JP2910203B2 - ハロゲン電球 - Google Patents
ハロゲン電球Info
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- bulb
- filament
- valve
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Description
ガスによるフィラメントや内部導入線などの腐食を抑制
するバルブ構造に関する。
公報に開示されている。 ここで、このハロゲン電球を第2図を参照して説明す
る。 (1)は石英ガラスバルブなどの耐熱性ガラスからな
る円筒状のいわゆるT形バルブ、(2)はこのバルブ
(1)の外面に形成された赤外線反射膜、(3)はこの
バルブ(1)頂部付近(11)の外面に突出した空冷突
部、(4)は、バルブ(1)の上記空冷突部(3)と反
対方向に形成された封止部、(5),(5)はこの封止
部(4)に埋設された一対のモリブデン箔であり、
(6),(6)はこのモリブデン箔に接続してバルブ
(1)内に導入された一対の内部導入線、(7)はこれ
ら内部導入線(6),(6)間に架設されたタングステ
ンフィラメント、(8)はこのフィラメント(7)を支
持するアンカー、(9)はバルブ(1)の封止部(4)
に封着された口金である。 さらに、上記バルブ(1)内にはアルゴンなどの不活
性ガスなどとともに所要のハロゲンであるメチレンブロ
マイド(CH2Br2)が封入されている。 上記赤外線反射膜(2)は高屈折率物質である酸化チ
タン(TiO2)と低屈折率物質であるシリカ(SiO2)を10
層交互に重層したものであり、光の干渉作用によって、
フィラメント(7)からの可視光を透過し赤外線を反射
する作用がある。 上記空冷突部(3)は排気管の封切り残痕を兼用した
もので内部長さは、2乃至6mm(外面の突出長は5乃至9
mm)で、従来の電球の残痕(内部長さ0乃至1.5mm、外
部突出長さ2乃至4mm)2乃至3倍の長さになってい
る。 点灯した場合、このフィラメント(7)からは可視光
とともに大量(放射光全体の80%程度)赤外線を発生す
る。 上記赤外線反射膜(2)により、可視光はバルブ
(1)外部に透過され、赤外線はフィラメント(7)に
帰還されて、フィラメント(7)の温度を上昇させるた
めに使用される。 このとき、上記赤外線は内部導入線(6),(6)や
バルブ(1)をも加熱するため、バルブ(1)全体の温
度が上昇する。 しかし、上記空冷突部(3)が外面に十分長く突出し
ていて、その周囲が外部に十分にさらされているため、
比較的温度が低く250℃程度になる。 しかして、この比較的低温部分にハロゲンやハロゲン
化合物であるタングステンハライドが収集され、バルブ
(1)内のタングステン蒸気と反応するハロゲン以外の
過剰のハロゲンが減少する。 したがって、この過剰のハロゲンガスによるフィラメ
ント(7)の浸蝕が防止できるというものである。
は、フィラメント(7)から放射された可視光及び赤外
線などは、バルブ(1)方向へ照射され、このバルブ
(1)の赤外線反射膜(2)によって反射された赤外線
がフィラメント(7)に帰還することが繰り返されてい
ることから、主にフィラメント(7)とバルブ(1)と
の間に対流が生じる。 つまり、フィラメント(7)からバルブ(1)方向、
封止部(4)方向、上記空冷突部(3)方向とではバル
ブ(1)内部温度に多少差がでくることになる。 上記同様、ほぼ球状のバルブの場合にも、フィラメン
トから放射された可視光及び赤外線などは、バルブ方向
へ照射され、このバルブの赤外線反射膜によって反射さ
れた赤外線がフィラメントに帰還することが繰り返され
ていることから、フィラメントとバルブとの間に対流が
生じる。 しかし、上記T形バルブのときの様に、主にフィラメ
ントとバルブとの間とではなく、その形状の違いから、
バルブ封止部方向からやバルブ頂部付近方向からもフィ
ラメントに赤外線が照射されるため、バルブ内温度が上
記T形バルブのときと比較して上昇する。 このため、上記T形バルブについて開示された技術は
熱対流や赤外線反射膜による赤外線の挙動などの違いか
ら容易には適用できない。 本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ほぼ
球状のバルブを使用した際、ハロゲンによるフィラメン
トなどの浸蝕などの浸蝕を抑制するハロゲン電球を提供
することを目的とする。
止部側に内部体積全体の5%乃至30%になるように形成
された凹部を有してなるほぼ球状のバルブと、このバル
ブの封止部に埋設された内部導入線に支持されて配置さ
れたフィラメントと、上記バルブ内に封入されたハロゲ
ンと、このバルブの内面または外面の少なくとも一方に
形成された光干渉膜とを具備することを特徴とする。 本発明では、ほぼ球状のバルブ内に凹部が形成され、
この凹部の温度が低下することによりハロゲンなどを収
集する。
して説明する。 (1)は石英ガラスバルブなどの耐熱性ガラスからな
るほぼ球状のバルブ、(2)はこのバルブ(1)の外面
に形成された光干渉膜である赤外線反射膜、(3)はこ
のバルブ(1)頂部付近(11)の外面に突出した突部で
あり、これに対向するバルブ(1)内部に窪みはあまり
形成されていない。 (4)は、バルブ(1)の上記突部(3)と反対方向
に形成された封止部で、この封止部(4)の上方には、
その大きさをバルブ(1)内部体積全体の20%程度の凹
部(12)が形成されている。この凹部(12)は、第1図
において、ちょうどバルブ内面形状が大きく変化する点
線部から封止部(4)に至るまでの部分を示している。 (5),(5)はこの封止部(4)に埋設された一対
のモリブデン箔であり、(6),(6)はこのモリブデ
ン箔に接続してバルブ(1)内に導入された一対の内部
導入線である。 (7)はこれら内部導入線(6),(6)間に架設さ
れたタングステンフィラメントでありさらに、上記バル
ブ(1)内にはアルゴンなどの不活性ガスなどととも
に、所要のハロゲンであるメチレンブロマイド(CH2Br
2)が封入されている。 上記赤外線反射膜(2)は高屈折率物質である酸化チ
タン(TiO2)と低屈折率物質であるシリカ(SiO2)を11
層(7乃至13層)交互に重層したものであり、光の干渉
作用によってフィラメント(7)からの可視光を透過し
赤外線を反射する作用がある。 次に、このハロゲン電球を点灯した場合についての作
用効果を説明する。 ほぼ球状のバルブ(1)内のフィラメント(7)から
放射された可視光及び赤外線などは、バルブ(1)方向
へ照射され、このバルブの赤外線反射膜によって反射さ
れた赤外線がフィラメントに帰還することが繰り返され
ていることから、フィラメント(7)とバルブ(7)と
の間に対流が生じる。 しかし、従来のT形バルブのときの様に、主にフィラ
メントとバルブとの間とではなく、その形状の違いか
ら、バルブ(1)封止部(4)方向からバルブ(1)頂
部(11)付近方向からもフィラメント(7)に赤外線が
照射されるため、バルブ(1)内温度が上記T形バルブ
のときと比較して上昇する。 このため、上記T形バルブに比較して、熱の逃げる空
間がなく、バルブ(1)内に封じ込められる熱量がおお
い。バルブ(1)がほぼ球状のためフィラメント(7)
からのバルブ(1)への距離が上記形バルブに比較して
差が少なく、バルブ(1)内の温度差が比較的小さい。 つまり、バルブ(1)内部の温度はT形バルブに比較
して均一な温度分布となり、ハロゲンやタングステンハ
ライド、ハロゲン分子などが吸着されることがなく、バ
ルブ(1)内部にはこれらの物質が存在することにな
る。 そこで、上記凹部(12)内に蒸発温度の高いタングス
テンハライドなどを収集させフィラメント(7)の浸蝕
を抑制することができる。 この凹部(12)の大きさをバルブ(1)内部体積全体
の1%乃至40%まで変化させタングステンハライドなど
の収集状況を調査し、その結果、5%未満ではその凹部
(12)の冷却効果がなく、30%を越えると冷却され過
ぎ、タングステンハライドなどの収集量が増大し、逆に
内部導入線(6)、(6)の浸蝕、ハロゲン量の減少に
より、バルブ(1)黒化が進行し短寿命となる。 このため、望ましい凹部(12)の大きさは5%乃至30
%である。
るので、ハロゲン等を収集することができ、フィラメン
トや内部導入線などの浸蝕を抑制することができる。
り、(a)は(b)のJ−J断面図、(b)は、(a)
のI−I断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】一端に形成された封止部および封止部側に
内部体積全体の5%乃至30%になるように形成された凹
部を有してなるほぼ球状のバルブと、 このバルブの封止部に埋設された内部導入線に支持され
てバルブ内に配置されたフィラメントと、 前記バルブ内に封入されたハロゲンと、 前記バルブの内面または外面の少なくとも一方に形成さ
れた光干渉膜と、 を具備することを特徴とするハロゲン電球。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26102790A JP2910203B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | ハロゲン電球 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26102790A JP2910203B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | ハロゲン電球 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04138655A JPH04138655A (ja) | 1992-05-13 |
JP2910203B2 true JP2910203B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=17356033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26102790A Expired - Fee Related JP2910203B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | ハロゲン電球 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2910203B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2830774B1 (fr) * | 2001-10-11 | 2004-01-23 | Seppic Sa | Compositions emulsionnantes a base d'alcool arachidylique et/ou d'alcool behenylique et emulsions les contenant |
-
1990
- 1990-09-29 JP JP26102790A patent/JP2910203B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04138655A (ja) | 1992-05-13 |
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