JP2904277B2 - ノイズ低減装置 - Google Patents
ノイズ低減装置Info
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- JP2904277B2 JP2904277B2 JP62280173A JP28017387A JP2904277B2 JP 2904277 B2 JP2904277 B2 JP 2904277B2 JP 62280173 A JP62280173 A JP 62280173A JP 28017387 A JP28017387 A JP 28017387A JP 2904277 B2 JP2904277 B2 JP 2904277B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noise reduction
- video signal
- level
- circuit
- noise
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- Television Signal Processing For Recording (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ノイズ低減装置に関し、より具体的には、
ビデオ信号のノイズを低減するノイズ低減装置に関す
る。 〔従来の技術〕 現在、ビデオ信号記録再生装置では、記録時又は再生
時のS/N改善のために、ビデオ信号の空間的・時間的相
関を利用したノイズ低減が行われている。第２図はフィ
ールド・メモリを利用した巡回型の代表的なノイズ低減
回路を示す。10は係数（１−Ｋ）を乗ずる乗算器、11は
加算器、12は係数Ｋを乗ずる乗算器、13は１フィールド
期間の遅延素子として機能するフィールド・メモリであ
る。但し、０≦Ｋ＜１である。このディジタル・フィル
タの伝達関数は、 Ｈ（Zf）＝（１−Ｋ）／（１−KZf -1） であり、時間方向（即ち、フィールド間）での低域ろ波
特性を示す。ここで、Zf -1は１フィールド遅延に対応す
る単位遅延演算子である。この回路により、静止部分の
ノイズが低減される。 また、第２図の構成でメモリ13を1H（Ｈは水平走査期
間）のライン・メモリに置き換えることにより、垂直方
向での相関を利用したノイズ低減回路となる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、時間的な相関を利用するノイズ低減回路で
は、被写体に動きがあるときには、残像が残るという問
題点があり、また、空間的な相関を利用するノイズ低減
回路では、エッジ部がなまるという問題点がある。 これに対しては、近年、ビデオ信号の動き部及びエッ
ジ部を検出して係数Ｋを適応的に切り換える方式も提案
されているが、簡易な動き検出、エッジ検出では、上記
問題点は解決されない。即ち、この適応制御方式では、
ノイズ低減による画質向上効果よりも、エッジのなまり
や残像が画質に及ぼす悪影響の方が大きいことが、しば
しば生じうる。 そこで本発明は、効果的なノイズ低減を行えるノイズ
低減装置を提示することを目的とする。 〔問題点を解決するたの手段〕 本発明に係るノイズ低減装置は、入力されたビデオ信
号のノイズを低減するノイズ低減手段と、前記ビデオ信
号の輝度レベルを検出するレベル検出手段と、前記ビデ
オ信号の動きを検出する動き検出手段と、前記レベル検
出手段及び動き検出手段の出力に基づいて前記ノイズ低
減手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、
前記ビデオ信号の輝度レベルが所定レベルよりも高い場
合に、前記ビデオ信号のノイズを低減する処理を行わな
いように前記ノイズ低減手段を制御し、前記ビデオ信号
の輝度レベルが前記所定レベル以下の場合に、前記動き
検出手段の出力に基づいて前記ビデオ信号のノイズを低
減するように前記ノイズ低減手段を制御することを特徴
とする。 〔作用〕 ビデオ信号が所定レベルよりも高い場合には、ノイズ
低減手段がノイズ低減処理を行なわないように制御する
ので、不必要にノイズ低減処理を行うことがなくなり、
それだけ、エッジのなまりや残像の発生を抑制できるこ
とになる。 〔実施例〕 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。第
１図はビデオ・カメラに適用した実施例の構成ブロック
図を示す。 第１図において、20は光学像を電気信号に変換するCC
Dイメージ・センサ及びその駆動回路からなる撮像回路
である。22は、撮像回路20の出力の内、輝度（Ｙ）信号
のみを取り出し、その信号レベルにより利得を制御する
自動利得制御（AGC）回路、24は、γ補正回路、エッジ
補正回路などからなるＹ信号処理回路、26はＹ信号のレ
ベルを検出するレベル検出回路、28はA/D変換器であ
る。30は係数（１−Ｋ）の乗算器、32は加算器、34は係
数Ｋの乗算器、36はフィールド・メモリである。回路30
〜36は、第２図の回路10〜13と同じであり、ノイズ低減
のための巡回型回路を構成する。 38は、現信号と、フィールド・メモリ36による１フィ
ールド前の信号との比較により、動き部か静止部かを判
別する動き検出回路、40は、レベル検出回路26及び動き
検出回路38の検出結果に従い、乗算器30,34の係数Ｋを
制御する係数制御回路である。42はD/A変換器、44はベ
ースバンドの（Ｒ−Ｙ），（Ｂ−Ｙ）信号にエッジ補正
などを施した後、搬送色信号に変換する色（Ｃ）信号処
理回路、46は輝度信号と搬送色信号とを周波数多重する
混合回路、48はコンポジット・ビデオ信号の出力端子で
ある。 第１図の回路の動作を説明する。係数制御回路40は、
レベル検出回路26による検出レベルが所定値よりも高い
場合には、乗算器30,34の係数Ｋを０にして、ノイズ低
減動作が行われないようにし、検出レベルが所定値より
も低い場合には、動き検出回路38からの動き信号を参照
し、動き部と判定されるときには、係数Ｋを例えば０に
してノイズ低減動作が行われないようにし、静止部と判
定されるときには係数Ｋを例えば0.5にしてノイズ低減
動作を有効化する。即ち、一般に、ノイズは信号レベル
とは無関係に一定のレベルを保持すると考えられるの
で、信号レベルが所定値以下の場合にのみ、ノイズ低減
処理が有効になる。よって、この実施例では、信号レベ
ルに応じてノイズ低減処理をオン・オフする。 尚、上記実施例ではＹ信号に対してのみノイズ低減処
理をしているが、勿論、色ノイズを低減するためにＣ信
号に行ってもよい。また、ビデオ・テープ・レコーダの
再生系に使用してもよい。 〔発明の効果〕 以上の説明から容易に理解できるように、本発明によ
れば、ビデオ信号の輝度レベルが所定レベルよりも高い
場合にはノイズ低減処理を行わないので、不必要なノイ
ズ低減処理によって引き起こされる残像現象とエッジの
なまりの発生とを効果的に抑制することができる。これ
に加えて、本発明によれば、ビデオ信号の輝度レベルが
所定レベル以下の場合には信号レベルに応じた適応的な
ノイズ低減処理を行うので、ノイズ低減効果を低下させ
ることなく残像の発生やエッジのなまりを効果的に抑制
することもできる。
ビデオ信号のノイズを低減するノイズ低減装置に関す
る。 〔従来の技術〕 現在、ビデオ信号記録再生装置では、記録時又は再生
時のS/N改善のために、ビデオ信号の空間的・時間的相
関を利用したノイズ低減が行われている。第２図はフィ
ールド・メモリを利用した巡回型の代表的なノイズ低減
回路を示す。10は係数（１−Ｋ）を乗ずる乗算器、11は
加算器、12は係数Ｋを乗ずる乗算器、13は１フィールド
期間の遅延素子として機能するフィールド・メモリであ
る。但し、０≦Ｋ＜１である。このディジタル・フィル
タの伝達関数は、 Ｈ（Zf）＝（１−Ｋ）／（１−KZf -1） であり、時間方向（即ち、フィールド間）での低域ろ波
特性を示す。ここで、Zf -1は１フィールド遅延に対応す
る単位遅延演算子である。この回路により、静止部分の
ノイズが低減される。 また、第２図の構成でメモリ13を1H（Ｈは水平走査期
間）のライン・メモリに置き換えることにより、垂直方
向での相関を利用したノイズ低減回路となる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、時間的な相関を利用するノイズ低減回路で
は、被写体に動きがあるときには、残像が残るという問
題点があり、また、空間的な相関を利用するノイズ低減
回路では、エッジ部がなまるという問題点がある。 これに対しては、近年、ビデオ信号の動き部及びエッ
ジ部を検出して係数Ｋを適応的に切り換える方式も提案
されているが、簡易な動き検出、エッジ検出では、上記
問題点は解決されない。即ち、この適応制御方式では、
ノイズ低減による画質向上効果よりも、エッジのなまり
や残像が画質に及ぼす悪影響の方が大きいことが、しば
しば生じうる。 そこで本発明は、効果的なノイズ低減を行えるノイズ
低減装置を提示することを目的とする。 〔問題点を解決するたの手段〕 本発明に係るノイズ低減装置は、入力されたビデオ信
号のノイズを低減するノイズ低減手段と、前記ビデオ信
号の輝度レベルを検出するレベル検出手段と、前記ビデ
オ信号の動きを検出する動き検出手段と、前記レベル検
出手段及び動き検出手段の出力に基づいて前記ノイズ低
減手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、
前記ビデオ信号の輝度レベルが所定レベルよりも高い場
合に、前記ビデオ信号のノイズを低減する処理を行わな
いように前記ノイズ低減手段を制御し、前記ビデオ信号
の輝度レベルが前記所定レベル以下の場合に、前記動き
検出手段の出力に基づいて前記ビデオ信号のノイズを低
減するように前記ノイズ低減手段を制御することを特徴
とする。 〔作用〕 ビデオ信号が所定レベルよりも高い場合には、ノイズ
低減手段がノイズ低減処理を行なわないように制御する
ので、不必要にノイズ低減処理を行うことがなくなり、
それだけ、エッジのなまりや残像の発生を抑制できるこ
とになる。 〔実施例〕 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。第
１図はビデオ・カメラに適用した実施例の構成ブロック
図を示す。 第１図において、20は光学像を電気信号に変換するCC
Dイメージ・センサ及びその駆動回路からなる撮像回路
である。22は、撮像回路20の出力の内、輝度（Ｙ）信号
のみを取り出し、その信号レベルにより利得を制御する
自動利得制御（AGC）回路、24は、γ補正回路、エッジ
補正回路などからなるＹ信号処理回路、26はＹ信号のレ
ベルを検出するレベル検出回路、28はA/D変換器であ
る。30は係数（１−Ｋ）の乗算器、32は加算器、34は係
数Ｋの乗算器、36はフィールド・メモリである。回路30
〜36は、第２図の回路10〜13と同じであり、ノイズ低減
のための巡回型回路を構成する。 38は、現信号と、フィールド・メモリ36による１フィ
ールド前の信号との比較により、動き部か静止部かを判
別する動き検出回路、40は、レベル検出回路26及び動き
検出回路38の検出結果に従い、乗算器30,34の係数Ｋを
制御する係数制御回路である。42はD/A変換器、44はベ
ースバンドの（Ｒ−Ｙ），（Ｂ−Ｙ）信号にエッジ補正
などを施した後、搬送色信号に変換する色（Ｃ）信号処
理回路、46は輝度信号と搬送色信号とを周波数多重する
混合回路、48はコンポジット・ビデオ信号の出力端子で
ある。 第１図の回路の動作を説明する。係数制御回路40は、
レベル検出回路26による検出レベルが所定値よりも高い
場合には、乗算器30,34の係数Ｋを０にして、ノイズ低
減動作が行われないようにし、検出レベルが所定値より
も低い場合には、動き検出回路38からの動き信号を参照
し、動き部と判定されるときには、係数Ｋを例えば０に
してノイズ低減動作が行われないようにし、静止部と判
定されるときには係数Ｋを例えば0.5にしてノイズ低減
動作を有効化する。即ち、一般に、ノイズは信号レベル
とは無関係に一定のレベルを保持すると考えられるの
で、信号レベルが所定値以下の場合にのみ、ノイズ低減
処理が有効になる。よって、この実施例では、信号レベ
ルに応じてノイズ低減処理をオン・オフする。 尚、上記実施例ではＹ信号に対してのみノイズ低減処
理をしているが、勿論、色ノイズを低減するためにＣ信
号に行ってもよい。また、ビデオ・テープ・レコーダの
再生系に使用してもよい。 〔発明の効果〕 以上の説明から容易に理解できるように、本発明によ
れば、ビデオ信号の輝度レベルが所定レベルよりも高い
場合にはノイズ低減処理を行わないので、不必要なノイ
ズ低減処理によって引き起こされる残像現象とエッジの
なまりの発生とを効果的に抑制することができる。これ
に加えて、本発明によれば、ビデオ信号の輝度レベルが
所定レベル以下の場合には信号レベルに応じた適応的な
ノイズ低減処理を行うので、ノイズ低減効果を低下させ
ることなく残像の発生やエッジのなまりを効果的に抑制
することもできる。
【図面の簡単な説明】
第１図はビデオ・カメラに適用した本発明の一実施例の
構成ブロック図、第２図は従来のノイズ低減回路の基本
構成ブロック図である。 20……撮像回路、２……輝度信号処理回路、26……レベ
ル検出回路、30,34……乗算器、36……フィールド・メ
モリ、38……動き検出回路、40……係数（Ｋ）制御回
路、44……色信号処理回路
構成ブロック図、第２図は従来のノイズ低減回路の基本
構成ブロック図である。 20……撮像回路、２……輝度信号処理回路、26……レベ
ル検出回路、30,34……乗算器、36……フィールド・メ
モリ、38……動き検出回路、40……係数（Ｋ）制御回
路、44……色信号処理回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．入力されたビデオ信号のノイズを低減するノイズ低
減手段と、 前記ビデオ信号の輝度レベルを検出するレベル検出手段
と、 前記ビデオ信号の動きを検出する動き検出手段と、 前記レベル検出手段及び動き検出手段の出力に基づいて
前記ノイズ低減手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記ビデオ信号の輝度レベルが所定レ
ベルよりも高い場合に、前記ビデオ信号のノイズを低減
する処理を行わないように前記ノイズ低減手段を制御
し、前記ビデオ信号の輝度レベルが前記所定レベル以下
の場合に、前記動き検出手段の出力に基づいて前記ビデ
オ信号のノイズを低減するように前記ノイズ低減手段を
制御することを特徴とするノイズ低減装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62280173A JP2904277B2 (ja) | 1987-11-05 | 1987-11-05 | ノイズ低減装置 |
| US07/684,478 US5140424A (en) | 1987-07-07 | 1991-04-12 | Image signal processing apparatus with noise reduction |
| US07/904,558 US5323238A (en) | 1987-07-07 | 1992-06-26 | Image signal processing apparatus having improved storage control in accordance with an image signal level |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62280173A JP2904277B2 (ja) | 1987-11-05 | 1987-11-05 | ノイズ低減装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01122273A JPH01122273A (ja) | 1989-05-15 |
| JP2904277B2 true JP2904277B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=17621320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62280173A Expired - Lifetime JP2904277B2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-11-05 | ノイズ低減装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2904277B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009145201A1 (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-03 | 三洋電機株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法及び撮像装置 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH061691B2 (ja) * | 1989-02-23 | 1994-01-05 | 新神戸電機株式会社 | 鉛蓄電池の製造方法 |
| JPH03190478A (ja) * | 1989-12-20 | 1991-08-20 | Mitsubishi Electric Corp | ビデオ信号再生回路 |
| JP2536790B2 (ja) * | 1990-07-12 | 1996-09-18 | 赤井電機株式会社 | ラインノイズキャンセラを備えた磁気再生装置 |
| JP4412042B2 (ja) * | 2004-04-20 | 2010-02-10 | パナソニック株式会社 | フレーム巡回型ノイズ低減方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5853826B2 (ja) * | 1978-06-01 | 1983-12-01 | 松下電器産業株式会社 | 画像信号処理装置 |
-
1987
- 1987-11-05 JP JP62280173A patent/JP2904277B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009145201A1 (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-03 | 三洋電機株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法及び撮像装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01122273A (ja) | 1989-05-15 |
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| JP2001053985A (ja) | 画像信号処理装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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