JP2900138B2

JP2900138B2 - コンパクトディスク収納具

Info

Publication number: JP2900138B2
Application number: JP27659795A
Authority: JP
Inventors: 守蔵佐光
Original assignee: KURAUN PATSUKEEJI KK
Current assignee: KURAUN PATSUKEEJI KK
Priority date: 1995-09-28
Filing date: 1995-09-28
Publication date: 1999-06-02
Anticipated expiration: 2015-09-28
Also published as: JPH0995379A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
クを収納する収納具に関するものであり、特に、８セン
チメートル径のシングル盤のコンパクトディスクを収納
する収納具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より音楽等の音や音声等のデータを
記憶させるものとして、コンパクトディスクが広く使用
されており、かつ、広く市販されている。このコンパク
トディスクには、シングル盤のものがあるが、上記シン
グル盤においては、通常、合成樹脂製のコンパクトディ
スク収納具が使用されている。つまり、該コンパクトデ
ィスク収納具には、コンパクトディスクを収納するため
の凹部が設けられている。この従来のコンパクトディス
ク収納具を使用する場合の市販の態様としては、該収納
具にコンパクトディスクを収納した状態で、２つ折りに
したカバー紙により挟み込んだ上でパッケージングして
陳列している。なお、上記カバー紙には、曲名やアーチ
スト名が記載されている。

【０００３】また、コンパクトディスク収納具におい
て、段ボール紙を使用したものとしては、段ボール紙に
おけるコンパクトディスクが収納される箇所にコンパク
トディスクとほぼ等しい形状の打ち抜き部を設け、この
打ち抜き部にコンパクトディスクを収納するタイプのも
のもある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のコ
ンパクトディスク収納具において、合成樹脂製のものに
ついては、容易に焼却処理することができず、また、ゴ
ミとして廃棄すると環境に悪影響を及ぼすおそれがあ
る。また、段ボール紙に打ち抜き部を設けた場合におい
ては、打ち抜き部にコンパクトディスクを収納したのみ
ではコンパクトディスクが抜け落ちてしまうため、コン
パクトディスクの収納前に該収納具の裏面に紙材等を糊
付けしてコンパクトディスクを収納可能とした上で、コ
ンパクトディスクを収納し、その後、カバー紙等でパッ
ケージするといった面倒な作業が必要になる。また、段
ボール紙に打ち抜き部を設けた場合には、打ち抜き部の
切り口により紙粉が発生して、コンパクトディスク面に
付着してしまう。そこで、本発明は、廃棄処理が容易
で、コンパクトディスクの収納作業が容易となり、か
つ、コンパクトディスクのディスク面に汚れを生じさせ
ない収納具を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第１には、コン
パクトディスクを収納するコンパクトディスク収納具で
あって、該コンパクトディスク収納具が紙材で形成さ
れ、平面部と、該平面部に囲まれて形成された凹部状収
納部であって、該コンパクトディスクを収納する凹部状
収納部とを有し、上記平面部には、溝状凹部が形成され
ていることを特徴とする。第１の構成のコンパクトディ
スク収納具においては、凹部状収納部を有するので、こ
の凹部状収納部にコンパクトディスクを収納する。コン
パクトディスク収納具が紙材で形成されるので廃棄処理
が容易となる。また、凹部状収納部にコンパクトディス
クを収納できるので、コンパクトディスクをコンパクト
ディスク収納具に収納した状態でカバー紙を取り付ける
ことができ、コンパクトディスクの収納作業が容易とな
る。また、平面部に溝状凹部が形成されているので、ね
じれ等に対して強度を増すことができる。また、凹部状
収納部により収納する態様とし、打ち抜き部等が形成さ
れないので、紙粉が発生してコンパクトディスク面に付
着することがない。また、コンパクトディスク収納具全
体が紙材で形成されるので、処理が極めて容易となる。

【０００６】また、第２には、コンパクトディスクを収
納するコンパクトディスク収納具であって、該コンパク
トディスク収納具が紙材で一体成形され、略方形状の外
形を有する平面部と該平面部に囲まれて形成された収納
部とを有し、上記収納部には、略リング状の凹部と、該
凹部に連設して該凹部の内側に略リング状に上記凹部よ
りも突出して設けられた載置部で、上記コンパクトディ
スクを載置する載置部と、該載置部に連設して該載置部
の内側に設けられ、該載置部よりも突出して設けられた
嵌合突部で、該コンパクトディスクに設けられた穴部に
嵌合する嵌合突部と、が設けられ、上記平面部には、溝
状凹部が形成されていることを特徴とする。また、上記
第２の構成のコンパクトディスク収納具においては、収
納部に凹部と載置部と嵌合突部とが設けられているの
で、コンパクトディスクの収納時にはコンパクトディス
クの穴部に上記嵌合突部を嵌合させてコンパクトディス
ク収納具に固定する。その際、コンパクトディスクの裏
面は上記載置部に載置されることになる。また、略リン
グ状の凹部は該載置部よりも低い位置に位置するので、
コンパクトディスクのディスク面が該収納部に触れるこ
とがなく、ディスク面が汚れることがない。また、収納
部がコンパクトディスクを載置する構造となっているの
で、コンパクトディスクをコンパクトディスク収納具に
収納した状態でカバー紙を取り付けることができ、コン
パクトディスクの収納作業が容易となる。また、平面部
に溝状凹部が形成されているので、ねじれ等に対して強
度を増すことができる。また、コンパクトディスク収納
具に開口部を設けて収納する構造ではないので、紙粉が
生じるおそれがなくディスク面が汚れることがない。ま
た、コンパクトディスク収納具全体が紙材で形成される
ので、処理が極めて容易となる。

【０００７】また、第３には、上記第２の構成におい
て、平面部が略長方形状の外形形状を有し、溝状凹部が
該平面部の長手方向に垂直な方向に、複数の溝状凹部が
形成されていることを特徴とする。この第２の構成のコ
ンパクトディスク収納具においては、溝状凹部が長手方
向に垂直な方向に溝状凹部が形成されているので、コン
パクトディスク収納具のねじれに対して強度を高めるこ
とができる。また、溝状凹部が複数設けられているの
で、より強度を高めることができる。また、第４には、
上記第１から第３のいずれかの構成において、上記コン
パクトディスク収納具が、８センチメートル径のシング
ル盤のコンパクトディスクを収納するものであることを
特徴とする。この第４の構成のコンパクトディスク収納
具においては、８センチメートル径のシングル盤のコン
パクトディスクを収納することができる。

【０００８】また、第５には、上記第２から第４のいず
れかの構成において、略リング状の凹部に連設された凹
部であって、上記コンパクトディスク収納領域の外側に
設けられた凹部が形成されていることを特徴とする。こ
れらの構成のコンパクトディスク収納具においては、コ
ンパクトディスク収納領域の外側に設けられた凹部が形
成されているので、該コンパクトディスク収納具に収納
されたコンパクトディスクを取り出す際に、該凹部に指
を入れてコンパクトディスクを引っ掛けるようにして取
り出すようにする。このように凹部が設けられてること
によって、コンパクトディスクの取出しが容易となる。
また、第６には、上記第２から第５のいずれかの構成に
おいて、嵌合突部に、切込みが設けられていることを特
徴とする。これらの構成のコンパクトディスク収納具に
おいては、嵌合突部に切込みが設けられているので、嵌
合突部が柔軟性、弾力性を有し、嵌合突部の嵌合が容易
となるとともに、嵌合突部の上面を押すことによって、
コンパクトディスクの穴部と嵌合突部との嵌合を容易に
解除することができる。また、第７には、上記第１から
第６のいずれかの構成において、厚さが１．０ｍｍ以上
１．６ｍｍ以下の段ボール材を押圧熱深絞り成形して形
成されていることを特徴とする。これらの構成のコンパ
クトディスク収納具においては、厚さが１．０ｍｍ以上
１．６ｍｍ以下の段ボール材を使用して形成されている
ので、コンパクトディスクそれ自体の厚さに応じた厚さ
であって、パッケージした場合に不必要に厚くなること
がなく、体裁が美しく、また、細かい凹凸の形成も容易
となる。また、押圧熱深絞り成形して形成されているの
で、形成に多くの工程を要せず量産が可能となる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明の第１実施例に基
づくコンパクトディスク収納具としてのトレー１０Ａ
は、図１（ａ）、（ｂ）に示すように、トレー本体部１
２に収納部２０を形成したものである。ここで、上記ト
レー本体部１２は、略方形状を呈し、その外周部には、
縁部を折曲してなる立設部１４を有するとともに、該立
設部１４に囲まれた部分は平面状の平面部１６を有して
いる。

【００１０】さらに、上記収納部２０は、上記トレー本
体部１２における長手方向端部に近い位置に設けられ、
収納底部２２と、壁部２４、２８と、載置部２６と、嵌
合突部３０と、取出し用凹部３４とを有している。ここ
で、略リング状の凹部としての上記収納底部２２は略リ
ング状の平面状を呈し、上記壁部２４を介してトレー本
体部１２から延設されている。この壁部２４は、図１
（ｂ）に示すように、下方に傾斜して立設されているた
め、上記収納底部２２は、トレー本体部１２の平面部１
６よりも下方に位置し、上記トレー本体部１２の立設部
１４の下端と同一高さに形成されている。

【００１１】また、上記収納底部２２から内側には、壁
部２８を介して載置部２６が設けられている。つまり、
該壁部２８は、収納底部２２から上方に傾斜して立設
し、この壁部２８から載置部２６が延設されている。こ
の載置部２６は略リング状の略平面状を呈している。こ
の載置部２６には、コンパクトディスクを収納した際に
コンパクトディスクの底部が接する。

【００１２】さらに、上記載置部２６の内側には、嵌合
突部３０が設けられている。この嵌合突部３０は略円柱
状の突部であり、その上面には切込み３２が設けられて
いる。この切込み３２は、トレー１０Ａの表面から裏面
まで貫通した状態で略十字形に形成されている。この嵌
合突部３０は、コンパクトディスクを収納した際に、コ
ンパクトディスクの穴部に嵌合する箇所である。上記切
込み３２が設けられていることによって、嵌合突部３０
に柔軟性、弾力性が与えられ、コンパクトディスクの収
納、取出しが便利となる。なお、トレー１０Ａは８セン
チメートル径のシングル盤のコンパクトディスクを収納
するものであり、上記収納部２０は、約８センチメート
ルの径を有している。また、上記収納部２０は、凹部状
収納部として機能する。

【００１３】次に、凹部状収納部に連設された凹部及び
略リング状の凹部に連設された凹部としての取出し用凹
部３４は、収納底部２２の外側に形成され、図１（ａ）
に示すように、平面視で略楕円状の外形を呈する凹部で
ある。また、トレー１０Ａにおいては、平面部１６に、
溝状凹部３６ａ〜３６ｃが設けられている。つまり、図
１（ａ）に示すトレー１０Ａの平面部１６における収納
部２０の右側の部分に、トレー本体部１２の短手方向に
平行に、溝状凹部３６ａ、３６ｂ、３６ｃが設けられて
いる。つまり、溝状の凹部が３条設けられている。

【００１４】上記構成に基づくトレー１０Ａは、一体成
形により形成され、具体的には、略方形状の段ボールを
押圧熱深絞りすることにより形成される。なお、上記の
ような押圧熱深絞り成形することにより、トレー本体部
１２において、立設部１４の端部には図１（ａ）に示す
ように若干しわが形成される。段ボールの厚さとして
は、１．０ｍｍ〜１．６ｍｍの薄口段ボールが好まし
い。なお、段ボールの中芯の方向は縦方向、横方向等い
ずれの方向であってもよい。また、該トレー１０Ａの表
面に不織布をコーティングすることにより、コンパクト
ディスク面の傷が付かないようにすることができ、ま
た、トレー１０Ａの表面に機能紙をコーティングするこ
とにより防水性を持たせることができる。

【００１５】上記構成に基づくトレー１０Ａの使用状態
について説明する。まず、コンパクトディスクをパッケ
ージするに際しては、図２に示すように、８センチメー
トル径のシングル盤のコンパクトディスク４０をトレー
１０Ａの収納部２０に収納する。つまり、コンパクトデ
ィスク４０の穴部４２に嵌合突部３０を嵌合させる。上
記のように嵌合突部３０には切込み３２が設けられてい
るので、嵌合突部３０が柔軟性を有し、嵌合突部３０の
嵌合が容易である。すると、コンパクトディスク４０の
裏面は載置部２６に載置されることになり、図１（ｂ）
に示すように、コンパクトディスク４０の記録面の領域
には、収納底部２２との間に空所が存在することになる
ので、該記録面の領域が傷付いたり、汚れたりすること
がなく、また、緩衝性に優れている。以上のようにし
て、コンパクトディスク４０をトレー１０Ａに収納した
状態で、カバー紙５０に取り付ける。なお、トレー本体
部１２における平面部１６に、曲名や歌詞等を書くよう
にしてもよい。そして、上記トレー１０Ａをカバー紙５
０で挟持した状態で透明のパッケージ袋等に収納する。
このような状態で市販等に供する。

【００１６】次に、コンパクトディスクを購入した者
は、パッケージ袋からカバー紙５０でカバーされたトレ
ー１０Ａを取り出して、カバー紙５０を開け、コンパク
トディスク４０を取り出す。その際、トレー１０Ａに
は、取出し用凹部３４が設けられているので、この取出
し用凹部３４に指を入れて、コンパクトディスク４０の
端部に該指を引っ掛けて取り出すようにする。上記取出
し用凹部３４が設けられているので、取出しが非常に容
易となる。また、嵌合突部３０の上面を押すことによっ
て、コンパクトディスク４０の穴部４２への嵌合突部３
０の嵌合を解除するようにして、コンパクトディスク４
０を取り出すようにしてもよい。特に、上記のように、
嵌合突部３０には略十字形の切込みが設けられているの
で、嵌合突部３０の上面を押すことによる嵌合の解除を
容易とすることができる。

【００１７】以上のように、上記トレー１０Ａによれ
ば、段ボールにより形成されるので、廃棄した場合の焼
却が容易であり、環境に悪影響を及ぼすことがない。ま
た、開口していない凹部状の収納部を設けてコンパクト
ディスクを収納するようにしたので、紙粉が発生するお
それがなく、コンパクトディスクの記録面の領域が傷付
いたり、汚れたりすることがない。また、平面部１６に
溝状凹部３６ａ〜３６ｃが設けられているので、トレー
１０Ａの強度を高めることができ、特に、該溝状凹部３
６ａ〜３６ｃが設けられた平面部１６の領域の強度を高
めることができ、ねじれ等に対して強度を増すことがで
きる。さらに、製造に際しては、略方形状の段ボールを
押圧熱深絞りすることにより形成されるので、製造も非
常経済的である。また、段ボールの紙材で形成されるの
で、トレー１０Ａの平面部１６に容易に印刷等を行うこ
とができる。

【００１８】また、トレー１０Ａは、厚さが１．０ｍｍ
以上１．６ｍｍ以下の薄口段ボール材を使用して形成す
るので、コンパクトディスクそれ自体の厚さに応じた厚
さであって、パッケージした場合に不必要に厚くなるこ
とがなく、体裁も美しく見せることができる。また、上
記厚さの薄口段ボールを使用するので、細かい凹凸の形
成も容易となる。また、押圧熱深絞り成形して形成する
ことから、形成に多くの工程を要せず量産を可能とする
ことができる。

【００１９】次に、第２実施例について説明する。第２
実施例としてのトレー１０Ｂは、図３（ａ）、（ｂ）に
示すように、上記第１実施例と略同一の構成であり、ト
レー本体部１２と収納部２０とを有し、本体部１２は、
上記第１実施例と同様に、略方形状を呈し、その外周に
は立設部１４が設けられ、この立設部１４に囲まれた部
分は平面部１６となっている。また、収納部２０におい
ても、上記第１実施例と同様に、収納底部２２と壁部２
４、２８と、載置部２６と、嵌合突部３０と、取出し用
凹部３４とが設けられている。この第２実施例のトレー
１０Ｂにおいては、平面部１６にさらに、溝状凹部３８
が設けられている。つまり、図３（ａ）に示すトレー１
０Ｂの平面部１６における収納部２０の右側の部分に、
トレー本体部１２の長手方向に平行に、溝状凹部３８が
設けられている。

【００２０】上記第２実施例のトレー１０Ｂの製造工程
も上記第１実施例に示す場合と同一であり、一体成形に
より形成され、略方形状の段ボール材を押圧熱深絞りす
ることにより形成される。なお、当然のことながら、上
記第１実施例、第２実施例とは異なり、平面部１６には
溝状凹部３８が形成されることになる。上記構成のトレ
ー１０Ｂの使用状態は、上記第１実施例の場合と同一で
あり、図２のトレー１０Ａをトレー１０Ｂとして説明す
ると、コンパクトディスク４０をトレー１０Ｂの収納部
２０に収納して使用する。さらに、コンパクトディスク
４０をトレー１０Ｂの収納部２０に収納した状態で、カ
バー紙５０で挟持し、透明のパッケージ袋等に収納す
る。

【００２１】なお、本第２実施例のトレー１０Ｂによれ
ば、平面部１６に溝状凹部３８が設けられているので、
特に、該溝状凹部３８が設けられた平面部１６の領域の
強度を高めることができ、ねじれ等に対して強度を増す
ことができる。さらに、本実施例のトレー１０Ｂによれ
ば、上記第１実施例や第２実施例の場合と同様に、廃棄
が容易であり、また、紙粉が発生するおそれがなく、コ
ンパクトディスクの記録面の領域が傷付いたり、汚れた
りすることがない。なお、上記の説明では、８センチメ
ートル径のシングル盤のコンパクトディスクを収納する
ものとして説明したが、他の大きさのコンパクトディス
クを収納するものでもよい。すなわち、１２センチメー
トル径のコンパクトディスクの場合には収納部の径も１
２センチメートルとなる。

【００２２】

【発明の効果】本発明に基づく請求項１に記載のコンパ
クトディスク収納具によれば、コンパクトディスク収納
具が紙材で形成されるので廃棄処理が容易となる。ま
た、凹部状収納部にコンパクトディスクを収納できるの
で、コンパクトディスクをコンパクトディスク収納具に
収納した状態でカバー紙を取り付けることができ、コン
パクトディスクの収納作業が容易となる。また、平面部
に溝状凹部が形成されているので、ねじれ等に対して強
度を増すことができる。また、凹部状収納部により収納
する態様とし、打ち抜き部等が形成されないので、紙粉
が発生してコンパクトディスク面に付着することがな
い。また、コンパクトディスク収納具全体が紙材で形成
されるので、処理が極めて容易となる。

【００２３】また、請求項２に記載のコンパクトディス
ク収納具によれば、収納部がコンパクトディスクを載置
する構造となっているので、コンパクトディスクをコン
パクトディスク収納具に収納した状態でカバー紙を取り
付けることができ、コンパクトディスクの収納作業が容
易となる。また、コンパクトディスク収納具に開口部を
設けて収納する構造ではないので、紙粉が生じるおそれ
がなくディスク面が汚れることがない。また、コンパク
トディスク収納具全体が紙材で形成されるので、処理が
極めて容易となる。また、コンパクトディスクを収納し
た際、コンパクトディスクのディスク面が該収納部に触
れることがなく、ディスク面が汚れることがない。さら
に、平面部に溝状凹部が形成されているので、ねじれ等
に対して強度を増すことができる。

【００２４】また、請求項３に記載のコンパクトディス
ク収納具によれば、溝状凹部が長手方向に垂直な方向に
溝状凹部が形成されているので、コンパクトディスク収
納具のねじれに対して強度を高めることができる。ま
た、溝状凹部が複数設けられているので、より強度を高
めることができる。また、請求項４に記載のコンパクト
ディスク収納具によれば、８センチメートル径のシング
ル盤のコンパクトディスクを収納することができる。

【００２５】また、請求項５に記載のコンパクトディス
ク収納具によれば、コンパクトディスク収納領域の外側
に設けられた凹部が形成されているので、コンパクトデ
ィスクの取出しが容易となる。また、請求項６に記載の
コンパクトディスク収納具によれば、嵌合突部に切込み
が設けられているので、嵌合突部が柔軟性、弾力性を有
し、嵌合突部の嵌合が容易となるとともに、嵌合突部の
上面を押すことによって、コンパクトディスクの穴部と
嵌合突部との嵌合を容易に解除することができる。ま
た、請求項７に記載のコンパクトディスク収納具によれ
ば、厚さが１．０ｍｍ以上１．６ｍｍ以下の段ボール材
を使用して形成されているので、コンパクトディスクそ
れ自体の厚さに応じた厚さであって、パッケージした場
合に不必要に厚くなることがなく、体裁が美しく、ま
た、細かい凹凸の形成も容易となる。また、押圧熱深絞
り成形して形成されているので、形成に多くの工程を要
せず量産が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に基づくトレーの構成を示
す図であり、（ａ）はトレーの平面図であり、（ｂ）は
（ａ）におけるＡ−Ａ断面図である。

【図２】本発明の実施例に基づくトレーの使用状態を示
す分解斜視図である。

【図３】本発明の第２実施例に基づくトレーの構成を示
す図であり、（ａ）はトレーの平面図であり、（ｂ）は
（ａ）におけるＢ−Ｂ断面図である。

【符号の説明】

１０トレー１２トレー本体部１４立設部１６平面部２０収納部２２収納底部２４、２８壁部２６載置部３０嵌合突部３２切込み３４取出し用凹部３６ａ、３６ｂ、３６ｃ、３８溝状凹部４０コンパクトディスク４２穴部５０カバー紙

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】コンパクトディスクを収納するコンパク
トディスク収納具であって、該コンパクトディスク収納具が紙材で形成され、平面部と、該平面部に囲まれて形成された凹部状収納部
であって、該コンパクトディスクを収納する凹部状収納
部とを有し、上記平面部には、溝状凹部が形成されていることを特徴
とするコンパクトディスク収納具。
【請求項２】コンパクトディスクを収納するコンパク
トディスク収納具であって、該コンパクトディスク収納具が紙材で一体成形され、略方形状の外形を有する平面部と該平面部に囲まれて形
成された収納部とを有し、上記収納部には、略リング状の凹部と、該凹部に連設して該凹部の内側に略リング状に上記凹部
よりも突出して設けられた載置部で、上記コンパクトデ
ィスクを載置する載置部と、該載置部に連設して該載置部の内側に設けられ、該載置
部よりも突出して設けられた嵌合突部で、該コンパクト
ディスクに設けられた穴部に嵌合する嵌合突部と、が設
けられ、上記平面部には、溝状凹部が形成されていることを特徴
とするコンパクトディスク収納具。
【請求項３】平面部が略長方形状の外形形状を有し、
溝状凹部が該平面部の長手方向に垂直な方向に、複数の
溝状凹部が形成されていることを特徴とする請求項２に
記載のコンパクトディスク収納具。
【請求項４】コンパクトディスク収納具が、８センチ
メートル径のシングル盤のコンパクトディスクを収納す
るものであることを特徴とする請求項１から３のいずれ
かに記載のコンパクトディスク収納具。
【請求項５】略リング状の凹部に連設された凹部であ
って、上記コンパクトディスク収納領域の外側に設けら
れた凹部が形成されていることを特徴とする請求項２か
ら４のいずれかに記載のコンパクトディスク収納具。
【請求項６】嵌合突部に、切込みが設けられているこ
とを特徴とする請求項２から５のいずれかに記載のコン
パクトディスク収納具。
【請求項７】厚さが１．０ｍｍ以上１．６ｍｍ以下の
段ボール材を押圧熱深絞り成形して形成されていること
を特徴とする請求項１から６のいずれかに記載のコンパ
クトディスク収納具。