JP2907972B2 - 有機質土壌改良材およびその製造方法 - Google Patents

有機質土壌改良材およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、農業生産に適した土壌づくり、すなわち地
力の回復あるいは増進に好適に用いられる有機質土壌改
良材とその製造方法に関し、とくに、土壌改良効果に優
れる他、機械散布化にも応じられるなど、取扱いにも優
れた形態(粒状)を有機質土壌改良材についての提案で
ある。
〔従来の技術〕
近年の農業は、高収益性作物の集約栽培化の傾向を強
めている。そのために、営農方法も同一作物の連作や化
学肥料の多量施用化へと向かっており、このことが、い
わゆる土壌における「地力」の減退を招いたり、そのこ
とに起因する病害の発生や、作物の収量低下という問題
を招いていた。
このような状況の下で、最近、主として土壌の改良を
目的とした幾つかの技術が提案されている。例えば、わ
らなどを原料とした植物性有機質資材:すなわち堆肥を
施用することが再び脚光を浴びている。ところが、この
ような堆肥は、一般には個々の農家による自家生産に頼
るしかなく、実際には労力の問題もあって、あまり行わ
れていないのが実情である。
そこで、堆肥と同じような効果があり、かつ安定供給
に便利な農業土壌改良材として、従来、樹皮やのこ屑を
熟成して得た“バーク堆肥”が広く利用されている。す
なわち、このバーク堆肥を使うと、土壌中の通気性や透
水性を改善することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記バーク堆肥は、土壌の各種物性を改良する効果は
認められるが、例えば本発明者らの研究では、一般の肥
料に比べて大量(10アール当り数百キログラム)に施用
しなければ改善効果が少ないという結果が得られてい
る。
さらに、市販のバーク堆肥は、もともと比重の小さい
樹皮,のこ屑などを原料としていることから、施用効果
を得るためには、極めて大量のバーク堆肥が必要とな
る。
また、このバーク堆肥の場合、堆肥本来の総合的な地
力増進効果に乏しく、例えば腐植酸成分にしても、僅か
2〜3%にしかすぎない。もちろん、そうした肥料:腐
植酸苦土肥料と併用して農業用土中に散布する方法もあ
るが、それでは二重に手間がかかることになる。
さらに、市販のバーク堆肥は、粉状または木片状で提
供されていて、もともと成形が困難であり、機械散布に
は適しないものであった。しかし、大量に施用する必要
があることから、その施用には莫大な労力が必要であっ
た。とくにこのような従来堆肥を粉状で散布したような
場合には、施用時または施用後に飛散し易いために所期
の目的を達成することができないといった課題もあっ
た。
そこで、本発明の目的は、こうした従来バーク堆肥の
抱える課題を解消し、土壌物性の改善と共に化学性や生
物性の改善効果も大きく、かつ散布時における取扱いが
容易で機械散布の可能な有機質土壌改良材を得ることに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上掲の如き課題とその解決目標に対して各種の実験研
究に努めた結果、本発明者らは、次のような有用な土壌
改良材を開発するに至った。すなわち本発明は、 100重量部のバーク堆肥と、外数で10〜50重量部の腐
植酸および/またはその塩との混和成形物からなる有機
質土壌改良材、または前記混和成形物の表面上を、さら
に別工程で腐植酸またはその塩を被覆して多層状とした
有機質土壌改良材を提供するものである。
さらに本発明は、上記有機質土壌改良材を、バーク堆
肥100重量部に対し、10〜50重量部に当たる量の腐植酸
および/またはその塩を混合し、ついでその混合物を粒
状化することで製造する方法、およびこのようにして得
られた前記有機質土壌改良材の表面を、さらに腐植酸も
しくはその塩で被覆して多層状粒状有機質土壌改良材を
製造する方法を提案するものである。
〔作 用〕
一般に、バーク堆肥の如き有機質資材の施用効果は、
膨軟な材を大量に土壌に施用することで得られる、通気
性、透水性等の物性改善効果、および有機質資材中に含
まれる若干量の腐植酸が、土壌の保肥力を高めたり、り
ん酸の肥効を高めたり、作物根の活性を高めたりする化
学性や生物性の改善であり、これらの2つの効果が相乗
的に発揮されることにより、いわゆる「地力」の改善が
果たされるのである。
しかし、従来提供されているバーク堆肥は、土壌物性
の改善効果は大きいが、化学性や生物性の改善効果をあ
げるための腐植酸含有量はせいぜい2〜3%と低く、そ
の効果はあまり期待できない。
つまり本発明は、従来バーク堆肥に、化学性や生物性
の改善効果をあげるために、改めて腐植酸やその塩類を
添加することにより、上述の欠点を補うこととした。
すなわち、樹皮,のこ屑を熟成して得た紛状または木
片状のバーク堆肥100重量部に対し、外数で10〜50重量
部に当たる量の腐植酸および/またはこの腐植酸にNa,K
のようなアルカリ金属や、Ca,Mgのようなアルカリ土類
金属を結合させて塩類としたもの(以下、総称して腐植
酸という。)をバインダー機能をもたせて混合する。混
合に際しては、リボンブレンダーやニーダーなどを用い
る。この混合処理により、粉状または木片状のバーク堆
肥は、解砕され、均質な粉状となる。
次に、本発明では、上述した化学性や生物性の改善効
果だけでなく、さらに機械散布などに適した形態とする
ために、粒状化することとした。すなわち、上述のよう
にして混合した混合物を、押出成型機やパンペレタイザ
ーなどの造粒機により、必要により水分を加え、粒状化
する。
ここで、バーク堆肥を粒状化するために用いる腐植酸
の量を限定した理由は、その量が10wt%未満だと腐植酸
が持つ土壌改良効果を期待することができないし、また
バインダーとしての作用が不足し、粒状化することがで
きないためである。一方、この腐植酸の量が50wt%以上
だと、バーク堆肥のもつ土壌中の通気性や透水性のよう
な物理性の改善効果を生かすことができなくなり、ま
た、腐植酸はバーク堆肥とくらべ高価であるために経済
性においても不利となるためである。
なお、本発明に用いる腐植酸は、土壌の保肥力を高め
ること、りん酸固定防止、作物根の活性化といった効果
を有し、上記バーク堆肥の土壌改良効果と相まって、い
わゆる地力を改善する、極めてバランスのよい有機質土
壌改良材を得ることができる。
また、本発明の土壌改良材については、上述のように
して得られた粒状化させたものの表面に、さらに腐植酸
やその塩類の所定量(5〜15wt%)を浸漬,塗布,粉衣
などの方法によってコーティングしたものでもよい。こ
のような腐植酸類被覆改良材は、被覆層のゆえにその強
度が向上し、粉化防止に有効となる。
〔実施例〕
実施例1 市販のバーク堆肥(アイノー有機(株)製)100重量
部と、粉状の腐植酸マグネシウム塩(日本重化学工業
(株)製)12.5重量部とをニーダーにて10分間混和し、
2mm穴のスクリーンを持つ押し出し成型機で成型し、マ
ルメライザーで粒状に加工した(本発明品A)。その
際、一部を、マルメライザー造粒時に、腐植酸マグネシ
ウム塩12.5重量部をさらに添加し、粒表面へ腐植酸マグ
ネシウムのコーティングを施し、粒状の有機質土壌改良
材を得た(本発明品B)。
次に、コマツナを5年間連作しているハウス土壌中
に、上述のようにして得たそれぞれの本発明の有機質土
壌改良材、またはバーク堆肥を各々10重量%添加し、そ
れぞれ十分に混和した。
次に、本発明にかかる有機質度量改良材AおよびB、
従来のバーク堆肥、および全く無添加状態の4種の各土
壌を、1/5,000aワグネルポットに3kgづつ充填し、コマ
ツナを30日間生育させて、その生育量を比較した。
各ポットにはN−P2O5−K2O2各0.5gの肥料を添加し、
コマツナは各ポット3本立てとした。その結果を第1表
に示す。なお、それぞれの値は、ポット当りのグラム数
とし、各3連の平均値である。
同表から、本発明の粒状有機質土壌改良材AおよびB
を用いた区が、生体重量、根重および全重のすべてに亘
って優れていることが判った。
実施例2 実施例1に示した、本発明による粒状の有機質土壌改
良材AおよびBと、市販のバーク堆肥の両者について、
小型ブロードキャスターによる散布テストを行った。
その結果、本発明による土壌改良材は、ブロードキャ
スターのホッパー内での流動性も良く、均一で効率的な
散布が可能であったが、市販の粒状バーク堆肥は、ブロ
ードキャスターのホッパー内への付着や棚つり現象が生
じ、風による飛散もはなはだしく、実用的ではなかっ
た。
なお、本発明品のAとBを比べると、本発明品Bの方
の粉化率が極めて少ないことが認められた。
〔発明の効果〕
以上説明したところから明らかなように本発明方法に
よれば、土壌の通気性や透水性といった物性の改善効果
と保肥力の向上、りん酸固定防止や作物根の活性化とい
った化学性や生物性の改善効果が同時に発揮され、ま
た、粉化することなく、簡単に所定量を機械散布するの
に有用な、施肥労力の少ない有機質土壌改良材を提供す
ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C09K 101:00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】100重量部のバーク堆肥と、外数で含有さ
    せる10〜50重量部の腐植酸および/またはその塩との混
    和成形物からなる有機質土壌改良材。
  2. 【請求項2】上記混和成形物の表面を、さらに腐植酸ま
    たはその塩で被覆したことを特徴とする請求項1に記載
    の有機質土壌改良材。
  3. 【請求項3】バーク堆肥100重量部に対し、10〜50重量
    部に当たる量の腐植酸および/またはその塩を混合し、
    次にその混合物を粒状化することを特徴とする有機質土
    壌改良材の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3で製造された粒状化した有機質土
    壌改良材の表面を、腐植酸もしくはその塩で被覆するこ
    とを特徴とする有機質土壌改良材の製造方法。
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