JP2908034B2

JP2908034B2 - 折り製品ならびに該折り製品を製造するための方法および装置

Info

Publication number: JP2908034B2
Application number: JP9517753A
Authority: JP
Inventors: オスカーエッケルトギュンター; ヴェルナーリューガマートーマス
Original assignee: KEENITSUHI UNTO BAUERU ARUBAATO AG
Current assignee: KEENITSUHI UNTO BAUERU ARUBAATO AG
Priority date: 1995-11-10
Filing date: 1996-11-08
Publication date: 1999-06-21
Anticipated expiration: 2016-11-08
Also published as: WO1997017209A3; DE59604850D1; JPH11500096A; EP0859731A2; EP0859731B1; WO1997017209A2; US6053684A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、請求項１の上位概念部に記載の折り製品、
該折り製品を製造するための請求項３の上位概念部に記
載の方法および該方法を実施するための請求項４の上位
概念部に記載の装置に関する。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第2010024号明細書お
よびドイツ連邦共和国特許出願公開第2118454号明細書
に基づき、くわえと折りブレードとを用いて折り丁に横
折りを導入し、こうして折り製品を製造することが知ら
れている。

この場合不都合となるのは、横折りが行われた後に横
折り縁部の近くで折り製品が膨れ上がることである。こ
のことは、引き続き折り製品を処理するか、もしくは搬
送する際に不都合をもたらす恐れがある。

米国特許第1881816号明細書に記載されているくわえ
胴では、くわえが切欠きを備えており、これらの切欠き
に折りブレードが進入する。

本発明の課題は、横折りの近くで折り製品が膨れ上が
ることが十分に回避されるような折り製品ならびに該折
り製品を製造するための方法および装置を提供すること
である。

この課題は本発明によれば、請求項１、請求項３およ
び請求項４の特徴部に記載の特徴により解決される。

本発明により得られる利点は特に次の点に認められ
る。すなわち、折り製品が、保持縁部の近くに存在する
エンボス成形部の導入により、シャープで安定した折り
目を有するようになり、折り製品があとから膨れ上がる
ことを阻止する。このことは特にタブロイド製品におい
て有利である。

以下に、本発明の２つの実施例を図面につき詳しく説
明する。

第１図は、互いに向かって作用する２つのくわえ部材
と折りブレードと折り丁とを拡大して示す側面図であ
り、第２図は、くわえ部材の本発明による第１の異形成形
部を示す、第１図の矢印Ａの方向で見た図であり、第３図は、本発明による第１の異形成形部を有するく
わえ部材の斜視図であり、第４図は、くわえ部材の本発明による第２の異形成形
部を示す、第１図の矢印Ａの方向で見た図であり、第５図は、第１図に示した異形成形されたくわえ部材
をＶ−Ｖ線に沿って断面し、しかも折られた製品と共に
示す横断面図であり、第６図は、本発明による第２の異形成形部を有する第
１のくわえ部材の斜視図であり、第７図は、本発明による第２の異形成形部を有する第
２のくわえ部材の斜視図であり、第８図は、本発明により製造された折り製品の縮小斜
視図である。

くわえ胴１は公知の形式でその周面に分配された複数
のくわえシステムを有している。各くわえシステムは、
支持体に並設されかつ公知の形式で旋回可能な第１列の
くわえ部材４を有しており、これらのくわえ部材４は胴
固定の第２列の対応くわえ部材３と協働する。また、く
わえ部材3,4の両列が旋回可能に配置されていてもよ
い。原理的には各くわえ部材４もしくは各対応くわえ部
材３は、固定プレート5,10と、折り工具支持体15,20と
から成っている。各くわえ部材４もしくは各対応くわえ
部材３の固定プレート10,5は、旋回可能に支承されてい
る支持体もしくは胴固定的な支持体に、たとえばねじに
よって固定されている。

各折り工具支持体15,20は斜めに面取りされた折り面1
1,12;13,14を有している。これらの折り面のうち、少な
くとも１つの折り面11または12;13または14は異形成形
されている。２つの折り面11,12;13,14が異形成形され
ていると、両折り面11,12;13,14は、折り開口が閉じら
れた状態で互いにコーム状に噛み合わされるようになっ
ている。

第１実施例では、両折り面11,12が、たとえば方形の
横断面を有する、高く位置する部分16,18を保持してい
る（第２図）。これらの高く位置する部分16,18は外側
の保持縁部21,22から、たとえば4mmの長さｌを有する折
り面11,12を越えて、内側の折り縁部23,24にまで延びて
いる。高く位置する部分16,18はそれぞれ幅ｅを有して
いて、それぞれ幅ｄを有する低く位置する部分17,19に
よって分離されているか、もしくは隣接されている。こ
の場合、ｄ＞ｅ、たとえば7mm＞5mmである。対応くわえ
部材３に設けられた、高く位置する部分16は、折り開口
８が閉じられた状態において、くわえ部材４に設けられ
た低く位置する部分19と噛み合う。同様に、対応くわえ
部材３の低く位置する部分17は、くわえ部材４の高く位
置する部分18と噛み合うので、折り丁７は、折りブレー
ド６によって横折りされて折り製品９となった後に、な
おも長手方向の短いエンボス成形部26を得る（第８
図）。長手方向のこれらのエンボス成形部26は折り縁部
23,24、つまり「横折り縁部」に対して平行には延びて
いない。

高く位置する部分16,18もしくは低く位置する部分17,
19は、外側の保持縁部21,22から角度α＜180゜、たとえ
ば10〜170゜、有利には角度α＝90゜で、折り面11,12の
折り縁部23,24にまで延びている（第１図〜第３図）。
したがって、折り製品９は、有利には折り製品９の搬送
方向Ｇもしくは折りブレード６の運動方向Ｆに延びるエ
ンボス成形部26を得る。これらのエンボス成形部26は横
断面方形に形成されているので、折り製品９の搬送方向
Ｇにおける抵抗モーメントが高められている。低く位置
する部分17,19は高く位置する部分16,18に対して折り面
11,12の全長ｌにわたって同じレベル差を有している。

本発明の別の構成では、高く位置する部分16,18が、
低く位置する部分17,18に対して、折り面11,12の外側の
保持縁部21,22から内側の折り縁部23,24にまで、それぞ
れたとえば４゜の角度βで延びている（第１図おおび第
３図）。したがって、高く位置する部分16,18は折り面1
1,12の外側の保持縁部21,22から内側の折り縁部23,24に
向かって徐々にくさび状に増大するように形成されてい
る。すなわち、折り面11,12の表面積はこの方向におい
て連続的に増大している。

本発明の第２実施例では、旋回可能な各くわえ部材４
が、その折り面14に、それぞれ三角形の横断面を有する
突出部分27を保持している。胴固定の各対応くわえ部材
３はその折り面13に溝28を有している。これらの溝28
は、折り開口８が閉じられた状態で、つまり折り面13,1
4の間隔がゼロに等しい状態で、突出部分27とそれぞれ
形状接続的に、つまり嵌合により、係合させられるよう
になっている。

これらの溝28は一貫して延びるように、つまり全長ｌ
にわたって幅ｈで形成されていてよい。同様のことは、
突出部分27についても云える。その場合、突出部分27
は、折り開口８が閉じられた状態で溝28と形状接続的
に、つまり嵌合により、係合している。

これらの突出部分27もしくは溝28は、外側の保持縁部
21,22から角度α＜180゜、たとえば10〜170゜、有利に
は90゜の角度αで、折り面13,14の内側の折り縁部23,24
にまで延びている。

この場合、突出部分27もしくは溝28は外側の保持縁部
21,22ではまだ相互間隔ｈ、たとえば12mmの相互間隔ｈ
を有しているが、折り面13,14の端部、つまり折り縁部2
3,24では互いに接触している。したがって、折り面13,1
4の表面積はこの方向において連続的に増大している。
突出部分27と、溝28の底部（図示しない）との間には、
たとえば４゜の上昇角度βが形成される。

ようするに、本発明による方法は、くわえシステムの
折り開口８内に折りブレード６によって導入された折り
丁７を横折りし、このときに波形のエンボス成形部26を
得ることにある。このエンボス成形部26により、紙繊維
複合体は少なくとも部分的に延伸されている。永久変
形、つまりエンボス成形が得られる。これらのエンボス
成形部はそれぞれ長さｌで、有利には折りブレード６の
運動方向Ｆに延びている。

こうして外側の横折り縁部２のすぐ近くに形成された
折り製品９は、折り製品９の搬送方向Ｇに、高められた
抵抗モーメントを有している。

すなわち、エンボス成形部に基づき、折り製品９の重
ね合わされた全ての枚葉紙は、圧刻波形付着溝（Haftri
ffelung）の形成時に行われるように個々の枚葉紙が何
らかの手段により互いに結合されることなしに、永久変
形を得るわけである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65H 45/00 - 45/30 B42B 5/00 B42C 3/00 B41F 13/60

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】形成された横折りを有する折り製品におい
て、当該折り製品（９）に横折り縁部（２）のすぐ近く
で、該横折り縁部（２）に対して＜180゜の角度（α）
で、当該折り製品（９）の個々の枚葉紙を結合させない
エンボス成形部（26）が導入されていることを特徴とす
る、折り製品。
【請求項２】エンボス成形部（26）が、横断面波形に形
成されている、請求項１記載の折り製品。
【請求項３】折りブレード（６）と、くわえ列（４）
と、対応くわえ列（３）とを用いて、折り丁（７）を横
折りするための方法において、横折り（２）の形成時
に、折り縁部（２）に対して＜180゜の角度（α）で延
びる短いエンボス成形部（26）を導入することを特徴と
する、折り丁を横折りするための方法。
【請求項４】折りブレード（６）と、該折りブレード
（６）と協働する、それぞれ折り面（11,12;13,14）を
有するくわえ列（４）と対応くわえ列（３）とを用い
て、折り丁（７）に横折り（２）を導入するための装置
において、各折り面（11または12;13または14）が、外
側の保持縁部（21,22）に対して＜180゜の角度（α）で
延びるように異形成形されており、互いに協働する両折
り面（11,12;13,14）が、折り開口（８）の閉じられた
状態で互いにコーム状に噛み合っていることを特徴とす
る、折り丁に横折りを導入するための装置。
【請求項５】各折り面（11;12）が、互いに間隔を置い
て配置された、高く位置する部分（16,18）を有してお
り、該部分（16,18）に、低く位置する部分（17,19）が
それぞれ隣接して配置されており、全ての部分（16,18;
17,19）が、折り開口（８）の閉じられた状態で互いに
コーム状に噛み合わされるようになっている、請求項４
記載の装置。
【請求項６】第１の折り面（14または13）が突出部分
（27）を有しており、第２の折り面（13または14）が溝
（28）を有しており、全ての突出部分（27）または溝
（28）が、折り開口（８）の閉じられた状態で互いにコ
ーム状に噛み合わされるようになっている、請求項４記
載の装置。
【請求項７】折り工具支持体（15,20）の表面（11,12;1
3,14）が、外側の保持縁部（21,22）から折り縁部（23,
24）に向かって連続的に増大している、請求項４記載の
装置。
【請求項８】高く位置する部分（16,18）が、横断面方
形に形成されている、請求項５記載の装置。
【請求項９】突出部分（27）が、横断面三角形に形成さ
れている、請求項６記載の装置。
【請求項１０】高く位置する部分（16,18）および突出
部分（27）が、半円形に形成されている、請求項５また
は６記載の装置。