になくなり、更には芯体の
蛇行矯正時に多孔芯体に永久歪みを生じさせないことか
ら、均衡のとれた焼結多孔体を得ることができる。
第１図は焼結多孔体の製造装置を示す概略図、第２図は
本発明のペースト塗布装置を示す斜視図である。 １……アンコイラー、２……フープ状多孔芯体、３……
ペースト、４……塗布装置、５……乾燥炉、６……案内
反転ロール、７……焼結炉、８……焼結多孔体、９……
巻取りローラー、10……位置決め治具、11……摺動軸、
12……摺動軸受け部、13……追従装置。
本発明のペースト塗布装置を示す斜視図である。 １……アンコイラー、２……フープ状多孔芯体、３……
ペースト、４……塗布装置、５……乾燥炉、６……案内
反転ロール、７……焼結炉、８……焼結多孔体、９……
巻取りローラー、10……位置決め治具、11……摺動軸、
12……摺動軸受け部、13……追従装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 守 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−138648（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−166064（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−160662（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01M 4/26 H01M 4/32 B05C 3/172 H01M 4/28 B05C 13/02
Claims (1)
- 【請求項１】フープ状多孔芯体の表面に所定の厚さでペ
ーストを塗布するドクターナイフと、このドクターナイ
フの左右に一体に設けられ、前記多孔芯体の左右の両端
部をそれぞれ内部に入り込ませるとともに芯体と摺動自
在な位置決め治具と、この位置決め治具で検出する芯体
の左右への微少な蛇行に追従してドクターナイフを左右
に移動させる、摺動軸と摺動軸受け部よりなる追従装置
とを備えたフープ状多孔芯体へのペースト塗布装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1323343A JP2917339B2 (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | フープ状多孔芯体へのペースト塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1323343A JP2917339B2 (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | フープ状多孔芯体へのペースト塗布装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03184265A JPH03184265A (ja) | 1991-08-12 |
| JP2917339B2 true JP2917339B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=18153741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1323343A Expired - Lifetime JP2917339B2 (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | フープ状多孔芯体へのペースト塗布装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2917339B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4023953B2 (ja) | 1999-06-22 | 2007-12-19 | 株式会社ルネサステクノロジ | 不揮発性半導体記憶装置 |
| JP2004165649A (ja) | 2002-10-21 | 2004-06-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体集積回路装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63138648A (ja) * | 1986-11-28 | 1988-06-10 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 電池用極板の製造装置 |
| JPH0648754Y2 (ja) * | 1988-04-27 | 1994-12-12 | 古河電池株式会社 | 蓄電池用スラリー塗布装置 |
-
1989
- 1989-12-13 JP JP1323343A patent/JP2917339B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03184265A (ja) | 1991-08-12 |
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