JP2915808B2 - フォークリフトのプッシャ装置 - Google Patents

フォークリフトのプッシャ装置

Info

Publication number
JP2915808B2
JP2915808B2 JP26966294A JP26966294A JP2915808B2 JP 2915808 B2 JP2915808 B2 JP 2915808B2 JP 26966294 A JP26966294 A JP 26966294A JP 26966294 A JP26966294 A JP 26966294A JP 2915808 B2 JP2915808 B2 JP 2915808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face plate
fork
clamp unit
pallet
clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26966294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08133696A (ja
Inventor
宏明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KINKI KOKA KOORA BOTORINGU KK
Toyota Industries Corp
Original Assignee
KINKI KOKA KOORA BOTORINGU KK
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KINKI KOKA KOORA BOTORINGU KK, Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK filed Critical KINKI KOKA KOORA BOTORINGU KK
Priority to JP26966294A priority Critical patent/JP2915808B2/ja
Publication of JPH08133696A publication Critical patent/JPH08133696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2915808B2 publication Critical patent/JP2915808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてトラックや貨
車等に対する荷物の積み降ろし作業に用いられるフォー
クリフトのプッシャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトのアタッチメントの1つ
として知られる従来のフォークリフトのプッシャ装置
は、マストに沿って昇降するリフトブラケットに固着さ
れたフォーク掛止用のフィンガーバーの前側に、フォー
クと共に昇降する直立状のフェースプレートを備えてい
る。このフェースプレートはプッシュシリンダにより伸
縮作動されるパンタグラフ機構を介して前後方向に移動
され、一般にはフォーク上の荷物をパレットと共にフェ
ースプレートにより前方へ押し出すという形態で使用さ
れる。因みに、上記のようなプッシャ装置に類似するも
のとして、プッシュプル装置が知られているが、これは
主としてシートパレット荷役に用いられるものであっ
て、プッシャ装置が主としてフォーク差込口を備えた木
製、樹脂製又は鉄製のパレット荷役に用いられる点で両
者は相違する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のプッ
シャ装置によると、トラックや貨車の荷台上に荷物をパ
レットごとフェースプレートにて押し出す場合、通常で
あれば、荷台上面の摩擦抵抗で荷物が暴走するというこ
とはないが、例えば荷物をローラコンベア上に降ろして
これを前方へ押し出すといった形態の荷役作業を行うと
きは、フェースプレートの操作を誤ると、荷物が暴走す
るおそれがある。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、フェースプレー
トによる荷物の押し出し時に該荷物が暴走することを防
止でき、しかも荷物の押し出し作業のみならず、荷物を
フォーク上に引き込んで積載する形態の荷役作業をも好
適に行うことが可能なフォークリフトのプッシャ装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。即ち、請
求項1の発明は、マストと、該マストに沿って昇降可能
な昇降部材と、該昇降部材に固定されたフォークと、該
フォーク上の荷物をパレットごと前方へ押し出すべく前
記昇降部材に前後移動可能に取付けられたフェースプレ
ートとを備えたフォークリフトのプッシャ装置であっ
て、前記フェースプレートの下部に前記パレットの桁を
把持可能なクランプユニットを設けるとともに、該クラ
ンプユニットを上下方向への変位を許容した状態で常に
はフォーク高さと整合する位置に支持するクランプユニ
ット支持装置を備えたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載のフォー
クリフトのプッシャ装置において、前記クランプユニッ
ト支持装置が、前記フェースプレートを上方への変位を
許容した状態で所要高さ位置に支持するフェースプレー
ト支持手段と、前記クランプユニットを下方への変位を
許容した状態でフォーク高さと整合する位置に支持する
クランプユニット支持手段とから構成されたことを特徴
とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1記載のフォー
クリフトのプッシャ装置において、前記クランプユニッ
ト支持装置が、前記クランプユニットを前記フェースプ
レートに対して上下動可能に吊下げ支持する吊下げロッ
ドと、前記クランプユニットをフォーク高さと整合する
位置に支持する弾性変形可能な弾性部材とから構成され
たことを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項2記載のフォー
クリフトのプッシャ装置において、前記フェースプレー
ト支持手段が、前記フェースプレートを前後移動可能に
支持するパンタグラフ機構に設けられた支持部材と、前
記フェースプレートに設けられるとともに該フェースプ
レートが前記フォーク長さの範囲にあるときは前記支持
部材に対して上方から離間可能に係合することにより該
フェースプレートを所要高さに保持し、フェースプレー
トがフォーク前方へ変位したときは前記支持部材から外
れることで前記フェースプレートの下方への変位を許容
するカム部材とから構成されたことを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項2記載のフォー
クリフトのプッシャ装置において、前記クランプユニッ
ト支持手段が、前記フェースプレートに上下動可能に取
付けられた前記クランプユニットを上向きに付勢する弾
性部材と、前記フェースプレートに設けられるとともに
前記クランプユニットの一部に上方から当接して該クラ
ンプユニットをフォーク高さに整合する位置に支持する
ストッパ部材とから構成されたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上述のように構成された請求項1の発明に係る
フォークリフトのプッシャ装置においては、フェースプ
レートによる荷物の押し出しに際して、該フェースプレ
ートに設けたクランプユニットによりパレットの桁を把
持して該パレットをフェースプレートに固定化すること
により、フェースプレートの押し出しによる荷物の暴走
を回避する。また、クランプユニットは荷物をフォーク
上に引き込んで積み込む形態の荷役作業に使用される。
即ち、この作業形態ではフェースプレートを前方へ移動
し、クランプユニットにてパレットの桁を把持してか
ら、フェースプレートを後方へ引き込むという一連の作
業を行うことで奥まった位置の荷物をフォーク上に積み
込むことが可能となる。
【0011】上記作業中、クランプユニットは上下方向
に外力が作用しない限りフォークと整合する高さ位置に
保持されるため、パレットのフォーク差込口に対するフ
ォーク及びクランプユニットの挿入が支障なく実施され
る。そして、クランプユニットはフェースプレート支持
装置により上下方向に変位することが許容されているた
め、パレット把持状態ではパレットの上下方向の動きに
追従する。即ち、クランプユニットはパレット把持状態
でフォークを上下動させたときのフォークとパレットと
の上下方向の相対変位に対応する。
【0012】また、請求項2の発明に係るフォークリフ
トのプッシャ装置においては、クランプユニットは、常
にはフォークと整合する高さ位置に保持されているた
め、パレットのフォーク差込口に対するフォーク及びク
ランプユニットの挿入が支障なく実施され、そして上方
向にはフェースプレート支持手段を介してフェースプレ
ートと共に変位し、また下方向にはクランプユニット支
持手段を介して単独で変位することが可能なため、パレ
ット把持状態ではパレットの上下方向の動きに追従して
フォークとパレットとの上下方向の相対変位に対応す
る。
【0013】請求項3の発明に係るフォークリフトのプ
ッシャ装置においては、吊下げロッドにて上下動可能に
吊られたクランプユニットは、常には弾性部材にてフォ
ーク高さに整合する位置に保持されているため、フェー
スプレートの全移動範囲にわたってパレットのフォーク
差込口に対するフォーク及びクランプユニットの挿入が
支障なく実施されることになり、またパレット把持状態
でフォークが上下動されたときは、弾性部材に抗してパ
レットに追従変位し、フォークとパレットとの上下方向
の相対変位に対応する。
【0014】請求項4の発明に係るフォークリフトのプ
ッシャ装置においては、フェースプレートがフォーク長
さの範囲内にあるときはパンタグラフの支持部材と係合
するカム部材を介して所要高さに保持され、クランプユ
ニットはフォーク高さに整合する位置に保持されるた
め、パレットのフォーク差込口に対するフォーク及びク
ランプユニットの挿入が支障なく実施される。一方、フ
ェースプレートがフォーク先端を越えて前方へ移動され
たときは、カム部材が支持部材から外れるためにフェー
スプレートが下方へ変位される。従って、クランプユニ
ットはそれ自体の下方への変位に、フェースプレートを
介しての変位を加えた大きな変位量が得られるため、フ
ェースプレートによる荷物の押し出し作業時におけるフ
ォークとパレットとの上下方向の大きな相対移動に対応
できる。
【0015】また、請求項5の発明に係るフォークリフ
トのプッシャ装置においては、クランプユニットを弾性
部材にて上向きに付勢してストッパ部材に押しつけるこ
とによりフォーク高さに整合する位置に保持するため、
がたつきのない安定した支持形態が得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。まず、図1〜図6に基づいて実施例1を
説明する。図1の斜視図及び図2の側面図には本実施例
に係るフォークリフトのプッシャ装置の概要が示されて
いる。図示のようにフォークリフトのマスト1に沿って
昇降可能なリフトブラケット2に固着された上下一対の
フィンガーバー3には、左右一対のフォーク4がフック
5を介して掛止されており、リフトブラケット2とフィ
ンガーバー3とにより昇降部材が構成されている。
【0017】また、フォーク4上の荷物押出用の格子状
をなすフェースプレート7は、前記フィンガーバー3の
前方に直立状に配置されるとともに、フィンガーバー3
の前面左右端部に直立された溝付き柱状のホルダ6に対
して左右一対の伸縮自在なパンタグラフ機構8を介して
支持され、左右一対のプッシュシリンダ9によりフォー
ク4上を前後移動されるようになっている。
【0018】パンタグラフ機構8を構成するリンクのホ
ルダー側端部は、その上端側がホルダ6内を転動するロ
ーラ11を介して上下動可能に取付けられ、下端側がホ
ルダ6にピン10により回動自在に取り付けられてい
る。一方、リンクのフェースプレート側端部には、上下
両端部共、フェースプレート7に形成した直立するチャ
ンネル状のレール部材12内を転動するローラ13U,
13Lが備えられ、そして下部ローラ13Lは上下のス
トッパ14U,14Lにてその移動範囲が規制されてい
る。即ち、フェースプレート7はパンタグラフ機構8に
対してストッパ14U,14Lにて規制される範囲内で
上下動可能とされ、そして常にはフェースプレート支持
手段によって上下移動範囲内で所要高さ位置、好ましく
はフェースプレート7下面がフォーク4上面に対して僅
かな隙間を保有する位置に支持された状態で前後方向に
水平状に移動される構成となっている。
【0019】フェースプレート支持手段は、パンタグラ
フ機構8における最前部の左右のリンクに設けた支持部
材としての左右の支持ローラ15と、フェースプレート
7に設けられてそれら支持ローラ15に上方から離間可
能に係合する左右のカム部材16とから構成されてい
る。カム部材16はフェースプレート7の左右のレール
部材12間に横架されたタイバー17の後面に後方へ略
水平状に突設されており、そして支持ローラ15との係
合面16aが、パンタグラフ機構8の伸縮に伴う上下変
動を吸収してフェースプレート7を常に一定高さ位置に
保持可能な曲面状に形成され、突出後端部側は上り傾斜
状に形成されている。
【0020】上記の如き構成のフェースプレート支持手
段は、フェースプレート7がフォーク4長さの範囲内に
あるときは、カム部材16が支持ローラ15上に係合し
てフェースプレート7を所要高さ位置に保持するが、フ
ェースプレート7がフォーク先端を越えて前方へ移動し
たときは、カム部材16が支持ローラ15から外れてフ
ェースプレート7の自重による下方への変位を許容す
る。なお、下方へ変位したフェースプレート7は上部ス
トッパ14Lが下部ローラ13L上に当接した位置に保
持され、その引き込み時においてカム部材16の突出後
端部が傾斜面を介して支持ローラ15上に乗り上がるこ
とで初期位置に復帰される。
【0021】フェースプレート7の背面側の中央下端部
には、パレット把持用、具体的にはパレット33の中央
桁33aを把持するためのクランプユニット18が設置
されており、このクランプユニット18は左右のフォー
ク4と干渉しないようにフォーク4間に配置されてい
る。以下、このクランプユニット18を図3の平面図及
び図4の側面図に基づいて説明する。クランプユニット
18はフェースプレート7の背面下部側に配置されるク
ランプホルダ19を備えている。
【0022】クランプホルダ19はフェースプレート7
における左右のレール部材12間に配置されて該レール
部材12に上下一対のローラ20を介して上下動可能に
取付けられた左右一対のリヤプレート19aと、両リヤ
プレート19aをその上端部前面側で結合するフロント
プレート19bとからなり、そのリヤプレート19aの
下部間に断面矩形のクランプレール21が略水平状に横
架されている。
【0023】そして、クランプレール21には左右一対
のクランプアーム22がその基部を摺動自在に取付けら
れて開閉可能とされ、該クランプアーム22はその先端
部がフェースプレート7の下面を通って前方へ所定量突
出されるとともに、その先端部の対向端面にはゴム等の
緩衝材料からなるクランプパッド23が固着されてい
る。即ち、本実施例にあっては、クランプアーム22の
閉じ方向を把持方向としたものであり、パレット33フ
ォーク差込口に挿入して中央桁33aを把持する構成と
している。従って、クランプアーム22の上下方向の肉
厚は、フォーク4の厚みと同程度に設定されている。
【0024】また、クランプアーム22をクランプレー
ル21に沿って移動させて開閉させるアクチュエータと
して、本実施例では油圧式のクランプシリンダ24が用
いられ、このクランプシリンダ24は両クランプアーム
22に対して掛け渡し状に連結されている。即ち、クラ
ンプシリンダ24は左右のクランプアーム22の基部間
上方にクランプレール21と平行に配置されるととも
に、両クランプアーム22の基部上面に立設されたブラ
ケット25にその基端部とロッド端部がそれぞれピン2
4aを介して連結され、運転席上で操作可能に構成され
ている。
【0025】そして、上記構成のクランプユニット18
はクランプユニット支持手段によって下方への移動を許
容された状態でクランプアーム22がフォーク高さと整
合する位置に保持されている。クランプユニット支持手
段は、クランプホルダ19をフェースプレート7に対し
て上下動可能に吊下げる左右の吊下ロッド26と、クラ
ンプユニット18をフォーク高さと整合する位置に保持
する弾性変形可能な弾性部材としての左右の圧縮コイル
バネ27とから構成されている。
【0026】吊下ロッド26は上下両端部にネジを有し
ており、左右のレール部材12の外面下部に突設された
水平なブラケット28の孔を貫通して上下方向に延びる
とともにその下端ネジ部がクランプホルダ19の下部張
出部の前面に水平に突出されたブラケット29にナット
30にて締着されており、そしてその上端ネジ部にナッ
ト32にて締着されたバネ受け31とブラケット28と
の間に介在された吊上げ用の圧縮コイルバネ27によっ
て上向きに付勢されている。
【0027】上記のようにして吊下ロッド26にて吊ら
れ、かつ圧縮コイルバネ27にて上向きに付勢されたク
ランプユニット18は、常にはリヤプレート19aに設
けた下部ローラ20がレール部材12の下部ストッパ1
4L下面に押圧当接する位置、つまりクランプアーム2
2がフォーク高さと整合する位置に下方への変位を許容
された状態で、かつふらつきのない状態で保持されてい
る。
【0028】このように、本実施例にあっては、クラン
プユニット18を、フェースプレート支持手段にて支持
されたフェースプレート7を介しての上方向への変位
と、クランプユニット支持手段を介しての下方向への変
位とを可能としたものであり、このフェースプレート支
持手段とクランプユニット支持手段が、クランプユニッ
ト18を上下方向への変位を許容した状態で常にはフォ
ーク高さと整合する位置に支持するためのクランプユニ
ット支持装置を構成している。
【0029】かくして、本実施例に係るクランプユニッ
ト18においては、クランプアーム22が上下及び左右
に自由に動き得るフローティング支持機構が採用され、
このことによりクランプアーム22によるパレット33
の中央桁33aの把持作用がパレット基準で行われると
ともに、パレット33把持状態ではパレット33とフォ
ーク4との相対移動が吸収されるようになっている。
【0030】本実施例に係るフォークリフトのプッシャ
装置は、上述のように構成したものであり、以下その作
用効果を説明する。空荷の状態では、フェースプレート
7はカム部材16がパンタグラフ機構8の支持ローラ1
5上に係合して所要高さ位置に保持されており、またク
ランプユニット18は圧縮コイルバネ27を介してクラ
ンプホルダ19の下部ローラ20が下部ストッパ14L
下面に押圧される位置、つまりクランプアーム22がフ
ォーク高さと整合する位置に保持されている。
【0031】従って、この状態で図5の(A)に示す如
く荷物Wが積まれたパレット33のフォーク差込口にフ
ォーク4を差し込んで荷物Wを取り上げるとき、フォー
ク4高さに整合しているクランプアーム22は、パレッ
ト33の端面に当接することなく挿入される。そして、
クランプアーム22の挿入後、クランプシリンダ24を
作動させてクランプアーム22にて中央桁33aを把持
すれば、パレット33はフェースプレート7側に固定さ
れる。このとき、左右に自由移動できるクランプアーム
22はパレット33基準で把持作用を行うため、パレッ
ト33に無理な外力が作用することを防止する。
【0032】また、把持状態において、図5の(B)に
示す如く荷物Wを持ち上げるべくフォーク4を上昇した
とき、又は図5の(C)に示す如く運搬後の荷物Wを降
ろすべくフォーク4を下降させたとき、フォーク4がパ
レット33に対してパレット挿入口内で相対移動する
が、フォーク4に対してクランプユニット18は上方へ
はフェースプレート7を介して変位し、下方へはそれ自
体が単独で変位することにより上記相対移動に対応し、
パレット33に無理な外力が作用することを防止する。
【0033】しかして、パレット33を把持したクラン
プユニット18は、荷物Wを例えば図5の(C)に示す
ように、ローラコンベアR上に降ろしてフェースプレー
ト7により前方へ押し出す場合において、フェースプレ
ート7が誤って勢い良く操作されたとしてもクランプユ
ニット18にてフェースプレート7側に固定されたパレ
ット33の暴走を防止することができる。
【0034】ところで、フェースプレート7による実際
の荷物Wの押し出し作業時には、フォーク4が前傾姿勢
又は後傾姿勢に位置決めされたり或いは水平であっても
ローラコンベアRよりも高い位置に位置決めされること
が考えられる。従って、そのような状態でフェースプレ
ート7による押し出しが行われると、パレット33がロ
ーラコンベアR上に乗り移る際に、フォーク高さとロー
ラコンベア高さとの高低差によりクランプパレット18
にて把持されたパレット33に無理が外力が作用して破
損する虞がある。
【0035】そのため、本実施例では上記事項に鑑み
て、フェースプレート7がフォーク4の長さの範囲を越
えて前方へ移動したときは、図6に示すように、カム部
材16が支持ローラ15から外れるように設定してあ
る。このことにより、フェースプレート7はフォーク先
端付近を通過した状態では、上方のみならず下方へもス
トッパ部材による規制の範囲内で下方向に変位すること
が可能となりクランプユニット18の上下方向の自由度
が大となる。従って、荷物Wの押し出し作業時におい
て、前記ローラコンベア34高さとフォーク高さとのば
らつきに対してクランプユニット18を対応させること
ができる。
【0036】一方、フォーク4が届かないような奥まっ
た位置に置かれた荷物Wをパレット33ごと引き込むよ
うな作業形態では、フェースプレート7はフォーク4の
先端部を越えたときに、上記と同様にカム部材16が支
持ローラ15から外れることに伴い下方へ自重で変位す
ることになるが、その引き込み時には再びカム部材16
が支持ローラ15上に乗り上がることに伴い初期位置に
戻されるため、クランプアーム22がフォーク高さに整
合し、フォーク4がパレット33に対して干渉すること
なくスムーズに挿入されることになる。
【0037】このように、本実施例のプッシャ装置によ
れば、フェースプレート7による荷物押し出しに際して
は、パレット33をクランプアーム22を介してフェー
スプレート7側に固定することにより、ローラコンベア
R上に押し出された荷物Wの暴走を回避することがで
き、また常にはクランプアーム22をフォーク高さに整
合する位置に保持してあるため、荷物の積み込み時にパ
レット33に対してクランプアーム22及びフォーク4
を干渉させずに差し込むことが可能となり、引き込み作
業の適正化が図られる。
【0038】次に、本発明の他の実施例を図7及び図8
に基づいて説明する。この実施例においては、クランプ
ユニット18が、そのクランプホルダ19の左右両端部
のブラケット19aに直立状に設けられた左右の吊下げ
ロッド34を介してフェースプレート7のブラケット7
aに上下動可能に吊り下げられた状態で、該吊下げロッ
ド34の頭部34aとブラケット7aとの間及びブラケ
ット7aとクランプホルダ19のブラケット19aとの
間に介在された弾性部材としての上下の圧縮コイルバネ
35,36の釣り合いによりフォーク高さと整合する位
置に支持される構成となっている。
【0039】即ち、吊下げロッド34と圧縮コイルバネ
35,36とによりクランプユニット支持装置が構成さ
れており、そしてフェースプレート7はこの実施例では
パンタグラフ機構8に上下方向に移動し得ないように取
付けられる。なお、この場合、クランプユニット18の
自重を受ける上部の圧縮コイルバネ35は、それを受け
ない下部の圧縮コイルバネ36よりもバネ定数の高いも
のが使用される。
【0040】従って、この実施例によれば、クランプユ
ニット18をフェースプレート7の前後移動の全範囲に
わたって常にフォーク高さに整合する位置に保持するこ
とができる。そのため、前述の実施例の場合と同様に、
フェースプレート7による荷物Wの押し出し時にはパレ
ット33の中央桁33aを把持して荷物Wの暴走を回避
することができ、また荷物Wをフォーク4上に引き込む
作業形態においては、フォーク4が届かないような奥ま
った位置の荷物Wを引き込む場合でもあってもパレット
33のフォーク差込口に対するフォーク4の挿入が支障
なく実施されることになる。またパレット33の中央桁
33aを把持した状態でフォーク4が上下動されたとき
は、クランプユニット18は圧縮コイルバネ35,36
に抗してパレット33に追従変位し、フォーク4とパレ
ット33との上下方向の相対変位に対応することができ
る。
【0041】図9は本発明のさらに他の実施例を示して
いる。この実施例では、フェースプレート7がパンタグ
ラフ機構8に対して上下動可能に構成されるとともに、
フェースプレート7のレール部材12に設けた上部のス
トッパ部材14Uがパンタグラフ機構8の下部ローラ1
3Lに対して上方から当接することにより支持される構
成となっている。また、クランプユニット18はそのク
ランプホルダ19の左右両端部のブラケット19aに直
立状に設けた左右の吊下げロッド26を介してフェース
プレート7のブラケット7aに吊り下げられるととも
に、そのロッド頭部26aとブラケット7aとの間に介
在された圧縮コイルバネ27により上向きに付勢されて
クランプホルダ19の下部のローラ20がレール部材1
2の下部のストッパ部材14Lの下面に押圧される構成
としてある。
【0042】即ち、この実施例においては、クランプユ
ニット18はフェースプレート7を介して上方へ変位可
能とされ、下方へはそれ自体が変位される構成となって
おり、ストッパ部材14と下部ローラ13Lとでフェー
スプレート支持手段が構成され、吊下げロッド26と圧
縮コイルバネ27とでクランプユニット支持手段が構成
されている。従って、この実施例によるときは、図7及
び図8に示した実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
プッシャ装置によりフォーク上の荷物を前方へ押し出す
場合において、荷物の降ろし場所がローラコンベアのご
とく荷物が滑り易い場所であるときは、クランプユニッ
トを作動させてパレットをフェースプレート側に固定し
た状態で押し出すことにより、荷物の暴走を防止し、荷
役作業の安全性を高めることができる。一方、荷物をフ
ォーク上に引き込む形態の荷役作業時においては、クラ
ンプユニットをフォーク高さと整合する位置に保持でき
るため、フォークに対するフォーク及びクランプユニッ
トの挿入性を高まり、荷物の引き込み作業を効果的に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るクランプユニット付きプ
ッシャ装置の要部を示す斜視図である。
【図2】プッシャ装置の概要を示す側面図である。
【図3】クランプユニットを示す平断面図である。
【図4】クランプユニットの側断面図である。
【図5】プッシャ装置の作動態様を示す説明図であり、
(A)はパレットに対するフォーク及びクランプユニッ
トの挿入態様を示し、(B)はパレットを把持後、持ち
上げた態様を示し、(C)はパレット把持した状態でロ
ーラコンベア上に降ろした態様を示す。
【図6】フェースプレートがフォーク先端を越えて移動
したときの作動態様を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す側面図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1…マスト 2…リフトブラケット 4…フォーク 6…ホルダ 7…フェースプレート 8…パンタグラフ機構 12…レール部材 13U,13L…上下のローラ 14U,14L…上下のストッパ 15…支持ローラ 16…カム部材 18…クランプユニット 22…クランプアーム 26…吊下げロッド 27…圧縮コイルバネ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マストと、該マストに沿って昇降可能な
    昇降部材と、該昇降部材に固定されたフォークと、該フ
    ォーク上の荷物をパレットごと前方へ押し出すべく前記
    昇降部材に前後移動可能に取付けられたフェースプレー
    トとを備えたフォークリフトのプッシャ装置であって、 前記フェースプレートの下部に前記パレットの桁を把持
    可能なクランプユニットを設けるとともに、該クランプ
    ユニットを上下方向への変位を許容した状態で常にはフ
    ォーク高さと整合する位置に支持するクランプユニット
    支持装置を備えたフォークリフトのプッシャ装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプユニット支持装置が、前記
    フェースプレートを上方への変位を許容した状態で所要
    高さ位置に支持するフェースプレート支持手段と、前記
    クランプユニットを下方への変位を許容した状態でフォ
    ーク高さと整合する位置に支持するクランプユニット支
    持手段とから構成された請求項1記載のフォークリフト
    のプッシャ装置。
  3. 【請求項3】 前記クランプユニット支持装置が、前記
    クランプユニットを前記フェースプレートに対して上下
    動可能に吊下げ支持する吊下げロッドと、前記クランプ
    ユニットをフォーク高さと整合する位置に支持する弾性
    変形可能な弾性部材とから構成された請求項1記載のフ
    ォークリフトのプッシャ装置。
  4. 【請求項4】 前記フェースプレート支持手段が、前記
    フェースプレートを前後移動可能に支持するパンタグラ
    フ機構に設けられた支持部材と、前記フェースプレート
    に設けられるとともに該フェースプレートが前記フォー
    ク長さの範囲にあるときは前記支持部材に対して上方か
    ら離間可能に係合することにより該フェースプレートを
    所要高さに保持し、フェースプレートがフォーク前方へ
    変位したときは前記支持部材から外れることで前記フェ
    ースプレートの下方への変位を許容するカム部材とから
    構成された請求項2記載のフォークリフトのプッシャ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記クランプユニット支持手段が、前記
    フェースプレートに上下動可能に取付けられた前記クラ
    ンプユニットを上向きに付勢する弾性部材と、前記フェ
    ースプレートに設けられるとともに前記クランプユニッ
    トの一部に上方から当接して該クランプユニットをフォ
    ーク高さに整合する位置に支持するストッパ部材とから
    構成された請求項2記載のフォークリフトのプッシャ装
    置。
JP26966294A 1994-11-02 1994-11-02 フォークリフトのプッシャ装置 Expired - Fee Related JP2915808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26966294A JP2915808B2 (ja) 1994-11-02 1994-11-02 フォークリフトのプッシャ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26966294A JP2915808B2 (ja) 1994-11-02 1994-11-02 フォークリフトのプッシャ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08133696A JPH08133696A (ja) 1996-05-28
JP2915808B2 true JP2915808B2 (ja) 1999-07-05

Family

ID=17475473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26966294A Expired - Fee Related JP2915808B2 (ja) 1994-11-02 1994-11-02 フォークリフトのプッシャ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2915808B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5245677B2 (ja) * 2008-09-24 2013-07-24 セイコーエプソン株式会社 スクリーン
CN108910773A (zh) * 2018-08-01 2018-11-30 肥东万安工程机械有限公司 一种叉车门架提升装置
CN110002371B (zh) * 2019-05-09 2024-02-13 广西派莱特科技有限公司 一种能够避免托盘脱离叉齿的限位装置
CN111747350B (zh) * 2020-07-10 2024-08-16 镇江鑫天鸿机械科技有限公司 一种电动叉砖车

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08133696A (ja) 1996-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7730599B2 (en) Forklift guard, fork rack, and associated methods
US3433376A (en) Combination facing for clamp device
US2690271A (en) Attachment for lift trucks
CN112357828A (zh) 一种转运车的液压起挑结构
JP2915808B2 (ja) フォークリフトのプッシャ装置
JP2538827Y2 (ja) 荷役搬送用昇降機
CN112125229A (zh) 一种便于操作的安全起重装置
US4828450A (en) Universal fork-supported push-pull slip sheet handling attachment for forklift trucks
US3126223A (en) kughler
US3197053A (en) Article-handling apparatus with pusher and anchor means mounted on a vertically movable subframe
JP2532693Y2 (ja) フォーク伸縮装置
CN210476938U (zh) 一种重物夹持搬运机器人
US2702645A (en) Lift truck
JPH11139793A (ja) フォークリフトのプッシャ装置
JP2000203799A (ja) フォ―クリフトのクランプ装置
US5374155A (en) Stowable load stabilizer for forklift mast
KR100425520B1 (ko) 밀기-끌기 장치 및 밀기-끌기 장치를 갖춘 지게차와 이것을 이용한 하역방법
KR20040094062A (ko) 파레트용 중량물 운반장치
JP2013151180A (ja) 移動パレットを備えた輸送機器
JPH072115A (ja) 昇降機構付き運搬台車
JP3208241B2 (ja) フォークリフトのプッシャ装置
JPH078560Y2 (ja) プッシュプルアタッチメントの荷役物保護装置
CN216103453U (zh) 一种用于集装箱底板预处理的转运设备
JP3352539B2 (ja) 荷役方法
JPH09208197A (ja) フォークリフトのロードスタビライザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees