JP2905034B2 - 量子井戸構造体 - Google Patents

量子井戸構造体

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JP2905034B2 JP5120275A JP12027593A JP2905034B2 JP 2905034 B2 JP2905034 B2 JP 2905034B2 JP 5120275 A JP5120275 A JP 5120275A JP 12027593 A JP12027593 A JP 12027593A JP 2905034 B2 JP2905034 B2 JP 2905034B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、量子井戸構造体に関
し、特に電子および正孔を効率よく閉じ込めることが可
能な量子井戸構造体、ならびにそのような量子井戸構造
体を利用する半導体レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザおよび発光ダイオード等の
半導体発光デバイスにおいては、それらの構造中の活性
層に注入された電子と正孔とが結合することによって発
光が得られる。従って、発光デバイスの特性を向上させ
るためには、発光に寄与する電子および正孔を活性層内
に効率よく閉じ込めることが重要である。従来の半導体
レーザは、ダブルヘテロ構造、すなわち活性層の両側に
p型クラッド層とn型クラッド層とを形成された構造を
有する。この構造においては、活性層の禁制帯幅が、p
型クラッド層およびn型クラッド層の禁制帯幅よりも小
さくなるように、各層を構成する化合物半導体が選択さ
れる。この禁制帯幅のエネルギー差(ΔEg)が、活性
層とクラッド層との間に、価電子帯のバンドオフセット
(ΔEv)および伝導帯のバンドオフセット(ΔEc)を
生じる。これらのエネルギー障壁を十分に高くすること
によって、注入された電子および正孔を活性層に閉じ込
める効果が得られる。
【0003】近年、結晶成長技術の発展により、数nm程
度の超薄膜を成長させることが可能となり、このような
超薄膜を活性層とする量子井戸半導体レーザが作成され
ている。これらの量子井戸半導体レーザは、超薄膜から
なる活性層、すなわち量子井戸層内において電子と正孔
とが離散的なエネルギー準位を有するために、状態密度
の増大による閾値電流密度の低減化、および発光波長の
短波長化などの効果が得られる。
【0004】一般的な半導体レーザの例として、AlG
aInP/GaAs系の化合物半導体から構成され、発
光波長が630〜670nmである赤色半導体レーザが知
られている。この種の半導体レーザにおいて、クラッド
層および基板の化合物半導体よりも格子定数が小さい化
合物半導体を量子井戸層として用いることにより、量子
井戸層に引っ張り歪を加えて、発光波長をより短波長化
することが試みられている。しかしながら、このような
赤色半導体レーザにおいてはΔEcが十分大きくないと
考えられ、そのために高温動作時にキャリアー(電子お
よび正孔)の注入量が増加すると、電子が量子井戸層か
らp型クラッド層へオーバーフローし易く、結果として
半導体レーザの特性が劣化するという問題がある。
【0005】さらに、近年報告されている、II−VI族半
導体から構成され青色発光を有する量子井戸半導体レー
ザにおいても、上記と同様な問題が生じ得る。例えば、
量子井戸層、クラッド層および基板がそれぞれZnMg
SSe、ZnSSeおよびGaAsからなる青色半導体
レーザでは、ΔEcおよびΔEvのいずれも十分に大きく
ない。また、VI族元素の組成が共通する化合物半導体か
ら量子井戸層およびクラッド層が構成される半導体レー
ザ、例えば量子井戸層、クラッド層および基板がそれぞ
れZnCdMgS、ZnCdMgSおよびGaAsから
なる半導体レーザの場合には、ΔEvが非常に小さいた
めに、注入された正孔が量子井戸層からn型クラッド層
へオーバーフローし易く、従って高温でレーザ発振させ
ることが困難である。
【0006】以上のような問題点を解決する目的で、図
7に示す構造を有する半導体レーザが提案されている
(特開平4−180684)。この半導体レーザには、
活性層704とn型クラッド層702との間にn型キャ
リア閉じ込め層703、そして活性層704とp型クラ
ッド層706との間にp型キャリア閉じ込め層705が
配置されている。キャリア閉じ込め層703および70
5はそれぞれ(Al0.6Ga0.40.6In0.4Pからな
る。この半導体レーザにおいては、これらのキャリア閉
じ込め層703および705に格子不整合による引っ張
り歪を加えることにより、キャリア閉じ込め層の比抵抗
を大きくすることなく、エネルギーギャップを大きくす
ることができる。しかしながら、これらのキャリア閉じ
込め層の厚さは、弾性破壊限界の厚さ(すなわち臨界膜
厚)以下に限定されるため、トンネル効果による電子の
p型クラッド層へのオーバーフローを防ぐことはできな
い。従って、この半導体レーザにおいても、キャリアの
閉じ込め効率は十分ではないと考えられる。
【0007】
【発明の要旨】本発明によれば、第1のクラッド層と、
第2のクラッド層と、該第1のクラッド層および第2の
クラッド層の間に配置され交互に積層された、複数の量
子井戸層および1つ以上のバリア層とを包含する量子井
戸構造体であって、ここで、該複数の量子井戸層は、引
っ張り歪を有する層、歪を有さない層、および圧縮歪を
有する層からなる群から選択される少なくとも2つの層
を含み、そして、ここで、該複数の量子井戸層の各々に
おいて、伝導帯の電子の基底量子準位と価電子帯の正孔
の基底量子準位との間のエネルギー差が実質的に同一と
なるように、該複数の量子井戸層の各々の層厚が選択さ
れている、量子井戸構造体が提供される。本発明の量子
井戸構造体は半導体発光デバイス、例えば半導体レーザ
の活性領域として利用し得る。
【0008】従って、本発明によれば、量子井戸層内に
電子および正孔を効率よく閉じ込めることが可能な量子
井戸構造体が提供され、さらに、そのような量子井戸構
造体を利用した、高温動作特性等が改善されたデバイ
ス、例えば半導体レーザが提供され得る。
【0009】
【発明の構成】一般に、化合物半導体からなるヘテロ構
造におけるバンドオフセットは、Harrisonの強結合(ti
ght binding)理論によって説明される。例えば、W.A.H
arrison、Electric Structure and Properties of Soli
ds - The physics of chemicalbond、77頁(W.H.Free
man and Company、サンフランシスコ、1980年)を参照
のこと。すなわち、化合物半導体の価電子帯の上端のエ
ネルギー(Evmax)および伝導帯の下端のエネルギー
(Ecmin)は、以下の式(1)および(2)によって与
えられる。
【0010】 Evmax=(Epc+Epa)/2−[((Epc−Epa)/2)2+Vxx21/2 (1) Ecmin=(Esc+Esa)/2−[((Esc−Esa)/2)2+Vss21/2 (2) 式(1)および(2)において、EpcおよびEpaはそれ
ぞれ陽イオンおよび陰イオンのp状態のエネルギー、E
scおよびEsaはそれぞれ陽イオンおよび陰イオンのs状
態のエネルギー、VxxおよびVssはそれぞれ隣接原子の
p状態およびs状態間の原子間行列要素である。これら
の値は、理論計算による値を実験値で補正することによ
って求められる。ヘテロ接合(クラッド層と活性層との
接合)により形成される、伝導帯のバンドオフセット
(ΔEc)および価電子帯のバンドオフセット(ΔEv)
は、各層を構成する化合物半導体のEvmaxおよびEcmin
の差によって与えられる。
【0011】一方、量子井戸層に歪が加えられた場合の
エネルギーバンド構造の変化は、以下の式(3)および
(4)によって計算される。
【0012】 Ev,hh,strain=[Ev−(1/3)Δ0]+dEv,av+dEv,hh (3) Ec,strain = Ecmin+dEc (4) 式(3)において、Ev,hh,strainは歪が加えられた場
合における価電子帯の重い正孔帯でのエネルギー、Ev
は式(1)により求められる無歪の場合のエネルギー、
Δ0、dEv,avおよびdEv,hhは、歪が有る場合に加えら
れるエネルギー変化である。
【0013】式(4)において、Ec,strainは歪が加え
られた場合における伝導帯のエネルギー、Ecminは式
(2)により求められる無歪の場合のエネルギー、dEc
は歪が有る場合に加えられるエネルギー変化である。例
えば、C.C.Van de Walle、Phys.Rev.,839,1871(1989
年)を参照のこと。
【0014】従って、式(1)〜(4)を使うことによ
り、理論的には、任意の化合物半導体から構成されるダ
ブルヘテロ構造において、活性層に歪を加えた場合に形
成される価電子帯のバンドオフセット(ΔEv)および
伝導帯のバンドオフセット(ΔEc)を計算により求め
ることができる。しかしながら、種々のダブルヘテロ構
造において実際に式(1)〜(4)が適用できるか否か
は、明らかにされてはいなかった。
【0015】なお本願明細書において、伝導帯のバンド
オフセットとは、活性層、例えば量子井戸層の伝導帯の
エネルギー準位とクラッド層の伝導帯のエネルギー準位
との間のエネルギー差を意味する。同様に、価電子帯の
バンドオフセットとは、活性層の価電子帯のエネルギー
準位とクラッド層の伝導帯のエネルギー準位との間のエ
ネルギー差を意味する。
【0016】本発明者らは、量子井戸構造体において量
子井戸層に歪応力を加えた際のエネルギーバンド構造の
変化を研究することにより、以下の事実を見いだした。
すなわち、量子井戸層およびクラッド層がそれぞれGa
InPおよびAlGaInPからなる量子井戸構造体に
おいては、量子井戸層が圧縮歪を有するとΔEcは大き
く、ΔEvは小さくなり、一方、量子井戸層が圧引っ張
り歪を有すると、ΔEcは小さく、ΔEvは大きくなっ
た。ここで、上記の式(1)〜(4)が基本的に適用で
きることが確認された。
【0017】図3(a)は、クラッド層、量子井戸層、
およびクラッド層がそれぞ れun-(Al0.7Ga0.3
0.5In0.5P、Ga1-xInxP、un-(Al0.7
0.30.5In0.5Pからなる量子井戸構造体を用いて
測定されたデータを示すグラフであり、上記の事実を支
持している。
【0018】図3(a)において、横軸は、量子井戸層
の歪量を示す格子不整合率Δa/aであり、縦軸は、伝
導帯のエネルギー障壁を、禁制帯幅のエネルギー差(Δ
Eg)に対する伝導帯のバンドオフセット(ΔEc)の比
によって表したものである。ここで、格子不整合率Δa
/aは以下の式で表される:
【0019】
【数1】
【0020】ここで、格子定数とは、各層と同一の元素
組成の結晶に歪が印加しない状態(無歪状態)での格子
間隔を言う。
【0021】さらに本発明者らは、上記とは異なる量子
井戸構造体に関して、以下の事実を見いだした。すなわ
ち、量子井戸層およびクラッド層がそれぞれZnSSe
およびZnMgSSeからなる量子井戸構造体において
は、量子井戸層が圧縮歪を有するとΔEcは小さく、Δ
Evは大きくなり、一方、量子井戸層が圧引っ張り歪を
有すると、ΔEcは大きく、ΔEvは小さくなった。
【0022】従って、用いられる化合物半導体の種類お
よび組み合わせに応じて、圧縮歪および引っ張り歪とΔ
EcおよびΔEvとの関係は2通りに変化し得ることが明
らかになった。
【0023】本発明は、これらの事実を、複数の量子井
戸層を有する量子井戸構造体に応用することにより、量
子井戸層に注入された電子および正孔を効率よく閉じ込
めることが可能な構造を与えるものである。すなわち、
用いられる化合物半導体の種類に応じて、圧縮歪を有す
る層および/または引っ張り歪を有する層と第1のクラ
ッド層および第2のクラッド層との配置を適切に設計す
ることにより、望ましい効果を得ることができる。具体
的には、正孔が注入される側に位置するクラッド層に隣
接する量子井戸層の伝導帯のバンドオフセットを大きく
することによって、量子井戸層に注入された電子を効率
よく閉じ込めることが可能となり、一方、電子が注入さ
れる側に位置するクラッド層に隣接する量子井戸層の価
電子帯のバンドオフセットを大きくすることによって、
量子井戸層に注入された正孔を効率よく閉じ込めること
が可能となる。
【0024】本願明細書において、第1のクラッド層お
よび第2のクラッド層とは、一方は電子が注入される側
に位置するクラッド層を、他方は正孔が注入される側に
位置するクラッド層を指し、典型的には、一方はn型ク
ラッド層、他方はp型クラッド層である。用語「第1
の」および「第2の」は、それぞれのクラッド層に関し
て特定の位置関係を意味するものではない。
【0025】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて説明する。
【0026】(量子井戸構造体)図1に本発明の量子井
戸構造体の一例を示す。この量子井戸構造体100は、
n-(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるn型クラッ
ド層102とp-(Al0. 5Ga0.50.5In0.5Pからな
るp型クラッド層109との間に、Ga1-xInxPから
なる5つの量子井戸層103、104、105、10
6、および107が配置されている。各々の量子井戸層
は、un-(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるアン
ドープのバリア層108によってそれぞれ隔てられてい
る。これらの量子井戸層は3種類の異なる組成比を有す
る。すなわち、量子井戸層103および104ではx=
0.39、 量子井戸層105ではx=0.52、量子井
戸層106および107ではx=0.56に設定されて
いる。この結果、n型クラッド層の側にある量子井戸層
103および104はΔa/a=−0.6%となるため
引っ張り歪を有し、中央にある量子井戸層105はクラ
ッド層およびバリア層と格子整合するため歪を有さず、
p型クラッド層の側にある量子井戸層106および10
7はΔa/a=0.6%となるため圧縮歪を有する。
【0027】図1の量子井戸構造体100において、各
層の厚みは、n型クラッド層102が約2.00μm、
p型クラッド層109が約2.00μm、量子井戸層1
03および104が約6.00nm、量子井戸層105が
約2.00nm、量子井戸層106および107が約3.5
0nm、およびアンドープのバリア層108が約10nmで
ある。各量子井戸層の厚みは、各量子井戸層における伝
導帯の電子の基底量子準位と価電子帯の正孔の基底量子
準位との間のエネルギー差(Ege-o)が、各量子井戸層
の間で実質的に同一となるように選択されている。本願
明細書において、エネルギー差が実質的に同一とは、2
つのエネルギー差の違いが、単一波長でのレーザ発光が
確保できる程度以下であることを意味している。また、
上記バリア層108の層厚は、各バリア層に接する2つ
の量子井戸層内での電子の、波動関数に基づく存在確率
の分布が互いに重なり合わないような厚さとされてい
る。このような目的を満たすバリア層の厚さの最小値は
約2〜5nmの範囲にある。しかしながら、バリア層10
8の層厚がこのような最小値より薄くても、本発明の効
果を得ることは可能である。
【0028】図2(a)は、図1の量子井戸構造体10
0のエネルギーバンド構造を示す。図2(a)におい
て、202はn型クラッド層102に、209はp型ク
ラッド層109に、203、204、205、206、
および207は量子井戸層103、104、105、1
06、および107に、208はアンドープバリア層1
08に、それぞれ対応するエネルギーバンドである。エ
ネルギー差Ege-oの定義は、上述のとおりである。図1
および図2(a)から、引っ張り歪を有する量子井戸層
103および104においては、歪を有さない量子井戸
層105よりも価電子のバンドオフセット(ΔEv)が
増加していること、ならびに、圧縮歪を有する量子井戸
層106および107においては、量子井戸層105よ
りも伝導帯のバンドオフセット(ΔEc)が増加してい
ることがわかる。
【0029】図3(b)は、図2(a)に示した格子不整
合率の異なる3種類の量子井戸層のエネルギーバンド構
造について、伝導帯のバンドオフセット、価電子帯のバ
ンドオフセット、伝導帯の底と伝導帯の基底量子準位と
のエネルギー差、および価電子帯の底と価電子帯の基底
量子準位とのエネルギー差を、p型およびn型クラッド
層の禁制帯幅と共に、それぞれ示している。図3(b)
においてエネルギー値の単位はいずれもmeVである。
これらのデータから、3種類の量子井戸層について、上
記のエネルギー差Ege-oが求められる。
【0030】表1は、上記の3種類の量子井戸層の歪
量、すなわち格子不整合率Δa/a(%)、Ga1-x
xPにおけるInの組成比x、伝導帯の相対的な障壁
の高さ(ΔEc/ΔEg)、価電子帯の相対的な障壁の高
さ(ΔEv/ΔEg)、量子井戸層の層厚(nm)、およ
び、上記により求められたエネルギー差Ege-o(eV)
を列記したものである。ここでΔEgは、量子井戸層
と、p型およびn型クラッド層との禁制帯幅の差を表し
ている。表1から、量子井戸層の格子不整合率および層
厚を適切に選択することによって、伝導帯のバンドオフ
セット(ΔEc)および価電子帯のバンドオフセット
(ΔEv)を大きく変化させ、かつエネルギー差Ege-o
を実質的に同一に設定し得ることがわかる。
【0031】
【表1】
【0032】図2(b)は、上記の量子井戸構造体10
0に電子および正孔が閉じ込められた状態を示す概念図
である。各符号202、209、203、204、20
5、206、207、および208、ならびにエネルギ
ー差Ege-oは、図2(a)の場合と同義である。
【0033】本発明による量子井戸構造体100におい
ては、以下のような効果が得られる。すなわち、p型ク
ラッド層の側にある量子井戸層のエネルギーバンド20
6および207は、伝導帯のバンドオフセット(ΔE
c)が大きいため、n型クラッド層から注入された電子
のp型クラッド層へのオーバーフローを防止する効果が
大きく、一方、n型クラッド層の側にある量子井戸層の
エネルギーバンド203および204は、価電子帯のバ
ンドオフセット(ΔEv)が大きいため、p型クラッド
層から注入された正孔のn型クラッド層へのオーバーフ
ローを防止する効果が大きい。従って量子井戸構造体1
00においては、注入された電子および正孔のいずれも
効率よく閉じ込めることができる。これに対して、もし
量子井戸構造体を歪を有さない複数の量子井戸層のみで
構成した場合には、ΔEcおよびΔEvのいずれも十分に
大きくすることができず、電子、正孔ともにオーバーフ
ローしやすくなる。
【0034】以下に、本発明の量子井戸構造体を半導体
レーザに応用した例を示す。
【0035】(半導体レーザ)図4は、本発明の第1の
実施例である半導体レーザを示す。
【0036】この半導体レーザは、n-GaAsからなる
基板401、n-(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからな
るn型クラッド層402、Ga1-xInxP(x=0.3
9)からなる量子井戸層403および404、Ga1-x
InxP(x=0.52)からなる量子井戸層405、G
1-xInxP(x=0.56)からなる量子井戸層40
6および407、un-(Al0.5Ga0.50.5In0.5
からなるアンドープのバリア層408、p-(Al0.5
0.50.5In0.5Pからなるp型クラッド層409、n
-GaAsからなる電流閉じ込め層410、p-GaAs
からなるコンタクト層411、ならびに一対の電極41
2および413から構成される。従って、この半導体レ
ーザの活性領域400は、図1の量子井戸構造体100
と同一の構造を有する。
【0037】本実施例の半導体レーザは、以下の方法に
より製造される。基板401上にn型クラッド層40
2、量子井戸層403、バリア層408、量子井戸層4
04、バリア層408、量子井戸層405、バリア層4
08、量子井戸層406、バリア層408、量子井戸層
407、バリア層408およびp型クラッド層409
を、順次エピタキシャル成長法により形成する。エピタ
キシャル成長方法としては、量子井戸層を形成すること
ができる公知の方法、例えばMOCVD法が用いられ
る。各層の厚みは、n型クラッド層402が約2.00
μm、p型クラッド層409が約2.00μm、量子井
戸層403および404が約6.00nm、量子井戸層4
05が約2.00nm、量子井戸層406および407が
約3.50nm、および各バリア層408が約10.00nm
である。次に、公知の方法、例えばストライプ状のマス
ク(図4には示していない)を形成した後エッチングす
る方法によって、p型クラッド層409の一部に、図4
に示すようなメサ型の断面を有するストライプ部分40
9’を形成する。さらに、上記ストライプ部分409’
を埋め込むように電流閉じ込め層410を形成し、そし
て上記マスクを除去した後に、ストライプ部分409’
および電流閉じ込め層410の上面にコンタクト層41
1を形成する。最後に、基板401の下面に電極412
を、およびコンタクト層411の上面に電極413をそ
れぞれ形成することによって、本実施例の半導体レーザ
が得られる。
【0038】本発明の第2の実施例である半導体レーザ
は、第1の実施例と同一の構造を有するので、図4を用
いて説明される。
【0039】この半導体レーザは、n-GaAsからなる
基板401、n-Zn0.94Mg0.060.12Se0.88からな
るn型クラッド層402、ZnS1-xSex(x=0.8
8)からなる量子井戸層403および404、ZnS
1-xSex(x=0.92)からなる量子井戸層405、
ZnS1-xSex(x=0.98)からなる量子井戸層4
06および407、un-Zn0.94Mg0.060.12Se
0.88からなるアンドープのバリア層408、p-Zn0.94
Mg0.060.12Se0.88からなるp型クラッド層40
9、n-GaAsからなる電流閉じ込め層410、p-Ga
Asからなるコンタクト層411、ならびに一対の電極
412および413から構成される。この半導体レーザ
は、第1の実施例と同様の方法により製造される。
【0040】第2の実施例である半導体レーザにおいて
も、第1の実施例の場合と同様に、5つの量子井戸層が
3種類の異なる組成比を有する。しかしながら、上述の
ように、ZnMgSSe/ZnSSe系の量子井戸構造
体においては、圧縮歪および引っ張り歪のΔEcおよび
ΔEvへの影響が、AlGaInP/GaInP系の量
子井戸構造体の場合とは逆になる。従って、第2の実施
例においては、n型クラッド層の側にある量子井戸層4
03および404は圧縮歪を有し、中央にある量子井戸
層405は歪を有さず、p型クラッド層の側にある量子
井戸層406および407は引っ張り歪を有する。量子
井戸層403、404、405、406および407の
厚さは、上記の量子井戸構造体100および第1の実施
例の半導体レーザの場合と同様に、各層のエネルギー差
Ege-oが実質的に同一となるように設定される。
【0041】第1および第2の実施例による半導体レー
ザにおいては、注入された電子および正孔のいずれも効
率よく閉じ込められるため、レーザの特性が改善され
る。図5および図6に、それぞれ第1および第2の実施
例の半導体レーザについて実測されたレーザ特性を示
す。これらの図から明らかなように、本発明の量子井戸
構造体を利用した半導体レーザにおいては、無歪みの量
子井戸層のみを有する従来の量子井戸半導体レーザに比
べて、高温時の動作特性が格段に改善されている。第2
の実施例においては、n型クラッド層、p型クラッド層
およびバリア層の材料として、上記のZn0.94Mg0.06
0.12Se0.88の代わりに、n-GaAsからなる基板4
01に格子整合するような組成比を有する他のII−VI族
半導体、例えばZnTeSSeを使用してもよい。さら
に、基板としてInP、クラッド層およびバリア層の材
料としてZnMgCdSeを用いても同様な効果が得ら
れる。
【0042】本発明の量子井戸構造体の材料は、以上の
実施例において用いられた化合物半導体の組合せに限定
されるものではない。量子井戸層の格子不整合率および
層厚を選択することによって、伝導帯のバンドオフセッ
ト(ΔEc)および価電子帯のバンドオフセット(ΔE
v)を好ましい大きさに変化させ、かつエネルギー差Eg
e-oを実質的に同一に設定し得る限り、どのような化合
物半導体の組合せを用いてもよい。上述のように、任意
の化合物半導体から構成されるダブルヘテロ構造におい
て、ΔEvおよびΔEcを理論計算により予測することが
可能である。したがって、そのような予測結果に基づい
て、圧縮歪を有する層および/または引っ張り歪を有す
る層と、第1および第2のクラッド層、例えばp型およ
びn型クラッド層との配置に関して、例えば実施例1ま
たは2において用いられた量子井戸構造体のいずれかを
利用することによって、種々の化合物半導体の組合せか
らなる量子井戸構造体を適切に設計することができる。
【0043】また、上記の量子井戸構造体100は、引
っ張り歪を有する層、歪を有さない層、および圧縮歪を
有する層を含んでいるが、必ずしもこれら3種類の量子
井戸層が常に存在する必要はない。本発明の第3の実施
例は、そのような場合を例示する。
【0044】本発明の第3の実施例である半導体レーザ
もまた、第1の実施例と同一の構造を有するので、図4
を用いて説明される。
【0045】この半導体レーザは、n-GaAsからなる
基板401、n-ZnCdMgSからなるn型クラッド層
402、ZnCdMgSからなり圧縮歪を有する量子井
戸層403、404および405、ZnCdMgSから
なり歪を有さない量子井戸層406および407、Zn
CdMgSからなるバリア層408、p-ZnCdMgS
からなるp型クラッド層409、n-GaAsからなる電
流閉じ込め層410、p-GaAsからなるコンタクト層
411、ならびに一対の電極412および413から構
成される。歪を有さない量子井戸層406および407
は、基板、クラッド層およびバリア層と格子整合する組
成比を有し、一方、圧縮歪を有する量子井戸層403、
404および405は、他の層よりも格子定数が大きく
なるような組成比を有する。この半導体レーザもまた、
第1の実施例と同様の方法により製造される。
【0046】ダブルヘテロ構造が、第3の実施例で用い
られたような化合物半導体の組み合わせ、すなわち、陰
イオン(VI族元素)が共通するII−VI族半導体からなる
場合には、一般に価電子帯のバンドオフセット(ΔE
v)が約0.05eV程度と非常に低いことが知られてい
る。本実施例では、量子井戸層403、404および4
05に圧縮歪を加えることによって、ΔEvを増大さ
せ、正孔のn型クラッド層へのオーバーフローを抑制し
ている。一方、本実施例の量子井戸構造体においては、
伝導帯のバンドオフセット(ΔEc)は本来十分に大き
いので、第2の実施例の場合のようにp型クラッド層側
の量子井戸層に引っ張り歪を加える必要はない。
【0047】上記第3の実施例の場合とは逆に、電子の
オーバーフローを防止することが特に重要である場合に
は、正孔が注入される側に位置するクラッド層、例えば
p型クラッド層に隣接する量子井戸層が十分に大きいΔ
Ecを有するように適切な歪を加えさえすればよく、電
子が注入される側に位置するクラッド層、例えばn型ク
ラッド層の側にある量子井戸層のΔEvは必ずしも制御
する必要はない 。
【0048】以上の記載から明らかなように、本発明に
よれば、量子井戸構造体内のエネルギー障壁を制御する
ことによって、電子および正孔を量子井戸層内に効率よ
く閉じ込めることができる。従って、本発明を利用する
ことにより、例えば、半導体レーザの特性、特に高温で
の動作特性が改善できる。
【0049】本発明の量子井戸構造の用途は半導体レー
ザだけに限定されるものではなく、例えば、LEDなど
の半導体レーザ以外の発光デバイスに利用され得る。さ
らには、HEMTなどの電子デバイスの活性領域として
本発明の量子井戸構造を用いれば、電子が活性領域内に
効率よく閉じ込めるられるので、それら電子デバイスの
特性が改善され得る。
【0050】従って本発明は、半導体レーザ以外の上記
のような応用例、および本願明細書の記載から当業者に
明らかである他の応用例をも含むものであり、特許請求
の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の量子井戸構造体を示す正面図である。
【図2】(a)は、図1の量子井戸構造体のエネルギー
バンド構造を示す略図である。(b)は、図1の量子井
戸構造体に電子および正孔が注入された状態を示す概念
図である。
【図3】(a)は、量子井戸層の歪量と伝導帯のエネル
ギー障壁との関係を示すグラフである。(b)は、図2
(a)における3種類の量子井戸層のエネルギーバンド
構造についての種々のエネルギー値を示す略図である。
【図4】本発明の量子井戸構造体を利用した半導体レー
ザの第1、第2および第3の実施例を示す正面図であ
る。
【図5】本発明の半導体レーザの第1の実施例と、従来
の半導体レーザとの特性を比較したグラフである。
【図6】本発明の半導体レーザの第2の実施例と、従来
の半導体レーザとの特性を比較したグラフである。
【図7】従来の半導体レーザを示す正面図である。
【符号の説明】
100 量子井戸構造体 102 n型クラッド層 103、104、105、106、107 量子井戸層 108 バリア層 109 p型クラッド層 401 基板 402 n型クラッド層 403、404、405、406、407 量子井戸層 408 バリア層 409 p型クラッド層 409’ ストライプ部分 410 n型電流閉じ込め層 411 p型コンタクト層 412、413 電極 702 n型クラッド層 703 n型キャリア閉じ込め層 704 活性層 705 p型キャリア閉じ込め層 706 p型クラッド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー ジュガン 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−152052(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01S 3/18 H01L 21/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のクラッド層と、第2のクラッド層
    と、該第1のクラッド層および第2のクラッド層の間に
    配置され交互に積層された、複数の量子井戸層および1
    つ以上のバリア層と備える量子井戸構造体であっ
    て、 複数の量子井戸層は、引っ張り歪を有する層、歪を有
    さない層、および圧縮歪を有する層からなる群から選択
    される少なくとも2つの層を含み 該複数の量子井戸層のうちで、該第1および第2のクラ
    ッド層のうちで正孔が注入される側に位置するクラッド
    層に隣接する量子井戸層の伝導帯のバンドオフセット
    が、無歪状態での値よりも拡大されており、且つ、該第
    1および第2のクラッド層のうちで電子が注入される側
    に位置するクラッド層に隣接する量子井戸層の価電子帯
    のバンドオフセットが、無歪状態での値よりも拡大され
    ている、 量子井戸構造体。
  2. 【請求項2】 第1のクラッド層と、第2のクラッド層
    と、該第1のクラッド層および第2のクラッド層の間に
    配置され交互に積層された複数の量子井戸層および1つ
    以上のバリア層と、を備える量子井戸構造体であって、 ヘテロ界面における伝導帯のバンドオフセット(△E
    c)と価電子帯のバンドオフセット(△Ev)との比率
    が、導入された歪の大きさの相違に依存して変化する半
    導体材料を使用して構成されていて、 該複数の量子井戸層は、引っ張り歪を有する層、歪を有
    さない層、および圧縮歪を有する層からなる群から選択
    される少なくとも2つの層を含み、 該複数の量子井戸層の各々において、伝導帯の電子の基
    底量子準位と価電子帯の正孔の基底量子準位との間のエ
    ネルギー差が実質的に同一となるように、該複数の量子
    井戸層の各々の層厚が選択されている、量子井戸構造
    体。
  3. 【請求項3】 前記引っ張り歪を有する層が、前記複数
    の量子井戸層の内で前記第1のクラッド層に最も近い位
    置に配置された層を含む、請求項1または2に記載の量
    子井戸構造体。
  4. 【請求項4】 前記圧縮歪を有する層が、前記複数の量
    子井戸層の内で前記第1のクラッド層に最も近い位置に
    配置された層を含む、請求項1または2に記載の量子井
    戸構造体。
  5. 【請求項5】 前記複数の量子井戸層が、前記引っ張り
    歪を有する層、前記圧縮歪を有する層、および該引っ張
    り歪を有する層および圧縮歪を有する層の間に配置され
    た歪を有さない層を含む、請求項1または2に記載の量
    子井戸構造体。
  6. 【請求項6】 前記引っ張り歪を有する層が、前記複数
    の量子井戸層の内で前記第1のクラッド層に最も近い位
    置に配置された層を含み、かつ、前記圧縮歪を有する層
    が、複数の量子井戸層の内で前記第2のクラッド層に
    最も近い位置に配置された層を含む、請求項1または2
    に記載の量子井戸構造体。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載の量子井戸構造
    体を活性領域として包含する、半導体発光デバイス。
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