JP2904418B2 - 撓み噛み合い式歯車装置のスプラインの歯形 - Google Patents
撓み噛み合い式歯車装置のスプラインの歯形Info
- Publication number
- JP2904418B2 JP2904418B2 JP63214249A JP21424988A JP2904418B2 JP 2904418 B2 JP2904418 B2 JP 2904418B2 JP 63214249 A JP63214249 A JP 63214249A JP 21424988 A JP21424988 A JP 21424988A JP 2904418 B2 JP2904418 B2 JP 2904418B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tooth
- spline
- tooth profile
- flex spline
- spline tooth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Retarders (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は撓み噛み合い式歯車装置のフレックススプラ
インの改良に関する。
インの改良に関する。
[従来技術とその問題点] カップ型フレックススプラインを有する撓み噛み合い
式歯車装置は、ウエーブ・ジェネレータによって、例え
ば、楕円形に撓められるため、短軸では端部に向けて半
径方向内側にすぼめられ、他方長軸では端部に向けて半
径方向外側に拡げられてサーキュラスプラインの内歯に
噛み合うように構成されている。このように、フレック
ススプラインはウエーブ・ジェネレータによる楕円形の
長軸上において端部に向けて半径方向外側に拡げられる
ので、フレックススプラインのスプライン外歯が、サー
キュラスプラインの内歯に対して、歯すじ方向の中央で
は十分な噛み合いを期待できるが、その内側の端部でも
外側の端部でも噛み合いにずれが生ずることが判った。
このずれは、フレックススプラインの歯にとって、トル
クの伝達の効率を低くし、歯の干渉を生じ、また異常摩
耗、偏摩耗が生じ、撓み噛み合い式歯車装置にとって望
ましくない。
式歯車装置は、ウエーブ・ジェネレータによって、例え
ば、楕円形に撓められるため、短軸では端部に向けて半
径方向内側にすぼめられ、他方長軸では端部に向けて半
径方向外側に拡げられてサーキュラスプラインの内歯に
噛み合うように構成されている。このように、フレック
ススプラインはウエーブ・ジェネレータによる楕円形の
長軸上において端部に向けて半径方向外側に拡げられる
ので、フレックススプラインのスプライン外歯が、サー
キュラスプラインの内歯に対して、歯すじ方向の中央で
は十分な噛み合いを期待できるが、その内側の端部でも
外側の端部でも噛み合いにずれが生ずることが判った。
このずれは、フレックススプラインの歯にとって、トル
クの伝達の効率を低くし、歯の干渉を生じ、また異常摩
耗、偏摩耗が生じ、撓み噛み合い式歯車装置にとって望
ましくない。
そこで、カップ状フレックススプラインの歯にクラウ
ニング加工を施して歯すじ方向の歯幅を修正し、上記の
如き異常噛み合いを回避することが提案された。例え
ば、実開昭62−96148号公報を参照されたい。
ニング加工を施して歯すじ方向の歯幅を修正し、上記の
如き異常噛み合いを回避することが提案された。例え
ば、実開昭62−96148号公報を参照されたい。
しかしながら、クラウニング加工はしぼり加工である
ため厄介であり、また、クラウニングでは歯面に平らな
面がなくなり、高トルク時にサーキュラスプラインとフ
レックススプラインの歯すじ面が一致したときにかえっ
て歯面の面圧が高くなるおそれがあった。更に、本発明
者は実験によって、歯の干渉さえなければクラウニング
加工は不要であることを知った。
ため厄介であり、また、クラウニングでは歯面に平らな
面がなくなり、高トルク時にサーキュラスプラインとフ
レックススプラインの歯すじ面が一致したときにかえっ
て歯面の面圧が高くなるおそれがあった。更に、本発明
者は実験によって、歯の干渉さえなければクラウニング
加工は不要であることを知った。
[発明の目的] したがって、本発明の目的は撓み噛み合い式歯車装置
作動時のカップ状フレックススプラインの半径方向の変
形によるスプライン歯の異常な噛み合いを原因とする干
渉をクラウニングによらずに防ぐことのできることを目
的とする。
作動時のカップ状フレックススプラインの半径方向の変
形によるスプライン歯の異常な噛み合いを原因とする干
渉をクラウニングによらずに防ぐことのできることを目
的とする。
[発明の構成] この目的を達成すべく、本発明は、カップ形状フレッ
クススプラインを有する撓み噛み合い式歯車装置におい
て、フレックススプラインの各歯に歯すじ方向の端部で
エンドリリーフ加工を施した歯形が形成されたことを特
徴とする撓み噛み合い式歯車装置を提供する。
クススプラインを有する撓み噛み合い式歯車装置におい
て、フレックススプラインの各歯に歯すじ方向の端部で
エンドリリーフ加工を施した歯形が形成されたことを特
徴とする撓み噛み合い式歯車装置を提供する。
[実施例] 以下、添付図面を参照しながら本発明を実施例によっ
て説明する。
て説明する。
図面において、ここにはカップ状フレックススプライ
ン10の1つのスプライン歯12のみが断片的に示してあ
る。しかしながら、このようなスプライン歯12がフレッ
クススプライン10の周方向に多数個設けてあることは了
解されたい。
ン10の1つのスプライン歯12のみが断片的に示してあ
る。しかしながら、このようなスプライン歯12がフレッ
クススプライン10の周方向に多数個設けてあることは了
解されたい。
スプライン歯12は歯すじ方向の端部のところでエンド
リリーフ加工を施してあり、歯すじ方向の中央部14の頂
面は平らな面となっているが、端部16では角度αで示す
ようにこの頂面は傾斜している。また、スプライン歯12
の噛み合い面も横方向に傾斜している。
リリーフ加工を施してあり、歯すじ方向の中央部14の頂
面は平らな面となっているが、端部16では角度αで示す
ようにこの頂面は傾斜している。また、スプライン歯12
の噛み合い面も横方向に傾斜している。
[発明の効果] こうして、スプライン歯にエンドリリーフ加工を施す
という簡単な加工によって、歯面に平面を残し、また端
部でのスプライン歯の干渉もなくしているので、撓み噛
み合い式歯車装置作動時にも歯面の干渉を防止でき、し
かも歯面の強度も確保できる。
という簡単な加工によって、歯面に平面を残し、また端
部でのスプライン歯の干渉もなくしているので、撓み噛
み合い式歯車装置作動時にも歯面の干渉を防止でき、し
かも歯面の強度も確保できる。
第1図は本発明によるフレックススプラインの断片縦断
面図、第2図は第1図に示すスプライン歯の平断面図で
ある。 [符号の説明] 10……フレックススプライン 12……スプライン歯 14……中央部 16……端部
面図、第2図は第1図に示すスプライン歯の平断面図で
ある。 [符号の説明] 10……フレックススプライン 12……スプライン歯 14……中央部 16……端部
Claims (1)
- 【請求項1】カップ形状フレックススプラインを有する
撓み噛み合い式歯車装置において、フレックススプライ
ンの各歯には歯すじ方向の端部にエンドリリーフ加工が
施されて、各歯の歯面形状は、中央の平坦面部分と、当
該平坦面部分の歯すじ方向の両端に連続している平坦な
傾斜面とを備えた形状をしており、各歯の歯先面形状
は、中央の平坦面部分と、当該平坦面部分の歯すじ方向
の両端に連続している平坦な傾斜面とを備えた形状をし
ていることを特徴とする撓み噛み合い式歯車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63214249A JP2904418B2 (ja) | 1988-08-29 | 1988-08-29 | 撓み噛み合い式歯車装置のスプラインの歯形 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63214249A JP2904418B2 (ja) | 1988-08-29 | 1988-08-29 | 撓み噛み合い式歯車装置のスプラインの歯形 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0262461A JPH0262461A (ja) | 1990-03-02 |
JP2904418B2 true JP2904418B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=16652639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63214249A Expired - Lifetime JP2904418B2 (ja) | 1988-08-29 | 1988-08-29 | 撓み噛み合い式歯車装置のスプラインの歯形 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2904418B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3937240A1 (de) * | 1989-11-09 | 1991-05-16 | Albert Blum | Bodeneffekt-fahrzeug |
JP3739017B2 (ja) | 1995-12-15 | 2006-01-25 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 非干渉広域かみ合い歯形を有する撓みかみ合い式歯車装置 |
JP3942249B2 (ja) | 1997-11-28 | 2007-07-11 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ | 3次元非干渉広域かみ合い歯形を有する撓み噛み合い式歯車装置 |
WO2005015040A1 (ja) | 2003-08-07 | 2005-02-17 | Honda Motor Co., Ltd. | シャフト及びハブの動力伝達機構 |
US8043023B2 (en) | 2003-08-07 | 2011-10-25 | Honda Motor Co., Ltd. | Power transmission mechanism of shaft and hub |
JP2009204002A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Konica Minolta Business Technologies Inc | カップリングおよび画像形成装置 |
JP5639992B2 (ja) * | 2011-12-08 | 2014-12-10 | 住友重機械工業株式会社 | 撓み噛合い式歯車装置 |
JP6537544B2 (ja) * | 2017-02-20 | 2019-07-03 | 株式会社川辺製作所 | 樹脂製歯車及びその製造方法 |
JP6951086B2 (ja) * | 2017-02-24 | 2021-10-20 | 東洋電機製造株式会社 | 平行カルダン駆動方式の鉄道車両用歯車装置 |
JP6886415B2 (ja) * | 2018-02-23 | 2021-06-16 | 住友重機械工業株式会社 | 歯車装置のシリーズ、歯車装置のシリーズの構築方法、および歯車装置群の製造方法 |
JP7214499B2 (ja) * | 2019-02-20 | 2023-01-30 | 株式会社Ijtt | 車両用パワートレインのスプライン摺動部構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6296148U (ja) * | 1985-12-05 | 1987-06-19 |
-
1988
- 1988-08-29 JP JP63214249A patent/JP2904418B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0262461A (ja) | 1990-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2904418B2 (ja) | 撓み噛み合い式歯車装置のスプラインの歯形 | |
US6526849B1 (en) | Negative deflection flexible meshing type gear device having passing tooth profile with maximized tooth height | |
US5715732A (en) | Harmonic flexible meshing gear device | |
KR100412064B1 (ko) | 고조파구동전동장치및그제조방법 | |
US4969371A (en) | Gear type flexible coupling | |
JP5165120B2 (ja) | 3次元連続接触歯形を有する波動歯車装置 | |
US7735396B2 (en) | Wave gear drive having negative deflection meshing tooth profile | |
US5848948A (en) | Roller chain timing drive having reduced noise | |
KR100721228B1 (ko) | 편위 물림 인벌류우트 치형을 갖는 가요성 물림식 기어 장치 | |
KR880006480A (ko) | 파형식 맞물림변형기어장치 | |
US20070022838A1 (en) | Wave gear drive having widely engaging tooth profile | |
JP6719855B2 (ja) | 波動歯車装置 | |
JP6830736B2 (ja) | 2応力純分離の波動歯車装置 | |
JP3441160B2 (ja) | 追い越し接触型歯形の撓み噛み合い式歯車装置 | |
WO2005121597A1 (ja) | 高ラチェティングトルク歯形を有する波動歯車装置 | |
WO2015118994A1 (ja) | フラット型波動歯車装置 | |
JP2000179631A (ja) | 波動歯車装置 | |
WO2017022061A1 (ja) | 波動歯車装置 | |
US11143283B2 (en) | Strain wave gearing | |
JPH10159917A (ja) | 撓み噛み合い式歯車装置 | |
JP4135830B2 (ja) | 偏位かみ合い円弧歯形を有する撓みかみ合い式歯車装置 | |
JP2520437Y2 (ja) | 調和変速装置の波動発生器 | |
KR910012573A (ko) | 밀폐된 톱니단부를 가진 박판치차 | |
JPH01210660A (ja) | 歯車 | |
JPH077642Y2 (ja) | タイミングベルト及びスプロケットの歯型構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080326 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326 Year of fee payment: 10 |