JP2902273B2 - ハンマークラッシャー - Google Patents

ハンマークラッシャー

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JP2902273B2
JP2902273B2 JP21735293A JP21735293A JP2902273B2 JP 2902273 B2 JP2902273 B2 JP 2902273B2 JP 21735293 A JP21735293 A JP 21735293A JP 21735293 A JP21735293 A JP 21735293A JP 2902273 B2 JP2902273 B2 JP 2902273B2
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crushing
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫のように、金属
に樹脂等が接着され、あるいは付着した廃棄物(以下、
複合材という)からなる被破砕物を破砕するためのクラ
ッシャーに関し、更に詳しくは被破砕物を所望の大きさ
にすると共に、金属と樹脂等とに分離するためのクラッ
シャーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷蔵庫のように、金属に樹脂
等が接着され、あるいは付着した複合材の被破砕物D
は、図11に示すようなハンマーミルMにより破砕され
ており、投入口51から投入された被破砕物Dは高速で
回転するハンマー52により衝撃破砕され、周囲に装着
されたグレート53の隙間54よりも小さくなった被破
砕物Dが製品として排出され、グレート53の隙間54
よりも大きい被破砕物Dは更にハンマー52で衝撃破砕
されてグレート53よりも小さくなると排出されてい
た。
【0003】このハンマーミルMによる破砕は、被破砕
物Dがハンマー52の衝撃による破砕とハンマー52と
グレート53との間の圧縮による破砕により所望の大き
さに破砕され、周囲に装着されたグレート53の隙間5
4よりも小さくなった被破砕物Dのみが排出されるよう
な構造である。従って、被破砕物Dの排出最大サイズを
規制することが可能なクラッシャーである。
【0004】また、このようにして破砕する被破砕物D
は、例えば、冷蔵庫にあっては金属に樹脂等が接着され
た複合材であるため、金属に樹脂等が絡みついた状態で
排出されている。そして、この破砕された被破砕物D
は、埋め立て地等にて廃棄処分されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、廃棄
物を単に破砕して埋め立てるのではなく、大切な資源を
回収することにより、限りある資源を有効に再利用(以
下、リサイクルという)しようとする要望がある。
【0006】このリサイクルするための手段として、上
記金属と樹脂が入り交じった複合材からなる被破砕物D
にあっては、金属と樹脂等とを分離して始めてそれぞれ
の資源を有効にリサイクルすることが可能となる。
【0007】しかし、上述したような冷蔵庫等の廃棄物
は、金属に樹脂等が接着されているため、ハンマーミル
Mにより破砕しても単に被破砕物Dを小さくするのみで
金属に樹脂等が付着した状態、つまり、金属に樹脂等が
絡みついた状態のまま排出されることとなる。
【0008】従って、金属と樹脂が入り交じった被破砕
物Dから、例えば、磁石により鉄のような磁性金属だけ
を分離しようとしても、金属に樹脂等が絡みついた状態
のまま磁石側に排出されることとなり、金属と樹脂等と
が一体となった複合材のままである。このような被破砕
物は、リサイクルするにも異なった材質が含まれている
ため、例えば、鉄であればスクラップ業者、プラスチッ
クであればプラスチック業者が引き取ってくれなかっ
た。つまり、金属と樹脂等とが一体となった複合材にあ
っては、それぞれを分離しなければリサイクルすること
ができない。
【0009】このように、従来のハンマーミルにあって
は、被破砕物を単に小さく破砕することはできるが、金
属と樹脂等とが一体となった複合材の被破砕物を、それ
ぞれを小さく破砕すると共にそれぞれの材質別に分離さ
せることはできなかった。
【0010】本発明は上記課題に鑑みて、金属に樹脂等
が接着あるいは付着された被破砕物を、所定サイズに破
砕すると共に、リサイクル可能なようそれぞれの材質別
に分離することができるハンマークラッシャーを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明におけるハンマークラッシャーは、ケーシ
ングに、被破砕物を投入する投入口と、該投入口から投
入した被破砕物を破砕する破砕室とを形成し、該破砕室
で破砕した被破砕物を所定サイズ以下で排出するグレー
トとを有するハンマークラッシャーにおいて、上記破砕
室に、複数のハンマーを装着したローターを設けると共
に、該ハンマーと所定間隔を有する衝突部材を ケーシ
ング内面の投入口からローター後方まで並設し、該衝突
部材をケーシングの投入口側からケーシング最下部にか
けて徐徐にハンマーとの間隔が狭まるように設け、該衝
突部材の表面に被破砕物が衝突する複数の段部を形成
、該段部の高い方を投入口側に向けて取着したことを
特徴とするものである。
【0012】また、第2発明におけるハンマークラッシ
ャーは、上記第1発明において、ケーシングのローター
後方にグレートを設け、該グレートの間隙を調整する目
開き調整機構を設け、該目開き調整機構を、軸に複数の
プレートを設けるとともに該プレートを千鳥状に配置し
て配設したグレート部材と、該グレート部材を選択的に
回動させる駆動手段とを設けて構成したことを特徴とす
るものである。
【0013】
【作用】上記第1発明の構成によれば、投入口から破砕
室に投入された被破砕物は、ローターに装着されたハン
マーにより打撃され、打撃された被破砕物は破砕室に設
けた衝突部材に衝突することにより破砕される。この衝
突部材は、表面に複数の段部を形成しているため、被破
砕物はハンマーと衝突部材との間で複数回の衝突を繰り
返す。
【0014】また、この衝突部材はハンマーと所定間隔
を有するよう設けられているため、この間隔で段部に衝
突する被破砕物には捻り力が作用し、金属と樹脂等とを
分離するような力として働き、複合材からなる被破砕物
はそれぞれに分離される。
【0015】そして、グレートの所定サイズ以下になっ
た被破砕物はグレートを通過して排出される。
【0016】更に、上記第2発明の構成によれば、目開
き調整機構によりグレートの間隙(目開き)を調整する
ことにより、第1発明における被破砕物の排出サイズを
調整することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例に係るハンマークラッ
シャーの側断面図で図2におけるA−A断面であり、図
2は図1におけるローター中央縦断面図である。図3は
ローターの平面図であり、図4は図1のB矢視である。
【0018】図1及び図2に示すように、ハンマークラ
ッシャーCの外郭を形成するケーシング1には上部に投
入口2が設けられ、下部には排出口3が設けられ、これ
らの間に破砕室4が設けられている。この破砕室4に
は、ローター5が設けられており、このローター5はケ
ーシング1に軸受6で支持された駆動軸7により支持さ
れている。そして、この駆動軸7は端部に設けたプーリ
8が図示しない原動機により駆動されるよう構成されて
いる。
【0019】上記ローター5は、図2に示すように駆動
軸7に複数のディスク5aとスペーサ5bを固着するこ
とにより形成されており、このディスク5aの所定位置
には被破砕物を破砕するハンマー9を支持する支持軸1
0が設けられている。この支持軸10は複数のディスク
5aを貫通するよう設けられており、固定部材10aを
両端のディスク5a側面に固定することにより取着され
ている。
【0020】上記支持軸10には、複数のハンマー9が
装着されており、図3にも示すようにこの実施例では幅
方向に3個が設けられ、それらの同一円周上の180°
ずれた位置に2個が設けられ、それらのハンマー9間の
90°ずれた位置にもそれぞれ3個のリング状ハンマー
9が装着されている。従って、ローター5全体には12
個のハンマー9が装着されている。また、ハンマー9間
の幅方向にはディスク5a及び支持軸10を保護するた
めのカバー11が設けられており、上記支持軸10に基
部が挿通されることにより保持されている。
【0021】一方、上記ハンマー9の下方に位置するケ
ーシング1の内面には衝突部材12が設けられており、
図1に示すようにこの実施例では複数の断面コ字状部材
12aを隙間なく並設することにより衝突部材12が形
成されている。このコ字状部材12aは両側の高さが異
なっており、高い方を投入口2側に向けるようにして取
着し、これにより、その表面に複数の衝突部となる凸状
段部12bが形成された衝突部材12を構成している。
【0022】この衝突部材12は、ケーシング1の投入
口2側からケーシング最下部にかけて徐徐にハンマー9
との間隔が狭まるように設けられており、最下部からロ
ーター5後方にかけてはほぼ同一の間隔が保たれるよう
に設けられている。
【0023】また、ローター5後方のケーシング1は、
上方に突出するよう形成されており、この上端部にはハ
ンマー9により打撃された被破砕物Dが衝突するライナ
ー13が設けられている。
【0024】更に、ケーシング1下部に設けられた排出
口3上方にはグレート14が設けられている。このグレ
ート14は、図4に示すように、複数の棒材14aを配
設したものであり、この棒材14aの間隙E(目開き)
によって排出する被破砕物Dの大きさを決定している。
【0025】そして、このグレート14の下部には、グ
レート14の間隙Eに詰まった被破砕物Dを除去するた
めの旋回アーム15が設けられており、この旋回アーム
15を旋回させることによりアーム端部がグレート14
の間隙Eを通過して突出するよう旋回する。
【0026】以上のように構成された本発明の第1実施
例に係るハンマークラッシャーCによれば、金属と樹脂
等が絡みついた複合材からなる被破砕物Dを以下のよう
にして破砕し、且つ金属と樹脂等とに分離することがで
きる。
【0027】先ず、駆動軸7を回転させることによりロ
ーター5を回転させ、このローター5に装着されたハン
マー9を所定の周速で回転させる。このようにハンマー
9を回転させた後、投入口2から被破砕物Dを投入する
と、ハンマー9が被破砕物Dを打撃して衝突部材12に
衝突させる。
【0028】この衝突部材12は投入口2側に高い方が
位置するように取着されているので、この衝突部材12
の表面に形成された複数の凸状段部12bに被破砕物D
が衝突しながらケーシング1下部へと移動する。そし
て、ハンマー9の回転と共に下方へ移送される被破砕物
Dは、ハンマー9と衝突部材12との間で複数回衝突を
繰り返しながら、また、ケーシング1下部からケーシン
グ後方にかけても複数回衝突を繰り返しながらハンマー
9と衝突部材12との間ですりつぶされるように捻られ
ながら破砕される。
【0029】このハンマー9と衝突部材12との間です
りつぶすように捻りながら破砕する構成が本発明の最も
特徴的部分であり、被破砕物Dがハンマー9と衝突部材
12の表面に形成された複数の凸状段部12bとの間で
衝突と捻りを繰り返させることにより、捻り効果(ハン
マーとライナーとの間で捻るような作用をさせること)
を向上させることができ、これによって、金属と樹脂等
とが接着あるいは付着されたような被破砕物Dであって
も、所定の大きさに小さくすると共に、それらを分離さ
せることができる。
【0030】このように、ハンマー9と衝突部材12と
の間隔Sがケーシング1の最下部にかけて徐徐に狭まる
よう形成されているため、投入口2から投入された被破
砕物Dがケーシング1最下部にかけて噛み込まれ易く
し、すりつぶし効果を上げるよう構成されており、この
間でも金属から樹脂等を剥離するように分離させること
ができる。また、ケーシング1最下部からローター5後
方にかけてはほぼ同一間隔Sが保たれているので、この
間の被破砕物Dには衝突と共に捻るような作用が働き、
ハンマー9と衝突部材12との間で被破砕物Dを捻るよ
うに破砕することにより、すりつぶすような作用で金属
と樹脂とを分離させることができる。
【0031】ところで、ハンマークラッシャーCにより
破砕する被破砕物Dは、ハンマー9の打撃により容易に
変形するような物とは限らず、打撃時にハンマー9に大
きな負荷を生じる場合がある。
【0032】しかし、図1に示すように、ハンマー9は
支持軸10に対して回転自在で、且つ所定の範囲移動で
きるように装着されており、ハンマー9はローター回転
時の遠心力によってローター5から突出した状態で回転
し被破砕物Dを打撃するように構成されている。
【0033】従って、ハンマー9と衝突部材12との間
に投入された被破砕物Dが容易に変形しなかった場合等
において必要以上の負荷を生じた場合には、ハンマー9
が任意の方向に逃げてその負荷が支持軸10へ伝達され
ないようになっている。
【0034】また、上記実施例ではローター5の周囲に
設けた2個のハンマー9を、隣接するハンマー9と90
°位相をずらして設け、同一円周上には2個のハンマー
9を設けているが、これはローター5の回転が早いの
で、ハンマー9間の距離が短いと早く回ってきてハンマ
ー9と被破砕物Dとが接触する機会が多すぎ、このため
被破砕物Dの噛み込みが悪くなるのを防ぐためと、投入
した被破砕物Dをハンマー9が投入口2側へ戻すという
ことを無くすためであり、このようにすることにより、
被破砕物Dの噛み込みを良くすると共にすりつぶし効果
の向上を図っている。
【0035】上述したようにして破砕され、且つ分離さ
れた被破砕物Dは、ハンマー9によりケーシング1後部
上方へ打ち出され、ケーシング1内面に設けられたライ
ナー13に衝突してグレート14上へと落下する。そし
て、このグレート14の間隙Eよりも小さくなっている
被破砕物Dは排出口3へと落下するが、間隙Eよりも大
きい被破砕物Dは再び破砕室4へと落下する。また、グ
レート14の間隙Eとほぼ同一幅の被破砕物Dはグレー
ト14に詰まることがあるが、グレート14の間隙Eの
間を旋回する旋回アーム15により再び破砕室4へとか
き落とされるように構成されている。そして、再び破砕
室4内においてハンマー9と衝突部材12との間ですり
つぶされ、グレート14の間隙Eよりも小さくなったら
排出口3へと排出される。
【0036】なお、図2及び図3に示すカバー11は消
耗品であり適宜交換することができるが、ハンマー9と
カバー11とは共に支持軸10により支持されているの
で、支持軸10を取り外すことにより容易に交換するこ
とができる。また、図1に示すように、磨耗防止のため
にケーシング1内にはライナー13が設けられている
が、被破砕物Dが接触する機会の多い上部に配設された
ライナーにはロッドライナー13aを併設しており、こ
のロッドライナー13aをケーシング1側面から抜き差
しすることにより容易にライナー交換ができるようにし
ている。
【0037】更に、上記実施例では、ハンマー9に複数
の突出部を周囲に形成したリングハンマーを使用してい
るので、ハンマー9の一部が磨耗しても他の突出部が被
破砕物Dを破砕するため、ハンマー9の交換頻度が少な
くてよい。
【0038】また、上記実施例では、複数のコ字状部材
12aを並設することにより衝突部材12を構成してい
るが、特に限定されるものではなく、ハンマー9とケー
シング1との間に複数の凸状段部12bを形成するもの
であればよい。
【0039】ところで、本発明に係るハンマークラッシ
ャーCにより破砕する被破砕物Dは、その廃棄前の製品
により異なった絡みつき方をしている。例えば、冷蔵庫
等においては断熱材が入っているので、金属と樹脂等と
が硬く引っ付いており、洗濯機等は金属と樹脂等とが離
れて構成されているので容易に分離することができるよ
うに構成されている。
【0040】そこで、被破砕物Dの絡みつき方によって
金属と樹脂等とが容易に分離できるかどうかを判断し、
グレート14の間隙Eを調整することにより排出する被
破砕物Dの大きさを分け、所定の大きさになるまで、ハ
ンマー9による打撃、あるいはハンマー9と衝突部材1
2との間の捻り作用を繰り返すようにしている。
【0041】つまり、グレート14の間隙Eを通過しな
い被破砕物Dは、未だ金属と樹脂等が分離されていない
であろうと判断し、金属と樹脂等とが強固に絡みついて
いる場合にはグレート14の間隙Eを狭くすることによ
り、破砕室4でのハンマー9による打撃あるいは衝突部
材12との間の捻り作用を繰り返し行わせ、金属と樹脂
等との絡みつきが弱い場合にはグレート14の間隙Eを
広くして、ハンマー9による打撃あるいは衝突部材12
との間の捻り作用を少なくし、異なった部材を分離させ
るのに最適な効率となるようにグレート14の間隙Eを
調整する。
【0042】次に、このグレートの間隙を調整可能に構
成した本発明の第2実施例を図5に示すグレートの斜視
図に基づいて以下に説明する。なお、この第2実施例
は、上述した第1実施例におけるグレートの構成を変更
した他の実施例であり、グレート14と旋回アーム15
以外の構成については上記第1実施例と同一であるため
省略し、グレートについての構成のみ説明する。また、
この第2実施例では平面視において方形の間隙E(開
口)を形成する場合があるため、以下の説明では間隙E
を目開きEともいう。
【0043】この第2実施例は、グレートの間隙(目開
き)を調整する目開き調整機構Fを設けることにより、
グレートの間隙E(目開き)を調整して機外へ排出する
被破砕物のサイズを容易に調整できるようにしたもので
ある。図示するように、回動自在に設けた軸16に所定
間隔で略小判状のプレート17を複数固着してグレート
部材18を形成し、このグレート部材18のプレート1
7が千鳥状に配置されるように複数のグレート部材18
を平行に配設してグレート19を形成し、このグレート
19の各軸16を回動させる図示しない駆動手段(モー
タ,ギヤ,ベルト,チェーン等)を設けることにより、
グレート部材18を独立的又は選択的に回動させて目開
きEを調整する目開き調整機構Fを構成している。
【0044】以上のように構成された第2実施例によれ
ば、図6(a),(b) の側面図,平面図に示す目開き最小状
態から図7(a),(b) の側面図,平面図に示す中間状態、
図8(a),(b) の側面図,平面図に示す最大状態までの間
で任意の目開きEに調整することができる。
【0045】すなわち、図6(a),(b) に示すように、図
示しない駆動手段により全てのプレート17の長手方向
がグレート部材18の配設方向と直角方向から見た平面
視において水平方向となるように軸16を回動させれ
ば、各プレート17と軸16との間には縦長の略方形目
開きEが形成される。この時の目開きEが第2実施例に
おける最小の目開きとなる。
【0046】また、図7(a),(b) に示すように、千鳥状
に設けたグレート部材18のプレート17が平面視にお
いて水平方向と垂直方向の交互となるように所定の軸1
6を回動させれば、各プレート17と軸16との間には
横長の略方形目開きEが形成される。この目開きEは、
上記図6の目開きEの略倍の大きさとなり、この第2実
施例における中間の目開きとなる。
【0047】そして、図8(a),(b) に示すように、全て
のプレート17を平面視において垂直方向となるように
軸16を回動させれば、各軸16の間には横方向に連続
した略溝状の目開きE(間隙)が形成される。この目開
きEは、第2実施例における最大の目開きEであり、上
述した第1実施例における間隙Eと同様の形状となる。
【0048】このように第2実施例におけるグレート1
9は、平行に複数列配設したグレート部材18を適宜選
択的に回動させることによって目開きEを所望の大きさ
(開口)に調整し、排出する被破砕物Dのサイズを調整
可能としている。
【0049】従って、この第2実施例によれば、グレー
ト19の目開きEを容易に調整することが可能であり、
これにより排出する被破砕物のサイズも容易に調整する
ことができる。また、この場合、グレート部材18間に
被破砕物Dが詰まってもグレート部材18を回動させる
ことにより容易に取り除くことができる。
【0050】また、図9の斜視図に示す第3実施例のよ
うに、上記第2実施例のグレート部材18と、このグレ
ート部材18のプレート17間に2枚のプレート17が
位置するように固着されたグレート部材20とを交互に
設けてグレート21を形成すれば、グレート部材18あ
るいはグレート部材20のプレート17を選択的に平面
視において垂直方向とすることによって目開きEを更に
細かく調整することが可能となる。
【0051】更に、図10の斜視図に示す第4実施例の
ように、回動自在の平板状グレート部材22を平行に複
数列設けてグレート23を形成し、各グレート部材22
を図示しない駆動手段により独立的あるいは選択的に所
定角度回動させるようにして目開き調整機構Fを構成
し、各グレート部材23の回動角度を調整することによ
り目開きE(間隙)を調整するようにしてもよい。
【0052】なお、上記第2〜第4実施例ではグレート
部材18,20,22を回動させることにより目開き調
整機構Fを構成しているが、これらは目開き調整機構F
の一例を示したものであり、図10の1点鎖線で示すよ
うに、所定角度に設定したグレート部材22の軸を図示
しないガイドに沿ってスライドさせることにより目開き
Eを調整可能に構成した目開き調整機構であってもよ
く、また、これらを組合せた目開き調整機構であっても
よい。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成して
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0054】第1発明によれば、投入口から投入された
被破砕物は、ハンマーと衝突部材との間でひねるように
破砕されるので、金属と樹脂等が接着あるいは密着した
ような被破砕物であっても、所定の大きさに破砕すると
共に、金属と樹脂等とを分離することができる。
【0055】従って、金属と樹脂等とをそれぞれリサイ
クルすることが可能となり、大切な資源の有効利用に資
するという効果を奏する。
【0056】また、第2発明によれば、グレートの間隙
を調整する目開き調整機構を設けることによりグレート
の目開きを容易に調整することができるため、グレート
を通過して排出口から排出される被破砕物のサイズを容
易に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るハンマークラッシャ
ーを示す側断面図で図2におけるA−A断面である。
【図2】本発明に係るハンマークラッシャーのローター
中央縦断面図である。
【図3】本発明に係るハンマークラッシャーのローター
平面図である。
【図4】本発明に係るハンマークラッシャーのグレート
周辺を示す図1のB矢視である。
【図5】本発明の第2実施例に係るグレートを示す斜視
図である。
【図6】図5に示すグレートの目開き最小状態を示す図
面であり、(a) は側面図,(b)は平面図である。
【図7】図5に示すグレートの目開き中間状態を示す図
面であり、(a) は側面図,(b)は平面図である。
【図8】図5に示すグレートの目開き最大状態を示す図
面であり、(a) は側面図,(b)は平面図である。
【図9】本発明の第3実施例に係るグレートを示す斜視
図である。
【図10】本発明の第4実施例に係るグレートを示す斜
視図である。
【図11】従来のハンマーミルを示す側断面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング 2…投入口 3…排出口 4…破砕室 5…ローター 9…ハンマー 10…支持軸 12…衝突部材 12b…段部 14…グレート 15…旋回アーム 16…軸 17…プレート 18,20,22…グレート部材 19,21,23…グレート C…ハンマークラッシャー D…被破砕物 E…間隙(目開き) S…間隔 F…目開き調整機構

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに、被破砕物を投入する投入
    口と、該投入口から投入した被破砕物を破砕する破砕室
    を形成し、該破砕室で破砕した被破砕物を所定サイズ
    以下で排出するグレートとを有するハンマークラッシャ
    ーにおいて、上記破砕室に、複数のハンマーを装着した
    ローターを設けると共に、該ハンマーと所定間隔を有す
    る衝突部材を ケーシング内面の投入口からローター後
    方まで並設し、該衝突部材をケーシングの投入口側から
    ケーシング最下部にかけて徐徐にハンマーとの間隔が狭
    まるように設け、該衝突部材の表面に被破砕物が衝突す
    る複数の段部を形成し、該段部の高い方を投入口側に向
    けて取着したことを特徴とするハンマークラッシャー。
  2. 【請求項2】 ケーシングのローター後方にグレートを
    設け、該グレートの間隙を調整する目開き調整機構を設
    、該目開き調整機構を、軸に複数のプレートを設ける
    とともに該プレートを千鳥状に配置して配設したグレー
    ト部材と、該グレート部材を選択的に回動させる駆動手
    段とを設けて構成したことを特徴とする請求項1記載の
    ハンマークラッシャー。
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