JP2907051B2 - 波形発生装置及び方法 - Google Patents

波形発生装置及び方法

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JP2907051B2
JP2907051B2 JP7041454A JP4145495A JP2907051B2 JP 2907051 B2 JP2907051 B2 JP 2907051B2 JP 7041454 A JP7041454 A JP 7041454A JP 4145495 A JP4145495 A JP 4145495A JP 2907051 B2 JP2907051 B2 JP 2907051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子楽器あるいはそ
の他の楽音発生装置若しくは記憶した音波形信号を読み
出すことにより音の再生発音を行う装置において利用す
ることができる波形発生装置及び方法に関し、詳しく
は、互いに異なる記録用サンプリング周波数に従って記
録された複数の楽音波形データを、共通の再生用サンプ
リング周波数に従って同時並行的に再生読出しするこ
と、あるいは複数の楽音波形データを共通の再生用サン
プリング周波数に従って長時間に亘り同時並行的に再生
読出しすることに適した波形発生装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロフォンなどによって外部からサ
ンプリングした楽音波形データを、ハードディスクのよ
うな大容量の外部記録装置に記録したり、該外部記録装
置に記録した楽音波形データを再生して音響的に発音し
たりする楽音波形データ記録再生装置が知られている。
その種の楽音波形データ記録再生装置の一例が、特開平
6−51776号公報に示されている。そこに示された
装置においては、記録の際、複数種類の記録用サンプリ
ング周波数(例えば48kHz,44.1kHz,32
kHz,22.05kHz等の周波数)の中から、操作
者が所望の記録用サンプリング周波数を選択できるよう
になっている。
【0003】記録した楽音波形データを1音だけ再生し
ようとする場合は、再生用サンプリング周波数を記録用
サンプリング周波数と同じにすることにより、いわゆる
「ピッチ同期方式」に従う再生が可能であろう。しか
し、異なる記録用サンプリング周波数で記録された複数
種類の楽音波形データを時分割的に同時再生しようとす
る場合には、再生用サンプリング周波数を共通化しなけ
ればならないため、いわゆる「ピッチ非同期方式」に従
う再生用サンプリング周波数にならざるを得ない。
【0004】その場合、記録した楽音波形データを、所
定の再生用サンプリング周波数で再生して発音するため
には、記録用サンプリング周波数と再生用サンプリング
周波数の比と、記録した原音のピッチに対する再生音の
ピッチの比とに基づき、当該楽音波形データについての
再生レート定数を求めるようにする。求められた再生レ
ート定数は、所定の再生用サンプリング周波数を基準ク
ロックとしたときの、所望の楽音ピッチ周波数に対応す
る定数データすなわち周波数ナンバーに相当する。この
再生レート定数を、再生用サンプリング周波数に対応す
る規則的時間間隔で累算することにより、当該所望の楽
音ピッチを実現するためのプログレシブな位相情報(ア
ドレス信号)が作成される。
【0005】一例として、記録用サンプリング周波数4
8kHzで記録された楽音波形データA,記録用サンプ
リング周波数44.1kHzで記録された楽音波形デー
タB,記録用サンプリング周波数32kHzで記録され
た楽音波形データC,記録用サンプリング周波数22.
05kHzで記録された楽音波形データDを、異なるチ
ャンネルにそれぞれ割り当てて、共通の再生用サンプリ
ング周波数48kHzで、且つ、原音どおりのピッチ
で、同時並行的に再生する場合には、楽音波形データA
についての再生レート定数は「48÷48(=1)」,
楽音波形データBについての再生レート定数は「44.
1÷48」,楽音波形データCについての再生レート定
数は「32÷48」,楽音波形データDについての再生
レート定数は「22.05÷48」となる。オリジナル
ピッチとは異なる所望のピッチで再生音を発生しようと
するときには、そのピッチ比に応じて更に上記再生レー
ト定数が変更される。
【0006】記録用サンプリング周波数,再生用サンプ
リング周波数,原音のピッチ及び再生音のピッチは任意
の値をとりうるので、求められる再生レート定数は、割
りきれない値となることが多く、その場合は、小数値が
多数桁にわたって続くか、無限に循環するであろう。例
えば、上記の楽音波形データAについての再生レート定
数は「1」なので割り切れるが、楽音波形データBにつ
いての再生レート定数は「44.1/48」であり、2
進情報の小数で表現すると「0.EB3333…」(1
6進数表示)となり、循環小数を含んでいるので無限の
2進桁を必要とする。ところが、トーンジェネレータ内
の演算回路の桁数は、当然ながら有限であるので、再生
レート定数の或る桁以上の桁の値までが計算でき、それ
未満の桁の値は計算できない。例えば、小数部のために
2進12ビットの桁まで計算可能な場合は、上記楽音波
形データBについての実効的な再生レートデータは、
「0.EB3」(16進数表示)に限られ、それ未満の
「0.000333…」(16進数表示)は計算に算入
されない。なお、以下で、16進数で表わした数字はそ
の末尾に(H)を付加することにより他と区別するもの
とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、再生しよ
うとする楽音の再生レート定数の桁数が、システムで計
算可能な桁数を越えている場合には、計算で実際に使用
される再生レートの数値データ(これを単に再生レート
データという)は、正確な再生レート定数よりも小さい
値になってしまう。このような正確な再生レート定数よ
りも小さい値からなる再生レートデータを再生用サンプ
リング時間間隔で規則的に累算することにより再生用の
プログレシブ位相アドレス信号(再生用の読出しアドレ
ス信号)を作成すると、作成された位相アドレス信号
が、本来指定すべきアドレスよりも手前のアドレスを指
定するものとなる。したがって、再生される楽音波形の
1周期が長くなり、また、時間遅れが生じる。すなわ
ち、発音される楽音ピッチが本来のピッチよりも周波数
の低いものになると共に、発音時間が長くなる。ピッチ
の多少の誤差は、人間の聴感上の誤差範囲に収めること
ができるかもしれない。しかし、異なる記録用サンプリ
ング周波数で記録された複数の楽音波形データを同時並
行的に再生して発音しようとした場合には、各楽音の間
で時間的なずれが生じてしまい、正確に同時並行的に発
音することができなくなるという問題が起きる。このず
れは、例えば小数部として2進12ビットの桁まで計算
可能なシステムでは、再生レート「1」に対して最大で
2のマイナス12乗の大きさの割合になるので、再生開
始から10分後には最大で約0.146秒になり、1時
間後には最大で約0.878秒になる。そして、再生レ
ートの値が小さい(すなわち再生用サンプリング周波数
が低い)ほど、またシステムで計算可能な桁数が少ない
ほど、このずれは大きくなる。一般に人の聴覚ではこう
したずれの大きさが0.01秒程度以上であると感知可
能であると考えられるので、再生開始後まもなく感知さ
れてしまうことになる。
【0008】このように、記録用サンプリング周波数,
再生用サンプリング周波数,原音のピッチ,再生音のピ
ッチ及びトーンジェネレータ内の計算システムの大きさ
の相関関係によっては、完全に正確な再生レートに基づ
いて再生用のプログレシブ位相アドレス信号を作成する
ことができず、したがって、楽音波形データの再生が不
正確になるという問題が生じる。この発明は上述の点に
鑑みてなされたもので、記録用サンプリング周波数と再
生用サンプリング周波数とが異なるいわゆる「ピッチ非
同期方式」に従う再生を行なう場合であっても正確な再
生を行なうことができる波形発生装置及び方法を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 この発明に係る波形発
生装置は、複数の音波形信号のデータファイルを記憶し
た記憶手段と、再生すべき音波形信号のデータファイル
を、前記記憶手段に記憶したデータファイルの中から指
定する再生ファイル指定手段と、前記再生ファイル指定
手段によって指定された再生すべきデータファイルに対
応して、データファイルをサンプリングした際の記録
用サンプリング周波数と所定の読出し用サンプリング周
波数の比で表される該データファイルの再生レートを、
所定の有効桁以上の数値に相当する再生レートデータお
よび該有効桁未満の数値に対応する補正データで指定す
再生レート指定手段と、前記再生レートデータを前記
読出し用サンプリング周波数に従う周期で繰り返し演算
し、その演算結果として逐次変化する前記データファイ
ルにおける波形の位置を表す数値情報を生成する演算手
段と、前記演算手段生成する前記数値情報を前記補正
データに基づいて修正する修正手段と、前記修正された
数値情報の所定上位桁部分を読出しアドレス信号とし
て、前記記憶手段から前記指定されたデータファイルの
音波形信号を読み出す読出し手段と、前記記憶手段から
読み出された音波形信号のサンプル値を、前記修正され
た数値情報の所定下位桁部分の値に応じて補間する補間
手段とを備えたものである。
【0010】別の観点に従えば、この発明に係る波形発
生装置は、第1のサンプリング周波数に従ってサンプリ
ングされた音波形信号を記憶した記憶手段と、所望の再
生レートに対応する数値データを、所定の桁数からなる
再生レートデータと、該所定桁数未満の値を分数形式で
表わした該分数の分母に相当する第1の補正データと分
子に相当する第2の補正データとからなる形式で与える
再生レート指定手段と、前記再生レートデータを第2の
サンプリング周波数に従う周期で繰り返し演算し、その
演算結果として逐次変化する数値情報を生成する演算手
段と、前記演算手段において前記第1の補正データの値
に相当する演算回数だけ前記繰り返し演算が行われるご
とに、前記第2の補正データに相当する値を加算又は減
算するような割合で、前記演算手段における前記数値情
報を修正する修正手段と、修正された前記数値情報に基
づく読出しアドレス信号に従って前記記憶手段から前記
音波形信号を読み出す読出し手段とを備えたものであ
る。
【0011】更に別の観点に従えば、この発明に係る楽
音再生用位相アドレス情報発生方法は、所望の再生ピッ
チに対応する数値データを、所定の桁数からなる再生レ
ートデータと、該所定桁数未満の値を分数形式で表わし
た該分数の分母に相当する第1の補正データと分子に相
当する第2の補正データとからなる形式で与える第1ス
テップと、前記再生レートデータを繰り返し演算し、そ
の演算結果として逐次変化する数値情報を得る第2ステ
ップと、前記第2ステップにおいて前記第1の補正デー
タの値に相当する演算回数だけ前記繰り返し演算が行わ
れるごとに、前記第2の補正データに相当する値を加算
又は減算するような割合で、前記演算手段における前記
数値情報を修正する第3ステップとを備え、修正された
前記数値情報を楽音波形再生用の位相アドレス情報とし
て使用するようにしたものである。
【0012】
【作用】記憶手段に記憶した音波形信号のデータファイ
ルの中から、再生すべきデータファイルが指定される
と、再生レート指定手段では、その再生レートを設定す
るための数値データ(該ファイルについての記録用サン
プリング周波数と所定の読出し用サンプリング周波数の
比に応じた、所定の桁数からなる再生レートデータと、
該所定桁数未満の値に相当する補正データとの組み合わ
せ)が決定される。上記数値データのうちの再生レート
データは、前記読出し用サンプリング周波数に従う周期
で演算手段によって繰り返し演算される。修正手段で
は、この演算によって生成される数値情報が、上記数値
データのうちの補正データに応じた割合で修正される。
こうして修正された数値情報に基づく読出しアドレス信
号に従い、読出し手段によってそのデータファイルの音
波形信号が記憶手段から読み出される。
【0013】このように、再生レートデータの演算によ
って生成される数値情報が、該再生レートデータの桁数
未満の値に相当する補正データに応じた割合で修正され
ることにより、数値情報が、正確な再生レート定数の演
算によって生成されるべき数値情報と等しくなるように
することができる。したがって、再生レートデータが正
確な再生レート定数よりも小さい場合であっても、この
修正された数値情報に基づくアドレス信号に従い、音波
形信号が正確な再生レートで読み出される。
【0014】尚、一例として、再生レート指定手段で決
定する補正データを、前記記録用サンプリング周波数と
前記読出し用サンプリング周波数の比に応じて決定する
ようにし、且つ、前記所定桁数未満の値を分数形式で表
わした該分数の分母に相当する第1の補正データと分子
に相当する第2の補正データとからなるものとし、それ
に対応して、修正手段において、演算手段でこの第1の
補正データの値に相当する演算回数だけ繰り返し演算が
行われるごとに、この第2の補正データに相当する値を
加算又は減算するような割合で、数値情報を修正するも
のとした場合には、第1の補正データの値に相当する演
算回数を1サイクルとして、そのサイクルごとに、数値
情報が、正確な再生レート定数の演算によって生成され
るべき数値情報と等しくなる。この例を、前述した楽音
波形データBについての再生レートデータ「0.EB3
333…(H)」を取り上げて説明すると、以下のよう
になる。
【0015】「0.EB3333…(H)」のうち、小
数部のために2進12ビットの記憶領域を有するレジス
タが計算回路において用意されているとすると、再生レ
ート指定手段により、12桁の値「0.EB3(H)」
が再生レートデータと決定され、それ未満の値「0.0
00333…(H)」が補正データと決定される。この
補正データ「0.000333…(H)」は、無限級数
の公式を用いると、次のような分数形式で表現される。
【0016】
【数1】 0.000333…(H) =0.0003+0.00003+0.000003+… (H) =0.0003{1+1/10+(1/10)の2乗+…} (H) =0.0003×1/(1−1/10) (H) =0.0003×10/F (H) =0.001×3/F (H) =0.001×1/5 (H)
【0017】したがって、第1の補正データは、分数の
分母の値「5(H)」に相当し、第2の補正データは、
分数の分子の値「1(H)」に相当するので、「5
(H)」に相当する演算回数だけ繰り返し演算が行われ
るごとに、「1(H)」に相当する値を加算又は減算す
るような割合で数値情報の修正が行なわれる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明を詳細に
説明する。図1は、この発明に係る波形発生装置を具備
した電子楽器の全体的構成ブロック図である。この実施
例の電子楽器に付属して、各種楽音波形データ記憶用の
大容量の外部記憶装置であるハードディスクHDが設け
られており、更に、外部制御装置であるパーソナルコン
ピュータPCが接続されている。パーソナルコンピュー
タPCは、ハードディスクHDの記憶データの管理のた
めに利用される。
【0019】この電子楽器には、ハードディスクHDに
対して楽音波形データの記録や再生を指示する記録再生
制御部RUが設けられている。記録再生制御部RUは、
SCSI規格等のパラレルバスを介してハードディスク
HDに接続され、また、シリアルバスを介して外部のパ
ーソナルコンピュータPCに接続されている。記録再生
制御部RUには、CPU(中央処理ユニット)1,RO
M(リードオンリーメモリ)2,RAM(ランダムアク
セスメモリ)3を含むマイクロコンピュータが搭載され
ており、このマイクロコンピュータによって全体の動作
が制御される。マイクロコンピュータには、バスライン
を介し、表示器4,パネルスイッチ群5,シリアル通信
のための入出力ポート6,タイマ7,SCSI規格等の
パラレル通信のための入出力ポート8,録音転送回路
9,再生転送回路10,トーンジェネレータ11が接続
されている。
【0020】マイクロフォンなど(図示せず)によって
外部からサンプリングされてアナログ/ディジタル変換
器(図示せず)によりアナログ/ディジタル変換された
楽音波形データが、入力端子INTを介して記録再生制
御部RUに入力される。入力端子INTから入力された
楽音波形データは、録音転送回路9に入力され、複数種
類の記録用サンプリング周波数(例えば48kHz,4
4.1kHz,32kHz,22.05kHz等の周波
数)の中から操作者により選択された所望の記録用サン
プリング周波数に従って、録音転送回路9内のバッファ
メモリ(図示せず)に取り込まれる。マイクロコンピュ
ータの制御のもとで、ハードディスクHDへの書き込み
のための記録領域を指示する情報が、録音転送回路9に
与えられる。録音転送回路9は、このマイクロコンピュ
ータの制御に基づき、楽音波形データを該記録領域に書
き込む指示をハードディスクHDに与えるとともに、こ
の書き込みに同期するアドレス信号を作成し、このアド
レス信号に従って、ハードディスクHDへの楽音波形デ
ータの供給を制御する。
【0021】このようにしてハードディスクHDに記録
された楽音波形データファイルの中から、再生すべき楽
音波形データファイルが操作者により指定されることに
基づき、マイクロコンピュータの制御によって、ハード
ディスクHDからの読み出しのための記録領域を指示す
る情報が、再生転送回路10に対して与えられる。な
お、複数のファイルをそれぞれ異なる楽音発生チャンネ
ルに割り当てて同時並行的に再生することが操作者によ
り選択された場合には、それらのチャンネルにそれぞれ
対応した複数の記録領域を指示する情報が、マイクロコ
ンピュータの制御によって与えられることになる。再生
転送回路10は、このマイクロコンピュータの制御に基
づき、各チャンネルに対応した記録領域から楽音波形デ
ータを読み出す指示をハードディスクHDに与えるとと
もに、この読み出しに同期するアドレス信号を作成す
る。そして、このアドレス信号に従って、ハードディス
クHDから再生転送回路10内の転送バッファメモリ1
2への楽音波形データの取り込みを制御する。一例とし
て、転送バッファメモリ12は、それぞれ所定の記憶容
量を有する一対のバッファメモリ12A,12Bから成
っている。再生転送回路10は、転送バッファメモリ1
2に取り込んだ楽音波形データを、再生バッファメモリ
13に転送する。一例として、再生バッファメモリ13
は、4つの楽音発生チャンネルに対応する個別の記憶領
域を有しており、各チャンネルの記憶領域は、それぞれ
4キロワードの記憶容量を有する一対のバッファメモリ
13A,13Bから成っている。
【0022】トーンジェネレータ11には、再生クロッ
ク発生回路14から、所定のまたは所望の再生サンプリ
ング周波数(一例として48kHz)に対応する再生用
サンプリングクロックパルスが与えられる。トーンジェ
ネレータ11は、この再生用サンプリングクロックパル
スに従って、各楽音発生チャンネルに対応する再生バッ
ファメモリ13内の記憶領域の楽音波形データを読み出
す。読み出された各チャンネル毎の楽音波形データは、
ディジタル/アナログ変換器DACR,DACLにより
ディジタル/アナログ変換された後、ステレオサウンド
システムSSR,SSLに与えられて音響的に発音され
る。マイクロコンピュータからは、この読み出しを行な
うための情報が、トーンジェネレータ11に与えられ
て、後に図2で示すコントロールレジスタ21に一時記
憶される。この情報には、各チャンネル毎の再生バッフ
ァメモリ13の読出しアドレスを指定する信号(再生ア
ドレス信号)を作成するための情報として、スタートア
ドレスSA,再生レートデータRRD,補正データC等
が含まれ、また、その他の情報として、フィルタ係数や
音量を示す情報等が含まれる。このうち、「再生レート
データ」と「補正データ」には、本発明に係る特徴が存
在するので、それらについて次に説明することにする。
【0023】再生レート定数は、下記式に示すように、
記録用サンプリング周波数frsと再生用サンプリング周
波数fgsの比と、記録した原音のピッチPrに対する再
生音のピッチPgの比とに基づいて決定される。尚、各
チャンネルには、パネルスイッチ群5,図示しないキー
ボードまたは外部のパーソナルコンピュータPC等を用
いて、任意の再生音ピッチPgを操作者が設定すること
ができる。
【数2】 再生レート定数=(frs/fgs)×(Pg/Pr)
【0024】本発明では、マイクロコンピュータにおい
ては、これらの比に基づいて再生レート定数を決定する
処理を行ない、且つ、トーンジェネレータ11における
データの演算分解能Reに応じて、下記式に基づき、再
生レートデータRRDと補正データCとを求める。
【数3】(frs/fgs)×(Pg/Pr)×Re =整数部分+(分子/分母)
【0025】上記式の解の整数部分を再生レートデータ
RRDとし、解の残りの端数を分数形式で表現した際の
分母のほうを第1の補正データC(これを補正データC
Bで表す)とし、分子のほうを第2の補正データC(こ
れを補正データCAで表す)とする。したがって、再生
レートデータRRDは、決定された正確な再生レート定
数のうち、演算分解能Reに相当する桁数の値に相当す
るものであり、正確な再生レート定数よりも小さい値で
ある。また、補正データCA,補正データCBは、決定
された正確な再生レート定数のうち、演算分解能Reに
相当する桁未満の端数を分数形式で表現した際の、分
子,分母の値にそれぞれ相当するものである。
【0026】上記のように求められる再生レートデータ
RRDは、再生レート定数と同様に整数部と小数部とか
ら成っており、上記演算分解能Reは小数部の分解能に
相当する。例えば、後述する図2のコントロールレジス
タ21が、再生レートデータRRDの整数部のために2
ビットの記憶領域を有し、小数部のために12ビットの
記憶領域を有するものとすると、上記演算分解能Re
は、2の12乗=4096となる。これを前提として、
上記数3の計算式によって求められる再生レートデータ
RRD,補正データCA及び補正データCBの値を、以
下にいくつか例示する。
【0027】(例1)記録用サンプリング周波数frs=
48kHz、再生用サンプリング周波数fgs=48kH
zの楽音波形データを、原音と同じ再生音ピッチPg
(=Pr)で再生する場合。 (48/48)×1×4096=4096 したがって、再生レートデータRRDは「4096」と
なり、補正データCA,補正データCBはともに存在し
ない。
【0028】(例2)記録用サンプリング周波数frs=
44.1kHz、再生用サンプリング周波数fgs=48
kHzの楽音波形データを、原音と同じ再生音ピッチP
g(=Pr)で再生する場合。 (44.1/48)×1×4096 =3763.2 =3763+1/5 したがって、再生レートデータRRDは「3763」と
なり、補正データCAは「1」となり、補正データCB
は「5」となる。
【0029】(例3)記録用サンプリング周波数frs=
32kHz、再生用サンプリング周波数fgs=48kH
zの楽音波形データを、原音と同じ再生音ピッチPg
(=Pr)で再生する場合。 (32/48)×1×4096 =2730.666666… =2730+2/3 したがって、再生レートデータRRDは「2730」と
なり、補正データCAは「2」となり、補正データCB
は「3」となる。
【0030】(例4)記録用サンプリング周波数frs=
22.05kHz、再生用サンプリング周波数fgs=4
8kHzの楽音波形データを、原音と同じ再生音ピッチ
Pg(=Pr)で再生する場合。 (22.05/48)×1×4096 =1881.6 =1881+3/5 したがって、再生レートデータRRDは「1881」と
なり、補正データCAは「3」となり、補正データCB
は「5」となる。
【0031】(例5)記録用サンプリング周波数frs=
48kHz、再生用サンプリング周波数fgs=48kH
zの楽音波形データを、原音のピッチPrよりも0.1
%ピッチダウンした再生音ピッチPg(=Pr×0.9
99)でで再生する場合。 (48/48)×0.999×4096 =4091.904 =4091+113/125 したがって、再生レートデータRRDは「4091」と
なり、補正データCAは「113」となり、補正データ
CBは「125」となる。
【0032】(例6)記録用サンプリング周波数frs=
44.1kHz、再生用サンプリング周波数fgs=48
kHzの楽音波形データを、原音のピッチPrよりも
0.1%ピッチダウンした再生音ピッチPg(=Pr×
0.999)で再生する場合。 (44.1/48)×0.999×4096 =3759.4368 =3759+273/625 したがって、再生レートデータRRDは「3759」と
なり、補正データCAは「273」となり、補正データ
CBは「625」となる。
【0033】もちろん、マイクロコンピュータでは、上
記数3の計算式を実際に計算することなく、適宜のテー
ブルを用意しておき、このテーブルのデータを読み出す
ことによって必要な再生レートデータRRD,補正デー
タCA及び補正データCBを発生するようにしてよい。
【0034】次に、トーンジェネレータ11の構成の一
例を、図2に示す。マイクロコンピュータから各チャン
ネル毎の再生アドレス信号を作成するためにトーンジェ
ネレータ11に与えられる情報(スタートアドレスSA
や上述の再生レートデータRRD,補正データCA,補
正データCBなど)は、コントロールレジスタ21を経
由してアドレス発生器22に与えられる。アドレス発生
器22は、これらの情報に基づき、且つ、再生クロック
発生回路14からの再生用サンプリングクロックに従
い、各チャンネル毎の再生アドレス信号RAD及び補間
アドレス信号IADを時分割で作成する。再生用アドレ
ス信号RADは再生バッファメモリ13(図1)に与え
られ、補間アドレス信号IADは補間情報として補間回
路23に与えられる。再生バッファメモリ13からは、
再生用アドレス信号RADに基づき、各チャンネルの楽
音波形データが時分割に読み出されて補間回路23に入
力される。補間回路23は、入力された楽音波形データ
に対し、補間アドレス信号IADに基づいた補間演算を
行なう。補間回路23で補間処理された楽音波形データ
は、マイクロコンピュータからのフィルタ係数や音量を
示す情報に基づいて、ディジタルフィルタ24で音色処
理された後、2系列の乗算器25,26で音量処理され
る。乗算器25,26は、ステレオ用左右2系列に分配
された楽音信号をそれぞれ音量制御することにより、ス
テレオ効果または音像定位効果を得るものである。乗算
器25,26から出力された各チャンネルの楽音波形デ
ータは、それぞれアキュムレータ27,28で累算さ
れ、このアキュムレータ27,28の出力が、それぞれ
ディジタル/アナログ変換器DACR,DACL(図
1)を経由して各サウンドシステムSSR,SSL(図
1)に送られる。なお、アドレス発生器22は、再生バ
ッファメモリ13内の所定のデータ量の楽音波形データ
の読み出しが終了する毎に、転送バッファメモリ12か
ら再生バッファメモリ13への楽音波形データの転送を
要求する信号を、コントロールレジスタ21を経由して
マイクロコンピュータに与えることにより、再生バッフ
ァメモリ13の記憶データの更新を制御する。
【0035】次に、このトーンジェネレータ11におけ
るアドレス発生器22の構成の詳細例を、図3を参照し
て説明する。図3において、アドレス発生器22は、コ
ントロールレジスタ21(図2)から与えられる再生レ
ートデータRRD,補正データCA,補正データCBに
基づいて正確に補正された再生レートに従う位相計算を
行なうための演算部22Aと、この演算部22Aの出力
及びスタートアドレスSAに基づいて所定上位桁の位相
アドレス計算を行なうための演算部22Bとを含んでい
る。
【0036】演算部22Bは、所定のチャンネル時分割
クロックCHに従って各チャンネル毎の時分割的演算を
行なう。このチャンネル時分割クロックCHの一例を示
すと、図4(a)のようである。以下では、このクロッ
クCHの1周期分の単位遅延時間をDで示す。また、こ
の例では、チャンネル数が4つであるとし、各チャンネ
ルを番号0,1,2,3で区別する。したがって、再生
サンプリングクロックの1周期は、4Dに相当する。図
4(b)に、各時分割チャンネルタイミングの一例を示
している。これに対して、演算部22Aは、上記チャン
ネル時分割クロックCHの2分の1周期の時分割レート
で時分割演算動作を行なうようになっており、この短い
時分割周期に対応する単位遅延時間をD’で示すことに
する。
【0037】まず、演算部22Aについて説明する。コ
ントロールレジスタ21からは、各チャンネル0,1,
2,3毎の再生レートデータRRDを表す14ビットの
信号が、時間4Dを1周期として図5(a)に示すよう
なチャンネルタイミングで時分割に与えられて、アドレ
ス発生器22のセレクタ38の「0」入力に入力され
る。また、コントロールレジスタ21からは、各チャン
ネル0,1,2,3毎の補正データCAを表す14ビッ
トの信号が、時間4Dを1周期として図5(b)に示す
ようなチャンネルタイミングで(すなわち、チャンネル
0の再生レートデータRRDが与えられるときチャンネ
ル2の補正データCAが与えられ、チャンネル1の再生
レートデータRRDが与えられるときチャンネル3の補
正データCAが与えられ、チャンネル2の再生レートデ
ータRRDが与えられるときチャンネル0の補正データ
CAが与えられ、チャンネル3の再生レートデータRR
Dが与えられるときチャンネル1の補正データCAが与
えられるというタイミングで)時分割に与えられて、ア
ドレス発生器22のセレクタ38の「1」入力に入力さ
れる。
【0038】セレクタ38の選択制御入力には、図5
(c)に示すように、チャンネル時分割クロックCH
(図4(a))と同じ周期の補正クロックパルス(C−
CLK)が与えられる。セレクタ38は、補正クロック
パルス(C−CLK)が「1」のとき「1」入力を選択
し、「0」のとき「0」入力を選択する。したがって、
選択の切換え周期はD’であり、セレクタ38からは、
図5(d)に示すような順序で、各チャンネル毎の再生
レートデータRRDと補正データCAとが、単位遅延時
間D’毎の周期で順次時分割に出力される。セレクタ3
8の出力は、フルアダー39の「A」入力に入力され
る。
【0039】フルアダー39は、2進14桁の加算を行
なう全加算器である。フルアダー39のキャリイイン入
力CIには、ゲート回路51の出力が与えられる。フル
アダー39のキャリイアウト信号CO1は、演算部22
Bのハーフアダー36の「B」入力に入力される。フル
アダー39の出力は、遅延回路40,41によりそれぞ
れ1単位遅延時間D’ずつ遅延された後、セレクタ42
の「0」入力に入力される。セレクタ42の選択制御入
力には、補正データリターン制御回路43から、後述す
るように通常は「0」入力を選択する信号が与えられて
いる。セレクタ42の出力は、単位遅延時間D’によっ
て遅延制御される6ステージの遅延回路44により6単
位遅延時間(6D’)だけ遅延された後、ゲート回路4
5に入力される。ゲート回路45は、スタートパルスS
Pにより可能化される。スタートパルスSPは、各チャ
ンネル毎の楽音の再生の開始を指示する信号であり、例
えばパネルスイッチ群5の再生スタートスイッチを操作
することに基づき各チャンネル毎に発生される。ゲート
回路45の出力は、フルアダー39の「B」入力に入力
される。
【0040】したがって、スタートパルスSPの発生
後、フルアダー39から出力された各チャンネル毎の再
生レートデータRRD及び補正データCA(図5(d)
参照)は、遅延回路40,41,セレクタ42,遅延回
路44及びゲート回路45を経由して合計で8単位遅延
時間(8D’)だけ遅延されたタイミングで、フルアダ
ー39の「B」入力に戻される。このとき、フルアダー
39の「A」入力には、次のサイクルの当該チャンネル
と同一チャンネルの再生レートデータRRD及び補正デ
ータCAが、セレクタ38から入力される。したがっ
て、フルアダー39では、再生用サンプリングクロック
の1周期である時間8D’毎に、同一チャンネルの再生
レートデータRRD同士が累算され、且つ、同一チャン
ネルの補正データCA同士が累算される。また、ゲート
回路51から後述のように信号「1」が与えられたとき
は、当該チャンネルの再生レートデータRRDに「1」
だけ加算した値が累算される。このようにして、各チャ
ンネルの再生レートデータRRDと補正データCAとが
それぞれ別々に累算されていき、その結果、或るチャン
ネルの再生レートデータRRDの累算値が14桁を越え
ると、フルアダー39からキャリイアウト信号CO1と
して「1」が出力され、該信号「1」が、前述のように
ハーフアダー36の「B」入力に入力される。
【0041】フルアダー39の計算ループを巡回する信
号のうち、各チャンネルの再生レートデータRRDの累
算値の上位2ビットの信号(これをqRRD・MSB1
−2と表す)が、遅延回路44からラッチ回路46に与
えられてラッチされる。また、フルアダー39の計算ル
ープを巡回する信号のうち、各チャンネルの再生レート
データRRDの累算値の上位3ビットから7ビットまで
の信号(これをqRRD・MSB3−7と表す)が、遅
延回路44から取り出されて、補間情報として図2の補
間回路23に与えられる。
【0042】また、フルアダー39の計算ループを巡回
する信号のうち、各チャンネルの補正データCAの累算
値qCAが、遅延回路40からラッチ回路47に入力さ
れてラッチされる。ラッチ回路47から出力された累算
値qCAは、減算器48の「+」入力に入力される。コ
ントロールレジスタ21からは、各チャンネル0,1,
2,3毎の補正データCBを表す14ビットの信号が、
時間4Dを1周期として図5(e)に示すようなチャン
ネルタイミングで(すなわち、チャンネル2の補正デー
タCAが与えられるときチャンネル1の補正データCB
が与えられ、チャンネル3の補正データCAが与えられ
るときチャンネル2の補正データCBが与えられ、チャ
ンネル0の補正データCAが与えられるときチャンネル
3の補正データCBが与えられ、チャンネル1の補正デ
ータCAが与えられるときチャンネル0の補正データC
Bが与えられるというタイミングで)時分割に与えられ
て、減算器48の「−」入力に入力される。補正データ
CAと補正データCBのこのタイミングのずれにより、
各チャンネルの補正データCAの累算値qCAが「+」
入力に入力されるとき、減算器48の「−」入力には、
当該チャンネルと同一チャンネルの補正データCBが入
力される。したがって、減算器48では、同一チャンネ
ル同士の補正データCAの累算値qCAと補正データC
Bとの減算が行なわれる。
【0043】減算器48の出力は、遅延回路49により
所定時間Dxだけ遅延された後、セレクタ42の「1」
入力に入力される。この遅延時間Dxは、単位遅延時間
D’から減算器48での演算所要時間を差し引いた値に
ほぼ等しいものとする。すなわち、セレクタ42の
「0」入力と「1」入力のチャンネルタイミングを合わ
せるためのものである。
【0044】また、減算器48のキャリーアウトの反転
信号(/CO)が、補正データリターン制御回路43に
入力される。補正データリターン制御回路43は、反転
信号(/CO)として「1」が出力されたとき、セレク
タ42の選択制御入力に「1」入力を選択する信号を与
えるが、それ以外のときは、セレクタ42の選択制御入
力に「0」入力を選択する信号を与える。減算器48で
は、桁上げが生じていないときはキャリーアウト信号は
「1」であり、桁上げが生じたときキャリーアウト信号
が「0」になる。したがって、通常(桁上げが生じてい
ないとき)は反転信号(/CO)が「0」なので、セレ
クタ42の「0」入力が選択される。また、この反転信
号(/CO)は、遅延回路50により2単位遅延時間
(2D’)だけ遅延された後(すなわち、当該チャンネ
ルの補正データCAの累算値qCAがフルアダー39か
ら出力されてから合計で3単位遅延時間(3D’)だけ
遅延されたタイミングで)、ゲート回路51にも入力さ
れる。ゲート回路51は、補正クロックパルス(C−C
LK)の反転信号の「1」のタイミング(つまり再生レ
ートデータRRDの演算タイミング)に同期して可能化
される。ゲート回路51を通過した反転信号(/CO)
は、前述のように、フルアダー39のキャリイイン入力
CIに入力される。反転信号(/CO)がキャリイイン
入力CIに入力されるこのタイミングでは、図5(d)
に示されているように、フルアダー39の「A」入力と
「B」入力には、当該チャンネルと同一チャンネルの再
生レートデータRRDとその累算値qRRDとがそれぞ
れ入力される。
【0045】フルアダー39から出力される各チャンネ
ル毎の補正データCAの累算値qCAが次第に増加して
いき、或るチャンネルの補正データCAの累算値qCA
が、当該チャンネルの補正データCBの値以上になった
とき、減算器48にキャリーアウトが生じ、反転信号
(/CO)として信号「1」が出力される。このとき、
この信号「1」がフルアダー39のキャリイイン入力C
Iに入力されて、前述のように、当該チャンネルの再生
レートデータRRDの累算値qRRDに、再生レートデ
ータRRDに「1」を加算した値が累算される。
【0046】一方、減算器48にキャリーアウトが生じ
たとき、セレクタ42の選択制御入力には、補正データ
リターン制御回路43から「1」入力を選択する信号が
与えられる。これにより、セレクタ42からは、補正デ
ータCAの累算値qCAではなく、減算器48での減算
結果(累算値qCAから補正データCBを減じた値(q
CA−CB))を表す信号が出力されて遅延回路44に
与えられる。したがって、フルアダー39の計算ループ
を巡回することにより補正データCAの値ずつ順次増加
している累算値qCAは、補正データCBの値以上にな
った時点で、上記減算結果(qCA−CB)まで引き戻
される。
【0047】以上のような演算部22Aでの演算処理の
結果、或るチャンネルの再生レートデータRRDが当該
チャンネルの補正データCB(数3における分母)の値
に相当する回数だけ繰り返し累算される間に、当該チャ
ンネルの補正データCA(数3における分子)の値に相
当する回数だけ、当該チャンネルの再生レートデータR
RDの累算値qRRDに、再生レートデータRRDに
「1」を加算した値が累算されることになる。これを数
式で示すと、下記の数4のようになる。
【数4】CB×RRD+CA
【0048】上記数4の解は、前述の数3で表した再生
レート定数を補正データCBの値に相当する回数だけ累
算した値に等しい。この関係を式で示すと、下記の数5
のようになる。
【数5】CB×{RRD+(CA/CB)} =CB×RRD+CA 上記数5から理解できるように、補正データCBに相当
する演算回数だけ再生レートデータRRDを繰り返し累
算するごとに、補正データCAに相当する値を加算する
修正を行なうことにより、正確な再生レートに従う演算
を実現している。
【0049】このことを例をあげて説明すると、補正デ
ータCAが「1」で補正データCBが「5」の場合(す
なわち前述の(例2)の場合)では、フルアダー39で
再生レートデータRRD及び補正データCAがそれぞれ
4回累算されるまでは、補正データCAの累算値qCA
は「5」未満であるが、5回累算されると、累算値qC
Aが補正データCBと同じ値である「5」になる。これ
により、反転信号(/CO)として「1」が出力され、
フルアダー39で、再生レートデータRRD(上記(例
2)では「3763」)の累算値qRRDに対して、再
生レートデータRRDに「1」を加算した値(上記(例
2)では「3764」)が累算される。またこれによ
り、累算値qCAが「5−5=0」に修正されてフルア
ダー39にリターンされる。こうして、再生レートデー
タRRDが5回累算される毎に、1回だけその累算値q
RRDに「1」が加算されることになる。このことを上
記数5にあてはめると、「5×(3763+1/5)=
5×3763+1」となり、正確な再生レート「376
3+1/5」に従う演算が実現される。
【0050】別の例をあげて説明すると、補正データC
Aが「2」で補正データCBが「3」の場合(前述の
(例3)の場合)では、フルアダー39で再生レートデ
ータRRD及び補正データCAがそれぞれ2回累算され
ると、累算値qCAが補正データCBの値よりも大きい
値である「4」になる。これにより、反転信号(/C
O)として「1」が出力され、フルアダー39で、再生
レートデータRRD(上記(例3)では「2730」)
の累算値qRRDに対して、再生レートデータRRDに
「1」を加算した値(上記(例3)では「2731」)
が累算される。またこれにより、補正データCAの累算
値qCAが「4−3=1」に修正されてフルアダー39
にリターンされる。次に、フルアダー39で3回目の累
算が行なわれると、累算値qCAが補正データCBの値
と同じ値である「3」になる。これにより、反転信号
(/CO)として再び「1」が出力され、フルアダー3
9で、再生レートデータRRDの累算値qRRDに対し
て、再生レートデータRRDに「1」を加算した値が再
び累算される。またこれにより、累算値qCAが「3−
3=0」に修正されてフルアダー39にリターンされ
る。したがって、再生レートデータRRDが3回累算さ
れる毎に、2回だけその累算値qRRDに「1」が加算
されることになる。このことを上記数5にあてはめる
と、「3×(2730+2/3)=3×3763+2」
となり、正確な再生レート定数「2730+2/3」に
従う演算が実現される。
【0051】次に、演算部22Bについて説明する。こ
の演算部22Bは、上記演算部22Aで演算した位相演
算結果に基づき、再生バッファメモリ13を読み出すた
めの再生アドレス信号RADを作成する演算を行なう。
すなわち、この実施例において、演算部22Aで求めた
データは、14ビットのデータであるが、再生アドレス
信号RADに換算すると、その上位2ビット(qRRD
・MSB1−2)が整数部に該当し、下位12ビットは
小数部に該当するものとなっている。したがって、フル
アダー39からのキャリーアウト信号CO1は、再生ア
ドレス信号RADの3ビット目の桁に対する桁上げ信号
に相当する。主として、演算部22Bでは、このキャリ
ーアウト信号CO1をカウントすることにより、再生ア
ドレス信号RADの3ビット目以上のデータを作成す
る。
【0052】ここで、再生バッファメモリ13を読み出
すための再生アドレス信号RADの構成について説明す
ると、それは合計15ビットの2進データから成ってお
り、最上位2ビット(下から14ビット目と15ビット
目)(MSB1−2)は、いずれかのチャンネルに対応
する再生バッファメモリ13内の記憶領域を指定するチ
ャンネル指定アドレスCHDであり、下から13ビット
目(MSB3)は、前述のように、バッファメモリ13
A,13Bを切換え指定するためのアドレス(A/B)
であり、下から1ビット目から12ビット目までが、位
相アドレス信号である。チャンネル指定アドレスCHD
は、2ビットバイナリカウンタから成る再生バッファ指
定回路31において、チャンネル時分割クロックCHを
カウントすることにより、図4に示したようなタイミン
グで時分割的に発生される。アドレス(A/B)は、ゲ
ート回路32,ハーフアダー33及び遅延回路34から
成る4チャンネル時分割動作型のカウンタ回路において
作成される。アドレス(A/B)は、一例として、
「0」のときメモリ13Aを指定し、「1」のときメモ
リ13Bを指定する。位相アドレス信号のうち下から3
ビット目から12ビット目までは、セレクタ35,ハー
フアダー36及び遅延回路37から成る4チャンネル時
分割動作型のカウンタ回路において作成される。位相ア
ドレス信号のうち最下位2ビットは、前述のとおり、演
算部22Aのラッチ回路46にラッチされた2ビットデ
ータ(qRRD・MSB1−2)である。
【0053】下から3ビット目から12ビット目までの
位相アドレス信号の作成について具体的に述べると、コ
ントロールレジスタ21からは、図4及び図5(a)に
示すようなチャンネル時分割タイミングに対応して、各
チャンネル0,1,2,3毎の10ビットのスタートア
ドレス信号SAが、時分割に出力されてアドレス発生器
22のセレクタ35の「0」入力に入力される。セレク
タ35の選択制御入力には、前述のスタートパルスSP
が与えられる。セレクタ35は、スタートパルスSPが
与えれられたとき「0」入力を選択し、その他のときは
「1」入力を選択する。セレクタ35の出力は、ハーフ
アダー36の「A]入力に入力される。ハーフアダー3
6は、10桁の加算を行なうものであり、その「B」入
力には、前述のように演算部22Aのフルアダー39の
キャリイアウト信号CO1が入力される。
【0054】ハーフアダー36のキャリイアウトアウト
信号CO2は、ハーフアダー33の「B」入力に入力さ
れるとともに、転送バッファメモリ12(図1)から再
生バッファメモリ13(図1)への楽音波形データの転
送要求信号TRQとして、コントロールレジスタ21を
経由してマイクロコンピュータに送られる。ハーフアダ
ー36の出力は、単位遅延時間Dの4ステージ遅延回路
37に入力されて4単位遅延時間(4D)だけ遅延され
た後、セレクタ35の「1」入力に入力されるととも
に、再生アドレス信号RADうちの下から3ビット目か
ら12ビット目までの位相アドレス信号として再生バッ
ファメモリ13に送られる。
【0055】まず、発音開始時に、スタートパルスSP
が発生されると、それに対応するスタートアドレス信号
SAが、セレクタ35の「0」入力を介してハーフアダ
ー36に入力される。以後、ハーフアダー36,遅延回
路37及びセレクタ35から成る4チャンネル時分割カ
ウンタ回路では、このスタートアドレス信号SAを初期
値としてカウントを開始する。すなわち、ハーフアダー
36の「B」入力にキャリイアウト信号CO1として
「1」が入力される毎に「1」を加算カウントしてい
く。このようにして、各チャンネル毎にキャリイアウト
信号CO1を時分割的にカウントし、その結果、或るチ
ャンネルのカウント値が10桁からオーバーフローする
と、ハーフアダー33の「B」入力に「1」が入力され
るとともに、マイクロコンピュータに転送要求信号TR
Qが送られる。
【0056】ゲート回路32は、前述のスタートパルス
SPにより可能化され、その出力が、ハーフアダー33
の「A]入力に入力される。ハーフアダー33は、1桁
の加算を行なうものであり、その「B」入力には、前述
のようにハーフアダー36のキャリイアウト信号CO2
が入力される。ハーフアダー33のキャリイアウト信号
CO3は、上述の転送要求信号TRQの出力時に転送バ
ッファメモリ12から再生バッファメモリ内のメモリ1
3A,13Bのうち13Bを指定する指定信号BRQと
して、コントロールレジスタ21を経由してマイクロコ
ンピュータに送られる。転送要求信号TRQの出力され
たとき、この指定信号BRQが出力されれば、メモリ1
3Bへの転送が要求され、そうでなければ、メモリ13
Aへの転送が要求される。ハーフアダー33の出力は、
単位遅延時間Dで制御される4ステージの遅延回路34
により4単位遅延時間(4D)だけ遅延された後、ゲー
ト回路32に戻されるとともに、前述のように再生アド
レス信号RADうちのアドレス(A/B)として再生バ
ッファメモリ13に送られる。
【0057】したがって、スタートパルスSPの発生
後、最初はアドレス(A/B)は「0」であるので、バ
ッファメモリ13Aからの楽音波形データの読出しが指
定される。そして、ハーフアダー36からのキャリイア
ウト信号CO2として信号「1」が出力されると、メモ
リ13Bからの読出しが指定されるとともに、転送バッ
ファメモリ12からメモリ13Aへの楽音波形データの
転送が要求される。そして、再びハーフアダー36から
のキャリイアウト信号CO2として信号「1」が出力さ
れると、ハーフアダー33からもキャリイアウト信号C
O3として信号「1」が出力されるので、メモリ13A
からの読出しが指定されるとともに、転送バッファメモ
リ12からメモリ13Bへの楽音波形データの転送が要
求される。このようにして、メモリ13A,13Bから
の楽音波形データの読出しが交互に行なわれるととも
に、現在読出し中でないメモリ13A,13Bへの楽音
波形データの転送が行なわれる。これにより、再生バッ
ファメモリ13の記憶内容が次々に更新されるので、全
体として長時間にわたる楽音波形データの連続的再生発
音が可能となる。
【0058】尚、演算部22Aで求めた再生レートデー
タRRDの累算値の上位3ビットから7ビット目までの
合計5ビットのデータ(qRRD・MSB3−7)(つ
まり、小数部の上位5ビット)は、前述のように、補間
アドレス信号IADとして補間回路23(図2)に与え
られる。再生アドレス信号RADに従って再生バッファ
メモリ13から読み出された楽音波形データが補間回路
23に入力され、補間回路23において、隣接するサン
プル点の楽音波形データ間で補間アドレス信号IADに
応じた重みで補間演算が行なわれることにより、補間さ
れた楽音波形データが得られる。
【0059】次に、アドレス発生器22から発生される
再生アドレス信号RADその他の信号と関連づけて、こ
の電子楽器における楽音波形データの再生処理の手順の
一例を、図6〜図8を参照して説明する。以下の説明で
は、4つのチャンネルでそれぞれ異なる4つの楽音波形
データファイル0,1,2,3を同時並行的にに再生す
るものとする。また、これらの4つのファイル0,1,
2,3は、48kHz,44.1kHz,32kHz,
22.05kHzというように互いに異なる記録用サン
プリング周波数でそれぞれ記録した楽音波形データファ
イルから成っており、再生用サンプリング周波数は共通
の48kHzとし、且つ原音どおりのピッチで再生する
(すなわち、前述の(例1),(例2),(例3),
(例4)にそれぞれ該当する)ものとする。また、転送
バッファメモリ12のバッファメモリ12A,12B
は、それぞれ各チャンネルに対応する16キロワードの
容量の記憶領域を有しているものとする。
【0060】図6は、これらのファイル0,1,2,3
の再生準備段階における、ハードディスクHDから転送
バッファメモリ12へ、及び転送バッファメモリ12か
ら再生バッファメモリ13への楽音波形データの転送の
タイミングの一例を示している。マイクロコンピュータ
から再生準備指示が与えられると、再生準備がスタート
され、まず、記録用サンプリング周波数48kHzで記
録したファイル0の最初の16キロワード分の楽音波形
データが、ハードディスクHDから読み出されて、転送
バッファメモリ12のバッファメモリ12Aに取り込ま
れる(時刻T0〜時刻T1のあたり)。この転送バッフ
ァメモリ12への取り込みに要する時間は、約60ミリ
秒である。取り込みが終了すると、再生転送回路10に
より、バッファメモリ12A内のファイル0の楽音波形
データのうち、最初の8キロワード分のデータが、チャ
ンネル0に対応するバッファメモリ13A,13Bの記
憶領域に転送される(時刻T1のあたり)。この再生バ
ッファメモリ13への転送に要する時間は、約3ミリ秒
である。
【0061】続いて、記録用サンプリング周波数44.
1kHzで記録したファイル1の最初の16キロワード
分の楽音波形データが、ハードディスクHDから読み出
されて、バッファメモリ12Aに取り込まれる(時刻T
1のあたり〜時刻T2のあたり)。取り込みが終了する
と、再生転送回路10により、転送バッファメモリ12
A内のファイル1の楽音波形データのうち、最初の8キ
ロワード分のデータが、チャンネル1に対応するバッフ
ァメモリ13A,13Bの記憶領域に転送される(時刻
T2のあたり)。
【0062】続いて、記録用サンプリング周波数32k
Hzで記録したファイル2の楽音波形データについて、
最初の16キロワード分のデータのハードディスクHD
からバッファメモリ12Aへの取込みと、そのうちの最
初の8キロワード分のデータのバッファメモリ13A,
13Bへの転送とが、同様に行なわれる(時刻T2のあ
たり〜時刻T3のあたり)。続いて、記録用サンプリン
グ周波数22.05kHzで記録したファイル3の楽音
波形データについて、最初の16キロワード分のデータ
のハードディスクHDからバッファメモリ12Aへの取
込みと、そのうちの最初の8キロワード分のデータのバ
ッファメモリ13A,13Bへの転送とが、同様に行な
われる(時刻T3のあたり〜時刻T4のあたり)。
【0063】そして、今度は、ファイル0の楽音波形デ
ータのうち、前記最初の16キロワード分のデータに続
く次の16キロワード分のデータが、ハードディスクH
Dから読み出されて、バッファメモリ12Bに取り込ま
れる(時刻T4〜時刻T5のあたり)。続いて、ファイ
ル1の楽音波形データのうち、前記最初の16キロワー
ド分のデータに続く次の16キロワード分のデータが、
ハードディスクHDから読み出されて、バッファメモリ
12Bに取り込まれる(時刻T5〜時刻T6のあた
り)。以下、ファイル2,3の楽音波形データのうち、
それぞれ前記最初の16キロワード分の楽音波形データ
に続く次の16キロワード分の楽音波形データのハード
ディスクHDからバッファメモリ12Bへの取込みが、
同様に行なわれる(時刻T6のあたり〜時刻T7のあた
り)(時刻T7のあたり〜時刻T8のあたり)。以上
で、再生準備が完了する。この再生準備に要する時間
は、合計で約341.2ミリ秒である。
【0064】図7は、上述の再生準備の完了後、これら
のファイル0,1,2,3を同時並行的に再生する段階
における、チャンネル0,1,2,3毎の、アドレス発
生器22からの再生アドレス信号RADと転送要求信号
TRQ(ハーフアダー36のキャリイアウト信号CO
2)と指定信号BRQ(ハーフアダー33のキャリイア
ウト信号CO3)との発生のタイミングを示している。
図8は、図7に示したタイミングでの再生アドレス信号
RAD,転送要求信号TRQ及び指定信号BRQの発生
に基づく、チャンネル0,1,2,3毎の、再生バッフ
ァメモリ13内の楽音波形データの読出しと、転送バッ
ファメモリ12から再生バッファメモリ13への楽音波
形データの転送と、ハードディスクHDから転送バッフ
ァメモリ12への楽音波形データの転送とのタイミング
を示している。
【0065】再生準備が完了し、スタートパルスSPが
アドレス発生器22に与えられると、各チャンネル0,
1,2,3毎の再生アドレス信号RADが、前述のよう
にしてアドレス発生器22から時分割的に発生して再生
バッファメモリ13に与えられる。図7では、各チャン
ネルのスタートアドレス信号SAが「000(H)」で
あるとしている。その場合、スタートパルスSP発生時
には、チャンネル0,1,2,3の再生アドレス信号R
ADは、それぞれ「0000(H)」,「2000
(H)」,「4000(H)」,「6000(H)」で
ある(図7の時刻T0)。したがって、チャンネル0,
1,2,3ともに、再生バッファメモリ13のうちバッ
ファメモリ13Aの対応する記録領域のアドレス「00
0(H)」がまず指定される。その後、各チャンネルの
再生レートデータRRD,補正データCA及び補正デー
タCBの大きさに応じたレートで、当該チャンネルの再
生アドレス信号RADの下位12ビットの値が増加し、
それに伴い、バッファメモリ13A内のチャンネル0,
1,2,3の楽音波形データが、それぞれアドレス「0
00(H)」から順次読み出されていく。前述のよう
に、この累算の過程で、演算部22Aにおける処理によ
って、正確な再生レートに従う相対アドレス信号が作成
されるので、各ファイル0,1,2,3の楽音波形デー
タが、ピッチずれや時間遅れを生じることなく正確に同
時並行的に再生される。
【0066】再生アドレス信号RADの変化レートは、
再生レートデータRRDの最も大きいチャンネル0が最
大であり、以下、チャンネル1,2,3の順である。し
たがって、まず、再生レートデータRRDの最も大きい
チャンネル0について、ハーフアダー36からキャリイ
アウト信号CO2(転送要求信号TRQ)が発生され
る。(図7の時刻T1)。これにより、ハーフアダー3
3の出力信号が「1」になるので、チャンネル0の再生
アドレス信号RADは、「1000(H)」から変化を
開始する。したがって、チャンネル0では、今度はバッ
ファメモリ13B内の楽音波形データが、アドレス「0
00(H)」から順次読み出されていく(図8の時刻T
1’のあたりから)。また、この転送要求信号TRQに
基づき、バッファメモリ12A内のファイル0の楽音波
形データのうち、最初の8キロワード分のデータに続く
次の4キロワード分のデータが、チャンネル0に対応す
るバッファメモリ13Aの記憶領域に転送される(図8
の時刻T1’のあたり)。この転送に要する時間は、約
3ミリ秒である。
【0067】同様に、チャンネル1,2,3について
も、それぞれの再生レートデータRRDの大きさに対応
したタイミングでキャリイアウト信号CO2がそれぞれ
発生することにより、再生アドレス信号RADがそれぞ
れ「3000(H)」,「5000(H)」,「700
0(H)」から変化を開始してバッファメモリ13B内
の楽音波形データのアドレス「000(H)」からの読
出しが順次行なわれるとともに、バッファメモリ12A
内の楽音波形データのうちの最初の8キロワード分のデ
ータに続く次の4キロワード分のデータのバッファメモ
リ13Aへの転送が行なわれる。
【0068】以下では、チャンネル0を中心に説明する
ことにする。図7の時刻T1以降、バッファメモリ13
B内の楽音波形データの読出しが行なわれている最中
に、ハーフアダー36から再びキャリイアウト信号CO
2(転送要求信号TRQ)が出力されると、今度は、ハ
ーフアダー33の出力が「1」から「0」になるので、
ハーフアダー33からキャリイアウト信号CO3(指定
信号BRQ)が出力される(図7の時刻T2)。したが
って、バッファメモリ12A内のファイル0の楽音波形
データのうち、更に次の4キロワード分のデータが、バ
ッファメモリ13Bに転送される(図8の時刻T2’の
あたり)。
【0069】また、このとき、チャンネル0の再生アド
レス信号RADが、「0000(H)」になるので、チ
ャンネル0では、バッファメモリ13A内の楽音波形デ
ータ(図8の時刻T1’あたりでバッファメモリ13A
に転送された楽音波形データ)が、アドレス「000
(H)」から順次読み出されていく(図8の時刻T2’
のあたり)。また、これにより、再生準備段階で転送バ
ッファメモリ12のうちバッファメモリ12Aに取り込
んだファイル0の16キロワード分の楽音波形データ
が、すべて、再生バッファメモリ13に転送されたの
で、ファイル0の最初の32キロワード分の楽音波形デ
ータに続く次の16キロワード分の楽音波形データが、
ハードディスクHDから読み出されて、バッファメモリ
12Aに取り込まれる(図8の時刻T2’のあたりから
時刻T3’の手前のあたり)。このバッファメモリ12
Aへの転送に要する時間は、約60ミリ秒である。
【0070】こうして、図7の時刻T2以降、バッファ
メモリ13A内の楽音波形データの読出しが行なわれて
いる最中に、再びハーフアダー36からチャンネル0に
ついてのキャリイアウト信号CO2(転送要求信号TR
Q)が出力されると、今度はキャリイアウト信号CO3
(指定信号BRQ)が出力されない(図7の時刻T
3)。したがって、バッファメモリ12B内のファイル
0の楽音波形データのうち、4キロワード分のデータ
が、バッファメモリ13Aに転送される(図8の時刻T
3’のあたり)。また、このとき、チャンネル0の再生
アドレス信号RADが、「1000(H)」になるの
で、チャンネル0では、バッファメモリ13B内の楽音
波形データ(図8の時刻T2’あたりでバッファメモリ
13Bに転送された楽音波形データ)が、アドレス「0
00(H)」から順次読み出されていく(図8の時刻T
3’あたり)。
【0071】こうして、図7の時刻T3以降、バッファ
メモリ13B内の楽音波形データの読出しが行なわれて
いる最中に、再びハーフアダー36からキャリイアウト
信号CO2(転送要求信号TRQ)が出力されると、今
度はハーフアダー33からもキャリイアウト信号CO3
(指定信号BRQ)が出力される(図7の時刻T4)。
したがって、バッファメモリ12B内のファイル0の楽
音波形データのうち、次の4キロワード分の楽音波形デ
ータが、バッファメモリ13Bに転送される(図8の時
刻T4’のあたり)。また、このとき、チャンネル0の
再生アドレス信号RADが、「0000(H)」になる
ので、チャンネル0では、バッファメモリ13A内の楽
音波形データ(図8の時刻T3’あたりでバッファメモ
リ13Aに転送された楽音波形データ)が、アドレス
「000(H)」から順次読み出されていく(図8の時
刻T4’あたり)。以上の図8の時刻T0’から時刻T
4’までの処理に要する時間は、約341.2ミリ秒で
ある。以下、同様にして、チャンネル0についての読み
出し,転送処理が繰り返されていく。
【0072】チャンネル0を中心にして説明したが、チ
ャンネル1,2,3についても、各チャンネルの再生レ
ートデータRRDの大きさに応じた繰返しタイミング
で、上述したのと同様な読み出し,転送処理が行なわれ
る。この過程で、各チャンネルについてのハードディス
クHDから転送バッファメモリ12への楽音波形データ
の転送は、転送の必要が生じたチャンネルの順に行なわ
れるが、複数のチャンネルについて同時にこの転送の必
要が生じた場合には、記録用サンプリング周波数の高い
チャンネルの順に転送を行なうほうが、時間的余裕が生
じるので好ましい。チャンネル1,2,3について、上
述の図8の時刻T0’から時刻T4’までの処理に相当
する処理に要する時間は、それぞれ約371.52ミリ
秒,512ミリ秒,743.04ミリ秒である。
【0073】以上では、相互に異なる記録用サンプリン
グ周波数で録音された4つの楽音波形データファイル
0,1,2,3をそれぞれバッファメモリ13A内の共
通のスタートアドレス「000(H)」から始めて同時
並行的に再生する場合に、正確な再生レートに従う相対
アドレス信号が作成されることにより各ファイル楽音波
形データが正確に同時並行的に再生されることを示した
が、この場合に限らず、任意の複数のファイルをそれぞ
れ再生バッファメモリ13内の任意のスタートアドレス
から始めて同時並行的に再生する場合でも、各ファイル
の楽音波形データが正確に同時並行的に再生されること
はもちろんであり、また、1ないし任意の複数のファイ
ルをそれぞれ独立に再生する場合でも、該ファイルの楽
音波形データが正確な再生レートに従って再生されるこ
とはもちろんである。
【0074】このように、この実施例の電子楽器では、
補正データCBに相当する演算回数だけ再生レートデー
タRRDを繰り返し累算するごとに、補正データCAに
相当する値を加算する修正を行なうことにより、正確な
再生レートに従う再生アドレス信号RADの作成が実現
される。
【0075】尚、この実施例では、再生レートデータR
RDの累算値を補正データCA,CBに応じて修正して
いる(つまり図3のゲート51の出力CIをフルアダー
39に加算している)が、これに限らず、フルアダー3
9に入力する再生レートデータRRDの値そのものを補
正データCA,CBに応じて修正する(例えば図3のゲ
ート51の出力CIをフルアダー39の手前でRRDに
加算する)ようにしてもよいのはもちろんである。
【0076】また、この実施例では、補正データCBに
相当する演算回数だけ再生レートデータRRDを繰り返
し累算する間に、再生レートデータRRDに「1」を加
算した値を補正データCAの値に相当する回数だけ累算
することにより、上記修正を行なっているが、この1回
当たりの加算値は、「1」に限らず「1」以上の値であ
ってもよい。
【0077】また、この実施例では、正確な再生レート
定数よりも小さな値の整数値である再生レートデータR
RDを決定し、その累算値に対して補正データCAに相
当する値を加算する修正を行なっているが、逆に、正確
な再生レート定数よりも大きな値の整数値である再生レ
ートデータRRDを決定し、その累算値に対して補正デ
ータCAに相当する値を減算する修正を行なうようにし
てもよい。また、この修正は、上記のような加算または
減算の演算に限らず、適宜のテーブルを用いて行なうよ
うにしてよい。
【0078】また、この実施例では、再生レートデータ
RRDが補正データCBの値に相当する回数累算される
期間ごとに、補正データCAに相当する値を加算してい
るが、この期間よりも長い期間の間のいずれかのタイミ
ングで、補正データCBに対する補正データCAの比に
相当する頻度で加算を行なうようにしてもよい。
【0079】また、この実施例では、補正データを補正
データCA,CBという分数形式で表わし、補正データ
CAに相当する値を演算することによって再生レートデ
ータの演算を修正しているが、補正データを分数形式以
外の形式で表現し、その補正データに応じた割合で再生
レートデータの演算を修正するようにしてよい。
【0080】また、この実施例では、演算部22Aのハ
ード回路により所定の補正演算を行なっているが、マイ
クロコンピュータの実行する割込みルーチンその他のソ
フトウェア処理により、このような補正演算処理を実現
するようにしてもよい。
【0081】また、この実施例では、楽音波形データ記
録再生装置を具備した電子楽器にこの発明を採用してい
るが、これに限らず、いずれかの記録用サンプリング周
波数で記録された音波形データをいずれかの再生用サン
プリング周波数で再生して発音するあらゆる装置にこの
発明を採用してよい。
【0082】また、この実施例では、互いに異なる記録
用サンプリング周波数に従って記録された複数の楽音波
形データを共通の再生用サンプリング周波数に従って同
時並行的に再生しようとする場合に、それぞれの記録用
サンプリング周波数と再生用サンプリング周波数の比に
応じて第1の補正データである補正データCAと第2の
補正データ補正データCBの値を決定するようにしてい
るが、これに限らず、例えば、複数の楽音波形データを
共通の再生用サンプリング周波数に従って長時間(例え
ば数十分以上)に亘って並行的に再生してみたところ、
各楽音波形の間で時間的なずれが生じてきたというよう
な場合に、実際に生じたずれの大きさに基づいて補正デ
ータCA及び補正データCBの値を決定するようにして
もよい。その場合には、その補正データCA及びCBを
図3のアドレス発生器22に与えて上記実施例と同様に
して位相計算を行なわせることにより、そのずれを解消
してそれらの楽音波形データを正確に同時並行的に再生
することができるようになる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、再生
しようとする波形データについての再生レート定数の桁
数が、その波形データを記録した際の記録用サンプリン
グ周波数の大きさと再生用サンプリング周波数の大きさ
との関係などにより、システムで計算可能な桁数を越え
ている場合でも、正確な再生レートに従うアドレス信号
に基づいてその波形データを再生することができる。し
たがって、例えば、相互に異なる記録用サンプリング周
波数で録音した複数の波形データを、共通の再生用サン
プリング周波数で同時並行的に再生したい場合にも、再
生時間遅れやピッチずれを起こすことなくそれらを正確
に同時並行的に再生することができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る波形発生装置の一実施例の全
体システム構成例を示すブロック図。
【図2】 図1におけるトーンジェネレータの一例を示
すブロック図。
【図3】 図2のトーンジェネレータにおけるアドレス
発生器の一例を示すブロック図。
【図4】 図3のアドレス発生器に与えられるチャンネ
ル時分割パルスとそれに基づきアドレス発生器から発生
されるチャンネル指定アドレスとの一例を示すタイミン
グチャート。
【図5】 図3のアドレス発生器に与えられる各チャン
ネル毎の各種データの一例を示すタイミングチャート。
【図6】 図1の実施例におけるハードディスクから転
送バッファメモリへ、及び転送バッファメモリから再生
バッファメモリへの楽音波形データの転送のタイミング
の一例を、複数の楽音波形データファイルを再生する場
合の再生準備段階について示すタイミングチャート。
【図7】 図6に示した再生準備の完了後、各ファイル
を同時並行的に再生する段階における、アドレス発生器
からの各チャンネル毎の再生アドレス信号などの発生の
タイミングの一例を示すタイミングチャート。
【図8】 図7に示した信号発生タイミングに対応し
て、各チャンネル毎の再生バッファメモリ内の楽音波形
データの読み出しと、転送バッファメモリから再生バッ
ファメモリへの楽音波形データの転送と、ハードディス
クから転送バッファメモリへの楽音波形データの転送と
のタイミングの一例を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 表示器 5 パネルスイッチ群 6,8 入出力ポート 7 タイマ 9 録音転送回路 10 再生転送回路 11 トーンジェネレータ 12 転送バッファメモリ 13 再生バッファメモリ 12a,12b,13a,13b バッファメモリ 14 再生クロック発生回路 21 コントロールレジスタ 22 アドレス発生器 23 補間回路 24 ディジタルフィルタ 25,26 乗算器 27,28 アキュムレータ 31 再生バッファ指定回路 32 ゲート回路 33,36 ハーフアダー 34,37,40,41,44,49,50 遅延回路 35,38,42 セレクタ 39 フルアダー 43 補正データリターン制御回路 45,51 ゲート回路 46,47 ラッチ回路 48 減算器

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音波形信号のデータファイルを記
    憶した記憶手段と、 再生すべき音波形信号のデータファイルを、前記記憶手
    段に記憶したデータファイルの中から指定する再生ファ
    イル指定手段と、 前記再生ファイル指定手段によって指定された再生すべ
    きデータファイルに対応して、データファイルをサン
    プリングした際の記録用サンプリング周波数と所定の読
    出し用サンプリング周波数の比で表される該データファ
    イルの再生レートを、所定の有効桁以上の数値に相当す
    る再生レートデータおよび該有効桁未満の数値に対応す
    る補正データで指定する再生レート指定手段と、 前記再生レートデータを前記読出し用サンプリング周波
    数に従う周期で繰り返し演算し、その演算結果として逐
    次変化する前記データファイルにおける波形の位置を表
    数値情報を生成する演算手段と、 前記演算手段生成する前記数値情報を前記補正データ
    基づいて修正する修正手段と、 前記修正された数値情報の所定上位桁部分を読出しアド
    レス信号として、前記記憶手段から前記指定されたデー
    タファイルの音波形信号を読み出す読出し手段と 前記記憶手段から読み出された音波形信号のサンプル値
    を、前記修正された数値情報の所定下位桁部分の値に応
    じて補間する補間手段と を備えた波形発生装置。
  2. 【請求項2】 前記再生ファイル指定手段は、同時に複
    数のデータファイルの再生を指定することができるもの
    であり、 前記再生レート指定手段は、同時に再生すべき各データ
    ファイル毎に前記再生レートデータと補正データを与え
    るものであり、 前記演算手段は、共通の前記読出し用サンプリング周波
    数に従って、同時に再生すべき各データファイル毎の前
    記演算を時分割で行うものである請求項1に記載の波形
    発生装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段に記憶されている個々のデ
    ータファイルは、それぞれ複数の異なる記録用サンプリ
    ング周波数のうち任意のいずれかに従ってサンプリング
    されたものである請求項1又は2に記載の波形発生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記再生レート指定手段において、前記
    再生レートデータと前記補正データは、前記指定された
    データファイルについての前記記録用サンプリング周波
    数と所定の読出し用サンプリング周波数の比及び所望の
    再生音ピッチに応じて決定するものである請求項1乃至
    のいずれかに記載の波形発生装置。
  5. 【請求項5】 前記再生レート指定手段において、前記
    補正データは、複数の前記指定されたデータファイルを
    並行的に再生した際の相互の時間的ずれに応じて決定さ
    れる請求項1乃至のいずれかに記載の波形発生装置。
  6. 【請求項6】 第1のサンプリング周波数に従ってサン
    プリングされた音波形信号を記憶した記憶手段と、 所望の再生レートに対応する数値データを、所定の桁数
    からなる再生レートデータと、該所定桁数未満の値を分
    数形式で表わした該分数の分母に相当する第1の補正デ
    ータと分子に相当する第2の補正データとからなる形式
    で与える再生レート指定手段と、 前記再生レートデータを第2のサンプリング周波数に従
    う周期で繰り返し演算し、その演算結果として逐次変化
    する数値情報を生成する演算手段と、 前記演算手段において前記第1の補正データの値に相当
    する演算回数だけ前記繰り返し演算が行われるごとに、
    前記第2の補正データに相当する値を加算又は減算する
    ような割合で、前記演算手段における前記数値情報を修
    正する修正手段と、 修正された前記数値情報に基づく読出しアドレス信号に
    従って前記記憶手段から前記音波形信号を読み出す読出
    し手段とを備えた波形発生装置。
  7. 【請求項7】 前記修正手段は、前記第2の補正データ
    を前記第2のサンプリング周波数に従う周期で繰り返し
    演算する手段と、この演算結果と前記第1の補正データ
    の値を比較し、該演算結果が該第1の補正データの値以
    上となったとき、所定値を前記演算手段における前記数
    値情報に加算又は減算する手段とを含む請求項に記載
    の波形発生装置。
  8. 【請求項8】 所望の再生ピッチに対応する数値データ
    を、所定の桁数からなる再生レートデータと、該所定桁
    数未満の値を分数形式で表わした該分数の分母に相当す
    る第1の補正データと分子に相当する第2の補正データ
    とからなる形式で与える第1ステップと、 前記再生レートデータを繰り返し演算し、その演算結果
    として逐次変化する数値情報を得る第2ステップと、 前記第2ステップにおいて前記第1の補正データの値に
    相当する演算回数だけ前記繰り返し演算が行われるごと
    に、前記第2の補正データに相当する値を加算又は減算
    するような割合で、前記演算手段における前記数値情報
    を修正する第3ステップとを備え、修正された前記数値
    情報を楽音波形再生用の位相アドレス情報として使用す
    るようにした楽音再生用位相アドレス情報発生方法。
  9. 【請求項9】 前記第1ステップにおいて、前記再生レ
    ートデータと補正データは前記第1のサンプリング周波
    数と第2のサンプリング周波数の比及び所望の再生音ピ
    ッチに応じて決定される請求項に記載の方法。
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