JP2899722B2 - ダッシュポット - Google Patents

ダッシュポット

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JP2899722B2
JP2899722B2 JP21831690A JP21831690A JP2899722B2 JP 2899722 B2 JP2899722 B2 JP 2899722B2 JP 21831690 A JP21831690 A JP 21831690A JP 21831690 A JP21831690 A JP 21831690A JP 2899722 B2 JP2899722 B2 JP 2899722B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は被制御機器の動作速度を低下させ力や位置が
急激に変化するのを防止するために用いられるダッシュ
ポットに関するものである。
(従来の技術) 被制御機器の動作速度を流体の絞り効果によって低下
させ力や位置が急激に変化するのを防止するダッシュポ
ットには空気式のものと液体式のものとがあり、空気式
のものは被制御機器の緩衝部材として一般にダイヤフラ
ムが用いられ液体式のものはダイヤフラムまたはピスト
ンが用いられていることは周知である。
この内で、空気式のものは例えば実公昭51−39059号
公報、特公昭59−30898号公報にも提示されているよう
に大気を使用し簡便に設置できるので、自動車エンジン
の吸気絞り弁の閉弁速度制御などに広く利用されている
が、かなり大径であることを避けられず、ストロークを
大きくすると更に大径となるので設置場所に制約を受け
るばかりか、ダイヤフラムに初期歪みがあるために動作
開始点のばらつきが大きい、という不利な点がある。
一方、空気式および液体式であってピストン形のもの
はダイヤフラムに比べて小径であるが、逆止弁をピスト
ンに設けるかまたはシリンダ外部に設けているので全体
を充分に小形化できない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明が解決しようとする課題は、従来のダッシュポ
ットがかなり大形で設置場所に制約がある、動作特性が
不安定で信頼性に欠けやすい、という点である。
即ち、本発明は小径で設置場所の制約を受けることが
少ないとともに動作特性が安定しているコンパクトな構
成のダッシュポットであって、特に逆止弁を内蔵したピ
ストン形のものの小径化、構造のコンパクト化を計った
ものである。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するために、本発明は内部を前後二つ
の空間に区画した仕切壁を有するシリンダ筒と、前方の
空間を縦断して仕切壁を貫通し後方の空間に挿入された
ピストン杆と、ピストン杆に装着されて後方の空間を前
記仕切壁側の第一室と反対側の第二室とに区画したピス
トンと、ピストンを仕切壁の方へ押し戻しばねと、ピス
トンの第二室側に重ねてピストン杆に嵌装されたピスト
ンリテーナと、ピストン杆とピストンリテーナとに囲ま
れ且つ流体出入口によって第二室と連通した弁室と、ピ
ストン杆に設けられて第一室と弁室とを連通した連通路
および絞り通路と、弁室に装入されてピストンの第二室
方向への移動時に連通路を閉鎖する弁体とを具えさせ
た。
尚、ピストンリテーナを合成樹脂で作って先端部分の
内側周面に金属製のスリーブが固定しこのスリーブをピ
ストン杆に圧入した構成、絞り通路を連通路から分岐し
てピストン杆の外側周面へ開口させることにより弁室に
連通した構成とするのがよい。
(作用) 不作動状態でピストンは仕切壁によって移動が阻止さ
れる位置に戻しばねで押されており、作動開始点を一定
とする。被制御機器がピストン杆を押すと弁体が連通路
を閉鎖して第二室から弁室を経て第一室に移動する流体
の移動を制限することによって動作速度を低下する。
(実施例) 図面を参照して本発明の実施例を説明する。ほぼ中央
部仕切壁2を有しこの仕切壁2によって内部が前後二つ
の空間に区画されているとともに両端を開放したシリン
ダ筒1に前方の開放端から前方の空間を縦断し仕切壁2
の通孔3を貫通してピストン杆4が挿入されており、こ
のピストン杆4は前記開放端に固定した案内部材5の案
内孔6に嵌装し、通孔3と案内孔6とによって直線往復
動するように支持されている。案内部材5は硬質の合成
樹脂で作られていて、シリンダ筒1の端部の段部1aに嵌
込まれ外側のかしめ部1bによって押え固定されたフラン
ジ部7と外側方へ延びるカラー部8とを有している。
また、シリンダ筒1から突出しているピストン杆4の
先端に環状溝10を有する小径部9が形成されており、ピ
ストン杆4よりも大径の硬質の合成樹脂製のキャップ11
が環状溝10に係合して小径部9に装着されているととも
に、ピストン杆4の突出部分はピストン杆4の先端部お
よびカラー部8の小径部8aに両端を嵌装固定した蛇腹状
のダストカバー12によって包まれている。
シリンダ筒1の前方の空気即ち仕切壁2と案内部材5
との間の内部は段部1cによって仕切壁2側が小径のパッ
キング室13とされており、U・リングからなるパッキン
グ14がピストン杆4を囲んで圧入されているとともに、
ピストン杆4に緩く嵌装したばね受15のカラー部16が差
込まれてパッキング14の端面と少し離れている。ばね受
15のフランジ部17は案内部材5側の大径部分に位置して
いて案内部材5のフランジ部7との間に装入した圧縮コ
イルばねからなる押しばね18によって段部1cに接する方
向の力を受けている。
シリンダ筒1の後方の開放端はO・リング19を有する
プラグ20が段部1dに係合して外側のかしめ部1eによって
押え固定されることにより気密に封鎖されている。シリ
ンダ筒1の後方の空間即ち仕切壁2とプラグ20との間の
内部は均一径であり、この部分に突出したピストン杆4
に装着したピストン23によって仕切壁2側の第一室21と
プラグ20側の第二室22とに区画されている。
即ち、ピストン杆4の仕切壁2から後方の空間へ突出
している部分に止め輪24が装着固定され、その先端側に
椀状のピストンストッパ25、ピストン23、ピストンリテ
ーナ26が順にピストン杆4に嵌装されている。ピストン
23は合成ゴム、合成樹脂または皮革で作られ、ピストン
ストッパ25とピストンリテーナ26とに挟まれた円板形の
本体部23aとその外側周縁から第二室22へ向って大径と
なりシリンダ筒11に内接した弾性ある筒状周縁部23bと
から形成されており、筒状周縁部23bは手で回転可能な
程度にシリンダ筒1に内接している。ピストンリテーナ
26は硬質の合成樹脂で作られ、ピストン杆4に嵌装され
る先端部分の内側周面に金属製のスリーブ27がインサー
ト成形法によって埋込み固定され、このスリーブ27がピ
ストン杆4に圧入されていることによってピストンスト
ッパ25、ピストン23を止め輪24に押付け固定している。
ピストンリテーナ26はピストン23の本体部23aに重ね
られたフランジ部28とピストン杆4の後方へ延びる筒部
29と後端の底部30とからなり、底部30に流体出入口31を
有している。ピストン杆4は後端面と第一室21に臨む外
側周面とに開口した連通路32を有しているとともに、ス
リーブ27の圧入個所よりも後方の小径部分4aに連通路32
から分岐して外側周面へ開口することによりピストン杆
4とピストンリテーナ26とに囲まれた弁室34に連通した
オリフィスからなる絞り通路33を有している。また、弁
室34には連通路32を開閉するボールからなる弁体35が装
入されており、流体出入口31、連通路32の端部の弁座3
6、弁室34、弁体35は逆止弁37を構成している。この逆
止弁37がピストン杆4の後端部に同一軸線上で設けられ
ていることは図面からも明かである。更に、フランジ部
28とプラグ20との間には圧縮コイルばねからなる戻しば
ね38が圧入されている。
尚、シリンダ筒1の外側周面には取付け用のねじ39が
設けられている。
このように構成した本実施例は、不作動状態で第1図
に示したように戻しばね38のばね荷重によってピストン
ストッパ25が仕切壁2に衝って第一室21の容積を最小と
する位置までピストン23が移動し、ピストン杆4の先端
はシリンダ筒1から最も大きく突出している。
被制御機器がキャップ11に接してピストン杆4を後退
させるようになると、第一室21が拡大し第二室22縮小し
てその内圧が高まるため弁体35が連通路32を閉鎖し、第
二室22の流体が弁室34から絞り通路33より連通路32を経
て第一室21に少しずつ導入され、被制御機器の動作速度
を低下する。被制御機器が離れると戻しばね38のばね荷
重でピストン23、ピストン杆4が前進し第一室21を縮小
してその内圧を高めるため弁体35が連通路32を開放し、
第一室21の流体を弁室34から第二室22に抵抗なく移動さ
せてピストン杆4を不作動位置に戻す。
本発明はピストン23の第二室22側にピストン杆4と同
心的に逆止弁37を設置したことを特徴としている。そし
て、ピストンリテーナ26をピストン杆4およびピストン
23と別部品とし、ピストン杆4に嵌装して第二室22と常
時連通した弁室34を形成したので、ピストン杆4の切削
加工等の簡略化および全体が小形化を計ることができ
る。この場合ピストンリテーナ26を金属で作ってもよい
が、合成樹脂で作ってピストン杆4に圧入する部分を金
属のスリーブ27とした本実施例によると軽量化が計れる
とともに安価に提供できるという利点があり、且つスリ
ーブ27がピストン杆4に強固に且つ安定よく圧入固定さ
れる。
また、絞り通路33はピストン杆4の軸線に直交させて
小径部4aに設けることによりきわめて容易に形成するこ
とができ、小径部4aとピストンリテーナ26との隙間39に
よって弁室34と連通しているが、第3図に示したように
小径部を形成することなくピストン杆4の後端部全周を
ピストンリテーナ26の内側周面と密着させ、ピストン杆
4の外側周面に軸線方向へ平取りによって溝通路40を形
成し絞り通路33をこの溝通路40に開口させることによっ
て弁室34と連通させてもよい。
尚、本実施例の構成によると第一に、ピストン杆4の
先端を小径部とし合成樹脂製のキャップ11を装着したの
で、例えばパッキング14その他を前方の空間に装入して
からキャップ11を未装着のピストン杆4を後方の空間か
ら挿入することにより、組立てが容易になるとともにパ
ッキング14をピストン杆4に引掛けて傷付けるなどの不
都合がなく、また、キャップ11が被制御機器に接するの
で摩耗が軽減されるという利点がある。
第二に、第一室21と第二室22とに封入されている流体
が温度上昇により膨張して全体の圧力が上昇したとき、
或いは戻しばね38のばね荷重で第一室21の圧力が上昇し
たとき、パッキンブ14がばね受15に接するまで移動し更
に押しばね18を圧縮して移動し圧力上昇を吸収すること
ができ、パッキング14の耐圧性、気密性を損わない。
第三に、ピストンストッパ25、ピストン23、ピストン
リテーナ26を別部品としてピストン杆4に嵌装したこと
によりピストン杆4の小径軽量化が計れ、またピストン
ストッパ25が仕切壁2に接することによってピストン杆
4の作動開始点を一定にできるとともに、ピストン23が
手で回転可能にシリンダ筒1に内接しているため組付け
時に圧縮変形して特性を変動させるか否かを組付け後に
ピストン杆4を回すことにより確認できるという利点が
ある。
(発明の効果) 本発明のダッシュポットはシリンダ・ピストン形であ
るから小径で設置場所の制約を受けることが少ない。ま
た、緩衝部材であるピストンの移動が仕切壁によって阻
止されるので不作動時に一定位置とされ作動開始点が変
動しない。しかも、流体が液体であっても封入液量が少
ないため高温時の気泡発生が殆んどなく、特性を変動さ
せる心配が少なく、更にピストン杆は仕切壁で支持され
安定よく動作するものであり、これらによって動作特性
の安定性が向上し被制御機器を適正に制御することがで
きる。
殊に本発明によると、流体の第一室と第二室との間の
移動を制御する逆止弁をピストン杆の後端部に嵌装した
ピストンリテーナによってピストン杆と同心的に形成し
たので充分な小形化が計れ、設置場所の制約が少ないと
いう特徴を更に大きくするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す縦断面図、第2図は第1
図の拡大部分図、第3図は本発明の異なる実施例を示す
縦断面部分図である。 1…シリンダ筒、2…仕切壁、4…ピストン杆、21…第
一室、22…第二室、23…ピストン、26…ピストンリテー
ナ、27…スリーブ、31…流体出入口、32…連通路、33…
絞り通路、34…弁室、35…弁体、37…逆止弁、38…戻し
ばね、

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部を前後二つの空間に区画した仕切壁を
    有するシリンダ筒と、前記前方の空間を縦断して前記仕
    切壁を貫通し前記後方の空間に挿入されたピストン杆
    と、前記ピストン杆に装着されて前記後方の空間を前記
    仕切壁側の第一室と反対側の第二室とに区画したピスト
    ンと、前記ピストンを前記仕切壁の方へ押す戻しばね
    と、前記ピストンの前記第二室側に重ねて前記ピストン
    杆に嵌装されたピストンリテーナと、前記ピストン杆と
    ピストンリテーナとに囲まれ且つ流体出入口によって前
    記第二室と連通した弁室と、前記ピストン杆に設けられ
    て前記第一室と弁室とを連通した連通路および絞り通路
    と、前記弁室に装入されて前記ピストンの第二室方向へ
    の移動時に前記連通路を閉鎖する弁体とを具えたことを
    特徴とするダッシュポット。
  2. 【請求項2】ピストンリテーナが合成樹脂で作られてお
    り、先端部分の内側周面に金属製のスリーブが固定され
    ていてこのスリーブがピストン杆に圧入されている請求
    項1記載のダッシュポット。
  3. 【請求項3】絞り通路が連通路から分岐してピストン杆
    の外側周面へ開口することにより弁室に連通している請
    求項1記載のダッシュポット。
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