JP2916203B2 - コンデンサー放電式内燃機関用点火装置 - Google Patents

コンデンサー放電式内燃機関用点火装置

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JP2916203B2 JP10400090A JP10400090A JP2916203B2 JP 2916203 B2 JP2916203 B2 JP 2916203B2 JP 10400090 A JP10400090 A JP 10400090A JP 10400090 A JP10400090 A JP 10400090A JP 2916203 B2 JP2916203 B2 JP 2916203B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、コンデンサー放電式内燃機関用点火装置
に関する。
(従来の技術) 例えば、自動二輪車に搭載される内燃機関の点火装置
には、従来、第7図で示すものがある。
これを図に従い説明すると、図中1は点火装置で、こ
の点火装置1はバッテリー2や点火コイル3を備えてい
る。この点火コイル3は一次巻線4と二次巻線5とで構
成され、この二次巻線5には点火プラグ6が接続され、
この点火プラグ6は内燃機関の燃焼室に臨んでいる。
上記バッテリー2と一次巻線4とは、直列に接続され
たコンバータ回路8とコンデンサー9とで接続されてい
る。上記コンバータ回路8は相互誘導作用を生じる一対
の一次巻線10と二次巻線11を有し、上記一次巻線10には
トランジスタである第1トランジスタ12のコレクタが接
続される一方、同上第1トランジスタ12のベースには発
振回路13が接続されている。また、上記二次巻線11はコ
ンデンサー9に接続されている。更に、上記コンデンサ
ー9にはサイリスタ15のアノードが接続されている。
一方、前記内燃機関のクランク軸16と共に回転するフ
ライホイールマグネト17が設けられている。このフライ
ホイールマグネト17のロータ外周面には誘導部18が突設
され、また、上記フライホイールマグネト17に対応して
ピックアップコイル19が内燃機関の静止側に設けられて
いる。そして、上記クランク軸16と共に誘導部18が回転
して、誘導部18がピックアップコイル19に対向するとき
には、ピックアップコイル19が信号を出力するようにな
っている。
上記ピックアップコイル19の出力信号を入力し、これ
に基づいて、前記サイリスタ15のゲートにトリガ信号VT
を出力するトリガ回路21が設けられる。そして、上記ピ
ックアップコイル19からの出力信号により、所定の点火
時期にトリガ回路21がトリガ信号VTを出力して、サイリ
スタ15をONさせるようになっている。
上記トリガ信号VTの出力(ON)を入力して、コンバー
タ回路8による出力電圧である充電電圧VCの上記コンデ
ンサー9に対する出力を停止させる一方、同上トリガ信
号VTの出力の停止(OFF)によって、同上コンバータ回
路8による充電電圧VCの上記コンデンサー9に対する出
力を再開させる出力制御回路22が設けられる。
上記出力制御回路22は第2トランジスタ23によって構
成され、この第2トランジスタ23のコレクタが前記第1
トランジスタ12のベースに接続され、同上第2トランジ
スタ23のベースに前記トリガ回路21のトリガ信号VTが入
力されるようになっている。
そして、内燃機関が作動するときには、バッテリー2
からの直流電圧がコンバータ回路8に入力される。ここ
で、上記発振回路13からの信号を入力した上記第1トラ
ンジスタ12が繰り返しON,OFFさせられて上記一次巻線10
の電流が制御され、これに伴い、上記二次巻線11で交流
に昇圧される。そして、この昇圧された交流電圧がコン
デンサー9への充電電圧VCとして、コンバータ回路8か
ら出力され、これにより、コンデンサー9が充電させら
れる。
また、その一方で、前記した所定の点火時期にトリガ
回路21からトリガ信号VTが出力され、このトリガ信号VT
を入力したサイリスタ15がONされ、これにより、上記コ
ンデンサー9に充電されていた電気が充電電流ICとして
点火コイル3の一次巻線4に瞬間的に流される。そし
て、このときの電流の誘導作用で二次巻線5に高電圧が
誘起され、これにより、点火プラグ6が火花放電して、
燃焼室での混合気の燃焼が行われる。
また、上記トリガ信号VTがサイリスタ15に入力される
際には、このトリガ信号VTは出力制御回路22にも入力さ
れてこの出力制御回路22がONされ、この出力制御回路22
のONにより、上記第1トランジスタ12のベースがアース
されて、この第1トランジスタ12がOFFとされ、これに
よって、コンバータ回路8の出力が停止させられる。
ここで、上記のようにサイリスタ15がONとされたと
き、コンバータ回路8の出力を停止させる理由は、サイ
リスタ15がONになったとき、コンバータ回路8が上記コ
ンデンサー9に対し充電電圧VCを出力し続けていると、
このコンバータ回路8の二次巻線11の出力が上記サイリ
スタ15によって短絡され、これにより一次巻線10に過電
流が流れることにより第1トランジスタ12に過電流が流
れて、この第1トランジスタ12が破壊させられるおそれ
があるからである。
一方、上記したようにサイリスタ15がONした状態か
ら、トリガ回路21によるトリガ信号VTの出力が停止する
と、上記出力制御回路22がOFFとなってコンバータ回路
8による充電電圧VCの出力停止が解除され、つまり、こ
のコンバータ回路8による上記充電電圧VCの出力が再開
されることとなる。
以下、上記動作が繰り返されて、内燃機関の作動が続
けられる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記従来構成では、次のような不都合があ
る。
即ち、第1の問題点として、上記トリガ回路21がトリ
ガ信号VTを出力すると、このトリガ信号VTを入力したサ
イリスタ15がONすると同時に、出力制御回路22がONし
て、上記コンデンサー9に対するコンバータ回路8の充
電電圧VCの出力が停止させられるようにはなっている。
しかし、上記サイリスタ15のONと、充電電圧VCの出力
停止とは瞬間的に同時になされるため、この瞬間的な時
間においては、上記充電電圧VCが短絡電流として上記サ
イリスタ15を介し瞬間的に流れるおそれがある。
また、上記したようにサイリスタ15がONしている状態
から、上記トリガ回路21によるトリガ信号VTの出力が停
止すると、上記サイリスタ15のゲートがOFFになると共
に、上記出力制御回路20もOFFとなって、コンバータ回
路8による充電電圧VCの出力が再開されるが、この場
合、上記したように、サイリスタ15はゲートがOFFとな
っても、このサイリスタ15が実質的にOFFとなるのには
ある微小時間(例えば、30μsec)がかかるという特性
を有している。このため、この場合にも、上記微小時間
の間に上記コンバータ回路8からの充電電圧VCが短絡電
流として、上記サイリスタ15を通り流れるおそれがあ
る。
そして、上記したような短絡電流がサイリスタ15を通
り流れた場合には、前記したと動じく、一次巻線10に過
電流が流れることにより第1トランジスタ12に過電流が
流れて、この第1トランジスタ12が破壊され、つまり、
コンバータ回路8が破壊されるおそれがある。また、上
記短絡電流が流れると、そのときの発熱によってコンバ
ータ回路8が無用に高温となり、エネルギーの無駄な損
失が生じるという不都合もある。
また、第2の問題点として、上記コンバータ回路が出
力する充電電圧がコンデンサーにとって過大になる場合
には、このコンデンサーや、このコンデンサーに充電さ
れていた電気を放電させるサイリスタの受ける各負荷が
無用に大きくなると共に、バッテリーの電気が無用に消
費されることとなって、その寿命上好ましくなく、しか
も、コンバータ回路が過大な充電電圧を出力する分、こ
のコンバータ回路が前記した第1の問題点と同様に、無
用な高温となり、エネルギーの更なる無駄な損失が生じ
ることとなって好ましくない。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、トリガ回路がトリガ信号の出力や停止をする際
に、コンバータ回路によって、コンデンサー9に対し出
力される充電電圧が短絡電流としてサイリスタを介し流
れることを防止し、これによってトランジスタの保護、
つまり、コンバータ回路の保護を図ると共に、このコン
バータ回路における無用な高温化や、エネルギーの損失
を抑制することを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、発振回路13と、この発振回路13からの信号の入力
により一次巻線10の電流を制御する第1トランジスタ
(トランジスタ)12とを有して出力電圧である充電電圧
VCをコンデンサー9に対し出力するコンバータ回路8を
設け、このコンバータ回路8の充電電圧VCにより上記コ
ンデンサー9に充電された電気をサイリスタ15のONによ
り点火コイル3に瞬間的に流して高電圧を誘発させるよ
うにし、上記サイリスタ15をONとさせるためのトリガ信
号VTを出力するトリガ回路21を設け、かつ、上記トリガ
信号VTの出力、出力の停止により上記コンバータ回路8
の出力の停止、再開を行わせる出力制御回路22を設けた
コンデンサー放電式内燃機関用点火装置において、 1)上記トリガ回路21が出力するトリガ信号VTを入力
し、これを短パルス化して短パルス信号VGとして出力
し、この短パルス信号VGを上記サイリスタ15に入力させ
てこのサイリスタ15をONさせる短パルス化回路25を設
け、上記トリガ回路21からのトリガ信号VTの出力(a)
で上記出力制御回路22により上記コンバータ回路8の出
力を停止(b)させ、かつ、上記トリガ信号VTが出力
(a)されたときからある時間t1遅れて、上記短パルス
化回路25の短パルス信号VGの入力(d)により上記サイ
リスタ15をON(d)させ、 一方、上記短パルス化回路25の短パルス信号VGの出力
の停止(i)により上記サイリスタ15がOFF(i)され
たときからある時間遅れて、上記トリガ回路21のトリガ
信号VTの出力を停止(g)させて上記出力制御回路22に
より上記コンバータ回路8の出力を両開(h)させるよ
うにし、 2)上記充電電圧VCが所定値以上に達したとき、これを
検出してその後の上記充電電圧VCが所定値以上になるこ
とを防止するようこの充電電圧VCを制御する過充電防止
回路26を設けた点にある。
(作 用) 上記構成による作用は次の如くである。
第1に、特に、第1図と第2図(1)において、トリ
ガ回路21が出力するトリガ信号VTを入力し、これを短パ
ルス化して短パルス信号VGとして出力し、この短パルス
信号VGをサイリスタ15に入力させてこのサイリスタ15を
ONさせる短パルス化回路25を設け、上記トリガ回路21か
らのトリガ信号VTの出力(a)で上記出力制御回路22に
より上記コンバータ回路8の出力を停止(b)させ、か
つ、上記トリガ信号VTが出力(a)されたときからある
時間t1遅れて、上記短パルス化回路25の短パルス信号VG
の入力(b)により上記サイリスタ15をON(d)させる
ようにしてある。
このため、上記コンバータ回路8の出力電圧である充
電電圧VCの出力の停止(b)の以前に上記サイリスタ15
がONされてしまうということが防止され、つまり、コン
バータ回路8の出力時期(h〜b)と、サイリスタ15の
ON時期(d〜i)とが時間的に重なり合うということが
防止される。
よって、上記コンバータ回路8から出力される充電電
圧VCが、短絡電流としてサイリスタ15を通り流れること
は防止される。
一方、上記短パルス化回路25の短パルス信号VGの出力
の停止(i)により上記サイリスタ15がOFF(i)され
たときからある時間遅れて、上記トリガ回路21のトリガ
信号VTの出力を停止(g)させて上記出力制御回路22に
より上記コンバータ回路8の出力を両開(h)させるよ
うにしてある。
このため、上記短パルス化回路25の短パルス信号VG
出力の停止(i)により上記サイリスタ15がOFFされた
後に、上記コンバータ回路8が出力を再開(h)するこ
とから、この場合にも、コンバータ回路8の出力時期
(h〜b)と、サイリスタ15のON時期(d〜i)とが時
間的に重なり合うということが防止される。
よって、この場合にも、上記コンバータ回路8の出力
の再開による充電電圧VCが、短絡電流としてサイリスタ
15を通り流れることは防止される。
要するに、トリガ回路21がトリガ信号VTの出力を開始
した時や、出力の停止をする直前に、このトリガ信号VT
の入力によりコンバータ回路8から出力されている充電
電圧VCが、短絡電流としてサイリスタ15を通り流れると
いうことが防止される。
また、第2に、特に、第1図と第2図(2)におい
て、上記充電電圧VCが所定値以上に達したとき、これを
検出してその後の上記充電電圧VCが所定値以上になるこ
とを防止するようこの充電電圧VCを制御する過充電防止
回路26を設けてある。
このため、上記コンバータ回路8はコンデンサー9に
対し過大な充電電圧VCを出力しないことから、このコン
デンサー9や、このコンデンサー9に充電されていた電
気を放電させるサイリスタ15の受ける各負荷が無用に大
きくなるということが防止されると共に、バッテリー2
の電気が無用に消費されるということが防止される。
しかも、上記したようにコンバータ回路8は過大な充
電電圧VCを出力しないで済む。
(実施例) 以下、この発明の第1〜第3実施例を第1図から第6
図に従い説明するが、これら各実施例の基本構成や作用
は、第7図に基づいて説明した前記従来例と同様であ
る。よって、共通のものについては図面にその符号を付
して説明を省略し、異なるものについてのみ説明する。
(第1実施例) 第1図から第4図は、第1実施例を示している。
第1図において、サイリスタ15のゲートとトリガ回路
21との間に短パルス化回路25が介設されている。この短
パルス化回路25は上記トリガ回路21が出力するトリガ信
号VTを入力し、これを短パルス化して短パルス信号VG
して出力し、この短パルス信号VGを上記サイリスタ15に
入力させてこのサイリスタ15をONさせる。
第2図(1)により、この実施例のより具体的な構成
を、その作用と共に詳しく説明する。
内燃機関が作動するときには、ピックアップコイル19
からの出力信号に基づいて、トリガ回路21がトリガ信号
VTの出力を開始する(図中a点)。すると、このトリガ
信号VTが出力制御回路22をONとして、第1トランジスタ
12がOFFされ、つまり、コンバータ回路8によるコンデ
ンサー9に対する充電電圧VCの出力が停止され(図中b
点)、その後は、コンデンサー9に充電される充電電圧
VCの増加は停止することとなる(図中c)。
一方、上記したように、トリガ信号VTは短パルス化回
路25に入力されて短パルス化され、短パルス信号VGとし
て出力される。そして、上記したように、トリガ信号VT
の出力が停止(図中a点)させられて、上記コンバータ
回路8による充電電圧VCの出力が停止(図中b点)され
た後、ある時間t1遅れて上記短パルス化された短パルス
信号VGがサイリスタ15に入力され(図中d点)、この短
パルス信号VGの入力によってサイリスタ15がONされる。
これにより、コンデンサー9に充電されていた電気が充
電電流ICとして点火コイル3に流され、点火プラグ6に
所定の火花放電が得られる(図中e)。そして、このと
きには、充電電圧VCがローレベルに戻る(図中f点)。
上記の場合、コンバータ回路8の充電電圧VCの出力の
停止(b)の直前に上記サイリスタ15がONされてしまう
ということが防止されるため、上記コンバータ回路8か
らコンデンサー9に対し出力される充電電圧VCが、短絡
電流としてサイリスタ15を通り流れるということが防止
される。
また、上記のようにサイリスタ15がONした状態から、
トリガ信号VTの出力が停止すると(図中g点)、出力制
御回路22がOFFとなって、コンバータ回路8による充電
電圧VCの出力の停止が解除され、この充電電圧VCの出力
が再開される(図中h点)。
この場合において、上記サイリスタ15がONの状態にあ
るとき、上記短パルス化回路25が短パルス信号VGの出力
を停止(図中i点)すると、上記サイリスタ15はOFF
(図中i点)されるが、このOFFされたときからある時
間遅れて、上記トリガ回路21によるトリガ信号VTの出力
が停止させられ(図中g点)、このトリガ信号VTの出力
の停止によって、上記出力制御回路22と第1トランジス
タ12とにより上記コンバータ回路8の出力が再開される
(図中h点)ようになっている。
このため、上記充電電圧VCの出力が再開される際のあ
る時間t2以前、つまり、前記サイリスタ15の特性とし
て、そのゲートがOFFとなった後、そのサイリスタ15が
実質的にOFFとなるまでに要する微小時間(前記したよ
うに例えば30μsec)以前には、既にサイリスタ15への
短パルス信号VGの出力が停止されている(図中i点)。
よって、この場合にも、コンバータ回路8により再開
された充電電圧VCが、短絡電流としてサイリスタ15を通
り流れるということは防止される。
再び、第1図において、コンバータ回路8の出力電圧
たる充電電圧VCが所定値以上に達したとき、これを検出
してトリガ信号VZを出力し、その後の上記充電電圧VC
上記所定値以上になることを防止するようこの充電電圧
VCを制御する過充電防止回路26が設けられている。
第2図(2)により、過充電防止回路26の作用につき
説明する。この過充電防止回路26は、充電電圧VC所定値
以下に達したとき(図中j点)に、これを検出して過充
電防止回路26からトリガ信号VZを出力する(図中k
点)。
このトリガ信号VZがトリガ回路21からのトリガ信号VT
よりも先に出力制御回路22に入力された場合には、この
トリガ信号VZが出力された後、このトリガ信号VZによっ
て充電電圧VCが所定値以上になることが防止されるよう
制御される(図中m)。更に、この後、短パルス信号VG
が出力されたとき、サイリスタ15がONとなり、充電電圧
VCがローレベルに戻ることによって、上記トリガ信号VZ
がOFFとなる。
以下、上記動作が繰り返されて、内燃機関の作動が維
持される。
第3図は、上記短パルス化回路25の具体例を示してい
る。この短パルス化回路25はコンデンサー28を有してい
る。
通常は、図中実線矢印で示すように、上記コンデンサ
ー28の両端にバッテリー29から電圧が印加されている。
また、短パルス信号VGの出力端子は、上記バッテリー29
の電圧による第1トランジスタ30のONによってアースさ
れ、この出力端子がローレベルに保たれている。
この短パルス化回路25にトリガ信号VTが入力される
と、図中一点鎖線で示すように、第2トランジスタ31に
よってコンデンサー28の一端側がアースされ、このた
め、図中二点鎖線で示すように第3トランジスタ32を介
してコンデンサー28に充電がなされると共に、この充電
期間中、短パルス信号VGが出力され、この充電期間中が
前記時間t3と一致する。また、前記時間t1は電流が種々
の抵抗等部品を流れることによって得られ、また、前記
時間t3は上記充電期間を調整自在に短く設定することに
よって得られることとなっている。
なお、上記バッテリー29は前記バッテリー2であって
もよい。
第4図は、短パルス化回路25の変形例を示している。
これによれば、短パルス化回路25は並列に接続された
第1コンデンサー33と第2コンデンサー34とを有してい
る。
通常は、図中実線矢印で示すように、上記第1コンデ
ンサー33と第2コンデンサー34の各両端にバッテリー29
から電圧が印加されている。また、短パルス信号VGの出
力端子は、上記バッテリー29の電圧による第1トランジ
スタ30のONによってアースされ、この出力端子がローレ
ベルに保たれている。
この短パルス化回路25にトリガ信号VTが入力される
と、図中一点鎖線で示すように第2トランジスタ31によ
って第1コンデンサー33と第2コンデンサー34の各一端
側がアースされ、このため、図中二点鎖線で示すように
第3トランジスタ32を介して第1コンデンサー33と第2
コンデンサー34とに充電がなされると共に、この充電期
間中、短パルス信号VGが出力されることとなる。この場
合、第1コンデンサー33と第2コンデンサー34のうちい
ずれか一方の充電が完了すれば、そのとき、上記短パル
ス信号VGの出力が停止させられることとなる。
その他は、前記第3図に示したものと同様である。
(第2実施例) 第5図は、第2実施例を示している。
これによれば、出力制御回路22が第1〜第4トランジ
スタ36〜39を有し、第4トランジスタ39が二次巻線11と
コンデンサー9の間に介設されている。そして、出力制
御回路22にトリガ信号VTが入力されると、第1トランジ
スタ36と第2トランジスタ37が次々とONし、これによ
り、第3トランジスタ38と第4トランジスタ39とが次々
とONして、コンバータ回路8からの充電電圧VCが、コン
デンサー9に対し出力され、このコンデンサー9に充電
される。
また、上記出力制御回路22に対するトリガ回路21から
のトリガ信号VTの出力が停止されると、上記各第1〜第
4トランジスタ36〜39を順次介して第4トランジスタ39
がOFFとなり、コンバータ回路8から上記コンデンサー
9に対しての充電電圧VCの出力が停止される。
他の構成や作用は、前記第1実施例と同様である。
(第3実施例) 第6図は、第3実施例を示している。
これによれば、バッテリー2に代えてフライホイール
マグネト40が用いられており、このフライホイールマグ
ネト40による交流の出力が整流器41とレギュレータ42と
を介して直流に交換され、これがコンバータ回路8に入
力されるようになっている。
なお、上記フライホイールマグネト40は前記フライホ
イールマグネト17を用いてもよい。
他の構成や作用は前記第1実施例と同様である。
(発明の効果) この発明によれば、発振回路と、この発振回路からの
信号の入力により一次巻線の電流を制御するトランジス
タとを有して出力電圧である充電電圧をコンデンサーに
対し出力するコンバータ回路を設け、このコンバータ回
路の充電電圧により上記コンデンサーに充電された電気
をサイリスタのONにより点火コイルに瞬間的に流して高
電圧を誘発させるようにし、上記サイリスタをONとさせ
るためのトリガ信号を出力するトリガ回路を設け、か
つ、上記トリガ信号の出力、出力の停止により上記コン
バータ回路の出力の停止、再開を行わせる出力制御回路
を設けたコンデンサー放電式内燃機関用点火装置におい
て、 1)上記トリガ回路が出力するトリガ信号を入力し、こ
れを短パルス化して短パルス信号として出力し、この短
パルス信号を上記サイリスタに入力させてこのサイリス
タをONさせる短パルス化回路を設け、上記トリガ回路か
らのトリガ信号の出力で上記出力制御回路により上記コ
ンバータ回路の出力を停止させ、かつ、上記トリガ信号
が出力されたときからある時間遅れて、上記短パルス化
回路の短パルス信号の入力により上記サイリスタをONさ
せ、 一方、上記短パルス化回路の短パルス信号の出力の停
止により上記サイリスタがOFFされたときからある時間
遅れて、上記トリガ回路のトリガ信号の出力を停止させ
て上記出力制御回路により上記コンバータ回路の出力を
両開させるようにしてある。
このため、上記トリガ回路がトリガ信号の出力を開始
した時や、この出力の停止をする直前に、このトリガ信
号の入力によりコンバータ回路から出力されている出力
電圧が短絡電流としてサイリスタを通り流れるというこ
とが防止される。
よって、上記サイリスタを短絡電流が流れるのに伴い
上記コンバータ回路の一次巻線とこれに接続されるトラ
ンジスタとに過電流が流れるということが防止されて、
上記コンバータ回路の保護が図られると共に、このコン
バータ回路における無用な高温化や、エネルギーの損失
が抑制される。
また、2)上記充電電圧が所定値以上に達したとき、
これを検出してその後の上記充電電圧が所定値以上にな
ることを防止するようこの充電電圧を制御する過充電防
止回路を設けてある。
このため、上記コンバータ回路はコンデンサーに対し
過大な充電電圧を出力しないことから、このコンデンサ
ーや、このコンデンサーに充電されていた電気を放電さ
せるサイリスタの受ける各負荷が無用に大きくなるとい
うことが防止されると共に、バッテリーの電気が無用に
消費されるということが防止され、これらの寿命上好ま
しい。
しかも、上記したようにコンバータ回路は過大な充電
電圧を出力しないで済む分、このコンバータ回路におけ
る無用な高温化や、エネルギーの損失が更に抑制され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図はこの発明の実施例を示し、第1図か
ら第4図は第1実施例で、第1図は全体配線図、第2図
(1),(2)はタイムチャート図、第3図は短パルス
化回路の具体的な配線図、第4図は短パルス化回路の変
形例図、 第5図は第2実施例で第1図に相当する図、 第6図は第3実施例で同上第1図に相当する図、 第7図は従来例で同上第1図に相当する図である。 1……点火装置、2……バッテリー、3……点火コイ
ル、8……コンバータ回路、9……コンデンサー、10…
…一次巻線、12……第1トランジスタ(トランジス
タ)、15……サイリスタ、21……トリガ回路、22……出
力制御回路、25……短パルス化回路、26……過充電防止
回路、VC……充電電圧、VT……トリガ信号、VG……短パ
ルス信号、IC……充電電流。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振回路と、この発振回路からの信号の入
    力により一次巻線の電流を制御するトランジスタとを有
    して出力電圧である充電電圧をコンデンサーに対し出力
    するコンバータ回路を設け、このコンバータ回路の充電
    電圧により上記コンデンサーに充電された電気をサイリ
    スタのONにより点火コイルに瞬間的に流して高電圧を誘
    発させるようにし、上記サイリスタをONとさせるための
    トリガ信号を出力するトリガ回路を設け、かつ、上記ト
    リガ信号の出力、出力の停止により上記コンバータ回路
    の出力の停止、再開を行わせる出力制御回路を設けたコ
    ンデンサー放電式内燃機関用点火装置において、 1)上記トリガ回路が出力するトリガ信号を入力し、こ
    れを短パルス化して短パルス信号として出力し、この短
    パルス信号を上記サイリスタに入力させてこのサイリス
    タをONさせる短パルス化回路を設け、上記トリガ回路か
    らのトリガ信号の出力で上記出力制御回路により上記コ
    ンバータ回路の出力を停止させ、かつ、上記トリガ信号
    が出力されたときからある時間遅れて、上記短パルス化
    回路の短パルス信号の入力により上記サイリスタをONさ
    せ、 一方、上記短パルス化回路の短パルス信号の出力の停止
    により上記サイリスタがOFFされたときからある時間遅
    れて、上記トリガ回路のトリガ信号の出力を停止させて
    上記出力制御回路により上記コンバータ回路の出力を両
    開させるようにし、 2)上記充電電圧が所定値以上に達したとき、これを検
    出してその後の上記充電電圧が所定値以上になることを
    防止するようこの充電電圧を制御する過充電防止回路を
    設けたコンデンサー放電式内燃機関用点火装置。
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